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解析データを可視化することで、社内の意思決定サイクルが高速化する/ユーザーローカル&リコー [【レポート】Web担当者Forum ミーティング2013 Spring] | Web担当者Forum

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【レポート】Web担当者Forum ミーティング2013 Spring

セミナーイベント「Web担当者Forumミーティング 2013 Spring」(2013年4月24日開催)の講演をレポートする。他のセッションのレポートはこちらから。

WebサイトのPDCAサイクルに欠かせないアクセス解析データだが、大量のデータから改善策を見つけるのは難しいもの。ユーザーローカルとリコーが講演したセッションでは、アクセス解析ツール「User Insight(ユーザーインサイト)」を用いたデータの可視化によって意思決定を高速化し、サイトの改善に成功した事例が共有された。

解析データを可視化することで、社内の意思決定サイクルが高速化する

ユーザーローカルが開発するアクセス解析ツール「ユーザーインサイト」は、解析データを誰にでもわかりやすい形で可視化するのが特徴だ。可視化できるデータは、大きく分けて2つある。

1つは、Webページ上のユーザー行動だ。「ページのどこがよく見られているか」「どのリンク場所やどの画像がクリックされているのか」といったユーザー行動を、赤と青のサーモグラフィー(ヒートマップ)表示によって直感的につかむことができる。

もう1つはユーザー属性で、年齢や性別、男女比、企業名・学校名といった属性情報をわかりやすいグラフなどで表示できる。

渡邊 和行氏
株式会社ユーザーローカル
コーポレートセールス
ディレクター
渡邊 和行氏

社内で企画を通すには論理的にデータを示す必要があると思いますが、誰もが納得するようにデータを示すのは難しいものです。しかし、データをわかりやすく視覚化することで社内での説明は簡単になり、意思決定のサイクルが高速になります(渡邊氏)。

冒頭に登壇したユーザーローカルの渡邊和行氏は、このようにデータ可視化のメリットを紹介した。ユーザーインサイトは、ベネッセコーポレーション、富士通、リクルート、ソフトバンク、大和ハウス工業など、多くの大企業で導入事例がある。

続いて、ユーザーインサイトの導入事例企業として登壇したのは、リコーの伊藤恵美子氏。伊藤氏が所属するコーポレートコミュニケーションセンターは、広報、IR、広告宣伝の機能が入っているセクションで、Webサイトに関しては伊藤氏が所属する戦略・統括室が主管になっている。

伊藤 恵美子氏
株式会社リコー
コーポレートコミュニケーションセンター戦略・統括室
Web戦略チームリーダー
伊藤 恵美子氏

たとえて言えば、戦略・統括室は、「ricoh.co.jp」というビルのオーナーであり、各コンテンツのオーナー(事業部門)に対し部屋を貸しているイメージです。共通のインフラやシステムを整え、運用ルールを決めるのは戦略・統括室。そして実際にコンテンツを作り、運用していくのはオーナーになります(伊藤氏)。

伊藤氏は戦略・統括室の役割を説明し、アクセス解析を用いた改善策について話を進める。リコーが導入している解析ツールは、「SITE STRATOS」と「ユーザーインサイト」の2種類。前者は、主に経路分析などサイト全体のデータを深掘りするために利用し、後者のユーザーインサイトは個別ページの利用状況や改善ポイントの把握、改善後の効果検証のために用いられているという。

ユーザーの熟読エリアをヒートマップで可視化

リコーのフォント/産業向け製品ページ

今回、伊藤氏がユーザーインサイトを用いた改善事例として紹介したのは、リコーのフォント事業のページだ。

リコーでは携帯電話をはじめとするさまざまな家庭用・産業機器向けの組み込みフォントや、PC向けのTrueTypeフォントもご提供しています。ご存じない方も多いと思いますが、Windowsに搭載されているMS明朝、MSゴシックは、実はリコーが開発したフォントです(伊藤氏)。

このフォント事業のオーナー(事業主体)が抱える課題が、売上につながる問い合わせがなかなか得られないことだった。一方、フォント事業はマスマーケットを対象にした事業ではないため、プロモーションの予算は限られている。そこで、低予算で実行でき、効果も検証しやすいWebページをまず改善していくことになった。

改善のための施策はさまざまだが、フォント事業はターゲット層が限定された商品を扱っているため、広告を打っても無駄が多くなりがちだ。そこで、まずはWebページのコンバージョン率を向上させ、売上を最大化することを目指した。そのための施策として打ち出されたのが、ユーザビリティの改善だ。具体的な課題としては、次の3点が挙げられた。

  1. 無関係な問い合わせ

    1つ目は、問い合わせの問題だ。改善前のフォント事業のページには問い合わせフォームがなく、メールアドレスだけが表示されていたため、スパムメールやフォントとは無関係な問い合わせのメールが送られることが多かった。

  2. 情報を探しづらいトップページ

    従来のトップページでは、すべてのフォント製品が羅列されていたため情報が探しづらく、ユーザーが次にどこに行けばいいかわからない状態だった。そしてこのことが3点目の課題となる、直帰率の高さを招いていた。

  3. 直帰率の高いトップページ

    改善施策前のトップページの直帰率は約34%の状態。また、トップページの情報が網羅的だったためか、移動先のページもばらばらな状態だった。

1つ目の問い合わせの課題に対しては、新たに問い合わせフォームをつくり、全ページにリンクボタンを設置することを行った。その結果、「改訂前は無関係な問い合わせメールが多かったが、改訂後はフォント事業以外の問い合わせがなくなり、リード獲得件数が大幅に増加した」という。

2点目と3点目については、ナビゲーションの大幅な変更が行われた。まずトップページは、全製品が羅列されていた状態を整理し、「組み込み用フォント」と「PC用フォント」のリンクを設置。詳しい製品ラインアップはそれぞれのカテゴリページで紹介するデザインに改めた。この施策の実行過程で用いられたのが、ユーザーインサイトのヒートマップ機能だ。

伊藤氏はトップページの「熟読エリア」と「クリックエリア」が、改訂前後で次のように大きく変化したことを、ユーザーインサイトの実際の画面で紹介してくれた。ヒートマップを見ただけで、熟読エリア、クリックエリアの両方が、大きく変化したことがわかるだろう。

トップページの熟読エリアの比較。改定後は新設した「組み込み用フォント」のリンクと「PC用フォント」が注目されている。
トップページの熟読エリアの比較。改定後は新設した「組み込み用フォント」のリンクと「PC用フォント」が注目されている。
トップページのクリックエリアの比較。改定後は、新設した2つの入口にクリックが集中。訪問者が迷うことがなくなり、移動先のばらつきがなくなった。
トップページのクリックエリアの比較。改定後は、新設した2つの入口にクリックが集中。訪問者が迷うことがなくなり、移動先のばらつきがなくなった。

ナビゲーションの改善で直帰率が34%から25%へ

次に伊藤氏は、トップページと同様に「組み込み用フォント」と「PC用フォント」の各カテゴリトップについてもナビゲーションを改善し、ユーザーインサイトのヒートマップ機能で効果を検証したと説明する。

結果として、トップページから下層部へと遷移するユーザーが増加し、トップページの直帰率は改定前(2011年10月)の34.4%から、25%(2012年下期平均)へと9ポイントも減少させることに成功している。このフォント事業のサイト改善事例では、データの可視化がPDCAをスムーズに回していくポイントになったと伊藤氏は話す。

高機能な解析ツールで数字だけを見ていても、どこが課題なのかなかなかわかりづらいと思います。ですから今回の事例ではSITE STRATOSでサイト全体の状態を俯瞰し、異常値に関してはユーザーインサイトで可視化して、問題を絞り込むという流れで改善に着手しました。そして施策の効果を再度可視化し、次の施策を打っていくことができた。ユーザーインサイトで誰にでもわかる形でデータを可視化できたことが、より確実で効果の高い改善につながったと思います。

やみくもに大量のデータを分析するのではなく、まずサイト全体を俯瞰し、次にヒートマップで可視化された状態で問題を絞り込んでいく。ツールごとの特性を活かし、より正確に課題を把握していくことが、PDCAサイクルの高速化と精度の向上につながったことを伊藤氏は最後に明かし、講演を終えた。

この記事の筆者

鶴田 修朗 (モジカ)

スクリプトLLC代表。検索マーケティングを中心としたウェブマーケティングと金融の分野を中心としたライティングで活躍中。

講演・セミナー、インタビュー・対談、その他の音声・動画情報をテキストコンテンツ化し、オウンドメディアやコンテンツマーケティングの素材として利用できるようにするサービス「モジカ(mojica)」を提供している。

http://www.mojica.jp/

【撮影】
株式会社Lab
石川恵愛

http://www.hellolab.com/

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戦略的コンテンツマーケティング×PRで生活者の心をつかむ! インフォバーンとビルコム主催の次世代マーケセミナー7/3東京 [ニュース] | Web担当者Forum

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コンテンツマーケティングを実践するインフォバーンと、PRファーストなコミュニケーションを推進するビルコムは、セミナー「広告依存からの脱却を目指せ PR×コンテンツマーケティングで、生活者を惹きつける!」を東京で7月3日に共同開催する。

本セミナーでは、企業の宣伝・広報担当者を対象に、次代をにらんだ新しいマーケティング手法について議論する。スピーカーとして、インフォバーンの代表取締役CEO 小林弘人氏、ビルコムの代表取締役兼CEO 太田滋氏が登壇するほか、企業の先進的なマーケティング事例として、ダイソン、富士通、ライフネット生命保険の3社がゲストとして登壇し、各社の取り組みを紹介。各社の事例やマーケティングの考え方から、自社の戦略や実践に役立つ手法や考え方を共有する。

セミナー参加費は無料、定員は300名。

広告依存からの脱却を目指せ PR × コンテンツマーケティングで、生活者を惹きつける!
  • 日時:7月3日(水)14:00~17:05(受付開始13:40)
  • 会場:東京ミッドタウン内 東京ミッドタウン・カンファレンス Room9(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー 4F)
  • 主催:ビルコム株式会社、株式会社インフォバーン
  • 定員:300名(抽選制)
  • 参加費:無料
  • 詳細・申し込み:http://everevo.com/event/6423
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トーチライト、Facebook広告の最適化や課題解消を目的とした運用支援ツール「Ad Terra」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ソーシャルメディアを活用したマーケティング支援を行うトーチライトは、「Facebook」広告の運用支援ツール「Ad Terra(アドテラ)」の提供を6月から開始する、と6月11日発表した。Ad Terraは、トーチライトがFacebook広告のキャンペーン運用を通して培ったノウハウを生かして開発。Facebook広告の最適化や、運用で直面する課題の解消、独自の付加価値提供を目的としている。

Ad Terraは、従来のFacebook広告マネージャーでは難しかった大量のターゲット、セグメントに対応した広告設定を一括で行うことができる。広告の配信場所を「PC」「モバイル」のようなデバイスごと、「iOS」「Android」といったOSごとのように指定できる。コンバージョントラッキング機能により、ツール上でコンバージョンタグを自社サイトに埋め込んでおくと、Facebook広告に接触したユーザーの自社に訪れた際のコンバージョン計測が可能となる。

このほか、ユーザーアクセス権限管理機能、キャンペーン全体予算での効果を可視化するオーダー機能、自社資源を活用するカスタムオーディエンス機能などを備える。費用は配信手数料のみで、月額費用や初期費用は不要。また、利用ユーザー向けにFacebookマーケティングの最新事例の紹介およびFacebook広告の勉強会を年に数回開催するという。

トーチライト
http://www.torchlight.co.jp/

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LINE、公式アカウントとLINE@参画企業に向けに「LINE公式ホーム」機能の提供を開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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スマートフォン向け無料通話・無料メールアプリのLINEは、企業や店舗、有名人などが対象の「公式アカウント」およびプロモーションツールの「LINE@」参画企業に向け「公式ホーム」機能の提供を開始した、と6月14日発表した。従来のメッセージ配信は、プッシュ型のため開封率や可読性が高い反面、頻繁な情報配信が難しく、一方向型のコミュニケーションとなっていた。公式ホームの利用により、当該企業の公式アカウントまたはLINE@を「友だち」登録しているユーザーのタイムライン上にもキャンペーンや新製品情報などを発信することが可能になる。

公式ホーム機能にはコメント機能や共有機能も搭載しているため、双方向型のコミュニケーションが可能になり、ユーザー間の情報拡散も期待できる。このほか、店舗情報などを掲載できる「プロフィールページ」機能や、ユーザー同士で公式アカウントおよびLINE@を紹介する機能もあり、LINEがこれまで以上にマーケティングツールとして活用できるようになるという。

LINE
http://linecorp.com/

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電通、ソーシャルメディア上の口コミなどを活用し情報戦略を支援する「くちこみデザイナー」を開発 [ニュース] | Web担当者Forum

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電通と、電通グループでPRを手掛ける電通パブリックリレーションズは、ソーシャルメディア上の口コミデータ、各種メディアの露出データなどのビッグデータを解析し、企業の広告や広報、CRM(顧客関係管理)などに役立てる情報戦略プランニングツール「くちこみデザイナー」を開発した、と6月14日発表した。ソーシャルメディア上の話題、口コミの伝播構造、情報を拡散しているグループやユーザー、オンライン/オフラインの情報源の把握などを分析するため、複雑ネットワーク統合解析フレームワークを活用した独自の解析モジュールを搭載した。

くちこみデザイナーは、情報拡散を実現するグループを抽出し、グループ内のキーアカウントを特定することで、どのようなユーザーやグループを対象にコミュニケーション活動を展開すべきかの戦略を構築する。話題となっている情報ソースや情報ルートをオンライン、オフラインの双方から特定し、より効果的なメッセージを構築する。蓄積したデータを基に、コミュニケーション施策を事前にシミュレーションすることができる。また、ソーシャルメディア上の発言内容や影響力の分析から、優先すべきユーザーを特定し、顧客データとして抽出・リスト化する。ソーシャルメディア上で企業やブランドに影響力を持つユーザーをデータベースとして蓄積することで、効果的なCRMの展開を実現することができる。

電通
http://www.dentsu.co.jp/

電通パブリックリレーションズ
http://www.dentsu-pr.co.jp/

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社員が書いた企業ブログの著作権はだれのもの?/人気記事ランキング2013-6-8~6-14 [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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忙しいWeb担当者にお勧め、Googleアナリティクスで毎日見るべきたった1つのレポート/人気記事ランキング2013-6-29~7-5 [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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グーグル検索結果のどこをクリックした訪問か分析できる“ved”パラメータの秘密(基本編) [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum

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今回のテーマは、グーグルの検索結果(ユニバーサル検索)のどこからトラフィックが流入しているかを読み解くための、リファラ文字列の理解だ。

オーガニック検索の何位に表示された検索結果からのアクセスなのか、検索結果にワンボックスで表示された画像や動画からのアクセスなのかなど、アクセス解析ツールをうまく使うことで、詳細に分析し、SEOに役立てられる可能性のあるデータが、サイトへのアクセスのリファラ文字列に隠されているのだ。

分析の仕方によっては、「(not provided)」で隠された検索キーワードを高い精度で推測できる場合もある、この「ved」パラメータの秘密に迫っていく。

ステップごとに説明し、最終的にはGoogleアナリティクスでこのデータを分析できるようにする具体例を示していく。が、その前に、この記事を書くに至った、僕らが抱えていた問題を紹介しておきたい。

検索ユーザーが「なぜ」「どう」来たのかを理解したいのに!

