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Webサイト運営に必要なスキルは「ヒト・モノ・カネ」をマネジメントする力 #9 | いちばんやさしいデジタルマーケティングの教本(全11回)

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オウンドメディアは、日常的な顧客対応や社内対応のほか、臨時・定期のリニューアルなど長期にわたる運用・管理が肝心です。最近ではWebサイトを企業経営上の重要な戦略として捉える企業も増え、プロジェクトマネジメントに長けたWeb担当者が求められています。

Chaper 2 オウンドメディアを正しく運用しよう
Lesson 14 [オウンドメディアのマネジメント]
オウンドメディアの運営体制とプロジェクトマネジメントの重要性

○Webサイト運用のための「プロジェクトマネジメント」とは

プロジェクトマネジメントとは、平たくいえば業務上の「ヒト・モノ・カネ」を管理することです。Web担当者にとっては、Webサイト制作・運用に関わるすべてのヒト(依頼先・スケジュール)、モノ(サイトのクオリティ)、カネ(予算)を管理すること、となります。

Webサイト運営は、ユーザーに喜ばれる内容をWeb担当者が考えるだけでなく、会社全体の都合、および戦略に沿って内容を決めなければなりません。また、関連の他部署、外部委託会社などと十分コミュニケーションを取り、協力しあう必要があります。

Web担当者は、これら多くの関係者の中心に立ち、チームとしてまとめながら、プロジェクトを進めていくプロジェクトマネージャーだといえるでしょう。

▶Webサイト担当者は多くの関係者をチームとしてまとめる必要がある 図表14-1

○「ヒト」「モノ」「カネ」をマネジメントする「依頼と承認」

オウンドメディア運営のゴールは、更新を通じてユーザーに求められている情報を充実させ、Webサイトの価値を向上させることです。そのためには、関係者(ヒト)と十分にコミュニケーションを取り、内容(モノ)を管理しながら進めていく必要があるでしょう。

しかし、Webサイト制作プロジェクトにはトラブルや失敗はつきものです。プロジェクトがつまずく要因には、「業務範囲の誤解」「承認の有無」「タスク遅延」「予算管理」など、さまざまなものがあります。これらの失敗を防止するには、「依頼と承認」をタスクごとに意識することです

依頼する相手は適切なのか、スケジュールは適切なのか。

依頼する内容は適切なものなのか、上がってきたものは企業として公にすることが承認されているのか。

進めているプロジェクトの予算(カネ)は当初の予定通りなのか、依頼したものは予算の範囲内で進められる内容なのかなど、「依頼と承認」のどちらかもしくは両方が欠けている場合に、プロジェクトが立ち行かなくなりがちです。

▶承認と依頼のプロセス 図表14-2
何をいつまでに作ってもらいたいか(依頼)、上がってきた納品物は妥当なクオリティーか(承認)、また他部署やマネジメント層の確認が取れているか(承認)などを常に意識しながら仕事を進める。

成功するプロジェクトマネジメントには、あらゆる場面で「依頼と承認」の意識が欠かせません。

○「依頼」とあわせて必ず「タスクの確認」を

プロジェクトマネジメントの極意は、プロジェクトを完了させるために「やるべき業務(タスク)」を正確に洗い出し、「希望の完了日までに終わらせること(スケジュール管理)」です。

タスクとスケジュールの両輪を回すことで、スムーズにプロジェクトが進みます。この両輪は絡み合っているため、キーになるタスク(業務)が漏れていたり終了していないと、プロジェクト全体の進行が遅れることがあります。

「依頼」を行うときは「スケジュールの確認」だけでなく「タスクの確認」を必ず行い、依頼者から「承認を得る」ことを忘れないようにしましょう。承認を得ないままずるずると進めると、何かが発生した際に、全体の進行が遅れていくことになります。笑い話のようですが、実際にはわりと頻繁に発生するトラブルです。

▶プロジェクトの進行中にタスクが漏れてしまったケース 図表14-3

タスクを認識せずに「商品写真は商品開発担当が依頼してくれるだろう」と思い込んでいると、撮影の依頼が遅れてしまいます。

○タスクとスケジュールを可視化して管理する

プロジェクトマネジメントにおいて、スケジュール管理は腕の見せ所です。スケジュールの管理には、「ガントチャート」と呼ばれる手法がよく使われています。

プロジェクトの段階をタスクに落とし込んで縦軸にリストアップし、横軸にはスケジュール日程を取ることで、作業の流れや進捗が一目瞭然になります。ボトルネックになる作業やスケジュール変更時の必要な営業日の確認もしやすく、プロジェクトマネージャーやメンバーが状況管理する際に有効な手段です。

▶ガントチャートの例 図表14-4
ガントチャートでプロジェクトを管理する場合、どこかの作業が遅延したら「お尻に合わせて作業期間を詰める」のではなく、「日程が遅延した分だけ全体を後ろに伸ばす」のが基本となる。常に予備日程を考慮に入れておく。

確実に伝わるコミュニケーションを重視しよう

Webサイト制作では、外部制作協力会社のような専門家と門外漢の社内の部署とが一緒に作業することになります。ビジネスとは無関係の技術的な用語や専門知識が増え、一方が当然と思っていることを他方が理解できないこともめずらしくありません。

