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[ユーザー投稿] 専門の知識が無くても大丈夫!! Wordpressを使った、ホームページ活用セミナー

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[ユーザー投稿] 「健全な動画広告の世界を作るには、今がチャンス」オムニバスCEO×Digital Marketing Lab対談

複雑な顧客分析をAIで自動化するサービスを凸版印刷とアイズファクトリーが本格開始

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凸版印刷は、データ解析のアイズファクトリーとともに、機械学習を活用した見込み度(予測反応確率)が高い顧客の抽出を基にダイレクトメール(DM)を制作・発送する「AI-DM」と、顧客に発信する電話のアウトバウンドコールを実施する「AI-コール」の各サービスを開発した、と6月14日発表した。本格的な提供を同月に始める。人工知能(AI)で複雑な顧客分析を自動化し、煩雑なデータ分析が必要だった見込み度の高い顧客の抽出を素早く安価に実現する。通信販売、小売業、自動車、不動産などさまざまな業種に展開する。

顧客それぞれの購買実績や性別・年代などのデータを利用し、ターゲット候補から見込み度の高い顧客を抽出したうえでDM制作・発送とアウトバウンドコールを行う。凸版印刷のデータ分析、企画・制作力と、アイズファクトリーのデータ解析プラットフォーム「bodais」を組み合わせた。AI-DMははがきサイズ1万通で85万円から、AI-コールは1000件のコールで250万円からとなる。見込み客の抽出だけでも可能。分析対象のデータ数に応じて料金は変動する。凸版印刷は関連事業を含めて2017年度に約1億円の売り上げを目指す。

アライドアーキテクツが企業のSNS運用支援専門組織「エンゲージメントセンター」設立

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SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)マーケティング支援のアライドアーキテクツは、顧客企業のSNS運用支援に特化した専門組織「エンゲージメントセンター」を設立した、と6月16日発表した。SNS運用ニーズの高まりを受け、企業のSNS公式アカウントの効果的な活用と成果拡大を目的にする。これまで蓄積してきたSNS運用のノウハウを集約するとともに、進化を続けるSNS業界の最新動向を収集・分析。最適なSNS運用の体系化と研究・開発を実施する。

エンゲージメントセンターはSNS運用支援に特化した横断型組織で、アライドアーキテクツがSNSマーケティング専業会社として4000社以上支援してきた実績を生かす。SNSの利用規約やシステム仕様変更など最新動向の把握と対応方法の分析▽SNS各社の新機能・新サービスの情報整理と発信▽企画・戦略立案、目標設定、レポーティングなどSNS公式アカウントの運用代行▽執筆・撮影・編集など投稿コンテンツの制作▽運用担当者の育成、人員派遣--を行う。

「ネコ型」「イヌ型」あなたはどっちの顧客セグメント? ネットイヤーグループ「ネコラボ」を設立

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デジタルマーケティングに関するコンサルティングを行うネットイヤーグループは、顧客セグメントの新たな視点として「ネコ型顧客」「イヌ型顧客」の2つを定義し、それぞれに有効なマーケティングコミュニケーションの調査・研究をする「ネコラボ」を設立したと発表した。

顧客セグメントの「ネコ型」、「イヌ型」って何?

同社は、「マーケティング施策がきっかけではないが、高い頻度でそのブランドを買ってくれるお客さまが一定数存在している。ただし、施策に反応しないため行動データも取りにくく、顧客像がつかみにくい」という担当者の声から、6万人に対したアンケート調査とデプスインタビューを実施。

その分析結果から、次のように定義した。

  • ネコ型顧客
    ブランドは大好きだけど、従来のマーティング施策には反応しないタイプ。自分の価値基準が明確で「自分の目で確かめたい = 周囲やトレンドに左右されない」という傾向があり、ブランドの商品やサービスの価値が好きであり、周囲の評判はあまり関係ない。
  • イヌ型顧客
    そのブランドが大好きで、そのブランドが行うマーケティング施策に従順に反応するタイプ。トレンドに敏感で「世の中の動きをキャッチしていたい = 周囲や世の中と関わっていたい」という傾向があり、ブランドを取り巻く環境も含めて、そのブランドが好き。

ロイヤルカスタマーの約6割はマーケティング施策に反応しない「ネコ型顧客」

好きなブランドがあり、そのブランドの購入頻度が高いと思う10代~60代の男女6万人を対象に「好きなブランドのマーケティング施策への反応について」アンケートを実施。

