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ブラックハットSEOスパムを使う企業は倫理観が狂っているのでは? など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 8.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

お知らせ:筆者所用のため、来週(4月19日)のこのコーナーの更新はお休みとさせていただきます。

今週のピックアップ

ブラックハットSEOスパムを使う企業は倫理観が狂っているのでは?
★★★★★加害者はSEO会社ではなく依頼主(SEO 検索エンジン最適化)

ブラックハットによるSEOスパムがなぜ容認しがたい行為なのかを、住太陽氏が理論的に筋道立てて説明している。

下は住氏による指摘のいくつかだ。

  • ブラックハットSEOを正当化する主張は論理的に破綻している
  • ブラックハットSEOの被害者は検索エンジンではなく実は消費者
  • 加害者はSEO会社ではなく依頼者

純粋ホワイトハットの人も、自称ホワイトハットの人も、あえてブラックハットを選んだ人も、はたまたグレーハットの人も、SEOに携わるすべての人に読んでほしい。

扱っている商材がスパム的なものや詐欺的なものでなければ、

厳しく成果を求められている現状に起因したものであろうと、消費者を欺かないという通常の倫理観があればスパムという選択肢はないはずです。

スパム業者と同様かそれ以上に、依頼者の倫理観は狂っています。

という言葉を含め、読み終わった後にあなたは何を感じるだろうか?

また住氏の記事に触発されて書かれた「SEOのホワイトハットジャパン」さんの記事も併せて読んでいただきたい。

世の中には沢山のスパムが存在します。

「今日は海外からスパムメールが200通も届いた^^」
と喜ぶ人はほとんどいないのではないでしょうか。

スパムメールで自分のメールボックスをめちゃくちゃに荒らされるのは、気分がいい事ではありません。

スパムコメントで自分のブログのコメント欄を荒らされるのも、非常に気分が悪いですし、ブランドコピー品などのトラックバックも、とても許せるものではありません。

これらの行為を許しがたい行為と考えていらっしゃる方は多いはずなのですが、スパムリンクに関しては比較的寛容な方が多いように感じます。

自分達が普段、便利に利用している検索結果を、スパムリンクで荒らされるのは、許しがたい行為ではないでしょうか。

スパムに手を出すということは、そのような迷惑行為を行なっていると自覚すべきです。

日本語で読めるSEO/SEM情報

Googlebotくんが教えてくれるSEOのちょっとしたコツ
★★★★☆日本サーチクオリティチーム独自の試み(Webmaster Japan on Google+)

「Googlebot くんによるウェブマスター ミニ Tips」と称してGoogle日本のサーチクオリティチームがグーグル検索エンジンに関するちょっとした秘訣をGoogle+で公開し始めた。

この記事を筆者が執筆している時点で、次の4つのTipsが投稿されている。

  1. Googlebot くんによるウェブマスター ミニ Tips はじまるよ。(紹介)
  2. ウェブマスター ツールは使ってる?
  3. 僕から君がどう見えているか? #FetchasGoogleツールで確かめてみて
  4. 僕(Googlebot)のことよりも、ユーザーのことを考えてね。

Webmaster Japanコミュニティに参加するとGoogle+の自分のストリームに投稿が流れてくる。Web担の読者に役立ちそうなTipsがあればもちろんこのコーナーで紹介する。

やらなきゃ損? 食品販売ECサイトがやるべきSEO×4
★★★★☆難易度:低~高(SWAT9)

他ショップと同じ商品を販売しているECサイトのSEOは、正直いって簡単ではない。オリジナルコンテンツを作りづらいし、結果として被リンクも集めづらいからだ。

こちらの記事では、食品販売ECサイトで自然なSEOを行い売上に直結させるコツを、大きく4つ解説している。

実際の行動に起こせるレベルで書かれている。じっくり読んでさっそく実践してみてほしい。

とはいえ、最後に紹介されている被リンク獲得法は、大手サービスや食品メーカーが大々的に行っている先行サイトがあるため、記事で説明されている手法で大きな効果を上げるのは、実際にはそれなりの労力と工夫が必要になるだろう。やるからには中途半端な気持ちではなく、本腰を入れるべきだろう。

「サイトが乗っ取られている」とウェブマスターツールが警告を受信
★★★☆☆新しい種類のメッセージか(SEO Imagination!ブログ)

