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グーグル検索結果にスマホアプリの中身が表示される時代がすぐそこに? [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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先週のWeb担まとめ記事

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 17本とニュース記事 13本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、安田です。

【イベント】Web担当者Forumミーティング+ネットショップ担当者Forum
今週の水曜日+木曜日に開催
「最新グーグルSEO」「CPAよりも大切なこと」「インバウンドマーケティング」「企業Web担当者が持つべきマインドセット」という注目の基調講演など合計14セッションをお届けするセミナーイベントの開催が、今週(11月13日+14日)に迫りました。みなさん、会場でお会いしましょう。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/events/201311

●御社の若手Web担当者を超一流の講師が鍛える「企業Web担当者 初級講座」第4期(11/20+21)も、参加者募集中です
https://web-tan.forum.impressrd.jp/school/beginner

[今回の要チェック記事]↓セミナー・お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
グーグル検索結果にスマホアプリの中身が表示される時代がすぐそこに?

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • 「海外&国内SEO情報ウォッチ」の「スマホアプリの中身をグーグルがインデックス&検索結果に表示する時代に など10+4記事」が、注目記事。

    今週のトップストーリーは、グーグルがついにスマートフォンアプリのコンテンツまで検索結果に表示するようになるという話題。ほかにも、検索マーケティングやGoogleアナリティクス、SEOの話題をお届けしています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/11/08/16376

  • 編集長ブログの「Excelのカラースケール風にHTMLのtableを見やすくするjQueryプラグインを作ってみた」も、なかなかの人気。

    HTMLページでデータ表を「理解しやすく」してくれるjQueryプラグインを紹介しています(自家製)。Excelのカラースケールやデータバーのような機能をHTMLで手軽に実現するものです。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/tools/jquery_table_colorscale

  • 「セブンネットショッピングから15万件の個人情報が不正アクセスで流出か カード情報も」は、「日本ネット経済新聞ダイジェスト」の記事。

    ECサイト「セブンネットショッピング」に不正なアクセスがあり、最大15万165件の個人情報が不正に閲覧された可能性があるとのこと。個人情報の中にはクレジットカード番号情報も。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/11/07/16338

  • 「デジタル時代のエクスペリエンス管理でキーとなる3つの主要トレンド」は、「Oracle WebCenter Blog」の記事。

    変化の激しいデジタルの世界において、過去数年間にわたって続いているトレンドを紹介しています。それは、「モバイル最適化は実践段階に」「マルチチャネルからブランドサイトへの回帰」「パーソナライゼーションの成熟」の3つ。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/11/06/15986

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
データセンター(iDC)に携わる方には
データセンター完全ガイド
レンタルサーバーに興味のある方には
クラウド&サーバーホスティング完全ガイド
企業内情報システムのお仕事をされている方には
IT Leaders
ソフトウェア開発者の方には
Think IT

[セミナー・お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
EC・B2Bサイト・スマホEC・顧客理解・ビジネス貢献Webなど8セミナー

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

ECの集客&売上アップ(11/12)

明日開催ですね。通販・EC会社向け集客&売上アップ手法大公開セミナーを、コマースリンクが11月12日(火)に大森で開催します。参加無料。

http://www.commercelink.co.jp/seminar/seminar20131112

新規顧客獲得&顧客維持(11/14)

こちらも今週開催。新規顧客獲得(アクイジション)と顧客維持(リテンション)を解説するセミナーを、スクロール360、朝日広告社、ベルシステム24が11月14日(木)に晴海で開催します。参加無料。

http://www.scroll360.jp/dms2013/

B2BサイトのRFP(11/15)

「BtoBサイトリニューアルを成功させるWebオリエンシート(RFP)のつくり方」セミナーを、パワー・インタラクティブが11月15日(金)に渋谷で開催します。参加無料。

http://www.powerweb.co.jp/seminar/00094.html

スマホEC(11/28)

「売上に差がつく! スマホECの集客・購入率アップの仕組みと実装ノウハウを学ぶ」と題したセミナーを、ペイジェント、アピリッツ、アイスリーデザインの3社が11月28日(木)に渋谷ヒカリエで開催します。参加無料。

http://www.paygent.co.jp/seminar_event/2013_sp_victory/

マルチスクリーン対応Webサイト(11/20)

「マルチスクリーン時代」に求められるWebサイトと北米最新事情を解説するセミナーを、ドーモが11月20日(水)に赤坂で開催します。参加無料。

https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=rit-paogl-710b324f0718e14b17685f7bd7565029

アナログマーケティング活用(11/20)

ITを補完するツールとしての従来型のアナログマーケティングの活用を解説するセミナーを、フラットコードのBtoBマーケティング研究会が11月20日(水)に大崎で開催します。参加費は6000円。

http://www.mk-expert.jp/2013/10/29.html

顧客を知るマーケティング(11/19または20)

「顧客を知るマーケティング」として、ジオデモグラフィックデータを活用した「顧客像の把握」と「VoC(顧客の生の声)を活用したオウンドメディアの価値化戦略」の事例を紹介するセミナーを、エクスペリアンジャパンが11月19日(火)と20日(水)に青山一丁目で開催します(両日同じ内容)。

http://www.marketinggate.jp/sp/solseminar/

ビジネスに貢献するWeb活用(11/29)

「ビジネスに貢献するWeb活用 ~ガバナンスとマーケティング視点からの構想」と題したセミナーが、11月29日(金)に神田で開催されます。主催は日本ヒューレット・パッカードオートノミー事業本部とコニカミノルタビズコム。

https://forms.autonomy.com/promote_b2bmfgseminar2013nov

先週の人気記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↓解説記事 | ↓ニュース記事

Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座
    【速報4】待望の「新しいセグメント機能」は、「ユーザー」レベルでデータを絞り込める!(第76回)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/11/07/16357
    by 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン)
  • 企業ホームページ運営の心得
    ヤフー vs 楽天よりも、今日はポイント勝ちの話をしよう
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/11/06/16342
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)

先週の解説記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↓ニュース記事

Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • ユーザー投稿記事 by 株式会社マイクロウェーブ
    関係作りから始るマーケティング手法-コンテンツマーケティング
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社クロスリスティング(X-LISTING Co., Ltd.)
    【参院選2013】検索ワードで探る国民の関心
  • ユーザー投稿記事 by 栗原康太(株式会社ガイアックス)
    【セミナー】Googleに評価される正しいSEO対策 + 利益を持続的に上げる為のPDCA手法 + 差別化されたコンテンツ作成から見込み顧客獲得へと繋げていく方法【11/28】
  • ユーザー投稿記事 by Web Destination
    顧客を理解し、ウェブの効果を知るための分析アプローチ セミナー12/1開催
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社ディレクタス
    【セミナー】マガシーク井上社長登壇 マーケティングセミナー「『個客』マーケティングで実現する差別化 マガシークの経営戦略」
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社アイ・ブロードキャスト
    【東京開催】11/27(水)トレンド最前線!Webサイト構築セミナー 開催のお知らせ
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社メンバーズ
    Go to Global!アジアにおけるFacebook活用~ASEANソーシャルメディア事情と日本企業の活用事例~(メンバーズエンゲージメントマーケティングセミナー)
  • ユーザー投稿記事 by セキュアスカイ・テクノロジー
    追加開催 『デモで実感!Web改ざんから標的型攻撃へ!多重化攻撃を徹底解説セミナー』
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社パワー・インタラクティブ
    セミナー『WEBサイトの行動閲覧履歴から案件創出!いち早く顧客の潜在ニーズを検知し“勝てる営業”を実現する』を12月5日東京にて開催
  • Web担アクセス数上位ランキング
    Excelのデータを劇的に見やすくするカラースケールがスゴイ
  • 先週のWeb担まとめ記事
    ソニーのブランディングサイト「α CLOCK」のアクセス解析活用

先週のニュース記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↑解説記事

大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

編集後記

住宅の引っ越しを考えているのですが、自分と連れ合い両方の勤務先にアクセスの良い場所を探すのが面倒で。2か所の住所を指定して、どちらへのアクセス(電車)も便利な駅を探すツールとかってないものでしょうか。(安田)

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博報堂、スマートフォンキャンペーン活性化に向け「デジタル インセンティブ プロモーションズ」設立 [ニュース] | Web担当者Forum

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博報堂は、スマートフォンを使ったキャンペーン、CRM(顧客関係管理)活動においてニーズが高まるデジタルインセンティブを開発、提案するチーム「Digital Incentive Promotions(デジタル インセンティブ プロモーションズ=DIP」を設置した、と11月11日発表した。スマホを使ったキャンペーンが活性化する中、今後、スマホでやりとりできるデジタルインセンティブの需要が高まることを想定し、DIPを設置することにした。

DIPは、コンテンツホルダー、メディア企業とのネットワークにより、企業キャンペーンに最適なインセンティブを提案する。デジタルポイント・電子マネーを発行する企業や、コミック、書籍、音楽、映像など従来からのデジタルコンテンツパブリッシャーやスマホ独自の新しいサービスを提供する企業とも提携し、魅力的なキャンペーンを提案していくという。

博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp/

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シックス・アパート、最新版CMS「Movable Type 6」をAWS Marketplaceで販売開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ブログソフトのシックス・アパートは、同社のコンテンツ管理システム(CMS)の最新版「Movable Type 6」をアマゾンウェブサービス(AWS)のAWS Marketplaceで11月11日販売開始した、と同日発表した。Movable Type 6をインストールしたAmazon Machine Image(AMI)をAWS Marketplaceで提供する。複雑な設定を行うことなく、サーバー上で動作するMovable TypeがAWSクラウド上で利用可能になるという。

Movable Typeのライセンス利用料は時間課金で提供し、利用した時間分だけ課金するため、企業のWebサイトなどの恒久的な利用だけでなく、キャンペーンサイトのように期間限定のサイトやリニューアル、サイト移行など、一時的に複数のサーバーを利用する場合にも活用できる。今回提供するAMIは、アプリケーションとしてMovable Type 6、OSはAmazon Linux AMI 2013.09版、Webサーバーはnginx、PSGIサーバーはstarman、phpはphp-fpm、データベースはMySQLを含む。

シックス・アパート
http://www.sixapart.jp/

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  • 内容カテゴリ:CMS

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イズミヤも第2類医薬品をネットスーパー「楽楽マーケット」で販売 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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イズミヤは10月23日、ネットスーパー「楽楽マーケット」で、第2類医薬品の販売を開始した。

「楽楽マーケット」ではこれまでも第3類医薬品を販売していた。第2類医薬品の販売開始で、要望の多かった風邪薬や胃腸薬などが加わり取扱品目数は約2倍となった。午前中に注文した商品を当日中に届ける。

医薬品を取り扱う大阪府内や兵庫県、京都府内の9店舗のエリアで実施していく。

・イズミヤ楽楽マーケット
https://rakuraku-market.com/

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

この記事の筆者

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

→日本ネット経済新聞についてもっと詳しく知りたい

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Facebookのモバイルアプリ広告に新機能! ユーザー2200万人突破で幅広い層への拡大の兆しも [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum

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忙しいWeb担当者のためのそのまま会議に出せる!FacebookネタPowerPointファイルをそのまま使用・配布OK!

