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ブックオフオンライン 新社長に柳重光氏 物流管理のグループ会社代表も兼任 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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ブックオフのインターネット事業を行うブックオフオンライン(本社神奈川県)は4月1日付で、マーケティング部長の柳重光氏が代表権のある社長に就任した。柳社長は、物流管理業務を行うグループ会社、ブックオフロジスティクスの社長も兼任する。平山俊介前社長は、親会社のブックオフコーポレーションの執行役員を継続し、新設したリユース事業の子会社、ハグオール(本社神奈川県)の担当執行役員副担当に就任した。

ブックオフの店頭とネットでは、中古の書籍やCD・DVD、ゲームなどの買い取りと販売を行い、ハグオールは取り扱い商材の拡大したリユース事業の展開を計画している。販売方法や商材などは今後決定していく。

ハグオールの社長は、ブックオフコーポレーションの宮崎洋平取締役執行役員が就いた。

親会社のブックオフコーポレーションとグループ各社は同日付けで、大幅な組織変更と人事異動を実施。取締役による管掌を廃止し、部署の統廃合も行った。執行役員に権限を委譲することで、業務のスピード化を図る。

・ブックオフオンライン株式会社
http://www.bookoff.co.jp/company/group_online.html

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
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※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

この記事の筆者

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

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顧客の失望を買う残念セール。期待を裏切らない演出の心得 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の308

裏切りの朝市

2年前に黒の柴犬(♀)を飼ってから日曜日の朝寝坊ができなくなりました。朝になると散歩に連れて行けとせがむからです。散歩の通り道にあるスーパーマーケットは週末ごとにイベントを開催し、この日の目玉は「売り切れ御免の朝市」と銘打った「マグロ半額」でした。品質をチェックすると、見事な大トロが100gで1,580円、半額なら790円。スペイン産の養殖物とはいえ、これはお買い得。大トロは常温で溶けていくので、不満げな犬を引きずり、散歩を途中で切り上げます。

夜になりマグロしか食材がないことに気がつき、再びスーパーへ。そこには衝撃の展開が。すっかり日も暮れ「サザエさん」がはじまる時間なのに「朝市」が継続されているのです。愛犬に起こされたことなどすっかり忘れて、朝寝坊ができなかったことへの怒りがふつふつと沸きます。これを「残念セール」と呼びます。

利益を削り失望を買う

残念セールとは、「利益を削り、損失も覚悟した施策を打ち出しながら顧客の失望を買う」という、損をするセールやイベントのことです。このスーパーでは平時の大トロは100gあたり、980円から1,280円で販売されており、790円なら確かに特売です。「半額セール」の元値が平時より高い気もしますが、仕入れは水物とそこには目をつぶります。

失望を買う理由は「朝市」としていることです。店内掲示板やチラシでも告知しており、売れ残ったという理由があっても、夕方まで販売を続けるのは、寝坊したい欲求に打ち勝って駆けつけたお客への裏切り行為です。

残念セールはネットでも起こります。そこで残念な実例と、残念にしない手法を紹介します。

カタルシスを与える先着限定

先着100名様限定!

と銘打ったセールを1年以上続けている通販ショップが実在します。円高ユーロ安、そして資源価格の高騰前に仕入れた商品で、価格だけ見れば間違いなく「特価商品」ですが、残念な理由は「演出」の欠落です。

平時の価格を理解している買回り品でもなければ、「特価」の価値を知る客はまれです。そこで数量を限定する「先着」によって希少性を演出します。購入した客は「間に合った」と感じ、それはお得感と同義です。同時に、先着何名様とは、入手した客にカタルシスに与えるものなのです。ところが1年以上もセールを続けては「平常販売」と変わりません。購入者が再訪したときに覚える「ガッカリ感」が「残念セール」の理由です。

この場合、先着10名様など、すぐに完売する数字にしておくのが正解です。あるいは、売れ残っていてもセールの終了を告げることで、先に購入した客の満足感を維持することを優先します。

キャンペーンはズルじゃない

売れ残りの90個はどうしましょうか。そのまましれっとセールを延長するのも1つの方法ですが、こういう方法もあります。

次回入荷予定のご案内

メルマガを発行していれば、その登録を促し、Twitterならフォロワーになるよう誘導します。そしてもったいぶって「入荷のご案内」を発行します。これが「演出」です。実際に商品があっても、待たせることにより商品価値を高めるのです。

反対にまったく売れないのであれば、価格設定や需要の有無、コンテンツの説明不足など別の所に問題があります。本当に売る気があるのなら、これらを検討し、本気で売る気持ちがないのなら「家具屋の閉店セール」のようにそのまま放置し、ごくまれに騙されてやってくる客を夢見て過ごしてください。ちなみにこれは「残念セール」ではなく「平常営業」。家具屋の「閉店セール」は値引きしていないものが大半です。

嘘をつかずに完売とする方法

店頭に商品を山積みするリアル店舗と違い、ネットショップの場合は「数量」を簡単に演出できます。そこでこうした売り方をすることもできます。

毎週水曜日10台入荷予定!

毎週水曜日には「在庫アリ」と表示しておいて、金曜日には「次回入荷をお待ちください」に差し替えます。金曜日に差し替えるのは、土日の休みを取るためです。完売とも、売り切れとも表示していませんので嘘はありません。さらに厳密な表現を好むなら「入荷」を「販売」に変えればOK。お客に毎週の販売台数まで教える義理はありません。

ずるいと思うでしょうか。これを私は演出と考えます。お客様は商品だけに金を支払うのではなく、購入に至るプロセスや、プレミアム感を価値に加えるからです。

半額セールを改善する方法

広告代理店時代に、脱法すれすれの販促を何度も企画したことがある身として、冒頭のスーパーマーケットが、

朝市に来た客が夕方に来るわけがない

という確信犯ならば、ガッカリどころか「やるな」とつぶやき、ニタリと笑うことでしょう。残念に思うのは「演出」の精神の乏しさです。

最後に別のスーパーマーケットの話を1つ。こちらは牛肉の半額セール。同じく通常売価は平時のそれより高めの価格でしたが、半額シールにマジックでバツが付けられ、手書きで半額以下の価格が示されています。廃棄する寸前の「見切り品」で使われる手法で、閉店時間も近いからだろうと手に取りながらも、山のように積まれた牛肉にもったいないなあ、とつぶやきます。

翌朝、この店に足を運ぶと「見切り品」だったはずの牛肉が、そのまま手書きの価格で販売されています。そこで「消費期限」を見ると、通常の価格表示で販売されている商品と同じです。この手法は「二重価格(2年前の安田編集長の記事をご覧ください)」として、景品表示法に触れる可能性もあり読者に勧めるものではありませんが、私はニタリと笑い、いまもその店の常連です。ネットでの再現は難しいですが「手書き」もまた演出の1つだからです。

さて、冒頭のスーパーがマグロ半額を夕方まで行っていたことはよしとしましょう。最もガッカリしたのはPOPが「朝市」のままだったことです。つまり正解は「POPを外す」。たったそれだけのことを惜しむというか、気がつかないところが「残念」。そして今後、朝市を理由に散歩を途中でやめることはないでしょう。つまり「朝市」という希少性をみずから崩壊させた「残念セール」です。

今回のポイント

損して失望を売る愚

信頼関係を損なうセールにご用心

この記事の筆者
ユーザー 宮脇睦(有限会社アズモード) の写真

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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クロス・マーケティング子会社、サイト訪問者の動きを可視化する「USER DIVE」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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リサーチ、ソリューションのクロス・マーケティングは、Web・モバイルマーケティングなどを行う子会社、UNCOVER TRUTH(アンカバートゥルース)を4月24日設立し、同社がWebサイト・スマートフォンサイトを訪問したユーザーの動きを動画で可視化するサイト内(UX)=ユーザー体験=分析ツール「USER DIVE(ユーザーダイブ)」の提供を始めた、と同日発表した。従来のトラフィック分析ツールでは発見できないサイト内の問題点が抽出できる。スマートフォンサイトに対応した動画分析は世界初という。

マウスの動き、スクロール、滞在時間、クリック・タップなど、ユーザーのサイト内での実際の行動を動画で再現。これまで見えなかったユーザーの迷いが分かるうえ、設定したゴールページまでで離脱が多いページが抽出でき、改善につなげられる。さらにマウス、クリック・タップ、スクロールなどの分布図で操作性の課題も確認可能。Javascriptタグを貼り付けるだけでリアルタイムで集計を始める。初期費用はなく、月額5万円から。オプションでサポート・コンサルティングパッケージも用意した。

クロス・マーケティング
http://www.cross-m.co.jp/

UNCOVER TRUTH
http://userdive.com/

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アカマイ、インターネット現状レポート2012年第4四半期版で攻撃の発信元の4割以上は中国 [ニュース] | Web担当者Forum

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クラウドプラットフォームのアカマイ・テクノロジーズは、独自のネットワークから収集したデータをまとめたインターネット現状レポートの2012年第4四半期(10-12月)版を4月24日発表した。攻撃トラフィックの最大の発信元は引き続き中国で、発信量全体の4割以上を占めていた。平均接続速度は世界で2012年第3四半期(7-9月)から5%上昇。平均ピーク接続速度も第3四半期から4.6%伸びた。

第4四半期は177の国・地域を発信元とする攻撃トラフィックを観測。第3四半期の180ヵ国・地域からは減少した。中国からの発信は第3四半期の33%から41%に増加し、2番目の米国は13%から10%に低下。中国は米国を大きく引き離して最大の発信元になっている。3番目にはロシアを抜いたトルコが4.7%で入った。第4四半期に観測された攻撃トラフィックの75%は上位10ヵ国・地域からだった。

第4四半期の世界の平均接続速度は第3四半期から5%伸びて2.9Mbps。98ヵ国・地域で上昇し、上昇率が最高だったのはコートジボワールの23%。前年と比べると全体で25%伸び、上昇率が20%を切ったのはオランダ、香港、日本だけだった。平均ピーク接続速度は第3四半期から4.6%伸びて16.6Mbps。第3四半期と同様、香港が最高で6.2%増の57.5Mbpsを記録した。前年比では全体で35%上昇した。

アカマイ・テクノロジーズ
http://www.akamai.co.jp/

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SiteCatalystやTest&Targetが消える? アドビがAdobe Marketing Cloudで示した企業のマーケティングを「実践する」ための環境/Adobe Summit 2013基調講演レポート [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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アドビ システムズが年に一度開催するデジタルマーケティング関連の大規模イベントが今年も開催された。今年はイベント名を「Adobe Summit 2013」とし、米国ユタ州ソルトレイクシティで3月に開催された。

この記事では、世界27か国5,000名の参加者が集まった同イベントの基調講演で語られた「最後のミリセカンド」というメッセージと、これまで使い慣れた「SiteCatalyst」や「Test&Target」という製品名を使わないようにアドビが推し進めた統合サービス「Adobe Marketing Cloud」の姿とその狙いについてレポートする。

※筆者はアドビ システムズ社の招待を受けてこのイベントに参加していることを開示しておく。ただし、招待がなくても参加する意志があったことを付け加えておく。
ユタ州ソルトレイクシティにあるAdobe Summit 2013が開催された会場

Adobe Summit基調講演
「The Last Millisecond(最後のミリセカンド)」における対策の重要性

Adobe Summit 2013初日の基調講演では、米アドビ システムズ社 上級副社長のブラッド・レンチャー氏がまず講演し、その後も基調講演をホストした。

ブラッド・レンチャー氏
ブラッド・レンチャー氏
米アドビ システムズ社 デジタルマーケティングビジネスユニット担当上級副社長 兼 ゼネラルマネージャー

基調講演のテーマは、「The Last Millisecond(最後のミリ秒)」。瞬間的なタイミングで、ユーザーの抱える課題に最適な訴求で解決策を提示し、デジタルマーケティングを成功に導くべきだということを意図としている。

レンチャー氏はまず、次のエピソードを語りながら、デジタルマーケティング活動における重大な課題は「テクノロジー」と「組織」にあると論じた。

レンチャー氏の娘が、水泳のキャンプへ出かけるにあたり、おしゃれなゴーグルを欲しがった。そこで通販サイトでゴーグルを購入したのだが、結局、ゴーグルの品物はキャンプへの出発までに届かなかった。娘は非常にがっかりしていた。

このECサイトは、品揃えやファインダビリティ、ユーザビリティなどは高かったのかもしれない。しかし、サービス全体としては、「水泳のキャンプにおしゃれなゴーグルを持っていく」という顧客のニーズを満たせなかったのだ。

企業のマーケティング担当者は、ユーザーの期待を裏切ってはいけない。企業の提供するウェブサービスから得られる価値にますます期待を高めているユーザーの要求に、適切に問題解決を行うことが求められるのだ。

そして、レンチャー氏自身が野球選手になりたかったと告白しながら、次のメッセージを語った。

野球のピッチャーがボールを投げ、キャッチャーミットに到達するまで、わずか0.5秒間、つまり500ミリ秒。

そしてバッターが打ち返す瞬間が「最後のミリ秒」。バッターは、この「最後のミリ秒」で瞬時に判断している。

現代のデジタルマーケティングの世界も同様で、このスピードで最適な判断をしていかなければならない。

バッターがボールを打ち返すような「The Last Millisecond(最後のミリ秒)」のような瞬間的な時間で、最適な判断とアクションをしなければならない。

デジタルマーケティングにおいても、この瞬間的な判断とアクションを実現することが求められているとレンチャー氏は語気を強める。Webサイトへの訪問者を瞬間的にデータ解析し、その訪問者にとって最適な価値体験の提供を、その場で仕掛けていかなければならない。これは「テクノロジー」がなければ実現することは難しいのだとレンチャー氏は指摘する。

さらに、データを軸に、課題の特定、解決策となるアイデアを考案し、実行へ移すというマーケティング活動の業務プロセスについても、高速で対応することが求められている。これは「組織」に課題があるのだとレンチャー氏は指摘する。

実際、多くの企業およびWebマーケティング担当者は、「データを持ち合わせていても、アクションにつながらない」という課題を抱えていることが多い。その課題は「テクノロジー」と「組織」にあるとレンチャー氏は指摘しているのだ。