購入頻度が高いロイヤルカスタマーのうち約6割が従来のマーケティング施策に反応しない「ネコ型顧客」という結果が得られた。

「ネコラボ」では、ネコ型顧客とイヌ型顧客に効くマーケティングを調査・研究し、その結果は、7月に開設予定の「ネコラボブログ」で随時発信していくという。

ネコラボ

アンケート調査概要

  • 調査対象:全国15~69歳(中学生を除く)の男女84212人のうち、好きなブランドがあると回答した58,673人
  • 調査期間:2017年3月23日(木)~27日(月)
  • 回収状況:回答件数 58,673件(白票・無効票を除く)
  • 調査項目
    • (好きなブランド・企業の)会員サービスに加入していますか (ない場合は加入したいか)?
    • (好きなブランド・企業の)メルマガを定期的にチェックしますか?
    • (好きなブランド・企業の)クーポンが届いたら必ず利用しますか?
    • (好きなブランド・企業の)プレゼントや特典がもらえるキャンペーンがあったら応募しますか? など計15問
  • 分析方法:回答者58,673人のうち、好きなブランドへの購入頻度が高いと回答した24,470人を対象に、施策毎に反応するかしないかによってスコアリングを実施。一般的に企業が行う12の施策に対し、1施策1点となるように配点。半数以上の施策に反応している人を「反応している」半数より少ない人を「反応していない」として判断。
この記事の筆者

四谷志穂(Web担当者Forum 編集部)

物流企業で営業兼Web担当者を経て、Web担当者Forumの編集者となる。企業Web担当者時代の経験を活かして、読者目線の記事をお届けしていきたい。一日の至福のときは、仕事終わりのビールと枝豆。


人は皆「めっちゃ面倒くさがり」だ。小さな面倒の積み重ねを避けUXを改善するやり方とは(第7回) | 見るゾウ! 知るゾウ! ユーザー像!

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品井さん「なんで同じFacebookが2つもあるの? 面倒くさい!」

こんにちは! 象好きのかたわら都内でパソコン教室を運営し、ユーザーさんと提供者さんのギャップを埋めるお仕事をしている、アジアゾウ好きのモリマミコと申します。

貧血気味だったため、夕食を作るときに、増血レシピを検索しようと入力したら、「象欠」と一発で変換されるほど、ゾウさんが好きです。1か月に1度、ゾウさんに会って象分補給をしています。しかし、だいたい毎日不足しています。ゾウさんが好きだゾウ。

ところで、皆さんはどんなことが“面倒”ですか? 私は、お化粧が面倒くさいです。お化粧する時間があったらゾウさんの動画を1つでも多く見たいです

ということで、ここ1年、面倒くささに耐えきれず、お化粧をしなくなりました。もともとしっかりお化粧をしていなかったのですが、しなくてもバレないからまーいっかということで、よほどのことがない限りお化粧していません。面倒くさいので

お化粧より爆笑が好きです。しかし、人にギャグを言おうとするときに先に自分で爆笑するクセはやめたいです。ウケなかったときが悲しいので。そして、だいたいウケないので……。

そんなある日の午後6時。品井さん(仮名、66歳、男性)が当教室にいらした。

ちょっと困っちゃったよー。Facebookはじめたんだけどさ、なんかゴチャゴチャになったから、一回リセットしたいんだ

と、スマートフォンと老眼鏡を取り出した。

文字が細かくて、読むのもやるのも面倒なんだけどさ

周りの人が「自分の発言見てくれた?」とか聞くから、Facebook続けてるんだ

と楽しそうに仰る品井さん。意外と、Facebookにハマってそうだ。面倒そうには見えない。

「リセットしたい」とのことですけど、アカウントを無くすということですか?

よくわからないんだけど、ゴチャゴチャになってて面倒なんだよね。これこれ

と、Facebookアプリの画面を見せてくれた。とくに問題はなさそうだ。

どのへんがゴチャゴチャなんですか?

これだけじゃなくて、こっちも使っていて、どうして2つあるのか、意味わからないんだよ

と、スマートフォンのブラウザを起動し、Facebookの画面を指さす。

どっちでも、できるんだよ。1つでいいのに。2つもあったらややこしくて面倒だよ!

6時にきたのにこの惨事! 面倒が面倒を引き起こす!