メールを転送して依頼完了したつもりが、認識違いや理解不足で、プロジェクトが滞る場合もあります。プロジェクトマネージャーは、チームとしてスムーズなコミュニケーションが取れるように配慮しなければなりません。オンラインのグループウェアを使うのもひとつの手ですが、時にはフェイストゥフェイスや電話も使い、理解を促すための丁寧な説明を心掛けましょう。

この記事の筆者

田村 修(たむらおさむ)

株式会社アイレップ パートナー営業本部 副本部長

1985年に大学を卒業後、株式会社第一広告社(現I&S BBDO)に入社。11年の営業を経て、1996年にデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(以下DAC)設立時のスタートアップメンバーとして出向。インターネット広告黎明期より広告メニューの開発・営業・メディアプランニングに携わる。

I&S BBDOに帰任後はネットメディアと制作の2部門を統合したインタラクティブ部を統括。その後DACに戻り戦略統括部門を経て、2007年にアイレップ子会社の株式会社レリバンシー・プラスの設立に参画。株式会社アイレップではメディアマネジメントグループを率いて純広告を主としたプロモーションプランニングを推進、現在はアイレップにおいて広告会社向けのサービスを牽引する。

一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の新人研修実施プロジェクトリーダーとしての顔も持ち、専門教本「インターネット広告の基本実務」の改訂と研修講師を務める。大学でのゲスト講師招聘実績多数。2017年より専修大学講師を兼任。業界の若手育成にも貢献する業界のベテラン。


コンバージョン率が高いページに誘導したのに、CVが上がらず失敗……それ、デジタル行動観察で解決できますよ! | 一人ひとりの行動データを観る「デジタル行動観察」のススメ

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Webサイトの改善をするとき、アクセス解析データから課題を発見(定量分析)して、仮説を立ててPDCAを回すことってよくありますよね。

でも、次のような経験したことないですか?

コンバージョンUPを狙って、コンバージョン率が高いページに誘導したけど、増えなかった……
データ分析して、施策を実施したけど、成果が上がらない……

なぜ、このようなことが起こってしまうのでしょうか。

今回は実際の企業事例を紹介しながら、アクセス解析のデータ分析の落とし穴を解説します。

コンバージョン率が良いページに誘導したけど、資料請求が増えない

あるBtoB企業では、「見込み客の顧客を増やすために、Webサイトの資料請求数(コンバージョン)を上げる」という目標のもと、Webサイトの改善を行っていました。

その改善の手がかりとして、アクセス解析データを用いて、どのページがコンバージョンに貢献しているのかを分析することにしました。まずは、横軸にページのセッション数、横軸にコンバージョン率を取ったバブルチャートを作って、どのページがアクセスを集めているのか、どのページを見るとコンバージョンしているのかを見てみることにしました。

その結果、製品価格ページのコンバージョン率が高いことがわかります。

そこで、「製品価格ページ」のアクセス数を増やせば、さらにコンバージョンが上がるのではないかという仮説を立て、TOPページや他のページからの誘導を強化しました。

横軸:ページのセッション数
縦軸:ページ閲覧者のコンバージョン率
バブル(円)の大きさ:ページごとのコンバージョン数

しかし、「製品価格ページ」のアクセス数は上がりましたが、コンバージョン数は増加しませんでした。

一体なぜでしょうか?

製品価格ページがコンバージョンにつながっていた理由

数値だけでは、なぜコンバージョン数が増加しなかったのか理由がわからなかったので、コンバージョンしたユーザーが「製品価格ページ」以外に、どのページを見ているのかを調べてみることにしました。

その際、アクセス解析のデータを集計して見るのではなく、一人ひとりのデジタル上の行動データを追って見ることにしたのです。

コンバージョンしたユーザーの行動データを一人ひとり見た結果、ユーザーには2つのタイプがいることがわかりました。

  • 製品のスペックや導入のメリットなど、製品価格ページ以外にもサイト全体を見てからコンバージョンするユーザー

  • TOP、スペック一覧、価格などの1、2ページを見て、すぐにコンバージョンするユーザー

実はコンバージョンしたユーザーの多くが、「すぐにコンバージョンするユーザー」でした。

さらに行動を見ていくと、「すぐにコンバージョンするユーザー」にも2パターンの行動を取っていることがわかりました。

  • すでに何度もWebサイトに訪れているパターン
    このユーザーは、すでに主なページを閲覧していて、最終的に資料請求(CV)するつもりでWebサイトに訪れたものの、資料請求のボタンを押す前に、製品価格ページを念のため確認している人

  • これまでWebサイトに訪れたことがなく、流入してすぐにコンバージョンするパターン
    おそらく、このユーザーはWebサイト外のチャネルで製品について知っていて、資料請求だけするためにWebサイトに訪問した人

ユーザータイプ

つまり、「製品価格ページを見たから、資料請求した」のではなく、そもそも資料請求するつもりのユーザーが「最終確認で製品価格ページを見て、資料請求した」から、製品価格ページを見たユーザーのコンバージョン率が高かったのです。