そして、それは、サイロ化(縦割り化)されてしまった組織と、そこで使われる製品に問題があるという。これを解決するのは「統合」というコンセプトに基づく活動であると提案する。

SiteCatalystやTest&Targetが消える?
「Adobe Marketing Cloud」への統合による組織連携の強力サポート

Adobe Summit 2013の基調講演および各セッションでは、この「テクノロジー」と「組織」について、現在のデジタルマーケティング活動における大きな課題であると繰り返された。この課題に真摯に取り組もうとする姿勢を、アドビ システムズおよび彼らのソリューションを活用する企業の経営者やマーケッターたちから感じることができた。

その最たるものは、「統合」のコンセプトを軸とした「Adobe Marketing Cloud」の発表である。

従来アドビ システムズが提供する27種類にものぼる製品を、「Adobe Marketing Cloud」のなかで5つのソリューションにまとめると発表されたのだ。

アドビ システムズという一企業が、異なる分野の製品を秩序なく販売をしているということではなく、壮大なコンセプトを持ったマーケティング戦略に基づき、有機的につながりを持って統合されたソリューションを提供するという方向だ。

単に製品群が整理されたというよりも、新たな価値を提供する総合的なソリューションであると理解するほうが正しいだろう。

今回の発表の要点は、次の5つだ。
  • 従来の27製品を5つのソリューションに統合した
  • デジタルマーケティングにおける、4つの構成要素を「統合」するものである
  • すべての製品は、シングルサインオンでアクセスができる
  • 企業が組織としてマーケティングを「アクション」に導くための「総合ダッシュボード」が提供される
  • すべての製品の情報や編集管理は、マルチデバイスでいつでもどこでも対応できる

5つの統合されたマーケティングソリューション

今回の統合により、従来、「Adobe SiteCatalyst」や「Adobe Discover」など個別製品として提供されていたものが、整理される。そもそも、組み合わせて利用することが価値をもたらすものでもあったので、利用者にとっても、あらかじめ導入すべきものがまとまり、シンプルになったといえる。そして、それらは、統合されることで、価値を強めるのである。

  • Adobe Analytics―― アクションにつながる分析&レポーティング提供

  • Adobe Experience Manager―― Webコンテンツマネジメントを基盤とした、顧客エクスペリエンスの強力な管理

  • Adobe Target―― テストとパーソナライズ配信によるクリエイティブ訴求の最適化

  • Adobe Social―― オウンド、アーンド、ペイドメディアにおけるソーシャルマーケティング活動の一括管理

  • Adobe Media Manager―― マルチチャネル広告キャンペーン運用の効果測定&最適化

この統合が意味するのは、オムニチュア時代から使い慣れた「SiteCatalyst」「Test&Target」といった製品名が、今後は消えていくということだ。

もちろん、製品そのものが消えるわけではなく、それぞれの製品が、前述の「Adobe Marketing Cloud」5ソリューションに統合される形だ。たとえば「SiteCatalyst」や「Discover」は「Adobe Analytics」に、「Test&Target」は「Adobe Target」に統合されている。

※Web担編注 これまではSiteCatalystを契約していてもDiscoverの機能は別途契約しなければ利用できなかったのだが、統合以降の契約では、「Adobe Analytics」を契約すれば、SiteCatalyst相当の機能もDiscover相当の機能も、追加料金なしに利用できることになる(既存の契約はこれまでどおり変わらず継続される)。

デジタルマーケティングにおける、4つの構成要素を「統合」する

レンチャー氏は、デジタルマーケティングには4つの構成要素があると解説し、それらの活動自体は、「統合」されることによって、初めて価値をもたらすものであると力説した。

そして、そのコンセプトが「Adobe Marketing Cloud」の統合に反映しているという。

デジタルマーケティングの4つの構成要素を統合するコンセプトを語るレンチャー氏
  • LISTEN(顧客に聴く)

    デジタルの世界では、大量のシグナルが発信されているが、それらを価値あるデータとして、解析をすることが重要である。顧客層のデモグラフィック、ロイヤルティ、エンゲージメントなど、Webサイトに訪れるユーザーの行動傾向を掴むことが求められる。

    また、ソーシャルグラフなどインターネット上で消費者が語る声に耳を傾けることがマーケティング活動にとって重要な情報源となる。しかし、課題は、デバイス間の情報が分断されていることや、組織においても、分散された状態でデータが眠ってしまっていることである。

    また、顧客が誰なのかを知ることや、どんな体験を求めているのかを把握する必要があるが、的確に捉えるために数学的なアルゴリズムが必要であることや、人間が瞬時に意思決定するのは難しいため、テクノロジーが重宝する。

    アドビ システムズでは、ビッグデータやそれらのデータを用いたアクションのオートメーション化に備えて、さまざまな投資をしてきたと、加えて説明した。

  • PREDICT(予測する)

    マーケティング担当者にとっては、現状、世の中に提供されているソリューションツールに備わっている機能だけでも十分であるという。確かに、さまざまなツールはすでに、高機能であり、使いこなそうとするだけでも骨が折れる。

    しかしレンチャー氏は、「システムインテグレータよりも、マーケティングに戻るべきだ」と強調する。また、「ビッグデータの重要性が叫ばれているが、沢山のデータを持っている人が勝つというのは嘘だ」という。

    この2つの主張は、価値ある情報(Intelligence)を読み取らなければ意味がなく、また、組織内で戦略的に活用して初めて価値があるということだ。次に何が起こるのかという予測を導き出すということが、データの持つ価値である。

  • ASSEMBLE(組み立てる)

    データやコンテンツは、分断された状態ではなく、意図を持って「組み立てられたもの」となるべきである。まず、高度な顧客データの分析は「Adobe Analytics」で行う。そして、顧客データを取得し、最適なコンテンツをミリ秒で提供する。これを実現するのは、「Adobe Target」のソリューションである。

  • DELIVER(提供する)

    優れたデータや企画設計ができたとしても、最終的に、アクションにつなげなければ意味がない。デジタルマーケティング活動における構成要素の最後の1つである「提供する」ソリューションにも、アドビ システムズは投資をしてきた。

    たとえば、ユーザーに最適な体験を提供できるコンテンツマネジメントソリューションである「Adobe Experience Manager」は、マルチデバイスにも対応しており、ユーザーにとって、最適な情報提供ができる環境を整えている。

すべての製品は、シングルサインオンでアクセスができる

これまで、マーケターは数多くの製品を利用しており、それぞれのツールにユーザー名とパスワードでログインして利用してきた。しかし、今回、発表された「Adobe Marketing Cloud」の5つのソリューション群では、一度のログインで、横断的にアクセスできるようになるという。

またこのログインにはAdobe IDを用いるので、「Adobe Creative Cloud」にも同一のログイン情報ででもアクセスできるように準備を進めているようだ。

企業が組織としてマーケティングを「アクション」に導くための「総合ダッシュボード」が提供される

レンチャー氏は今回の統合に関して「組織が高度なデジタルマーケティング運用を進めていくためのプラットフォームが、これで整った。しかしこれは、単なるツールではない。導入した組織の業務プロセスを変革するものとなるのだ」とアピールした。

その代表が、新しく追加されたダッシュボード機能だ。このダッシュボードはマーケティング関連サービスとクリエイティブ関連サービスで連携しており、さまざまなクリエイティブ、各種レポート、最適化施策などに関して、立場ごとに必要な情報をPinterestのようなインターフェイスでフィードするものだ。

たとえば、分析担当者が、データを考察した結果を、コンテンツ制作担当者へ渡す。そして、クリエイティブ案を作成したものを、マーケティング担当者がチェックをする。さらに、それを受けて、テスト設計担当者がA/Bテストやターゲット配信を設定し、それが実行される。この業務プロセスを、1つのプラットフォーム上で完結させるという構想だ。

役割の異なる担当者同士が連絡をやりとりすることを助けるこのダッシュボードは、組織として実際に「アクションする」ことを助けるように作られている。これまでは「サイロ化(縦割り)」されていた組織が、連携して動けるようにするためのものなのだ。

デジタルマーケティングの運営組織は、サイロ化状態を壊して、連携するべきだと語るレンチャー氏

すべての製品の情報や編集管理は、マルチデバイスでいつでもどこでも対応できる

これまでWeb関連で「マルチデバイス対応」というと、サイトを訪問するユーザーや顧客とのコミュニケーションにおけるマルチデバイス対応が語られることが多かった。しかし、アドビが今回提唱するマルチデバイス対応は、組織の内側にも向いている。

顧客にとってのマルチデバイス提供のみならず、マーケティング担当者など運営側も、マルチデバイスで対応できることが望ましい。

会議中や外出中に、持ち運びが便利なタブレットを用いることで、時間や場所に制限されずに、マーケティングの状況判断ができ、業務プロセスを進行させることができるようになるからだ。

Adobe Marketing Cloudでは、前述のダッシュボードや管理画面が、マルチデバイス対応されている。実際にセッションでは、実際に複数の担当者が入れ替わる形式で、大掛かりなデモンストレーションが行われた。彼らは、iPad miniを用いて、タッチスクリーンの画面上でダッシュボードやAdobe Marketing Cloudの各種ツールを使い、マーケティング施策をサクサクと展開させていた。

iPad miniでデモンストレーションされた新ダッシュボード機能
◇◇◇

Adobe Summit 2013の基調講演は、「The Last Millisecond」のコンセプトを皮切りに進行された。瞬間的な判断とアクションが求められる次世代のデジタルマーケティングの課題への解決策は「テクノロジー」と「組織」における「統合」である。

「Adobe Marketing Cloud」は、その統合を組織が運営するためのテクノロジーを備え始めていることがアピールされた。「The Last Millisecond」の瞬間に、ストライクアウトを取られるのではなく、ホームランを狙えるかどうか。今後、我々は組織運営の課題と向き合わなければならないだろう。

少し前述したが、今回の発表で、「Adobe Marketing Cloud」は「Adobe Creative Cloud」とも連携強化されることにより、クリエイティブとマーケティングの業務プロセスをスムーズに加速化させることができるになると伝えている。これにより、アドビシステムズが掲げる「アートとサイエンスの融合」のビジョンが、より一層、現実化されていくことになるだろう。

この記事の筆者

於保 真一朗(おほ しんいちろう)

Webマーケティング会社の株式会社メディックスで、Adobe AnalyticsやGoogleア ナリティクスなどのアクセス解析ツール、ならびに Adobe Targetなどの最適化 ツールを用いてのWebマーケティングの運用支援業 務を行っているWebアナリスト 兼プランナー。

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グーグル・LINE・Pinterestなどが登壇「新経済サミット」を新経済連盟が開催 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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eビジネス事業者が加盟する一般社団法人新経済連盟(新経連、事務局東京都、三木谷浩史代表理事)は4月16日、都内でシンポジウム「新経済サミット2013」を開催した。国内企業に加え、米グーグルなど海外企業の経営者や技術者が多数登壇。日本のIT産業を活性化するための方策などを議論した。議論の成果は提言にまとめ、後日政府に提出する。

三木谷代表理事(楽天社長)は冒頭のあいさつで、「日本は技術で勝って商売で負けている。もっとITを活用して産業同士の結合力を高めるべきだ」と語った。カンファレンスではスマートフォン向けOS「アンドロイド」の開発者として知られるグーグルのアンディ・ルービン上級副社長やインターネット電話「スカイプ」を開発したニクラス・ゼンストローム氏などが登壇して、日本のIT産業の魅力などを語った。

日本からはグリーの田中良和社長、無料通話アプリ「LINE(ライン)」の森川亮社長らが参加。起業を促すための環境整備の必要性を唱え、政府に対し、規制緩和や税制面での優遇を求める方針などを提案した。

三木谷代表理事はサミットの閉幕のあいさつで「改めて多くの経営者から話を聞くことで、目が見開いたように感じた。日本もおかしな規制をしている場合ではないということを、これからも粘り強く訴えていかなければならない」と話した。

前日開催したウェルカムパーティーには安倍晋三総理も参加。新経連との協力関係をアピールした。

・新経済サミット2013
http://jane.or.jp/event/summit2013/

・新経済連盟
http://jane.or.jp/

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クリックマップは眺めるだけじゃダメ! 仮説・検証にもとづいた活用法を身につけよう[第51回] [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum

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Googleアナリティクスは、非常に高度な分析ができる無料のアクセス解析ツールだ。無料の反面、正式なサポートサービスというものがないため、ユーザーは自分で情報を集めなくてはならない。Web担当者にとっては結構な手間だ。そこで本連載では、Web担当者の負担を軽減すべく、導入から、運用、活用まで、初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

今回は前回に引き続き[コンテンツ]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートの使い方について解説する。今回取り上げるのは、クリックマップだ。

ご存じの方も多いとは思うが、クリックマップとは、ページ内でどの場所がクリックされているかをビジュアルで見せるメニューのことを一般的には指すが、Googleアナリティクスのレポートの場合は、ページ内のどのリンクがどれくらいクリックされているかを図解形式で示している。

トップページのクリックマップを表示してみよう

Googleアナリティクスでクリックマップを表示するには、[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポートを開き、「ページ解析」のタブ(図1赤枠部分)を選択しよう。

操作手順
  1. グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面の左側にあるメニューで、[コンテンツ]をクリックする
  3. メニューが開くので、[サイトコンテンツ]をクリックし、[すべてのページ]をクリックする
  4. [ページ解析]タブをクリックする

すると、図1のように、上部にはトップページの基本指標(図1緑枠部分)があり、その下にはトップページのリンク別のクリック率が、これがいわゆるクリックマップと言われるスタイルで表示される。そのページにあるリンクのうち、どの位置にあるリンクがクリックされているかが、画面キャプチャー上に表示される形だ。このレポートは[コンテンツ]>[ページ解析]レポート(図1青枠部分)と同じものだ。

図1:[コンテンツ]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートで「ページ解析」のタブを開いた画面
図1:[コンテンツ]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートで「ページ解析」のタブを開いた画面

ただし、このクリックマップで集計できるのは、サイト内リンクに限るという制限がある。デフォルトでは、プロファイル設定(図2)の「ウェブサイトのURL」の項目で記述したURL(図2赤枠部分)が自動的に対象として選択されるようになっている。

図2:「プロファイル設定」で「ウェブサイトのURL」で指定したURLが集計される
図2:「プロファイル設定」で「ウェブサイトのURL」で指定したURLが集計される

トップページ以外のクリックマップを表示するには?