2011年、SEOmozのマシュー・ブラウンと僕は、テクニカルSEOとオーディエンス開発の面でニュースパブリッシャを支援する代理店を立ち上げた。別の仕事にも携わっていた僕ら(当時ニューヨークタイムズ紙にいたマシューは特に)は、ユニバーサル検索のリファラに関するデータの欠如を埋め合わせるのに苦戦していた。というのも、僕らが使っていたウェブ分析のプラットフォームでは、ウェブ検索からの訪問でも、ワンボックス検索で表示されるニュース検索結果のリンクや画像検索結果からの訪問でも、すべて「オーガニック検索のトラフィック」として扱われていたからだ。

その後グーグルのSSL検索が始まった。

それによって、リファラデータはより一層わかりにくくなってしまった。そのアクセスがユニバーサル検索のどの部分から来たかがわからないだけでなく、約10%ではトラフィックをもたらしたキーワードさえわからなくなったんだ。

ユーザーが「何を求めて」「どのように」検索エンジンからやってくるのかわからなければ、SEOのためのコンテンツ戦略をどうやって考えればいいんだ?

これが、僕たちみんなの心の中に常にあった疑問だった。悲しいかな、SSL検索はどんどん広まり、今ではグーグルからのトラフィック全体のうちでかなり大きな割合を占めている。参考までに、SEOmozにきたトラフィックのうちキーワードが「(not provided)」となっているものの最新の割合は次のようになっている。

18か月で190%増加している!ウソだろ?

その答はリファラの「ved」パラメータにあった!

マシューと僕は、この失われたデータの「一部」を取り戻す唯一の方法は、ほかのソースに目を転じることだと理解していた。

幸い、マシューはスペイン語が(ある程度)わかるから、このブログを見つけてくれた。ブログの筆者は、グーグルのリファラ文字列内にある「ved」というパラメータに、その検索結果がどういう種類のものだったかを特定する秘密があると指摘していた。

ちょっと検索をして結果に出る「href属性」の値を見てみたところ、この指摘に一理あることがわかった。僕らはすぐにGoogleアナリティクスのプロフィールフィルタを設定し、グーグル経由で1日あたり3万件の検索リファラを受け取るクライアントについてこのパラメータを抽出することにした。

数時間後、僕らの手元には、この筆者の理論のいくつかを立証し、僕らが独自の理論を導き出すのに十分な量のデータが得られた。

ここからは、僕らが発見したことを紹介しながら、Googleアナリティクスのフィルタの設定方法をステップごとに説明し、データの使い方の具体例も示していく。

Googleからのリファラ文字列って、そもそも何?

まず、このパラメータがどこにあるかを説明しよう。

グーグルのリファラ文字列

簡単に言うと、グーグルのリファラ文字列とは、検索結果ページ内の各項目をクリックしたときにまずジャンプするURLだ。クリックできるリンクのhref属性に指定されている値だというほうがわかりやすいだろうか。

「検索結果からのリンク先はその項目のURLでは?」と思うかもしれない。最終的にはそうなるのだが、実際には少し違う。検索ユーザーがグーグルの検索結果ページにあるリンクをどれかクリックすると、まずグーグルのURLを経由してから、リダイレクトされて最終目的地に到達するんだ。

グーグルがこういう風にしている理由として最も可能性が高いのは、内部でのデータ収集だ。グーグルにしてみれば、僕らのような外部の人間はトラフィックがどこから来ているかを知るべきではないが、自分たちが活用するのは当然だ。おそらく、検索結果(SERP)に関連するデータを収集するためにね。

「ved」パラメータを見れば、検索結果ページのどの部分をクリックしたかがわかる

ここで取り上げたいパラメータは、「cd」と「ved」の2つだ。

  • 「cd」パラメータは、1組の検索結果内における順位を示している(以前にも取り上げた記事がある)。

  • 「ved」パラメータは、僕の知る限り3つの部分に分かれていて、次の情報がわかる。

    • その結果がユニバーサル検索のどの部分にあるか
    • 垂直検索内における順位(相対順位)
    • 検索結果内のける順位(絶対順位)

この記事では、まずユニバーサル検索の要素に着目して解説していく(相対順位と絶対順位に関しては別の機会に)。

ved=OCDI(?)QFj(検索の種類)AA(絶対順位と相対順位)

実例をいくつか見てみよう。

「ved」パラメータの中に「QFj」がある場合、その結果が通常のウェブ検索の結果であることを示している。たとえばこんな感じだ。

「ved」パラメータの中に「QFj」がある場合

SEOmozウェブセミナーのある参加者が、ウェブ検索における「ved」パラメータの特殊な変数について、鋭い観察をしてくれた。

@tresnik それから、「baseball」で検索すると「DEBY」という奇妙なコードがくっついてくる。このコードがついてくる検索語はたくさんあるけど、いつの間にか「EEBY」に変わっちゃうんだ。興味深いな。
@fighto どうやら、「スコアのナレッジグラフ」が関係しているみたいだ。それから、DEBYはワンボックス検索のニュースニュース検索結果よりも先で、EEBYは後ろに来てる。
@tresnik 僕もそう考えていたところだ。ちょっと議論してみたいな。今から深く掘り下げてみるよ。ほんとにおもしろそうだ。
@fighto ああ、グーグルが検索結果ページにある「自分たちの」コンテンツに潜り込ませてくれるのか、わかったらほんとにスゴイよね。

「QqQIw」(Iは大文字のiでLの小文字ではない)は、ユニバーサル検索の結果で、ワンボックス検索のニュース検索結果に含まれていることを示している。QpwIがあると、その結果がニュース検索結果のサムネイル画像だったことを意味する。

QqQIwがある場合
QqQIwがある場合

考え方はわかっただろう。vedに出てくるほかの値も下に紹介しておく。ほかにももっとあるような気がするし、このコミュニティのみんなが何を見つけて共有してくれるかに、僕は期待している。

Google検索リファラのvedパラメータ内に含まれる検索の種類文字列のパターン例
コード検索の種類(検索結果のどの部分のリンクか)
QFオーガニック検索
QqQIwワンボックス検索 : ニュース検索結果(リンク)
QpwIワンボックス検索 : ニュース検索結果(サムネイル)
Q9QEwワンボックス検索 : 画像検索結果
Qtwlwワンボックス検索 : 動画検索結果(リンク)
QuAIwワンボックス検索 : 動画検索結果(サムネイル)
QjBオーガニック検索のサイトリンク
BEPwdナレッジグラフの画像 : リード部分
BEP4dナレッジグラフの画像 : リード部分ではない

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回(7月22日公開予定)は、「ved」パラメータの分析に必要なGoogleアナリティクスのフィルタ設定と、このパラメータのユースケースについて見ていく。

この記事の筆者

この記事は、Daily SEOmoz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

author photo

原文:「Decoding Google's Referral String (or, how I surviVED Secure Search)」by timresnik(2013/05/22)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ

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オリジナル記事:グーグル検索結果のどこをクリックした訪問か分析できる“ved”パラメータの秘密(基本編) [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum
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Facebook広告システムに変化アリ、偽アカウント対策の認証など: そのまま会議に出せる!Facebookネタ [そのまま会議に出せる!Facebookネタ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 5.5
忙しいWeb担当者のためのそのまま会議に出せる!FacebookネタPowerPointファイルをそのまま使用・配布OK!

Facebookの仕様がまた変わっている!」「いつの間にこんな機能が?」……Facebookは次々に新しい機能を発表しているため、忙しいWeb担当者が情報をキャッチアップしていくのは非常に大変。本コラムでは、そんなWeb担当者をフォローすべく、最新のFacebookネタを厳選して紹介していく(月1回連載)。

本連載の特徴  本連載では、記事内容のポイント部分をまとめたPowerPointファイルを、毎回、別途用意しています。このファイルは、(利用上の注意に従った範囲内であれば)転載・コピー・共有・配布などが可能です。会議の資料として配付するもよし、社内の勉強会に使うもよし、最新ネタを捕捉するニュースペーパーとしてプリントを部内で配るもよし、ぜひご自由にお使いください。
※「利用上の注意」は、PowerPointファイルの最終ページに記載されています。

今回の内容

そのまま会議に出せる!FacebookネタPowerPointファイルはここからダウンロード可能
skdfbn010.ppt
全14ページ/3.54MB
  1. 広告システムの簡素化にむけ、広告種類の減少を発表
  2. 広告画像、テキスト20%ルールのチェックツールが公開
  3. 「Page like ad」、Android端末の表示に新展開
  4. 偽ページ・偽アカウントの識別に、認証済みプロフィール提供開始
  5. Facebookもハッシュタグを導入! 投稿のタグ付け・グルーピングが可能に
  6. 投稿ネタTIPS−「夏」の到来−
そのまま会議に出せる!FacebookネタPowerPointファイルはここからダウンロード可能
これらの画像をクリックしても、ファイルダウンロードは可能です。

ネタ1広告システムの簡素化にむけ、広告種類の減少を発表

Facebookは6月7日(日本時間)、メンローパーク本社でのプレスイベントのなかで、「広告の種類を大幅に減らし、広告システムを簡素化する」という計画を発表しました。

※当記事は発表時点での情報をもとにしています。

広告種類減少の概要

  • 現在合計27種類に及ぶFacebook広告のなかで、余分なものを減らし、わかりやすくかつ効果的な広告だけを残していく方針としています。複雑さを減らし、広告主にとって分かりやすいシステムとすることが目的です。

  • 早いものは、2013年6月より対応を開始する予定となっています。

廃止される広告

  1. クエスチョン広告

    アンケートの仕組みを持つ、クエスチョン広告を廃止します。Facebookでは、代替手段として、画像付き投稿にテキストで質問内容を掲載することを提案しています。

    ※廃止時期は未定です。
    クエスチョン広告
  2. Facebookクーポン

    有料で配信を行っていたFacebookクーポン(offers)の廃止を発表しています。Facebookでは、自社のWebサイト上でクーポンを発行し、それらに誘導するほうが効果的だとしています。

    ※2013年7月に廃止予定です。
    Facebookクーポン

すべての広告にソーシャルコンテクストが

いままで、ソーシャルコンテキスト(いいね!を押す等の友達のアクティビティ)つきの広告を出稿する場合は、スポンサー記事広告を特別に購入する必要がありました。

今後は、Facebookが判断したソーシャルコンテキストが、すべての広告に掲載されます。今秋より対応予定とのことです。

  • 現状のスポンサー記事広告

    ○○○(友達)が△△△(ページ)について“いいね!”と言っています。
    ○○○(友達)が△△△(ページ)について“いいね!”と言っています。
    ○○○が△△△の投稿にコメントをしました。
    ○○○が△△△の投稿にコメントをしました。
    ○○○が△△△の投稿に“いいね!”といっています。
    ○○○が△△△の投稿に“いいね!”といっています。
  • 新しい広告

    すべての広告に自動でソーシャルコンテクストが追加される。
    すべての広告に自動でソーシャルコンテクストが追加される。

広告の見た目の統一

「各広告の見た目の一貫性」を高める旨が発表されました。広告の種類によるデザインの違いや、PCとモバイル端末での表示の違い等をなくし、一貫性を高めることが目的。こちらは2013年6月より対応がスタートしています。

広告の見た目の統一

参照元:Facebook Newsroom

ネタ2広告画像、テキスト20%ルールのチェックツールが公開

Facebook広告の画像中のテキスト計測ツールが公開されました。特に登録の必要はなく、ニュースフィード広告に利用予定の画像をアップロードするだけで、テキスト領域を確認できます。

ツールURL

利用方法

  1. 上記URLより、対象となる画像(広告、カバー写真)をアップロードします。

    上記URLより、対象となる画像(広告、カバー写真)をアップロードします。
  2. アップロードをした画像が25マス(5×5)に区切られます。

    目視でテキストが含まれるマスを確認し、マスをクリックするとマスの色が赤に変わります。

    5マスを超えてテキストが含まれる場合は、ルール違反となり使用できません。

    5マスを超えてテキストが含まれる場合は、ルール違反となり使用できない

※商品画像等対象物に表示されているテキストは20%ルールの適用外となります。

※テキストを目立たせるために加工をしていたり、不自然に拡大表示をしているテキストが20%(5マス)を超える場合はルール違反となります。

ネタ3「Page like ad」、Android端末の表示に新展開

Facebook広告の「Page like ad」の新デザインが、Android端末での表示にも適用されるようになります。

Page like adとは

特定のFacebookページに“いいね!”を押すことのできる広告です。

従来、デスクトップのニュースフィード、iOS用アプリでは表示されていましたが、今回Androidに対応したことで、より多くのユーザーに「いいね!」を訴求できるものと思われます。

特定のFacebookページに“いいね!”を押すことのできる広告です。

参照元:Facebook announces larger 'Pages You Might Like' ads in mobile newsfeeds - Social Marketing - BizReport

ネタ4偽ページ・偽アカウントの識別に、認証済みプロフィール提供開始

著名人や団体のFacebookページやアカウントが本物かどうかの見極めを簡単にするために、「認証済みプロフィール」の提供が行われるようになります。

デスクトップおよびモバイルに対応しており、5月31日に日本でも対応が発表されています。

認証対象ページ

  • 多くのファンを抱える著名人、政府機関、有名ブランド、企業。

認証方法

  • Facebook社が自主的にページをチェックして検証。認証されればページ名の横に青いバッジが付与されます。
Facebook社が自主的にページをチェックし検証。
Facebook自身のページには、すでに青い認証バッジが付いている。

ユーザーや管理者からのページやアカウントの認証要求はできませんが、自分になりすましている偽アカウントの報告は可能です。

参照元:認証済みプロフィールや認証済みFacebookページとは何ですか。(Facebookヘルプセンター)

