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ECサイトで個別商品ページの検索順位を上げる3つの定石手段 など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 8.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

ECサイトで個別商品ページの検索順位を上げる3つの定石手段
★★★★☆ まさに基本中の基本 (WebmasterWorld)

個別の製品ページの検索結果での成績がどうも芳しくないECサイトのウェブ担当者が、自分で気付いた問題点とその対応策についてWebmasterWorldフォーラムで意見を求めた。

気付いた問題点
  • 同じ製品を販売している他の数千サイトと同じ、メーカーが配布した説明文を使っている。
  • 注目製品をトップッページで取り上げると、対象となるキーワードで検索すると製品ページではなくトップッページが上に出てくる。
  • その製品を他の製品とセット販売にしていると、個別ページではなくセット販売ページが上に出てくる。
対応策
  • もっとも人気のある製品から優先してオリジナルの説明文を書く。
  • ユニークなコンテンツを作るために、これらの製品のレビューをもっと多くの人に書いてもらう。
  • 関連する製品やその製品と組み合わせた商品のページから内部リンクを張る。

フォーラム管理者は非常に手堅い手段だとしてお墨付きを与えた。また、「内部リンクを通して流れるPageRankが、順位の低いページに届かなくなってしまうことがないように注意すること」というアドバイスもあったので、参考にしてほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

検索エンジンがコンテンツを高品質だとみなす4つの条件
★★★★★ ヒントにして自分の頭で作り出す (SEO 検索エンジン最適化)

住太陽氏が、「検索エンジンが高品質だとみなすコンテンツとはどのようなものか」を考察し、その条件を4つの項目に分類して解説した。

  • 関係構造によるコンテンツ品質の評価
  • 利用者を変化させる情報
  • 機械的処理によるコンテンツ品質の評価
  • サイト全体の品質の評価

パンダ・アップデートの日本導入により「コンテンツの質」に対する注目がいっそう高まっている。

「質が高いコンテンツ」という言葉はきわめて抽象的だし、ここに書かれている考察を読んでも具体的なイメージが湧かないとぼやく人が出てきそうだ。しかし画一的な答えを探してばかりいても前進はない。あらゆるサイト、コンテンツに当てはまる定形の解は存在しないのだ。ヒントにして自分の頭で考えて行動し継続して改善に取り組むことが重要だろう。

高品質なコンテンツを作るために必要なたった1つの心構え
★★★★☆ 追いかけるべきはアルゴリズムではなくユーザー (もとまか日記)

Web担でも安田編集長が以前に解説したことがある、グーグルが「高品質」だとみなすサイトを作るための23の質問を自分のサイトに当てはめて考えてみた記事。

最終的に次のような結論に至っている。

Google先生の検索順位とか何とかは意識せず、
自分の書きたいこと、好きなことを自由に書く。

この結論は極端かもしれないが、筆者にインパクトを与えたのは次の一文だ。

検索結果を意識してるからこそGoogleの意図を知りたくなるし、
こういう「質問」にも興味が出てくるわけで、そこへの意識がある間は、
パンダアップデートの呪縛から逃れるには困難と苦労を伴うだろう、
ということを意味しているのかも?と思いました。

記事執筆者はSEOに特に精通している方ではなさそうだが、これは真理をついた考えだと筆者には感じられた。

グーグルのマット・カッツ氏はよくこう言う。

アルゴリズムを追いかけるのではなくユーザーを追いかけなさい。

パンダ・アップデートのアルゴリズム分析に意識を向けるのではなく、ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを届けることに意識を向けたい。そうすれば結果的に検索エンジンの評価も上がるはずだ。

ウェブマスターツールで構造化データをチェック可能に
★★☆☆☆ いろんな種類のデータを見られるのは嬉しい (Google ウェブマスター向け公式ブログ)

サイトに導入している構造化データの状態を確認する機能がグーグルウェブマスターツールに追加された。構造化データは、グーグルでは、たとえばリッチスニペットの表示に利用される。

構造化データ ダッシュボード
ウェブマスターツールの[最適化]>[構造化データ]メニューからアクセスできる

レポートには次の3タイプがある。

  • サイト レベル
  • アイテム タイプ レベル
  • ページ レベルのビュー

それぞれの役割は公式ブログの説明を参照してほしい。

次のような活用方法が考えられるそうだ。

Google が新しいマークアップを認識していることを確認することも可能です。また、サイトのリニューアルやデザイン変更の際にアイテム数を確認することで、マークアップのちょっとしたミスを発見することに利用できます

