グーグルの検索結果に表示する会社ロゴ、もう指定しましたか?
メリットが出るのは先の話かも(Google ウェブマスター向け公式ブログ)
企業など組織のシンボルとなるロゴとサイトを関連付けするHTML記述を、グーグルがサポートした。この記述をしておけば、あなたのサイトが検索結果に出てきたときに会社のロゴも併せて表示されることが今後あるかもしれない。
そのHTML記述とは、ロゴとして用いる画像とサイトの関連付けを指定するための、schema.orgの仕様で定められたマークアップだ。その記述のサポートを開始したことをグーグルが公式アナウンスしたのだ。
とても魅力的なニュースに思える。ところが、今のところ、使われる可能性があるのはナレッジグラフの画像にとどまるようだ。ナレッジグラフに出るような組織はメジャーなブランドに限られる。したがって、一般の中小企業や小規模な店舗、限られた地域サービス提供者のサイトには、まだメリットがないかもしれない。
とはいえ、設定しておいてマイナスなことはない。公式ブログではこのマークアップを
他よりも優先してこの画像を表示してほしいという、Google アルゴリズムへの強いシグナル
であると表現している。期待を持ちつつ設定してもいいだろう。
ちなみに、公式ブログの記事にはマークアップの簡素な記述例しか載っていない。こちらの記事が詳しく説明しているので参照するといい。ページ上で使っている画像と異なるものを指定したい場合や、ページ上ではCSSスプライトでロゴを表示している場合に正しい画像ファイルを指定したい場合に使える対応方法も解説されている。
日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグルの検索アルゴリズムは本当に“ブラックボックス”なのか?
検索エンジンが向かっている方向を理解する(SEMリサーチ)
「Googleが本当にブラックボックスなのか」をテーマに、渡辺隆広氏が個人ブログに記事を書いた。
検索エンジンの仕組みを100%理解する必要もなければ、ブラックボックスといえどもある程度の仕組みは理解することができます。
このように述べ、最終的に次の3つが大切だとまとめている。
「Google(他の検索エンジン)のランキングがブラックボックスである」という前提は捨てること
検索会社の論理、ビジネスやサービスを理解すること
情報検索分野のトレンドを理解すること
「検索エンジンのアルゴリズムはブラックボックスだ」というフレーズは筆者も好きではない。誰かが言ったことを、単にそのまま繰り返しているだけの“知ったかぶり”に聞こえてしまうのだ。
渡辺氏が指摘するように、検索エンジンが求めるものを理解しようとする努力を放棄してしまっているようにも確かに思える。
ドメイン名に含まれるキーワードをグーグルはどのように評価するか
ヒントとしては使うが副次的な要素(SEOだけじゃない Web集客コラム)
キーワードが含まれているドメイン名を、検索エンジンはプラスに評価するのだろうか? それとも評価の対象にはしないのだろうか?
よく出てきそうなSEOの疑問についてとても道理にかなった説明を、このコーナーに先週初登場したブログが書いている。
「検索エンジンはドメイン名を見ている」と考えるのが自然だ。たとえば、ドメイン名に「panda」という文字列が入っていれば、パンダをテーマにしたサイトだろうと検討を付けることは想像に難くない。
とはいえ、「panda」が入っているというそれだけの理由で、中身の良し悪しを無視して、「panda」がドメイン名に入っていないサイトよりも絶対的に高く評価するとなると、それは理不尽だ。検索エンジンもそんなことはしたくないだろう。
端的に言えば、ドメイン名に含まれるキーワードは、そのサイトのテーマを知るための副次的な“ヒント”にしているということになるのではないだろうか。
ドメイン名それ自体で順位が上がるわけではないが、コンテンツとあわせてトピックを判断してもらう要因としてはアリ、ということだ。
もっとも、検索キーワードに完全に一致したドメイン名のサイトが、質が低いにもかかわらず上位表示されるケースがあり問題になっていた。対処するために、通称EMD(Exact Match Domain)アップデートと呼ばれるアルゴリズム更新を、昨年9月末にグーグルは導入している。
SEOの格言は草木も眠る丑三つ時に流れる!?