Facebookの仕様がまた変わっている!」「いつの間にこんな機能が?」……Facebookは次々に新しい機能を発表しているため、忙しいWeb担当者が情報をキャッチアップしていくのは非常に大変。本コラムでは、そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。

本連載の特徴  本連載では、記事内容のポイント部分をまとめたPowerPointファイルを、毎回、別途用意しています。このファイルは、(利用上の注意に従った範囲内であれば)転載・コピー・共有・配布などが可能です。会議の資料として配付するもよし、社内の勉強会に使うもよし、最新ネタを捕捉するニュースペーパーとしてプリントを部内で配るもよし、ぜひご自由にお使いください。
※「利用上の注意」は、PowerPointファイルの最終ページに記載されています。

今回の内容

そのまま会議に出せる!FacebookネタPowerPointファイルはここからダウンロード可能
skdfbn014.ppt
全13ページ/1.69MB
  1. 国内ユーザー推定2200万人を突破、幅広い層への拡大の兆し
  2. 投稿・共有後の内容アップデートが可能に、編集履歴も表示
  3. カスタムオーディエンスがアップデート、リターゲティング広告の出稿がより簡単に
  4. コンバージョンに貢献か、モバイルアプリ広告にアクションボタンを追加
  5. モバイルアプリ広告に動画広告とCPA課金が登場
  6. 投稿ネタTIPS-「11月らしい投稿」-
そのまま会議に出せる!FacebookネタPowerPointファイルはここからダウンロード可能
これらの画像をクリックしても、ファイルダウンロードは可能です。

ネタ1国内ユーザー推定2200万人を突破、幅広い層への拡大の兆し

Facebookの日本国内でのアクティブユーザーの数と、男女や年齢別の割合を調査しました(2013年9月時点)。

Facebookによる直近の公表は2013年8月で「2100万人突破」としていました。前回(2013年2月)の公表から約200万人の増加となっています。

広告管理画面よりユーザー数を推定

2013年9月現在、広告管理画面上で2200万人と表示されています(日本国内での広告のターゲットとなる見込みユーザー数)。

最新の公表以後の増加も加味し、国内のユーザー数は2200万人を突破していると推定されます。

参考:Facebook利用者数:Facebook、日本のユーザー数1,900万人突破を発表!!  一方、ユーザー数減少の記事も。その真相は?(メンバーズ)

1年間の年代性別の増加数

以降の数値は、広告管理画面から算出される配信見込みユーザー数を元に算出しています。

もっとも増えている年代は20代、次いで30代です。従来ユーザー数が多いといわれていた年代が、もっとも増加しています。

年代毎の性別でみると、20代女性、次いで20代男性、30代女性の順番。20代~30代については、男性よりも女性のほうが増えています。これは、スマートフォンの利用率が高い若年層の女性ユーザーの増加だと推測されます。

各年代の割合

若干ですが、従来ユーザーが少ないといわれていた「10代」および「50代以上」の割合が増加しています。

Facebookが、ビジネスパーソンを中心としたITリテラシーの高い層中心のメディアではなく、一般ユーザー層にもその利用が拡大している兆しだとも考えられます。

性別の割合の変化

男女比はほぼ半数に、1年前と比べ男女の割合の差が縮まっています。前述のとおり、女性のユーザー増がこちらでもみてとれます。

現時点の年代・性別のユーザー数

もっともユーザー数が多いのは「20代女性」で、男女比は「30代」でほぼ同数です。30代を境に、「10代」「20代」では男性よりも女性のほうが、「40代」「50代以上」では女性よりも男性のほうが多いという結果でした。

一般ユーザー層への拡大という意味でも、現時点では少ない「50代以上」(特に女性)への普及がポイントだと考えられます。

ネタ2投稿・共有後の内容アップデートが可能に、編集履歴も表示

Facebookは9月26日、個人ユーザーでも自身が共有をした投稿を編集できるようになると発表しました。あわせて、Facebookページへの投稿を修正した場合には編集履歴が表示されようになりました。

現在は、PCおよびAndroidアプリでのみ対応可能。iOS版アプリへの対応はこれからとのことです。

各投稿右上の矢印マークをクリックし[編集]を選択します。
テキストフィールド上で内容を編集し、[編集を終了]ボタンを押せば変更される。

ページへの投稿には編集履歴が

Facebookページへの投稿では、「画像投稿」「リンク投稿」「動画投稿」のテキストは編集できますが、テキストのみの投稿は編集できません。

編集した場合は、同様に編集履歴が表示されます(ファン・非ファン問わずユーザーの閲覧可能)。

各投稿上部の[編集済み]リンクをクリックすると編集履歴が表示されます。

ネタ3カスタムオーディエンスがアップデート、リターゲティング広告の出稿がより簡単に

Facebookは10月15日、自社の顧客をリターゲティングし表示できる広告「カスタムオーディエンス」の機能アップデートを発表しました。DSP(デマンドサイドプラットフォーム)を経由しないで、出稿できるようになります。

Facebookでのリターゲティング広告

自社サイトの商品購入ページなどに特別なタグを設置すれば、訪問ユーザーを識別し、リターゲティング広告を表示できます。

自社サイトを訪問をしたユーザーに対して、Facebook上に広告を表示できるため、通常の広告よりも低い単価でファン獲得につなげることができます。

今回のアップデートによる変化

従来は、Facebookでリターゲティングを行うには、DSP提供の「Facebook Exchange」という広告メニューを利用する必要がありました。

それが今回のアップデートにより、Facebook自体が提供する広告メニュー「カスタムオーディエンス」の一機能としてリターゲティング広告を利用できるようになるため、より出稿しやすくなります。

なお実際の導入時期については未定です(2013年10月時点)。

参照元:Updates to Custom Audiences: Building Controls Into the Ads You See(Facebook)

ネタ4コンバージョンに貢献か、モバイルアプリ広告にアクションボタンを追加

Facebookは10月1日、「モバイルアプリインストール広告」の新機能を発表しました。

指定のアプリをインストール済みのユーザーに対し「今購入する」などのユーザーアクションにつながるボタンが配置されます。日本でも提供を開始しています。

新機能の概要

これまでは、対象アプリケーションをインストール済みのユーザーでも未インストールのユーザーと同様に「インストール」ボタンが表示されており、このボタンをクリックすると、App Store(iOS端末の場合)やGoogle Play(Android端末の場合)のダウンロードページが開く動作でした。

今回の新機能追加により、対象アプリケーションをインストール済みのユーザーに対しては、指定のアクションを喚起するボタンを表示できるようになりました。

たとえば、「今購入する(Shop now)」というボタンを表示し、クリックするとオンラインショップの商品ページに移動するといった使い方ができます。

追加できるボタンの種類は次のとおり。

  • リンクを開く(Open Link)
  • アプリを利用する(Use App)
  • 今購入する(Shop Now)
  • ゲームをプレイする(Play Game)
  • 今予約する(Book Now)
  • 今聴く(Listen Now)
  • 動画を見る(Watch Video)

参照元:Mobile App Ads for Engagement and Conversion(Facebook開発者)

ネタ5モバイルアプリ広告に動画広告とCPA課金が登場

Facebookは10月21日、モバイルアプリ広告に、動画広告とCPA課金を追加することを発表しました。数日中に、全広告主の利用を可能にするとのことです(詳細な開始日などは未定)。

モバイルアプリ広告の動画広告

対象は、iOSおよびAndroid端末。

動画は、表示された動画広告をユーザーがクリックしたタイミングで再生されます。

現在、モバイルアプリのニュースフィード上の動画の自動再生機能をテスト中ですが、同広告については適用しないとのことです。

モバイルアプリ広告のCPA課金システム

モバイルアプリ広告の課金方式として、 新たにCPAによる課金方式の追加を発表しています。

「CPA」とは「Cost per Action」の略。商品を購入するなど、広告をクリックしたユーザーが移動先で行ったアクションに応じて広告費を算出する方式。

つまり、実際にインストールにつながった数に応じて広告費が決まるものです。

従来のCPC(クリック課金)、CPM(インプレッション課金)にも対応。

参照元:Get efficient installs with video creative and CPA buying for mobile app ads(Facebook開発者))

ネタ6投稿ネタTIPS-「11月らしい投稿」-

2012年の企業ページの投稿から「11月らしい投稿」をいくつか集めてみました。

11月というと他の月と比べるとイベントも少ない印象を受けます。それでも、いろいろなコンテンツがありました。11月ならではのネタを盛り込んだ事例をいくつかご紹介します。

Case.1 寿司の日(11月1日)/キリンラガービール

11月1日は「お寿司の日」。皆さんご存知でしたか? 同社らしく、寿司とお酒にまつわる豆知識を紹介しています。

  • 投稿日: 2012年11月1日(金)
  • いいね!数: 5,635
  • コメント数: 68
  • シェア数: 31
  • 投稿時のファン数: 73,316人
  • エンゲージメント率: 7.85%
  • エンゲージメント率平均(直近25件): 2.47%

Case.2 寿司の日(11月1日)/JTB

「お寿司の日」とあわせ お寿司で作ったケーキの写真を紹介。また同社で企画のお寿司のケーキを前面にだし、年配の方向けの賀寿(喜寿、還暦など)お祝い旅行プランを紹介しています。

  • 投稿日: 2012年11月1日(金)
  • いいね!数: 1,048
  • コメント数: 12
  • シェア数: 43
  • 投稿時のファン数: 75,473人
  • エンゲージメント率: 1.46%
  • エンゲージメント率平均(直近25件): 0.38%

Case.3 ボージョレ ヌーヴォー解禁/セブン-イレブン・ジャパン

ワイン好きにとって楽しみな日、ボージョレヌーヴォー解禁日を紹介。あわせて同店舗で販売の旨も紹介しています。

  • 投稿日: 2012年11月6日(水)
  • いいね!数: 5,274
  • コメント数: 30
  • シェア数: 31
  • 投稿時のファン数: 159,656人
  • エンゲージメント率: 3.34%
  • エンゲージメント率平均(直近25件): 1.69%

Case.4 ゾロ目の日(11月11日)/キリンラガービール

年に一度、日付に「1」という数字が4つそろう11月11日。いろいろな食べ物の日でもあるというマメ知識とあわせて、ビールで乾杯を提案しています。

  • 投稿日: 2012年11月9日(土)
  • いいね!数: 3,179
  • コメント数: 12
  • シェア数: 17
  • 投稿時のファン数: 75,680人
  • エンゲージメント率: 4.24%
  • エンゲージメント率平均(直近25件): 2.47%

Case.5 七五三/伊藤ハム / ITOHAM FOODS inc.

お馴染みハム係長登場の4コマ漫画。ハム係長が、七五三とかけ、オリジナルの千歳飴を妄想するというストーリーに仕立てています。

  • 投稿日: 2012年11月15日(木)
  • いいね!数: 827
  • コメント数: 62
  • シェア数: 7
  • 投稿時のファン数: 34,482人
  • エンゲージメント率: 2.61%
  • エンゲージメント率平均(直近25件): 1.21%

七五三にあった、自社商品を使ったレシピも紹介しています。

  • 投稿日: 2012年11月16日(金)
  • いいね!数: 1,068
  • コメント数: 43
  • シェア数: 33
  • 投稿時のファン数: 34,480人
  • エンゲージメント率: 3.32%
◇◇◇

『そのまま会議に出せる!Facebookネタ』連載14回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

この記事の筆者

エンゲージメント・ラボ(株式会社メンバーズ)

エンゲージメント・ラボとは、株式会社メンバーズのFacebookマーケティング推進における実績・ノウハウの蓄積とエンゲージメント向上に特化した事例を集約・研究し、顧客企業へのより一層の効果的なFacebookマーケティングサービスの提供や情報発信、新たなサービス開発を推進する研究機関。

※株式会社メンバーズとは?
1995年設立。創業以来インタラクティブエージェンシーとして、多くの大手クライアントのインターネットマーケティングを支援。近年では“ソーシャルメディア時代をリードし、顧客と共にビジネスを創造するネットビジネスパートナー”を標榜し、いち早くそのノウハウを活かしたFacebook活用の支援サービスを提供中。

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※このコンテンツはWebサイト「Web担当者Forum - 企業ホームページとネットマーケティングの実践情報サイト - SEO/SEM アクセス解析 CMS ユーザビリティなど」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Facebookのモバイルアプリ広告に新機能! ユーザー2200万人突破で幅広い層への拡大の兆しも [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum
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Webセミナー終了後に(意図的に)ぽろっと本音を流す仕掛けがおもしろい [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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今日は、ウェビナー(Webセミナー)で、本編の終了後に(わざと)打ち上げミーティング風の映像を流し、そこで製品やサービスに対する本音を流すという仕掛けのお話しを。やり方を間違えるとまずいですが、結構おもしろいやり方だな、と。

知人に聞いた話なのですが、ある企業(B2B系)がウェビナーでおもしろい仕掛けをしているそうなのです。

というのも、ウェビナー(生中継のWebセミナー)が終了して「これで終了です。みなさん、ありがとうございました」としたあとに、わざと中継を切らないでおくらしいのです。