マークアップを多用している大規模サイトで利用価値が見出せそうだ。

Googleアナリティクスでタブレットからのトラフィックを分析
★★★☆☆ アドバンスセグメントに出てきた (Googleアナリティクス)

Googleアナリティクスで、タブレット端末からのトラフィックに絞り込んでレポートを表示できるアドバンスセグメントが追加された。

タブレットのアドバンスセグメント
デフォルトのセグメントから選べる

モバイルデバイスのレポートでは、タブレットの端末情報を確認できる(端末の名前の横にあるカメラアイコンをクリックすると端末の写真も表示される)。

デバイスの端末情報
標準レポートの[ユーザー]>[モバイル]>[デバイス]レポートを確認するとタブレットの機種がわかる

筆者はカグア!ブログさんで知ったのだが、先日参加したa2iのセミナーでも「タブレットだけのトラフィックを近いうちにレポートできるようにする」という話題が出ていた。

スマートフォンだけでなくタブレットのユーザーの行動がどうなっているかも分析してみよう。タブレットユーザーに向けたページや機能を検討する必要が出てくるかもしれない。

同一URLでPC・スマホ表示を出し分けるサイトでスマホ表示のアクセスを分けて解析する方法
★★★☆☆ スマホサイトの利用状況の把握に使いたい (アユダンテ株式会社 コラム)

スマートフォン向けページとデスクトップ向けページを、同じURLでアクセスによって出し分けて提供しているサイトもあるだろう。その場合に、「実際にスマホ向け表示になっていた」アクセスをGoogleアナリティクスで切り分けて解析できるようにする手法を、アユダンテさんが公開した。

同一URLでページ表示を出し分けている場合、サーバー側ではどちらの表示で提供したかはわかっているものの、Googleアナリティクスの標準の設定ではその情報がデータとして記録されない。それをGoogleアナリティクスで記録するカスタマイズ方法を解説している

カスタム変数を使う方法やURLパラメータを使う方法などもあるが、この記事で解説しているのは_trackPageview()の呼び出しを修正して、Googleアナリティクス上でスマホ向け表示の場合は別URLへのアクセスとして記録する方法だ。

ちなみに、レスポンシブWebデザインでの表示状況をGoogleアナリティクスで分析できるようにする方法は、以前にNRIネットコムさんが公開している。

アユダンテさんらしく、Googleアナリティクスのカスタマイズ制限やSEOも考慮した方法の解説だ。高度かもしれないがスマートフォンのユーザーが多いサイトでのアクセス解析に応用してみてはいかがだろうか。

ただし、この方法を使うとGoogleアナリティクスでページ単位の解析が少し面倒になることは注意しておくべきだろう。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

Googleアナリティクスの直帰率計測のカスタマイズ設定とスプリットテストについてのグーグルからの公式アドバイスを今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • ウェブマスターツールのリンクレポートの更新が遅い理由
  • robots.txtでブロックしたページのスニペットを表示しない理由をスニペットで説明
  • スマホ&タブレットユーザーがウェブサイトに求めるのは「表示スピード」
  • 大規模サイトではクローラビリティ確保のために専用サーバー利用を推奨
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • ウェブサイトのユーザビリティに関する最高の秘訣20か条
  • ウェブサイトのリーダビリティを改善するための5つの秘訣

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

ウェブマスターツールのリンクレポートの更新が遅い理由
★★★☆☆ リンク元ページのクロール頻度による (Google Webmaster Help Forum!)

グーグルウェブマスターツールの「サイトへのリンク」レポートでは、管理サイトに張られた外部リンク情報を確認できる。しかし、そのレポートに表示される情報は古いことがあり、すでに存在しないリンクがレポートに出てきたり反対に張られているはずのリンクが出て来なかったりする。

レポートの更新についてグーグルのジョン・ミューラー氏が英語版のウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムで説明した。

ポイントをまとめると次のようになる。

  • 更新は手動ではなく自動
  • レポートへの反映タイミングは、URLが再クロール・再インデックスされる頻度に依存する
  • クロール頻度が高ければすぐにレポートに反映されるし、クロール頻度が低ければ多少時間がかかる

レポート自体の更新間隔は2~3日おきくらいだとグーグルの社員に筆者は聞いたことがある。しかしリンク元ページを再クロールして最新の状態を取得していなければレポートに反映されるはずもない。

リンクレポートに出ている情報が古いとわかっていても自分が管理するサイトでなければどうすることもできないだろう。不自然リンク警告に対処するにはウェブマスターツールのリンクレポートが頼りなのだが最新のデータを手にできないのは削除作業をますます困難にしてしまう。