ネタ5Facebookもハッシュタグを導入! 投稿のタグ付け・グルーピングが可能に

Facebookは6月12日(米国時間)、投稿に対して自然発生したテーマでタグ付けを行える、「ハッシュタグ」の導入を発表しました。同機能はInstagram、Twitter、Tumblr、Pinterest、そしてGoogle+で実装されていましたが、今回あらためてFacebookにも実装されることとなりました。日本国内でも、すでに実装されはじめています。

ハッシュタグ概要

  • 「#」(ハッシュマーク)と任意のキーワードを含めたテキストを投稿すると、キーワードごとにタグ付け、グルーピングが可能になります。ハッシュマークは、半角(#)でも全角(#)のどちらでも可。

    ハッシュタグ概要
  • 「#」付きのキーワード(テキストリンク)をクリックすると「hashtag feed」と呼ばれる、ハッシュタグの付いた投稿一覧がポップアップで表示されます。

    ハッシュタグ概要

    上部から同様のハッシュタグを付けて投稿できます。

想定される展開

  • 企業名、商品名、キャンペーン名をハッシュタグに指定するなど、さまざまな活用が想定されます。

  • Twitterの「プロモトレンド」に相当するような、ハッシュタグを利用した広告メニューは、現状Facebookにはありませんが、今後出てくることも予測されます。

参照元:FacebookがとうとうTwitter式ハッシュタグを導入する―さらに新機能を準備中 | TechCrunch Japan

ネタ6投稿ネタTIPS−「夏」の到来−

7月に入り季節も「夏」ですね。同じ夏という季節を過しているファンの共感につなげている、そんな2012年の投稿事例を紹介します。

無印良品

Case.1 無印良品
https://www.facebook.com/muji.jp

暑い日に、冷蔵庫を紹介し涼しい気持ちになってもらう。そんなユーモアを織り交ぜつつ商品を紹介しています。

  • 投稿日:2012年8月16日(木)
  • いいね!:3,143
  • コメント:69
  • シェア:55
  • 当時のファン数:816,678人
  • エンゲージメント率:0.40%
  • エンゲージメント率平均(直近25件):0.30%
セブン-イレブン・ジャパン

Case.2 セブン-イレブン・ジャパン
https://www.facebook.com/711.SEJ

「暑い季節にアイスが食べたい!」。そんなファンの心理に訴求をしている。単に商品を紹介するのではなく、アイスケースにまつわるマメ知識とあわせている点もポイントといえます。

  • 投稿日:2012年7月14日(土)
  • いいね!:984
  • コメント:39
  • シェア:39
  • 当時のファン数:37,523人
  • エンゲージメント率:2.91%
  • エンゲージメント率(直近25件):1.26%
伊藤ハム

Case.3 伊藤ハム / ITOHAM FOODS inc.
https://www.facebook.com/itoham

学校が夏休みに入り、子供を持つ主婦が忙しくなる。そんな状況を捉え、自社の食材を使ったお手軽レシピを紹介しています。

  • 投稿日:2012年7月23日(月)
  • いいね!:314
  • コメント:31
  • シェア:5
  • 当時のファン数:27,351人
  • エンゲージメント率:1.28%
  • エンゲージメント率(直近25件):0.95%

伊藤ハム

夏バテ対策!? スタミナレシピを紹介しています。

  • 投稿日:2012年7月31日(火)
  • いいね!:422
  • コメント:16
  • シェア:15
  • 当時のファン数:27,462人
  • エンゲージメント率:1.65%

Case.4 JTB
https://www.facebook.com/jtb.jp

旅行代理店らしくおススメのスポットを紹介しています。ただ、紹介するだけでなく、暑い季節にファンの体調を気遣い「夏バテはしていませんか?」とファンに語りかけている点もポイントといえます。

  • 投稿日:2012年8月3日(金)
  • いいね!:389
  • コメント:11
  • シェア:3
  • 当時のファン数:19,654人
  • エンゲージメント率:0.92%
  • エンゲージメント率平均(直近25件):1.15%
JTB
◇◇◇

『そのまま会議に出せる!Facebookネタ』連載10回目でしたが、いかがでしたでしょうか? 本コラムでは、今後もFacebookを中心とした最新かつ重要な情報を発信していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

この記事の筆者

エンゲージメント・ラボ(株式会社メンバーズ)

エンゲージメント・ラボとは、株式会社メンバーズのFacebookマーケティング推進における実績・ノウハウの蓄積とエンゲージメント向上に特化した事例を集約・研究し、顧客企業へのより一層の効果的なFacebookマーケティングサービスの提供や情報発信、新たなサービス開発を推進する研究機関。

※株式会社メンバーズとは?
1995年設立。創業以来インタラクティブエージェンシーとして、多くの大手クライアントのインターネットマーケティングを支援。近年では“ソーシャルメディア時代をリードし、顧客と共にビジネスを創造するネットビジネスパートナー”を標榜し、いち早くそのノウハウを活かしたFacebook活用の支援サービスを提供中。

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Googleアナリティクスで毎日見る価値がある、たった1つのレポート - 6/29~7/5のWeb担の記事まとめ [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 14 分

先週のWeb担まとめ記事

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 25本とニュース記事 19本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、安田です。

【プレゼント】書籍『Google Analytics アクセス解析入門』
GAの基本と活用方法をストーリー仕立てで解説した入門書『無料でできる! 世界一やさしいGoogle Analytics アクセス解析入門』(秀和システム)を5名様にプレゼントいたします(※「世界一やさしい」は書名です)。
https://web-tan.forum.impressrd.jp/q/2013/07/15601

[今回の要チェック記事]↓セミナー・お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
Googleアナリティクスで毎日見る価値がある、たった1つのレポート

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • 「Googleアナリティクスオタクの私が、毎日見ているたった1つのレポートの、本当の見方を教えよう」は、「衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座」の第60回(!!)記事。

    忙しいWeb担当者が、限られた時間の中で、どのようにGoogleアナリティクスを活用したらよいかというヒントを紹介する内容。

    Googleアナリティクスのマニアだと言ってもいい筆者が、自分のサイトを毎日どのように解析しているかを、例として紹介しています。

    「やみくもにアクセス解析ツールのデータを追えばいいわけじゃない」という考え方が、最近ではかなり理解されてきているようですね。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/04/15574(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/6342(バックナンバーを見る)

  • 「コンテンツマーケは『小学校の教科書』で。インフォバーン流Webコンテンツ発想3つのフレーム」は、漫画「マーケ企画部 四葉幸のハッピーオウンドメディア」のフォローアップ解説記事。

    コンテンツマーケティングを実践するための、オウンドメディア向け「自社独自のコンテンツ」を考えるのに大切なポイントを、漫画を補足する形で解説しています。

    インフォバーン流「コンテンツ発想法」の3つのポイント、それは「小学校の教科書」「雑誌(の目次)」「人気のお店・スポット」。これであなたも敏腕編集長に。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/01/15515(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/6979(バックナンバーを見る)

  • 「その顧客データでは十分な分析はできない? 成果を出すための正しい顧客データ管理4つの基本」は、新コーナー短期集中連載「売上向上のためのCRMデータ活用のコツ」の記事。

    社内の顧客データをより戦略的に活用したい。しかし、何十万件もの顧客データや購買データがあったとしても、それらが使えるとは限らない。

    質の良いデータを集めて施策に生かしていくには、データ管理の設計が必要になるという、データ処理の基本中の基本を解説しています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/03/15105(記事を読む)

  • 「エンハンストキャンペーンやユニファイドキャンペーン強制移行直前! 8分でわかる新機能と必要な準備」が公開されました。

    リスティング広告担当者にとって、大忙しになる夏がやってきました。

    「エンハンストキャンペーン」「ユニファイドキャンペーン」という新機能が追加され、強制的に移行されるからです。

    新キャンペーン形式について、既存のリスティング広告キャンペーンと何が違うのか、強制移行の前にどんな準備をしなければいけないのかなど、リスティング広告のプロがポイントを押さえて解説しています。担当者必見。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/05/15566(記事を読む)

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
データセンター(iDC)に携わる方には
データセンター完全ガイド
レンタルサーバーに興味のある方には
クラウド&サーバーホスティング完全ガイド
企業内情報システムのお仕事をされている方には
IT Leaders
ソフトウェア開発者の方には
Think IT

[セミナー・お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
B2B・ネットショップ・アクセシビリティ・メールなどセミナー10件(大阪・名古屋・仙台あり)

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

見込み客を増やすB2Bサイト(7/18)

「他社と差がつく!?見込み客を増やすためのBtoBサイトの仕組みとは」と題したセミナーを、ソフトバンク・テクノロジーとサイトコアが7月18日(木)に江戸川橋で開催します。参加無料。

BtoB企業の見込み客が「購入検討段階」で参考にしているWebサイトにフォーカスを当て、見込み客を増やすための仕組みや、Webサイトの訪問者データとCRMデータの連携といったトピックを解説。

https://www.softbanktech.jp/seminar/20130718.html

ネットショップの集客&売上アップ(7/19)

「ネットショップの集客&売上アップに直結!最新動向セミナー」が7月19日(金)に新宿で開催されます。エクスペリアンジャパン、コマースリンク、シルバーエッグ・テクノロジー、ニフティの共催で、参加無料。

ECの集客、商品データフィード、レコメンド、メールマーケなどの内容。

http://saas.nifty.com/cs/seminar/detail/130612000182/1.htm

アフィリエイト勉強会(7/20@仙台)

「東北アフィリエイト勉強交流会in仙台」を、日本アフィリエイト協議会が7月20日(土)に仙台で開催します。参加費は無料。勉強会終了後に懇親会あり。

http://www.japan-affiliate.org/news/tohoku201307/

アクセシビリティ(7/23@東京、7/26@名古屋、8/1@大阪)

Web担当者向けにアクセシビリティ(JIS X 8341-3:2010対応)を解説するセミナーを、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)が開催します。参加無料。

7月23日(火)に東京浜松町、7月26日(金)に名古屋、8月1日(木)に大阪で、それぞれ開催。講師はインフォアクシアの植木氏とミツエーリンクスの中村氏。参加者からのQ&Aもあり。

http://waic.jp/news/20130528.html

次世代メールコミュニケーション(7/23)

今でも最重要チャネルの1つである「メール」をさらに活用するためのマーケティングノウハウと、そのためのサービス「Responsys Interact」を解説するセミナーを、レスポンシスとネットイヤーが7月23日(火)に赤坂で開催します。参加無料。

http://www.netyear.net/news/event_seminar/20130723s.html

スマホプロモーション(7/11・7/12)

スマートフォンにおける効果的なプロモーション手法を解説する「スマートフォン プロモーションセミナー」を、ドコモ・ドットコムが開催します。7月11日(木)と7月12日(金)の開催(両日同内容)で、場所は赤坂、参加費は無料。

http://www.docomo-com.com/news/2013/06/2013062501/

ユーザー体験シナリオ実践(7/24)

「ビジネスゴールを達成する!ユーザー体験シナリオ実践―小売編」のオンラインセミナーが7月24日(水)に開催されます。IBMオンライン・ユニバーシティーの第3回。参加費は無料ですが、事前にオンラインで参加申し込みを。

http://www-06.ibm.com/services/jp/info/seminar/

Googleアナリティクス逆引き(7/24@名古屋)

「かゆいところに手が届く!Google アナリティクス逆引きセミナー」が7月24日(水)に名古屋で開催されます。参加費は一般3000円、学生2000円。講師は運営堂の森野氏。

http://atnd.org/events/39916

カスタマーインサイト(7/25)

「カスタマーインサイトで実現するWebサイトの最適化とは」と題したマーケティングセミナーを、アイオイクスとオーリックが7月25日(木)に曙橋で開催します。参加無料。

Webサイトを訪問するユーザーを分析し、最適なWebサイトを作成するにはどのようにすればいいかを解説。

http://www.landingpage.jp/seminar/01_16.html

2013年カンヌライオンズ(7/24)

「デジタル広告最前線 今年のトレンドは? 佐藤達郎のどこよりも早い『2013年カンヌライオンズ』速報」と題したセミナーを、ルグランが7月24日(木)に渋谷で開催します。

広告のアカデミー賞「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」を、審査員でもある佐藤達郎氏が解説する内容。参加費は5000円。

http://eventregist.com/e/cannes2013

先週の人気記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↓解説記事 | ↓ニュース記事

Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 編集長ブログ―安田英久
    他人がからむ仕事をスムーズに進めるための3か条
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/02/15562
    by 安田英久(Web担 編集長)
  • 企業ホームページ運営の心得
    簡単メルマガ作文の裏ワザ。ネタ探しのヒントは早朝にあり
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/03/15551
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)
  • 海外&国内SEO情報ウォッチ
    livedoor BlogがSEOスパムブログを削除すると公式に警告 など10+2記事(海外&国内SEO情報)
  • 【レポート】Web担当者Forum ミーティング2013 Spring
    CMSの役割はコスト削減からカスタマーエクスペリエンスの向上へ、Webエクスペリエンス管理のポイントと手法/日本オラクル
  • 【レポート】Web担当者Forum ミーティング2013 Spring
    アクションにつながるデータ活用の3メソッド「分析」「仮説」「改善」と基本プロセス/アドビ システムズ