見逃したフォロワーも多いはず(Takahiro Watanabe (takahwata) on Twitter)
渡辺隆広氏の真夜中のツイートを4つ紹介する。
SEOの複雑な問題を排除してシンプルにしたいのであれば、やはりサイト設計・開発段階での入念な検討と作り込みを十分に行うこと。リリース後での改良はUXに不都合が生じたり、変更自体にリスクが発生したりと問題が。
— Takahiro Watanabeさん (@takahwata) 2013年5月21日
SEOのコンセプトを取り入れた世の中のサイトが、どんなアプローチを採用しているのか様々な事例を目で見ておくことは必要。自分と全く異なる業界のサイトであっても、きっと参考にしたり取り入れることができるヒントは見つかるはず。
— Takahiro Watanabeさん (@takahwata) 2013年5月21日
まだ真面目にSEOを勉強していた頃は、SEM業界のあらゆるケーススタディに目を通して、自分でサイト見て分析して勉強していったけど、みんなこういうことしないのかな。
— Takahiro Watanabeさん (@takahwata) 2013年5月21日
順位を上げる手軽なテクニックは魅力だけれど、世の中そんな上手いお話はないのです。1ヶ月で1000万円稼げますという話を聞いても無視する人が、どうして1ヶ月で順位が1位になりますという話を信じるのでしょう。
— Takahiro Watanabeさん (@takahwata) 2013年5月21日
重みのある発言ばかりだ。
気になる点があるとすれば、目にする人が多いとは思えない深夜になぜツイートしたのだろうかということだろうか。
不自然リンクを疑うべき5つのパターン
経験から培った判断基準(SEO Imagination!ブログ)
グーグルからの不自然リンク警告に数多く対応してきた伊藤氏が、怪しいと疑われるリンクに見られる5つのパターンを紹介している。
- アカウント名が適当な文字列の並びになっている無料ブログ
- 適当な文字列が共通で別の無料ブログサービスでも登録している
- 適当な文字列の後ろに数字が付いて量産されたっぽい無料ブログサービス
- 独自ドメインなのに適当っぽい文字列のURL
- 異常に海外ブログからのリンクが多い
前任のSEO担当者が付けた自作リンクや、連絡が取れなくなったSEO業者による有料リンクなど、自分で把握できていない不自然なリンクを調査するときに参考になりそうだ。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
マット・カッツ氏が発表した、グーグルが数か月後に実施予定の検索アルゴリズム更新を解説した記事を今週はピックアップ。
- リンクスパム対応強化やリンク分析アルゴリズムを刷新、Googleが予定しているアルゴリズム更新(前編)
ペンギンはさらに凶暴に? - オーソリティサイトの優遇やパンダアップデートの緩和、Googleが予定しているアルゴリズム更新(後編)
パンダは穏やかになる?
- NAVERまとめや楽天市場に大打撃か? 同一サイトのページが検索結果に出すぎないようにグーグルがアルゴリズムを変更予定
- 「リンク販売業者たち、覚悟せよ」マット・カッツが警告を発す
- いらないページには404と301のどちらが適しているのか
- 覚えのないサイトリンクが表示された理由はナント
- グーグルのインデックス日時とキャッシュ日時は違う
- リンクは永遠に不滅です
- 「SEOは終わった」のではなく、進化した
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
NAVERまとめや楽天市場に大打撃か? 同一サイトのページが検索結果に出すぎないようにグーグルがアルゴリズムを変更予定
多様性を取るか1つに絞るかバランスが難しい(Google Webmaster Help on YouTube)
米グーグルのマット・カッツ氏は、検索結果での多様性を優先させる方向でアルゴリズムを間もなく変更することを、明らかにした。
具体的には、同じドメイン名のサイトからの複数のページが、検索結果で今よりも少なくなるという調整だ。検索ユーザーは、さまざまなサイトから選ばれたページを検索結果で目にすることになるはずだ。
検索結果の多様性(Diversity)に関しては、グーグルはバランス取りに苦労してきている。
多様性を持たせるためにさまざまなサイトのページを提示したいという判断と、1つのサイトから複数のページを提示したほうが、ユーザーにとって利便性が高い場合もあるという判断があるからだ。
多様性を取るか1つに絞るか、これまでに何度か仕様を変えてきた経緯がある。