そのために、資料請求するつもりがないユーザーを「製品価格ページ」へ単純に誘導しても、コンバージョン数は増えなかったわけです。

一人ひとりのユーザー行動を見るまで、コンバージョンするユーザーは、Webサイトを詳しく見て、比較選定するだろうと想定していました。しかし、ユーザー行動を見てわかったことは、これまでWebサイトを訪れたことがないユーザーがコンバージョンするケースがあることです。これは、想定外の結果でした。

そこで、Webサイトの改善をしてコンバージョン率を上げるのではなく、外部でのウェブ広告やPRで露出を増やすことにしました。その結果、コンバージョン数(資料請求)を20%以上も増やすことに成功しました。

ユーザー一人ひとりの行動データを見る「デジタル行動観察」

この事例での敗因は、「製品価格ページにユーザーは何を求めて来ているか」という「ユーザー行動とデータ」の「因果関係」を把握できなかったことにあります。

アクセス解析からは、製品価格ページのコンバージョン率が高いという事実はわかります。しかし、製品価格を見たユーザーがコンバージョンしている理由(=因果関係)はわかりません。その因果関係がわからぬまま、Webサイトの改善を進めてしまったよくある失敗例です。

データから見えた課題の本当の原因を解決するには、その行動を取ったユーザー一人ひとりを見ることが近道です。

具体的には、「誰」が、「いつ」、「どのデバイス」で、「どこ」から流入し、「どのように」「Webサイトを閲覧したのか」という行動のログデータをユーザー一人ひとりの時系列に沿って見て、カスタマージャーニーを追体験をしていきます。

そうすることで、ユーザーが置かれている状況や文脈を把握でき、そのユーザーに適したコミュニケーションが取れるようになるのです。このような手法を「デジタル行動観察」と呼んでいます。

これは実店舗での店員と顧客とのコミュニケーションと同じで、Webでもユーザーの実際の状況がわからないと適切なコミュニケーションが取れません。

これまでも、ユーザー行動や文脈を知るために、リアルのユーザーがWebサイトを利用する様子を観察する「ユーザー行動観察調査(ユーザビリティテスト)」は行われていました。しかし、リアルのユーザー行動観察は、専門的な知識が必要で、調査準備に手間がかかるうえに、コストも高くなりがちでした。

今はユーザー行動観察調査と似たようなことを、デジタルでもできる時代です。一人ひとりの行動データを見るという「デジタル行動観察」は、そのような専門的な知識や手間も必要なく、実際の運用業務内で行える手法です。

もともとアクセス解析でも、「一人ひとりの行動ログを追う」という定性手法も行われていました。いつの間にか集計データを扱う定量分析が主流になっていきましたが、最近ではデジタルマーケティングの先進的な企業では定性手法が見直されつつあります。

この連載では、より具体的・実践的なWebサイトのテーマごとに、デジタル行動観察で改善した事例を紹介していきます。

次回は、化粧品ECでバナーデザインは変えずに、広告の表示場所を変更しただけで売上が140%UPした事例を紹介します。

この記事の筆者

薮 義郎(やぶ よしろう)

京都大学大学院情報学研究科を修了後、株式会社ビービットに入社。ユーザビリティコンサルタント等を経て、現在ビービットが提供するデジタル行動観察ツール「ユーザグラム」のマーケティングを担当。同ソフトウェアサービスの成長に貢献するとともに、データでユーザー一人ひとりを観察するという手法をデジタルマーケティング業務の中で普及させるべく情報発信活動を実施。

 

株式会社ビービット(beBit, Inc.)

「人間の心理や行動特性を探求することで、真に役に立つ高品質な製品やサービスを創出し、豊かな社会の実現に貢献する」を経営理念に、顧客ロイヤリティからデジタルサービス、ウェブサイトまで、顧客体験(UX)に関わる企業活動をコンサルティングとソフトウェアの両輪で支援。

最新マーケティングを議論する「WFAグローバルマーケターカンファレンス」2018/5/17に日本で初開催

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日本アドバタイザーズ協会は、グローバル企業のCMOや世界のトップマーケターが一同に集まって、最新のマーケティングについて議論する国際会議「WFAグローバルマーケターカンファレンス」を2018年5月17日(木)に六本木東京ミッドタウンで開催すると発表した。

本カンファレンスは、世界最大の広告主団体であるWFAグローバルマーケターカンファレンス(World Federation of Advertisers:世界広告主連盟)の主催により毎年各国で開催されている。

WFAグローバルマーケターカンファレンス開催に先立ち、12月5日(火)にプレセミナーを実施した。

グローバルマーケターの感じている5つの課題

登壇したWFAのRobert Dreblow氏は、グローバルのマーケターが課題と感じていることを5つ挙げ、その理由について説明をした。

Robert Dreblow氏
  • デジタルフォーメーション
  • エージェンシーパートナーの見直し
  • メディアの透明性
  • アドフラウド
  • ブランドセーフティ

消費者の行動はスマホの登場によって大きく変化した。それに伴って、広告主も変化せざるを得なくなった。こういった変化によって、広告主とエージェンシー(広告代理店など)との付き合い方にも変化が生まれている。

さらに問題になっているのは、メディアの透明性やアドフラウド(広告詐欺)、ブランドセーフティ(ブランド毀損)といったことだ。

広告主が投資した広告費のうち60%は代理店やDSPなどに消え、さらにそこからアドフラウドで10~30%ほど消えていき、最終的にコンテンツ提供元のパブリッシャーには28%しか残らないという事実がすでに2014年のデータで明らかになっている。

