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企業がFacebookを利用するときのルールを把握しよう/Facebookマーケティングの教科書#2-2前編 [現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書] | Web担当者Forum

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現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書
現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書

この記事は、書籍 『現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

企業などがFacebookを使ったプロモーションキャンペーンを行う際には、Facebookが定めるガイドラインに添って実施する必要があります。また、大前提として「法律、あるいは個人または団体の権利を侵害してはなりません」とプラットフォームポリシーに書かれているように、関連する法律を遵守することが必要です。このSectionでは、企業がFacebookをプロモーションに活用する際に、守らなければならないルールを学びます。

企業がFacebookを利用する際に守らなければいけないルール

Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグが新規株式公開(IPO)の際に、米証券取引委員会(SEC)に提出した申請書類に添えた手紙には、「世界をもっとオープンにし、つながりを強める」ことがFacebookのミッションであると書かれています。このミッションを実現するために、「Facebookの原則を定めており、さらにこの原則に基づいてさまざまな規約やポリシーが用意されています。これらは、個人だけでなく企業も含めた全てのユーザーを対象としていますので、企業もFacebookの利用を開始する際には、必ず目を通しておく必要があります。

※「Facebookの原則」では、以下の10項目を保証しています。
  • 情報を共有し、つながりになる自由
  • 情報の所有と管理
  • 情報の自由な流れ
  • 基本的平等
  • 社会的価値
  • オープンなプラットフォームと標準
  • 基本的サービス
  • 公共の福祉
  • 透明性のあるプロセス
  • 1つの世界
名称とURL内容
ブランド情報センターFacebookについて言及する際、テキストでの表記は「F」が大文字であること、Facebookとの関連やパートナーシップ、Facebookによる承認や後援、支持を暗示するような方法で名称を使用することはできないこと、Facebookロゴの使用は概して認められないことなど、Facebookロゴや商標の使用に関するガイドラインが説明されています。
利用規約Facebook利用規約は、ユーザーに対するFacebookの責任と、Facebookのサービスを利用する際のユーザーの責任について説明するものです。Facebookのプライバシーに関する考え方や、コンテンツと情報の共有について等、根本的な指標となるルールが記されています。
データの使用に関するポリシーユーザーがFacebookを利用する際にFacebookが受け取る情報についての透明性を高めるため、Facebookの運営、広告、ユーザーのセキュリティ保護の促進目的などでデータをどのように使用しているかという情報を記載しています。
プラットフォームポリシー誰もが安心して情報を共有できる、オープンでつながりのある世界を実現するためのプラットフォームであるFacebookでアプリを開発するために守るべきポリシーとして、Facebookで開発を行う際に守るべき点や注意すべき事項が記載されています。開発者は優れたユーザー体験を創出し、信頼を得られるように努める必要があるとされています。
プラットフォームポリシーとプロモーションチェックリストアプリのリリース前に機能や設定を確認するための補足ガイド。Facebookプラットフォームポリシーまたはプロモーションガイドラインを完全に網羅したものではないことに注意しなくていはいけません。
広告ガイドライン広告ガイドラインには、Facebook上で広告を行う際のガイドラインが表記されています。広告コンテンツの基準、コミュニティ規定、その他の適用条件が示されており、特に広告主が、広告がすべての準拠法、規定、ガイドラインを満たしていることに責任を負うことが明記されています。
表2-2-1 Facebookのさまざまな規約やポリシー

企業がFacebookで販促活動をするためのルール

表2-2-1の他に、企業のFacebook利用では次の2つにも気をつけなくてはいけません。

Facebookページ利用規約には一般規定、Facebookページの管理、Facebookページの機能の3項目に関してのルールが示されています。この規約に違反すると、Facebookページが削除される恐れもありますので、必ず遵守しなくてはなりません。また、その一部として記載されているプロモーションガイドラインは、コンテストや懸賞など、いわゆる「キャンペーン」を開催する際のルールが定められており、こちらも違反するとキャンペーンが閉鎖されたり、実施しているアプリが削除されたりする危険がありますので要注意です。

それではこの2つを詳しく見てみましょう。

Facebookページ利用規約

  1. 一般規定

    Facebookページの運営者は、公式代理人でなければならず、他者の権利を尊重しなければなりません。

  2. Facebookページの管理
    1. ページ名とFacebookウェブアドレス

      ページ名とFacebookウェブアドレス(ユーザーアカウント) は、Facebookページのコンテンツを正確に反映しなければなりません。

      ●ページ名として使えないもの
      • 「ビール」、「ピザ」といった一般名詞だけのもの
      • 略語以外で大文字だけを使ったもの
      • 過度の句読点や商標マークなどの記号
      • 「東京で一番美味しい○○」のように販促・広告表現を加えたもの
      • Facebookの名称(フェイスブックもダメ)
  3. Facebookページの機能
    1. カバー画像

      Facebookページのカバー画像は、虚偽やごまかし、誤解を与えてはなりません。また、第三者の知的所有権を侵害してはならないほか、次のような要素を含めることもできません。

      ●カバー画像として使えないもの
      • “40%オフ”や“私たちのHPでダウンロードを!”など、価格や購入に関する情報
      • ウェブサイトのアドレスやeメール、メールアドレスなどのコンタクト情報、“基本情報”に記載するべき情報
      • “いいね!”や“シェア”などFacebookでのアクションについての言及や、いいね!ボタンへの矢印
      • “今すぐGet!” “友人に紹介してください!”などのアクションを呼びかける表現

      カバー画像を設定しようとすると「テキスト」を使ってはいけないという表示が出ますが、企業・ブランドのキャッチコピーやスローガンを記載するのはOKです。また、キャンペーンの告知についても期間を表示したり参加を呼びかけるのはNGですが、現在開催中のキャンペーンタイトルだけを記載するのは問題ありません。ただし、テキスト量はカバー画像面積の20%以下に抑える必要があります。

      ※Web掲載版追記:

      カバー画像に関するガイドラインが以下の通りに修正されました。

      カバー

      すべてのカバーは公開情報です。つまり、カバーはFacebookページを訪問するすべてのユーザーに表示されます。虚偽的な、誤解を招くような、または 第三者の著作権を侵害するカバーは認められません。カバーを自分の個人タイムラインにアップロードするようユーザーに勧めることはできません。カバーにテ キストの分量が20%を超える画像を含めることはできません。

      従来制限されていた価格・購入情報や、連絡先情報、ユーザーのアクションを促す文言を記載してはならないという条文がガイドラインから除外となり、企業にとっては規制が緩くなったと言えます。

      一方で、「カバーを自分の個人タイムラインにアップロードするようユーザーに勧めることはできません」という条文が追加となっています。ユーザーが自分自身でタイムラインにアップロードする分には問題ありませんが、企業としてお勧めする文言をカバー画像内に記載することは禁止されていますので注意が必要です。

    2. Facebookページのアプリ

      Facebookページ上で利用するアプリは、Facebookプラットフォームポリシーに準拠したものでなければなりません。

    3. クーポン

      Facebookのクーポン作成ツールを使用してクーポンを作成した場合には、以下のルールが適用されます。

      1. 利用者は、本規約のほか、適用される法律、規則、および規制のすべてに準拠することを保証する責任を負います。クーポンには各種規制(アルコールの割引販売、未成年を対象にしたクーポンなど)が適用されます。
      2. クーポンに対して有効期限、引き換え制限などの制限を設ける場合は分かりやすくハッキリ明記しなければなりません。
      3. 自分のクーポンの配信や引き換えに起因する不適切な換金、不正行為、その他の問題について全責任を負うものとします。
      4. 自分が運営していない店舗においてクーポンの引き換えが行われる場合には、参加店舗との連絡について全責任を負うものとします。
      5. ギフトカード、商品券、プリペイドカードなど金券に相当するものの提供にFacebookのクーポン作成ツールを使用することはできません。

プロモーションガイドライン

企業やブランドがFacebook上でコンテストや懸賞など、いわゆる「キャンペーン」を開催することは、クチコミ生成、ファン獲得、エンゲージメント醸成、eメールリスト蓄積などに強力な施策です。そのため企業のモラルによっては、ユーザーへの迷惑行為が増える危険もあるため、Facebookはプロモーションに対して、かなり厳しいガイドラインを定めています。この「Facebookプロモーションガイドライン」を守らずにキャンペーンやアプリを公開してしまうと、Facebook側からプロモーションに関するコンテンツを削除されたり、Facebookページそのものまで削除されかねない、とても重要なルールです。実際に、キャンペーン開始から数時間で停止に追い込まれてしまったページもあります。

例えば、以下のキャンペーン例でガイドラインに違反しているのはどれだと思いますか? 

期間中に当Facebookページに「いいね!」をしていただいた方の中から、抽選で5名に○○をプレゼント!
期間中にFacebookページのタイムラインに写真を投稿してくれた方の中で、一番いいね!を獲得した方に○○をプレゼント!
Facebookページのアルバムの写真の中で、好きなものにいいね!をして投票してくれた方の中から、抽選で5名に○○をプレゼント!
キャンペーンの当選者にはFacebookメッセージでご連絡します。
キャンペーンの当選者は当Facebookページで発表します。

答えは……すべてガイドライン違反です。Facebook上でキャンペーンを開催する際には、次のポイントに特に注意してください。

  • Facebook上でのプロモーションは、Facebookプラットフォームに置かれるアプリケーション、または自社で作成したアプリ内で運営する必要があります。参加者の募集、抽選の実行、参加者の判定、当選者・受賞者の通知など、プロモーションのあらゆる要素の運営に、Facebookの機能を利用することはできません。また、プロモーションに関するデータはFacebook外のサーバーで管理してください。

  • Facebook上でのプロモーションはFacebookには責任・関係がないことを明記しなければなりません。プロモーションに関しての責任は全て主催者にあり、プロモーションで提供された情報は、Facebookではなく運営者やアプリ提供者が受け取ることを開示しなくてはいけません。

  • 自社Facebookページへのいいね!やスポットのチェックインにより、キャンペーンに自動参加させることはできません。Facebook機能の「いいね!」を押すことにより、自動的にキャンペーンに参加するような仕組みはダメ。「いいね!」をクリックした上で(応募条件)、さらにアプリを使ってコンテストに参加する(応募の実行)ものはOKです。ただし、「いいね!をすること」ではなく、「いいね!をしている状態」を参加条件にしなくてはいけません。これは、既に「いいね!」をしているユーザーがプロモーションに参加できないという不平等を避けるためです。