よく確認すると、なぜかアプリ用とブラウザ用で別のFacebookアカウントがあるようだ。

品井さんは違うアカウントであることを理解していない。いずれか目についたほうで投稿し、時間があるときに目についたほうで確認して、「投稿したのに反映されていない」と思っていたのだ。こうして「ややこしい、面倒くさい、リセットしたい」という結論に至ったようだ。

確かに、このままではややこしい。品井さんの要望で、アプリとそのアカウントを削除して、ブラウザのアカウントを残す形とした。インターネットをブラウザで見るから、そのほうがいいとのことだった。

アプリのアカウントのほうが、友達が少なかったのは、不幸中の幸いだろう。ただ、こちらのアカウントにしかいない友達もいる。これについて聞くと「チェックして洗い出すのは面倒」とのことで、そのまま削除。仕方があるまい、さらばでござる

ところで、これはどなたが設定したのですか?

お店の人と友達。まずお店の人にやってもらって、そのあとで友達から説明してもらったけどよくわからなくて面倒だったから、別の友達にもう1回設定してもらったんだよ

品井さんのプロフィール写真は、満面の自撮り写真だ。Facebookを楽しんでいるのがわかる。

だが、品井さんは当初、「面倒くさい」という一言ですべて片づけてしまい、「面倒くさそうなことをすべて人に任せた」ために、任せられた人がそれぞれ自分の考えで解決してしまった。その結果、片方のアカウントを削除する惨事となった。面倒くさいが面倒くさいを呼び込んでしまったのだ。

ああ。品井さん。6時にいらしたのに、この惨事。おやつの時間でもないのに惨事。8時間睡眠でも惨事感はんぱない。

面倒しなーい! 面、胴、竹刀~!

これでこれから見るところが1つになったのね。楽になったよ!

と喜ぶ品井さん。しかし、また別の疑問が。

ところで、この番号はなんなの? なんか押したら面倒くさそうだったから押していないんだけど

と画面を指さした。Facebookの画面に出ている、メッセージアイコンの右上についている数字だ。たくさんのメッセージを受け取って、未読のままになっているようだ。

これ、メッセージが来てるという意味ですよ

え、メッセージってLINEじゃないの?

Facebookにもメッセージの機能があるんですよ

僕、連絡はLINEだけにしたいんだよね。いろいろあっても面倒くさいじゃん。これ、無視していいの?

と、なんとも困る反応。

うーん……でも、知り合いの方からの連絡ですから、いちおう見ておいたほうがいいのでは……

とタップを促す。タップすると、Facebookの知人の皆さんから、いろんな連絡やお誘いがズラリ。

ほんとだー。メッセージが来てるなあ。なんで、LINEで送らないんだろう。面倒くさいなあ

と、今日何度目かの“面倒”というキーワードが湧き出てきた。

その「面倒」は、どこにキリン……じゃなくて起因する?

ほんの少しの時間の間に、すごい量の「面倒」という言葉! 思わず、カモノチョーメイっす。カモン、超メーイ!

毎日の流れは絶えずして、
しかももとの生活にあらず。
よどみに浮かぶ面倒は、
かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。

なんて文学風(面倒くささの浅さを、文学風でカバーしようという試みだ。いかがだろうか)。

しかし、この面倒くささはどこから来るのだろうか。それは以下の3つに起因する。

まず1番目は「老眼が進んだこと」が大きな要因だ。画面を見るのにメガネが必要、焦点を合わせなくてはいけない、字が小さくて見えづらい。文字が小さいだけでやる気が失われる。絵がないだけで読む気が失われる。ギャグの笑点も難しいが、目の焦点を合わせるのも難しいのだ。

2番目は「積極的に使う理由がないこと」だ。そのサービスを積極的に使いたいという意思があるならまだしも、友達や家族に薦められて、よくわからないけれども必要だからなんとなくやっている。だから、「何かを押して、間違えたりした場合、元に戻らなくなったら面倒くさい」と、“面倒くさい自分の未来”を想像して、不安や面倒くささに負けてしまう。

3番目は「仕組みや操作を理解していないこと」だ。使っていても、よくわからない感が残る。設定も自分でやっていない。適当に使えていても、根本をわかっていないために正解感がない。常に何か間違っている気がする。ただし、正しいやり方を確かめることもない。頼むのも面倒くさい、説明されても面倒くさい。だから、面倒しな~い(面、胴、竹刀!)