また、ブランドセーフティでは、ISIS(イスラミックステイト)といった組織と並んで広告が出てしまうといった問題もある。

こういった課題に対して、広告主側が能動的に動いてメディアの透明性を高めていく必要がある。グローバルではこのような内容が議論されている。

日本は、世界でも3位の広告市場である。その日本で、世界のCMOが100人も集まる大規模なカンファレンスを行うことは意味があると感じているとWFAのRobert Dreblow氏は述べた。

WFAグローバルマーケターカンファレンス開催概要

  • 日時:2018年5月17日(木)
  • 会場:東京ミッドタウン
  • 主催:WFA(世界広告主連盟)、公益社団法人日本アドバタイザーズ協会
  • 申し込み:1月15日(月)から参加受付を開始する。日本アドバタイザーズ協会のサイトにて

WFAとは、ベルギー・ブリュッセルに本部を置く、世界最大の広告主団体。世界54ヶ国の広告主企業と団体で構成され、構成メンバーの総広告費は世界のマーケティングコミュニケーション費の90%にのぼる。WFAが発信する調査やステートメントはマーケティング業界において大きな影響力を持ち、常にその動向が注目されている。毎年各国にて開催されるWFAグローバルマーケターカンファレンスには世界のトップマーケターが集い、最新のマーケティングやコミュニケーションについて議論が行われる。

この記事の筆者

四谷志穂(Web担当者Forum 編集部)

物流企業で営業兼Web担当者を経て、Web担当者Forumの編集者となる。企業Web担当者時代の経験を活かして、読者目線の記事をお届けしていきたい。一日の至福のときは、仕事終わりのビールと枝豆。

ソーシャルメディア広告2018年の最前線を解説するセミナー、オプトが1/25に開催

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花王やJALからも講師が登壇して「ソーシャルメディア広告の最前線」について解説するセミナーを、オプトが2018年1月25日(木)に市ヶ谷/麹町で開催する。参加無料。

ソーシャルメディア広告の「最新動向」「活用戦略」「事例」を紹介する内容で、全4部。

第2部では花王の久松氏が、第3部では日本航空の桑﨑氏が登壇し、各社におけるソーシャルメディア広告の位置づけや活用事例、ポイントなどを解説する。

プログラム予定

  • ソーシャルメディアADの現状と展望
    講師: 橋本 祐生 氏(オプト 執行役員)

  • 花王のソーシャルメディア活用事例ご紹介
    講師: 久松 健士 氏(花王 デジタルマーケティングセンター コミュニケーション企画室)

  • “愛される”アカウントを目指して・・JALのソーシャルメディア活用事例
    講師: 桑﨑 彩子 氏(日本航空株式会社 コミュニケーション本部 コーポレートブランド推進部 Webコミュニケーショングループ)

  • OPTのソーシャルメディアAD 戦略編と実践編
    講師: 佐野 瑞生 氏(オプト)、水野 竜嘉 氏(オプト)

開催概要

  • イベント名称: 2018ソーシャルメディアAD最前線セミナー
  • 開催日時: 2018年1月25日(木)15:30~18:30(受付開始15:00)
  • 開催場所:オプト 大ホール(千代田区四番町6番 東急番町ビル5階)
  • 参加費:無料
  • 定員: 100名(先着)
  • 主催:オプト
  • 詳細情報と参加申し込み:http://www.opt.ne.jp/creative/social_media_ad_seminar2018/
この記事の筆者

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレス
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

[ユーザー投稿] 自動翻訳 VS 人間翻訳者 ~第一ラウンド~

Twitter、月額9,900円でツイートを自動的に広告する「オートプロモート」国内サービス開始

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Twitter Japanは12月6日、月額9,900円で利用できる広告商品「オートプロモート」の日本語版サービスを提供開始した。

オートプロモートは米国と英国で先行していた広告商品で、その日つぶやいたツイートを順番に10件まで自動的に広告する。日常的にツイートしているアカウントなら、初期設定さえ済めば広告クリエイティブや細かな予算設定をすることなく、定額で広告を開始できる。

具体的には、ユーザーのタイムライン上でツイートを宣伝する「プロモツイート」と、おすすめアカウントを宣伝する「プロモアカウント」に予算を自動的に割り振り運用する。

オートプロモートのターゲティング設定は「興味関心」と「地域」の2種類、サービス開始時点では掛け合わせに対応していない。実際は9,900円よりも多めに広告が出るという。

用途として次のようなことが考えられる。

  • アカウント開設初期のフォロワー獲得を加速する
  • Twitter広告をテスト的に運用して効果を検証する
  • 小さなプロジェクト単位で手間なく運用する

たとえば、店舗ごとにアカウントを持つ企業がそれぞれの告知に利用するといった場合に、月額固定費かつ自動運用なら小さくスタートしやすい。

ただし、広告するツイートは投稿順になるため「おはようございます」といった内容も拡散される。どちらかというと、複数の会話から成り立つツイートよりも、1つのツイートで情報が完結するプロモーション型や情報発信型のアカウントの方が運用に向いている。