    ※例1「アパレルブランド U
    Facebookページに「いいね!」すると、Webポイントサービスのポイントが自動的に貰えるキャンペーンを実施しましたが、開始して数時間後にFacebook日本法人から「利用ポリシーに反している可能性がある」という連絡があり、キャンペーンが停止してしまいました。これはFacebookプロモーションガイドラインの「3.Facebook機能をプロモーションの参加または応募手段として使用することはできません」という項目に抵触すると判断されたためです。「いいね!」をすると“自動的”にポイントが付与されたことが問題だったようです。
  • タイムラインの投稿への「いいね!」やコメントの投稿、写真へのタグ付けを応募条件とすることはできません。また、キャンペーンに自動参加させることもできません
    ※例2「雑貨ブランド R
    TwitterやFacebookでメッセージを投稿すると音楽ファイルがダウンロードできるキャンペーンを開催しましたが、Facebookへの投稿が応募の条件だったため、プロモーションガイドラインに反すると判断され、一時中断となりました。その後Facebookへの投稿の有無にかかわらず、ダウンロードできるように仕様変更してキャンペーンを再開しました。
  • 「いいね!」ボタンなどのFacebook機能をプロモーションの投票手段として使用することはできません。
  • Facebookのメッセージ、チャット、プロフィールまたはFacebookページへの投稿など、Facebookを通じて当選者に通知することはできません。また、同様に配送先情報などをFacebookの機能で取得することはできません。

Facebook社からは、個別のパターンについての公式見解は発表されていません。ですから、明らかな規約違反以外は、解釈の問題になってくる部分もあります。どのように解釈するかについては意見が分かれるところですが、ページ削除などのリスクを考えると、できるだけ慎重に解釈しておくほうがよいと考えられます。

できることできないこと
Facebookページに「いいね!」、スポットへのチェックイン、アプリ連携をキャンペーンの参加・応募条件にする(※ただし自動的に参加完了としてはいけない)ファンの中からランダムに選んで賞品を授与する
Facebookページに「いいね!」している人全員にクーポンをプレゼントする「いいね!」するだけで自動的に参加が完了し、抽選でプレゼントが当たる
Facebookページではコンテストの内容紹介や告知だけで、実際の応募や投稿、投票は外部サイトで実施する参加したことを友達にシェアしないと抽選対象にならない
外部サイトで実施したコンテスト結果をFacebookページで紹介し、それに対して「いいね!」を募るコンテストのエントリーを自分のタイムラインに投稿させ、友達からの「いいね!」数を競わせる
ファンの中から選んだ人をFacebookページで紹介するアプリで開催したキャンペーンの抽選結果をFacebookページのタイムラインで発表する
プロモーションへの参加を自社のFacebookページのファンだけに限定するタイムラインへの投稿や写真のアップロードを抽選や選考の条件にする
ファンになった人だけが見ることのできるタブで、全員が貰える割引コードを表示する
表2-2-2 プロモーションを行う場合に、できること、できないこと
現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書
  • 現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書
  • 藤田 和重、小川 裕子 著
  • ISBNコード
    978-4839943608
  • マイナビ 発行

この記事は、書籍 『現場のプロがやさしく書いた Facebookマーケティングの教科書』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

本書は、アライドアーキテクツで約2年間に渡りブログメディア「ソーシャルメディアマーケティングラボ」を運営しながら、実際にFacebookマーケティングに携わってきた担当者2名が、これまでに培った経験や知見を最大限に活かし「企業のFacebookページ運営担当者」に向けて執筆した、Facebookマーケティング指南書の決定版です。

ターゲットを法人利用に絞り、Facebook広告の効果的な運用やFacebookキャンペーンの実施といった実用的な情報に加え、「どんな投稿がファンの心を引きつけるのか」といったテクニックや国内企業約35社のFacebook活用事例など、実際の業務で役立つ豊富なノウハウや情報を惜しげなく公開しています。

本書は、マーケティングやデジタル、WEBは専門だがソーシャルメディアはよくわからないという方、全く違う領域からいきなりFacebookページの担当になられた方、そして「Facebookって何?」という方でも、読み進めながら実践していただける内容を目指しました。

企業のFacebook活用の本質的な意義から、実務面の手順を追った解説、実例紹介まで、即戦力として役立つことを願っています。

ナビゲーターは新人マーケター「あゆみ」ちゃんと、マーケティング部の先輩である「小田先輩」。

図解やイラストを多用し、親しみやすい文章と誌面で、Facebookやマーケティングに詳しくない人でも、ある程度知っていて「一歩先の」知識を手に入れたい人にも、役立つ内容となっています。

この記事の筆者

Text/藤田 和重

ソーシャルメディアマーケティングラボ(SMMLab)

ソーシャルメディアマーケティングラボ(SMMLab)
“ソーシャルテクノロジーで、世界中の人と企業をつなぐ”というミッションの下に事業展開するソーシャルメディアマーケティング&ソリューションカンパニー「アライドアーキテクツ株式会社」が、国内におけるソーシャルメディアマーケティング市場の発展を目的として2011年に開設。 ブログとFacebookページを中心に、ソーシャルメディアマーケティングに関する国内外のニュース、事例データや運用のヒント、業界のキーマンや企業マーケターへのインタビューなどを発信中。
https://www.facebook.com/smmlab

藤田和重氏

藤田 和重 (ふじた かずえ)
ラジオ番組制作や音楽制作マネージメントを経験後、2008年アライドアーキテクツ入社。ユーザーサポートやメディア運営、ソーシャルメディア担当業務を経て現職。
https://www.facebook.com/kazue.fujita

小川裕子氏

小川 裕子 (おがわ ゆうこ)
一橋大学社会学部卒業後、住友商事に勤務。ベンチャー企業でのWEB担当業務を経て、2011年アライドアーキテクツ入社。企業担当コンサルタントから現職。
https://www.facebook.com/yuko530

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スマホのない時間が企画を練るのに効果バツグンだと深夜のバイクが教えてくれた [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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今日は、「スマホ断ち」をするといろいろ仕事がはかどる場合がありますよね、というちょっとした話題です。

先日、久しぶりにバイクで移動していたんですよ。すると、その移動時間だけで、結構な仕事が進みました。バイクで走りながら考えていたら、ぼんやりとしていた企画がある程度まとまり、そのうえ、また別の「こんなことできないかな」と思っていたプログラムの骨組みがまとまったんです。


普段、電車で移動していると、ついつい電車の中でスマホを取り出していじっちゃうんですよね。東京メトロのなかでスマホからネットにつながるようになったので、なおさら。

スマホをいじっていると、ついついTwitterを見たりFacebookを見たり、パズドラをやったりして、気がつくともう降りる駅になっています。昔は、電車のなかで中吊りを眺めたり、ぼんやりと考え事をしたり、いろいろしていたと思います。そういう時間が、スマホによって失われてしまっているような気がします。

この「ぼんやりと考える時間」は、パソコンの前に座って仕事をしているときも、実はあまりないんですよね。モーレツにメールを処理していたり、原稿を前に作業していたり、息抜きにいろんなサイトをめぐったりしていますからね(企画書を開いてその内容を詰めにかかるのは、ホントにやらなきゃいけないときだけだったり)。

いつでもネットに接続できる現代というのは、「何かを考える時間」が(意識して行わなければ)どんどん減っていく時代なんじゃないかという気がします。


ところが、バイクや車を運転しているときって、BGMをかけているのでなければ、運転以外に何もすることがないんですよ。すると、ぼんやりと頭の片隅にあったことが脳味噌のなかに浮かんできて、それが徐々に組み立てられていくんです。

ふだん仕事を忙しくしていて、やらなきゃいけないことに追われている人は、電車のなかでスマホに触れずにいる時間を増やしてみるのはいかがでしょうか?もしかしたら、「今すぐにやらなきゃいけないわけじゃないから」という理由で後まわしにしていた仕事がはかどるかもしれませんよ。特に「企画を練る」という仕事が。

もちろん、そのためには常日頃からインプットをしていて、脳味噌のなかに企画のぼんやりとした概要が浮かんでいなければ意味がありません。企画の種がまかれて少しでも芽が出ていなければ、どれだけ「考える時間」という環境があってもその芽は育ちませんからね。

でも、やりたいこと、イメージしていること、思考のネタがあるときには、「スマホ断ちをして強制的に考える時間をつくる」ことが、結構いいんじゃないかと思います(まとまった企画はその場でスマホを取り出してメモしなきゃどこかに消えていってしまいますけどね)。

◇◇◇

当たり前っちゃ当たり前のことなのですが、深夜にバイクで走っていた時間が、それを思い出させてくれました。

あ、もちろん、車やバイクを運転するときは運転にはちゃんと集中してくださいね。企画のことばかり考えていて事故を起こしてしまっては意味がないですからね。

この記事の筆者
ユーザー 安田英久(Web担 編集長) の写真

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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「今知っておきたいコンテンツのすべて」長谷川恭久氏のセミナー4/23にCSS Niteが開催 [ニュース] | Web担当者Forum

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「今知っておきたいコンテンツのすべてを紹介します」としたセミナーを、CSS Niteとクリーク・アンド・リバー社が4月23日(火)に麹町で開催する。

http://cssnite.jp/cr-sta/sp1/

講師は長谷川恭久氏。

2012年11月から全国各地で開催しているセミナー&ワークショップ「コンテンツ三部作」のすべてを圧縮版で伝える内容で、Webサイトなどの「コンテンツ」に関して、その役割や「コンテンツワークフロー」「品質チェック」「コンテンツモデリング」「コンテンツを活かすための UI」「小さなテキストからはじまるUIデザイン」といったトピックを扱う。

クリエイターを応援するクリーク・アンド・リバー社とWeb制作に関わる方のためのセミナーイベント「CSS Nite」がコラボレーションし、クリエイターのステップアップにつながるスキルや情報を提供するセミナーシリーズ「クリ☆ステ」の特別編としての開催。

開催概要

  • イベント名: クリ☆ステ特別編:長谷川恭久の「マジカルコンテンツツアー」
    ~今知っておきたいコンテンツのすべてを紹介します
  • 日時: 2013年4月23日(火)
  • 場所: クリーク・アンド・リバー社セミナールーム
    東京都千代田区麹町2丁目10番9号
  • 定員: 80名
  • 主催: CSS Nite実行委員会、クリーク・アンド・リバー社
  • 参加費: 4,000円(事前決済)/5,000円(当日決済)
    クリーク・アンド・リバー社登録者は3,000円(当日決済)
  • 詳細情報と申し込み: http://cssnite.jp/cr-sta/sp1/