現状では、検索結果の1ページ目では多様性を優先し、同じドメイン名からのページはなるべく出ないようにしている。しかし2ページ目以降では、適切だと判断すれば、同じドメイン名のサイトであっても複数のページが同時に出現することがある。
しかし2ページ目以降であっても、10件表示される検索結果のうちのほとんどが、1つないしは2つのサイトのページに専有されてしまい、不満に感じるユーザーが、依然として少なからず存在していたことも事実である。
そこで今後は、1つのドメイン名のサイトからいくつかのページがまとめて表示されたら、それ以降の検索結果ページにはそのドメイン名のページが出にくくするように調整を加えることになった。
いくつ出てきたらその後は出にくくなるかに関しては、マット・カッツ氏は「4つ」という例を挙げているものの、特定の数字があるわけではないと思われる。検索クエリやそのクエリに関連性のあるページを持つサイトの数や状態によって変化するはずだ。
いずれにしても検索結果の何ページ目であろうと、同一サイトのページで検索結果が埋め尽くされることは、これからはなくなると期待していいだろう。
楽天市場やNAVERまとめのように、同じまたは類似したトピックのコンテンツが複数あるサイトに何かしらの影響があるかもしれない。
なおこの動画のなかでマット・カッツが説明している検索結果の多様性の変遷や、今回のアルゴリズム変更が及ぼす影響について、渡辺隆広氏が解説している。こちらも参照していただきたい。
「リンク販売業者たち、覚悟せよ」マット・カッツが警告を発す
実際にリンクネットワークに制裁を与えた(Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)
米グーグルのウェブスパム取り締まりチームのトップに就いているマット・カッツ氏が次のようにツイートした
In addition to mattcutts.com/blog/what-to-e… it's safe to assume webspam will continue to tackle link networks that violate our guidelines as well.
— Matt Cuttsさん (@mattcutts) 2013年5月15日
ブログでの動画に加えて、ガイドラインに違反するリンクネットワークにはウェブスパムチームも(手動で)対策し続けると想定しておいたほうが身のためだ。
In fact, we took action on several thousand linksellers in a paid-link-that-passes-PageRank network earlier today.
— Matt Cuttsさん (@mattcutts) 2013年5月15日
事実、PageRankを転送する有料のリンク販売ネットワークの数千のサイトに対して、今日の早い時間に対応した。
数か月後に予定している10個ほどの検索アルゴリズムの更新について、動画でマット・カッツ氏は説明していた。そのなかには、次世代のペンギンアップデートやリンクスパム検出力の向上といった、不正なリンクに対抗するものが含まれている。
これらはアルゴリズムによって自動で働く。だがマット・カッツは自動でリンクスパムに対抗するだけでなく、ウェブスパムチームの人間が手動でも対抗すると警告したのだ。
そして実際に人間の手によって処置を下したことも明かしている。
グーグルが、ロシアのリンクネットワークを一網打尽に封じ込めたことが以前にもあった。これ以前にもいくつかのリンクネットワークを対象に粛清を実行したことがある。日本も例外ではなく、2年ほど前だったろうか、あるSEO団体が会員向けに提供していた人工リンクのためのサテライトサイト群が、片っぱしからインデックス削除された事件が起きたていた。
リンク販売業者が組織的に作り上げているリンクネットワークは、遅かれ早かれ必ずグーグルに見つかると肝に銘じておかなければならない。「安全な有料リンク」など絶対に存在しない。リンク販売業者の甘い言葉には決して乗らないように注意してほしい。
いらないページには404と301のどちらが適しているのか
基準はシンプル(HRF SEO Forum)
下のような質問がHigh Rankings フォーラムに投稿された。
情報が古くなってしまっているうえに、内容的にもあまりよくないコンテンツのページがある。
インデックスされているけれど検索トラフィックはない。
必要のないページなので、なくしたい。
301リダイレクトすべきか、それとも単純に削除して404を返すべきだろうか。
判断基準はシンプルだ。以下のように考えるといいだろう。
301リダイレクトを使うべき場合
内容が(ほぼ)同じページがある場合は、301リダイレクトを使う。