しばらくだれもいない様子を映しておいたあとで、出演者が戻ってきてこんな風な展開になるのだとか。

「ほい、ビール」

「プシュッ(ビールを開ける)」

「おつかれー」

「おつかれー」

「今日、やっぱり何回か噛んじゃったね」

「最初のほうはちょっと緊張してたよね」

「で、視聴者は何人ぐらいいったんだっけ?」

「●千●百人。IPアドレスを見ると、うち社内関係者が●人」

「ということは純粋なお客さんが●人か。増えたねー」

……

「でもさー、やっぱりうちの商品って、●●な場合にはホント強いよね」

「前にお客さんから聞いたんだけど、前に使ってた製品では●●するのにすごい手間がかかってたんだけど、うちの●●にしたらさくっとできるようになって驚いたんだって」

「そうそう、スペック見てもわからない点だよね」

……

ビールを飲みながら打ち上げをしている感じで、表向きとは違う顔や話題を見せ、そのなかで、ちょっとわかりづらい製品の良さのアピールも入っているというもの。

これを、意図的にやっているというのです。

ウェビナーを見ている人の多くは本編が終わったら画面を閉じてしまうのですが、ずっと画面を開いたままの人もいて、そういう人が「なんか、打ち上げの様子が流れてる」とTwitterなどで広めてくれるのだとか。

パッと聞くとおもしろいのですが、でもちょっと考えると「見てくれる人がいなかったら意味ないよな」、さらに「ステマっぽいかも。でも企業自身がやってるし、そもそもマーケ目的のセミナーの延長だし」と、なかなか判断が難しいやり方です。

言ってみれば、映画のメイキング映像とか、ライブコンサートのバックステージ映像のようなものでしょうか。フルCGの映画でも、わざわざNGありのメイキング映像を作って付けたりしてますからね。

もちろん、そこで事実とは違うことを語ったり、「ウェビナー視聴者を騙そう」という意図でやるのはよろしくないことです。

でも、正式な表向けの表現では伝えきれない情報を伝えるには、良いやり方かもしれません。

たとえば製品の裏話をしてみたり、サービスに対する思いを正直に伝えたり、どんな人がどんなことを考えながら作っている(運営している)のかを伝えたり。そんなことを目的にやるなら、「ウェビナー終了後に打ち上げ風に語るコーナー」は、悪くないのかもしれません。

どうでしょう、「それでもやっぱりマズいのでは?」「実はうちもやってる」など、フィードバックを頂けるとうれしいです。はい。

この記事の筆者
ユーザー 安田英久(Web担 編集長) の写真

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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ニールセン、生活者のマルチスクリーン利用動向分析で、テレビ視聴中にスマホで行うのはゲームやチャット [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット調査のニールセンは、11月1日に発売した「Nielsen Digital Consumer Database 2013」からのデータを基に生活者のマルチスクリーン利用実態、複数デバイスの同時利用(ながら利用)状況を分析し、11月12日、結果を発表した。複数デバイスを保有するユーザーの61%がデバイスの同時利用を経験していた。年代別では若年層の同時利用率が高く、10代、20代では約80%のユーザーが同時利用をしていた。その際に利用するスクリーンは「テレビ」と「パソコン」の組み合わせが高く74%、次いで「テレビ」と「スマートフォン」の組み合わせが46%だった。テレビ視聴中にスマートフォンをセカンドスクリーンとしてもっとも利用するユーザーがスマートフォン上で行っているのは、1位がゲームで42%、2位は通話やチャット・メールの37%、3位はSNSで28%だった。調査は9月20~23日に、パソコン、従来型携帯電話、スマートフォン、タブレットのいずれかのデバイスを通して月1回以上インターネットを利用している日本全国の15歳以上の男女を対象に実施。有効回答数は3102だった。

テレビを視聴しながらスマートフォンで行っていることの4位以下は、「テレビで流れている情報について検索をする」が26%、5位は「ニュースや金融情報・天気予報などの情報を収集する」が24%だった。スマートフォンの保有に着目してマルチスクリーン利用動向をみると、スマートフォンをテレビ視聴中に同時利用している割合は49%でパソコンの45%を上回った。年代別ではスマートフォンを保有する10代の62%、20代の54%がテレビに次ぐスクリーンとしてスマートフォンを利用していることが分かった。30代を境に、40代以上ではパソコンの割合がスマートフォンを逆転する状況となっていた。

ニールセン
http://www.netratings.co.jp/

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オイシックス、食品ECに特化した物流インフラを活用し、他社に物流機能を提供するサービスを開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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有機や特別栽培の農産物などの食品宅配をインターネットで提供する「Oisix(オイシックス)」を運営するオイシックスは、食品ECに特化した物流インフラを活用し、他社に対し三温度帯(冷凍・冷蔵・常温)通販物流などの機能を提供する事業を「オイシックスフルフィルメントサービス(オイフル)」として11月より開始する、と11月12日発表した。同社は従来、2社の食品ECサイトの物流受託を個別に対応していた。11月からはオイフルの展開により、新たなクライアントの獲得活動を開始する。

オイフルで提供する機能は、「物流機能(梱包、荷造り、出荷)」、「在庫管理機能」、「賞味期限管理機能(放射線検査含む)」、「クライアント企業のECサイトとのシステム連携」など。物流センター「Oisixステーション」を活用してフルフィルメント機能を、食品ECの展開を検討している企業やすでに展開している企業に対して提供する。

オイシックス
http://www.oisix.com/

オイフル
http://www.oisix.co.jp/Portals/0/images/company/press/2013/131112oiful.pdf

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Web広告研究会、第1回「Webグランプリ」アクセシビリティ部門の優秀10サイト発表 [ニュース] | Web担当者Forum

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公益社団法人日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会は11月8日、第1回「Webグランプリ」の企業グランプリ部門の浅川賞(アクセシビリティ部門)の一次審査を通過した、優秀10サイトを発表した。

Webグランプリは、企業のウェブサイトに携わる担当者が切磋琢磨し、企業ウェブサイトの健全な発展をめざす「ウェブ関係者のウェブ 関係者による賞」として開催されるもの。アクセシビリティ品質を問う、浅川賞の優秀サイトは、本年度Webグランプリに応募した82サイトのうち、ソーシャルサイトを除く全サイトを対象に、ツール診断と審査員推薦などによって選出された(ツールは総務省が提供するアクセシビリティ診断ソフト「miChecker」を基本に開発したものを使用)。

浅川賞の二次審査は、優秀10サイトのなから身体に障碍を持つ有識者で構成される審査委員(委員長:浅川智恵子氏)の使用評価によって行われ、最終結果は12月2日のグランプリ贈賞式で発表される。

第1回Webグランプリ 企業グランプリ部門 浅川賞優秀サイト
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家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えている。日朝特撮、海外ドラマ、時代劇、デパ地下好き。一押し平成ライダーはクウガ、ダブル。

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ブログのアクセス数を跳ね上げるドーピング、旬のネタ簡単に仕入れる方法 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の335

ネット業界だけでは得られない情報

333回目の入校直後、担当の池田さんから「どうやってネタを仕入れているのか」と不思議がるメールが届きます。毎週「薄氷」を全力ダッシュしており余裕などありません。しかし、いくつか考えられる理由の1つが「多様な階層」と接していることです。

ネット規制について新聞記者からコメントを求められた翌日、人気焼肉屋でレジスターについての相談を受け、その数日前は中国人から設定したPCが動かなくなったと泣きつかれ、繁体字の画面を前に格闘します。また、ロシアや関西の情報を寄せてくれるメルマガの読者もいれば、機械メーカーの社長の嘆く愚痴から、資源価格の高騰を知ります。ウェブやネット業界だけと接していては得られない情報ばかりです。

それともう1つはテレビ。以前にも紹介したように、テレビはネタの宝庫です。そしてブログのドーピングができます。

「いいとも」の爆発力

中川淳一郎さんの出世作『ウェブはバカと暇人のもの』にあるように、ウェブでは「テレビ」ネタが多く語られ、ヤフーニュースのトピックにも並びます。今でもテレビは娯楽の王様です。娯楽の王様である背景を、某大手新聞社の記者はこう指摘します。

あれだけ多くの制作会社(下請け)に企画を競わせているのだから、おもしろくなって当然(発言要旨)

もっとも、娯楽の多様化によってテレビの相対的地位の低下と、コンテンツのレベルが低下しているのは事実であり、国民的番組「笑っていいとも!」が終了するのも時代の流れですが、その「いいとも終了」のニュースが、ネットを駆け巡ったことは記憶に新しく、いまだテレビの影響力が強いことを示した「事件」です。

旬のテレビネタを独自コンテンツに変換

今、ブログで「テレビネタ」を取り上げるとアクセス数は跳ね上がります。私のブログで今年ヒットしたテレビネタは、「矢口真里」と「アゲるテレビ」です。

矢口騒動の当初、浮気相手とご主人(当時)が、2人の新居で鉢合わせになったという「噂」が流れ、その瞬間に矢口さんがどこにいたのかには触れられませんでした。イメージダウンを最小限に抑えるための情報コントロールではないかと睨み、「そのとき、矢口真里はどこにいたのか」という視点でブログを書いたところ、普段の3倍のアクセス数を記録します。

次の「アゲるテレビ」とは、今年の4月から放送されていたフジテレビの午後の情報バラエティ番組で、視聴率の低迷によって9月末で打ち切りとなりました。低視聴率の理由を、企画と構成の失敗とつづったブログは普段の2倍のアクセスを集めます。

ネットリテラシーとリアルタイム

テレビ評論家でもないのに、私が書いたテレビネタに人が集まる理由は2つあります。

まず、検索リテラシーの向上です。矢口真里さん報道の場合は、彼女の名前に「どこにいる(どこにいた)」を組み合わせたキーワードで、アゲるテレビは「打ち切り」との合わせ技で検索されていたのです。気になるトピックと、行動や周辺情報を組み合わせて検索する人が増えたことが「テレビネタ」の集客力を高めた理由です。芸能人の名前やテレビ番組名などのビッグワード単体の競争は厳しくても、複数の検索キーワードを意識することでチャンスが広がります。

もう1つの理由は、「リアルタイム性」。実は「テレビネタ」は草の根BBSの頃から、ネットの人気コンテンツでした。その後、ブログの普及によって「素人テレビ評論家」が拡大しましたが、当時は知人が訪問する程度の集客力に過ぎませんでした。ところがここ数年、グーグルのインデックス速度が上がり、「コンテンツ」の精査に傾注するようになってから、無名な執筆者であっても上位表示されることが増えたのです。

また5~6年前は、無名サイトのコンテンツがインデックスされるまでには、数日~数週間を要したものですが、今は数分のうちに登録されることも珍しくありません。すると、テレビの旬のネタをほぼリアルタイムに活用でき、集客力がより高まったというわけです。

テレビネタのズルい仕入れ

ネタの仕入れとはいえ、さすがにすべてのテレビを見ることはできず、録画して後追いをするほど暇でもありません。そこで毎日チェックするのが新聞の「ラテ欄」です。ラテ欄に掲載された「ワイドショー」の内容とはそのまま「話題のトピック」になり、バラエティー番組の出演者は「旬のタレント」です。

そして、ラテ欄のキーワードを「ネットで検索」するだけでもネタが拾えることが多々あります。ラテ欄とは視聴率を稼ぐために、テレビ局が知恵を絞ったものであり、最も耳目集めるエッセンスが凝縮されているのです。

またテレビネタの「美味しさ」は、少なからずの人が視聴しており、視聴で得たイメージが読者との間における「体験の共有=共感力」を生み出すことです。離婚したというエピソードも「矢口真理さんのような状態です」と記すだけで、状況説明が完了しますし、「『いいとも!』のようなマンネリ」とするだけでビジュアルイメージ付きで読者が理解してくれます。

本業を見失っては本末転倒

さらにこんな方法もあります。東京都三鷹でおきた元交際相手による女子高生刺殺事件について、ネット上では事件直後から「リベンジポルノ」というキーワードで語られていました。詳細はここで繰り返しませんが、事件の重大な背景をテレビは一切報じません。そこで事件の背景にある「リベンジポルノ」に触れ、野放図な若者のスマホ利用の問題点をブログで指摘すると、約30倍のアクセスを記録しました。アクセス数増加を狙って書いたものではありませんが、テレビがあえて触れない、触れられないネタには集客力があります。

実は、私のブログではテレビネタを積極的に取り上げることはありません。アクセス数は稼げても、ブログのコンセプトがぶれてしまうからです。アクセス数ばかり気にして、関係のない人を集めても商売にはつながりません。「お客」を捕まえるのは「本業」に絡んだネタ。これに近道はありません。