先週の解説記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↓ニュース記事

Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • ダブルファネルマーケティング
    ダブルファネルマーケティングのケーススタディ/『ダブルファネルマーケティング』特別公開#2-2
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/07/02/14886
    by 北出大蔵(トランスコスモス・アナリティクス)
  • SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック
    ソーシャルメディアキュレーションの手引き(後編)
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    アスクルが医薬品のネット販売を開始、当日配達も LOHACOで第3類500~600品目
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    マツモトキヨシが一般用医薬品(大衆薬)のネット販売を本格化 第2類から
  • ユーザー投稿記事 by allWebクリエイター塾
    「伝える」を掘り下げる インフォグラフィックスを、2013年8月18日(日)に開催!
  • ユーザー投稿記事 by Ginzamarkets株式会社
    インハウスSEO担当者/制作会社向け 「Ginzametrics 第2回OPEN SEO」セミナーを7/25に開催
  • ユーザー投稿記事 by Priodep
    【7/17 東京】Google Analytics実践講座 <初級編>~ビジネスを成功に導くアクセス解析の導入と成功事例
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社ジゾン HeartCore
    企業のビジネス戦略にWebを活用する! ~ユーザーエクスペリエンスを活かしたサイト構築の方法~
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社パワー・インタラクティブ
    企業内でのGoogle Analytics活用状況が一目でわかる! 「Google Analytics活用チェックシート」を公開(パワー・インタラクティブ)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社パワー・インタラクティブ
    サイトリニューアルや戦略立案前の社内ヒアリングを効果的に進めるためのヒアリングシート。 「部門ヒアリングシート テンプレート」を公開(パワー・インタラクティブ)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社ブレインネット
    【無料SEOセミナー】 激動のSEO(SEOは終わった?外部SEOはNG?) 今「実際に」、「本当に」やるべきことは何か? 現状・実情をしっかり把握し成果を上げるSEOセミナー
  • ユーザー投稿記事 by 栗原康太(株式会社ガイアックス)
    BtoB企業のための見込み顧客獲得を実現するWEB施策 ~集客方法からサイト作り、その後の運用方法までご紹介~ セミナー7/23
  • ユーザー投稿記事 by 栗原康太(株式会社ガイアックス)
    【セミナー開催】BtoB企業のための 見込み顧客獲得を実現するWEBサイトの作り方+事例研究10選 7/11
  • ユーザー投稿記事 by コマースリンク株式会社
    【大阪開催無料セミナー】 「ECサイトの売上UP!集客拡大&購入率UPの最新ノウハウセミナー」 ~データフィード最適化とソーシャルメディア活用術~
  • 先週のWeb担まとめ記事
    ディスプレイ広告システムで行うバナー事前評価やユーザー調査 - 6/22~6/28のWeb担の記事まとめ
  • Web担アクセス数上位ランキング
    検索順位下げますよ。グーグルがスマホサイトの設定ミスに警告/人気記事ランキング2013-6-22~6-28

先週のニュース記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー・お知らせ | ↑人気記事 | ↑解説記事

大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

編集後記

なぜGoogleリーダーからの移行先としてlivedoor Readerの話題がそんなにでなかったのか、個人的には不思議でした。RSSリーダーとしては最強だと思うんですけどね。スマホ対応が弱いからなのかな?(安田)

この記事に関連する他の記事を見る

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オリジナル記事:Googleアナリティクスで毎日見る価値がある、たった1つのレポート - 6/29~7/5のWeb担の記事まとめ [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum
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サイバーエージェント、広告効果測定システム「CAMP」でマルチデバイス広告機能を提供 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告のサイバーエージェントは、同社の広告効果測定システム「CAMP(CyberAgent Marketing Platform)」で、PC、スマートフォン、タブレットを対象にしたマルチデバイス広告計測機能を7月8日に提供開始した、と同日発表した。「Google」と「Yahoo! JAPAN」がリスティング広告のプラットフォームをマルチデバイス横断の広告管理形態に仕様変更することに伴い、機能を追加した。

従来の広告効果計測は機器ごとにレポート画面が分かれていたが、新たな計測機能を使うと、複数のデバイスを1つの画面で管理できるようになる。媒体側は表示される広告に関して複数の着地先URLを機器ごとに設定でき、マルチデバイス型広告に適した広告運用と、計測・レポートの確認が可能になる。OS別に着地先URLが設定できるため、OSで異なるウェブページがある場合は、詳細な運用も可能。

サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

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トランスコスモス、子会社と「コールセンター・コンサルティングサービス」の提供を開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ITアウトソーシングサービスのトランスコスモスは、調査・分析子会社のトランスコスモス・アナリティクスとともに「コールセンター・コンサルティングサービス」の提供を始める、と7月8日発表した。顧客接点が多角化する中、独自の指標に基づいてバランスが取れたコールセンター変革のロードマップを作成する。ソーシャルメディアやスマートフォンの普及に伴い、コールセンターに必要な役割や機能が大きく変化していることに対応する。

顧客満足度調査、モニタリング、Webユーザビリティー調査、ソーシャルメディアの活用レベル診断、応対研修などコールセンター関連サービスの評価指標を再構築して体系化したチェックシートを使い、コールセンターのマネジメントとオペレーションを総合的に診断。コールセンター全体の収益構造や顧客接点のデザイン、運営スタイル変革のためのサービスを提供する。開始に合わせてコールセンターコンサルティングの専門部隊を設置する。

トランスコスモス
http://www.trans-cosmos.co.jp/

トランスコスモス・アナリティクス
http://www.trans-cosmos.co.jp/transcosmos-analytics/

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ミック経済研究所、「ネット広告&Webインテグレーション市場の現状と展望2013年」発刊 [ニュース] | Web担当者Forum

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情報・通信とネットビジネス分野の市場調査を行うミック経済研究所は、ネット広告代理市場とWebインテグレーション市場の実態に関するマーケティング資料「ネット広告&Webインテグレーション市場の現状と展望2013年」をまとめ、6月28日に発刊した、と7月8日発表した。面接取材を中心に調査し、主要企業の個別実態をベースに市場の動向を推定した。今回が第7版となる。A4版657ページのファイル製本で19万9500円。PDF版24万1500円、CD-ROM版(エクセルベース)は39万9000円。

主要50社のデータを基に拡大集計したネット広告代理市場は、2012年度に5650億円で前年度比108.9%だった。コンサルティングまで含めた2012年度の総市場規模は5950億円で前年度比108.6%となった。2016年度までの総市場の推移では、コンサルティングを含まない場合は2013年度以降、年平均8.4%の成長率で推移し、2016年度には7787億円にまで拡大すると予測した。コンサルティングを含むと、2013年度以降は年平均成長率8.0%で、2016年度には8100億円に達するとみている。

ネット広告代理市場のうち、2012年度の運用型広告のシェアは58.3%を占め、2591億円まで伸びた。運用型広告はWeb広告のアドネットワーク広告とリスティング広告の合算。従来型の「広告枠を買う」ネット広告から変化して今後も年々シェアが拡大し、2016年度には69.9%になると予想した。Webインテグレーション市場は、2012年度の市場規模を前年度比104.0%の894億円と推定。取材先15社の2012年度売り上げは、4社が前年比2ケタ成長したほか、1社を除いて前年比プラスだった。

ミック経済研究所
http://www.mic-r.co.jp/

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丸井 靴の専門サイトをマルイウェブチャネルに開設 競合アパレルECとの差別化に [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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丸井は6月14日、ネット通販「マルイウェブチャネル」内に「シューズ専門サイト」を開設した。配送・返送料を無料にして、安心して自宅で試着をしてから購入できるようにした。主力のアパレルは競合他社に大手が資本参加して攻勢を強めているほか、セールを行う競合が増えたことで販売が苦戦している。靴やバッグを強化することで、競合他社との差別化につなげていく。

新サイトでは服とのコーディネートで選べる「コーディネートサーチ」を新設。手持ちの服に合った靴を提案するほか、靴からファッション全体をコーディネートすることもできるようにすることで、あわせ買いを促進する。

このほかユーザーの過去のレビューを参考に、履き心地からも選べるようにして自宅でも売場で買物をしているような楽しさを実現するのが特徴。

丸井では今回の取り組みに合わせ、CMや新聞広告などで、本格的に丸井店舗商圏外の地域でプロモーションを展開する計画だ。

・マルイウェブチャネル
http://voi.0101.co.jp/voi/index.jsp

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

この記事の筆者

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

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“顧客を知る”ことが企業Web担当者にもたらす価値:サントリー、ベネッセ、常陽銀行がユーザー中心の実践で得たものを激白 [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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ユーザーをしっかり見つめないと、Webビジネスは成功しない(サントリー酒類 室元氏)

企業のWebサイト構築、あるいはリニューアルにおいて、徹底した顧客(ユーザー)視点を取り入れることで、企業のビジネスに直接貢献する仕組みを実現する企業が増えてきた。

5月27日に行われた、書籍『ユーザ中心ウェブビジネス戦略~顧客心理をとらえ成果を上げるプロセスと理念』の出版記念セミナー(ビービット主催)では、ユーザー中心のWebビジネスに取り組んだ企業の担当者が一同に介してパネルディスカッションを行った。

登壇者は、サントリー酒類 室元隆志氏、常陽銀行 丸岡政貴氏、ベネッセコーポレーション 川崎洋氏、主催のビービット 武井由紀子氏。モデレータはWeb担当者Forum 編集長 安田英久がつとめた。

パネルディスカッションの内容から、「企業Web担当者が顧客を(本当に正しく)知ること」の価値をお届けする。

この記事は、ソフトバンクビジネス+ITに掲載されたレポート記事「ユーザー調査でわかった驚くべき事実とは!? サントリー、ベネッセ、常陽銀行が語る、企業Webサイト構築・リニューアル成功の秘訣」を、Web担当者Forum向けに一部再編集して掲載しているものです。

顧客を知って得た「体験」

室元隆志
サントリー酒類
デジタルマーケティング開発部長
室元隆志氏
丸岡政貴
常陽銀行
営業統括部 調査役
丸岡政貴氏
川崎洋
ベネッセコーポレーション
家庭学習事業本部
デジタルマーケティング部
事業戦略課 課長
川崎洋氏
武井由紀子
ビービット 取締役
武井由紀子氏
安田英久
Web担当者Forum 編集長
安田英久

本ディスカッションではまず冒頭、モデレータの安田が「ユーザー観察の中で、企業担当が顧客を知るということはこういうことなのか! そりゃそうだ! と感じた体験」を登壇者に問うた。

この質問に対して口火を切ったのが、ベネッセコーポレーションの川崎洋氏だ。通信教育で知られる同社は、Webサイトのリニューアルにより、わずか1か月足らずで新規入会申し込みの年間目標を達成した成功体験を持つ。

とはいえ、以前は「なぜ入会申し込みをしてくれないのか悩む日々もあった」(川崎氏)という。同社はWebのほかにもテレビCMやDMなど、さまざまなプロモーション活動を行っていたが、DMとWebサイトがほぼ同じような内容であった。そのような中で川崎氏は、サイトリニューアルを進めるうちに、ユーザーの身になってみると「そりゃそうだ!」と気づいたことがあったという。

“価格がよくわからない”ということはその1つだ。

Webサイトを見るのは、子供よりも保護者である親。通信教育に興味があり、サイトにアクセスする前にDMなどで価格を知っているのは当然だと思い込んでいた。しかし実際のユーザーである親の行動を観察してみると、入会ボタンを押す瞬間にこそ、いくらになるのか改めて確認したくなるのだということがわかった。そこで入会ボタンの近くに“価格”や“途中退会できるかどうか”などを記載した。そうした“申し込み前に気になることがわかる工夫”を凝らすと、すぐにコンバージョンが上がった」(川崎氏)

このようにユーザーを観察してみると、企業担当者が想像もしない基本的なところでつまずいていたことがわかるケースも多い。

ユーザーをしっかり見つめないとWebビジネスは成功しない」と語るのは、サントリー酒類の室元隆志氏だ。同社は、サントリーのビールをおいしく飲めるお店を紹介する「サントリーグルメガイド」というページを自社サイト内に展開している。

そのWebサイトで静岡のおいしい鰻店を紹介し、その鰻店へとWebから送客することで、自社ビールも飲んでもらおうというものだ。

当時、“静岡 鰻”というキーワードで月間に検索される数は数十万件もあった。そのためWebサイトで特集を組めば、数万人ぐらいは集客できると思った。しかし、いざフタを開けてみると店舗のサイトにアクセスする人が少なくて愕然とした」(室元氏)

そこで実際のユーザーの行動を見つめ直して、3日目ぐらいのデータを調べてみると、“三島 鰻”や“浜松 鰻”ならばコンバージョンしていることが判明。実際に店舗を訪れるようなユーザーは、自身のいる狭い地域で検索を行っており、当初のキーワードである“静岡 鰻”で検索する人は静岡の鰻をお取り寄せする人ではないかと思い当たったためだという。

お客さまの実像を見ないで、数字だけで企画を立てたことが、コンバージョンが少なかった要因。ユーザー行動を見ないといけないかということが身にしみた」(室元氏)。

最終的には、特集を“静岡”から“浜松”と“三島”の2つに分けて、それぞれの特集に「浜松 鰻」「三島 鰻」というキーワードで検索するユーザーを集客するように対策したところ、期待どおりのユーザーが集まったという。対象ユーザーが実際にどういう気持ちでどういう行動をとるのかを理解しなければいけないという教訓だ。

ユーザーをよくわかっていないと、ビジネスもうまくいかない

またサントリー酒類では、ビールギフトをカタログでアピールする際に、当初は“シズル感(食欲や購買意欲を刺激するような印象)”があるような、ジョッキについだビールのクリエイティブを作成していた。

飲む人に向けたカタログであれば、これでよかったのかもしれない。しかし、実際にギフトを検討するお客さまに聴いてみると、贈られた方が箱を開けた際に良い印象を持つのかどうかを重視する。そのため、ジョッキのクリエイティブでは、シズル感がいかにあってもカタログとして効果をあげることは難しかった。そういうユーザーの視点をよくわかっていないと、ビジネス的にうまくいかないことがある」(室元氏)

茨城県を主要地盤とする地方銀行である常陽銀行も同じような経験をしたという。

常陽銀行の丸岡政貴氏は、「当行は預金や融資取引において、県内のほとんどの地域で約4割のシェアがある。そのため、自分たちは、地場の顧客を十分に理解しているはずだと思い込んでいた面があった。“わざわざユーザーを調査しなくても、使いやすい他社のWebサイトを真似ればよいのではないか”という雰囲気があった」と話す。

しかし、水戸・つくば・宇都宮で調査を開始すると、驚くべき事実がわかったという。

本店のある水戸では想定していたとおり、“住宅ローンを申し込むなら、まずは常陽銀行”というユーザーが大半だった。しかし、水戸から距離があるつくばでは想定外の結果となった。同じ茨城県で、シェアも相応に高いにもかかわらず、まず常陽銀行の認知度が低い。実際にこうしたユーザーは“住宅ローン 茨城”というキーワードで検索することが多いのだが、当行のWebサイトを見つけられないケースが続出した」(丸岡氏)

これまでは、あまり認知度に地域差はないという理解だったが、こうした結果を踏まえて、ユーザーの調査をしっかり実施しないと、実際のお客様は把握できないと感じたそうだ。

このように、Webサイトを使う実際のユーザーを観察・調査する手法は、ビービット武井由紀子氏の著書『ユーザ中心ウェブビジネス戦略』によると、“ユーザー行動観察”と呼ばれる。

ユーザー行動観察調査は、

Webサイトのターゲットユーザーとなりうる人に実際にサイトを使ってもらい、そのときの情況、行動、発話を観察することで、サイトに関する仮説を検証する方法

と定義されている。この行動観察によってWebサイトの評価と修正を繰り返しながら、最適な形に収斂していく反復プロセスが、ユーザー中心のWebサイト設計には欠かせないものだ。「Webサイトを成功に導くには、予算やスケジュールがどんなに厳しくても、この作業だけは必ず行うべきもの」(武井氏)という。