つまり、三種の神器ではなく、

  • 老眼だから、見るのが面倒
  • 積極的に使っていないから、失敗したら面倒
  • 仕組みがわからないから、いろいろ面倒

なのである。老眼の問題は、シニア特有の面倒くささだ。だが、残る2つはシニアだけのものではない。

どの世代にもある「心のダンサー」……じゃなくて「心の段差」

私は、「面倒」というのは「心の段差」のことだと思っている。「出来るんだけど、やらなくていいなら避けたい」というのが「面倒」の本質だ。

たとえば、先日、知人ママさんが「息子が靴下を裏返しのまま洗濯機に入れる」とお怒りだった。わかる。すごいわかる。息子の気持ちが

だって、別に靴下裏返しのまま洗濯機に入れても、死ななくない? たいしたことないし、すぐできることなのだけど、実際するのは超面倒。私も靴下の裏表とか気にせずに洗濯機のなかに入れてしまう面倒大魔王だ。

しかし一方で、きちんと入れろという、ママさんの気持ちもわかる。洗濯した後に戻すのが面倒だもんね(私は裏返しのまま干すけど)。

こうしたほんの少しの「面倒」が、日々溜まっている。それぞれの「面倒」は「ささいな段差」だ。その段差を人は、無意識に避けている。だが、面倒なことがあると、考えるのが面倒になり、それが積み重なって、さらなる面倒を引き起こすのだ。

ユーザーが無意識に行動している「面倒くさい」をサイトから洗い出そう

「超楽しい!」というキモチは、「面倒くさい」というキモチを凌駕する。しかし、「普通に楽しい」は「面倒くさい」に負ける。ユーザーは、小さな段差は無意識に避けるものなのだ。

事業者が提供しているサービスでも、小さなところに提供者が気づかない段差があり、ユーザーが無意識に避けていくことになっていないだろうか? この段差は、どうやって見つければいいのだろうか?

それには、「ユーザーの行動」を追わなければならない。どこから流入して、どういう行動をとって、どう感じて、どこを近道しようとしたか(読み飛ばす、勝手に理解するなど)、自分ではない人を1人でも多く、観察してメモすることが必要だ。人の行動を見ていると、悶絶したくなるくらい、段差が見えてくる

とくに、「老眼が始まった層」と「老眼が進んだ層」に着目すると、それが顕著だ。思わず「そ こ が 段 差 か !」とでんぐり返ししたくなるほどに、段差が見つかる。びっくりして自分もダンサーになってしまうほどに段差が見つかる。段差でこけたんじゃない、ダンシングしたかったんだ!と言いたくなるほど、本当にでんぐり返しものだ(ちなみに、私はでんぐり返しができない)。

段差が見つかれば、あとは、段差をなくしていくだけだ。

ユーザー行動まとめだゾウ

「面倒くさい」を洗い出すためのユーザー行動観察で、重要なのは、以下のポイントだ。

  • 人は基本的に、「めっちゃ面倒くさがり」だ
  • 面倒くさくなる理由は、「ひと手間かかること」である
  • そのひと手間は、いわば「段差」みたいなものだ
  • 段差を見つけ出すためには、「自分とは違う人に使ってもらう」ことだ
  • とくに「老眼が始まった層」と「老眼が進んだ層」に見てもらうと段差があぶりだされやすい
  • 段差が見つかったら、あとはそれを淡々となくせばいいだけ!

ところで、今回の品井さん、面倒、めんどう、面…胴…。ということで「面胴といえば剣道」「剣道といえば竹刀」からの品井さんでした!ちゃんちゃん♪

この記事の筆者

森万見子(モリマミコ)
マミオン有限会社代表

アジアゾウとオヤジギャグが大好き。
推し象は市原ぞうのくにのりり香、プーリー。
最近では周りの人にギャグにスルーされ慣れてしまい、1人で笑うことが多いですが、元気です。

大学在学中にECサイトを立ち上げた縁で大学卒業後EC系レコメンデーションエンジンの会社に就職。
ひょんなことから2003年よりパソコン教室の運営を始め、そこに通う「生のユーザー」の行動に驚き、感動し、ユーザーとECをつなぐお手伝いをしようと、ユーザビリティ事業を開始。
今まで5000人以上の「普通」のユーザーを見てきた。
以前はシニア層を中心とした観察が主体であったが、最近の受講生は20歳代から90歳までと幅広くなっているため、シニアだけではなく、若者も観察することが多い。