デフォルトではトップページのクリックマップが表示されるようになっているが、他のページを表示することもできる。

[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポートで、「エクスプローラ」や「ナビゲーションサマリー」タブのレポートで別のページをあらかじめ選択しておけば、そのページのクリックマップを表示できるのだ。

これに対し、見た目は同じレポートではあるが、[コンテンツ]>[ページ解析]レポートでは、他のページの選択ができないという違いがある。

画面キャプチャー部分をフル表示するには?

この画面(図1)のままだと画面キャプチャー部分の表示エリアが狭く、画面の一部しか表示されていない。しかし、左のメニュー表示部分や、レポート上部の指標表示部分を隠せば、画面キャプチャー部をフルに見ることができる。そのためには、画面キャプチャー部との境にある灰色の線(図1茶色矢印の先の部分)をクリックし、さらに図1黒枠部分のアイコンをクリックすればよいのだ。すると図3のようになる。広い範囲で一覧したいときは、このようにレポート画面をフルに表示してから見るとよいだろう。

図2:「プロファイル設定」で「ウェブサイトのURL」で指定したURLが集計される
図3:画面キャプチャーをフルに表示

表示条件を変更するには?

このクリックマップでは、すべてのリンクが表示されているわけではない。デフォルトでは0.1%以上のクリック率のあるリンクのみが表示がされるように指定(図4赤枠部分)されている。もちろん、この表示条件を変更することも可能だ。表示条件を指定する部分(図3赤枠部分)は左上にある。

図4:左側のプルダウン選択
図4:左側のプルダウン選択

この表示割合の条件を指定する部分は「0.00%」「0.10%」「0.50%」「1.00%」「2.00%」「5.00%」「10.00%」の7パターン(図4青枠部分)から選択できる。たとえば「5.00%」を選択すれば5%以上のデータだけに表示が絞られるということだ。ちなみに、「0.00%」を選択すると、わずかでも数値があれば、そのサイト内リンクも表示対象になる。

ページ下部のリンクがどれぐらいクリックされているか?

どの場所のリンクがクリックされているかの他に、このレポートではもう1つの重要なデータを表示している。どの程度ページの下の方でもクリックが発生しているか(図3青枠部分)を知ることができるのだ

レポートの右側にスクロールバーがある(図3緑枠部分)。これは画面キャプチャー時のスクロールバーではなく、レポート画面上で実際スクロール可能な機能だ。このスクロールバーを少し下に移動したレポート表示が図5だ。スクロールバーを下にずらしてみる(図5赤枠部分)と、一番下に表示されている数値が変化している(図5青枠部分)ことがわかるだろう。

図5:画面を少し下へスクロールしたレポート表示
図5:画面を少し下へスクロールしたレポート表示

図3では「6%のクリック数が画面下にあります」と表示(図3青枠部分)されており、クリック行為の94%(100%-6%=94%)がファーストビューくらいで見えているページ表示内で行われたことが読み取れる。一方図5では「1%のクリック数が画面下にあります」と表示(図5青枠部分)されており、3分の2くらいまでスクロールしたところまででクリック行為の99%(100%-1%=99%)が行われているということを示している。

ただしこれは、あくまでも「クリックという行為」に対してのページ内での分布割合なので、「どれだけスクロールされたか」というスクロール量の割合を示しているわけではないことに注意しよう。

  • クリックマップの一歩進んだ使い方
  • 想定ニーズ別にデータを絞り込んでみる
  • 新規訪問とリピート訪問の切り分けてみる
  • 新しいセグメントを作ってみる

クリップマップの一歩進んだ使い方

細かい部分の補足は次回するとして、クリックマップの基本は以上だ。続いて、このクリックマップのもう少し進んだ使い方を解説しよう。

このようなビジュアルなレポートは直感的に理解できるし、楽しいものだ。上司などにもそのまま見せたいレポートの一つである。しかし往々にしてあるのは、「それで?」という問いだったり、「やはりそうだよね」ということで終えて満足してしまったりすることだ。

「仮説・検証」というのはよく聞くと思うが、このレポートなどはまさにそれが必要だろう。仮説・検証と恰好を付けなくてもいい。要するにあらかじめ問題意識を持っておいてからデータに対峙するということだ。具体的にお話ししよう。

トップページの位置づけとは?

たとえばWebサイトのトップページだが、最近では、検索エンジン最適化が進んで、サイト内の深い階層のページが直接閲覧される割合が増えている。逆に言えば、トップページの相対的な重要度は低下していると言える。しかし、それでもなお、トップページは他のページに比べて、いろんな意味で重要な位置づけであることは、変わりないはずだ。

トップページを設計する際には、以下のようなことを深く考えて作ったのではないだろうか。

  • どのような意図を持ったユーザーが来ることを想定しているのか?
  • メインビジュアルには何を掲載するのか?
  • グローバルナビゲーションの配列やラベル(言葉使い)はどうしたらよいのか?
  • どのコンテンツ(及びサイト内リンク)をどの場所に掲載するのか?

そこには、こういうユーザーにはこういう行動を期待したいといった問題意識が反映されているはずだ。それを確かめるにはどうしたらよいだろう。問題意識は各サイトによって異なるので、1つの正解があるわけではないが、そのヒントをいくつか提供していこう。

想定ニーズ別にデータを絞り込んでみる

特にトップページなどで有効だと思われる方法は、セグメントを切ってデータを絞ってみることだ。

トップページにはさまざまな意図を持った人が集まる。ということは、ニーズが分散化しているはずで、その人たち別にいくつかグルーピングして見るということだ。幸い、ページ解析のレポートにもアドバンスセグメントの機能がある(図6赤枠部分)ので、これを活用しよう。

図6:アドバンスセグメントの機能
図6:アドバンスセグメントの機能

アドバンスセグメントの機能については第35回でも少し解説したが、要するに特定の訪問条件に絞り込む機能だ。たとえば、サイトに初めて訪問した人と複数回訪問している人を区別するのが一番簡単なセグメントの切り方だ。これならデフォルトのセグメントに用意されている。

新規訪問とリピート訪問で切り分けてみる

レポート上部の[アドバンスセグメント]のボタン(図7赤枠部分)をクリックすると、左側に、標準で用意されている「デフォルトのセグメント」群が表示される。そこにある「新規訪問」や「リピート訪問」(図7青枠部分)をチェックして、[適用]ボタン(図7緑枠部分)をクリックしよう。

図7:「アドバンスセグメント」を選択する画面
図7:「アドバンスセグメント」を選択する画面

するとレポート画面上で、上方のプルダウンが1つ増えて、「新規訪問」と「リピート訪問」が選択できる(図8赤枠部分)ようになる。つまり、2つのセグメントを切り替えることが容易なインターフェースが出現するというわけだ。ここで切り替えてデータを見比べてみよう。

図8:「アドバンスセグメント」を適用して、新たに出現したプルダウンメニュー
図8:「アドバンスセグメント」を適用して、新たに出現したプルダウンメニュー

なお、ここでは「期間」(図8青枠部分)と表示されていて、確かに期間比較をすることも可能だ。図9はアドバンスセグメントを使用した上で、集計期間の指定では前の期間との比較も行ってみた場合の表示だ。2つの軸の組み合わせをそれぞれ選択することが可能になる。

図9:「前の期間との比較」と「アドバンスセグメント」の2つを適用
図9:「前の期間との比較」と「アドバンスセグメント」の2つを適用

ここではたとえば「新規訪問」と「リピート訪問」を選択してみたわけだが、「リピート訪問」には、2回目の訪問も含まれているし、10回以上のヘビーリピーターも含まれている。漠然としたリピート訪問者ではなく、なじみ客の行動をもっと浮き彫りにしたいのであれば、リピート訪問をさらに切り分けて見てみるとよい。たとえば、訪問回数が3回以下と10回以上のセグメントを比較するといったことをすると、より利用行動の差が出てくるかもしれない

新しいセグメントを作ってみる

デフォルトで表示されたセグメント以外に、新しくセグメントを作ることもできる。図7の右下の「+新しいカスタムセグメント」(図7黒枠部分)をクリックして、図9のような簡単な指定をすることで「10回以上の訪問」セグメントを作ることもできる。

図10:「10回以上訪問」セグメントの指定
図10:「10回以上訪問」セグメントの指定

「リピートの回数」が9回を超えるという指定(図10赤枠部分)をすれば、すなわち10回以上の訪問という指定になる。これで「セグメントの保存」(図10青枠部分)をクリックすれば、レポートにもこのセグメントが適用され、さらに自作のアドバンスセグメントとして「カスタムセグメント」(図7茶枠部分)にも新規登録される。

  • クリックマップ分析の活用例を考えてみよう

クリックマップ分析の活用例を考えてみよう

どのようにこのクリックマップのデータを活用するのか、早稲田大学のWebサイトのトップページ(図11)を使って、仮想の例を紹介しよう。

大学のサイトを利用するのは様々な人たちだ。その様々な人たちを最初に振り分けるために、このサイトでは一番目立つ場所に「~の方へ」というリンク群(図11赤枠部分)を配置している。これはユーザーのタイプ別に誘導する典型的な方法だ。一方「在学生」と「教職員」という2つのリンク(図11青枠部分)は少し別の場所に配置している。

図11:早稲田大学のトップページ
図11:早稲田大学のトップページ

「クリックマップで表示するとどうなるか?」仮説を立ててみる

さて、このページをクリックマップで表示するとどうなるだろう。私は関係者ではないので、データを見たことはないが、以下のように予想してみた。

  • 「~の方へ」というリンク群(図11赤枠部分)が最もクリックされている
  • その次に「在学生」と「教職員」という2つのリンク(図11青枠部分)とグローバルナビゲーションのボタン(図11緑枠部分)が利用されている
  • その下のニュースなどはあまりクリックされていない

こういう予想は往々にして外れるのだが、それはそれでいいのだ。その予想に反していれば、なぜそういう結果なのかをそこから紐解いていけば、よりよいサイトを作っていくヒントが得られるはずだからだ。

クリックマップ解析にもとづいて、どのように改善するか?

具体的なクリックマップの活用法だが、ページの左上が最もよいポジションであるという考えを前提にした場合、たとえばこのケースであれば、「~の方へ」というリンク群(図11赤枠部分)の4つの配置はクリック率の高い順に上から並び替えてみる。そして、グローバルナビゲーション部分についても、クリック率の高い順に左から並び替えてみる。

一方「在学生」と「教職員」という2つのリンク(図11青枠部分)はほとんど使われていないかもしれない。なぜなら彼らはその次のページをブックマークして利用している方が多いと考えられるからだ。では、このボタンは不要かと言えば、削除してはいけないボタンだと思うので、このように別の位置にさりげなく配置しているのは正解な気がする

「データを見てみたら、クリックされていない。ボタンやリンクを設置しても無駄のようだから削除する」といった一律の考えをしてはいけない。本来の意図や意思を持ちながら、データはその補完やより良い方向への修正に役立てるのがよいだろう

実際のデータもなく、勝手に解析してみたわけだが、どんなページであれ、何らかの意図があって各ページを作っているはずなので、このように問題意識をもってデータを見てほしい。

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この記事の筆者
ユーザー 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン) の写真

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社、視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社(現ニールセン株式会社)フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Digital Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

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オリジナル記事:クリックマップは眺めるだけじゃダメ! 仮説・検証にもとづいた活用法を身につけよう[第51回] [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum
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ANAサイトでコンバージョンを25%以上改善させた多変量テスト、そのROIは広告と比べるとどうなのか? [事例] | Web担当者Forum

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全日空(ANA)が、同社サイトにおける国内線の料金紹介ページを改良し、25%~30%の改善をみせた多変量テスト手法とは?
そして、テストによる改善のROIは広告と比べるとどちらが高かったのか?