ユーザー行動観察を実践するためのノウハウ

前述のように先進企業の担当者はユーザー中心設計によって成功を収めてきた。しかし一般企業がユーザーの行動を観察するといっても、それなりにハードルが高いことも事実だ。「人手や工数、コストもかかるし、そもそも上司の承認が通るかどうかもわからない。いま付き合いのある代理店(制作会社)では簡単にできそうにもないし、自分でやるのも難しそう」と、普通であれば二の足を踏んでしまうかもしれない。

そこでモデレータの安田はパネラーに「具体的にこういうことをすれば、ユーザー中心設計手法をうまく進められるという事例を挙げてほしい」と提案した。

常陽銀行の丸岡氏は「Webサイトの場合、ある程度完成されたデザインがイメージできないと、なかなかリニューアル発注の承認を得ることは難しい。最終的にビービットにお任せすることにはなったが、デザインよりもユーザー調査を重視するビービットに発注するまでには相当な苦労があった。行内でコンセンサスを得るときに『Webサイト経由でこのくらいの成果を出すので、とにかく一回やらせてほしい』とコミットすることが重要だ」と語る。

サントリー酒類では、飲食店にビールやウィスキーなどを取り扱ってもらうには、営業が何度も店に足を運んでリレーションをつくり、さまざまな提案をする中で、ようやく成約するというスタイルがオーソドックスだ。そのため、「WebによってB2Bで顧客を獲得するという営業モデルは難しい」というのが大筋の見方だったという。

実際、当初はWebで飲食店の集客を行っても、コンバージョンは上がらなかった。しかし、「行動観察によってユーザーを13パターンに分類し、それぞれのターゲットに合わせたコンテンツをつくった。すると一挙にアクセス数が増えた」と室元氏は話す。

従来は「新しいビールが登場しました!」というようなメーカー視点の薀蓄系コンテンツをつくっていた。しかし、室元氏は、「もともと飲食店への営業をしていたが、そのときの飲食店のオーナーの方を思い返してみると、ユーザーの求めるものは違うのではないかと考えた。そうではなく、たとえばビールのジョッキや販促ポスターなど、飲食店での販促に必要なコンテンツ類をWebで提供するのが、ニーズにあっているのではという仮説を立てた。それを実際に行ってみると、アクセス数も伸びて、営業的にも寄与することがわかり、予算がつくようになった」と説明する。

当然のことだが、ある程度の成果を出せれば上層部は納得して、Webサイトに投資してくれる。

一方、ベネッセのケースでは、教材の制作ではユーザーの声に耳を傾け改善を行うといったユーザー中心の企業文化や風土が、もともとあったようだ。とはいえ、Webサイトの制作では、最初からユーザー中心だったというわけではない。

これまではWebサイトのリニューアルは一発勝負。それが成功するかどうかは運任せ的な要素も強かったと思う。そういう意味ではユーザーを見ながらWebを制作していくという点に強い共感を覚えた」(川崎氏)

身近な人に試してもらうことで一定の効果

強いコミットメントでWebリニューアルを敢行した常陽銀行の丸岡氏は、「そうは言っても最初は自信がなかった。そこで一般ユーザーに近い妻にリニューアル前のWebサイトを試しに使ってもらい、簡易的なユーザー行動観察調査を実施した。住宅ローンを前提とするユーザーとしてWebサイトを見てもらうと、肝心の金利が記載されている場所も、コンテンツもあまり理解できないような状況だった。難しい表現の箇所はほとんど読んでくれないことがわかった

川崎氏も、同じように、妻や友人にWebサイトを利用してもらうことを、ユーザー理解の一環として実施した。そのメリットを、「ターゲットユーザーとして正確でなく、たとえ60点ぐらいのレベルの調査だとしても、まったくやらないよりは遥かによい」と強調する。

このようにユーザー行動観察は、特別な設備がなくても、身近な人に試してもらうことで、手軽にすばやく試しても一定の効果がある。

ビービットの武井氏も、「工数や予算がかけられない日々の改善などでは、身近な人を対象にした手軽な方法をお勧めしている。どんな相手でもよいので必ずやったほうがよい結果が得られる」と話す。

同時に武井氏は、「ユーザー行動観察調査では、事前に仮説を立て、課題設定をしっかりしないと実りは少ない。つまり、どのような意図をもって、どのようなユーザーに何を伝えるべきかを明確にし、ユーザーをビジネスゴールにどのように導くのかというストーリー(シナリオ)を設定して、調査に臨みたい」と注意点も指摘した。

ユーザーを理解するために、行動観察調査の他に行っていることを各氏が紹介した。サントリー酒類の室元氏は、自身でブログやFacebookなどを運営し、配信したコンテンツに対する反応をみて、ユーザー理解に活用しているという。

また川崎氏は、ベネッセが運営する、女性向けの巨大なコミュニティサイト「ウィメンズパーク」での書き込みも、母親というユーザーを知る参考になると述べた。過去の発言を調べ、仮説を立てながらユーザーを理解することでコンテンツづくりに役立てたそうだ。

三氏が行っているユーザー理解の方法は異なるが、ともにウェブサイトのターゲットユーザーの明確化は重要であると一致している。丸岡氏は、「ターゲットの明確化だけでもいい。表現はよくないが、魚釣りと同じ。鯛を釣りたいときにマグロの仕掛けではダメ。どういうセグメントの、どういう人にコンバージョンしてほしいというイメージがあれば、それなりのWebサイトがつくれる」とアドバイスした。

また室元氏は「ユーザー行動をみて、細かい仮説を立てながら翌週にはWebを小まめに変更している」という。

当然ながら、Webサイト設計のゴールは公開することではなく、想定どおりのユーザーに使ってもらい、ビジネス成果を上げることにある。そういう意味では、サントリー酒類のように、PDCAを高速で回してWebサイトを改善し続けるという点も、ユーザー中心設計手法における運用フェーズのキーポイントになるようだ。

ユーザー中心ウェブビジネス戦略
書籍 『ユーザ中心ウェブビジネス戦略
~顧客心理をとらえ成果を上げるプロセスと理念』

このセミナーは、書籍『ユーザ中心ウェブビジネス戦略』の出版記念で開催されたもの。2006年に出版された『ユーザ中心ウェブサイト戦略』から7年ぶりの改訂となった本書には、企業がウェブを活用するにあたって重要なユーザー中心の考え方がぎっしりと詰まっている。

仮説検証の繰り返し、成功事例の積み重ねが大きな成果につながる。1万件を超える「行動観察」で鍛え上げられた方法論の考え方とプロセスを、ウェブコンサルティングのトップ企業が徹底解説。大手のウェブ先進企業の担当者インタビューも収録。

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顧客資産価値のマネジメント/『ダブルファネルマーケティング』特別公開#2-4+おわりに [ダブルファネルマーケティング] | Web担当者Forum

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ダブルファネルマーケティング
ダブルファネルマーケティング

この記事は、書籍『ダブルファネルマーケティング』全3部のなかから、内容の一部をWeb担の読者向けに特別にオンラインで公開しているものです。

第2部 ダブルファネルマーケティングの理論と実践

第2部 第4章 顧客資産価値のマネジメント
行動(AOC)と発言(VOC)のリスニング

第2章のケーススタディからもわかるように、ダブルファネルマーケティングを成功に導くには、顧客体験の創出施策や良質なクチコミの確保と拡散施策を立案・実行し、その効果や反響を測定してPDCAサイクルを回し、顧客体験を含んだ顧客の行動や発言のデータをリスニングし、消費者にどのようなブランド体験が発生しているのかを把握しなければならない。

顧客体験データは大きく定量情報と定性情報の2通りに分けられる。本書では、前者をAOC(Activity of Customer)データ、後者をVOC(Voice of Customer)データと呼ぶ。AOCデータは、POSや顧客データベース、Webアクセスログなどの形で蓄積された行動履歴から抽出できる。AOCの定量分析や行動観察を行うことで、顧客体験の発生頻度や発生しやすい時期・状況を明らかにし、その背景にある顧客のニーズやライフスタイルについての仮説を構築できる。AOCのような数値データに秘められた顧客の声ならぬ声を「リスニング」するのである。一方のVOCデータは、コンタクトセンターやソーシャルメディアに集まった発言履歴から抽出できる。VOCの定性分析や心理考察を行うことで、顧客体験による消費者の購買動機・態度態様の変化や原因・理由を明らかにすることが可能になる。

図2-15は、AOC/VOCデータをリスニングしてPDCAサイクルを回していくための一連の工程を整理し、リスニング・プラットフォームの全体像を模式化したものである。これから分かるように、リスニング・プラットフォームは「インプット(収集・蓄積)」「スループット(分析・共有)」「アウトプット(立案・実行)」「ガバナンス(企画・統制)」の4つの業務領域に分けることができる。各々の役割は次の通りだ。

図2-15 AOCとVOCのリスニング・プラットフォーム
図2-15 AOCとVOCのリスニング・プラットフォーム

「インプット」は、消費者が様々な顧客接点を通じてブランドに接触・体験した記録をAOC/VOCデータの形で収集し、各々のデータベースに所定の形式で蓄積していく機能を担う業務領域である。

「スループット」は、多種多様なデータベースから分析対象となるAOC/VOCデータを抽出・統合し、分析・解釈することで有意義な知見を導出し、それをレポートやBI(ビジネスインテリジェンス)を通じて社内の関連部門と共有できる状態に加工する機能を担う業務領域である。

「アウトプット」は、様々な分析結果を組み合わせて戦略や施策を立案し、実際の施策(アクション)に移すことで、直接的ないしは間接的に顧客体験を創出し新たなAOCやVOCを生み出していく機能を担う業務領域である。

「ガバナンス」は、「インプット」「スループット」「アウトプット」という一連の工程をもう一段階上の立場から見直し、リスニング・プラットフォーム全体を企画・統制する機能を担う業務領域である。

AOC/VOCデータのリスニングでは、全体を企画・統制する「ガバナンス」の担当者が中心的な役割を担うべきだ。そして「ガバナンス」担当者が必ず行うべきことは「データ」というものに対する統一見解を関係部門間で形成することである。なぜなら、各業務領域の担当者によって「データ」に対する考え方や向き合う姿勢が異なっていることが多いからだ。

「インプット」の担当者にとってAOC/VOCデータとは、顧客とのコミュニケーションを遂行する上での「記録」である。キャンペーンの申込み履歴や、店頭やコンタクトセンターでの応対履歴のように、顧客との接触情報をなるべく正確かつ効率的に記録し、必要に応じてトレースできるような形式で残すことに関心を寄せていることが多い。

また、「スループット」の担当者にとってAOC/VOCデータとは、主に調査・分析業務を遂行する上での「標本」である。調査・分析の客観性や信頼性を損ねないように、抽出・加工のプロセスや変数・項目の定義を明確にし、なるべく分析結果にバイアスを発生させないようにすることに関心を寄せていることが多い。

そして、「アウトプット」の担当者にとってAOC/VOCデータとは、効果的・効率的な施策案や実行計画を練るための「素材」である。例えば、特定の行動条件に合致した場合にのみターゲティング広告を表示したり、同じような購買履歴を持つ顧客に協調フィルタリングでレコメンドメッセージを発信したりするなど、AOCデータをトリガー(発動条件)として活用する。また、サンクスメールやユーザーレビューをダイレクトメールやWebサイトのクリエイティブに用いるなど、VOCデータそれ自体をコンテンツとして活用するミッションを担う。

このように、業務領域によって「データ」に対する考え方や姿勢の違いはあっても、最終的に目指すべきゴールを提示し共有することで、データに対する統一見解を形成し、円滑な連携を図ることは必要不可欠である。そして、データ分析を起点にしたPDCAサイクルを実現するためには、データに対する統一見解に基づいた業務連携を行う組織体制と業務フローを整備すべきだ。そこで「ガバナンス」の担当者がまず行うべきことは、AOC/VOCデータの「活用目的」を定義し、それに応じた「インプット」「スループット」「アウトプット」業務のグランドデザインを関係者に提示、共有することである。

AOC/VOCデータのリスニングを行う場合は、分析結果を事後にどのような業務や用途で活用するのか、すなわち具体的な「活用目的」を定義して、分析対象となるデータの収集方法や使用する分析手法の設計、最終的なアウトプットの形式や内容をデザインする必要がある。例えば、活用目的が既存顧客の維持・育成なのか、新規顧客の開拓・獲得なのかによって、「インプット」「スループット」「アウトプット」の一連の工程で行うべき業務の内容や注力してリスニングすべき事柄も大きく変化する。

既存顧客の維持・育成に向けた分析を行う場合は、POSデータやコールログなどの内部データに集まるAOCとVOCを組み合わせた分析を行う。現状のリピート率や離反要因を明らかにし、解約しやすいあるいは継続しにくい既存顧客に対する継続促進キャンペーンの企画や、コンタクトセンターでの解約受付時のカウンタートークの作成を行う。

それに対して、新規顧客の開拓・獲得に向けた分析を行う場合は、ソーシャルメディア上の「いいね!」の履歴やユーザーレビューなどの外部データに集まるAOCとVOCを組み合わせた分析を行う。ポテンシャルの高い顧客の規模感の推計や新たな顧客ニーズの仮説を立案し、新規顧客層にリーチするためのメディアプランニングやクリエイティブで使用する訴求メッセージの制作を行う。

大事なことなので繰り返しになるが、AOC/VOCデータのリスニングにあたり「ガバナンス」の担当者が必ず行うべきことは、データの活用目的を定義し、目的に応じて業務全体のグランドデザインを関係者に提示し、共有し、「データ」に対する関係者の考え方や姿勢を一致させるよう働きかけることである。それを怠れば、データに基づくPDCAサイクルは間違いなく機能不全に陥り、「勘と経験」や「気合と根性」による非科学的なオペレーションが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)することになるだろう。

顧客資産価値(CVI)と顧客感動(CDI)

ダブルファネルマーケティングにおいても、AOC/VOCデータにより個別施策の効果測定を行い、「小さなPDCAサイクル」を回すことで、なるべく短い周期で素早く施策を改善していくことはもちろん大切である。しかし、一方で個別施策の集合体であるマーケティング戦略全体の成果やROIを1年以上の周期で測定し、今後の戦略方針や業績予測を練るための「大きなPDCAサイクル」も同時に回す必要がある。