サイトがハッキングを受けた可能性があり、グーグルの検索結果でスパムになっている。そんな警告がグーグルウェブマスターツールに届いたサイトがあったそうだ。

警告文の最初の段落を引用する。

Google の検索結果において、http://yourdomain.jp/ の一部のページが侵害されている可能性があるというラベル付けを行うことになりましたのでお知らせいたします。これは、上記の一部のページに、Google 検索結果の品質と妥当性を損なう可能性のあるコンテンツが含まれているためです。これらのページは、第三者によって作成または改ざんされた可能性があり、サイトの一部またはすべてが乗っ取られているおそれがあります。不正なファイルのアップロードや既存のファイルの改ざんが何度も試行されており、それらのファイルが Google のインデックスでスパムとなっています。

サイトがハッキングされた時には以前から警告メッセージが届くが、このメッセージは筆者は初めて目にする。海外でも同等のメッセージを受け取ったという情報は得ていない。ゆえに新しいメッセージだと判断する。

実際に、このメッセージが来たサイトでは、作った覚えのないページ(警告文のなかに具体的なURLが示されていた)があった。メッセージのとおり、ハッキングの被害にあっていたようだ。また、このメッセージの少し前から検索トラフィックが激減していたとのことだ。

パスワード漏洩が増えていることもあり、こうした被害に巻き込まれるケースが日本でも増加していると聞いている。ハッキングの兆候が認められたときは、サイト管理者にすぐに通知し、ウェブスパムに悪用されないようにグーグルは取り組んでいるのだろう。

グーグル、ウェブマスターツールの「サイトの確認」の管理機能を改善
★★★☆☆3つの新機能(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、ウェブマスター ツールで確認済みのサイト所有者を管理しやすくするために3つの新しい機能を導入した。

  • 確認の詳細ビュー
  • 所有者を削除するには、使用した確認方法をサイトから削除することが必要に
  • CNAMEの確認文字列を短縮

詳細は公式アナウンスを参照していただきたい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

スマホ向けサイトでありがちな間違いと低品質な被リンクで上位表示しているサイトの理由を扱った記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • リンク販売でペナルティを受けたサイトからバックリンクを張られていたらどうなるか?
  • サーバーダウンでサイトが検索結果から消えた、さあどうする?
  • rel="alternate" hreflang="x"はトップレベルドメイン名でも利用可
  • サイトマップ vs. robots.txtの軍配はどちらに
  • 再審査リクエストをwwwありとwwwなしの両方のサイトから送るべきか
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 完全版GoogleウェブマスターツールSEO活用ガイド
  • コンテンツマーケティングが新しいSEOである理由

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

リンク販売でペナルティを受けたサイトからバックリンクを張られていたらどうなるか?
★★★★★直接の影響はないが得ていたPageRankはなくなる(Google Webmasters on YouTube)

私のサイトにリンクを張っているサイトが、有料リンク販売でグーグルからペナルティを受けたとします。

この場合、私のサイトにも影響がありますか。

米グーグルのウェブスパムチームのトップ、マット・カッツ氏が、この質問に回答した。

リンクを売っているサイトを発見した際は、普通はツールバーのPageRankを30%、40%、50%といった具合に下げ、目に見える信頼度を低くする。

また通常は、そのサイトはPageRankをリンク先ページに送る能力を失う。

リンク販売しているサイトから出ているリンクをグーグルはもはや信用しなくなるということだ。したがってそのサイトからあなたのサイトに偶然リンクが張られていたとしたらそのリンクの価値は消滅するだろう。

そのリンクから多少なりともPageRankが渡され恩恵を受けていたとしてもそのリンク販売サイトを信用しなくなったからその恩恵はなくなる。

リンク販売サイトに与えられたペナルティの影響で順位を下げられるといったひどい仕打ちを受けることはないが、そのサイトからのリンクによってもらっていた恩恵は失われることになるだろう。

リンク販売サイトに与えられたペナルティが、そのサイトからリンクされているサイトに直接波及することはないようだ。

しかしペナルティ以前にそのサイトからのリンクで獲得していたPageRankなどの効果は得られなくなる。なぜならそのサイトから出ているリンクはグーグルの信用を失い無価値になるからだ。

よって間接的にランキングに影響することはあり得るかもしれない。

リンク販売サイトにペナルティが与えられても直接的な影響がないといっても安心しないでほしい。それはあなたがリンクを購入していない場合の話だ。リンクを購入していてそれがグーグルに発見されれば、不自然なリンクだとしてあなたのサイトに手動の対応が課せられる。このことは、SEO業界の人間ならよくご存知のとおりだ。

サーバーダウンでサイトが検索結果から消えた、さあどうする?
★★★★☆すみやかに元に戻す(Google Webmasters on YouTube)