今回の事例
  • 対象サイト: ANA公式サイト上の国内線の料金情報ページ
  • 解決したかった問題:どんな情報をどう表示すれば予約してもらいやすいかを見極め、訪問者にとって役に立つ情報ページにすることで、予約完了を促進させたい
  • コンバージョン:航空券のオンライン予約の完了
  • 導入ツール:Optimost(オートノミー株式会社)

飛行機のチケットはインターネットで買うという人が増えたいま、航空会社のウェブページは旅行代理店の窓口と同様の機能を持っている。その「窓口」で、いかに顧客に価値を理解してもらい、快適に買い物をしてもらえるかは、航空会社の売り上げに直結する。

全日空(ANA)では、同社サイトで重要度が高い国内線の料金紹介・購入ページを多変量テストによって改善することで、予約完了率を大幅に改善した。

利用したテストツールは、オートノミーのOptimost(オプティモスト)。プロジェクト立ち上げからわずか3か月、テスト期間は約2週間で25%以上の改善率を達成したその背景や、同じ費用を広告出稿に使った場合とのROI比較について聞いた。

サイト企画を出すと役員が「A/Bテストは?」と聞く社風

ANAのWebサイトでは、航空券の予約・空席照会・運賃案内やツアーなどを購入できる。
大野 晃 氏
大野 晃 氏
全日本空輸株式会社
プロモーション室
マーケットコミュニケーション部

飛行機の運賃にはいろいろな種類がある。「何日前に買えば何割お得」といったプランが複数あり、どのように買えばお得かネットで調べる人も多いだろう。ANAのウェブサイトは、そういった人のニーズに応える役割も果たしている。

ANAのウェブサイトを統括しているのは、同社プロモーション室マーケットコミュニケーション部のウェブチームで、コンテンツ制作は協力会社と、インフラの運用はグループ会社のANAシステムズと一緒に行っている。

すでに航空会社のウェブサイトは売上げに直結する場である。そのため同チームでは定期的にサイト改善を行っているが、テストツールなどを使用した大規模な最適化を数年ぶりに行った。2012年末~2013年初頭にかけてのことだ。プロジェクトが立ち上がった理由は、「トライアンドエラーしてみないと課題も見つけられない」(大野氏)からだ。

最適化といっても集客施策の改善やサイトの改善、さらには既存顧客に対するメールやソーシャルメディアでのコミュニケーションなど、さまざまある。同社が今回のプロジェクトで対象にしたのは、サイトにおいてどんな情報をどう表示するとコンバージョン率が向上するかをテストする「多変量テスト」だ。

ここでいう「テスト」とは、実際にサイトを訪れるユーザーに対してさまざまなパターンでコンテンツを表示するウェブテストの手法のこと。Web担当者やデザイナーの思い込みでページを作るのではなく、どのパターンのページを見たユーザーがコンバージョンしやすかったかをデータで判断することにより、サイトの成果を伸ばす手法として導入が増えている。

ウェブテストには、「A/Bテスト」と「多変量テスト」がある。「A/Bテスト」は、あらかじめ複数のページを作成しておいてユーザーごとに見せるページのURLを切り替える手法。「多変量テスト」は、ページ内の複数の要素をユーザーごとに変えて出すことで、どの組み合わせが最適化を判断する手法。今回ANAが採用したのは多変量テストのほうだ。

興味深いのが、「ANAでは何かする際にはIT系の担当役員に『テストをしたのか』と聞かれる」(大野氏)ほどに、ウェブテストの重要性が経営層にも理解されているということ。そのため、今回の多変量テストによる改善提案も、社内では当然のように企画として理解されたという。

ツールを導入するだけでなく運用フェーズでもプロの協力を得る

ウェブテストを実施するといっても、手動で公開ページの内容を切り替えるわけにはいかない。テスト用のツールを利用することになる。

同社ではプロジェクトの前段階として、A/Bテストや多変量テストを行うさまざまなツールを検討した。「検討したなかで最終候補に残ったのは、これまでサイト分析ツールを利用していた企業が提供するテストツールと、オートノミー社のOptimostでした」(大野氏)。

これまで同社ではアクセス解析などに関して、ある企業の製品群を利用していたのだが、今回のプロジェクトでテストツールとして最終的に採用したのは、その企業の製品ではなく、オートノミーのOptimostだった。

関沢 宏介 氏
関沢 宏介 氏
全日本空輸株式会社
プロモーション室
マーケットコミュニケーション部
宣伝チーム

選定のポイントは、運用フェーズを含めたコンサルティングサービスだという。

どちらのサービスもコンサルティングは提供してもらえるのですが、運用フェーズでのコンサルティング提供に違いがありました。

もう1社のツールは最初にコンサルテーションをしてもらい、その後は自分でツールを使ってテストしていく形でした。それに対してOptimostでは、導入時のコンサルテーションだけでなく、テストから最適化まで継続してコンサルティングを提供してもらえる形でした。

設計、実行、分析すべてにわたって全面的に、プロのコンサルタントの知見をもって協力してもらえる点で、今回はOptimostを選択しました」(関沢氏)。

もちろんフリーのツールを使って自分でテストすればコスト的には安くあがるが、そのためにはテストに関する知見が内部に必要だし、工数もかかりテスト自体が業務の負担になることもある。ANAの場合には、人材的にもスキル的にも潤沢ではなかったため、運用フェーズを含めてコンサルティングが提供されるOptimostを選択したのだ。

特に今回は期間を区切って行うプロジェクトだったため、コストもそれほど負担にはならない。もちろんOptimostのツール自体も、「感覚的に、やりたいことの制限があまりなく、使い勝手がよかった」(関沢氏)ともいう。

短期間のプロジェクトのため、社内リソースの不足をフォローしてくれる運用フェーズでのコンサルテーションが提供されるサービスを選択しました。

テスト対象は最もアクセスの多いページを選定

ツールが決まったあとは、テストの流れとしては、次のようなものとなる。

  1. テストのゴール(目的)を設定する。
  2. テスト対象ページを決定する。
  3. 仮説に基づいてどんな表示をすれば改善される可能性があるかテストを設計する。
  4. それぞれの仮説に対応するクリエイティブを作成する。
  5. 実際のページにOptimostのタグを埋め込む。
  6. テストを実行する(訪問者にさまざまなバリエーションの表示を提示し、違いをデータとして取得する)。
  7. 統計的に有意な差が出ているかどうかをテストのデータで判断する。
  8. テスト結果をもとにさらなる改善を設計し実行する。

ゴールはもちろん予約完了率の向上だ。そのゴールを達成するためのテスト対象としてANAがまず選んだのは、国内線のページ。今回のテストでは「旅割」と「特割」という2つの航空券割引商品について、運賃紹介とチケット予約のページでそれぞれテストを行うことにした。

というのも、売り上げのボリュームが最も大きいのが国内線の航空券予約であり、アクセスが最も多いからだ。

複数の要素の組み合わせから最適なものを探る多変量テストでは、統計的に有意な差を出すためにも、ある程度以上のサンプル数がなければいけない。そのためにも、アクセス数が多く、大量のテスト結果を早く集められる国内線のページでテストするほうが短期間で結果を出せると判断したのだ。

ただし、アクセスが多いページでテストを行うと、結果は早く出るが、万が一トラブルが発生した場合のダメージも大きい。そのため、テスト実施の前によく検証する必要がある。ANAでは、動作に問題がないかだけでなく、ページ表示の速度にも影響が出ないか入念にチェックしたうえで導入している。実際、インフラ運用の部署でサーバー監視ツールを使っており、もし遅延などが許容できないほどになればそれを止める体制にもなっているのだが、テスト実施時に速度などの問題は発生しなかったのだという。

多変量テストのタグを入れているとページ表示速度に影響があるかと思っていたのですが、ブラウザを使って自分でページにアクセスしてみても、テストのせいで遅くなっているという印象は一切受けなかったですね」(大野氏)。

多変量テストでバリエーション数があったため、最もアクセス数の多いページでテストを実行することにしました。

プロの知見により自社では思いつかない改善案も

テスト計画は、ANA側で常々疑問に思っていたことや制作を担当している協力会社の意見なども検討しながら、オートノミーのコンサルタントが立案した。

提案のための仮説は人による類推ではなく、アクセス解析データをもとデータ・数値を基にした分析によって導き出した。そうした仮説の一部を紹介しよう。

サイト改善のために提案された仮説の例
仮説例1

ページを開いたときに運賃例が訪問者の視界に入りやすくするように、上部のコンテンツを非表示にすることで、売上インパクトがあるのではないか。

仮説例2

アクセス解析データの分析により、売上に対する貢献度が低い機能であることが発見された部分を非表示とすることで、ページ上の他のコンテンツに誘導できるのではないか。

仮説例3

商品の特性を説明するコンテンツを上部に移動することで、訪問者がまず商品の説明を目にしてその理解を深められるようになり、売上コンバージョンにインパクトがあるのではないか。

オートノミー側からの提案の半分ぐらいは、我々のチームでは思いつかないようなテスト案でした。そこは、さすがプロですね」と関沢氏は言うが、自分たちが「多分こうすればいいだろう」と思っていたものでも、実際にテストすることで数字として明確になるというメリットがある。

テスト計画を決定したら、クリエイティブを作成してテストを実施する。

Optimostでは、テストのためのサイト側の修正はごくわずかでいい。テスト対象のページにテスト用のJavaScript(1行だけ、全ページ共通)を追加するだけだ。

キービジュアル、レイアウト、ボタン、価格テーブルなど、ページ改善案を元に作られたテスト用のクリエイティブは、対象ページのURLなどとともに、Optimostのシステムにテストとして設定する。

テストを開始したら、ユーザーがアクセスするにつれて蓄積されるテスト結果レポートを管理画面から参照するという手順だ。

予想を上回る二桁の改善率
しかし直接のROIでは広告のほうが高かったことに……

予想を上回る二桁の改善率

プロジェクトが立ち上がったのが10月だったが、準備はすばやく進め、その年の12月25日にはテストを開始していた。

この時期は航空会社にとっては繁忙期でありサイトへのアクセスは多かったため、統計的に有意なテスト結果が2週間ほどで出た。その結果レポートが1週間ほどでANAに提出され、さらにその結果を元にした改善を行った。

そうした改善フローをまわした結果、対象となった各ページで、予約完了率が以前に比べてそれぞれ25.6%と31.7%向上した。二桁の改善率というのは、予想を超えるものだったという。

※改善率は完了率の比。たとえば(仮の数値だが)以前の予約完了率が10%だったならば、改善して12.5%になったという意味(10%が35%になったわけではない)。
テストにより、サイトの成果へのコンバージョンが25%~30%改善していることを確認できました。
以前のページと比較して、「旅割55」ページでは 31.66%、 「特割」ページでは 25.64% の改善。訪問者が商品を理解しサイト訪問のゴールを達成しやすくするために、重要度の低いコンテンツを非表示にしたり、コンテンツを置く場所を移動したりした。

もちろん、提案されたすべての仮説が正しかったわけではない。そうしたことを確認できるのもテストの利点であり、仮説が誤っていたことが明らかになることは、失敗ではなく前進なのだ。

たとえば「コンテンツヘッダーを非表示にすると売上インパクトがある」という仮説は、テストの結果、旅割のページでは有効だったため採用されたが、特割ページでは非表示にしないほうがコンバージョン率が良かったため採用されなかった。

また「特割」ページで「お知らせ欄を非表示にすると売上インパクトがある」という仮説も提案されテストされたが、実際にはお知らせ欄は表示したままのほうが良かったのだという。

短期的なROIでは広告のほうが良いが、サイト改善は効果が続く

費用対効果という意味ではどうだったのだろうか。

実際のところ、“このプロジェクトにかけた費用に対してこの期間で得られた売上向上”という意味では、広告に負けます。つまり、同じお金を使って広告出稿していたほうがリターンは大きかっただろうということです。

しかし、サイト改善による成果向上はこの先もずっと効果があります。広告はお金を出している期間しか成果を生み出しませんからね。ROIという意味では、近い将来に広告を上回る状態になるでしょう。また、今回の改善によって、今後の広告出稿による集客のROIが高まりますから、大きな成果だと考えています」(大野氏)

アクセス数の多い国内線のページでテストをしたことは、その後の動きにも良い影響を与えている。テスト結果を早く出せたことで、早期に他のページにもその結果を適用できるようになったのだ。

国内線に続いてすでに国際線のページでもテストを行っていますが、国内線で明確になった点以外の部分をテストするだけでよいので、テストはスムーズになっています」(関沢氏)

また今後は航空券のページだけでなく、ツアーのページでもテストを実施する予定だという。

単純なROIでは広告のほうが高く見えます。でもサイト改善による売り上げ増加は効果がずっと続きますし、今後の広告出稿のROIも底上げしてくれます。

ANAでは、こうしたテストを進めることで成果をさらに上げていくのだろうか。

もちろん予約完了率を向上させるためのテストは行いますが、また違った観点でのテストも行うべきだと考えています」(関沢氏)

それは、「まだ買おうと決めているわけではない人」に提示するべきメッセージの見極めだ。

今回テストで対象としたのは自社サイト内のコンテンツであり、基本的にはANAに興味があって来訪している人が見るページです。そのため、ANAで航空券を買おうとしている人に対して、よりスムーズに購入できるような改良を加えることが主眼となっています。改善はファーストビューに空席照会ボタンを置くなどの、『すぐに購入できる』ようにするためのものでした。

しかし、サイト訪問者のなかには、どこで航空券を買うかをまだ決めていない人もいます。そういう人には、購入のために来ている人とは異なる文脈があるはずです」(大野氏)

同じページのファーストビューに近い部分では大多数の「チケットを購入しようとしている人」向けにユーザビリティを向上するとともに、そこでは決めずにさらに情報を探す人向けに、ページをスクロールしていった先では「検討している人」向けのコンテンツを作り込む。次のステップのページ改善としては、そんなことも考えていく予定なのだという。

テストの結果がさらに新しい気づきを生み出してくれる。

テストを行うことは、成果を伸ばすだけでなく、さらに新たな気づきを得て次の改善案につながる。企業サイトとは、こうした改善の連続でさまざまなユーザーにとって役に立つものになっていくのだろう。

事例企業全日本空輸株式会社(ANA)
  • 所在地:東京都港区
  • 設立: 1952年12月27日
  • 事業内容:定期航空運送事業、不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯事業
  • URL:https://www.ana.co.jp/
導入ツールAutonomy Optimost(オートノミー・オプティモスト)
この記事の筆者

柏木 恵子
ITジャーナリスト

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米セールスフォース、ソーシャル広告アプリ「Salesforce Social.com」の提供を開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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クラウドコンピューティングのセールスフォース・ドットコムは、米国本社のセールスフォース・ドットコムがCRM(顧客関係管理)とソーシャルリスニングのデータを活用したソーシャル広告を可能にするソーシャル広告アプリ「Salesforce Social.com」の提供を始めた、と4月24日発表した。CRM上の顧客データやソーシャルリスニングデータをリアルタイムに反映させた広告コンテンツによって「Facebook」「Twitter」でのキャンペーンの効果を高められる。日本では秋ごろの展開を予定している。

Social.comは、同社のマーケティングソリューション「Salesforce Marketing Cloud」を構成するアプリの1つ。Social.comが加わることでMarketing Cloudは、ソーシャルリスニングアプリ「Salesforce Radian6」、パブリッシングアプリ「Salesforce Buddy Media」がそろう。Social.comを活用すると、企業はさまざまな機器に対応した大規模なソーシャル広告キャンペーンの作成、テスト、展開が可能になり、Social.comがキャンペーンの目標に合わせた最適化を自動で行い、広告支出も調整する。

セールスフォース・ドットコム
http://www.salesforce.com/jp/

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CyberZ、スマートフォン広告ソリューション「Force Operation X」にタグマネジメント機能 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告のサイバーエージェント子会社でスマートフォン広告事業のCyberZは、同社のスマートフォン広告向けソリューションツール「Force Operation X」で、複数のタグを一元管理できるタグマネジメント機能の提供を始めた、と4月24日発表した。管理画面上でタグの追加や編集作業が可能になり、タグの管理運用負担を軽減。迅速なプロモーション実施につなげる。