しかし、上司に「最近、ブログのアクセス数が悪いな」などと嫌みを言われたときには使えるドーピング技。本業とのバランスを取り違えてはいけませんが、ネタとして覚えていて損はありません。もちろん、本業が「テレビコメンテーター」なら話は別ですが。

今回のポイント

とりあえず人を集めるならテレビネタ

ただし、軸のぶれには注意

この記事の筆者
ユーザー 宮脇睦(有限会社アズモード) の写真

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『完全! ネット選挙マニュアル』(Kindle版)、『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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ピンタレスト・ジャパン、日本法人を設立し、画像共有SNS「ピンタレスト」の日本語版を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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画像共有SNSのピンタレスト・ジャパンは、11月12日、日本法人を設立し、ピンタレストの日本語版サービスを提供開始する、と同日発表した。ピンタレストはオンライン上での画像の収集と共有を中心としたサービスで、日本語版ではインターフェースの日本語化と日本語による検索機能を改善し、カテゴリとサブカテゴリを追加した。

ピンタレスト日本語版では、日本語版ユーザー向けにサブカテゴリを細分化し、「ヘアスタイル」「ペーパークラフト」「現代建築」など、100種類以上を用意した。また、日本語版発表に先立ち、日本のユーザーコミュニティの協力による製品に関するフィードバックを受け、インターフェースを改善したという。

ピンタレスト・ジャパン
http://ja.about.pinterest.com/

ピンタレスト
https://www.pinterest.com/

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ラック、システムの安定稼働に着目した「ラックレポート2013 AUTUMN」を公開 [ニュース] | Web担当者Forum

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情報セキュリティのラックは、公開を始めて2回目となる「ラック レポート」を発刊し、11月13日「ラックレポート2013 AUTUMN」をWebサイトで公開した、と同日発表した。ラックレポートはITシステムを利用する管理者や、ITをビジネスに活用する企業の経営者に向け、セキュリティ事故対応、セキュリティ診断、セキュリティ監視、システムインテグレーションの各部門が注目するIT技術情報や脅威情報についての記事を掲載し、季刊で発行。ラックレポート2013 AUTUMNの特集は「システムの安定稼働を考える」となっている。

ラックレポート2013 AUTUMNでは、ラックのシステム開発事業やセキュリティ事業のエンジニアの視点で考えをまとめ、「安定稼働」の実現に向けた提案を行った。内容は「事故対応が安定稼働に与える影響」「セキュリティコンサルタントが考える、安定稼働への課題事項トップ5」「システムの安定稼働に、セキュリティ診断が貢献できる領域」「JSOC(セキュリティ監視センター)による安定稼働への取り組み」など。

ラック
http://www.lac.co.jp/

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ジー・サーチと日本マイクロソフト、クラウドベースのソーシャルメディア分析サービスで協力 [ニュース] | Web担当者Forum

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データベース事業のジー・サーチと日本マイクロソフトは、「Microsoft Excel」をフロントエンドに使用するソーシャルメディア分析サービスを、マイクロソフトのパブリッククラウド「Windows Azure」上に展開し「ソーシャルメディア分析サービス GARNET(ガーネット)」として11月18日よりサービス提供を開始する、と11月13日発表した。「Facebook」や「Twitter」などのソーシャルメディアが発信する情報を蓄積・収集・分析するサービスで、ユーザーはExcelから直接サービスに接続でき、Microsoft Office製品と連携することから、分析からレポート作成業務までが効率化できる。ジー・サービスが保有するビジネス情報データベースやビッグデータ、ユーザーが保有するデータとの相互連携も可能で、より精度の高い分析が可能になるという。

ソーシャルメディア分析サービス GARNETは、「使い慣れたExcelを使って分析を行うためトレーニングが不要」「必要なグラフだけをMicrosoft PowerPointやMicrosoft Wordに転記できるため、簡単にレポート作成できる」「サーバからデータをダウンロードした後でExcelファイルを保存すれば、オフラインでの分析作業が可能」「アカウント分析とリスニングを1つのツールで行うため、運用作業の負荷が軽減」「複数の製品をブランドを横断的に評価する場合、同じ定義の指標で検証が可能」などの特長がある。

ジー・サーチ
http://www.g-search.jp/

日本マイクロソフト
http://www.microsoft.com/ja-jp/

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【速報5】新しいセグメント機能で、自分専用のセグメントを作成する(第77回) [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum

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前回は、新しいセグメント機能の基本インターフェイスなどを解説したが、今回は新しい強力なセグメント機能を使って、自分専用のセグメントを作成する方法について解説する。

記事の後半では、「コンバージョンしたユーザーが、コンバージョン以前にいつごろからどんなコンテンツを見ていたかを調べる」方法も解説している。

新しいセグメント機能の基本は前回の記事を参考にしてほしい。

新しいセグメントの作り方(基本編)

図1は[ユーザー]>[サマリー]レポートの左上部分だが、「チェックマーク」のようなアイコン表示(図1赤枠部分)が新しいセグメント機能だ。

操作手順
  1. グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面の左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする
  3. メニューが開くので、[サマリー]をクリックする
図1:「セグメント」機能

レポートでセグメント機能のボタン((図1赤枠部分))をクリックすると、セグメント機能が下に出現するので、その左上にある[+新しいセグメントを作成]ボタンをクリックする(図2赤枠部分)。すると、セグメントの新規作成画面(図3)が表示される。

図2:[新しいセグメントを作成]ボタン

新規作成画面の左側(図3赤枠部分)がセグメントのカテゴリで、右側(図3青枠部分)が個々のセグメントの設定項目だ。

図3:新しいセグメント作成画面

ユーザーの属性や興味でユーザーを抽出する「ユーザー属性」のカテゴリ

デフォルトでは「ユーザー属性」のカテゴリが選択されているので、その中の項目の年齢や性別など(図3青枠部分)からセグメントを設定する画面になっている。

性別、年齢、アフィニティ カテゴリ、その他のカテゴリについては、第75回の「ユーザーの属性や興味が分かる!「ユーザー」系の新レポートを一挙に紹介」で解説したが、その情報でセグメントする場合に利用しよう。

閲覧環境でユーザーを抽出する「テクノロジー」のカテゴリ

2番目の「テクノロジー」のカテゴリは、

  • OS
  • ブラウザ
  • 画面解像度
  • デバイス カテゴリ(PC、スマートフォン、タブレットの3種類)
  • 携帯端末ブランド

といったサイト利用者の閲覧環境を指定するセグメントが集約されている。

訪問やトランザクションでユーザーを抽出する「行動」のカテゴリ

3番目の「行動」のカテゴリは図4のようになっている。

図4:「行動」カテゴリのセグメント

たとえば、レポート期間が過去1か月に選択されていたとしよう。その1か月で5回以上訪問数があった訪問頻度の高いユーザーを抽出したければ、図4青枠部分のような、

訪問数5

という指定を行えばよい。

またEコマースサイトでトランザクション数(購入回数)が過去1か月で2回以上のユーザーを抽出したければ、図4緑枠部分のような

トランザクション数ユーザーごと2

という指定を行えばよい。

このように複数の条件を指定した場合は、全部で何個の条件設定がされたか表示される図4黒枠部分)。

「ユーザー属性」や「行動」などのカテゴリをまたいで複数の条件を指定することもできる。すべての条件を設定してから[保存]ボタン(図3黒点線枠部分)をクリックすれば、それらすべての条件が掛け合わされた1つのセグメントが作成されることになる。

初回訪問したユーザーを抽出する「初回訪問日」のカテゴリ

「初回訪問日」カテゴリのセグメントは、図5のように、特定の期間や日に、計測対象サイトに初めて訪問したユーザーを抽出したい場合に選択しよう。

図5:「初回訪問日」カテゴリのセグメント

指定方法はシンプルで、「範囲」を選択(図5赤枠部分)した場合は、期間を指定するだけでよい。特定の1日を指定する場合は、プルダウンの選択を「範囲」ではなく「一致」にして、特定の1日を指定しよう。

流入方法でユーザーを抽出する「トラフィック」カテゴリ

「トラフィック」のカテゴリは、特定のキャンペーンやメディア、参照元、キーワードなどで流入した訪問あるいはユーザーでセグメントを指定できる。

トランザクションや収益でユーザーを抽出する「eコマース」カテゴリ

「eコマース」のカテゴリ(図6赤枠部分)は、たとえば、eコマースサイトで10万円を超える購入をしたユーザーの行動だけを抜き出したいといったセグメント(図6青枠部分)を作成できる。

図6:「eコマース」カテゴリのセグメントの指定例
  • 自由にセグメントの設定を行う場合は?
  • コンバージョンした顧客のその後の行動を分析する条件設定
  • コンバージョンした顧客の、コンバージョン以前の行動を分析する条件設定
  • 順番を指定できる「シーケンス」
  • 新しく作成したセグメントを管理するには?

新しいセグメントの作り方(上級編)

自由にセグメントを設定したい場合は?

もっと自由にセグメントを設定したい場合は、「条件」(下に再掲した図3緑枠部分)をクリックし、各種指標やディメンションを選択して条件指定していこう。

図3(再掲):新しいセグメント作成画面

フィルタ条件で「訪問」ベースか「ユーザー」ベースか選択(図7赤枠部分)し、各種指標やディメンションの条件を指定(図7青枠部分)し、複数の条件を「OR」や「AND」あるいは「+フィルタを追加」(図7緑枠部分)でつないでいけばよい。

図7:条件で自由にセグメントを作成

コンバージョンした顧客のその後の行動を分析する条件設定

ここでは、少々変わったディメンションを使った例を示そう。図8は、2013年の7月(図8赤枠部分)に目標達成した(図8青枠部分)ユーザーをセグメントする設定条件だ。

図8:セグメント条件の指定例

この条件のユーザーが後日どのように行動したか、別の成果に結びついたかを分析できるので、顧客獲得月別にその後の顧客のライフタイムバリューを評価したいといった用途で利用できるというわけだ。

特定の期間に訪問したユーザーを指定するディメンションが「訪問日(YYYYMMDD)」(図8緑枠部分)なので、これを使うのだ。

コンバージョンした顧客の、コンバージョン以前の行動を分析する条件設定

もう1つ活用例を紹介しよう。

たとえば特定の時期にコンバージョンしたユーザーが、コンバージョン以前のどの位のタイミングでどのコンテンツに接触したのかを知ることで、検討に要した期間やコンバージョンに寄与したコンテンツを明らかにできないだろうか

先ほどの例は、コンバージョンした顧客の後日の行動分析で、こちらの例は事前の行動分析になる。

まず2013年5月にコンバージョンしたユーザーのセグメントを作成する。前出の図8で「訪問日(YYYYMMDD)」の範囲指定期間が異なるだけで、基本的には同様のセグメントを作成する。

そして2013年5月を含めた過去90日間の集計期間を指定(図9赤枠部分)し、[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートを表示させよう。

操作手順
  1. グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面の左側にあるメニューで、[行動]をクリックする
  3. メニューが開くので、[サイト コンテンツ]をクリックし、[すべてのページ]をクリックする
図9:[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートの上部

上部の折れ線グラフを見る限りでは、5月にコンバージョンしたユーザーのページビューは4月上旬から発生しており(図9青枠部分)、検討期間は1か月~2か月のようだ。

検討期間中やコンバージョンした訪問も含めて、どのコンテンツを見ていたかは[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポート下部(図10)の明細から読み取ることができる

図10:[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートの下部

たとえば、ページビュー数で第6位のコンテンツはページ滞在時間が14分を超え、大変長く見られているので、このコンテンツが後日のコンバージョンに大きく寄与していると考えられる。また、ページの価値も高い(図10赤枠部分)ので、コンバージョンした訪問時にこのコンテンツが読まれていたことがわかる。

8位のコンテンツもページ滞在時間は7分と長いので、関心が高かったページだと想像できる。しかしページの価値はゼロ(図10青枠部分)なので、コンバージョンした訪問では見られなかったページだということがわかる。今まではこういったページの存在を簡単に見つけることはできなかったが、これからは容易にこういったページを見つけることができるようになるわけだ。

順番を指定できる「シーケンス」

「シーケンス」(下に再掲した図3黒枠部分)は、順番を指定できるセグメントだ。「あるキャンペーンから初回訪問した人で、その後特定のコンテンツを見てから、コンバージョンに至った人」といった条件で抽出するためのセグメントを作成できる。

図3(再掲):新しいセグメント作成画面

図11がその設定例だ。「シーケンスの開始」で「最初の通過地点」(図11赤枠部分)が選択されているが、「すべての接点」というものを選択することもできる。これは順番条件のステップ1を初回訪問に絞るのか絞らないかという違いだ。

図11:「シーケンス」セグメントの指定例

また次のステップとの関係を指定する部分としては、直後に行われた場合に限るのか、何回か訪問した後でも良いのかによって別の指定をできる(図11青枠部分の「の直後のステップは」と「の次のステップは」)。

新しく作成したセグメントを管理するには?