言い換えると、閲覧率・受注率・継続率といったプロセス別のKPIや、KPIに影響を与えるSub-KPIを設定・管理する「小さなPDCAサイクル」を回すと同時に、事業戦略全体のKGIを設定・管理する「大きなPDCAサイクル」も並行して回すことでダブルループ学習を進めるべきである(図2-16)。

図2-16 PDCAサイクルのダブルループ学習
図2-16 PDCAサイクルのダブルループ学習

では、ダブルファネルマーケティングのKGI(Key Goal Indicator)とはどのようなものか。その問いに答えるためには、まずは顧客資産価値マネジメントという概念を導入する必要がある。

顧客資産価値マネジメントとは、顧客一人ひとり(個客)との絆によって生み出される収益や情報を企業にとっての「資産」と捉え、企業の顧客資産価値を最大化すべく事業を強化することが、企業の存在価値と顧客満足の向上につながるという考え方である。従来のCRM理論におけるLTVの考え方は、個客から得られる長期的な収益を考慮し、その生涯価値を計測するというものであった。顧客資産価値は、そうしたLTVの考え方に加え、企業の収益基盤となるファンや既存顧客の人数、顧客が創造・発信する情報の価値も企業の顧客資産価値として加味した概念である。

ダブルファネルマーケティングによって生み出された顧客資産価値を実際に数値として計測するためには、売り上げやLTVのように個客が直接的に事業にもたらしてくれる収益と、クチコミを通じて新規顧客を呼び込むような間接的に事業にもたらしてくれる収益の両面を考慮する必要がある。

具体的には、プロモーション、アクイジション、リテンションの各フェーズにおける事業への直接的成果と、インフルエンスによって前工程の効率を押し上げる間接的成果をKPIとして設定する。そして、それらのKPIを個客別に集計し合算したCVI(Customer Value Indicator)と呼ばれる指標をKGIとして用いる。従来のLTVは直接的成果にのみ着目した指標であったが、CVIは間接的成果を加味しており、最新のWeb広告理論でいうところの「アトリビューション」的な発想を取り入れた概念といえる(図2-17)。

図2-17 CVIの算出公式
図2-17 CVIの算出公式

CVIは顧客資産価値を事業の価値と捉え、その収益性を企業視点で評価するための内部的な指標である。一方で、企業の存在価値を客観的に評価するためには、企業視点ではなく顧客視点で改めて企業の存在価値を捉えなおし、マーケティング活動によってどれだけの顧客を生み出し、どれだけの顧客満足を獲得することができたかを測定する必要がある。

そこでダブルファネルマーケティングでは、LTVの概念をCVIに拡張したことに呼応する形で、CSI(Customer Satisfaction Indicator)を概念拡張したCDI(Customer Delight Indicator)を外部評価指標として用いる。CSIとCDIの違いは、「社会性」と「期待値」という2つの要素を重視している点である。

CDIの「社会性」の要素とは、CDIが利己的な顧客満足度だけでなく社会的な顧客満足度も加味した概念であることを指している。従来のCSIは、企業が提供する商品・媒体・売場・サポートに対し個客自身に完結した、いわば利己的な顧客満足度であった。しかし、ダブルファネルマーケティングでは、コミュニティに対する満足度や自分が他者に及ぼした影響力から得られる社会的な顧客満足度も計測することが求められる。

CDIの「期待値」の要素については、CDIが図2-18のように、いわゆるCS理論における「期待効用仮説」に準拠した概念であることを指している。そもそも顧客満足度とは、顧客が事前に抱いている期待値や要求水準に対し、商品・サービスの購買・使用などの体験を通じて得られた効用によって、どのくらい満たされたのかを数値化した充足度のことを指す。だが、事前の期待値や要求水準と同レベルの顧客満足を提供するだけでは、ダブルファネル効果を生み出すような良質なクチコミを発生させ、拡散させることは困難である。そこでダブルファネルマーケティングにおける顧客満足度を測定する際には、顧客満足(カスタマーサティスファクション)ではなく顧客感動(カスタマーディライト)を用いることになる。カスタマーディライトとは、顧客の期待を超えるような効用をもたらす商品・サービスの体験を提供することで、予想外の歓びや感動を与えた度合いのことである。

図2-18 カスタマーディライト
図2-18 カスタマーディライト

CDIの測定に当たっては、事前の期待値と事後の満足度のクロス集計を行い、期待値<満足度となる顧客の比率を指数化する。さらに、数値データの集計を行うだけでなく、顧客が期待を超える歓びや感動を覚えた具体的な理由やエピソードのVOCを直接あるいは間接的に聞き出すことで、カスタマーディライトを生み出すための具体的な施策のアイデアやヒントを得て、事後のアクションにつなげていく。具体的にどのような取り組みがなされたのか、航空会社D社における取り組み事例を紹介しよう。

D社は、他社同様マイレージプログラムを導入しており、優良搭乗者をいくつかのステイタスに分類し、それぞれに異なるサービスを提供している。D社が実施したステイタス別のCS調査結果からは、優良搭乗者のD社への満足度は非常に高いものの、優良顧客のほとんどは複数の航空会社を頻繁に利用するフリークエントフライヤーであり、他社でのステイタスもD社同様最も高いものであることが分かった。つまり、他社でもD社同様の「最高のおもてなし」を受けており、D社が少しでも気に入らなくなればいつでもスイッチしてしまう可能性があることが判明した。一方で、そのような優良顧客はビジネスシーンでの利用が多く、利用時のクチコミや評判は社内で共有されていることも分かった。そこでD社は、目先のサービスだけを見直すのではなく、顧客はいつ、どんなとき、何に感動し、どのように優良顧客になるのかを改めて調査することにした。

調査手順は以下のようなものである。まず、D社のデータベースの中から優良顧客を抽出し、顧客が自社を認知し利用するきっかけとなる「ブランディング」、マイレージカードを持つことになる「エンゲージ」、その後に継続利用する「リテンション」、家族や同僚にD社を推薦する「インフルエンス」など、いくつかのフェーズにおいて事前の期待値と実際の利用によって得られた充足度を計測し、どのフェーズにボトルネックとなっている課題や想定外の喜びがあるのかを定量的に明らかにした。あわせて、極度に利用頻度の高い顧客や、長年ステイタスを維持し続けている顧客など、特徴的な顧客に直接インタビューを行い、不満や喜び、驚き、感動の具体例を詳細にヒアリングして把握した。

CDI調査から、D社の顧客は、同じような社会的立場の人から「D社の最高ステイタスを持つといかに便利か」をクチコミで知り、実際に最高ステイタスになった際に得られるメリット、すなわち優先予約、購読紙の確保、優先アップグレードなどが、いかに神経をすり減らす出張時の手間を煩わせないかを実感し、感動することで再び同僚にクチコミするという構造を把握できた。

また、本来冬は暖かいおしぼりを配布するところ、暑がっている自分には氷で冷やしたおしぼりを持ってきてくれた、疲れきった顔をしていたら、そっと労いの言葉をかけてくれた、現地の美味しい店を教えてくれたなど、マニュアルにはない臨機応変なキャビンアテンダントの気遣いが彼らの心に刺さることも分かった。逆に、不満は少ないと思われていたマイレージカードの入会時に、コンタクトセンターのコミュニケータの応対が丁寧すぎて冗長、慇懃無礼で温かみがないという印象を持たれているという事実も把握できた。

D社では、このCDI調査結果に基づき、感動を与えられる接客を目指したキャビンアテンダント教育方針の見直しや、意外と喜ばれやすい機内食の企画を進めることになった。さらに、入会時にコンタクトセンターのコミュニケータが使用するトークスクリプトの見直しとトークスキル研修などを行った。

以上、CVIとCDIの内容と重要性について説明してきたが、これまでのCRM戦略やCS活動においても、LTVやCSIなどの成果管理指標の設定と運用の重要性は再三にわたり指摘されてきた。しかし、現状の企業においては、KPIの計測はおろか、各種施策のKPIの定義・設定すら放置されていたり、指標自体が形骸化し、「勘と経験」による場当たり的な施策を乱発していたりするのが実情ではないだろうか。

ダブルファネルマーケティングにおけるCVIやCDIも同様の末路を辿らないとは限らない。CVIやCDIを測定しPDCAサイクルを回していくための組織体制や情報環境をいかに整備できるかで、ダブルファネルマーケティングの成否が分かれるといっても過言ではないだろう。

  • PDCAを推進するタスクフォースと分析デスク
  • アナリシス(分析)からシンセシス(統合)へ
  • KPO(ナレッジプロセスアウトソーシング)
  • おわりに

PDCAを推進するタスクフォースと分析デスク

ダブルファネルマーケティングを実践に移そうとすると、企画と運用、プロモーションとサポート、デジタルデバイスとリアルチャネルなど、従来は別部門で管理されていた複数の業務領域が必然的に絡み合い、社内で混乱や軋轢、停滞を招くことが予期される。

そこで部門間の認識をすり合わせて相互調整を図り、全社的にPDCAサイクルを回していくためには、様々な業務領域の担当者同士が横断的に連携できるタスクフォースのような組織体制が必要になる。この種のタスクフォースの役割は大きく3つある。

1つ目は、「プロジェクトマネジメント」である。ダブルファネルマーケティングを推進するプロジェクト全体のタスクや役割分担を整理し、課題管理表や進捗管理のためのマスタースケジュールを作成し、関係者を定例会などの形で召集して情報共有や業務連携を推進していく役割が求められる。経営層やステークホルダーなど、社内に対する報告・調整業務もこれに含まれる。

2つ目は、「大きなPDCAサイクルを回すためのガバナンス」の役割である。KGIやKPIを設定し、定期的にCVIやCDIを測定・検証することで戦略方針の見直しや予算配分の全体最適化を推進する。また、業務プロセス全体のボトルネックを把握し、問題がある業務領域の担当者に原因の解明と改善策の遂行を促す。

3つ目は、「小さなPDCAサイクルを回すためのガバナンス」の役割である。恒常的にAOCやVOCをリスニングし、ターゲット顧客やメディアプランの見直し、Webサイトや店舗の導線の改善、レコメンドルールや訴求メッセージのチューニング、サポートナレッジの拡充やインフルエンサーとの関係構築などの地道な改善活動を推進する。

最終的にこの種のタスクフォースは、ダブルファネルマーケティングが軌道に乗った段階で全体を統括する正式な専門組織へと移行し、業務の集約やアウトソーシングの活用による効率化を図ることが望ましい。実際に、DellやCoca-Colaなどの海外におけるソーシャルCRM戦略の事例を見ると、自社の取り組み状況や業務の発展段階にあわせて、組織体制を柔軟に進化させていることが窺える。これらの企業においては、まずは部門ごとにソーシャル関連業務のノウハウを蓄積し、必要に応じて他部門の担当者と情報を共有するタスクフォースを設置することから始めている。その後、業務ボリュームが増加して複数部門間の情報連携ニーズが高まると、各部門の担当者が集結した「ソーシャルメディア専門チーム」へと体制を移行し、重複した業務や情報共有の効率化を図っている。

例えば、Dellではグローバル拠点間で情報を集約するニーズが増えてきた状況を踏まえ、多言語対応可能な「ソーシャルコマンドセンター」を構築し、全社を統括できる体制に進化させている。また、Coca-Colaでは、企業全体で取り扱う情報量が膨大になった状況を踏まえ、システムコストや人的リソースの効率化を図るべく、タスクフォースの一部の機能をアウトソーシングしている。日本でも、トランスコスモスが渋谷本社にソーシャルメディアセンターを開設し、ソーシャルCRMの戦略立案から運用・監視に至る一連のプロセスをすべて一括受託するアウトソーシングサービスを展開している(図2-19、図2-20)。

図2-19 トランスコスモスのソーシャルメディアセンター
図2-19 トランスコスモスのソーシャルメディアセンター
図2-20 ソーシャルメディア運用イメージ
図2-20 ソーシャルメディア運用イメージ

問題は、このようなタスクフォースや専門組織を、企業内のどこの部門が主導していけば良いかである。もちろん企業の内情によって様々なケースがあり得るが、ソーシャメディアのような新種のチャネルが関係してくるためか、初期段階では、その類の前衛的な取り組みを行っている部門が推進役を担うことが多い。具体的には、EC/Webマーケティング関連部門やCRM/ダイレクトマーケティング関連部門がソーシャル関連の戦略を推進しているケースが多く見られる。また、コーポレートブランディングやCSRを預かる立場から、広報部が全社の取りまとめ役を担うケースも見られる。

しかし、コンタクトセンターや店舗をはじめとするリアルチャネルとの連携やシステムインフラの整備も視野に入れたとき、最終的には経営企画室などの全社を見渡せる部門か、マーケティング戦略全体の企画・管理を担うマーケティング統括部のような部門が主導していくことが望ましいように思われる。現実的には、企業の実情に合わせた段階的な組織展開プランを描くことが求められるだろう。

ここでタスクフォースや専門組織が果たすべき役割について、補足しておくべきことがある。それは、大きなPDCAサイクルと小さなPDCAサイクルを回していくための、AOC/VOCデータを分析する機能である。「勘と経験」や「気合と根性」に頼った属人的で非科学的なオペレーションではなく、データが示す事実に基づいた組織的で科学的なオペレーションを推進・改善していくには、「データ分析力」が不可欠だ。

AOC/VOCデータの分析に基づいて業務推進・改善力を高めるため、タスクフォースの下部組織に分析専任者を設置し、様々なデータベースを組み合わせて分析するケースが増えている。本書では、こうしたタスクフォース内の分析専門部隊または担当者のことを「分析デスク」と呼ぶ。

DellやAmerican Expressなど、積極的にソーシャルメディアを活用している企業では、ソーシャルメディア上の外部データと顧客データベースなどの社内データとを連携し、データを統合・加工・集計・分析・共有することで、既存顧客に対するCRM施策に加え、新規見込み顧客の開拓に向けたソーシャルCRM施策のPDCAサイクルを回している。

既存顧客向けの施策では、顧客がソーシャルメディアに登録・投稿する最新のプロフィールや趣味嗜好などのデータを既存の顧客データベースと紐付け、会員登録時に取得した属性情報などをアップデートしている。その結果、「個客」のライフシーンに応じたキャンペーン情報や適切なサポートを提供し、既存顧客のロイヤルティを向上させる効果を生み出している。

一方、新規見込み顧客向けの施策では、既存顧客の友人やブランドページの訪問者のデータを新たに収集し、既存の優良顧客にプロファイルが類似している潜在顧客を分析、抽出することで、商品・サービスへの関心や購入確率が高いと予測される、すなわちポテンシャルの高い潜在顧客のリストを生成している。結果、プロモーション施策のコンバージョンレートが高く、CPOの安価なターゲットに適切にアプローチできるようになり、企業の営業活動の効率化につなげている。