マット・カッツによるQ&Aビデオをもう1本紹介する。

こんな質問に対する回答だ。

2~3日間、管理しているサイトがダウンしました。するとグーグルの検索結果から完全に消えてしまいました。元に戻すにはどうしたらいいでしょうか。

まず元と同じ状態にサイトを完全に戻すことだ。

ページがなくなって、たとえば404を返すときに、そのページが本当になくなったのか、それともまた復活するのかという葛藤がグーグルにはある。サーバーのタイムアウトが原因ということも、時にはある。

ユーザーに見せる必要がもうないからページを削除することがある一方で、サーバーが、1時間、2時間、1日、2日、ダウンすることはとても普通に起こることだ。

グーグルが判断に迷っている時間を利用するといい。

そのサイトが本当になくなったのかそれとも復帰するのかを確かめるためにグーグルは間隔を変えて訪問する。一時的なエラーであれば、再訪問したときに問題ないと認識するだろう。

したがって、以前と同じ状態に確実に戻せば、比較的速く復活するはずだ。

数日程度のダウンであれば、慌てず騒がず、前と同じ状態に復旧すればたいていは大丈夫なようだ。

ただしサーバーの停止が予定されているものならば、検索結果に影響を与えないように503のHTTPステータスコードを返す設定をしておけば余計な心配をしなくて済むことを付け加えておく。

rel="alternate" hreflang="x"はトップレベルドメイン名でも利用可
★★☆☆☆使えないというのは誤解(Pierre Far on Google+)

複数の言語または複数の地域を対象にサイトを公開している場合は、rel="alternate" hreflang="x"を設定するとサイト同士の結び付きをグーグルに正しく認識させることができる。各国のドメインのグーグルで、その国の人に適したサイトを検索結果に表示してくれる。

しかし、「rel="alternate" hreflang="x"はトップレベルドメイン名が異なると利用できない」という誤解があるらしい。しかしそれは間違いで、ペイレベルドメイン名や国別ドメイン名などが違っていても利用可能だと、英グーグルのピエール・ファー氏がGoogle+でアドバイスしている。

たとえば下のようなドメイン名での運用が可能だ。

  • http://example.com/widgetで、ワールドワイド向けの英語サイトを運営
  • http://example.de/widgetで、ドイツ向けのドイツ語サイトを運営
  • http://example.ch/widgetで、スイス向けのドイツ語サイトを運営

rel="alternate" hreflang="x"の仕様にはもちろん従わなければならない。

グローバル展開しているサイトのウェブ担当者もこのコーナーの読者には含まれるはずだ。参考情報として知っておいてほしい。

サイトマップ vs. robots.txtの軍配はどちらに
★★★☆☆robots.txtの勝ち(Webmasters Stack Exchange )

robots.txtは、クロールしてほしくないURLを検索エンジンに示すために利用する。

サイトマップは、クロールしてほしいURLを検索エンジンに示すために利用する。

※筆者注: ここでいう「サイトマップ」は検索エンジン向けのサイトマップのこと

では、robots.txtとサイトマップの両方に同じURLが記述されていたら、グーグルはどちらを優先するのだろうか? 言い換えればクロールするのかしないのか。

答えは、robots.txtの指示を優先する。つまりクロールしない。

robots.txtはサイトマップより強い。正しく読んでいる限りは、robots.txtでクロールを拒否したURLをGooglebotはクロールしない。

もっともクロール(インデックス)させないURLをサイトマップに書くこと自体が矛盾した行為だといえばそれまでなのだが。

再審査リクエストをwwwありとwwwなしの両方のサイトから送るべきか
★★★☆☆不要(Search Engine Roundtable)

www.example.com と example.com は同じサイトであったとしても検索エンジンから見たら別のサイトになる。だから、重複コンテンツが発生する原因にもなり得る。

ガイドライン違反による手動対応をグーグルに与えられ対処した後に送る再審査リクエストは、wwwありとwwwなしの両方のサイトから送信したほうがいいのだろうか?

こんな質問が、WebmasterWorldフォーラムで挙がった。

フォーラムでは明確な結論が出ていないが、このトピックをブログ記事にしたバリー・シュワルツ氏宛にグーグル社員のジョン・ミューラー氏が、Google+で次のようにコメントした。

その必要はない :)

wwwありなしの両方から再審査リクエストしなくて構わない。実質的に同じサイトであるから当然といえば当然に思える。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

グーグルウェブマスターツールの使い方ガイドとコンテンツマーケティングについての考察記事を今週はピックアップ。

この記事の筆者
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鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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