最後に「アナリティクス設定」画面の方から、この新しく作成した「セグメント」の管理をする方法を解説する。図12は「アナリティクス設定」ボタンをクリックし、該当の管理画面で、ビュー(プロファイル)の「セグメント」のリンク(図12赤枠部分)をクリックした画面だ。

操作手順
  • グローバルナビゲーションの[アナリティクス設定]をクリックする
  • 画面の右側にあるメニューで「ビュー(プロファイル)」を選択する
  • 「パーソナルツールおよびアセット」の下にある、[セグメント](図12赤枠部分)をクリックする
図12:カスタム セグメントの一覧

すでに自分で作成した「セグメント」があれば、それが一覧表示(図12青枠部分)される。

新規に作成したセグメントはそれを元に別のセグメントを作成したり、他の人と共有したり、削除することもできる。図12緑枠部分の「コピー」「共有」「削除」のリンクがその機能だ。

また、この画面から新しいセグメントを作成したり、別の公開されているセグメントを取り込んだりすることもできる。それぞれ、図12黒枠部分の「+ 新しいセグメント」「ギャラリーからインポート」のボタンを使おう。

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この記事の筆者
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衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社、視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社(現ニールセン株式会社)フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Digital Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

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カスタマージャーニーマップを正しく活用するには「おもてなし」と「カスタマーエクスペリエンス」の理解から [顧客の行動パターンを理解するためのカスタマージャーニーマップ入門] | Web担当者Forum

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カスタマーエクスペリエンス(顧客経験価値)が、サービス設計やマーケティング戦略において重視されつつあります。カスタマーエクスペリエンス向上の実践に向けて、顧客理解を深め、具体的な施策へと落とし込むために活用されているのが、「カスタマージャーニーマップ」です。

この記事では、カスタマージャーニーマップを正しい目的で使うために必要な、カスタマーエクスペリエンスが重視される背景とその本質について解説します。

顧客の行動文脈を可視化するカスタマージャーニーマップ

「カスタマージャーニーマップ」とは、サービス設計の際に顧客の行動文脈を旅(ジャーニー)のプロセスに見立てて可視化し、把握する手法やそのために描いた図を指します。サービス全体の機能やタッチポイント(顧客接点)を示し、その上を顧客がサービスを利用したり商品を購入したりする行動を描いた図は、まさに「顧客の旅行地図」といえます。

カスタマージャーニーマップの作成イメージ
カスタマージャーニーマップの作成イメージ

カスタマージャーニーマップは、サービスのアイデア発想や設計のためのヒントを発見し、よりよいカスタマーエクスペリエンスを実現するために使われます。よりよいカスタマーエクスペリエンスを実現するという正しい目的でジャーニーマップを利用するには、サービスのフェーズやタッチポイントにおける顧客の行動はもちろん、顧客の思考や感情まで把握する必要があります。

しかし、何をどこまで描き込むべきかの線引きはあいまいで、意外に難しいものです。さらに、描かれたカスタマージャーニーマップをもとに、カスタマーエクスペリエンスの向上というゴールにつなげるにはどうすればよいのか。カスタマージャーニーマップを正しい目的のために用いられるようにし、その価値を引き出すためには、まずカスタマーエクスペリエンスを理解しなければなりません。

そこで、まずカスタマーエクスペリエンスそのものを理解するために、その本質となぜいま重視されるようになったかについて説明します。

カスタマーエクスペリエンスは“What?”ではなく“Why?”で考える

カスタマーエクスペリエンス(あるいはユーザーエクスペリエンス)というキーワードがビジネスの世界でささやかれるようになってからだいぶ時間が経ちました。それにもかかわらず、この言葉は依然として意味が判然としないままで、まともな議論もされず、ただメディアでもてあそばれているだけのような印象を受けます。

Dusit/Shutterstock
Dusit/Shutterstock

少しでもわかりやすく伝えようと、カスタマーエクスペリエンスを日本語の「おもてなし」に近いものだと説明する人もいます。しかしそうすると、カスタマーエクスペリエンスは、古くから日本に存在してきた「おもてなし」とは何が異なるのか、なぜいまさら別の言葉でいい換える必要があるのか、かえってわからなくなる面もあります。

もちろん、「おもてなし」という説明は間違いではありません。しかしその場合には、「旧来のおもてなし」と「カスタマーエクスペリエンスなおもてなし」の違いまで説明する必要があります

カスタマーエクスペリエンスという語がなかなかピンとこないのは、そもそも理解しようとする側の発する“問いの形”にも原因があります。つまり「カスタマーエクスペリエンスとは何か?」という問い自体が、その理解を難しくしているのです。

「何か?」と問えば、それは「おもてなしのことだ」となりがちです。そうではなく「いま、何のためにカスタマーエクスペリエンスを重視するのか?」と問うことが必要です。

「What?」(それは何か?)ではなく「Why?」(なぜそれなのか?)と問うこと。それによって初めて、「旧来のおもてなし」と「カスタマーエクスペリエンスなおもてなし」の違いを理解する糸口が見つかるのです。

新しい方法で顧客の状況に応じたサービスを提供するために

あらためて、いまカスタマーエクスペリエンスを重視するのは「何のため?」なのでしょうか。

それは「これまでにはなかった方法で顧客の状況に応じた適切なサービスを提供することで、市場における競争優位性を獲得するため」です。

「顧客の状況に応じた適切なサービスを提供する」という点だけなら「旧来のおもてなし」との違いはありません。両者の違いのポイントは「これまでになかった方法で」という点にあります。

「カスタマーエクスペリエンスなおもてなし」と「旧来のおもてなし」の違いは、インターネットやモバイルの技術によって可能になった「これまでになかった方法」が使われていること

mama_mia/Shutterstock
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インターネットやモバイルが普及したことで、近くにいない人の状況でも把握できるようになりました。しかも、同時に多くの「近くにいない人」の状況を把握できます。インターネットやモバイルの普及によって、より遠く、より多くの人に、同時におもてなしを届けられる可能性が生まれたのです。

旧来のおもてなしとは異なる新しいおもてなしを提供できるようになったことで、その領域で新たなビジネスチャンスをつかもうとする動きが活発化しているわけです。

カスタマーエクスペリエンスが重視される背景
  1. インターネットやモバイルの普及で従来にはない新しい方法でおもてなしが可能になった
  2. それを競争優位性として新しいビジネスを生み出そうとする動きがでてきた
  3. 「カスタマーエクスペリエンス」を戦略として採用することが重要になった

カスタマーエクスペリエンスは決して、「Webやモバイルのサービスの顧客体験をよくしよう」という単純な話ではないということは、しっかり理解しておきましょう。

企業が「これまでにはなかった方法で顧客の状況に応じた適切なサービスを提供することで、市場における競争優位性を獲得する」ために採用する戦略、それこそがカスタマーエクスペリエンスなのです。

カスタマーエクスペリエンスを重視した戦略の成功事例

ここでは、カスタマーエクスペリエンスを戦略として採用することで、新たなビジネスを生み出した2つの事例を紹介します。

  • オンデマンド輸送サービスの「Uber」
  • レンタルルームサービスの「Airbnb」

Uber ―― 人びとが利用する交通手段に革新をもたらす

オンデマンド輸送サービスの「Uber」(ウーバー)は、2009年に設立したスタートアップ企業です。少し前までは、専用のスマホアプリで近辺にいるタクシーを呼べて、そのままアプリ経由で料金も支払えるオンデマンド配車サービスを提供していました。

ところが最近では、1台のタクシーに他の乗客と乗り合わせて料金を分割支払いできるようにしたり、予約できる乗り物をタクシー以外にも広げて「Boat To Work」(ボートで通勤)というボートのレンタルまで可能にしたり、より広い領域で人々の交通手段に革新をもたらす企業へと進化したりしています。

そんなUberは、現時点での主力サービスであるオンデマンド配車サービスの提供を、米国の31都市からロンドン、パリ、ミラノ、アムステルダム、ベルリンといった欧州の都市やバンガロール、ニューデリー、ソウル、シンガポールといったアジアの都市など、20か国にまで広げています。

これらの多くの都市で既存のタクシー業者と競合しており、いくつかの都市ではUberを占め出そうとする対抗勢力の妨害を受けています。既存のビジネスを提供する側にとって、脅威と感じられているわけです。

さらに、既存のビジネスにとって脅威であるということは、利用する顧客の立場からすると、従来のサービスからは提供されなかった新しい体験価値を提供してくれる魅力的なサービスだという見方もできます。

Uberのもたらした新しい体験は、スマートフォンの位置情報を使って、近くのタクシーを簡単に呼び出せるというものです。そして、タクシーが迎えに来る様子もスマホの画面にリアルタイムで表示されます。既存タクシー業者によるサービスの質がよくなかった米国では、自分を迎えにきてくれるタクシーを確認できることには大きな価値があります。

さらにUberのアプリでは、顧客とタクシー運転手がともにレビューを残すことができます。それにより運転手の質と顧客満足度も上がったといわれています。

Uberは、カスタマーエクスペリエンスを重視したことで、市場における競争優位性を持つことができた好例だといえるでしょう。

Airbnb ―― “泊まりたい”と“泊まってほしい”をつなぐ

世界中の人と部屋を貸し借りするサービス「Airbnb」(エアービーアンドビー)も、カスタマーエクスペリエンスを重視する戦略によって成功した例の1つです。

Airbnbは、世界中の人どうしが、誰かの部屋を借りたり、逆に自分の部屋を貸し出したりできるルームレンタルのプラットフォームサービスを提供している企業です。米国のサンフランシスコに本社を持ち、創業は2008年。現在は、192か国、3万4000都市の賃貸可能な物件が登録されています。

部屋を貸し出す「ホスト」という人たちが登録している物件には、個人の住宅だけでなく、城やツリーハウス、イグルー、個人所有の島なども含まれます。ホテルとは比較できないほど個性豊かな部屋のなかから宿泊先を選べるのです。

Airbnbのサービスがもたらしたのは、従来になかった新しい旅の体験だといえるでしょう。

従来であれば、現地に既知の友人や知り合いがいない限り、旅行の宿泊はホテルなどの宿泊施設に限られていました。しかし、Airbnbを利用することで、誰でも現地の一般家庭に泊まることができます。

単に宿泊料金が安く済むだけではなく、部屋の提供者と知り合い、ともに過ごすことができるという、旅行の体験を大きく変えるきっかけも得られます。

部屋の提供者にとっても、利用してもらうことでいろいろな国からやってきた旅行者たちと知り合い、その人々を通じて異国の文化に触れることができます。

Uberと同様にAirbnbも、既存の商業宿泊施設にとっては競合するサービスです。そして、顧客にとっては既存サービスにない新しい体験や価値を享受できるという点も同じです。その意味で、Airbnbもまたカスタマーエクスペリエンス戦略によって市場での競争優位性を獲得したといえます。

顧客の行動のパターンとその背景にある意識を理解することで
初めて“おもてなし”が可能になる

カスタマーエクスペリエンスを戦略として採用することで、従来になかった顧客体験を生み出す新たなビジネスを展開し、それによって市場における競争優位性を獲得している例として、UberとAirbnbを紹介しました。

両方に共通しているのは、インターネットやモバイルの力を活用することで、顧客のその時々の文脈に応じた適切な価値提供をスムーズに行っている点でしょう。

さらに、この2社には2種類の顧客が存在し(Uberなら乗客とタクシー運転手、Airbnbなら泊まりたい人と泊まってほしい人)、その2つの異なるニーズを持った者どうしをそれぞれの状況に応じてうまくマッチングしている点も共通しています。