この記事の筆者

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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CMS製品「Oracle WebCenter Sites」のB2B企業での事例セミナーをオラクルが5/30に開催 [ニュース] | Web担当者Forum

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日本オラクルは、5月30日(木)に芝公園で開催するイベント「オラクル ミドルウェア フォーラム 2013東京」において、同社が提供するWebコンテンツ管理システム「Oracle WebCenter Sites」の事例セミナーを行う。

http://www.oracle.com/webapps/events/ns/EventsDetail.jsp?p_eventId=161817

「オラクル ミドルウェア フォーラム 2013東京」は全体としては企業内情報システムなどを含めたシステム部門向けのイベントだが、「B-2」セッションでは「浜松ホトニクス様が実現したグローバルサイトとPIM(製品情報管理)の融合とは」として、光技術のグローバルカンパニー「浜松ホトニクス株式会社」が自社サイトをリニューアルし、製品情報を自動的にWebサイトに反映するコンテンツ管理システムを構築した事例を紹介する。

開催概要

  • イベント名: オラクル ミドルウェア フォーラム 2013東京
    (CMSの事例セッションは「B-2」枠)
  • 日時: 2013年5月30日(木)
  • 場所: ザ・プリンスパークタワー東京
    東京都港区芝公園4-8-1
  • 主催: 日本オラクル
  • 参加費: 無料
  • 詳細情報と申し込み: http://www.oracle.com/webapps/events/ns/EventsDetail.jsp?p_eventId=161817

この記事の筆者

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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ヤフー、Yahoo!プロモーション広告の「スポンサードサーチ」におけるキャンペーン機能を強化 [ニュース] | Web担当者Forum

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Yahoo!JAPANを運営するヤフーは、Yahoo!プロモーション広告が提供する検索連動型広告「スポンサードサーチ」におけるキャンペーン機能の強化(ユニファイドキャンペーン)について、機能強化の名称と概要を4月15日発表した。1キャンペーンにおけるプロモーションをすべてのデバイスで一元管理できる機能強化で、「1つに集約した」意味で「ユニファイドキャンペーン」という名称にした。キャンペーン機能の強化に伴い、従来のキャンペーンをユニファイドキャンペーンにアップグレードする必要がある。

キャンペーンのアップグレードは、手動と自動の2段階に分けて実施する。手動アップグレードの第一段階は、5月15日から7月中旬。広告管理ツール内に表示するアップグレード用のボタンを使用し、画面を確認しながら手動でアップグレードを行う。第二段階は自動アップグレードで、7月中旬の手動アップグレード期間終了後、第一段階でアップグレードしていないキャンペーンをヤフーが自動的にアップグレードする。

Yahoo!ビジネスセンター
http://business.yahoo.co.jp/

Yahoo!プロモーション広告
http://promotionalads.yahoo.co.jp/support/announce/2013/0415.html

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キノトロープ、CMS導入セミナー「大規模Webサイトリニューアルを成功させるCMS導入の進め方」、東京で5/9 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webブランディングのキノトロープは、大規模Webサイトを運営している企業担当者を対象に、CMS導入前に知っておきたいWebサイト構築の考え方やCMSの選び方について解説するセミナー「大規模Webサイトリニューアルを成功させるCMS導入の進め方」を5月9日に東京都渋谷区で開催する。CMS導入をどのように進めればよいか、最適なCMSは何かなど、キノトロープが蓄積したノウハウや事例を交えて紹介する。セミナーは午後3時~同5時に開催。定員は10人、参加無料。サイトから申し込む。概要は次の通り。

日時:2013年5月9日(木)午後3時~同5時
場所:キノトロープ1F会議室(東京都渋谷区大山町45-14)
内容:第一部「CMS導入を成功させるために」第二部「CMS導入の進め方」
詳細・申し込みサイト:
http://www.kinotrope.co.jp/seminar/130509/

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ヤフー、「Yahoo!JAPANビッグデータレポート」を公開、景気を予測する「Yahoo!JAPAN景気指数」を策定 [ニュース] | Web担当者Forum

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Yahoo!JAPANを運営するヤフーは、Yahoo!JAPAN内の「ビッグデータ」にあるさまざまなデータを分析し、結果をレポートとして提案する「Yahoo!JAPANビッグデータレポート」を4月16日公開した。今回のレポートのテーマは「景気」で、景気の「今」を可視化するために、主に「Yahoo!検索」のデータを基にし、独自の分析方法で景気を予測する「Yahoo!JAPAN景気指数」を策定した。

Yahoo!JAPANビッグデータレポートは、ポータルサイトYahoo!JAPANに匿名化して蓄積した検索、広告、ショッピング、地域情報、ソーシャル上のトレンド情報などのカテゴリにある膨大なデータを分析して活用し、世の中の課題解決を行うことを目的に展開。情報は定期的に更新していく。

Yahoo!JAPANビッグデータレポート
http://event.yahoo.co.jp/bigdata/keiki/

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楽天 スタイライフへのTOB終了 アパレル部門強化の一環 最終的には完全子会社化へ [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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楽天は3月22日、同21日まで実施したスタイライフへのTOB(株式公開買い付け)が終了したと発表した。楽天が保有するスタイライフの発行済み株式は6982株(所有割合32.50%)から2万383株(所有割合94.88%)となる。TOBによる株式取得費用は約9億9000万円。「楽天市場」のアパレル部門強化の一環で、最終的には完全子会社化する方針。

楽天は2月5日から3月21日までに応募があった発行済み普通株式1万3401株(所有割合62.38%)の全てを買い付ける。決済は同28日。買い付け価格は普通株式1株につき7万4000円。株式取得後、スタイライフは上場廃止となる。

楽天は昨年5月、スタイライフの発行済み株式6982株を取得、筆頭株主となっていた。今後、「楽天市場」とスタイライフの連携をさらに深めるとしている。管理機能を統合し費用の削減や効率化を図る。

・楽天のプレスリリース
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2013/0322_01.html

・ファッション通販 Stylife(スタイライフ)
http://www.stylife.co.jp/

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※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

この記事の筆者

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

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彼女を名前で呼ぶタイミングから学ぶビジネスメール基礎心得 [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の307

ネット選挙における危惧

本稿が公開されるころには、衆院を通過していると思われる「公職ネット選挙法(仮)」。いわゆる選挙活動でネット利用を解禁する法律です。メールの利用について各党で意見がわかれていましたが、そもそも何を持って「メール」とするのか、その議論への踏み込みは甘いと言わざるを得ません。

Facebookのメッセージ機能はもちろん、mixiから届く近況報告に政治的メッセージを織りこみ、電子メールと同等の機能を持たせることは造作のないことです。規制も抑制も不十分な「ザル法」となりそうで、夏の参議院選挙における混乱が、いまから楽しみです。もちろん、イヤミです。

今回は「公職ネット選挙法(仮)」でも争点となった「メール」について。4月も半ばを過ぎ、新しく配属されたWeb担向けのメール基礎心得です。

当たり前が故の作法

電子メールはすでにコモディティツールとなりました。20世紀の頃、下書きしたメールをプリントアウトし、部下を捕まえ読み合わせしてから「送信」ボタンをクリック。さらに先方に電話をかけて電子メールに記述した内容を説明する、というサラリーマンは実在しました。時は流れ、いまや言葉足らずで送っても、受け手は「誤変換」だと受け流してくれるでしょうが、ビジネスの現場でそれは甘えです。

プリントアウトまでして校正しろとはいいません。しかし、ビジネスで送信する文章なら、一度は読み直し、誤字脱字を、少しでも減らす努力をしなければなりません。特に初めてメールを送る相手には細心の注意が必要です。おまけに、

「(ノ^^)ノ(やった)」「<m(__)m>(ぺこり)」

などは送るなとはいいませんが、段取りを踏まなければあなたの人間性はもちろん、そんな社員を雇った会社の信用を毀損します。そこでビジネスメールの基礎心得。

一、ビジネスメールは公式文書と思え

宛名に現れる礼儀

今年に入り、面識も接点もない2つの上場企業から届いた、それぞれのメールにガッカリしました。1つは、当社で管理している地域サイトに掲載している写真を、自社のサイトで使いたいという申し出です。私が断りもせずに、放置した理由は差出人の「苗字」しか記載されていなかったからです。

「たかがそれぐらい」だと思うなら企業のWeb担失格です。取引の有無、組織個人を問わずとも、面識も接点もない初対面の相手に対して、苗字を名乗るだけで許されるのは「電話」や「対面」のときだけです。メールとは書面であり、書面とはいくらでも改ざんできるものです。だからこそ社名、所属部署、肩書き、そして氏名(姓と名前)といった、可能な限りの個人情報を記すことで、相手の信頼を勝ち取らなければならず、それは最低限の「礼儀」なのです。

一、個人を特定できる情報を必ず添える

ちなみにもう1社はさらに酷く、所属も担当者名も名乗っていないので、こちらも同じく放置しています。

自筆を装う礼儀

一般的なメーラーは署名(シグネチャ)を自動的に挿入することができます。自己紹介はこれで十分でしょうか。

確かに情報としては十分ですが、おざなり感は隠しきれません。そこで私は、大切と思う相手へのメールには日付と社名、そして氏名をシグネチャの前に入力します。

合理性を最優先に考えるなら、まったくもって無駄な作業です。しかし、わざわざ打ち込む数秒間の心遣いを、誠意と敬意の表れと理解する相手は必ずいます。これを「心得」とはしませんが、小技の1つとして記しておきます。ちなみに日本語変換ソフトのATOKなら「きょう」で変換すると、その日の日付が表示され、あまり手間がかかっていないことは秘密です。

彼女を名前で呼ぶタイミング

メールだから気楽に

という主張はその通りです。しかし、いきなり「<m(__)m>」は論外です。ビジネスと恋愛は似ており、ビジネスメールにも通じます。段階を踏んで親しくなっていくのです。

つきあい始めたころは相手の苗字に「さん」を付けて呼ぶ人が多いのではないでしょうか。そして、より親しみをこめてファーストネームで呼びたいと願っても、切り替えのタイミングは難しく、理想とされるのは「自然」に呼び替えることです。

「自然」さの演出はグラデーション。彼女をファーストネームで呼ぶであろう、父母や友人とのエピソードを聞き出し、そこで登場する彼女のファーストネームを「○○って呼ばれていたんだ」「○○だよね」「○○はさぁ」と復唱し、可能な限り繰り返します。そして、相手のファーストネームを自分が口にする行為そのものの違和感をなくしてしまうと自然に……というのは別の話。