アナリシス(分析)からシンセシス(統合)へ

注意を促したいのは、タスクフォース内に設置した「分析デスク」において行う「分析」は、個々の業務領域で行う従来ながらの分析と一線を画すということだ。

分析(アナリシス)とは本来、分析の対象となる、あるデータソースを正しく「分類」し、詳しく「解析」することである。だが、「個客が主役」を信条とするダブルファネルマーケティングの分析においては、「分析(アナリシス)」の対義語にあたる「統合(シンセシス)」がより重要視される。分析(アナリシス)とは、現状把握のために「正しい知識」を得るための手法であり、対する統合(シンセシス)とは、事後のアクションのために正しさというよりは「役立つ知恵」を得るための手法ということができる(図2-21)。

図2-21 分析(アナリシス)と統合(シンセシス)
図2-21 分析(アナリシス)と統合(シンセシス)

従来の分析手法においては、アンケートやPOSデータなど、対象となるデータは基本的に一つ(シングルソース)であった。分析対象となる母集団データに統計的なバイアスが発生しないよう計画的にデータを収集し、可能な限り大きなN(=データの件数やサンプルサイズを意味する専門用語)を確保することで誤差を最小化し、統計的信頼性を担保することが求められた。

しかし、ダブルファネルマーケティングにおいては、顧客があらゆるチャネルにあらゆるタイミングで接触し、アクセスログのような定量データやユーザーコメントのような定性データが、様々な形式で様々なデータベースに残されていく。したがって「分析デスク」で行う「分析」は、そうした時空間を飛び越えた様々なマルチソースのデータを、企業側の都合で細切れにするのではなく、統合(シンセシス)してつなぎ合わせ、「個客が主役」の信条に則り「個客軸」で一連の顧客の行動プロセスと態度変容をタイムラインで観察することが求められる。

「個客軸」のプロセス分析の代表例としては、ターゲットプロファイリングリサーチが挙げられる。これは、顧客データベースやWebアクセスログのデータマイニングに、アンケートやインタビューなどのマーケティングリサーチを組み合わせた調査手法である。

昨今の情報技術の発展により、顧客属性や購買履歴などのデータベースの顧客IDと、WebサイトのアクセスログデータのIPアドレスを、メールアドレスなどを媒介として結合し、どんな人がどの経路で何をどのくらい購入したのかを分析できる環境が整い始めている。そうした統合データベースを用いれば、RFM分析やクラスター分析といった顧客セグメンテーション分析を行うことで、顧客の属性や行動のパターン別に購入確率や来店回数の高いターゲット顧客層を解明できる。

しかしながら、顧客データベースやアクセスログのようなトランザクション型の「集まるデータ」をどれほど精緻に分析しても、その顧客が「なぜ」その経路で自社サイトを訪れ、「どんな」心理で「どうして」その商品を購入したのか、あるいは購入しなかったのかといった理由・原因データ(コーザルデータ)を得ることは困難である。もちろんトランザクションデータの中にも、購入動機やキャンペーン反応履歴、アンケートの回答など、理由・原因について示唆を与えてくれるデータが含まれている。しかし、一般的にトランザクションデータベース内のコーザルデータ(原因・理由や心理・動機の情報)は、欠損率が高く精度の低いデータであることが多く、そこから得られる動機や心理の考察は仮説や推論の域を出ないことがほとんどである。

そこで、マーケティングリサーチによる「集めるデータ」の調査が、新たに重要性を帯びてくる。顧客セグメンテーション分析に基づき実際に注目すべき行動や反応を示したターゲット顧客層のリストを抽出し、電話やメールでリクルーティングした調査対象者にアスキング型のアンケートやインタビューを行う。アスキングによって、ターゲット顧客の購入動機や深層心理をプロファイリングすることで、トランザクションデータの分析結果から導き出した仮説や推論を検証・具体化していくことが可能になる(図2-22)。

図2-22 ターゲットプロファイリングリサーチと活用プロセス
図2-22 ターゲットプロファイリングリサーチと活用プロセス

「個客軸」のプロセス分析を行う際には、ある一時期、一時点の行動や心理をプロファイリングするだけではなく、新規顧客が優良顧客になるまでの一連のプロセスをタイムラインで分析することも重要である。このようなタイムライン志向の分析の際に有効な手法として、カスタマージャーニー分析がある。

カスタマージャーニー分析では、様々なデータベースを「個客軸」でつなぎ合わせ、顧客体験のタイムラインをAOC/VOCデータから観測する。その結果、個客が過去にブランドに接触したタイミングやチャネルを洗い出し、商品の価値を体験・実感し、共感や感動を覚えてリピーターになり、どんなクチコミを発信したのかといった一連のプロセスを把握することができる。すると、あらかじめデザインしたコミュニケーションシナリオに沿って望ましいジャーニーを辿った個客もいれば、想定外のシナリオを辿った個客も出現することがわかる。

ここで注意すべきは、ボリュームゾーンを占める主要ターゲット顧客層の「想定内の成功事例」の観測結果から成功法則を導出するだけでなく、むしろサンプルサイズの小さい「想定内の失敗事例」や「想定外の成功事例」にも目を向けるということだ。「想定内の失敗事例」の観測結果からは、どこで何が成功への道程を阻んだのかを究明するボトルネック分析を行い、今後に向けた課題と対策が導出できる。また、注目すべき特性や行動を示す少数の個客による「想定外の成功事例」の観測結果からは、潜在顧客の共感・支持を集める可能性を秘めた新たな価値観についての仮説や新規開拓に向けた施策のアイデアを導出できる。このような想定外の成功パターンを辿る少数の個客を「ニューエキセントリック」と呼ぶ。

カスタマージャーニー分析では、主要ターゲット層やニューエキセントリックから調査すべき個客を数人ピックアップし、1:1のデプスインタビュー(深く掘り下げたインタビュー)やセグメント別のグループインタビュー、またはエスノグラフィ(行動や発言のジャーニーを観察する定性調査手法)によって、ターゲットプロファイルシートやペルソナシートを作成する。

ペルソナシートは必ず作成しなければいけないというものではないが、無機質な数表やグラフのレポートではなく、「関東在住の山田太郎さんの履歴書やエピソード集」のような体裁のペルソナシートを作成する方が、ターゲット像やその深層心理を具体的に施策実行部門でイメージしやすくなり、キャンペーンなどの施策立案や広告、セールストークのメッセージ開発など、事後のアクションプランニングが容易になる。またペルソナシートには、ターゲット顧客の似顔絵や人物像とともに、調査・分析結果から得られた具体的な顧客体験のタイムラインやエピソードも記載すべきである。さらに、共感・支持を集めやすい価値観・世界観のキーワードを併記しておくと、事後のブランディングやインフルエンス施策の立案の際に便利である。

従来の調査・分析は、専門家にしか分からないような統計学や調査法の教義(ドグマ)に過剰なまでに囚われた結果、膨大な時間やコストを費やして分析結果を手にしたものの、タイミングを逸してしまっていたり、肝心の事後のアクションにつながらなかったりすることが多々あった。だが、身体や生命に関わる医療・薬事系の高度な調査・分析や、1%の金利変動で数億円の影響が発生する金融工学ならばともかく、簡易的なアンケート調査やキャンペーン効果測定において、統計的信頼性に過剰反応することは必ずしも正解ではない。そもそも多くの人々が誤解しがちであるが、サンプルサイズが大きいことによって得られる効果は、あくまで分析結果の誤差が小さいというだけのことであり、サンプルサイズが大きいこと=役に立つ情報というわけではないのだ。実際のビジネスシーンにおいて「1ヵ月かけて得た、信頼度は95%だが、実は役に立たない分析アウトプット」よりも「2~3日かけて得た、信頼度は50%だが、示唆に富んだ分析アウトプット」を重視する場面は少なくない。

さらにいえば、そもそもデータの見方として、出現率や構成比の大きい事象のみに注目するということがナンセンスである。施策立案や業務改善に役立つ新しい知見を見出したいのであれば、出現率や構成比が3番手・4番手の事象に注目するほうが有意義な知見を得られることが多い。例えばNが大きいということは、出現率が高いありふれた事象であり、調査や分析をしなくとも既知の情報であることが多いことを意味している。分析結果から商品開発や施策立案につながる新しい知見を得ようとしているのであれば、むしろサンプルサイズが小さいレアな事象にこそ目を向け、その事象が発生した原因やプロセスを洞察し、その背後に潜む消費者の価値観・世界観や深層心理に関するインサイトを深めるべきである。

極端な話、仮にサンプルサイズがN=1であったとしても、そこに潜在的な多数の消費者から「共感」を持ってもらえる可能性を秘めた価値観(ヒューマンユニバーサルという)が認められるのであれば、サンプルの大小に囚われず直ちにアクションを起こすべきである。厳密な統計的信頼性を論じるよりも、スモールスタートでテストマーケティングを行い、仮説検証と業務改善を繰り返し、PDCAサイクルを加速させるほうが遥かに建設的なのである。

  • KPO(ナレッジプロセスアウトソーシング)
  • おわりに

KPO(ナレッジプロセスアウトソーシング)

現在、スマートフォンやソーシャルメディアの普及に伴い、デジタルデータの総量は急激に増加した。いわゆるビッグデータ時代の到来である。2011年のデータ発生量は年間1.8ゼタバイトに達したほか、2020年には年間35ゼタバイトに及ぶという試算もある。

2012年2月にIBMのCEOであるVirginia M. Romettyが発した「あらゆる産業で、データをどれだけ使いこなせるかが勝者と敗者を分ける」という言葉が示すように、現代はこのようなビッグデータをどれだけ使いこなせるかで勝敗が決まる時代である。実際、IBMの「Global CEO Study 2010」の統計によると、世界を代表するグローバル企業のCEOが今後5年間で重視する取り組みのトップ3に「情報分析力の向上」を挙げている。

しかしながら、闇雲にビッグデータを集積し、単に分析を繰り返すだけでは勝者になることはできないだろう。そもそも「ビッグデータ」というワーディングが誤解や錯覚を招きやすい。「ビッグ」という言葉のために、今まで以上に大規模なデータを扱うことで統計的信頼性の高い分析を行うという印象を持たれやすいからだ。

だが、そもそもビッグデータとは単に大容量データという意味ではない。本質的には膨大であるがゆえに多様性・希少性・経時性・非構造性を持った様々なデータベースの集合体として捉えられるべき概念である。野村総合研究所の定義によると、狭義のビッグデータとは3V(Volume:量、Variety:多様性、Velocity:発生速度・更新頻度)の面で管理が困難なデータのことである。より広義な意味では、それらを蓄積・処理・分析するためのBI技術のことを指す。さらに広義の意味では、データを分析し、有用な意味や洞察を引き出す人材や組織も概念として内包する(図2-23)。

図2-23 ビッグデータの定義
図2-23 ビッグデータの定義

ビッグデータを使いこなすためには、社内外に散在する膨大・多様なデータベースをハンドリングし、BIシステムに集積・連結する必要がある。その上でデータを収集・分析・活用する一連の業務プロセスをガバナンスし、現状把握を重視した従来通りの分析(アナリシス)だけではなく、事後のアクションを重視した統合(シンセシス)によってデータのポテンシャルを最大限に引き出す。そして、統合・分析で得た有益なナレッジを関係部門に共有し、施策立案や業務改善への活用を推進する。ビッグデータを有効活用するためには、以上のようなプロセス全体をコーディネートできるマルチな人材が不可欠になる。そのような人材を「データサイエンティスト」と呼んでいる。

データサイエンティストは、まず経営層や現場の担当者が抱えるマーケティング課題を理解する。その上でデータに基づき現状を正しく整理し、関係者と議論を重ねながら課題解決のための仮説や施策案を導出する。さらに、施策を実行するための関係者へのガイダンス、実行時の運営状況のモニタリングを行い、事後に効果測定に基づいて仮説検証し、ネクストステップに向けた改善点を明らかにする。このようなPDCAサイクルを繰り返すことで企業収益の拡大に貢献する。

データサイエンティストに求められる能力は多岐にわたる。とくに重要なスキルとして、上述した自社のビジネスの現場運用を含む現状とプロジェクトのゴールを正しく理解するスキルに加え、「ITスキル」「統計スキル」「プロジェクトマネジメントスキル」といった3つの異なる能力が求められる。しかし、日本は欧米諸国に比べ、この3つのスキルを兼ね備えた人材の絶対数が極めて少ないというのが実態である。さらに、最新のマーケティング理論や業界トレンドに関する知識、Webやコンタクトセンターのオペレーションなど、運用現場での業務改善経験もデータサイエンティストに必要な能力として求められる。そして、日系企業のターゲット市場が国内のみならずグローバルに拡大している昨今では、語学力や異文化理解などの「グローバル対応スキル」も要求され始めている。

そのようなマルチスキルの人材を自社のリソースだけで賄うことは至難の業だ。データサイエンティストを内部で調達・育成できない場合は、知的業務委託、即ちKPO(Knowledge Process Outsourcing)と呼ばれるアウトソーシングベンダーを活用することも選択肢の一つとして考えるべきである。野村総合研究所の定義によると、KPOとは、コスト削減をKGIとした単純業務の委託が中心だった従来のBPO (Business Process Outsourcing)に対し、データの収集・加工や分析・示唆の提供を中心とした付加価値創造型の委託事業のことを指す(図2-24)。

図2-24 KPOとBPOの違い
図2-24 KPOとBPOの違い

KPOは英語圏を中心とする海外市場で拡大を続けており、とくにインドではGenpactやInfosys、EvalueserveといったKPO関連企業の成長が著しい。これらのKPOベンダーは、時差や賃金の格差を有効活用して、欧米や日系のグローバル企業から調査・分析・BI関連業務のアウトソーシングを一括で受託運営している。IBMの「Global CMO Study 2011」の統計によると、現在、顧客データ分析で外部パートナーを活用しているグローバル企業のCMOは12%程度であるが、今後3~5年で外部パートナーの活用を拡大させようとしているCMOは92%にのぼることが分かっている(図2-25)。

図2-25 CMO(Chief Marketing Officer)外部パートナーの活用の統計
図2-25 CMO(Chief Marketing Officer)外部パートナーの活用の統計