ぞうが好きで、「ユーザー像」という言葉を聞くと、頭の中がぞうのことで一瞬でいっぱいになってしまう。
ちなみに、「ユーザーがぞうかしている」という言葉は「ユーザーが象化している」としか思っていない。

なとみみわ

ILLUST:なとみみわ

マンガチックで、べた~なイラストを得意とする炎の熱血イラストレーター。

なぜ御社のPDCAは回らないのか? 小川卓氏が解説「組織体制と情報共有がポイント」

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Webサイト改善やあらゆるマーケティング施策を進めるためには、PDCAサイクルをうまく回すことが必要だ。しかし、実際には「うまく回っていない」PDCAサイクルが非常に多い

4月末、UNCOVER TRUTHが主催するデジタルマーケティングセミナーが開催された。ここでは、同社CAOの小川 卓 氏が講演した「なぜPDCAサイクルが回らないのか」というテーマについてお伝えする。

PDCAサイクルが回らない主な理由は、次の2つだ。

  • 正しいゴールとKPIが設定されていない
  • データドリブンな組織体制になっていない

本記事では、PDCAサイクルを止める原因と、うまく回していくためのポイントを紹介する。

PDCAを回すのは打率を上げるため。
「なぜやるのか」がチームで腹落ちしていることが重要

UNCOVER TRUTH 小川 卓 氏
UNCOVER TRUTH 小川 卓 氏

そもそも、なぜPDCAサイクルを回すのか? 小川氏は次のように説明する。

PDCAはすぐに業績を上げるものではありません。打席数を稼いで、打率を上げるものです。成功や失敗の知見を溜めながら何度も回していくことで、次の成功確率を上げていく取り組みです。

ビジネスにとっては「イチかバチか」ではなく、成功率を上げることが大切だ。「そのためにPDCAサイクルを回している(すべてが成功する前提ではない)」ということを上長と現場、社外の協力会社と共有できていないと、PDCAサイクルが途中で止まる原因になる。

PDCAサイクルは、個人の努力でどうにかなるものではなく、組織で回していくものだ。そのためにも「何のためにやるのか」という目的をチームに周知・共有して、それを評価する仕組みまで整える必要がある。

PDCAのどこで止まっているのか? ボトルネックを解決する

それでは、PDCAの具体的な内容を見ていこう。「Webサイトの改善」に絞ると、PDCAはとてもシンプルだ。

  • Plan: 施策を考える
  • Do: 施策を実施する
  • Check: 施策を評価する
  • Action: 原因分析を行う
Webサイトの改善におけるPDCAサイクル。どこで断絶しているのか?

PDCAサイクルが回らない場合は、PlanからDo、あるいはDoからCheckなど、どこかのフェーズに断絶があるということだ。一体、どこで止まっているのだろうか? ここからは、1つずつその原因と対応策を探っていく。

PlanからDoで止まる場合

PlanからDoで止まるのは「施策を考えたが、実行されない」ことを表している。これを解決するには、次の点をチェックする。

PlanからDoで止まる場合は、実現可能なKPIを設定しているか、効果予測でつまずいていないかを考える

特に重要なのは「Actionable(実現可能)なKPIを設定しているか?」という点だ。小川氏は、KPIを設定するときの手法として「SMART」という考え方を紹介した。

KPIを設定する際の考え方「SMART」
  • Specific: 目標があいまいではないか?
  • Measurable: 数値で安定して計測が可能か?
  • Actionable: 施策を思いつき、それは実行できるのか?
  • Realistic: 現実的な目標数値になるのか?
  • Time-bound: 期限やスケジュールを設定できるか?

たとえKPIを決めても、それを改善するための施策が現実的でないと、その施策を実行できずDoにはつながらない。そのためにも、上記の点を踏まえながら必ずKPIと改善施策をセットで考えることが大切だ。

また「効果が予測できない」というのもよくつまずくポイントだ。そもそも、これから行う施策について正確な予測を立てることは不可能だといえる。その場合は、たとえば「集客を10%改善する」のような最低改善ラインを設定することで先に進むことができる

Planの段階で求められているのは、精度ではないんです。たとえば「10%コンバージョンが改善します」と言っておいて、実際に50%改善したからといって怒られはしないですよね。成果の予測はあくまで判断材料にすぎないので、そこで手間取らずにロジックを組んで先に進めることが大切です