でも、メールで親しみを演出するのも同じです。

人間関係と同じ

まず、手始めに「(笑)」や「(涙)」など、わかりやすい文字による感情表現を、一度の送信で一箇所を限度として挿入します。相手が同様に返してくれば、文字表現への許容度が高いと見ることができます。すると多少、砕けた文体でもOK。反対ならしばらく様子見です。

次に「お世話になっております」と紋切り型の挨拶文も、頻繁にメールをやり取りするタイミングによって使い分けます。これは感覚の問題ですが、一週間に数回以上のやり取りがあれば「お世話様です」と簡略化するなど、意図的にくだけた表現の分量を増やしていくのです。

さらに話は前後しますが、初めてメールを差し出すときは、冒頭に会社名、所属、肩書き、先方の氏名を記し、だれ宛てなのかを明示します。メールアドレスで区別されているだろう、とはいいません。作法とは敬意を表すためにあり、合理性で応えるものではないからです。そして、冒頭の宛名も徐々に減らしていきます。社名を削り、所属を削り、最後は氏名も削ります。そこで最後の心得。

一、だんだん砕けていく

いつまでも固い文書のまま。も間違いではありません。しかし、すっかり普及し浸透した電子メールには、電子メールだけに通じる「親近感」が存在します。Web担当者なら、これを上手に利用して、社外はもちろん社内との人間関係を構築してください。

今回のポイント

ビジネスメールは会社を代表することもある

くだけるのは信頼関係ができてから

この記事の筆者
ユーザー 宮脇睦(有限会社アズモード) の写真

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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iPhoneユーザーのアプリ利用率、地図/天気/乗換など日常の生活情報が上位に | スマートフォンレポート vol.3-2 [スマートフォンレポート] | Web担当者Forum

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スマートフォンレポート

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

今回は2012年11月に発表された「スマートフォンレポート vol.3」から、調査報告2「iPhoneユーザー利用動向」の調査レポートをお届けする。

利用率が高いアプリの多くは無料だが、
フリーミアムモデルのアプリも上位に

今回は、iPhoneユーザーのアプリ利用傾向(2012年8月)にフォーカスを当て、各ジャンルにおけるアプリ利用ユーザーの比率(アプリ利用率)や平均利用日数から、利用傾向の高い、人気のアプリを調査する(図1)。

図1 アプリ利用率ランキング(全体)、Google Map、YouTube、LINE、天気、乗換案内、Twitter、ウェザーニュース タッチ、LAWSON、クックパッド、Skype、Amazon モバイル、ゆれくるコール、産経新聞HD、mixi、ヤフオク、Yahoo! JAPAN、radiko.jp、楽天市場、乗換案内 Yahoo!ロコ、Instagram
図1 アプリ利用率ランキング(全体)

まず、全体をアプリ利用率の観点で見てみると、「Google Map」(1位)、「天気」(4位)といったプリインストールアプリを除いた場合、最も利用率が高かったのは「YouTube」(2位)となった。次いで、PCでの利用が多いサービスや、日常生活に密着した情報提供サービスの利用が高い傾向を示しており、「乗換案内」(5位)、「ウェザーニュース タッチ」(7位)、「クックパッド」(9位)などが10位以内にランクインしている。PCやフィーチャーフォンではブラウザサービスとして利用していたものを、iPhone上ではアプリを用いるといった利用形態の変化を感じつつも、生活に必要な情報は高い頻度で取得しているという傾向がうかがえる。

また、「LINE」(3位)や「Skype」(10位)といった音声通話アプリや、「Twitter」(6位)、「mixi」(13位)といったソーシャル系アプリの人気も目立つ。上記4つのアプリに関しては、平均利用日数が高いのも特徴的で、すべて平均利用日数が11日を越えている。これらソーシャル系アプリは話題性も高く、注目を集めているが、実際データを見ると、いかに多くのユーザーに利用されているかが明白となっている。

更に、ショッピング系アプリも4つがランクインするなど、高い利用傾向を示している。ただしファッション系ECサービスが入っていないなど、ユーザー属性にやや偏重性が感じられることから、女性ユーザーのショッピングアプリ利用に関しては、まだそれほど活性化していないのでは、とも推測される。

次に、エンターテインメント系(音楽、動画、ゲーム等)と生活情報系(天気、ニュース、地図等)といった、ジャンル別に絞った形でランキングを見たい。まず、エンターテインメント系に関してだが、「ゲーム」ジャンルのアプリが上位16個中13個を占めるなど、ジャンル内における利用傾向は非常に高い。その内容はというと、無料でプレイさせた上で課金へ誘導するといった、ソーシャルゲームに代表される「フリーミアムモデル」のゲームが主流となっている。とはいえ個々のアプリ利用率は10%を下回るなどそれ程高くはなく、大多数のユーザーが遊んでいる、などといったゲームアプリは本調査では見られなかった。

これは、課金という要素がハードルになっていることや、数多くのゲームアプリがリリースされており、様々なゲームに利用が分散していることなどが要因として考えられる。「ゲーム」ジャンル以外のアプリに関してはすべて「動画」となっているが、これはスマートフォン画面の大きさを活かしつつ、高品質な動画が無料で楽しめるという部分が大きいのではと想定される(図2)。

図2 アプリ利用率ランキング(エンターテインメント系)、YouTube、運命のクランバトル、釣りスタ、LINE Birzzle、ニコニコ動画、Dragon’s Kingdom、スヌーピー ストリート、神将麗戦アマテラス、レジェンド オブ モンスターズ、東京ギャング、GyaO!
図2 アプリ利用率ランキング(エンターテインメント系)

一方、生活情報系のアプリについてだが、冒頭で述べた通り「天気」「乗換」ジャンルのアプリが上位20位内に複数ランクインしている他、「ニュース」ジャンルのアプリも2つランクインするなど、日々の生活に密着したアプリの高い利用傾向がうかがえる。更に、ヘルスケア関連の「ルナルナ Lite」、チラシ情報を扱う「シュフーチラシアプリ」といった、女性をターゲットとするアプリも目立った。また全体的に利用率が高いものの、平均利用日数が少ないアプリも多く、有事の際にちょっと使ってみる、といった傾向もうかがえる。「ウェザーニュース タッチ」の継続利用は高そうだが、それ以外はまだ定期的に利用するアプリを決めかねているのかもしれない(図3)。

図3 アプリ利用率ランキング(生活情報系))、Google Map、天気、乗換案内、ウェザーニュース タッチ、クックパッド、ゆれくるコール、産経新聞HD、乗換案内 Yahoo!ロコ、駅すぱあと、ルナルナ Lite、駅.Locky(カウントダウン型時刻表)、SUUMO、tenki.jp、シュフーチラシアプリ、NewsStand、防災速報、Yahoo! 天気・災害、じゃらん、イマナラ! 時限クーポン、チラシ&レシピ検索 シュフモ
図3 アプリ利用率ランキング(生活情報系)

今回はアプリに絞った形でiPhoneユーザーの利用動向を調査したが、前号のサービス利用動向と同様、アプリの利用率という観点で見ると、無料のコンテンツが上位を占める結果となった。ただし、「乗換案内」や「ウェザーニュース タッチ」「クックパッド」など有料サービスも展開しているアプリが上位に位置している点は注目である。

売上という観点では、ゲームアプリがApp Storeのトップセールスランキング上位を独占している状況だが、利用者の多い生活情報系サービスにおいて、広告以外にどのような収益モデルを形成できるのか、どのような収益モデルが出現するのかは注目である。一方で、電子書籍やデコメールといったジャンルが、今後どの程度利用が高まるのか、新たな人気ジャンルが出現するのかなどといった点も気になるところである。

取得データiPhoneユーザーのインターネット経由でのアプリ接触状況データ
※3G(UQ含む)/Wi-Fi経由とも取得
※オフラインでのアプリ利用等については捕捉なし
調査対象関東地区在住のiPhoneユーザー461サンプル
集計対象期間2012年8月1日(水)~8月31日(金)
調査実施機関ビデオリサーチインタラクティブ調べ

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

スマートフォンレポート

スマートフォンレポート

「スマートフォンレポート」は、2012年7月23日に創刊された、モバイルビジネス・マーケティング情報誌です。専用Webサイトに無料会員登録して頂ければ、企業や団体に属する方であればどなたでも、無料にて入手・閲覧することが可能です。デジタル媒体(PDF)によるデータ配信形式にてご提供いたしますので、無料会員登録した後、ダウンロードすることですぐにご利用いただけます。

この記事の筆者

提供:株式会社ドコモ・ドットコム

モバイル(スマートフォン・タブレットおよびフィーチャーフォン)を活用したビジネスに関するコンサルティング事業と投資事業の2つを軸に、企業プロモーション・マーケティング企画をはじめとした新たなビジネス開発事業を展開。

http://www.docomo-com.com/

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KDDIウェブ、米クラウド電話API「Twilio」を日本で提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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KDDIウェブコミュニケーションズは4月17日、米Twilio社が提供するクラウド電話API「Twilio」(トゥイリオ)の日本国内向けサービス提供を開始したと発表した。

クラウド電話APIは、インターネット上から電話への発信・受信ができるサービス。公開されたAPIをウェブサイトやアプリケーションなどに実装するだけで、電話の送受信機能、アップロードした音声を再生する再生機能、文字列を音声に変換できる音声合成機能、ネットワークを通して音声データを送受信するVoIPやSMSの機能などが利用できる。

たとえば、Webサイト上にボタンをクリックするだけでユーザーが電話発信できる仕組みを設けたり、ユーザーが閲覧中のURL情報を自動的に送信し、サポートスタッフが問い合わせ内容を瞬時に把握する、といった仕組みを簡単に実装可能だという。

Twilioの特徴。通話以外にもさまざまな機能を有する

Twilioのサービス登録を行うと050番号が発番され、固定電話や携帯電話に受信・発信が可能になるほか、音声合成、オーディオ再生、通話録音・保存などの各種APIが利用可能になる。初期費用は無料、月額の電話番号利用料は490円。通信料は、固定電話宛が9円/分、携帯電話宛が19円/分、VoIP宛通信が0.25円/分。着信料は、VoIPからが0.25円/分、VoIP以外からが1円/分。

Twilioはクラウド電話API分野で高い認知・実績を誇り、世界40か国以上でサービスを提供し、その利用開発者数15万人に上る。KDDIウェブコミュニケーションズでは、2012年10月にTwilio社と業務提携を締結し、サービス提供に必要な各種設備や日本国内の通信事業者との接続、サポートの設置など、日本での利用環境を整えてきていた。なお、2012年4月から提供するクラウド電話API「boundio」は、2013年4月16日をもって新規提供を終了しており、今後は機能がより充実したTwilioのサービス拡充を図っていくという。