もし元のページがユーザーにブックマークされていたり、ほかのページからリンクされていたりしたとしても、対応するページに自動的に転送できる。
また検索エンジンには、URLが恒久的に変わったことを伝えられる。結果として、元のページの評価を転送先ページに引き継いでもらえる(もっとも質問者のケースでは、元のページにたいした評価が与えられているとは思えないが)。
注意してほしいのは、対応するページがないとしても、トップページに301リダイレクトするのはダメだ。予期せずトップページにアクセスしてしまったユーザーは、戸惑うだろう。内容が違うページに301リダイレクトすることを、検索エンジンは好まない。数が多いと、301リダイレクトの乱用として疑われるかもしれない。
404エラーを使うべき場合
そのページがもはや不要で、代わりになるページがないときは、ページを削除して404のHTTPステータスコードを返す状態にする。
404は「Not Found」を表し、ページが見つからなかったことを示すために本来使われるが、グーグルはページがなくなったと基本的に解釈してくれる。ページが完全になくなったことをはっきりと伝えたいなら410を返してもいい。
ユーザーに対しては、ページが見つからなかったというエラーメッセージを単に返すよりも、トップページと主要なカテゴリへのリンク、検索ボックスなどを設置したカスタム404ページを準備しておくと親切だ。
覚えのないサイトリンクが表示された理由はナント
サービス提供業者による隠しリンク(Google Webmaster Help Forum)
検索結果に表示されるサイトリンクに、見慣れないリンクが出ている。なぜだろうか。
あるウェブ担当者がグーグルの公式ヘルプフォーラムで理由を尋ねた。
グーグル社員のジョン・ミューラー氏が調べてみたところ、原因はフッターにある“隠し”リンクだった。
質問者のサイトは、無料のホームページサービスを利用していたようだ。このサービス提供業者はSEOサービスもやっていたらしく、被リンクを集めるために、利用者のサイトに強制的にリンクを埋め込んでいたのだろう。人間には見えないが検索エンジンには見えるリンクが、サイトリンクに選ばれたのだ。
利用規約に書かれているのであればチェックせずにサービスを利用したほうにも責任があるのだが、無料サービスを使う際にはこういった嬉しくない影響があるかもしれないことも承知しておくべきだろう。
自社や有料の顧客のサイトへのリンクが仕込んである無料のアクセス解析サービスがあることも、SEOの業界では広く知られている。
グーグルのインデックス日時とキャッシュ日時は違う
元グーグル社員が教えてくれたTIPS(Pedro Dias on Google+)
ブラジルのグーグルのサーチクオリティチームで以前働いていたペドロ・ディアス氏が、Google+で次のようなTIPSを投稿した。
グーグルのインデックスにおいては、キャッシュを取得した日付は、最後にクロールした日付を必ずしも反映しているとは限らない。
グーグルのキャッシュを見ると取得日時が出ている。この日付は、グーグルが最後にクロールした時とは限らないという意味だ。
だが、ここに表示される日時は、最後にGooglebotが訪問した日時だ(キャッシュを更新しようがしまいが)。グーグルがこの仕様に変更したのは、かなり以前だ。
この事実を筆者が伝えたところ、ディアス氏は現在もそうなっているのかはっきりしないし、インデックスされているページとキャッシュが異なるケースが、実際に数多くあると返答した。
これは確かにそのとおりだ。
グーグルがインデックスしている、言い換えると検索順位を決めるために利用するインデックスのデータとキャッシュ表示に使うデータは、必ずしも同期しているとは限らない。キャッシュとして保存されている情報は、インデックスされている情報よりも古いことがありえる。
キャッシュの取得日時が、Googlebotが最後にクロールした日時なのかどうかは不明だ。グーグルのなかの人に聞く機会があれば質問してみようと思う。
SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
被リンクの評価方法の将来予測と、現在と未来のSEOを考察した記事を今週はピックアップ。
- リンクは永遠に不滅です
リンクは今後も重要だけれどそれだけでは不十分 - 「SEOは終わった」のではなく、進化した
EOの未来を5分で理解
- 内容カテゴリ:SEO
- コーナー:海外&国内SEO情報ウォッチ
※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
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