スマートフォン広告商品の増加に伴い、広告主やメディアは複数のタグ導入が必要になり、管理運用が複雑化するとともにタグ設置のためのサイト改修の手間が増加している問題を解決する。Force Operation Xはスマートフォンの広告効果を最適化する総合ツール。スマートフォンブラウザのプロモーション対応強化を進め、3月には制作物最適化ソリューションを提供開始した。

CyberZ
http://cyber-z.co.jp/

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米ニールセン、全世界の広告費動向でインターネットディスプレイが前年比9.9%の伸び [ニュース] | Web担当者Forum

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メディア視聴行動分析のニールセンは、親会社の米ニールセンによる全世界の広告費動向調査「Global AdView Pulse」の2012年第4四半期(10-12月)版の結果を4月25日発表した。2012年1年間で順調に伸び、前年比3.2%増加して5570億ドル(約55兆7000万円)になった。媒体別ではテレビが前年比4.3%増の3500億ドル(約35兆円)で全広告費の62.8%を占めた。インターネットについては対象国が限られるが、ディスプレイ広告が前年比9.9%の伸びを見せた。

Global AdView Pulseは、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、屋外、映画、インターネット広告の広告費を調べる。前年1年間と比較した伸び率はインターネット広告の9.9%が最も高かった。中でもラテンアメリカは前年比21.2%増。欧州は同7.4%増だが、地域の経済状況を考え合わせると高くなっている。ただインターネット広告が全広告費に占める割合は1.9%と低く、62.8%のテレビに続く新聞の19.5%、雑誌8.0%、ラジオ5.2%、屋外2.3%の次だった。

地域別では、欧州以外の全地域で広告費は増加し、中東・アフリカが前年比14.6%の伸び。アジア太平洋は同2.8%増と、前年から11.5%増加した2011年と比べて伸び悩んだ。全世界の2012年の業種別広告支出は、前年比でテレコムが7.0%増、日用消費財が6.8%増、メディア産業が5.8%増だった半面、ヘルスケア、耐久消費財といったかつてシェア上位だった産業は減少した。シェアは日用消費財が25.1%でトップで、エンターテインメントの11.8%が続く。

ニールセン
http://www.netratings.co.jp/

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新米Web担当者は印刷して壁に貼っておくべきサイト立ち上げ時9つの心構え など12+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

先週がお休みだったので、今週はいつもより多く情報をお届けします。

今週のピックアップ

新米ウェブ担当者が知っておくべき新規サイト立ち上げ時9つの心構え
★★★★☆紙に書いて貼っておくといいかも(WebmasterWorld)

新たにサイトを立ち上げたものの上位表示できないサイト管理者にWebmasterWorldのフォーラムモデレータが次のようにアドバイスした。

新規サイトがGoogleで上位表示するためのアドバイス

  1. 最低限のことで済ませてはいけない。期待を大きく超えることをやる
  2. 検索結果に出したいページにはすべて必ず、ユニークで関連性のあるテキストをたっぷり書く
  3. 99%のウェブマスターたちのように十分に価値のあるコンテンツを作っていないなら、やり直す
  4. 優れたユーザビリティを提供できていることを確認する
  5. 内部リンクのナビゲーションがしっかりできていることを確認する
  6. リンクを獲得する方法を学び実践する
  7. 1,000円で500サイトのディレクトリからリンクを買うようなことは、本当のリンク獲得ではない
  8. 本当のアクセスを送ってくれるサイトと良い関係を構築することが、リンク獲得である
  9. 自分自身をブランディングする

入社や配置換えなどでウェブ担当者の業務にこの春から就いた人もいることだろう。新しいサイトを公開するときの心構えとして覚えておきたい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

新任ウェブ担当者へグーグル日本から5つの贈り物
★★★★★グーグル検索5つの最新情報(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルのウェブマスター向け公式ブログが、新年度からウェブマスターになった人に向けてグーグル検索と相性の良いサイトを作るうえで役立つ最新情報を5つ紹介している。

  • 検索の仕組み
  • 携帯端末に最適化されたウェブサイトの構築方法についての最新情報
  • 検索エンジン最適化(SEO)クイック チェックシート
  • ウェブマスター アカデミー
  • Google+ での情報発信を拡大中

各情報に関するブログ記事やヘルプへのリンクも掲載されている。

新任ウェブ担当者は必ずチェックしておこう。もちろんベテランのウェブ担当者も確認のため目をとおしておきたい。

なおこの記事は日本独自のコンテンツだ。日本のサーチクオリティチームに感謝。

グーグルが許す有料リンクとは?
★★★★☆検索結果に影響しないPR目的のリンク(グーグル ウェブマスター向け ヘルプフォーラム)

有料リンクを買うことは、SEOにおいてもっとも困難な「被リンク獲得」というタスクをお金で解決する手段だ。
大小さまざまな業者がビジネスとしてリンクを販売している。
グーグルは、どこまでなら有料リンクを許すのか。

こういった趣旨の質問が、グーグルのウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムに投稿された。いろんな意味で絶句してしまう問いで筆者は書き込みを躊躇してしまった。

何はともあれ、質問者はグーグル社員ファミさんの下記の回答に納得したようである。

有料リンクは基本的に Google のウェブマスター向けガイドラインに違反しますが、検索順位に影響を与えないように張られているならば、その限りではありません。

詳細についてはこちらをご覧ください。

有料リンクについて
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2009/02/blog-post.html

Google が有料リンクを信頼しない理由
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2010/12/google.html

有料リンクでガイドライン違反にならないために
http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2011/02/blog-post_22.html

グーグルがガイドライン違反だとみなすのは、「ランキングを操作するためのリンク売買」である。純粋な露出を目的としたリンクの売り買いまでを禁じているわけではない。「見てもらうため」「知ってもらうため」なのであれば、検索順位に影響を与えないように考慮するようにと定めているに過ぎない。

グーグル検索のためにグーグルが決めた独自ルールである。したがってグーグルからの検索トラフィックを気にしないのであれば、あえて守る義務はない。しかしそうすると、検索結果に表示されない状態になる場合があることも前提となる。グーグルからの検索トラフィックが重要なのであるならば、ルールは守るべきだ。なぜならグーグル検索はグーグルが提供するサービスだからだ。

検索エンジンにブログを評価してもらうための5つの必須テクニック
★★★☆☆あの辻氏の推奨(はてなブログ開発ブログ)

ブログを検索エンジンに“もっと適切に評価させる”5つのTIPSを、Web担でもおなじみの辻正浩氏が教えてくれた。次のとおりだ。

  • 記事中に適切な見出しを入れる
  • カテゴリーの分類とURL
  • 内部リンクを積極的に利用する
  • タイトルはよく考えて!
  • 検索結果に著者情報を表示する

どれも難しいことではない。特にSEO上級者には当たり前のことといえばそれまでだが、確実に実行できているか、今一度チェックするといい。

なおこの記事自体は、はてなブログをおすすめすることがメイントピックになっている。しかしビジネスとしてブログを運用するのであれば、独自ドメイン・独自サーバーで運用したほうが長い目で見ると適切だろう。独自運用の場合でも、はてなブログが実装している特徴を参考にして採用していきたい。

SEOとは? 「検索は質問・SEOは回答」
★★★★★SEOの定義を理解すればSEOは成功する(SEO 検索エンジン最適化)

SEOの定義は人それぞれだし、コンテキストによっても変わってくる。住太陽氏はこちらの記事で、次のように非常にシンプルに定義している。SEOとは、

検索者の質問に対する回答を提供すること

であり、さらにこう続けている。

検索者を中心に考えれば、SEOで大きな成果を生むことは難しくない

この考えを元にSEOで成果を生むために必要なことを次の5項目に分けて説明している。

  • SEOの基本的な取り組み
  • 回答を用意せずにSEOはできない
  • マイナスをゼロにするよりゼロをプラスへ
  • 検索意図に沿うことと実装には関係がない
  • 有意な差を生むことに注力する

住氏が定義するSEOを踏まえて読めば、どれも理解し実行できるはずだ。

グーグル、多言語・多地域向けのサイト向けに hreflang="x-default" をサポート開始
★★☆☆☆言語や地域を指定しないときのアノテーション(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは多言語・多地域向けのサイトで使用できる新しいアノテーションのサポートを開始した

新しいアノテーションは、hreflang属性に指定する"x-default"という値だ。

x-default hreflangは、特定の言語や地域を指定しないデフォルトで表示させたいページをグーグルに伝える。

グローバル展開するサイトのウェブ担当者は、公式アナウンスをチェックしておこう。

サイトがハッキングの被害を受けたときの対応方法
★★★★☆万が一のときのためにブックマーク登録(グーグル ウェブマスター向け ヘルプフォーラム)

グーグルのサーチクオリティチームが、“防ごう 「サイトの不正なハッキング」キャンペーン”と題して、サイトの不正なハッキングによる被害を防ぐための予防策や被害にあった際の対策などについて情報提供を始めた。公式ヘルプフォーラムとGoogle+のコミュニティで情報を出している。

次の3ステップに分けてハッキング対処を説明している。

ハッキングなど絶対に受けてはいけないことだが、世の中(特にセキュリティに関しては)100%というものはない。万が一のことを想定してこのスレッドをブックマークに登録しておこう。もしものときは、迅速に対処して被害を最小限に抑えたい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

公開した直後のページが予想外に上位表示される理由とモバイル向けサイトの設計についての記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 覚えのない不自然リンクが大量に張られていた真相はナント! ペンギンの恐怖
  • Q&Aコンテンツ、「1ページに全部」と「個別ページ」どちらが良い?
  • ユーザーに支持されるためサイトを作る秘訣
  • 著者情報が表示されなくなった理由は「写真」
  • UGCサイトでは管理者の監視が必須
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • ECサイトのコンバージョンを改善する11の鉄則
  • SEO業界の異端児、アーロン・ウォールに学ぶSEOの未来

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

覚えのない不自然リンクが大量に張られていた真相はナント! ペンギンの恐怖
★★★★☆ネガティブSEOではなく契約していた業者の特別サービス(Search Engine Watch)

実際にあった怖い話だ。ある日、気がつくと、自サイトのランキングが圏外になってしまっていた。よく調べてみると、その原因は、契約していた制作会社が勝手に低品質なリンクを集めていたことだったというのだ。

Google検索からのトラフィックが崖から落ちるように急激に下がってしまったサイト管理者が、SEOコンサルタントに助けを求めた。

調査してみると、質の低いディレクトリへの登録やスパムブログからのリンク、コメントスパムなど、極めて低品質なリンク見つかった。間違いなく、これらの不自然なリンクが、順位低下の原因だった。ペンギンアップデートに捕まった可能性もおおいにある。

ところが、どの不自然リンクも、このサイト管理者はまったく身に覚えがないものだったのだ。

悪意を持った第三者がネガティブSEOとしてダメージを与えるために張ったとも疑われたのだが、真実はそうではなかった。

このサイト管理者がサイト作成を依頼したウェブ制作会社が、特別サービスとしてリンク獲得を行っていたのだ。このことはクライアントには知らされていなかった。順位が落ちて問い合わせて初めて発覚したのだ。

さらに悪いことに、制作会社はリンク獲得を自分でやるのではなく、外注、しかも複数の海外のSEOコンサルタントに完全に丸投げしていたのだ。

結果として制作会社も認識せずにスパムリンクが大量に集められていたのだ。制作会社はクライアントに良かれと思ってやったことなのだろうが、かえって恐ろしい結果を招いてしまった。

この事件から次の2つの教訓を学べそうだ。

  • SEOに限らずサイト運営に関わることを外部の業者に依頼するならば、その業者が何をやっているかを正確に把握する

  • スパムリンクを発見した場合、第三者による攻撃を疑う前に、同僚や前任者、過去も含めて仕事を依頼している(いた)業者を疑ってみる

Q&Aコンテンツ、「1ページに全部」と「個別ページ」どちらが良い?
★★★☆☆長さと数で検討する(High Rankings Forum)

Q&Aのコンテンツを作ろうと思っています。

すべてのQ&Aを1ページにまとめたほうがいいでしょうか? それともQ&Aごとに個別のページに分けたほうがいいのでしょうか。

こんな質問が、High Rankingsフォーラムに投稿された。フォーラム管理者のジル・ウェイレン氏は次のようにアドバイスした。

ほんの数個の質問だけで、回答文の長さが本当に短いのであれば、1ページにまとめたほうがいいでしょう。

でも数がたくさんあってそれぞれの量が多いのであれば、絶対に1ページずつ作るべきです。そのほうがSEOにもユーザビリティにも優れています。

Q&Aコンテンツはユーザーの役に立つコンテンツになりうる。ただし、質問に対する回答がほんの一言や1行~2行で済んでしまうのであれば、逆に検索エンジンに「質の低いコンテンツ」だと判断されかねない。そんな場合は、複数のQ&Aをまとめてしまったほうが安全だ。

しかし1つひとつのQ&Aが充実した内容になっているなら、話は違う。ふさわしいtitleタグを付けるなど内部的なSEOにも気を払い個別ページとして公開すれば、検索エンジンからのトラフィックが期待できる。ユーザーにとって本当に役に立つ内容ならば、被リンクも見込めるだろう。

ユーザーに支持されるためサイトを作る秘訣
★★★★☆ユーザーの生の声を聴く(Google Webmaster Help Forum)

Googleのジョン・ミューラー氏が、「ウェブサイトの改善」に関して非常に有益なアドバイスを公式ヘルプフォーラムで書き込んでくれたので、紹介しておく。

利用者の批評に耳を傾けることが大切だ。特に、あなたのビジネスとは無縁な人や、あなたのサイトを見たことがない人の意見は重要だ。

あなたのサイトが扱うトピックに興味を持っている人を見つけて、あなたサイトを使う課題を与え、その課題をそのサイト上で実行してもらう(課題とは、ECならば「好きなデジカメを見つけて買う」、B2Bならば「自社にあったソリューションを見つけて資料請求する」などだが、最後のフォーム送信の直前で止めてもらってもいい)。