こうした顧客の状況に応じた価値提供ができるのは、顧客がどういう状況の時にどういう価値を提供すべきかが事前にわかっているからこそなのです。

旧来のおもてなしでは、気配りによって顧客の状況を把握していました。それに対して事例で挙げた2社の場合は、それをインターネットやモバイルの活用によって実現し、より広範囲に提供しているのです。

そもそも、おもてなしというのは、その時々に応じて顧客が必要にするであろうことを先回りして提供することで価値を生みます。顧客が欲した時にはすでに提供する準備が整っていることが、おもてなしの前提条件ではないでしょうか。

おもてなしは客を待たせません。もちろん、顧客の望まないもの、好みでないものを提供することもありません。このようなおもてなしは、顧客の状況をよく察する心遣いがあってこそ可能になります

この心遣いとは、旧来のおもてなしであれば、長年顧客を見てきたことで培われた接客担当者の経験によるものでしょう。顧客がどんな状況のときに何を欲し、何を喜びとするのかを察すること、つまり顧客の行動パターンと意識の動きについての知識です。

これを現在のカスタマーエクスペリエンス戦略の文脈に当てはめると、なぜカスタマーエクスペリエンスの話題で「顧客の文脈を理解する」ことや、そのためにサービスを利用する「顧客の旅」(カスタマージャーニー)の文脈を把握することが重視されるのか理解できるはずです。

カスタマージャーニーマップの本質は
「おもてなし」における「心遣い」の可視化と共有

カスタマーエクスペリエンスの戦略において、実際にサービスを設計する際に用いる「カスタマージャーニーマップ」のような「顧客の行動文脈を旅のプロセスに見立てて可視化して把握する手法」を用いるのは、まさにサービス設計を行うメンバーが旧来型のおもてなしを提供していた経験豊富な接客担当者同様に、顧客がどんな状況のときに何を欲し、何を喜びとするかを理解するためです。

そうした顧客行動を包括的に見たうえでの理解があって初めて、従来は存在しなかったような革新的な顧客体験を生み出すようなサービスを設計できるようになるのです。

「顧客の行動文脈を旅のプロセスに見立てて可視化して把握する手法」であるカスタマージャーニーマップを作成する目的は、UberやAirbnbのような「顧客の体験をまったく新しいものに変える革新的なサービスをどうすれば現実化できるか」を考えることですので、それを意識すれば、どうすれば、顧客の旅の道のりを描くことができるかは自ずとわかるはずです。

以下は、カスタマージャーニーマップの作成や利用の例です。

カスタマージャーニーマップが有効な例
  • 顧客がいま、どんな流れでサービスを利用しているかを把握するため、フィールドリサーチをする。

  • フィールドリサーチの結果、サービス利用目的や行動傾向のパターンに応じて、顧客をセグメント化~モデル化(ペルソナ)する。

  • ペルソナごとに、行動の流れに沿って、顧客が接したタッチポイント、そこでのインタラクション、考えたこと、感じたことなどの要素とその関係性を明確にしながら、視覚的にマッピングを行う。

  • マッピングを行う際は、フィールドリサーチで撮影した写真などをそのまま貼り付けてもよい。

  • 現状のサービス体験のどこに革新へのヒントが隠されているかを、マップを見ながら検討する。

  • 改善のためのヒントを探るためには、なぜ現状のサービス体験がそのようになっているかを、サービスに関わるステークホルダー間の関係性なども別途考察しながら、まったく別のサービスの形はないか、想像力を膨らます。

  • 想像力を膨らませて新しいアイデアを考えるためには、その都度、ストーリーボードやボディーストーミングのような視覚化の手法や身体表現の手法を使いながら、目の前のマップをどう変化させればよいかを議論する。

顧客の体験を理解し、それをヒントにこれまでなかったようなより価値の高い顧客体験について思いを巡らせる、その手助けをしてくれる手法の1つがカスタマージャーニーマップなのです。その作成から利用への過程においては、上の例でも示したように、カスタマージャーニーマップだけでなく「フィールドリサーチ」「ペルソナ」「ストーリーボード」「ボディーストーミング」のような別の手法との連携も必要になることもあります。

「カスタマージャーニーマップをどう作ればよいか」をいくら考えても、答えは見えてきません。しかし、「顧客の体験をとにかく理解しよう」と強く思い、知っていること、教えてもらったこと、調べてわかったことを整理しようと紙の上で作業をすれば、その結果がカスタマージャーニーマップになると思ったほうが、目的に沿った答えが見つかる確率は高まります。

そう、カスタマージャーニーマップには正しい利用目的はあっても、正しい作り方はないのです。

カスタマーエクスペリエンスの戦略をとるなら
少なからず既存のビジネスの形を破壊することになる

すべての企業が、UberやAirbnbと同じくらい革新的な顧客体験を創造することを望んでいるわけではないでしょう。しかし、カスタマーエクスペリエンスを戦略として採用することで、顧客の体験を向上し、自社サービスをいま以上に顧客のニーズに応えるものへと変えることはできます。

たとえばそれは、「病院の待合室でのいつ名前が呼ばれるかわからない憂鬱な待ち時間を、よりスマートな体験に変えるような改善」や、「より楽しくて効率よく買い物ができる売り場の設計」なのかもしれません。

カスタマーエクスペリエンスの視点で自分たちのサービスを見直すことで、より顧客の行動パターンに適していて喜んでもらえるサービスの形が見つかるかもしれません。

ただし、その時に忘れてならないのは、「どんな改善であろうと、カスタマーエクスペリエンス戦略によって顧客の体験価値をよりよいものにして、市場における競争優位性を獲得しようとする試みは、少なからず既存のビジネスや仕事の仕方を破壊するものである」ということです。

そうです。いまの形を壊さないと、よりよい新しい形は生まれないのです。なぜなら、カスタマーエクスペリエンスとは、新しい方法で顧客の状況に応じたサービスを提供するための戦略であり、古い方法にこだわる限り新しい方法を採用することはできないのですから。

◇◇◇

特集「顧客の行動パターンを理解するためのカスタマージャーニーマップ入門」の次回では、実際のWebサイトの企画をとおしてカスタマージャーニーマップを作るプロセスについて紹介します。

この記事の筆者
棚橋弘季氏のプロフィール写真

棚橋 弘季(たなはし ひろき)

株式会社ロフトワーク
イノベーションメーカー

株式会社ロフトワークにて顧客企業向けのイノベーション支援業務を担当。マーケティング・リサーチ会社、Web制作会社を経て、2008年より株式会社イードでユーザーリサーチ、UXデザイン業務、2009年より株式会社コプロシステムで新商品/サービス開発コンサルティング業務を担当。2013年2月より現職。

著書に『デザイン思考の仕事術』(日本実業出版社)等。

DESIGN IT! w/LOVE(個人ブログ)

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オプト、米国Turnが運営する業界最大規模のDSP「Turn Campaign Suite」の取扱いを開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネットマーケティングのオプトは、米国に本社を置くTurnが運営する業界最大規模のDSP(Demand Side Platform。最適なユーザーに広告を配信するプラットフォーム)である「Turn Campaign Suite」の取扱いを開始した、と11月12日発表した。Turnは2013年8月に日本での事業を開始し、現在世界19ヵ所でDSPを提供している。Turn Campaign Suiteは、海外のトレーディングディスク事業(複数のメディアやアドネットワークを横断した入札・購入の仕組み)への導入実績があり、100万/秒インプレッション入札機能を持つ。

オプトでは広告主企業のマーケティング活動の課題解決や効果最大化を実現するためのマーケティングソリューションを提供しており、サービス強化を目的にTurn Campaign Suiteを取り扱うことにした。今後は、Turn Campaign Suiteを活用したインターネット広告の運用知見の向上と広告主企業のマーケティングROI(投資収益率)の最大化に努めていく。

オプト
http://www.opt.ne.jp/

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サイバーエージェント「Ameba」のスマートフォンゲームにおける広告商品の拡充・販売を強化 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告のサイバーエージェントは、同社が提供するスマートフォン向けコミュニティとゲームのSNS「Ameba」のスマートフォンゲームにおける広告商品の拡充と販売を強化し、成果報酬型広告「Amebaスマホリワード スポンサーアライアンス」の提供を開始する、と11月12日発表した。広告事例第一弾として、学園ゲーム「ガールフレンド(仮)」から「ホットペッパーグルメ」に登録すると、ゲーム内で使用可能な仮想通貨などがもらえるキャンペーンを実施する。

Amebaではガールフレンド(仮)は11月4日現在の利用者が330万人以上で、今後も新タイトルの提供を予定している。販売を開始するAmebaスマホリワード スポンサーアライアンスは、Ameba内の仮想通貨や人気ゲーム内で使用可能なアイテムを活用したスマートフォン向けリワード広告商品で、広告主ごとにアライアンスページを掲載するほか、Amebaのゲームマイページ面などから誘導するため、新規ユーザーの獲得にも効果があるという。

サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

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ビービット、広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」をiPhoneに対応、スマホ計測の精度を向上 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネットマーケティング支援のビービットは、同社の広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」のバージョンアップを行う、と11月14日発表した。公開時期は12月を予定している。ウェブアンテナのバージョンアップにより、広告経由だけでなく自然流入も含めたiPhoneユーザーのデータ計測精度を高めることができるようになるという。

ウェブアンテナは、リスティング広告、バナー広告、アフィリエイト広告などのネット広告の効果を測定するためのツール。接触した広告の履歴をすべて分析し、広告の間接効果を評価する機能と、複数の代理店の管理などの独自機能を持っている。Web利用者のスマートフォン比率は今後も高まることから、スマートフォン対応の重要性は増している。従来の計測ツールでは、iPhoneのデフォルトブラウザであるSafariの制約により、通常の計測ツールではiPhoneユーザーの行動データを正しく計測することができなかった。

ビービット
http://www.bebit.co.jp/

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Facebook広告成功のカギは「リーチ」「クリエイティブ」「プレイスメント」、アジアパシフィックの広告効果測定チーム責任者に聞く [注目企業のネットビジネス戦略] | Web担当者Forum

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Facebookをマーケティングに利用する際に、重要な施策となるFacebook広告。一方、従来のディスプレイ広告やリスティング広告と比べて新しいメディアであるため、まだまだ効果的な運用方法を試行錯誤しているマーケッターは多いだろう。

どうすればFacebook広告を上手に活用できるのか、効果測定のコツはあるのか、Facebookのアジアパシフィック地区の広告効果測定チーム責任者であるChris Plambeck(クリス・プラムベック)氏に答えてもらった。主な質問は次の4つ、現在Facebook広告を利用している広告主やこれからFacebook広告を活用したいという広告主のマーケッターにお届けする。

Facebook広告を効果的に活用するためには?
  • Facebookユーザーや広告主にとってFacebook広告とはどんな役割や意義があるか
  • Facebook広告がうまくいく案件と失敗する案件の広告出稿のポイント
  • Facebook広告がうまくいったかどうかを判断する効果測定の方法
  • リスティング広告やディスプレイ広告ではなくFacebook広告を使った方がいい場合とは

Facebook広告を成功させる3つのポイントとは

――まずFacebookでは、どんな仕事をしていますか。それがFacebookのユーザーや広告主にとってどんな役割や意義があるのかを教えてください。

Chris Plambeck氏
Director, Monetization Analytics Facebook
Chris Plambeck(クリス・プラムベック氏)

Facebookのアジア太平洋地域における、マネタイゼーション・アナリティクスチームを統括しています。主な役割としては、プレミアム広告商品の価格決定や、広告商品の正しい効果測定方法を確立していくことです。

また、広告主や第三者機関と協力して、Facebook広告の効果測定を行い、利用者にとって有益な広告が配信できているかを確認しています。

Facebookでもっとも大切にしていることは、利用者にとって最適な広告が表示されているかということです。これは効果測定の側面からみても非常に大事なことです。というのも、利用者にとって無意味な広告を配信してもクリックされず、広告主にとっても結果的に不利益になるからです。

――Facebook広告がうまくいく案件と失敗する案件について、業種、広告出稿の目的、ターゲット層で違いがありますか。また、広告出稿のパターンやポイントがあれば教えてください。