Twilio
http://twilio.kddi-web.com

KDDIウェブコミュニケーションズ
http://www.kddi-webcommunications.co.jp/

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サイバー・コミュニケーションズ、デバイスの接触態度に関する比較調査でタブレットはPC・スマホの代替デバイス [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告のサイバー・コミュニケーションズは、ニューロテクノロジーを活用したデスクトップPC、タブレット、スマートフォン3デバイスのユーザーの接触態度に関する比較調査を実施。4月17日、調査結果を発表した。調査の結果、PCは大きい画面を生かして詳細情報を検索したり、比較検討するときに使用、タブレットはリラックスして家やカフェで使用しPCとスマートフォンの代替デバイスとして利用、スマートフォンはSNSとの親和性が高く、移動中や外出時のすき間時間に利用することが分かった。調査は3月8~10日に、男性15人、女性15人を対象に、デスクトップPC(21.5インチ)、タブレット(9.7インチ)、スマートフォン(4インチ)のデバイスを用い、アイトラッキングや脳波(EEG)、皮膚反応(GSR)およびインタビューによって実施した。

それぞれのデバイスに最適化していないサイトへの接触態度を分析したところ、画面の大きさやユーザビリティにより接触態度が大きく異なり、タブレットやスマートフォンへの最適化は重要であることが分かった。PCは大きい画面に優位性があり、接触時間が長く、詳細情報に向いている。スマートフォンは、外出・移動時には便利であるものの、画面の大きさに優位性はなく、接触時間が短く、軽い情報に向いていることが分かった。タブレットはスマートフォンとPCの中間的な立ち位置にあった。これらの調査の結果から、各デバイスの特性は「PC=安心安全デバイス」、「タブレット=リラックスデバイス」、「スマートフォン=プライベートデバイス」であることが分かった。

サイバー・コミュニケーションズ
http://www.cci.co.jp/

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Eストアー、商品データフィードサービス「ショッピングフィード・マーケットプレイス」提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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EC支援のEストアーは、国内のECサイトを対象とした商品データフィードサービス「ショッピングフィード・マーケットプレイス」を開発し、4月17日より提供を開始した、と同日発表した。国内の価格比較サイトやショッピング関連サイトなど、約50サイトに商品データを配信し、月間約6000万ユーザーへのアプローチが可能になるため、購買意欲の高いユーザーを効率的にサイトへ誘導し、集客と売上拡大が実現できるという。

ショッピングフィード・マーケットプレイスは、約50サイト、月間6000万ユーザーへの配信が可能なほか、ECサイトで扱う商品の販売単価や利益率、受注率が異なることを考慮し、10円/クリックのクリック課金と売上金額の7%の成約課金を選ぶことができる。また、商品データを少ない工程で作成できる。課金モデルは日ごとに変更可能で、月額3000円のシステム利用料が発生する。

Eストアー
http://Estore.co.jp/

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アイレップ、セミナー「デジタルマーケティング売上最大化の仕組みづくり」開催、東京で5/22 [ニュース] | Web担当者Forum

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検索エンジンマーケティングのアイレップは、NTTコミュニケーションズグループのNTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションおよびWebマーケティングソリューションのアイオイクスと共催でセミナー「デジタルマーケティング売上最大化の仕組みづくり~顧客生涯価値最大化の秘策~」を5月22日に東京都港区で開催する。進化するデジタル環境に伴い、デジタルマーケティング分野では顧客とのきずなをはぐくむ「顧客生涯価値(LTV)」という観点を重要視するようになった。セミナーではLTVの最大化や集客に関する課題を解決するための広告の運用施策やWebサイトの最適化、顧客データの活用術を最新動向を交えて解説する。セミナーは午後2時~同5時10分に開催。定員は100人、参加無料。サイトから申し込む。応募数多数の場合は抽選。概要は次の通り。

日時:2013年5月22日(水)午後2時~同5時10分
場所:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ 汐留ビルディング11Fセミナールーム(東京都港区海岸1-2-20)
内容:「“運用型広告”の成果をマネジメントする最先端手法~サーチとディスプレイ広告の統合運用を目指す、最先端の手法~」「オンラインテストによるウェブサイトの最適化~ベストなウェブサイトはユーザーが決める!オンラインテストによる改善サイクルの構築方法~」「必要なのは顧客を作りだすこと~現場経験豊富なコンサルタントが教える実践的顧客データ活用術~」「パネルディスカッション『現場責任者がホンネで語るデジタルマーケティングの未来像』」
詳細・申し込みサイト:
http://www.nttcoms.com/ltv/

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「あなたの欲しいケルヒャー作ります」ジャパネットたかた、ケルヒャーと共同開発 SNSでアイデア募集 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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ジャパネットたかたは、ドイツの清掃機器メーカーの日本法人、ケルヒャージャパン(本社宮城県黒川郡、佐藤八郎社長)と共同で、SNSなどを使って消費者が商品開発に参加できる企画を4月12日から開始する。企画を通じて開発した商品は、ジャパネットたかた専用モデルとして15年から発売してく予定。

開発するのは、高圧洗浄機。専用サイトやフェイスブック、ミクシィを通じて消費者から意見を募集する。アイデアを集約して新商品の開発に役立てる。

消費者が参加して商品を開発する企画は、両社ともに初めての試み。より日本市場に合った商品を目指す。企画は他のメーカーとも継続していく。

ジャパネットたかたでは数年前から、テレビ通販、ネット通販などで、ケルヒャー社の商品が売れ筋となっている。

・あなたが開発するケルヒャーの高圧洗浄機(JTKプロジェクト)
https://innovation.karcher.co.jp/home

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企業×ユーザーではなく、Twitterユーザー同士の感覚でコミュニケーション/カーコンビニ倶楽部 [企業担当者に聞くTwitter運用の現場] | Web担当者Forum

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Twitter運用の現場を突撃! 企業担当者に聞くTwitter運用
平田幸大氏

リスクばかり考えていたら何も始まらない。実際に始めてみたら、手軽に情報提供ができてすごいじゃないかと、社内での見方がすごく変わり、関心も得られるようになりました。

企業色が強くなると、ユーザーの気持ちが離れてしまう。ソーシャルメディア上の対ユーザー同士という距離感で、コミュニケーションを行っていきたいですね。

カーコンビニ倶楽部
カーコンビニ倶楽部
http://www.carcon.co.jp/

カーコンビニ倶楽部は、自動車向けトータルアフターサービスを提供する「カーコンビニ倶楽部」および「カーコン車検」を全国約800店舗のフランチャイズ事業で展開している。彼らのお客様は、フランチャイズ店舗に来店するため、直接本部との接点はほとんどない。そのなかでお客様のニーズを知り、次なるサービス戦略を練るための方法について、本部広報部でTwitter、Facebook運用を担当する平田氏に話を伺った。

@carcon_jpのプロフィール(データは2013年3月4日時点)
名称:カーコンビニ倶楽部
@carcon_jp

ID@carcon_jp

自己紹介
キズへこみから車検まで、あなたの愛車をトータルサポート!「いつも愛車のそばに」カーコンビニ倶楽部公式twitterです! 全国のカーコンビニ倶楽部・カーコン車検のタイムリーな店舗情報やお得なイベント・キャンペーンなどをつぶやきます。よろしければフォロワー登録お願いします!
http://www.carcon.co.jp/

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Twitter活用の目的
マス広告だけではできない、双方向コミュニケーションのために

――ソーシャルメディアとしてはTwitterとFacebookを活用されていますが、きっかけはどのようなものだったのでしょうか。

平田幸大氏
カーコンビニ倶楽部株式会社
広報部
平田 幸大氏

Twitterを開始したのは2011年9月からです。Facebookは、Twitter運用が軌道に乗ってからということで、翌年の1月に開始しました。それまでWebについては、PC、モバイル向けのサイト運営で新規店舗情報や、キャンペーンなどの情報提供は行っていましたが、ここ数年で、TwitterやFacebookというソーシャルメディアが盛んになってきました。当社でもそういったものを活用して、ユーザーとコミュニケーションを取りながら、より多くの方にカーコンビニ倶楽部を認知していただきたいという思いで始めました。

――認知という点で、御社ではすでにテレビCMなどマス広告を実施されていますが、ソーシャルメディアではコミュニケーションを重視したということでしょうか。

そうですね。これまで、マスメディアを使った情報提供に加えて、月2回のメルマガを発信していますが、ユーザーとのコミュニケーションというものはなかったですね。ソーシャルメディア上のコミュニケーションを通じて、より安心感を感じてもらいたいという思いもあります。

――企業の公式アカウントを開設するには、社内の理解が必要になります。社内調整ではどのようなことを検討しましたか。

最初にTwitterを始めることを社内で検討した際に、まず上がったのは、「炎上してしまうことはないか」といったリスクの部分ですね。実際に何かを書き込んだり、コミュニケーションをとったりするなかで、ちょっとした誤解からでも、そういったリスクは発生する可能性があります。その場合にどう対応していくか、対処方法を十分に準備したうえで導入していこうと、リスク対策にはとにかく時間をかけました。

――社内では具体的にどのような対応を検討しましたか。

公式アカウントとして、どのような運用をするのか明確にするためにもポリシーは必要と考え、しっかりと明記し社内のリスク管理部門に都度確認を行いながら、ポリシー・ガイドラインを作成していきました。また、ガイドラインを公開することで、ユーザーに私たちの考え方について理解を得たうえで、情報を提供できるという安心感もありました。ユーザーも、カーコンビニ倶楽部とTwitterなり、Facebookなりでつながるうえで、安心してご利用いただけるのではないかと思います。

――運用をしていきながらガイドライン作成をすすめる企業もありますが、事前に準備されていた。

ソーシャルメディアを運用するにあたり、リスクという点で上層部が少なからず難色を示していたこともありましたし、本当にそれだけ(炎上などのリスク)は避けたいという思いもありましたので、事前にしっかり時間をかけて作りました。

――ガイドラインで、特にポイントとなる部分はありますか。

気をつけているところは、Twitter、Facebookに限らず、ソーシャルメディアすべてに言えることだと思うのですが、運用の時間帯を明記することです。ソーシャルメディアには手軽にできるというメリットもありますが、企業の公式アカウントである以上、24時間運用できるかというと、そうはいかない部分もあります。明確にこの時間帯に運営しています、この時間をはずれた場合は、書き込みなど返答が遅れる場合がありますと、運用時間の表記を確実に入れるようにしました。