そして、同じことを、あなたサイトと同じジャンルの別のサイト(一流サイトが望ましい)で行ってもらう。

そして、このブログ記事に書かれていることと照らしあわせてもらう。得られたフィードバックを真摯に受け止め、ブログ記事に書かれているような本当に最高のウェブサイトを作り上げることを目指さなければならない。

これは、HTMLのコードをあちこちいじるといったことには普通はつながらない。もっと大局的な見地に立ってウェブサイトを見て、ユーザーがあなたのサイトとコンテンツの質をどう認識するのかを知るために、おおいにやる価値があることだ。

優れたコンテンツがあって初めてSEOが生きてくる。ユーザーに支持されないコンテンツやウェブサイトでは、テクニックを使って上位表示させることに成功したとしても、本当の意味での成果は上がらないだろうし、長続きもしないだろう。

ユーザーの生の声に耳を傾けユーザーに喜ばれるコンテンツを作ることこそが、SEOの土台になる。そのことを、改めて理解しておきたい。

著者情報が表示されなくなった理由は「写真」
★★☆☆☆以前よりも厳しくなったようだ(Understanding Google Places & Local Search)

グーグルのウェブ検索では検索結果にコンテンツの著者情報を表示させることができる。

しかし、設定は正しくできていてテストツールでは正常に表示されるのに、実際のグーグルの検索結果では表示されないことがある。その原因は、プロフィールに使用している写真にあることが多い。

以前まできちんと著者情報が出ていたのにある日突然出てこなくなってしまった。あれこれ検証した結果、結局写真が理由だったと判明した。そんなことが、こちらの記事に報告されている。

著者情報が表示される写真とされない写真
プロフィールに左の写真を設定していると、著者情報が表示された。
右の写真では、以前は表示されていたが今は表示されなくなった。

顔写真を使うことが大きな条件になる。またはっきりと写っていなければならない。白黒もNGになることがあるようだ。細工を施して条件を満たしていない写真(イラスト)を著者情報として表示させることも以前はできていたが、今は厳しくチェックするようになったと思われる。

設定が正しいのに著者情報がうまく表示されない場合は、プロフィール写真に問題がないか、まず確認してみるといいだろう。

UGCサイトでは管理者の監視が必須
★★★☆☆スパムの温床にならないように(Google Webmaster Help Forum)

ユーザーにコンテンツを作ってもらう、いわゆるUGCサイトの管理者が、公式ヘルプフォーラムで相談を持ちかけた。

スパマーらしき人物に悪用されてスパムっぽいコンテンツを作られています。

そのスパマーは、私のUGCサイトに作ったページに向けて別のサイトからリンクを張っているようです。

質の低いコンテンツと不自然リンクなリンクができあがってしまい、パンダアップデートやペンギンアップデートに悪い評価を受けてしまうのではないかと心配しています。

グーグル社員のジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした。

UGCサイトを管理しているのならば、ユーザーが作成するコンテンツをきちんと監視しておかなければならない。それは、サイト管理者であるあなたの責任だ。

不自然なリンクが張られているなら除去に取り組むべきである。不可能ならリンクの否認ツールを使ってもいい。しかしグーグルのアルゴリズムはそういったリンクが害にならないように処理している。

理論的にはリンクの否認ツールを使っても構わないが、そういった些細な問題に気を取られるよりも、すばらしいウェブサイトをつくり上げることに注力した方がいい。

不正利用しているユーザーが作ったコンテンツを削除することは、サイトの質を高めるだけでなく、不自然リンクの問題にも役立つように思える。

つまり、「UGCサイトを提供するのであれば、問題が起きないように管理監視をしっかりやっておきなさい」ということだ。つまらないことでサービスの提供に支障が出ては評判も落ちる。

ユーザーにコンテンツを投稿することを許可しているサイトの運営者は、UGCサイトのスパムから実を守るための方法を解説したグーグルのヘルプをよく読んでおいてほしい。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

ネットショップ運営者のためのコンバージョン率アップに役立つ記事と、米国で有名なSEOコンサルタントへのインタビュー記事を、今週はピックアップ。

この記事の筆者
ユーザー 鈴木 謙一 の写真

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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わ…私が…Web担当ですか!?/【漫画】Webマーケッター瞳シーズン4・第1話 [【漫画】Webマーケッター瞳 シーズン4] | Web担当者Forum

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Webマーケッター瞳シーズン4

瞳・シーズン4 スタート!!

シーズン3までのあらすじ

Webマーケッターの三立(ミタ)瞳は、大手Webマーケティング会社・ネットデイズ在籍中にヘッドハントされ、大手生活消費材メーカー・桜花へ転職した。

新天地の桜花に移った瞳は、洗濯用洗剤「ホワイティ・エコプロジェクト」を無事成功へと導いた実績が評価され、サプリ事業部部長に抜擢された。しかし、サプリ事業部の実体は、社内評価の低い社員を集めたリストラ部署だった。

さまざまな苦難に直面しつつも、部員たちの力を引き出し、在庫をすべて売り切ったことで、部員たちをリストラの危機から救った瞳だが、「最低2人は退職させろ」という上司の職務命令に背いた責任を取り、桜花を去っていった。

瞳の次なる活躍の舞台はどこなのか……?

→ネットデイズ在籍中のエピソードは → シーズン1
→桜花転職後のエピソードは → シーズン2
→桜花のエピソードは → シーズン3

ここから始まります
石川県金沢市
コンビニチェーン
スマイルストア本社
え私がWeb担当ですか…?
ホームページなんて作ったことないですよ
スマイルストア
販売促進部
中村 恵美
ここから始まります
大丈夫大丈夫
更新だけでいいんだよ
なにもすごいことをやって欲しいわけじゃない
は…はぁ…
君も知っての通りうちのような地方のコンビニはどんなにがんばっても全国展開しているコンビニには敵わない
地方のコンビニならではの特色ある商品を出して大手に負けないようにギリギリのラインでやっているんだ
もちろん売上に直結しないといってもホームページは重要だ
ただ予算の捻出が難しくほとんど出せない
けど…私でいいのかな…
なのに二代目は…
え…いやこっちの話だ
とにかく引き受けてくれるね
ここから始まります
部長はああいってるけどホームページはたくさんの人が見てくれる何か面白いことができるかも!
わかりましたやってみます!
へぇ姉ちゃんがスマイルストアのホームページ作るんだ
作るわけじゃないけど…
何かできないか考えているところ
すごいねぇ
恵美にそんなことできるのか?
多分…
わからないことは勉強するし!
姉ちゃん
ん
ここから始まります
頑張ってね
優子…ありがとぉ頑張るよぉ
あっズルいぞ僕も
とにかくせっかくWeb担当任されたんだからしっかりやらないと
けど何をしたらいいんだろ…
会社の人に聞いても誰も教えてくれない
無理無理全然わからんわ
ごめん忙しいんだ
またね
前任者は出産休暇で実家帰っちゃってるし
仕方ない…独学でやってみるしかないかなぁ…
ネット調べれば色々載ってるしね
一時間後…
何これ…知らない言葉だらけなんだけど…
UU…?KPI…?
ん
ここから始まります
Webマーケッター…?
へぇそんな職業があるんだ…
ええっこんなに若いのに桜花で部長!?
今は独立してWebマーケティングのコンサルタントしてるんだ…
この人にウチのホームページ頼めば…
スゴい売上が上がるんじゃ…
ってこんな人に頼めるほどうちには予算ないか…
…けど思い切ってメッセージで質問してみようかな…
この人Facebookやってるし…
質問くらいいいよね…
はじめまして突然のメール…
ここから始まります
部長っ!これ見てください!
何だこれは?
調べてみたらホームページを上手く使えばお客さんはたくさん呼ぶことができるんですって!
オーツーオーだっけかな…私勉強してどんどん企画しますね!
結局彼女から返事無かったから自分で調べて作ってみちゃった
誰がこんなことをしろって言った!
え
勘違いするなまじめに更新だけしていればいいんだ!余計なことは考えるな!
いや…でも…せっかくだから…
さっきオーナー様からホームページに欠品している商品が掲載されているって連絡があったぞ!
へ
ここから始まります
欠品している商品があるなんて…知りませんでした
ならば各部署に聞きに行けばいいだろう!
何年社会人やってるんだ!
…
やるべきことをやらずに
妙なことに時間を割くな
すみませんでした…
東京
ただいま
ボランティアでWebマーケティングの講演に鳥取まで行くなんて
お人好しにもほどがありますよ
ごめんごめん困ってたからつい…
社長なんですから経営者意識持ってください
!
知らない人からメッセージきてる…?
ここから始まります
中村恵美
はじめまして。突然のメール失礼い質問させて頂きた北陸を中心としたWeb担当を任されまったく知識が何から始めるとよろしくお願い
へぇ…北陸を中心としたコンビニのWeb担当か…
将解くん見てみて!面白そうなメッセージきてるの
ちょっとまた変な案件にクビを突っ込まないでくださいよ!
なんだかこの子…
昔の私に似てるなあ…気になる!
なんだろこの嫌な予感…

第2話は2013年5月末公開予定

マンガでわかるWebマーケティング シーズン2

『マンガでわかるWebマーケティング シーズン2
―Webマーケッター瞳の挑戦!―』
待望の書籍化第二弾、今度は実践編!!

http://www.impressjapan.jp/books/3298

あの“瞳本”がパワーアップして帰ってきた!
マンガと解説による読みやすさは前作そのままに、
現場のWeb担に役立つ実践ノウハウ満載の一冊です。

この記事の筆者

原案、監修:村上 佳代(むらかみ かよ)

楽天株式会社モバイルコミュニケーション事業事業戦略部、マーケ・編成グループマネージャー。前職は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、TSUTAYA事業部Webマーケティングディレクター。ネットイヤーグループ株式会社にてWebマーケティングコンサルタント。

1996年より一貫して15年強Webマーケティング、デジタルコンテンツ業界に身を置く。

グロービス経営大学院MBAキャンディデイト。経営とマーケティングとITの橋渡しがコアコンピタンス。

原作:星井博文(ほしい・ひろふみ)

漫画家・漫画原作作家。ヤングジャンプにてデビュー。著作に『中京女大レスリング部物語「ちゅうじょ」』(実業之日本社)など多数。

作画:ソウ

漫画家。代表作は『マンガで分かる心療内科』(少年画報社)、『心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG』(マガジンランド)ほか多数。

マンガ制作:トレンド・プロ

主に広告マンガ、イラスト、アニメ、キャラクターの制作を手がけるマンガ制作プロダクション。動機付け、興味の喚起、ストーリー性、分かりやすさなど、マンガの持つ強力な訴求力を活用し、企業が発信するさまざまなメッセージを織り込んだマンガ制作を得意としている。

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ヤフーでもリタゲが可能に! YDNリターゲティング広告がまもなくスタート、今からタグを設置する方法を解説 [Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)活用講座] | Web担当者Forum

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御社のサイトを訪れたことがある見込み客だけに
Yahoo! JAPAN内で御社の広告を見せる
「サイトリターゲティング」がいよいよ開始!
効果を上げるには、早めに御社サイトにリタゲ用タグを

自社サイトを訪れたことがあるユーザーにターゲットを絞って、サイト外で御社の広告を表示する「サイトリターゲティング」が、いよいよYahoo!プロモーション広告でも利用可能になる。御社では、サイトリターゲティングの準備は済んでいるだろうか?

2013年4月17日から、Yahoo!プロモーション広告のディスプレイ広告サービス「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」において、サイト訪問者を識別するために御社サイトに設置する「サイトリターゲティング用タグ」の取得が可能になった。

サイトリターゲティング広告の配信開始は5月下旬の予定だが、広告の配信数を増やすには、事前にタグを設定しておく必要がある。今回は、サイトリターゲティングの概要とタグの設置についてお伝えしよう。

リターゲティング広告のしくみとタグ設置の意味

タグの取得について説明する前に、そもそもサイトリターゲティングとは何かについて簡単に説明しよう。

「サイトリターゲティング」とは、自社のWebサイトを訪問したインターネットユーザーに対して広告を配信できるYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の広告掲載方式の1つだ。

しくみとしては、次のようになる。

  1. 広告主は、あらかじめ自社Webサイトにサイトリターゲティング用のタグを埋め込んでおく。また、そのサイトリターゲティングに対応するターゲットリストと、そのターゲットに表示するYDN広告を、YDNの広告管理画面で設定しておく。

  2. そのサイトをインターネットユーザーが閲覧すると、「このユーザーは、サイトリターゲティングが設定されているこのWebサイトを訪問した」という履歴がYahoo! JAPANのデータサーバーに蓄積される。

  3. そのインターネットユーザーが、YDN広告掲載面のあるサイト(たとえばYahoo! JAPANのページ)を訪れると、「過去にリターゲティング対象のWebサイトを訪問したことがある」という履歴情報から、訪問したことがあるサイトのリターゲティングの広告がそのユーザーに対して表示される。

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)サイトリターゲティングのしくみ。広告は過去1か月間のWebサイト訪問履歴を元に配信される。
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)サイトリターゲティングのしくみ。広告は過去1か月間のWebサイト訪問履歴を元に配信される。

一度サイトを訪れたことがあるということは、「商品に関心が高い=見込み顧客の度合いが高い」と考えられるため、より高い広告効果が期待できる

典型的な例としては、ある商品の購入を検討していて何度か商品ページを訪れたインターネットユーザーに対して、「この商品気になっていませんか?」といった具合に広告を表示することで、購入の背中を押す効果が期待できる

ただし、広告の効果を上げるためには「サイトを訪れたインターネットユーザー」のリストがある程度蓄積されていなければならない。

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)のサイトリターゲティングは5月下旬の開始予定だが、リターゲティングは過去1か月以内の訪問履歴を元に広告配信が行われる。つまり、なるべく早くタグ設置を行っておけば、リリース後すぐに広告パフォーマンスを発揮できるというわけだ。

また、サイトリターゲティング用タグは、特別なリターゲティング戦略を作り上げるまでは、まずはサイト内の全ページに設置することを推奨したい。タグが設置されていないページは、そのページを訪問したユーザーの閲覧履歴情報が蓄積されないので注意しよう。

サイトリターゲティングのポイント
  • タグを設置したサイトの閲覧者に対して広告表示
  • タグはあらかじめサイトの全ページに設置する

サイトリターゲティング用タグの取得方法

ここでは、具体的なタグの取得方法を解説する。タグの取得は、広告管理ツールの「広告管理:YDN」タブの「ツール」一覧に追加された「ターゲットリスト管理」で行う。

広告管理ツールに「YDN」タブがない場合は?