DoからCheckで止まる場合

DoからPlanで止まるのは「施策を実行したが、評価していない」ということだ。次の点をチェックしよう。

DoからCheckで止まる場合は、レポートの自動化を検討しよう

「レポートを作る時間がない」という理由で、十分な確認をせずに次の施策に進んでしまうことも多い。その場合はツールを使ってレポートを半自動化するのがおすすめだ。Analytics EdgeGoogle SpreadsheetGoogle データスタジオTableauなどのツールを使い、重要なKPIのレポートが自動的に作られるようにしておけば手間を省略できる。

さらに小川氏は「使われないレポートには価値がない」という。日時配信レポートがちゃんと見られているか、使われているかもチェックして、必要であればレポートの見方を学ぶ社内勉強会も開催する。チームが日常的にデータに触れる環境を作ることが目的だ。

以前ある企業で「サクセスセンター」という社内向けのポータルサイトを作ったことがあります。データに関するFAQなどの情報を集めて、全部まとめて見られるようにしたものです。

「ツールの使い方がわからないから、やらない」というのはもったいない。全員がデータを見て話ができるように、その部分をできるだけケアしました。

CheckからActionで止まる場合

CheckからActionで止まるのは「レポートは評価したが、それに対して改善施策をしていない」ということを表す。小川氏は「ここが一番難しいところ」だと説明する。なぜならWebサイトにはさまざまな要素があるので、「なぜ変化したのか(しなかったのか)」という分析は難しいからだ。

CheckからActionで止まる場合は、なぜ数値に変化が起きた(起きなかった)のかをしっかり考える必要がある

数値の変化から「気付き」や「原因」を発見するためには、アクセス解析ツールだけを見るのではなく、3つのツールを効率的に利用することが必要だ。

アクセス解析で「気付き」があるページを発見したら、ヒートマップでそのページの「原因」を探る。そこから考えた仮説をA/Bテストで検証して、するべき施策を決定していくという具合だ。テスト環境があるとないとでは、施策を実行するスピードとその成功確率に差が出てくる。

分析は外部パートナーに依頼するのも手です。その場合は、先述したようにPDCAサイクルを回す目的をきちんと共有しておく必要があります。

ActionからPlanで止まる場合

最後に、Actionから次のPlanにつながらず、サイクルが1回きりで止まってしまうケースだ。これは「次の施策・アイデアが出てこずに継続しない」ことを表している。

ActionからPlanで止まる場合は、「KPT」を使って関係者全員で振り返りを行おう

PDCAサイクルがActionまで回ったら、「KPT」を使って振り返りを行うのが効果的だ。KPTとは、施策について次の3つに分けて話し合う手法のこと。この振り返りはマーケターだけでなく、エンジニアやデザイナーも含めて関係者全員が参加するのがおすすめだ。

振り返りをするときの「KPT」
  • Keep: 良かったので継続すること
  • Problem: 問題があるので改善すること
  • Try: 次に試すこと

施策のストックを作っておくのも効果があります。過去に行った施策や検討した施策を1回切りで終わらせずにストックしておくことで、次のPlanにつなげるスピードが上がります。

PDCAをまとめる中心となるレポートを定めておく

小川氏はもう1点、「PDCAの中心となり、全員が閲覧できるレポートを定めておく」ことも重要だと説明する。「どんな施策をして、どうだったのか」という全体図を関係者間で共有することが目的だ。レポートのポイントは、行った施策とデータがセットになっていること。資料を1枚でシンプルにまとめると関係者に共有・配布しやすい。

重要なポイントを大勢で共有し、認識違いをなくす」という目的が達成できるならば、資料の形式に制約はない。

たとえばある大規模EC企業では、文章で書かれた何十ページにもわたる詳細なレポートを事前に関係者全員でじっくり読み込んでから振り返りのミーティングを行っているという。負荷は高いが、PDCAを回すことにチームで本気で取り組んでいるからこその手法だといえる。

◇◇◇

PDCAサイクルを回すためには、明確なゴール・KPIが設定されていることはもちろん、「PDCAサイクルが回るような組織体制」になっていることが重要だ。そこでポイントになるのは、関係者全員が共通認識を持つこと。自社のチームがどうなっているか、関係者が共有しているレポートはあるのかなど、見直してみるといいだろう。