なお「最新のリンクをダウンロードする」というオプションが2~3週間前から提供されており、こちらを使えば今までよりは新しいバックリンクデータを入手できるようだ。

robots.txtでブロックしたページのスニペットを表示しない理由をスニペットで説明
★★☆☆☆ スニペットのナイスな再利用 (Search Engine Roundtable)

robots.txtでブロックしたページがグーグルの検索結果に出てきたとき、その理由がスニペットに表示されるようになった。

「この結果の説明は、このサイトの robots.txt により表示されません」

「詳細」をクリックするとrobots.txtのヘルプページに移動する。そこには次のように書かれている。

robots.txt でブロックされているページのコンテンツがクロールまたはインデックス登録されることはありませんが、ウェブ上の他のページに表示されている URL はインデックスに登録される可能性があります。そのため、ページの URL、サイトへのリンクのアンカー テキスト、Open Directory Project のタイトルなどの公開情報が Google の検索結果に表示される可能性があります。

robots.txtでクロールを禁止していても「それは検索結果に表示しないようにすること」という指示にはならない(その目的ではnoindex metaタグを使う)。そのため、状況によっては検索結果に出ていることがあるのだ。しかしGooglebotはrobots.txtで指示されている「クロール禁止」を守って中身を見ることができないため、ページ内容を利用したスニペットを生成できない。

通常はそのサイトのURLがタイトルとして表示されるだけだが、そうした検索結果になっている理由をこのように示すのは、検索ユーザーに親切な良いアイデアだ。

スマホ&タブレットユーザーがウェブサイトに求めるのは「表示スピード」
★★★☆☆ ここでも高速化が要求される (Econsultancy)

米キーノート・システムズ社が5,000人のスマートフォンとタブレットの個人ユーザーを対象にウェブの閲覧状況に関する調査を実施しその結果を公開した。そのレポートのポイントを、Econsultancyブログが次のようにまとめている。

  • スマホユーザーの3分の2が、「表示速度が遅いこと」に対して最も大きな不満を感じている。
  • ページが5秒以内に表示されることを望んでいるのは、スマホユーザーのうち82%もいる。
  • さらに厳しく4秒以内に表示されることを望んでいるユーザーも、スマホユーザーの64%いる。
  • タブレットユーザーの60%は、3秒以内の表示を望んでいる。
  • 満足のいく速さでなかったらサイトを離れて戻ってくることはないと16%のユーザーが回答。6%は同種の他のサイトに向かう。

米国での調査であるが日本ではどうであろうか。程度の差こそあれ、すばやく表示されるサイトをユーザーは好む傾向が日本でも見られるのではないかと筆者は想像する。

大規模サイトではクローラビリティ確保のために専用サーバー利用を推奨
★★★☆☆ 共有サーバーで負荷が高くなるとクロールに悪影響あり (Dan Petrovic on Google+)

オーストラリアのSEOコンサルタント、ダン・ペトロヴィック氏がグーグルのジョン・ミューラー氏が開いたGoogle+でのハングアウト(ビデオチャット)でミューラー氏から得た情報を投稿した。

共用レンタルサーバーを借りている場合、同じサーバーを利用している他のサイトがスパムサイトばかりだと、悪影響が出ることもある。ただし、一般的な商用のサーバー会社でサイトを運用しているならば、十中八九はこうした心配をする必要はない。

とはいうものの、共用レンタルサーバーは同居している他のサイトの影響で重くなる場合がある。こうした場合、あなたのサイトのクロールに影響があるかもしれない。というのもGoogleは、サイトの反応状況に応じてクロールを調整しようとするからだ。

もし規模の大きなサイトを所有しているなら、共用レンタルサーバーではなく、専用レンタルサーバーに移すほうがいいかもしれない。

クロールするためのロボットアクセスが原因でサーバーがダウンしたり他のユーザーのアクセスが遅くなったりしないように、Googlebotはクロール頻度を自動で調整している。

だから、同じサーバーハードウェアを利用して開設している他のサイトを含めて普段から多くのアクセスがある場合は、クロールに支障をきたす可能性がある。そうした場合は、安定してアクセスをさばける専用サーバーを使ったほうがスムーズにクロールしてもらえる場合もあるということだ。

特に大規模サイトで大量のページをクロールしてもらう必要がある場合はなおさらだろう。

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Webサイトの「ユーザビリティ」と「リーダビリティ」を高めるのに役立つ秘訣を説明した記事を今週はピックアップ。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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