オートプロモートのダッシュボード、広告経由のフォロワー獲得効果などがわかる

すでに投稿されたツイートを宣伝する手法としては「クイックプロモート」も提供されている。数クリックの簡単操作、低予算で運用開始できるが、ツイート1つひとつを選び、予算やターゲティングを設定する必要がある。また、運用が数日の短期間であるため、自動最適化が効きにくかった。一方、オートプロモートは1か月間運用するため、手軽なことに加えて自動最適化が効きやすいという利点がある。

この記事の筆者

Web担当者Forum編集部 池田真也

 

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えつつ日々勉強中。

[ユーザー投稿] 「自動車産業に関する富裕層調査レポート」発刊記念セミナー

LINE、ビデオ通話に広告主のエフェクトを提供する「スポンサードエフェクト」提供開始

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スマートフォン向け無料通話・無料メールアプリのLINEは、同社のアプリ「LINE」上で、新しい広告メニュー「スポンサードエフェクト」の提供を開始した、と12月4日発表した。スポンサードエフェクトは、ユーザーの顔や表情を認識し、コミュニケーションするLINEのビデオ通話、トークルームカメラにおけるエフェクト機能を活用したメニューとなる。

LINEユーザーはスポンサードエフェクトの利用により、LINE内の「ビデオ通話」「チャットライブ」「カスタムカメラ」で、横断的にエフェクトを活用できる。ユーザーは、ビデオ通話機能におけるエフェクトを高い頻度で利用しており、広告主はスポンサードエフェクトを通じ、より自然な形で自社ブランドの世界観や企業キャラクター、ロゴや商材を露出することが可能になるという。


電通デジタルと電通、178項目のチェックで動画広告の最適化を実現する「BRAND LIFT CHECKER」提供開始

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電通デジタルと電通は、クリエイティブ観点でマスとデジタル媒体向けの動画広告の最適化を実現するサービス「BRAND LIFT CHECKER(ブランド・リフト・チェッカー)」を開発し、12月5日より提供を開始する、と同日発表した。178項目をチェックし、動画広告を最適化するBRAND LIFT CHECKERは、活用により、マス媒体向けに開発した動画広告をデジタル媒体向けにアレンジする場合や、デジタル媒体向けに動画広告を展開する場合に、最適な動画広告の制作サポートができるようになる。

BRAND LIFT CHECKERの開発にあたっては、蓄積したYouTube動画広告で実施したブランド効果測定をベースに、電通のプランナーの観点でのチェックと、データサイエンティストの分析により、人の態度変容を促す動画広告の要素と組み合わせを解明した。BRAND LIFT CHECKERは、廉価に大量の広告クリエイティブを制作して試す手法では、かえってブランドを棄損するリスクへの対応にも役立つ。

アライドアーキテクツ、UGCを活用した広告制作ツール「Letro」に動画変換・収集機能を追加

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ソーシャルメディアマーケティングのアライドアーキテクツは、UGC(User Generated Contents=ユーザー生成コンテンツ)を活用したSNS広告プラットフォーム「Letro(レトロ)」が、UGC静止画を動画に変換する機能、UGC動画を収集する機能を搭載した、と12月5日発表した。動画広告が一般的な手法となっている。一方、動画広告はクリエイティブのコストが高価で、クリエイティブの質が効果を大きく左右することが課題となっていた。

Letroは、今回、ユーザーが投稿したUGC静止画を動画に手軽に変換できる機能や、ユーザーが投稿したUGC動画を収集する機能を新たに搭載した。これにより、動画広告のクリエイティブ制作コストや素材の収集コストを抑えることができ、また、生活者視点で撮影された素材の活用によりユーザーのフィードで違和感なく目に留まりやすくなることから、多くの企業の課題が解決する。

[ユーザー投稿] 人気店でも“並ばず”に購入可能!「事前注文アプリ」が人気急上昇!

[ユーザー投稿] 【LINEがさらに便利に!】LINEでお知らせ、リマインダーBot

超便利! GAのデータを月別・曜日別で一覧するカスタムレポートの活用例2つ【ダウンロードあり】 | 衣袋教授の新・Googleアナリティクス入門講座

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今回は「カスタムレポート」の最後として、標準のレポートでは見ることのできないディメンションを利用したカスタムレポートの話をしていこう。具体的には次の2つだ。

  • 月、週、日、時間別に複数の指標を一度に表示する(1月度/2月度/3月度 など)
  • 同じ時間帯や曜日を束ねて傾向を知る(月曜/火曜/水曜 など)

なお今回紹介するカスタムレポートは、クリックすることで自分のGoogleアナリティクスのビューに取り込めるボタンを記事後半に用意している。また、カスタムレポートを扱う際の落とし穴、注意すべき点についても解説する。

カスタムレポートの解説記事(全3回)
この記事で学べること:
  • 月別、週別など時系列で複数の指標を一度に表示して推移を見る
  • 同じ時間帯や曜日を束ねて傾向を知る

超便利レポート例1時系列(月別など)で指標を一覧するレポートを作成する

図1:図1:紹介するレポートその1。「201701」のように月ごとにデータが並んでいる
図1:紹介するレポートその1。「201701」のように月ごとにデータが並んでいる
「時系列(月、週、日、時間)」レポートをダウンロードするボタン
「時系列(月、週、日、時間)」レポートをダウンロードするボタン。インストール方法は記事の後半を参照