――社内を説得できたポイントとしては、こうした事前準備が大きかったのでしょうか。

準備もしっかりできた点もありますが、一番は「お客様」とコミュニケーションできる、ということだと思います。当社の場合、お客様というのは、各加盟店様に来店されるので、本部と直接コンタクトがない方がほとんどです。なので、お客様はどういった方でどういったご要望があるのかといった情報を汲み取ることが、なかなか難しい状態でした。

ご来店いただいたお客様が、カーコンビニ倶楽部に対してどう思われているかなどの意見を汲み取るためにも、ソーシャルメディアは使い勝手がよいですし、そうした情報を得られるというのは大きかったですね。

――平田さんは、カーコンビニ倶楽部のアカウント開設前から、Twitterを使われていたそうですね。TwitterやFacebookの魅力というのは何でしょうか。

手軽にいろいろなものを書き込めたり、自分がフォローしている人、知りたいと思う人の情報をタイムリーに取得できたりするところでしょうか。今こんなことをしている、というように、実際に自分の近いところで、こんなことが起きているということがリアルタイムでわかるところから、相手に親近感を持ったり、身近に感じられたりするようになるところが、TwitterやFacebookのいいところではないでしょうか。

――個人の利用経験から、カーコンビニ倶楽部でもTwitterを通じてユーザーとコミュニケーションできるという実感を持っていたことが、説得力になったのでしょうか。

それはあると思います。実際、運用する前に自分で使ってみて、理解したうえでないと話もできないですからね。自分で利用し、予習をして、実感を得て、どんな質問をされても答えられるような準備をして、申請したという感じですね。

運用体制
Twitterだけでなく、Facebookの活用を視野に広報部で運用

カーコンビニ倶楽部のFacebookページ
https://www.facebook.com/carcon.jp

――現在、御社ではどのような体制で運用されているのでしょうか。

広報部で全般的に運用をしていますが、Facebookについては、外部の専門家の方に協力を得てやっています。投稿する文章や、ユーザーからの書き込みに対する返信文章といったものを考案していただいていますが、最終的な投稿はすべてこちらで行っています。

――作成された原稿を平田さんが修正、承認して投稿するということでしょうか。

そうですね。今委託しているアクティブサポートの方が作成される文章を、ゆるすぎず、かたすぎずというところでバランスをとりながら微調整した内容を投稿するようにしています。

通常の企業体としてのリリースはかっちりした文章で作りますが、ソーシャルメディアでのコミュニケーションは、少しゆるめの文章で行いたいと思っています。一方で、あまりゆるすぎても、そこまで「フレンドリー」を求めていないというユーザーに対して失礼のないようにバランスというのはきっちりとらないといけない、と思っています。

――TwitterとFacebookの管理ツールとしては、つぶやきデスクを使っていますよね。ツールを使うことは始めから考えられていたのでしょうか。

一番の懸念事項であった炎上などのリスクを回避するためにも、複数名で見て、承認するという形の投稿がよいということで、管理機能を持ったツールを導入することを事前に決めていました。

また、ツールを探すときには、ソーシャルメディアの種類が増えてきていることから、拡張性の部分を考慮しました。後は、手軽さですね。投稿を承認するスキームもそうですが、Facebookであれば、画像投稿がやりやすいといったように、どんなスキルの人でも、手軽に操作できるようなツールを選択したいと思っていました。実際、自分で投稿するときには、難しい作業がないですね。

――Twitterを開設したのが2011年9月、その4か月後にはFacebookを始めていますが、TwitterとFacebookの一括管理を想定していたのでしょうか。

そうですね。始めた時期はTwitterの方が早かったのですが、その運用状況を見て、後々Facebookも始めていくということは決まっていたので、最初から両方管理できるものが望ましいと思っていました。

――外部の専門家にも協力してもらっているようですが、こちらも事前に考えられていたのでしょうか。

いえ、開始当初はすべて社内で行っていました。外部の方にお願いしたのは、2012年の秋口頃からですね。同じ年の年末に開催した「年末は愛車も大掃除キャンペーン!」で、ある程度のコミュニケーションがとれるのではないかと考えました。そこで、的確な文章を作ってスムーズに実施できるようにしようと、専門の方に入ってもらったのです。

注目度の高い週末の夕方を狙って投稿
キャンペーンやソーシャル広告を活用して認知を広げる
ソーシャルメディア活用の声が社内から上がり、意識が前向きに

注目度の高い週末の夕方を狙って投稿

平田幸大氏

――御社のアカウントを見ると、積極的にフォローをしている印象です。フォロー返しのポリシーは何かありますか。

フォローしていただいた方には、積極的にフォロー返しをするようにしています。今は1500~1600ぐらいのフォロワーの方がいらっしゃる状態ですが、現在でも少しずつ増えてきているので、カーコンビニ倶楽部に対して、興味を持っていただいているユーザーが増えてきているのでは、と思っています。

――ユーザーから直接、ダイレクトメッセージなどでお問い合わせなどが来ることはあるのでしょうか。

対応に追われるというほどではありませんが、いくつかはありますね。ユーザーのなかには、「このエリアのカーコンビニ倶楽部はありますか?」といった問い合わせをされる方もいらっしゃるので、そういった場合には、お近くの店舗をご案内するなどの対応をしています。

――企業によっては、Twitterは情報発信にとどめ、サポートについては企業サイトに誘導しているケースもあります。御社では、積極的にTwitter上でもサポートを行う方針でしょうか。

お問い合わせの内容に応じてですね。せっかくTwitterを使ってコミュニケーションを行おうとされている方に対する回答が「Webをご覧ください」というようにしてしまうと、企業色が強くなってしまい、ユーザーの気持ちがそこで離れてしまうと思います。ユーザーとのコミュニケーションという意味でも、手軽にやり取りできる良さをあまりなくしたくはなかったので、ソーシャルメディア上で完結できるコミュニケーションを行っていきたいという思いがありますね。最終的にユーザー自身が興味を持っていただいて、「Webも見てみようかな」と思っていただければとても嬉しいです。

――これまでに、実際に返信に困るようなケースはありましたか。

今のところ、返信に困るケースといったようなものはほとんどないです。こちらが投稿した内容に対して、ユーザーがカーコンでこういうことをやってほしいですなどの、すぐに回答できないものに対しては、各部署に相談の上で文書を考えて、返信させていただくというのはいくつかありました。

――投稿のペースはどのくらいで行われていますか。

今は、Twitter、Facebookともに週2回以上は投稿するようにしています。だいたい、1か月ベースでプランを立てて準備しています。季節感のものや、自社のキャンペーンや催し物のご案内などは、開始の1週間前くらいに告知をする。キャンペーンをやったときなどは、キャンペーン前、開催中、終了後の投稿まで用意をしておきます。

――事前に準備されているということは、日々の投稿ネタにはあまり困らないのでしょうか。

正直困ることもありましたね。新店の情報とか、こんなキャンペーンがあります、こういったサービスを始めました、といったネタが多いタイミングであれば、いろいろ出せるのですが、その間に何も予定がないという時期は当然出てくる。そういった時に、何を投稿しようかと、悩んだときはありましたね。そんな時は、「今日は何の日」などを見て、車につながる話に持っていくような感じにしていました。最近は何かしら告知したい情報が多くあるので、あまり困ることはないですね。

――基本週2回以上といいますが、投稿の時間帯や曜日は気にされていますか。

できるだけ週の終わりの木曜、金曜あたりの夕方の時間を狙って投稿しています。ソーシャルメディアがよく見られる時間帯はだいたいそのあたりと考えているので、意識して投稿しています。

――これまでに反響の良かった投稿では、どんなものがありますか。

反響の良かったものでは、2012年11月下旬から12月にFacebookで実施した「愛車のお掃除体験談キャンペーン」があります。これまでキャンペーンの施策は自社Webサイトや広告のみで展開していましたが、Facebookで同時に愛車お掃除体験談を募集しました。当社としても、ソーシャルメディアを使ったキャンペーンの運用に加え、ユーザーからの書き込みをお願いするというのも初めてだったのですが、思いのほか投稿が集まり、その投稿に対してさらに、いいね!をしていただいて、ものすごい反響がありました。キャンペーンは1か月間だったのですが、Facebookでは、それまで200~300人だったファンを2000人近くまで増やすことができました。

――車というと男性の興味が強い印象ですが、女性の書き込みもありましたね。

お掃除のことを、女性の方にたくさん書き込んでいただいて、こんな失敗しましたとか、こんなコツがありますよとか、盛り上がりました。このキャンペーンについては、Facebookのみで実施しましたが、Twitterでは、このFacebookで行っているキャンペーンの告知を行っていました。もともとTwitterの方がファン、フォロワーの数は多かったので、Twitterを通じてFacebookも運用していることを知っていただいて、Facebookでもファンになっていただくという二次効果があったと思います。

Twitterとも連携してFacebookのキャンペーン企画を盛り上げた

――Twitterで広がっていた土壌から、Facebookの実名のつながりへと展開していった感じでしょうか。

そうですね、Facebookは実名性なので、リアリティのある情報を知ることができます。今後の展開などにも反映させていける要素があるのではないかということで、このキャンペーンはFacebookをメインで行いました。

――情報の深みを意識されているそうですが、TwitterとFacebookでは情報を分けているのでしょうか。

投稿する内容は基本的には一緒ですが、たとえば、夏などに開催の「カーコンビニ倶楽部LPCカップ」という、12歳以下の少年少女を対象にしたサッカー大会を協賛しているのですが、会場で今、こんな試合やっていますといった情報などは、リアルタイム向きのTwitterで出すようにして、その日のまとめを画像付きで出すようなときにはFacebook、というような使い分けはしています。

効果測定
キャンペーンやソーシャル広告を活用して認知を広げる

――Twitter開始時に、フォロワーをどうやって増やすかという課題があります。運用開始時に取り組んだことというのはありますか。

初期には、「Twitter始めました。フォローお願いします」といったようなTwitter広告を出したり、Twitterをフォローして参加してもらうといった、キャンペーンを行ったりもしました。広告の反応は、短期間でしかやっていなかったのと、キャンペーンと合わせて別の広告を出したりしたので、明確に取れてはいないのですが、もともと200人程度だったフォロワーが1500人くらいまで増えたので、効果はあったのではないかと思います。

――車に興味のある方など、ユーザーを積極的にこちらから探しにいくというようなことはされたのでしょうか。

開始当初以外はほとんどないですね。Twitterをからめたキャンペーンと広告がメインでした。あと、メルマガでの告知も行いました。最近では公式サイトや、Twitter、Facebook上で、公式アカウントの情報を相互に提供しているので、フォローや「いいね!」をしていただけているのではないかと思います。