Facebook上で成功を収めているキャンペーンには、「リーチ」「クリエイティブ」「プレイスメント」という3つの共通点があります。

  1. リーチ

    ターゲット層の中で、リーチが多ければ多いほど、良い結果が出る傾向があります。Facebook広告の機能の1つとしてターゲティングの精度が高いことがあげられます。しかし、ターゲットの母数を絞り込みすぎると、広告を見たことでファンになってくれる可能性があった潜在的なユーザーへのアプローチができなくなる危険性があります。そのため、マーケッターには、リーチの重要性を理解してもらって、Facebookのもつリーチ力を最大限有効活用してもらいたいと思います。

  2. クリエイティブ

    Facebookは、他のメディアと違うとよく言われますが、そんなことはありません。今まで他のメディアで学んできたことをFacebook上で活用できます

    たとえば、自社製品の認知度を向上させたいときは、自社のブランドが目立つように、製品に関連したテキストや画像を広告に掲載することで、広告効果を高めることができます。

    よくある失敗例は、多くのクリックを獲得したい、エンゲージメントを高めたい、という思いから自社ブランドとまったく関係のない写真を利用することがあります。しかしこれでは、自社のブランドに対するユーザーの認知を変えたり、製品の売上向上にはつながりません。

    またFacebookの特長として、利用者が1日を通して頻繁に利用することがあります。ですから、定期的に写真などのクリエイティブなものを最適化していないと、ユーザーは同じ広告を何度も見ることになり、反応しなくなります。利用者の体験を損なわずにビジネスを向上させていくには、定期的に広告画像を新しくしたり、調整したりすることが非常に重要になってきます。

  3. プレイスメント

    ここ最近、広告を掲載する場所が特に注目されるようになってきています。Facebookではニュースフィードと呼ばれるところが、一番ユーザーの滞在時間が長い場所です。このニュースフィード上で目立つことがマーケターの成否を決めます。というのも、ニュースフィードに広告を掲載すると、デスクトップPC、モバイル端末の両方で広告を見せることができるからです。

    日本では、モバイルからのアクセスが非常に多く、月間利用者の85%がモバイルからアクセスしています。そのため、モバイル端末でも、PCと同じように広告が見えるということがとても重要となってきます。

上記以外にも、Facebookの新しい広告商品である「カスタムオーディエンス」を使うことで成功を収めている広告主もいます。このカスタムオーディエンスを使って、自社のCRMシステムや顧客データベースから顧客データを読み込み、そのデータをFacebookの利用者とマッチングさせることで、よりターゲティングされたメッセージを利用者に届けることができます。

カスタムオーディエンスを使えば、企業内の顧客データを利用したターゲティング広告が可能

具体的な例を紹介すると、食品インターネット通販のオイシックスは、このカスタムオーディエンスを活用し、会員のメールアドレスと電話番号を使ってFacebookの利用者と照合し、会員の30%とマッチングできました。その中から1年以内に商品を購入した会員にFacebookページの存在を告知し、1年以上購入がない会員には、季節の商品を勧めました。会員ごとに適した広告を届けることで、広告費に対して5倍の売り上げを達成できました。

Facebookでは、常に広告商品の改良・改善を行っており、カスタムオーディエンスのような広告商品を活用して頂くことで、費用対効果の高い広告展開ができます。

消費者の購入ファネルの各ステージでFacebookはさまざまな役割を担う

――そもそもFacebook広告が「うまくいったかどうか」は、どうやって判断するのでしょうか。効果測定について、基本的なところから教えてください。

Facebookキャンペーンの成功の定義は、業界によってさまざまなので一概には言えません。そのため、私たちが抱える課題は、特定の業界に適したソリューションを提供することです。たとえば、通信業界向けに発表した効果測定ソリューションがあります。それによると、ある通信企業のキャンペーンでは、Facebook広告を見て購入した人々の90%がその広告をクリックしていないことが判明しました。

広告主には、Facebookがビジネスにおいて、成果をもたらす手段の1つであることを理解してもらいたいと思っています。今日、オンラインで取り組んでいることの多くは、通販サイトや、特定のランディングページに誘導することだと思います。そのため、広告主の多くがCPA(Cost Per Acquisition)に注力しています。

もちろんFacebookでもCPAを測定できますし、CPAだけを測定していたとしても、Facebookで顧客の獲得に貢献できます。たとえば、Facebookに訪れる利用者が、広告に興味を引かれて、広告をクリックし、ランディングサイトに飛んで、成約に至るというケースです。

しかし、Facebookのユニークな点は、消費者の購入ファネルの各ステージにおいて、さまざまな役割を担うことができるので、そこまでCPAに注力する必要がないということです。私たちは、広告主の方々に、マルチタッチ広告の特性というものを考えていただきたいと思っています。マーケティングソリューションのKenshooが実施した最近の調査によると、Facebookではマルチタッチ広告のほうがラストクリック広告を使った場合より、ROIが12%~30%高かったことが判明しました。

Facebook広告をさまざまなアトリビューションモデルで分析した結果。縦軸はラストクリックモデルと比較したときの貢献度増加率(Kenshoo発表のアトリビューションモデル分析より

――Facebook広告では、長期間に渡ったユーザー行動を含めて、広告効果測定をできるのでしょうか。たとえば、Facebook広告がきっかけで、企業のFacebookページを知ったユーザーが、その後どの程度Facebookページを訪れたり、投稿にエンゲージメントしてくれているのかを、広告クリエイティブごとに比較したり、きっかけが広告でないユーザーと比較したりできますか。

広告主は、活動の全体的な効果を確認できますし、ファンや投稿、インプレッションなど、部分的な分析も確認できます。

ファンに関しては、ファンとファンではない利用者に対して、広告がもたらす効果について調査を行いました。ほとんどのファンはブランドに対する好感が高く、商品の購入に結び付きやすいという考えには間違いがありません。

しかし、弊社の調査によると、ファンではない利用者の中にも購入者がいることがわかりました。したがって、広告はファンだけに向けるのではなく、より広くのターゲットにメッセージを届ける必要があります。ファンだけに注力している広告主は、購入する可能性を持つ多くの潜在顧客を逃していることになります。

次に投稿に関して説明すると、広告の活用でFacebookページに誘導することはできますが、ブランドイメージを強化するには、質が良く関係性の高いコンテンツが必須です。コンテンツの関連性が高いほどエンゲージメントも増え、ブランド信仰も強まります。

逆に、質の悪い投稿はファンの減少につながらなくても、ブランドに対する好感度が薄れ、エンゲージメントも減ってしまいます。こういう意味で、投稿は非常に大切なものであって、ファン数だけに集中していると、潜在しているブランド価値を上げる可能性を失ってしまうことになります。

――たとえば、B2B企業がリードナーチャリングのためのセミナーを開催し、その集客にFacebook広告を利用して、どの広告からセミナーに申し込んだ人が、その後案件化したかを把握したり、広告からの訪問情報を自社のCRMに統合したりできますか。

ベンダーによりますが、マルチタッチ広告の特性を考慮することで測定が可能になります。広告がクリックされなかったからといって、何も成果を出してないとは言えません。これはマルチタッチ広告による展開や、オフラインでの販売を促進するキャンペーンでも明らかになっています。インプレッションには価値があるということをマルチタッチ広告が教えてくれます。

モバイルユーザーにリーチしやすいFacebook広告

――リスティング広告やディスプレイ広告ではなくFacebook広告を使うほうがいいのは、どんな場合なのでしょうか。

モバイルのニュースフィード広告

モバイルに広告を出す場合です。消費者がいるところに広告を出す必要があります。日本では、Facebookのモバイル月間利用者1800万人(全体の月間利用者は2100万人)のうち、1300万人の利用者が毎日モバイル経由でFacebookにアクセスしています。

Facebook広告は、モバイル利用者の利用体験を損なわないやり方で、こうしたマスのモバイル利用者をターゲットにできます。Facebook広告の価値が高い点としては、それらがFacebookの普段の利用体験の中によく統合されていることです。

つまり、ポップアップ広告やバナー広告のように、利用者の体験を邪魔したり、利用者が押しつけがましく感じる広告ではないということです。Facebook広告は、利用者に関連性の高い広告であり、利用者の体験を損ないません。利用者にとって広告の価値と関連性が高くなればなるほど、広告主にとっての利用価値も高まります。

また、モバイルのニュースフィード広告は、利用者が見る画面の大半を占めるため、他のモバイル広告のように画面の端で表示されるような広告より、多くのアテンションを得ることができます。

世界規模で利用者はモバイルに向かっていて、特に日本ではモバイルの浸透率が高く、その傾向が顕著です。Facebookは、こうしたモバイルのトレンドを先取りした広告製品をもっており、広告主に大きな価値を提供できると思っています。

ユーザーを保護して、ベストなユーザー体験を提供する

――Facebookは広告に対するガイドラインが厳しいですよね。どの規約が重要なのでしょうか。またそもそもなぜそのような規約があるのでしょうか。

私たちの方針は利用者を保護し、ベストなユーザー体験をしていただくことです。まったく自分と関連性がなかったり、不適切な広告やコンテンツが散乱する場所にFacebookをしたくありません。ですので、最優先はより良いユーザー体験です。

広告主に対しては、関連性とメッセージが大切だというのが、我々のアドバイスです。良いユーザー体験には最初のページに適切なメッセージや画像があるということが重要です。

Facebook広告ガイドラインの詳細。

――これまでにご覧になったユニークかつ斬新で記憶に残るFacebook広告はなんでしょうか。

あるワイナリーで開かれる特別試飲会のFacebook広告を見ました。まったく聞いたことのない会社だったのですが、おもしろそうだったので、週末にワイナリーに出かけてみました。そこで、とてもよい経験を得られたので、すぐにメーリングリストにサインし、3年が経ちました。

メッセージもクリアでしたし、広告も関連性が高いものでした。このような広告に対するROIは無限だと思います。現に私も、過去1年にこの会社から多くのワインを購入しました。Facebookが良いプラットフォームである、ということの一例だと思います。

――すでにFacebookを使ったことがある日本の広告主と、これから使いたいという広告主両方に対してメッセージをお願いします。

Chris Plambeck氏

すでに使っていただいている方々にはお礼を申し上げます。良い体験をなさっていれば嬉しいです。広告主の方々にはぜひFacebookがビジネスに実際に役立つという点をご理解いただきたいと思います。我々はさらに多くの機能を増やし、規模を問わずさまざまなビジネスオーナーの方々にご利用いただきたいと思います。

まだこれから、という広告主の方々には、日本では特に重要なモバイルへのリーチ力があるところを知っていただきたいです。広告主の皆様がお客様に伝えたいメッセージは、Facebookから伝えることが可能です。多くの利用者がモバイルからFacebookを利用しています。消費者の動向としては重要だと思います。

Facebookは広告をより良いものとするように日夜努力を続けていますし、皆様にFacebookをお客様に対するマーケティングチャンネルとして考えていただきたいです。ぜひ、いろいろな機能を利用してみてください。広告のコンバージョンを高めたいのであれば、CPMを使い、広告主であればカスタムオーディエンスを使ってください。

Facebookは他のメディアが持っていないターゲティング機能を数多く持ち合わせていますので、みなさまの成功をサポートできると思います。

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オリジナル記事:Facebook広告成功のカギは「リーチ」「クリエイティブ」「プレイスメント」、アジアパシフィックの広告効果測定チーム責任者に聞く [注目企業のネットビジネス戦略] | Web担当者Forum
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404エラーのせいで検索順位が落ちることもあるのでご注意を など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 8.5
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

404エラーのせいで検索順位が落ちることもあるのでご注意を
★★★★☆サイト内のエラーは速やかに修正すべし(WebmasterWorld)

ウェブマスターツールの[クロール エラー]を見ると、「見つかりませんでした」の欄に404エラーを返すURLが表示される。その表示が気になって、「404エラーが出るURLは直したほうがいいのか」と気になっている人もいるだろう。

そうした404エラーの対処方法について、WebmasterWorldフォーラムのモデレータがまとまとめているので紹介する。

  • 存在しないページに向けて外部サイトからリンクが張られている状態でも、404を返しているなら、ランキングには影響しないだろう。

  • 存在しないページに向けてサイト内で内部リンクが張られている状態で、404を返していても、その数が極度に多かったとしたら、ランキングに影響することがあるかもしれない。