1つ目のカスタムレポートは、時系列で複数の指標を一度に表示するレポートだ。時系列に整理された状態で複数指標を一括ダウンロードできるので、各指標別の時系列グラフを一気に作成したい場合などに重宝するだろう。

標準のレポートでは時系列のディメンションを表示することはできないが、カスタムレポートなら専用のディメンションがある。それを利用すれば、「月」「週」「日」「時間」という4つの時間の粒度で、複数の指標を一度に表示するレポートを作成できる。なお、紹介しているレポートは記事後半のボタンからダウンロードできる。

「月(年間)」ディメンションで各種数値を一覧するカスタムレポート

図2は[ユーザー]>[概要]レポートで表示される7指標(図2赤枠部分)を月単位にまとめて時系列で並べた図2青枠部分)カスタムレポートの表示例だ。月単位に集計するディメンションは「月(年間)」を利用する(図2緑枠部分)。

図2:月別に複数指標を表示したカスタムレポートの例
図2:月別に複数指標を表示したカスタムレポートの例

ただし、初期状態では表を月順に並べてくれない。一番左に表示している指標(図2だと「ユーザー」)の多い順に並んでいるからだ(標準のレポートと同様)。このレポートなら年月の順で見たいだろうから、ディメンション(図2だと「月(年間)」)の列(図2緑枠部分)をクリックして並べ替えよう。列見出しを2回クリックすれば、図2のように201701(2017年1月)から昇順に並べられる(図2青枠部分、図2黒枠部分)。

この状態でエクスポート(図3赤枠部分)すれば、エクセルなどで開いて時系列の折れ線グラフなどの作成もやりやすいだろう。

図3:図2のカスタムレポートの上部
図3:図2のカスタムレポートの上部

また毎回この並べ替えを行うのは面倒なので、並べ替えの作業後に「保存」(図3青枠部分)をクリックして、並び順を覚えたままで「保存済みレポート」に格納しておくのもよいだろう。なお「保存」機能と「保存済みレポート」については、過去の連載を参照してほしい。

週、日、時間別にドリルダウンもできる

図2はこのカスタムレポートの一面だけを紹介したものだ。このカスタムレポートはあとでダウンロードしていただくとして、このレポートの全体像を説明しよう。

図4:カスタムレポート例の上部
図4:カスタムレポート例の上部

このカスタムレポートは「月単位」などと名付けた4つのレポートタブで構成されている図4赤枠部分)。これらはすべてエクスプローラ形式で作成しており、より粒度の細かいディメンションへとドリルダウン可能な形式に作成してある。たとえば「月単位」レポートタブだと、「月別→日別→時間別」と順にドリルダウンしていけるように設計してある。

各レポートタブでは、それぞれ複数の指標グループを選択できるようにしてある(図4青枠部分)。ここですべての設定状態を細かく説明することはしないが、興味のある方は、ダウンロードしたカスタムレポートを開き、「編集」(図3緑枠部分)をクリックして設定内容を確認していただきたい。

ここでは時系列単位で利用可能なディメンション名とその値の表示形式を紹介しておこう。これら以外にもISO規格の「年」や「週」といったディメンションも指定できるが、細かい話なので省略させていただく。ただし「秒」単位のディメンションはGoogleアナリティクスには用意されていない。

ディメンション名表示形式表示例意味
YYYY20172017年
月(年間)YYYYMM2017102017年10月
週(年間)YYYYWW2017012017年1月1日~1月7日
日付YYYYMMDD201701012017年1月1日
時間帯YYYYMMDDHH20170101002017年1月1日0時台(24時間表記)
mm1010分台

超便利レポート例2同じ時間帯や曜日を束ねるレポートを作成する

図5:紹介するレポートその2。曜日や時間帯でデータを束ねることで「何曜日の何時ごろに訪問が多い」といった傾向を読み取れる
図5:紹介するレポートその2。曜日や時間帯でデータを束ねることで「何曜日の何時ごろに訪問が多い」といった傾向を読み取れる
「まとめる(曜日、時間帯、曜日別時間帯)」レポートをダウンロードするボタン
「まとめる(曜日、時間帯、曜日別時間帯)」レポートをダウンロードするボタン。インストール方法は記事の後半を参照

2つ目のカスタムレポートは、曜日別あるいは時間帯別、そして曜日別時間帯別に複数の指標をまとめたレポートの例だ。複数の日の時間帯別データをまとめたり、複数の週の同じ曜日のデータをまとめたりすることのできるレポートは、標準のレポートでは唯一[集客]>[AdWords]>[時間帯]レポートで提供されている(図6赤枠部分、図7)。

なおAdWordsレポートの詳細は連載の過去の記事で確認していただきたい。

図6:[集客]>[AdWords]>[時間帯]レポート
図6:[集客]>[AdWords]>[時間帯]レポート

ただ、[集客]>[AdWords]>[時間帯]レポートは、AdWords広告からの訪問だけのデータになるため、サイト訪問全体のデータで同様の見方をすることは標準のレポートではできない(下記図8は別にして)。そこでサイト訪問全体のデータでも曜日別や時間帯別でまとめて見ることのできるカスタムレポートが有効になるわけだ。