――御社ではメルマガも配信されていますよね。既存のお客様へのアプローチはどうでしたか。

既存メルマガ会員の方にソーシャル開始の告知をおこなった際は、「よりタイムリーな情報をお届けします」という内容をお送りしました。月2回発行のメルマガでは、本当にタイムリーな情報を提供するには弱い部分がありますから、もっとスピーディに情報を知りたいという方が入ってこられたのではないかと思います。

――ベンチマークとされている指標はなんでしょうか。

Twitter、Facebookとも共通して言えるのは、フォロワーであったり、いいね!であったり、常にカーコンビニ倶楽部の情報を取得できる環境にある方を増やしていくことを目標にしています。

――フォロワー数の推移など、社内レポートはどのくらいの頻度で実施されているのですか。

月次ですね。ファンの増加率、その要因などをレポートしています。フォロワーやファンがどこまでの情報を見ているのか、といったような追跡はまだできていないので、今後は分析強化をしていきたいと思っています。

――企業のソーシャルメディア運営では、最終的にはリードの獲得や売上の向上、御社の場合は店舗への送客というものがゴールになると思います。そのあたりの実感はありますか。

Twitter、Facebookから店舗送客できたという明確にわかる手段はありませんが、ソーシャルメディアの運用を始めてからのWebからの問合せ件数は、徐々に右上がりに伸びてきている。すべてではないにしても、一部の送客効果はあるのではないかと思っています。

――コミュニケーションを重視してソーシャルメディアを開始されたということですが、開始前後で変化を感じていることはありますか。

テレビCMなどを定期的に出してはいますが、これまではCMを流した際にも直接反応や反響を得られるわけではなかったのが、CMを流した後に、Twitter上でそれに対するユーザーの、「このCM見たよ」「これいいね」といった書き込みなどを見つけることがあります。ユーザーの反応を直接見ることができるというのは大きいですね。

なかには、「こういう書き込みがあったよ」と当社にメッセージをいただいたりすることもあり、いろいろなユーザーとつながっているからこその情報が得られる。Twitterを運営しているからこそ、こうした情報の拡散を発見できたのだと思います。

ソーシャルメディア活用の声が社内から上がり、意識が前向きに

――Twitterの運用から1年半ほど、当初、社内ではリスクに対する懸念が大きかったようですが、反応は変化してきていますか。

導入するにあたって、リスクを懸念していた人も、最近は「Twitterってこんなことができるんだよな。Facebookってこういうことができるよな」と意識してくれるようになりました。社内で実際に利用する人も増えたし、ソーシャルメディアへの見方が変わった気がします。

積極的に情報を提供し安定した運用をしていることもあって、「リスクリスク」と考えていたら何も始まらない。実際に始めてみたら、こんな便利なものがある。手軽に当社の情報を提供できる、すごい使い勝手の良いツールじゃないか、という見方に変わったというのは、実感としてとてもありますね。

Webサイトでも新店情報などの紹介をやっていますが、企業サイトという位置づけから、ゆるい表現など出せない内容もあります。そうした情報をソーシャルメディアを使って出せないか、新しいお店ができて、そのお店にいった感想とかをユーザーに書いてもらうことはできないか、という話も出るようになりました。

――社内の意識が変わり、新しい提案が得られるようにもなったと。

最初のころに比べれば、意識は高まったと思います。

――今後の目標はどのようなことを考えていますか。

フォロワー数を年末までには倍に、理想では1万人くらいにはしたいと思っています。それは運用初期からの目標でもありますから。年に1~2回開催される全国キャンペーンでは連動していきたいですね。過去のキャンペーンでもソーシャルメディアを連動させた経験から、非常に効果があるということは実感できているので、今後のキャンペーンでも積極的に運用していきたいと思っています。もちろん、効果には大いに期待したいところですね。

――最後に今後の展望についてきかせてください。

平田幸大氏

他のソーシャルメディアについても検討しているところですが、今後はもっとユーザーとコミュニケーションを取りたいですね。キャンペーンの募集や、一問一答といったところまではできるようになりましたが、他の企業でもやっているような、投稿に対してユーザーから寄せられる意見に対してコメントするといった、内容のあるコミュニケーションを今後とっていきたい。

カーコンビニ倶楽部に望むものは何かとか、こんなCMが見たいとか、こういうサービスが欲しいとか。オンラインを超えて、形になっていくような情報を得られるようになるための、深いコミュニケーションを目指していきたいですね。

◇◇◇

テレビCMで聞きなれた、カーコンビニ倶楽部の名前。

カーコンビニ倶楽部のブランド認知は十分に思えるが、これまでのマスメディアを通じての一方通行だった情報提供から、より具体的な深みのある情報提供、ユーザーとの双方向のコミュニケーションのために、ソーシャルメディア運用を開始。

BtoCモデルならではのキャンペーンを絡めた施策が功を奏し、多くのフォロワーとのつながりを得ると同時に、CMへの反響や、ユーザーからの要望など、これまで得られなかった情報を獲得している。今後、そうした「お客様の声」がカーコンビニ倶楽部の新しいサービスや、戦略に形になって現れる日は遠くはなさそうだ。

この記事の筆者

アユダンテ株式会社
藤原 亜希子(Akiko Fujiwara)

神奈川県出身。横浜市立大学文理学部心理学科を卒業後、就職情報会社にて、Nifty-Serveを利用した就活学生の情報交換支援フォーラムを立ち上げ、運用する。その後、アユダンテ前身のイージャパン株式会社にて、企業サイトSEO施策プロジェクトを担当。子育て専念期間を経て、2011年12月より、アユダンテ株式会社にて、ディレクター、ソーシャルメディアマーケティング担当として、企業のSEOプロジェクト進行ならびに、企業のソーシャルメディア活用支援、コンテンツマーケティング支援を行っている。

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「つながりやすさ」だけじゃない。徹底的なデータ戦略で圧倒的なNo.1サイトを目指す!/ソフトバンクモバイルの高橋宏祐さんに聞いてきた [Webのコト、教えてホシイの!] | Web担当者Forum

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第12回は5月中旬公開予定
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星井博文(ほしい・ひろふみ)

漫画家・漫画原作作家。ヤングジャンプにてデビュー。著作に『中京女大レスリ ング部物語「ちゅうじょ」』(実業之日本社)など多数。

「グランドジャンプ」にて、『未解決事件 File.02 オウム真理教』などの構成を担当。

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問題ページは直帰率+加重ソートで探せ! ページ別・改善施策ヒントの見つけ方 [衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座] | Web担当者Forum

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Googleアナリティクスは、非常に高度な分析ができる無料のアクセス解析ツールだ。無料の反面、正式なサポートサービスというものがないため、ユーザーは自分で情報を集めなくてはならない。Web担当者にとっては結構な手間だ。そこで本連載では、Web担当者の負担を軽減すべく、導入から、運用、活用まで、初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

前回は、コンテンツ解析の第一歩ということで、ディレクトリごとのボリュームを見る[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[ディレクトリ]レポートの見方を解説した。

前回紹介したのは、各ページの評価方法として、「セカンダリディメンション」に「参照元」を追加したり、「キーワード」を追加したりすることで、直帰率が高いランディングページと参照元の組み合わせを探索する方法だ。

今回はさらに、各ページの特性を理解するGoogleアナリティクスでの分析方法と、各ページが成果につながっているのかを確認する方法を解説しよう。

[すべてのページ]レポートの見方

まずは[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポートを取り上げる。「すべてのページ」の名前からわかるように、Webサイト内のすべてのWebページを対象に、おもな指標を一覧するためのレポートだ。

操作手順
  1. グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面の左側にあるメニューで、[コンテンツ]をクリックする
  3. メニューが開くので、[サイトコンテンツ]をクリックし、[すべてのページ]をクリックする

[すべてのページ]レポートは、上部に折れ線グラフと主要指標の表示(図1)、下部にデータ一覧表示部(図2)のある標準的なレポートである。

図1:[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポート上部
図1:[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポート上部
図2:[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポート下部
図2:[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポート下部

グラフ表示部(図1)の上部には「エクスプローラ」「ナビゲーションサマリー」「ページ解析」の3つのタブ(図1赤枠部分)があり、デフォルトでは「エクスプローラ」が選択されている。今回はこの「エクスプローラ」タブを中心にその活用法を解説する。

「エクスプローラ」が選択されている状態で表示されている指標は、以下の7つだ(図1青枠部分)。

  • ページビュー数
  • ページ別訪問数
  • 平均ページ滞在時間
  • 閲覧開始数
  • 直帰率
  • 離脱率
  • ページの価値

前回解説した[ディレクトリ]レポートで表示されている指標に「閲覧開始数」と「ページの価値」の2つの指標が増えている。

レポート上部に表示されているのはサイト全体のこれらの指標(図1青枠部分)で、ページ別の指標はデータ一覧表示部(図2)に表示されている。

図2のデータ一覧表示部のプライマリディメンションは「ページ」と「ページタイトル」の2つがあり、デフォルトでは「ページ」が選択されている(図2赤枠部分)。

図2:[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポート下部
図2(再掲):[コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポート下部

「ページ」とは、図2青枠部分を見てもわかるとおり、計測対象サイトのドメイン(サブドメイン)名が省略された、パスとファイル名の表示になっている。つまりURLのドメイン名の後に続く「/」以降の部分が表示される。

各ページ(図2青枠部分)をクリックしても、該当データに絞り込まれて表示するだけで、別のディメンションにドリルダウンされるわけではない。

また、図2緑枠部分は各ページへのリンクで、これをクリックすると新しいウィンドウが開き実際のページを確認できる。「ページ」として表示されているURL(パス)は、サイトを詳しく理解している人にはよいかもしれないが、多くの関係者にとってわかりやすいとは限らない。そのため、各ページへのリンクの機能は、すぐに該当ページを確認できる機能として有効活用しよう。

各ページのタイトルを表示するなら、「ページタイトル」を選択しよう

一方、プライマリディメンションで「ページタイトル」を選択(図3赤枠部分)したのが図3だ。ページタイトル別に7つの指標を見ることができる。

図3:「ページタイトル」ディメンションを選択
図3:「ページタイトル」ディメンションを選択

なお、ページタイトルはtitle要素の情報から収集しているので、異なるページでも、<title>タグの内容が同一であればまとめて集計されることになる。パスとファイル名表示より、こちらのページタイトルの方が直感的にどのページか理解しやすいが、ページタイトルの付け方がいい加減だと、レポートを見る単位としてあまり相応しくない場合もあるので、気を付けたい。

各ページタイトルのリンク(図3青枠部分)をクリックすると、図4のようにドリルダウンできる。つまりURLは異なるが、同一タイトルになっているページの明細を見ることができるわけだ。ここを確認すればサイトでそれなりに規則性をもってページタイトルとURLを関係付けているかは確認できるだろう。

図4:1つのページタイトルをドリルダウンした画面の一覧データ表示部分
図4:1つのページタイトルをドリルダウンした画面の一覧データ表示部分

各ページの特性と成果を確認するには?