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の利用開始が設定されていないと、広告管理ツールに「広告管理:YDN」タブが表示されない。サイトリターゲティングを利用するには、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の利用が前提になるので、未設定の場合は以下のページを参考にして利用開始とアカウントの設定をしておこう。

ステップ1ターゲットリスト管理ページの表示

まず広告管理ツールの「広告管理:YDN」タブで対象のアカウントを選び、「ツール」をクリックして「ターゲットリスト管理」をクリックする。
まず広告管理ツールの「広告管理:YDN」タブで対象のアカウントを選び、「ツール」をクリックして「ターゲットリスト管理」をクリックする。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

ステップ2プライバシーポリシーに必要な記載事項の確認

初めてタグを取得する場合は、プライバシーポリシーに必要な記載事項が表示されるので、内容に同意したら「サイトリターゲティング用のタグを取得する」をクリックする。同意事項にはプライバシーポリシーの公開についての重要事項が含まれている。内容をよく読んでWebサイトにポリシー追記などの対応をしよう。
初めてタグを取得する場合は、プライバシーポリシーに必要な記載事項が表示されるので、内容に同意したら「サイトリターゲティング用のタグを取得する」をクリックする。同意事項にはプライバシーポリシーの公開についての重要事項が含まれている。内容をよく読んでWebサイトにポリシー追記などの対応をしよう。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

ステップ3HTMLタグの表示とコピー

タグが表示されるので、コピーしてサイト内の各ページ(</body>タグの直前)に設置する。タグが設置されたページを訪問したユーザーの閲覧履歴情報が蓄積されるので、基本的にはサイトの全ページに設置しよう。
タグが表示されるので、コピーしてサイト内の各ページ(</body>タグの直前)に設置する。タグが設置されたページを訪問したユーザーの閲覧履歴情報が蓄積されるので、基本的にはサイトの全ページに設置しよう。
※画像はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

サイトリターゲティング用のタグに関しては、以下に示す公式ヘルプの情報なども参考にしよう。

※この記事の内容は、2013年4月現在の情報に基づいています。Yahoo!プロモーション広告では、さまざまな機能改善を行っており、今後サービス内容が変更される場合があります。

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オリジナル記事:ヤフーでもリタゲが可能に! YDNリターゲティング広告がまもなくスタート、今からタグを設置する方法を解説 [Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)活用講座] | Web担当者Forum
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Facebookページ運用のルール・ガイドライン・投稿スケジュールを策定しよう/Facebookマーケティングの教科書#2-6後編 [現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書] | Web担当者Forum

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現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書
現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書

この記事は、書籍 『現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

Facebookでは企業も一人のユーザーとして「何を語るか」が大切です。このSectionでは、ユーザーに「ファン」となってもらえる投稿とはどんなコンテンツなのか?投稿はどのようにユーザーに見られるのかなど、Facebookページ運営で最大のポイントとなる「タイムライン投稿」の基本を理解し、効果的なページ運用を効率化するためのスケジュール策定を目指します。

コミュニケーションのルールを決めよう

Facebookページは作るだけならとても簡単です。問題はその後どのように運用していくか、Facebookページを作るのはあくまでも「コミュニケーションをとるため」の手段なのです。

Facebookページの投稿に対するファンからの「いいね!」や「コメント」、「シェア」などの反応からコミュニケーションが始まります。「コメント」には誰がいつどのように返信するのか? 「いいね!」や「シェア」をしてくれた人にどう対応するのか? その頻度やタイミングは? など、実際にコミュニケーションを進めていく上での基本的な運用ルールをあらかじめ決めておく必要があります。また、こうしたFacebookページの運用管理者用ルールの他に、Facebookページに参加してくれるユーザーにも理解しておいてもらうコミュニティとしてのルールも用意した方がよいでしょう。

【チェックリスト】運用管理者用ルールで決めておくと良い項目
  • 管理責任者は?

  • どんな内容を投稿していくか? 訴求内容の精査

  • 投稿担当者は? 名前は名乗るか? 顔は出すか? キャラクターを使うか?

  • 運用体制と緊急時の対応ルールは?

  • タイムラインの監視体制や第三者からの不適切な投稿に対する削除方針は?

  • 効果検証を行う担当者や実施日程は?

  • 自社の他媒体との連携方針は?

  • 控えるべき内容・使用禁止語句は?

  • タイムラインへの投稿ルールは?

  • 投稿内容のチェックは行うか?

  • 投稿頻度は?

  • 投稿するタイミングは?

  • コメントの返信はどうする?

  • メッセージは受け付けるか?

  • 問い合わせがあったユーザーへの対応は?

運用管理者のためのルールとしては上記のような項目が考えられますが、基本指針や運用体制、ユーザー対応とコンテンツ削除に関する方針に関しては、Step1-8で作成したソーシャルメディアガイドラインやコミュニケーションガイドラインと重複する内容も多くなりますので、ここでは実践的な運用の際に必要な項目について考えてみたいと思います。

投稿担当者は? 名前は名乗るか? 顔を出すか? キャラクターを使うか?

社内の運用体制が整い、投稿の担当者が決定したところで、考えなくてはいけないのが投稿者の「見せ方」です。企業が「人格」をもってコミュニケーションしていくにあたって、実際の会話を担当する投稿者がどのようにユーザーと向き合っていくのか? 投稿者の人間味がコミュニケーションの質を大きく左右します。Facebookユーザーは基本的に実名登録ですので、企業もできる限り「人間」らしさを出していくことが好まれます。しかし担当者のキャラクターにばかり頼ってしまっては、その人が異動したり、辞めてしまったときの影響が大きく、組織として運用するにはリスクが高くなってしまいます。担当者の「見せ方」は、人間的な温かみの演出と組織としての運用効率のバランスを考えなくてはなりません。

運用パターンとしては次の3種類が上げられますが、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて検討してください(表2-6-1)。

運用パターンメリットデメリット
属人性を排した企業名運用
  • 企業・ブランドとして一貫したイメージでファンと接することができる
  • 企業・ブランドと接しているという安心感がある
  • ルールをしっかり作ることで複数人での運用が可能
  • 担当の変更が運用に影響しにくい
  • 人間味を感じさせるのが難しい
  • 複数人で運用する場合、投稿にばらつきが出ないようにするルール作りが必要
  • 無印良品
  • Uniqlo
  • ANA.Japan
キャラクターを活用した運用
  • 親しみやすく話しかけやすい
  • コミュニケーションしたいファンに合わせた設定ができる
  • キャラクターの設定や運用方針を決めることで複数人での運用が可能
  • 担当者変更の影響が少ない
  • 人気化すると販促アイテムなどに展開できる
  • 信頼が得難い
  • 真剣さが感じにくい
  • ユーザーは実名なのに架空のキャラクターで接するのは不誠実と思われるリスクがある
  • キャラクターと中の人の実体がズレていると信憑性に欠ける
  • トラブル・有事のときの対応がしずらい
  • 伊藤ハム/ITOHAM FOODS inc.
  • ローソン(LAWSON)
  • 東急スポーツオアシス
    tokyusportsoasis
担当者の人間性を発揮した運用(単純に担当者の顔・実名を出すだけではなく、担当者の「人柄」が見える運用も含む)
  • 会話をしている相手が「人」であることが意識されやすく、リアリティーがある
  • 親近感からファンと「友達」になりやすく、信頼を得やすい
  • 担当者が前面に出ていることで誠実さが伝わる
  • 運用担当者に高度なコミュニケーション能力が求められる
  • 適任者を選ぶのが難しい
  • 引き継ぎが難しいことが多い
  • JAPAN AIRLINES(JAL)
  • C1000(ハウスウェルネスフーズ)
表2-6-1 担当者の見せ方 3パターンの比較

口調はどうする? 絵文字は使うか?

企業・ブランドのイメージ、運用のポリシーによりますが、年齢や性別など、できる限りユーザー層に合わせた方が良いでしょう。そのためにはFacebookページのファンの属性が自社の目指すターゲットにマッチしてるかを検証する必要があります。ただ、ファンの年齢層が高いからといって、極端にかしこまりすぎてもいけません。「友達」としてどのように接するか、実際の人間関係を参考にすべきです。

投稿頻度は?

企業・ブランドの属性やページの運用スタイルにもよりますが、投稿数が多すぎるとうるさく感じられ、「いいね!」を取り消されてしまうかもしれません。一方で少なすぎると、エンゲージメントを構築するチャンスが失われ、エッジランクが低下し、表示されにくくなってしまいます。

※EdgeRankCheckerは記事への「いいね!」やコメント投稿などのエンゲージメント(ユーザーの関与)が最盛期の10%に落ちるまでを「ライフタイム」と定義している。

また、前回の投稿にまだファンからの反応が多いときに、次の投稿をしてしまうと前の投稿のエンゲージメントを妨げてしまい、もったいない場合があります。Facebookページの分析を専門とするEdgeRank Checkerの調査では、「ページの投稿のライフタイム平均は約3時間で、連続投稿すると損をする」という結果が報告されています

Socialbakersの調査によると、Facebook上の人気トップ10ブランドにおける1日当たり投稿回数の1か月(2012年3月25日から4月24日)平均は1.36回、 一番多いiTunesでも2.27回と3回を下回っています。ニュースや情報の発信が主体のメディアは必然的に投稿数が多くなると思いますが、一般的なブランドでは1日1回、量より質の投稿方針を取る方がよいでしょう。

図2-6-2 Socialbakers
図2-6-2 Socialbakers

投稿するタイミングは?

これもそれぞれのFacebookページによって異なりますが、Facebookインサイトが利用できれば、ファンのリアクションが多かった過去の投稿の傾向を読み解くことができます(インサイトの活用法についてはStep3-2を参照)。

また、ファンの属性から平均的な生活習慣を読み取り、Facebookを利用する時間帯を推測してみましょう。一般的にソーシャルメディアへのアクセスが多くなる時間帯は、通勤時間(7:00~9:00)、お昼休み(11:00~13:00)、終業前後(14:00~18:00)、就寝前(21:00~23:00)と言われていますので、この時間を意識して投稿しつつ、インサイトを分析して、自社に最適な投稿タイミングを見極めましょう。

コメントの返信はどうする?

Facebookページでは、ファンからの投稿やコメントがあったら、 可能な限り素早く返信することが望ましいのですが、答えづらい質問や、クレームなどのネガティブな投稿やコメントのような、対応に困るものもあり得ます。また、大変嬉しいことながら、ファンからのコメントが多過ぎて全てに対応しきれない状況があるかもしれません。そうした場合、どのようなスタンスで対応をするのか、事前に検討しておきましょう。

●好意的なコメントに対して
  • コメントを返す

    ⇒コメント欄に半角で”@“を入力し、その”@“の後に返信したい相手を入力するとタグ付けができ、相手に知らせることができます。

  • コメントに対して「いいね!」をする

    ⇒「読みました」という意思表示になりますので、コメントを返す余裕がなくてもせめて「いいね!」はするようにしましょう。

●対応に迷うコメントに対して
  • 一次回答をする

    ⇒「担当者に連絡します」「お調べします」など、すぐに対応できなくても真摯な姿勢をみせることが大切です。

  • 何もしない(スルーする)

    ⇒敢えて対応しないという対応が必要な場合もあります。

●ネガティブなコメントに対して
  • コメントを返す

    ⇒軽微なクレームに対しては、早めに誠意を込めた謝罪をすることで大きな問題になるのを防ぐことができます。まずは相手がコメントをくれたことに感謝を表しましょう。こうした対応はタイムライン上で他のユーザーにも見られています。誠実な企業かどうかが試されていると考えましょう。

  • 個別対応が必要な場合

    ⇒内容によっては、公共の場で応答してしまうと、ページに悪影響を及ぼし、ブランドの評判を落としかねない場合もあります。その際は「メッセージ」やユーザーサポート、お問い合わせフォームなど、個別に対応できる窓口に誘導するという対応も考えられます。ただし、より親密なサポートを提供することを目的とし、隠蔽しているように見られない配慮が必要です。

  • ブロックする

    ⇒明らかに炎上を目的とした嫌がらせ行為と分かる場合や、他のユーザーに被害が及ぶ場合、スパムや荒らしなどは、最終手段として「ブロック」することもできます。

メッセージは受け付けるか?

ファンがページの管理者に直接メッセージを送れる機能は「ページの編集」の「権限の管理」から利用を選択できます。もし利用するのであれば、送られて来たメッセージに、誰がどのようにどのタイミングで返信するかを検討しておかなければいけません。もし、個別に対応する窓口が他にあるならば、無理に利用しないという選択もあります。

対応時間は?