図7:[集客]>[AdWords]>[時間帯]レポート
図7:[集客]>[AdWords]>[時間帯]レポート

また、「ホーム」画面(図8赤枠部分)の「時間帯別ユーザー数」カード(図8青枠部分)でも時間帯別の訪問データを確認できるが、こうした簡易表示ではなくもっと一般的に使ってみたいだろう。そこでカスタムレポートの出番になるわけだ。

図8:「ホーム」画面の「時間帯別ユーザー数」レポート
図8:「ホーム」画面の「時間帯別ユーザー数」レポート

同じ時間帯や曜日を束ねるカスタムレポート

図9は一番細かい「曜日別・時間帯別」のカスタムレポート表示例だ。例1と同様に時間帯と曜日がきれいに並ぶようにするには、まず「時」(図9赤枠部分)で昇順に並べ替えをしておき、その後に「曜日」(図9青枠部分)で並べ替えをして、エクスポートするなどするとよいだろう。

図9:時系列に複数指標を表示したカスタムレポートの例
図9:時系列に複数指標を表示したカスタムレポートの例

このカスタムレポートもあとでダウンロードしていただくとして、レポートの全体像を説明する。レポートタブは5つあるが、左の3つ(図10赤枠部分)がエクスプローラ形式で右の2つ(図10青枠部分)がフラットテーブル形式で作成してあり、それぞれに複数の指標グループが設定されている(図10緑枠部分)。こちらも設定内容の詳細が気になる人は「編集」ボタンから確認してほしい。

このカスタムレポートも、例1と同様にエクセルで図8のようなマトリクス形式で集計し、数字を表示してまとめると見やすいだろう。

図10:カスタムレポートはすべてのレポートタブにフィルタが適用される
図10:カスタムレポートはすべてのレポートタブにフィルタが適用される

このレポートで利用したディメンションは次のとおりだ。

ディメンション名意味表示例表示例の意味
曜日の名前曜日の英語名Monday月曜日
曜日曜日を表す数字(0~6)0日曜日
時間帯(00~23)2323時台

2つのカスタムレポートのダウンロード手順

ここまでで紹介した2つのカスタムレポートを自分のGoogleアナリティクスのビューでも使いたい場合は、次のボタンをクリックして取り込んでほしい。

「時系列(月、週、日、時間)」レポートをダウンロードするボタン
「時系列(月、週、日、時間)」レポートをダウンロードするボタン
「まとめる(曜日、時間帯、曜日別時間帯)」レポートをダウンロードするボタン
「まとめる(曜日、時間帯、曜日別時間帯)」レポートをダウンロードするボタン

ボタンをクリックすると図11のような画面が表示される。

図11:カスタムレポートの設定内容の共有画面
図11:カスタムレポートの設定内容の共有画面

「ビューを選択」のプルダウン(図11赤枠部分)をクリックし取り込みたいビューを選択し(1つしか選択できない)、「作成」ボタン(図11青枠部分)をクリックして自分のビューのカスタムレポートに取り込もう。

カスタムレポートの名前を変えたければ、「ビューを選択」プルダウンの下のテキストボックス(図11緑枠部分)に表示されている名称を変更しよう。

なおソート作業などを施した状態の「保存したレポート」の設定を共有することはできないので、頻繁にこのカスタムレポートを利用する方は、上記のボタンからカスタムレポートを自身のGoogleアナリティクスのビューに取り込んだうえで、ソート作業などを各レポートタブや指標グループなどで作業した後に「保存」機能を利用するとよいだろう。

カスタムレポートの落とし穴

カスタムレポートを総括するにあたって、最後に注意点を指摘しておきたい。カスタムレポートはディメンションと指標の組み合わせ、ディメンション同志の組み合わせの自由度が高いため、思わず調子に乗ってありったけのディメンションや指標を指定してしまいがちだ。しかし組み合わせ方によっては、想像した結果とまったく違うレポートができてしまう場合がある。レポート自体も見づらくなるので、横に長い10列を超えるようなレポートはなるべく作らない方がよいだろう。

具体的にはどのような組み合わせがまずいのかといえば、「ヒットベースのディメンションにセッションベースの指標を組み合わせてしまう場合」だ。この組み合わせを行う場合は注意が必要だ。よくやってしまいそうな典型的な例を挙げておく。

もし皆さんがすでにカスタムレポートを作成しているのであれば、すでにこのようなカスタムレポートを作成していないか確認していただきたい。図12の例でどこに論理矛盾があるか指摘できるだろうか?