ページ別解析の基本を押さえたところで、ここからは具体的に、各ページの特性を理解する方法と、成果につながっているのかを確認する方法を解説してこう。

まず、図2のページ別の指標一覧画面に戻る。

どのレポートでも共通だが、標準では一番左の指標(ここではページビュー数)の多い順にソートされている。この状態で、まずは各ページの量的な人気度合いのランキングとして各ページの一覧を眺め、量的な重要度を見ることになる(図5赤枠部分)。

図5(図2と同じ画面):[コンテンツ]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポート下部
図5(図2と同じ画面):[コンテンツ]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポート下部

そのうえで、各ページの閲覧特性を示した「平均ページ滞在時間」「閲覧開始数」「直帰率」「離脱率」の4つの指標を見ていく。

それぞれ以下のように、各ページ特性の確認と改善活動への手掛かりとして利用しよう。

平均ページ滞在時間

各ページがどれだけの時間見られているのかの指標だ。

判断の基準
  • ナビゲーションのためのページであれば短い方がよい。

  • しっかり読んでもらいたいコンテンツのページであれば長い方がよい

各ページの特性に合致した相対的な位置づけにあるかを確認しよう。「滞在時間」についてはこちらの記事も参照してほしい。

閲覧開始数

ランディングページ(閲覧開始ページ)になっているかどうかの指標だ。

判断の基準
  • ページビュー数が上位にあるにもかかわらず閲覧開始数が少ないページは、回遊後に結局よく見られているページということなので、ランディングページや主要なページからこのページへ行きやすくなっているのかなどがポイントになるだろう。

直帰率

そのページがランディングページ(閲覧開始ページ)になり、そのページだけで閲覧を終了した割合だ。

判断の基準
  • 直帰率が高いページはユーザーニーズと合致していない可能性がある。参照元と組み合わせて見ることで、ユーザー行動を実体験して、なぜユーザーが直帰するのかを考えてみよう。

  • ただし、前回解説したとおり、場合によってはその1ページだけ見て満足して閲覧を終了したかもしれないことも考慮しよう

直帰率については、こちらの記事も参照してほしい。

離脱率

そのページが閲覧の最後になった割合。

判断の基準
  • 離脱率が高い場合は、その中に問題となるページがあるかもしれない

  • しかし、トップページなど、閲覧のもともと多いページも普通に最後になる率も高く、そのままでは使いにくい。

  • カートに入れてから購入完了ページまでの一連のプロセス中などで離脱するケースは、ボトルネックとして改善の余地がないか考えよう。

離脱率についてはこちらの記事も参照してほしい。

  • 直帰率の高いページから改善効果の高そうなページを抽出するには?
  • 「ページの価値」を比較する際の注意点

直帰率の高いページから改善効果の高そうなページを抽出するには?

前のページで解説したように、直帰率の高いページは改善の余地がある可能性が高いので、直帰率で降順にソートして問題のページを抽出してみよう。「直帰率」の指標部分の文字(図6赤枠部分上部)をクリックすると、直帰率の降順にソートされる(図6赤枠部分)。

図6:直帰率の降順にソートした画面
図6:直帰率の降順にソートした画面
図7:並び替えの種類
図7:並び替えの種類

しかし上位を見ると、閲覧開始数が「1」となっていて、そもそものボリュームが少ない(図6青枠部分)。これらのページの直帰率を改善したとしても、全体に対する効果はほとんど期待できない。

もう少し意義のありそうなデータだけを抽出したい。そこで、「並び替えの種類」のプルダウンをクリックしよう(図6緑枠部分)。

「デフォルト」の他に、「加重」(図7青枠部分)が選択できるのがわかる。「加重」を選択すると、閲覧開始数の重みづけをした上で、直帰率の高いページを抽出できる。この「加重」をクリックしたのが、図8だ。

図8:「加重」を選択した並び替えを実施
図8:「加重」を選択した並び替えを実施

こうすることで、直帰率で並べ替える際に閲覧開始数で重み付けされる(図8赤枠部分)。つまり改善効果の高い順に並べられるといってよいだろう。

実際のページをリンク(図8青枠部分)から確認し、前回の記事と同様で各ページ(図8緑枠部分)をクリックして絞り込んでから、セカンダリディメンション(図8黒枠部分)で参照元と組み合わせてみてみることで、ユーザー行動を実体験して、ページに問題があるかを考えてみよう。

「離脱率」の並べ替えでは「加重」が使えない

直帰率と同様のアプローチができれば、離脱率に関しても問題のページを抽出するのが容易にできそうだが、離脱率でソート(図9赤枠部分)した場合に、並び替えの種類(図9青枠部分)に「加重」の選択はできないので、残念ながら同じアプローチは取れない。

図9:離脱率で並べ替える際には、「加重」を選択できない
図9:離脱率で並べ替える際には、「加重」を選択できない

「ページの価値」を比較する際の注意点

最後に解説する指標は「ページの価値」だ(図10赤枠部分)。「ページの価値」の指標についての詳細は、以下の記事を参照してほしいが、わかりやすく一言で言えば、該当ページへの1訪問の価値を表す指標ということになる。

図10(図2と同じ画面):「コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ」レポート下部
図10(図2と同じ画面):「コンテンツ]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ」レポート下部

成果を生み出しているページを探すときに役に立つわけだが、気を付けなければいけないのは、この指標の計算の特性上、目標達成に近いページになるほど、「ページの価値」の値は高くなるということだ。

たとえばeコマースサイトであれば、「ページの価値」の値は、購入完了ページが最も高く、次に高くなるのは購入プロセスであるショッピングカートのページなどだ。そのため、目標達成までが遠い「トップページ」とカート周りのページを比較しても意味はない。

すなわち、「ページの価値」を比較するときは、同じレベル(階層)のコンテンツや同種のコンテンツ間で、目標達成に対する相対的な評価をするのが正しい

前回の「ディレクトリ」のレポートではこの指標が表示されないので、同じ階層や同じディレクトリ内のページ間での比較などが簡単にできないのは残念だ。この「すべてのページ」のレポートを一括でファイルに出力するなどして、この成果の軸からページを評価してみて、問題と思われるページがないかを探してみよう。

具体的には、

  • 力を入れているコンテンツなのに相対的に評価が低いページがないか?
  • 想像した以上に価値が高いページの理由は何なのか?

といったところから問題意識を発展させてみてはどうだろう。

「ページの価値」は短期的な評価指標

ただ気を付けたいのは、「ページの価値」は、時間を掛けて醸成されるブランディング効果などを測る指標としては適切ではないということだ。

「ページの価値」が低いということは、短期的な(レポート対象となった期間の訪問時の)目標達成には効果がなかったということを表している。しかし、だからといって、そのページやコンテンツやコンテンツ群に意味がないなどと短絡的に判断すべきではない。あくまでも、そのページやコンテンツの特性と合わせて考えるべきだ。

しかしながら、ユーザーの過去からの閲覧ページの経緯を見たうえで各ページの長期的な価値を算出する指標は用意されていないので、今のところ簡単に長期スパンでの各ページが生み出している価値を判断するのは容易ではないことも付け加えておこう。

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この記事の筆者
ユーザー 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン) の写真

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社、視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社(現ニールセン株式会社)フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Digital Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

著書など:
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「Yahoo!プロモーション広告 公式ラーニングポータル」が刷新、YDNに対応し動画コンテンツを拡充 [ニュース] | Web担当者Forum

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ヤフーは、Yahoo!プロモーション広告を利用する広告主向けの運用支援サイト「Yahoo!プロモーション広告 公式ラーニングポータル」を4月15日にリニューアル公開した、と発表した。

今回のリニューアルでは、従来の検索連動型広告スポンサードサーチのコンテンツに加え、2013年1月に提供を開始したYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)に関するコンテンツを新設。サポートセンター宛てに寄せられた広告主のさまざまな意見を取り入れ、サービスの概要から運用ノウハウまで、わかりやすく説明するコンテンツを設けた。

また、リニューアルに合わせて動画コンテンツの種類を拡充し、ページの構成を一新。YouTubeに公式チャンネルを設けており、2013年4月現在、Yahoo!プロモーション広告の運用に役立つ、20以上のさまざまなジャンルの動画を公開している。

Yahoo!プロモーション広告 公式ラーニングポータル
http://promotionalads.yahoo.co.jp/online/

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オリジナル記事:「Yahoo!プロモーション広告 公式ラーニングポータル」が刷新、YDNに対応し動画コンテンツを拡充 [ニュース] | Web担当者Forum
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アイレップ、Yahoo!JAPAN提供の「Yahoo!タグマネージャー認定パートナープログラム」を取得 [ニュース] | Web担当者Forum

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検索エンジンマーケティングのアイレップは、Yahoo!JAPANを運営するヤフーが提供する「Yahoo!タグマネージャー認定パートナープログラム」において、4月18日、パートナーとして公式に認定を受けた、と同日発表した。さまざまなタグを一元管理するYahoo!タグマネージャーは、タグの導入・運用負荷の削減、ページ表示時間の高速化を実現するサービス。認定パートナープログラムは、Yahoo!タグマネージャーにおいて、高い運用力を持つパートナーとして基準を満たした企業を認定するYahoo!JAPANのパートナープログラムとなる。

Yahoo!タグマネージャー認定パートナープログラムの取得条件は、Yahoo!JAPANが提供する「Yahoo!タグマネージャー認定試験」の合格者が5人以上在籍し、最低1人のタグマネジメントの管理責任者を任命、専任チームを組織し、タグマネジメントサービスに関するビジネスプランを提示すること。取得すると、タグマネジメント関連の特別トレーニングを受講できるようになり、今後増加するWebサイトへのタグ導入に向け、タグマネジメントの高い運用力を発揮し、企業のプロモーションや課題解決の支援を拡充することができるという。

アイレップ
http://www.irep.co.jp/

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オリジナル記事:アイレップ、Yahoo!JAPAN提供の「Yahoo!タグマネージャー認定パートナープログラム」を取得 [ニュース] | Web担当者Forum
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