投稿のタイミングの項でも紹介しましたが、Facebookユーザーがアクティブになる時間帯は、一般的な企業の就業時間外であることが多くなっています。そのため、投稿もコメント返しもその時間帯で対応するのが望ましいのですが、担当者の負担を考えると就業時間外の対応をどうするかは頭の痛い問題です。投稿に関しては、事前にスケジュールを立て予約投稿機能を活用する、就業時間外のコメントに関しては翌朝の対応になる旨をページに明記するなど、対応時間をユーザーに周知している企業が多いようです。

ユーザーに向けたコミュニティガイドライン

Facebookページに参加してくれるユーザーが、気持ちよく過ごせるためのルールを用意し、ページに記載して周知することは、スムーズなコミュニティ運営だけでなく、炎上リスクを避けるためにも有効です。コミュニティを円滑に運営することは管理者の信頼にも繋がりますので、どのようなコミュニケーションを目指しているのか、参加者にどんな行動を期待しているのかを分かりやすく提示しましょう。また、削除基準や禁止事項など、ある程度のルールがあることで、ユーザーも安心してコミュニケーションに参加することができます。自社サイトや他のSNSなどのソーシャルメディアにもガイドラインがある場合は、整合性をとる必要もあります。Facebookページだけに限らず、生活者とどのように向き合っていくかという企業姿勢を本質的に検討しておくべきでしょう。

運用を効率化する「コンテンツカレンダー」を作ろう

運用を効率化する「コンテンツカレンダー」を作ろう

継続的にファンに魅力を感じてもらえるアカウントを運営するためには、年間を通じて一貫した運営計画を策定することをおすすめします。運営の全体像や方向性を決めておくことにより、月ごとなど定期的に振り返り評価し、進捗は順調か、施策は十分かなど運用の見直すことができるからです。

具体的な運用計画としては、以下のような項目を検討してみましょう。

「対話カレンダー」を作成する

図2-6-3 対話カレンダーの例
図2-6-3 対話カレンダーの例
  • 広報、CRM状況、媒体発信、自社のキャンペーン予定、測定結果、世の中のイベントなどを一覧できるようにカレンダーに落とし込む
  • でき上がったカレンダーからマーケティング施策全体を見渡して、Facebookページで「何を語るか」を決めて投稿し、「どの投稿が効果的だったか」を検証する
  • 投稿のためのコンテンツ案をリストアップし、大まかな更新予定を立てる

Facebookページ運用の目的、目標、ターゲットを精査したら、エンゲージメントを高めるのに有効だと思われる投稿コンテンツのアイディアを書き出し、タイプ別にどのくらいの頻度で投稿するかを検討しましょう。

投稿コンテンツ案の例
  • 自社関連ニュース
  • 業界関連ニュース
  • ターゲットが関心を持ちそうなニュース
  • 季節感やイベント感のあるコラム
  • 製品・ブランドイメージにつながるトピックスや知識、エピソード
  • 商品紹介
  • 商品の使い方説明
  • 商品レビュー
  • キャンペーン紹介
  • 特別なオファーの紹介
  • クーポン
  • 商品の製造舞台裏
  • よくある質問(FAQ)
  • 担当者の日常
  • スタッフ紹介
  • 社内紹介
  • インタビュー
  • イベントレポート

Facebookページの成長計画を立てる

ファンの獲得に注力するフェーズ、コミュニケーションを活性化するフェーズ、エンゲージメントを高めるフェーズなど、Facebookページの成熟度によって目標の持ち方が変わってきます。成長の進捗を管理することで、戦略を臨機応変に方向修正することができます。

●年間計画の設定・確認
  • プレスリリースとの連携
  • 季節/特定日との連動
  • 新製品などの発売予定
  • 自社メディアでのキャンペーン実施予定
  • Facebookページの成長目標
  • 全体施策とのバランス
●月次確認事項
  • 「いいね!」増加数、「話題にした人」増加数、登録コンバージョン、登録数など設定したKPIの達成度分析
  • どのような内容の発信に対して、どのくらいの反応があったかをまとめ、PDCAを実行し、翌月の運用計画を見直す
●週次確認事項
  • 設定KPIを定点チェック
  • 必要な場合に適切なターゲットにリーチできるように、Facebookページのファンの属性が最適かどうか精査
  • ファンとの関係を維持するために、翌週投稿する情報の内容を検討
  • 繋がっていないインフルエンサーとの関係構築を試みる
  • 自社製品の情報が常に最新であるかどうかを確認
  • 運用をもっと広範に、効率的にできるツールがないか検討
●曜日を決めて
  • たとえば月曜日 ⇒あらかじめ予定された投稿とは別に、週の始めにふさわしい高揚感や季節感や即時性を意識した投稿をする
  • たとえば火曜日と木曜日 ⇒ソーシャルメディア上での自社に関する書き込みや業界動向をチェックする
  • たとえば金曜日 ⇒1週間を振り返って、傾聴している項目やウェブサイトとブログのトラフィックなどを確認し、分析する
●日次確認事項
  • 時間を決めて投稿、ページチェック&返信対応

以上のような項目を参考にして、あなたの業種やビジネススタイル、目標や目指すコミュニティのタイプを考慮した運用計画を考えてみてください。

これは、Facebookだけに限らず、利用しているソーシャルメディアの種類や運用体制、運用に充てられる時間などによって、自社に合わせたアレンジが必要です。しかし一番大切なのは、最初に設定した目標の達成へ向けた「一貫性」を 年間を通じて維持することです。

ソーシャルメディアは日々進化し続け、その変化はますます激しく速くなってきています。場当たり的な運用では流行り廃りに惑わされ、振り回されて終わってしまうかもしれません。年間を通じて「一貫性」があり、「継続」可能で、確実に遂行できるスケジュールを策定することが、Facebookマーケティングの成功の鍵となることでしょう。

現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書
  • 現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書
  • 藤田 和重、小川 裕子 著
  • ISBNコード
    978-4839943608
  • マイナビ 発行

この記事は、書籍 『現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

本書は、アライドアーキテクツで約2年間に渡りブログメディア「ソーシャルメディアマーケティングラボ」を運営しながら、実際にFacebookマーケティングに携わってきた担当者2名が、これまでに培った経験や知見を最大限に活かし「企業のFacebookページ運営担当者」に向けて執筆した、Facebookマーケティング指南書の決定版です。

ターゲットを法人利用に絞り、Facebook広告の効果的な運用やFacebookキャンペーンの実施といった実用的な情報に加え、「どんな投稿がファンの心を引きつけるのか」といったテクニックや国内企業約35社のFacebook活用事例など、実際の業務で役立つ豊富なノウハウや情報を惜しげなく公開しています。

本書は、マーケティングやデジタル、WEBは専門だがソーシャルメディアはよくわからないという方、全く違う領域からいきなりFacebookページの担当になられた方、そして「Facebookって何?」という方でも、読み進めながら実践していただける内容を目指しました。

企業のFacebook活用の本質的な意義から、実務面の手順を追った解説、実例紹介まで、即戦力として役立つことを願っています。

ナビゲーターは新人マーケター「あゆみ」ちゃんと、マーケティング部の先輩である「小田先輩」。

図解やイラストを多用し、親しみやすい文章と誌面で、Facebookやマーケティングに詳しくない人でも、ある程度知っていて「一歩先の」知識を手に入れたい人にも、役立つ内容となっています。

この記事の筆者

Text/藤田 和重

ソーシャルメディアマーケティングラボ(SMMLab)

ソーシャルメディアマーケティングラボ(SMMLab)
“ソーシャルテクノロジーで、世界中の人と企業をつなぐ”というミッションの下に事業展開するソーシャルメディアマーケティング&ソリューションカンパニー「アライドアーキテクツ株式会社」が、国内におけるソーシャルメディアマーケティング市場の発展を目的として2011年に開設。 ブログとFacebookページを中心に、ソーシャルメディアマーケティングに関する国内外のニュース、事例データや運用のヒント、業界のキーマンや企業マーケターへのインタビューなどを発信中。
https://www.facebook.com/smmlab

藤田和重氏

藤田 和重 (ふじた かずえ)
ラジオ番組制作や音楽制作マネージメントを経験後、2008年アライドアーキテクツ入社。ユーザーサポートやメディア運営、ソーシャルメディア担当業務を経て現職。
https://www.facebook.com/kazue.fujita

小川裕子氏

小川 裕子 (おがわ ゆうこ)
一橋大学社会学部卒業後、住友商事に勤務。ベンチャー企業でのWEB担当業務を経て、2011年アライドアーキテクツ入社。企業担当コンサルタントから現職。
https://www.facebook.com/yuko530

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電通など、「Facebook」での地域活性化「いいね!JAPAN」で「ソーシャルまちおこし」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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電通は、ブランドコンサルティングのumari、情報サイト運営のオールアバウト、広告企画・制作の電通テックなどと展開する「Facebook」を通じた地域活性化プロジェクト「いいね!JAPAN」の第2弾として、地域活性化策に生活者が参加できる「ソーシャルまちおこし」を4月25日に始めた、と同日発表した。「体験する」「買う」「寄付する」「アイデアを出す」の4種のプログラムを用意した。

いいね!JAPANは、各地で進められる環境保護や街づくりなどの取り組みを2012年4月から紹介しているが、今回、生活者が自ら具体的な地域の課題に参加・関与できる機会を設けた。官公庁、企業、NPOなどにソーシャルまちおこしの場を提供し、地域活性化策のアイデア募集、社会貢献につながる自社商品・サービスによる地域プロモーション、地域イベントの集客などに活用できるようにする。

いいね!JAPAN ソーシャルまちおこし
http://iine-japan.f-navigation.jp/socialmachiokoshi/

電通
http://www.dentsu.co.jp/

umari
http://www.umari.jp/

オールアバウト
http://allabout.co.jp/

電通テック
http://www.dentsutec.co.jp/

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アユダンテ、ソーシャルメディア管理「つぶやきデスク」に「フォロワー分析」を追加 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webマーケティング支援のアユダンテは、同社の企業向けソーシャルメディア管理ツール「つぶやきデスク」に「フォロワー分析」機能を追加した、と4月26日発表した。企業アカウントのフォロワーが「Twitter」で情報発信している度合いや影響力などを数値データで知ることができる。マーケティングツールとしての効果分析機能の強化の一環となる。

フォロワー分析では、ツイート数、フォロー数、フォロワー数、リツイート数、リプライ数、フォロー開始日、最終ツイート日、自社アカウントとの関係が集計でき、分析画面から自社のフォロー、フォロワー、他社のフォロワーの一覧、ダウンロードが可能。自社のフォロー、フォロワー一覧は10万アカウントまで、他社は5000アカウントまで対応する。

アユダンテ
http://www.ayudante.jp/

つぶやきデスク
http://twdesk.com/

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ドーモ、サイト最適化「Domobi」でEコマース向けデザイン「タブレットEコマース」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ネットコンテンツ企画・制作のドーモは、PCサイトをスマートフォンやタブレット端末用に最適化する同社のサービス「Domobi(ドゥモビ)」で、新たにEコマース向けのタブレット専用デザイン「タブレットEコマース」の提供を5月13日に始める、と4月26日発表した。タブレット向けのEコマース最適化は日本で初めてという。

拡大が見込まれるタブレットでのコマースを低コストで可能にし、専用デザインによってコンバージョンの増加につなげる。Domobiは、1つのURLでスマートフォン、タブレット、PCサイトそれぞれに合った表示を実現するクラウド型のサービス。イベント「スマート&モバイルEXPO」(5月8~10日、東京ビッグサイト)で紹介する。

ドーモ
http://www.domore.co.jp/

Domobi
http://www.domore.co.jp/domobi/

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シナジーマーケティングとTAMがセミナー、「ビジネスを成功へと導くための、Webマーケティング教えます」福岡で5/24 [ニュース] | Web担当者Forum

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シナジーマーケティングとTAMは、ビジネスを成功へと導くWebの使い方を解説する無料セミナー「ビジネスを成功へと導くための、Webマーケティング教えます」を福岡県で5月24日に開催する。

セミナーでは、Webマーケティングにおける戦略から実践方法や事例を解説。プログラムは、第一部「10分で体感するWebマーケティングワークショップ」、第二部「マーケティング視点からみる広がる記事と、広がらない記事の違い」、第三部は「事例で見る、企業ウェブサイトとWebマーケティング」、第四部「アプリビジネスの立ち上げと(Web)マーケティング」。

ビジネスを成功へと導くための、Webマーケティング教えます
  • 日時:5月24日(金)13:00~17:30
  • 会場:KDDI九州総支社(福岡県福岡市博多区博多駅前1-2-5 紙与博多ビル10F)
  • 主催:シナジーマーケティング株式会社。株式会社TAM
  • 対象者:企業のWeb担当者、マーケティング担当者、広告制作関係者、Web制作関係者
  • 参加費:無料
  • 定員:50名
  • 詳細・申し込み:http://www.tam-tam.co.jp/seminar/201305_mkt_fukuoka.html
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Googleゲストの「ウェブマスター1年生のための『ホワイトハットSEO』」セミナー東京で5/16 [ニュース] | Web担当者Forum

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セミナーイベント「クリ☆ステ(creative station)」の特別編、「ウェブマスター1年生のための『ホワイトハットSEO』」が5月16日に東京で開催される。主催はCSS Nite実行委員会とクリーク・アンド・リバー社。

イベントでは、SEOの初心者の企業内WebマスターやWeb担当者向けに、Google検索の基本的な考え方や最新情報の紹介をはじめ、楽天のSEO/SEM担当者とのトークセッションなど通じて、SEOの基本的な考え方やコンテンツ作成のポイントなどを解説する。

Google検索の基本的な考え方については、グーグルのサーチ クオリティ チームをゲストに解説。また、コンテンツ制作のポイントを、Webメディアの企画・運営を手掛けるインフォバーンが解説し、トークセッションでは「イマドキのSEOのホントのこと」をテーマに、Googleのサーチ クオリティ チームと、楽天のSEO/SEM担当者が事業者側を代表して議論する。

イベント参加費は5,250円(PayPalまたは銀行振込による事前決済)、公式サイトから申し込む。

クリ☆ステ特別編 ウェブマスター1年生のための「ホワイトハットSEO」
  • 日時:5月16日(木)14:00-17:00(開場13:30)
  • 会場:クリーク・アンド・リバー社セミナールーム(東京都千代田区麹町2-10-9 C&Rグループビル※本社ビル2F)
  • 定員:120名
  • 出演:金谷 武明氏(Google)、田中 清隆氏(Google)、村越 隆之氏(Google)、成田 幸久氏(インフォバーン)、近谷 康氏(楽天)、安田 英久(Web担当者Forum編集長)
  • 主催:CSS Nite実行委員会、クリーク・アンド・リバー社
  • 共催:Web担当者Forum
  • 参加費:5,250円
  • 詳細・申し込み:http://cssnite.jp/cr-sta/sp2/
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