図12:悪いカスタムレポートの作成例
図12:悪いカスタムレポートの作成例

論理矛盾の1つ目は、「ユーザー数がセッション数より大きい数字になっている」と読み取れるページが複数ある(図12赤枠部分)ところだ。常識的に考えてユーザー数<セッション数<ページビュー数にならないとおかしいはずだ。

つまり指標の「セッション」を該当のページのセッション数だと思って設定したのであれば、それとは違うものだということになる。ページ別のセッション数を見る指標としてふさわしいのは「ページ別訪問数」だ(図12青枠部分)。では、指標「セッション」とはいったい何を集計しているのかというと、実は「閲覧開始数」とほぼ同じものを集計しているのだ。図12緑枠部分をご覧いただければわかるとおり、これらのページでは両者の数字が完全に一致しているのがかわる。

論理矛盾の2つ目は、あるページでコンバージョン率が100%を超えている(図12黒枠部分)ところだ。ページ別の成果指標はセッションの成果指標である「コンバージョン率」ではなく「ページの価値」と組み合わせなくてはならない。特定のページを通過したセッションのコンバージョン率を知りたいのであれば、「特定のページ」を通過したセッションを抽出するセグメントを適用しよう。

カスタムレポートを作成するときに心がけていること

では、やってはいけない組み合わせを見極める簡単な方法はあるのだろうか。実は筆者もすべての組み合わせを試したわけではないし、見極めは結構難しい。

たとえば「ページ」ディメンションに、セッションベースの指標である「直帰率」「閲覧開始数」など、ページがセッションとどういう位置関係にあるかをカウントする指標の一部は正しく「ページ」にひも付いていたりもするから、一概にヒットベースのディメンションにセッションベースの指標を組み合わてはダメともいえないのだ。

ただ筆者は次のように考えてカスタムレポートを作成するように心がけている。自身でカスタムレポートを作る際の参考にしてほしい。

  • 標準のレポートにないディメンションと指標の組み合わせはなるべく使わないこと

  • ディメンション同志の組み合わせは、標準のレポートのセカンダリディメンションで選択可能な組み合わせであっても、人が見てスパッと解釈できないディメンションは選択しないこと

  • どうしてもその組み合わせを試したい場合は、実際に設定して出てきた数値を見て、指標間の数字に矛盾がないか(図12の例でも説明したとおり、想定できる大小関係など)、その指標の数字が想定より異常に高い、あるいはすべてゼロのような不自然な数字になっていないか(図12のコンバージョン率の例など)を確認したうえで、慎重に運用を開始すること

このようにじゃじゃ馬のように少し扱いにくいカスタムレポートだが、この自由度が高いレポートをぜひ乗りこなして、素晴らしい分析ライフを享受していただきたい。

この記事の筆者

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。現在アユダンテ株式会社の社外フェロー、アクセス解析イニシアチブ副代表も兼任。

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プリンシプル木田氏が2017年のGA最新情報をまとめておさらい! インプレスが無料セミナーを12/18開催

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メディア事業のインプレスとWebコンサルティングのプリンシプルは、2017年に新規投入されたGoogleアナリティクスの機能やレポートを一挙に解説するセミナーを12月18日(月)に東京・神保町で開催する。

Googleアナリティクスの最新事情にキャッチアップ! 『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版』出版記念セミナー

講師は、Googleアナリティクス公式コミュニティのトップコントリビューターであるプリンシプルの木田和廣氏。対象者は、業務でGoogleアナリティクスを使っていて「アップデートが速すぎてGoogleアナリティクスの最新事情になかなかついていけない」と悩む担当者。単に機能を紹介するだけではなく、「実務にすぐに取り入れられる知見」を紹介することが同セミナーの特徴だ。

セミナーで解説するポイント
  • 2017年にどんな新機能・レポートが追加されたか?
  • その新機能・レポートをどんな目的で利用すればよいか?
こんな人におすすめ
  • 企業のコーポレートサイト/オウンドメディア担当者
  • ECサイト/リードジェネレーションサイト担当者
  • Webサイト運用を受託している代理店/制作会社の担当者
  • 自社のWeb戦略を検討/承認するマネージャーや経営者

参加費は無料で、事前に申し込みが必要。定員になり次第締め切りとなる。

紹介する予定の機能

  • 新しいUI(1月に発表、2月にローンチ)
  • Googleデータスタジオのレポート数上限が撤廃(2月)
  • Googleオプティマイズがベータ版から正式版に(3月)
  • Googleアナリティクスリマーケティングがクロスデバイスに対応(5月)
  • 「ライフタイムバリュー」レポートが追加(5月)
  • 新しいホーム画面が追加(6月)
  • 「セッションの品質」レポートが追加(6月)
  • 「ユーザー分析」機能の実装(8月)
  • 「Usage Trend」の公開(9月)
  • 「gtag.js」が標準のトラッキングコードに(10月)

開催概要

  • セミナー名: Googleアナリティクスの最新事情にキャッチアップ! 『できる逆引き Googleアナリティクス 増補改訂2版』出版記念セミナー
  • 日時: 2017年12月18日(月)13:30~15:00(13:00受付開始)
  • 場所:インプレスグループセミナールーム
    (東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング23階)
  • 定員: 70名(申し込み多数の場合は先着順)
  • 参加費:無料
  • 主催:インプレス、プリンシプル
  • 詳細情報と申し込み:https://book.impress.co.jp/items/seminar171218
この記事の筆者

株式会社インプレス Web担当者Forum編集部

2004年インプレス入社。書籍編集部でWebマーケティング、SNS、スマートフォン、Webデザインなどの書籍の編集を担当し、現在はWeb担当者Forum編集部に所属。

モバイルデバイスとインターネットが大好き。最近の興味はバーチャルリアリティ、人工知能、キノコ。


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