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「リピートの間隔」を理解する[第17回] [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 3 分

Googleアナリティクスは、非常に高度な分析ができる無料のアクセス解析ツールだ。無料の反面、正式なサポートサービスというものがないため、ユーザーは自分で情報を集めなくてはならない。Web担当者にとっては結構な手間だ。そこで本連載では、Web担当者の負担を軽減すべく、導入から、運用、活用まで、初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

前回と今回の2回にわたって、リピートに関する指標を取り上げている。前回は「リピートの回数」を解説した。今回は「リピートの間隔」だ。

「リピートの間隔」を確認できるGoogleアナリティクスのレポート

「リピートの回数」と同じく、「リピートの間隔」もユーザー系のレポートで見ることができる。

操作手順
  1. ページ上部のオレンジ色のメインメニューで[標準レポート]をクリックする。
  2. 画面で左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする。
  3. メニューが開くので、[ユーザーの行動]をクリックし、開いたメニューから[リピートの回数や間隔]をクリックする(図1赤枠部分)。

これで、「リピートの回数や間隔」というページが表示される(図1)。

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図1:[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]メニュー
図1:[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]メニュー

このページの「パフォーマンス」というタブに、「リピートの間隔」というリンクが用意されている(図1青枠部分)。これをクリックすると、「リピートの間隔」ページが表示される(図2)。

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図2:[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]レポートの「リピートの間隔」
図2:[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]レポートの「リピートの間隔」

「リピートの間隔」のレポートは、図2のように「リピートの間隔」を分布で示している。

このレポートでいう「リピートの間隔」とは、「前回の訪問から何日後にそのサイトを訪問したか」を意味する。つまり、単位は「日」で、「0」が0日(初回訪問、または前回と同日の訪問)、「1」が1日(前回訪問の翌日の訪問)という具合だ。

左の1列が「リピートの間隔」を表しており、間隔0日から7日までがそれぞれ1行ずつ、8日以降は複数の間隔がグルーピングされて分布が表示されている(図2緑枠部分)。

  • リピートの間隔とは?

リピートの間隔とは?

前述のように「リピートの間隔」とは、集計指定期間の訪問が、「前回訪問とどのくらいの間隔(日ベース)をおいた訪問にあたるか」を意味する。イメージしやすいように具体例で説明しよう。

ある計測対象サイトにおいて、ユーザーAとユーザーBが、そのサイトに訪れた訪問履歴が次のようになっていたとする。

※2012-08-02 14:40 表で「7月7日」とあるべきところが「7月21日」となっていた部分を修正いたしました。編集時のミスでございます。申し訳ありません。

ユーザーA ユーザーB
6月5日 サイトへの初訪問
7月1日 サイトへの初訪問 サイトへの2回目の訪問
7月1日 サイトへの2回目の訪問
7月7日 サイトへの3回目の訪問 サイトへの3回目の訪問
図3:ユーザーAとユーザーBの訪問例

ユーザーAがこのサイトに初めて訪問したのは7月1日で、その日のうちにもう1回訪問し、さらに7月7日に1回訪問している。

一方、ユーザーBがこのサイトに初めて訪問したのは6月5日で、2回目の訪問が7月1日、3回目の訪問が7月7日となっている。

この状態で、7月の月次レポートとして「リピートの間隔」を表示したら、それぞれの訪問がどのように扱われるかを見ていこう(図4)。

ユーザーA ユーザーB
6月5日 サイトへの初訪問(B1)
7月1日 サイトへの初訪問(A1) サイトへの2回目の訪問(B2) 7月の月次レポートの対象
7月1日 サイトへの2回目の訪問(A2)
7月7日 サイトへの3回目の訪問(A3) サイトへの3回目の訪問(B3)
図4:ユーザーAとユーザーBの例(7月でレポートを作った場合)

7月の月次レポートにおいて、どのようになるかということで見ていく。

ユーザーAのリピートの間隔

A1の訪問はユーザーAの初回訪問だ。初めての場合は、「リピートの間隔」は0日となる。

A2の訪問は同日の再訪問で、前回の訪問A1が当日ということで、こちらも「リピートの間隔」は0日となる。

A3の訪問は7月7日。前回の訪問A2は7月1日なので、「リピートの間隔」は6日となる。

ユーザーBのリピートの間隔

B1は6月の訪問なので、7月の月次レポートには含まれない。

B2の訪問は7月1日だ。前回の訪問B1が6月5日なので、「リピートの間隔」は26日図2のレポート画面上では「15-30」に分類される。

B3の訪問は7月7日で、前回の訪問B2が7月1日なので、「リピートの間隔」は6日となる。


よって7月の月次では、全体で5訪問あるが、「リピートの間隔=0日」の訪問が2、「リピートの間隔=6日」の訪問が2、「リピートの間隔=26日」の訪問が1というカウントになり、レポートでは以下のような表示になる。

リピートの間隔 訪問数
0 2
6 2
15-30 1
図5:7月月次の「リピートの回数」

リピートの間隔が0日としてカウントされている訪問には、サイトへの初めての訪問と、その日のうちの再訪問が含まれている点は、きちんと理解しておこう。

ちなみに、「訪問の間隔」の右隣にある「ページビュー数」列の数字は、該当するリピートの間隔の訪問で見られたページビュー数の合計値が示されている。

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図2:[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]レポートの「リピートの間隔」
図2(再掲):[ユーザー]>[ユーザーの行動]>[リピートの回数や間隔]レポートの「リピートの間隔」

ページビュー数を訪問数で割れば、リピートの間隔ごとの平均ページビュー数が計算できる。たとえば、リピートの間隔0日の場合は、11,900÷4,785=2.5となり、1訪問あたり平均で2.5ページビューが見られていることがわかる。

衣袋教授の丸2日でアクセス解析を徹底的に学ぶ講座アクセス解析ゼミナール」の「Web担当者の学校」版を2012年9月7日と9月14日に開催します。あなたも衣袋教授のアクセス解析論を身につけませんか? → https://web-tan.forum.impressrd.jp/school/analyst

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衣袋 宏美

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社、視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社(現ニールセン株式会社)フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Digital Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

著書など:
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オリジナル記事:「リピートの間隔」を理解する[第17回] [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum
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