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UX(ユーザー体験)とSEOに関して正すべき5つの都市伝説(後編) [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum

この記事を読むのにかかる時間: 約 3.5

この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。今回は、前編に引き続きSEOの妨げとなる5つの思い込みのうち、残る3つを見ていこう。

ユーザーエクスペリエンス(UX)とSEOは、調和しながら共存できるようになっている。にもかかわらず、その2つのトピックに関して、多くの人々が思い込んでいる都市伝説のような勘違いがいくつかある。

こうした思い込みを払拭したうえで、サイトのSEOだけでなくUX向上にも役立つように、管理しているWebサイトや取り組んでいるプロジェクトに専念できるようなヒントを5つ挙げている記事の後半をお届けする。

都市伝説③
テキストだけのページより、ストックフォトでも入れるほうがいい

さて、3つ目の項目だ。

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「この図で示した右のような、テキストだけのページは絶対よくない」というのは本当だろうか?

右のほうのページには、テキストと空白だけ、まあ箇条書きの先頭に打つ黒丸(・)くらいはあるだろうが、画像もグラフィックスも、視覚に訴える要素は何もない。

それよりも左に示したページのように、箱をもった男性とか、微笑みを交わし合うスタッフとか、くだらないストックフォトを入れるほうがいいんだろうか?

僕自身の経験上、そしてユーザー体験や視覚デザインに関してこれまでに見てきたたくさんの実験の結果から言うと、意味のない画像を使うよりは、ベーシックなテキストだけのレイアウトのほうがましだ。

「事情があってブログ記事やコンテンツをうまく分割できない、でも使える適当な画像がない」という場合には、いくつかのセクションに分けるとか、テキスト周りのフォントデザインやビジュアルデザインを工夫するとかして分割すればいい。大見出し、小見出しを使うのもいい方法だと思う。

くだらないストックフォトを探してこい、なんてことは言おうとも思わないし、グラフィックスを作るのが苦手なら、そんなものは入れなくていい。こういう思い込みがあるせいで、僕から見れば信頼性に欠けるコンテンツがウェブにはたくさんできてしまった。実験を通じて同じことを経験している人もいると思う。SEOmozのサイトでもそういうコンテンツを少し見かけたことがある。

都市伝説④
ユーザーはスクロールしないのでファーストビューにすべて収めるべき

4つ目にいこう。

「画面をスクロールする人はいないので、相手がどんなデバイスで見ると思われるかにかかわらず、見てもらいたいコンテンツは標準的なウェブページのスクロールしなくても見える部分になくてはならない」というのは本当だろうか?

これはそんなに大事なことなのかな?

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調査によれば、これはまったくの迷信だ。誰だってスクロールするし、この10年の間に、人々はとても頻繁にスクロールする習慣が身についたということも調査でわかっている。

つまり、スクロールしなければ表示できないコンテンツも同じようにアクセスしてもらえる。

SEO担当者や、コンバージョン率の最適化、リードトラッキングに関するあれこれ、リードの最適化、ファネル(じょうご)の最適化なんかに取り組んでいる人たちは、これを聞いてホッとしていると思う。ページの先頭部分に詰め込む項目を減らしてスペースを広くとり、より見やすいレイアウトにして、ページの下まで全部目を通してもらうことができるんだから。

必要なコンテンツや要素を全部、とにかく最初のほうに詰め込めるだけ詰め込んで、入れたかった項目の一部は諦める、なんてことはしなくていい。スクロールしてもらえばいいんだ。その場合でも、読みやすく見やすいデザインがとても大事なのはもちろんだけど、「人が見るのはスクロールしなくても見える部分だけだ」なんていう思い込みに捕らわれてはいけない。

都市伝説⑤
優れたUXは、良いSEOとは共存できない

そして最後の項目は、SEOにとって大きな妨げとなる迷信の1つだ。

「優れたUXは、良いSEOとは共存できない」といった思い込みを持った人たちに、僕は何度も遭遇したことがある。特によく目にするのは、SEOチームやマーケティングチームとの議論で「僕らが目指しているのは優れたユーザー体験であって、優れたSEOじゃない」と主張するコンサルタントや代理店、あるいはデザイナーとか開発担当者たちだ。

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僕はこういった前提にまったく同意できない。ユーザー体験とSEOを両立できないものとして考えるのは間違っている。両者は実際には強く結びついているし、相互に関連しあっているので、分けることはできないと思うんだ。

僕たちが新しい情報をインターネットで見つける際には、ファインダビリティ、つまり見つけやすさ、あるページが検索エンジンで順位を獲得する能力が今でも大きな役割を果たしている。そのファインダビリティは、ウェブサイト自体で、そしてサイト上にあるすべてのページで優れたユーザー体験を提供するのと同じくらいに重要だ。

この2つを結びつけて考えていないのなら、あるいはこの2つが互いに競合したり衝突したりしていると思っているのなら、2つのうちのどちらかがうまくできていないということだろう。たいていの場合、犠牲になっているのはSEOのほうなんじゃないかな?

でも、良いSEOをするために交わされる会話、たとえば、

このキーワードをここに、これくらい繰り返して入れなきゃとか、ページタイトルはページ上でこれくらいの大きさがないとダメだとか、みんなが思っている。あるいは、このグラフィックスはここには使えないとか、こういうタイプのグラフィックスじゃなきゃいけないとか、こういう単語を含んでなきゃいけない……。

なんてことは、そうだな、10年くらい前には言われていたけど、今ではそんなに重要じゃなくなっている。すばらしいユーザー体験を実現しながら、同時にすばらしいSEOもできる。実際のところ、この2つはほとんどいつも密接に結びついている。

◇◇◇

ここまで説明した内容に関して問題を抱えているとしたら、コメント欄に書き込んでほしい。直接メールでも、ツイッターでもいい。とにかく知らせてほしい。UXとSEOを両立できる創造的なソリューションは、必ずある。

みんなからの意見や感想を待っているよ。

この記事の筆者

この記事は、Daily SEOmoz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

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原文:「UX Myths That Hurt SEO - Whiteboard Friday」by randfish(2013/03/01)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:UX(ユーザー体験)とSEOに関して正すべき5つの都市伝説(後編) [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum
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