日本でもトランスコスモス・アナリティクスが、国内や東アジア地域を中心にグローバルなKPOサービスを展開している。トランスコスモス・アナリティクスでは、アンケート調査/グループインタビューなどのマーケティングリサーチ、データ/テキストマイニングやアクセスログ解析などのデータアナリティクス、ビジネスインテリジェンスや顧客管理システムの開発・導入などのデータベーステクノロジー、Webマーケティングやコンタクトセンターのオペレーショナルナレッジなど、あらゆる調査・分析関連業務のノウハウを組み合わせ、より付加価値の高いKPOサービスを提供している(図2-26)。

図2-26 トランスコスモス・アナリティクスの紹介
図2-26 トランスコスモス・アナリティクスの紹介
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おわりに

「物が売れない時代」といわれて久しいが、世帯年収が減少する中、伊藤忠経済研究所の『Economic Monitor 2012/5』によると、個人の消費支出は2011年上半期が底で、以降は増加傾向にある。一方、経済産業省の電子商取引実態調査によると、2011年のBtoC EC市場は約8.5兆円、対前年比108.6%と高い成長率を維持している。

中国にGDPで抜かれたとはいえ、日本はいまだ世界第3位の経済大国なのである。「物が売れない」というのは企業側の身勝手な嘆きであり、消費者目線で捉えると「欲しいものがない」というのが現状ではないだろうか。その証拠に、この厳しい経済環境下でも増収増益のBtoC向けメーカー、小売、サービス提供企業が存在する。すべての企業が減収減益というわけではない。そして、個人の消費支出が増加傾向にあることを鑑みると、「欲しいものがない」というのは「欲しいものと出会う機会がない」ということの裏返しではないだろうか、

現代経営学の父、ピーター・ドラッカーが語るように「究極のマーケティングは、セリングを不要にするもの」である。単にプロモーションやキャンペーンで「物を売る(=セリング)」のではなく、「物が売れる仕組みを作る」ことにこそマーケティングの本質がある。世のマーケターは「物が売れない」と嘆く前に、消費者に対して本当に自分たちが「欲しいものと出会う機会」を作り出せているのか、自問自答しなければならない。

本書で提唱している「ダブルファネルマーケティング」はまさに、消費者が共感や感動を覚えるようなポジティブな「体験」を作り出し、その「体験」をクチコミという形で共有・拡散させることで、消費者が「欲しいものと出会う機会」を生み出そうという考え方に基づいている。

昨今のソーシャルメディアの拡大により、クチコミの影響力が飛躍的に高まったことで、消費者コミュニケーションの主役は企業から「個客」へと移行した。このようなソーシャル時代の市場環境変化に適応するための統合マーケティング戦略が、ダブルファネルマーケティングである。

ダブルファネルマーケティングの具体的な進め方としては、まず既存顧客の共感・感動体験のクチコミを新規顧客に共有・拡散させることで、ブランドに対する「信頼」や「納得」を形成する。それによってマーケティング施策やCRM戦略のKPI(認知度・受注率・継続率など)を底上げするような好循環を生み出す。結果、顧客資産価値(CVI)や顧客感動(CDI)を最大化し、企業と消費者の間にWin-Winな双方向のコミュニケーションが生まれることを究極のゴールに据えている。

ダブルファネルマーケティングの成功の鍵を握るのは、企業の「データガバナンス」力である。顧客の行動(AOC)や発言(VOC)のデータを収集・分析・活用しPDCAサイクルを回すには、その推進役を担うデータサイエンティストの育成や、知的業務の効率化に向けたKPO(Knowledge Process Outsourcing)の活用が不可欠である。

また、ダブルファネルマーケティングに関わる者には、データや分析に対する考え方についても発想の転換が求められる。従来のような「統計的に正しい知識」を得るための分析(アナリシス)に終始せず、社内外の膨大かつ多様なビッグデータの統合(シンセシス)をもっと重視すべきである。なぜなら、出現率の低いレアケースの行動/発言のタイムラインを観察し「個客」のインサイトを深めることが、クチコミの源泉となる「感動体験の創出に役立つ知恵」を得ることにつながるからである。

本書は、このような新しい時代のマーケティングやCRM戦略、およびデータ分析の理論と技法を、国内外の事例を交えて体系化したものである。本書の内容の一部でも、読者が今後のマーケティングのあり方について考え実行する際の参考になれば幸いである。

とはいえ、ダブルファネルマーケティングはいまだ発展途上の理論であり、国内外に完璧な成功事例があるわけではない。ダブルファネルマーケティングに興味のある読者の方は是非、弊社までご連絡を頂きたい。ともに世界に通用する成功事例を創り、皆様と一緒にマーケティングの世界のイノベーターとなることが私達の切なる願いである。なお、トランスコスモス・アナリティクス株式会社の会社概要は、以下のURLを参照頂きたい。

http://www.trans-cosmos.co.jp/transcosmos-analytics/

末筆になるが、トランスコスモス・アナリティクス株式会社の設立に多大なご尽力をいただいた故・奥田省三氏(元トランスコスモス株式会社特別顧問)と、本書の出版にご尽力いただいた株式会社リックテレコムの山本浩祐氏以下、編集部の皆様には心からの感謝の意を表し、本書の締めくくりとさせていただく。

トランスコスモス株式会社
常務執行役員 兼
トランスコスモス・アナリティクス 代表取締役社長
河野 洋一

ダブルファネルマーケティング
  • ダブルファネルマーケティング
  • トランスコスモス・アナリティクス 著/北出大蔵 編
  • ISBN 978-4897979106
  • リックテレコム発行

この記事は、書籍『ダブルファネルマーケティング』 の内容の一部を、Web担の読者向けに特別にオンラインで公開しているものです。

マーケティング、CRM、データ分析の観点からソーシャル時代に適応するための処方箋

ソーシャルメディアの拡大により、クチコミの影響力が飛躍的に高まり、消費者コミュニケーションの主役は企業から「個客」へと移行しています。ダブルファネルマーケティングは、このような時代の変化に適応すべく、既存顧客の共感・感動体験のクチコミを新規顧客に共有・拡散することで、認知度・受注率・継続率などを底上げするような好循環を生み出し、顧客資産価値や顧客の感動を最大化していくための統合マーケティング戦略です。

その戦略の成功の鍵を握るのは、企業の「データガバナンス」力。顧客の行動/発言データを収集・分析・活用しPDCAサイクルを回すには、その推進役を担うデータサイエンティストの育成や、知的業務の効率化に向けたKPO(Knowledge Process Outsourcing)の活用が不可欠です。また、データや分析に対する考え方についても発想の転換が求められます。従来のような「統計的に正しい知識」を得るための分析(アナリシス)に終始せず、社内外の膨大かつ多様なビッグデータの統合(シンセシス)をもっと重視すべきでしょう。なぜなら、出現率の低いレアケースの行動/発言のタイムラインを観察し「個客」のインサイトを深めることが、クチコミの源泉となる「感動体験の創出に役立つ知恵」を得ることにつながるからです。

本書は、このような新しい時代のマーケティングやCRM戦略、およびデータ分析の理論と技法を、国内外の事例を交えて体系化したものです。

この記事の筆者

編者紹介

北出 大蔵
トランスコスモス・アナリティクス株式会社
主席コンサルタント

一橋大学経済学部卒。2002年トランスコスモス(株)入社。現在トランスコスモス・アナリティクス(株)で、調査・分析に基づくCRM/ダイレクトマーケティングのコンサルティングに従事。健食通販アウトバウンド最適化事例で、Contact Center World Awards 2006の世界最優秀賞受賞。主な著作として「アウトバウンドの本」(リックテレコム)など。趣味は夏フェス、美仏巡礼。

執筆者一覧

監修 河野 洋一/益村 勝将/竹内 陽
第1部 西田 征史/滝沢 浩司/海津 紗代子/國場 初音
第2部 東 直良/青木 志保/瀬川 隆志/服部 早希
第3部 篠田 洋輔/波多江 浩之/開地 祐子/鍋田 匠伴
事例集 トランスコスモス・アナリティクス(株) メンバー一同

協力

慶応義塾大學 政策・メディア研究科 特別招聘教授 夏野 剛
トランスコスモス(株) 所 年雄/調査部/サービス企画部
トランスコスモス・グループのみなさま
お客様企業およびパートナーのみなさま

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オリジナル記事:顧客資産価値のマネジメント/『ダブルファネルマーケティング』特別公開#2-4+おわりに [ダブルファネルマーケティング] | Web担当者Forum
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ソーシャルメディアで愚痴や不満を言うのがなぜダメなのか、ワインで説明しよう [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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今日は、ソーシャルメディアでの愚痴や不満を投稿することに関する話を。

個人的には、ソーシャルメディア上では、愚痴などのネガティブ投稿は、できるだけしないほうがいいと思います。その理由をわかりやすく説明しましょう。

愚痴って、聞くほうはあまり気持ちいいものじゃないですよね。

旦那が会社でのストレスを発散しようと夕食時に上司や取引先の愚痴を話すということはあるかと思いますが、毎日それだと、奥さんはストレスが溜まってしまいます。

毎日じゃなくて、たまにならいいんですけどね。


で、ソーシャルメディアの場合。

あー、どうしても納得いかない、たまには愚痴の投稿もいいだろう

と、あなたが珍しくソーシャルメディア上で愚痴を言うとします。

あなたがそういう愚痴をソーシャルに流すのは年に1回だとします。

さて、その投稿の受け手側はどうでしょうか。

友だちが350人ほどいて、その友だちそれぞれが年に1回ほど愚痴を言っていたら、受け手側は、ほぼ毎日そういった愚痴を目にすることになりますよね。


先日、知人がこんなことを言っていました。

会社で他部署の人から相談されて、自分の仕事とも部署とも関係ないことだけど、話を聞いてアドバイスして人を紹介してと助けてあげていたら、そういうのが増えすぎて。

会社のいろんな部署の人から、そんな感じの相談がしょっちゅう来るようになっちゃったんだよね。

相談する側は「この案件はなんとかして成功させたいから、あの人に相談しよう」と、「とっておきの切り札」といった感じで頼んでいることでも、相談を受ける側は「またか……こんなのばっかり」ってなっちゃってるんですよね。


寓話にもありますよね。

祭で使うワインをみんなから集めることになった。

ある村人は「自分1人ぐらいはワインじゃなくて水を入れても気づかれないだろう」と水を入れて持って行き、ワイン樽に注いだ。

祭の当日、樽から出てきたのは水だった。


ソーシャルメディア上で愚痴というか自分の弱みを出すのは、普段仕事ばかりの付き合いの人に人間的な側面を見てもらうという意味で、悪くないと思います(企業アカウントだとやりづらいですが)。

ただ、それも受け手側が嫌な気持ちにならなければ、ということですよね。

あ、ちなみに私がソーシャルメディア上で「モーレツ状態」とか言っているのは、「あの案件どうなってるんだ」と思っている人に、それとなく事情を察してもらって謝るという意図が……いつもバタバタして仕事が遅れていてすいませんです。

この記事の筆者
ユーザー 安田英久(Web担 編集長) の写真

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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アタラ、マーケティングデータ統合管理「glu」がDSP「フリークアウト」レポーティングに対応 [ニュース] | Web担当者Forum

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マーケティング技術開発のアタラは、同社のマーケティングデータ統合管理プラットフォーム「glu(グル―)」を、DSP(デマンドサイドプラットフォーム)開発・販売のフリークアウトが提供するDSP「フリークアウト」のレポーティングに対応させた、と7月9日発表した。フリークアウトで実施しているキャンペーンデータをglu上で自動収集・蓄積し、レポートが自動作成できる。

gluは、リスティング広告、ディスプレイ広告、アクセス解析、広告効果測定ツールなどのマーケティングデータを集約して統合的に「見える化」し、キャンペーンの最適化や適切な予算配分を可能にする。フリークアウトは、パソコン上で月間600億、モバイルで同200億インプレッションの広告枠在庫にRTB (リアルタイムビッディング)でアクセスできるプラットフォーム。

アタラ
http://www.atara.co.jp/

フリークアウト
http://fout.jp/

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ヤフー、「Yahoo!プロモーション広告」の入稿支援ツール「キャンペーンエディター」の提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ヤフーは、「Yahoo!プロモーション広告」の入稿支援ツール「キャンペーンエディター」の提供を7月8日始めた、と同日発表した。「スポンサードサーチ」の入稿・運用を管理する広告代理店が対象となる。Yahoo!プロモーション広告の入稿情報をオフラインで編集し、キーワードや広告入稿・編集を行う広告管理ツールに内容が反映できる。今後、オンラインで直接申し込む広告主への提供など拡大する。

大量のデータが一括操作でき、選択したキャンペーンに紐付く広告やキーワードの一括表示や絞り込みも可能。パソコンにダウンロードして実行する仕組みで、「Yahoo! JAPANビジネスID」とパスワードでログインする。編集する入稿情報を広告管理ツールからダウンロードしてオフラインの状態で入稿情報の参照、追加、編集、削除が可能になり、入稿情報をアップロードして広告管理ツールに反映できる。

ヤフー
http://www.yahoo.co.jp/

Yahoo!プロモーション広告
http://promotionalads.yahoo.co.jp/service/

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アイレップ、新社会人とバブル世代のスマートフォン利用実態調査でどちらも1日1回以上使用 [ニュース] | Web担当者Forum

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デジタルマーケティングのアイレップは、新社会人と、約25年前のバブル期に働き始めたビジネスマンに実施したスマートフォン利用実態調査の結果を7月9日発表した。どちらの世代も1日1回以上、スマートフォンでインターネットにアクセスし、新社会人はソーシャルネットワークサービスへのアクセス、バブル世代は最新ニュースのチェックに利用していた。調査は両世代300人ずつ計600人を対象に、6月8~20日にインターネットで行った。

インターネットに接続してスマートフォンを操作する頻度は、新社会人が「常に操作している」44.0%、「日に数回」が50.7%、バブル世代はそれぞれ31.0%、58.7%で、両世代ともほぼ9割が1日1回以上使っていた。平日の1日の使用時間はどちらも2時間となり、休日は新社会人が3時間とバブル世代の2時間より多かった。利用場所は、私生活では両世代とも「待ち時間」が8割以上と最多で、ビジネスシーンでは休憩時間中が最も多かった。

1日1回以上利用するインターネットサービスは、新社会人はメールの66.0%、検索エンジンの58.3%に次いでソーシャルネットワークサービスが53.3%あった。バブル世代はメール79.7%、検索エンジン55.3%に続いてニュースポータルサイトの41.3%が入り、ソーシャルネットワークは27.3%だった。インストールアプリ数は、新社会人が28個、バブル世代は32個だが、過去2ヵ月に使用した数では新社会人が13個とバブル世代の11個を上回った。

アイレップ
http://www.irep.co.jp/

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