どちらもユーザーエクスペリエンスを損ねる。後者は自分の管理下にあるから(修正すべきであり)、修正しなかったら技術的に低品質のサイトだとグーグルに言っているようなものだ。

かなりの数のサイトを再開発するときに、古いURLが404や410を返す代わりにリダイレクトするように設定したことがあるが、悪影響があったことは一度もない。

404(ページが見つからない状況)はウェブの世界では当たり前に発生することであり、グーグルのクロールやインデックス、ランキングに悪い影響を与えることは、普通はない。とりわけ、自分が関与しない外部のサイトからのリンクによる404エラーに関しては、そもそも完全に対処することは不可能に近いものであることもあり、原則として無視していい。

そうは言っても、自分のサイト内のリンク切れによる404エラーは、即刻直すべきだ。訪問ユーザーの利便性を大きく損ねるからだ。

ページを削除することで404が発生する場合は、内容が近いページがあればそのページに301リダイレクトするといいだろう。ただし、トップページにリダイレクトすることは推奨されない。

ちなみに、検索結果の品質を第三者に評価させるときにグーグルが提供する評価ガイドラインでは、「404エラーがないか」や「404エラーのページがわかりやすいか」も評価項目になっている。

日本語で読めるSEO/SEM情報

スマホ対策で本当に必要なこと
★★★★☆スマホユーザーの検索と来訪の意図(宣伝会議)

スマートフォンの普及が進むなか、サイト運営においてもスマホ対応が急務だ。

ここで気を付けたいのは、単純にスマートフォンで表示できるサイトを公開したり、検索エンジンの推奨に従った構成にしたりすれば、それで十分だというわけではないということだ。スマホユーザーの「訪問意図」を正しく理解することが鍵になる。

渡辺隆広氏が、スマホユーザーの検索行動の特徴を見ながら、マーケティングにおいてどのような点に注意すべきかについてまとめている。

有料コンテンツのため無料では半分ほどしか読めないのだが、それでも十分に有用な解説になっている。ぜひ読んでいただきたい。

スマホ向けSEOのおさらい
★★★☆☆グーグル推奨の3つのモバイル構成まとめ(Switch)

このコーナーでは、グーグルが推奨するモバイルサイト構成については1年半近く前にすでに扱っている。さらに、モバイル関連の記事もことあるごとに取り上げている。したがって、検索エンジンに適したモバイルサイト運用の基礎について読者の方はしっかりと理解していると期待したい。

しかし、もしまだ十分に理解できていないと感じるようなら、こちらの記事を読むといい。

グーグルが推奨するモバイルサイトの構成を、ポイントを絞ってまとめている。この記事で概要を把握し、それからグーグルの公式ドキュメントを読めば理解が進むはずだ。

ユーザーと検索エンジンの理解を手助けする記事の書き方
★★★★★読みやすい文章・伝わるコンテンツを作るコツ(SEO 検索エンジン最適化)

SEOに取り組むウェブ担当者にとっては何ごとも検索エンジンを対象にして考えがちだ。しかしビジネスは人間を相手にするものなのだから、最終的には人間のことも考えなければならない。

文章を読みやすく整え、より伝わるコンテンツを作る方法を、住太陽氏が指南している。

記事は、次の7項目に分けられている。

  • 読むと得することをタイトルとリード文に書く
  • 必要でない話題を削除する
  • 改行と段落を適切に使う
  • 過剰に文字を装飾したり、無意味な画像を使わない
  • 接続詞の多用を避ける
  • 適切な見出しを使う
  • 公開する前に推敲する

人間のユーザーにわかりやすく、かつ、検索エンジンにもコンテンツの中身を理解してもらいやすい構成も、このなかには含まれている。SEOにもプラスに働くだろう。

長い記事であるが、じっくり読んでほしい。

内部SEOにおける最大の武器とは
★★★★☆誰にも負けない役立つコンテンツ(ドゥアイ土居通成(いまどきのSEO対策) (@imadokiseo))

土居通成氏は、大阪でSEO会社を経営する人物だ。目立つ場所ではさほど姿を見せないので一般のウェブ担当者には馴染みが薄いかもしれないが、SEO業界のなかでは実力派として知られている。

そんな土居氏のツイートを紹介する。

グーグルのアルゴリズムが進化すればするほど、この傾向は強まるだろう。ほかの誰にも負けない有益なコンテンツが、最大の武器になる。

(もちろん、そうしたコンテンツを作るには、潜在ニーズやコンテキストも含めて顧客を理解することが重要なのだが)

記事初出時点で、土居氏のTwitterアカウントを誤って「@imadokise」としていました。正しくは「@imadokiseo」です。また、本文中でも土居氏のお名前を間違って記載しておりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

ハッキング対策の支援機能がウェブマスターツールに登場
★★★★☆利用する事態を起こさないことがいちばん大切(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルウェブマスターツールに「セキュリティの問題」という機能が新たに追加された。

「セキュリティの問題」メニューには、サイトにセキュリティ上の問題点がなければ「問題が検出されなかった」ことが表示されるだけだが、何らかの問題が検出された場合には、以下の操作が可能だ。

  • サイト上のセキュリティの問題について詳細な情報を1か所で確認できる。
  • 詳細なコード スニペットで問題をより早く特定できる。
  • 簡素化された新しいプロセスにより、セキュリティに関するすべての問題について審査を一度にリクエストできる。

各操作の詳しい内容は、公式アナウンスで確認してほしい。

ただし、この機能のお世話にならないことがベストだ。パスワードの管理やソフトウェアの最新版へのアップデートなど常日頃からセキュリティは万全にしておこう。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

PubConレポートと手動対策関連の記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 本当に著者情報は検索結果で注目を集めるのか?
  • 伊ミラノ発のグーグル社員が語るSEO情報
  • 通販サイトの画像がキャッシュされなくなった理由
  • ロシア製ブラックハットのリンクネットワークは今でも健在なのか
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • エンティティ&セマンティック検索が導く未来のSEO
  • 上級者向けSEOガイド9/9 : YouTube&スライドショー、モバイル&ローカル、ソーシャルメディア連携

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

本当に著者情報は検索結果で注目を集めるのか?
★★★☆☆本当だった(Search Engine Journal)

コンテンツ作者の写真と名前が著者情報としてグーグルの検索結果に表示されていると、検索ユーザーの視線を集める。

これは広く言われていることだが、本当に事実なのだろうか?

人間の視線の動きを追う「アイトラッキング」を利用して検証が行われた。5人の被験者に3つの検索結果を見せて調べた。

果たして結果は、著者情報表示によって出てくる顔写真に視線が集まる傾向が、やはり強く見られた。

アイトラッキングの結果画像がピックアップ元の記事でいくつか掲載されているので、そちらを確認していただきたい(暖色になればなるほど時間をかけて見られたエリアだ)。

視線が集まったからといって必ずしもクリックに繋がるとは限らないが、それでも著者情報表示が検索結果で目立つことを確認できた調査結果だ。

伊ミラノ発のグーグル社員が語るSEO情報
★★★★☆おなじみジョン・ミューラー氏のセッションより(State of Digital)

検索エンジンマーケティングのカンファレンス「SMX」が、イタリアのミラノで開催された。このコーナーに頻繁に登場するグーグルのジョン・ミューラー氏のセッションをレポートする記事から、読者に役立つだろう情報をピックアップする。

  • (順位が大きく下がったりインデックスから消えたりした場合は)技術的な問題が起こっているかもしれないことを忘れてはならない

  • ウェブには60兆ものページが存在しており、今もなお増え続けている

  • 1か月に1000億回もの検索が行われる

  • 2012年には、検索にかかわる精密実験が7万3000回も行われた

  • クロールエラーでペナルティを受けることはない。クロールエラーは、普通のサイトに起こることだから

  • ページ単位で問題になること(スパムだと判断されること):

    • ハッキングされたコンテンツ
    • UGCスパム
    • ブログのスパムコメント
    • 隠しテキスト
    • キーワードの詰め込み
    • 対処法:
      • 完全に削除する
      • UGCスパムを防ぐ
      • 投稿・書き込みをチェックする作業の流れを作る
      • セキュリティ上の問題を修正する
  • サイト単位で問題になること(スパムだと判断されること):

    • 自動生成コンテンツ(自動翻訳や記事の使い回し)
    • 質の低いコンテンツ(書き直しただけのコンテンツ)
    • 誘導ページやペラページ
    • 対処法:
      • ウェブマスターツールの「URLの削除」でインデックスから削除したうえで、ページも削除して404を返すか、robots.txtでクロールをブロックする
      • 将来繰り返さないようにルールを作る
  • 昔契約していたSEO業者が付けた不正なリンクは、取り除いたうえで再審査リクエストを送る

  • 質が低いコンテンツは、noindexにしてもいいし、削除してもいい。しかし最も良いのは、質を高めること

  • 構造化データを実装してもサイトの評価は上がらないが、実装するのはいいこと

通販サイトの画像がキャッシュされなくなった理由
★★☆☆☆キャッシュ バスティング(Google Webmaster Help Forum)

ECサイトのシステムを提供するShopifyというサービスがある。Shopifyを利用して運用しているECサイトの画像が、グーグルのインデックスから消えてしまった。

そこでShopifyの管理者が公式ヘルプフォーラムで助けを求めたところ、グーグルの社員が登場して理由を説明した。

これらの画像はキャシュ バスティング(キャッシュ防止パラメータ)の機能を使っていて、グーグルがクロールするたびに毎回URLが変わる。そのため、無限にたくさんの画像をインデックスしなければならず、問題が発生している。

キャシュ バスティング(cache busting)またはキャッシュ バスター(cache buster)とは、ブラウザがキャッシュしたキャッシュデータを利用しないようにする仕組み。画像を参照するURLにパラメータを付けることで、キャッシュデータをブラウザに使わせないようにするものだ(キャッシュさせないわけではない)。

筆者はこの出来事で初めて知った仕組みで、幅広く利用されているのかちょっとわからない。もし利用していたら注意してほしい。

またSearch Engine Roundtableのバリー・シュワルツ氏がShopifyの管理者から直接メールを受け取った。次のようなことが書かれていた。

大切なことを伝えておく。私がShopifyに入ってからの少なくとも2年間は、CDNのURLスキームを変更していない。

そして、ウェブマスターツールのクロール頻度に大きな変化があったとのことだ。

Shopifyでは何か大きな変更を加えたということはないようだ。グーグル側でクロールの仕様変更があった可能性も捨てきれない。

ロシア製ブラックハットのリンクネットワークは今でも健在なのか
★★★☆☆撲滅にはまだ時間がかかりそう(Black Hat World)

有料リンク販売で悪名高い、ロシアを拠点とする「SAPE」(セイプ)というブラックハットサービスがある。グーグルも当然認識しており、一斉摘発したこともある。

しかしSAPEは消滅しておらず、それどころか今でもリンク販売を公然と続けている。筋金入りのブラックハットだと言えるだろう。

ペンギンアップデート2.1の実施後、SAPEの状況はどうなのだろうか?

ブラックハットが集まるフォーラムで、SAPEのリンクが今でも効果があるかどうかを尋ねる質問が投稿された。

「まだまだいける」という反応もあれば「もう効果なし」という反応もあり、いろいろだ。

以前ほどの規模ではないにせよ、SAPEリンクがランキング操作に依然として暗躍しているだろうと思われる。

マット・カッツ氏はブラックハットのフォーラムをチェックしていると言っているので、フォーラムのこのスレッドを読んでいるかもしれない。また制裁を与える候補のリンクネットワークのリストがグーグルのウェブスパムチームにはあるそうで、今後もSAPEへの取り締まりは続くだろう。

日本にも目をつけられているリンク販売業者があるのか、知りたいところだ。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

注目を浴びているセマンティックについての記事とシリーズ記事の最終回を今週はピックアップ。

筆者が所属する株式会社セルフデザイン・ホールディングスでは、SEOの「グループコンサルティング」を開催しています。今回で第12期となるグループコンサルティングは、月1回・6か月間のコンサルティングを集合形式で提供するサービスです。
詳細は → グループコンサルティング 第12期からどうぞ。

この記事の筆者
ユーザー 鈴木 謙一 の写真

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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