PDCAを回すためのポイント
  • PDCAを回る理由とプロセスを可視化して、腹落ちさせる
  • PDCAが止まる箇所を特定して障害を取り除く
  • PDCAを振り返るためのレポートを関係者全員の中心に据える
この記事の筆者

株式会社インプレス Web担当者Forum編集部

2004年インプレス入社。書籍編集部でWebマーケティング、SNS、スマートフォン、Webデザインなどの書籍の編集を担当し、現在はWeb担当者Forum編集部に所属。

モバイルデバイスとインターネットが大好き。最近の興味はバーチャルリアリティ、人工知能、キノコ。

Googleデータスタジオ ☓ Optimizely Xで実現する「ダッシュボード ☓ マーケティング実験」のススメ | 【レポート】アナリティクス サミット2017

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激化する競合環境の中で、各企業は自身にとっての高価値ユーザーを定義・可視化し、それらのユーザーに対する顧客体験を向上させることが重要になっている。そのためにはダッシュボードによる顧客構造の可視化、さらには高価値ユーザーを中心としたマーケティング実験の実行が欠かせない。

野口竜司氏
株式会社イー・エージェンシー
取締役
野口竜司氏

イー・エージェンシーの野口氏は「アナリティクス サミット2017」において、「Googleデータスタジオ×Optimizely Xで実現する『ダッシュボード×マーケティング実験』のススメ」と題し、高価値ユーザーを囲い込むための顧客分析と意思決定の実践法、ダイナミズム化するA/Bテスト手法について解説した。

ビジュアライズ機能が豊富なGoogleデータスタジオ

イー・エージェンシーでは、Googleデータスタジオで多くのダッシュボードレポートを作成しているのだという。

Google社が提供する「Googleデータスタジオ」は、多様なデータを取り込んでわかりやすいレポートにまとめてくれるデータビジュアライゼーションツールだ。Googleアナリティクスを含むGoogle社のマーケティング製品とシームレスに連携し、外部データも取り込んで、分析、ビジュアライズ、グラフ作成、共有といったワークフローをまとめて行える。

ドラッグ&ドロップで簡単かつスピーディにレポートを作成できたり、レポート画面上でリアルタイムに条件変更等の操作ができたりすることも大きな特徴だ。さらに、レポート数は無制限で、無償で利用することができる。

野口氏はまず、このGoogleデータスタジオにおいて、主に次の3つの切り口によるダッシュボードを構築することを勧める。

  • ビジネス・セールスの可視化
  • サイトパフォーマンス・ボトルネックの可視化
  • 顧客構造の可視化

ビジネス・セールスの可視化」を目的としたGoogleデータスタジオの活用例としては、たとえば、

  • 日時や地域別の店舗売上の進捗・傾向の可視化
  • デバイス別の収益構造の可視化

の例が紹介された。多彩なビジュアライズ機能で直感的にわかりやすく表示したり、条件による絞り込みで新たな気づきを得たりという使い方ができる。

サイトパフォーマンス・ボトルネックの可視化」を目的としたGoogleデータスタジオの活用例としては、改善が必要な問題のあるページを見つける例や、サイトKPIマップの例が紹介された。

顧客構造の可視化」を目的としたGoogleデータスタジオの活用例としては、第三者オーディエンスデータとGoogleアナリティクスのデータを組み合わせてユーザーセグメントを見極める例や、会員ロイヤリティを可視化する例などを紹介した。

ダッシュボードは、複雑になったビックデータを可視化・凝縮することで解釈しやすくして、効率よく答えを導き出す有効な手段であり、これによってデータによる意思決定が加速していく

と野口氏は話し、Googleプラットフォームとの親和性が高く、ビジュアライズ力も高いGoogleデータスタジオを活用することを強く勧めた。

アプリケーションレベルのダイナミックな実験が行えるOptimizely X

ダッシュボードでデータを可視化した後は、マーケティング実験を行ってイノベーティブな意思決定を行うことが重要だ」と野口氏は話を進めた。

大きな変化を伴うマーケティング施策には、そのぶん大きなリスクの不安が付きまとうものだ。しかし、そうした施策もテスト的に行えば、リスクヘッジとイノベーションの橋渡しとなる。A/Bテストをはじめとしたデータに基づくマーケティング実験は、リスクを低減しながらイノベーションを起こす合理的な手段だ。

野口氏は、次のように説明する。

A/Bテストプラットフォームの先駆者であるOptimizelyの最新技術では、システムアプリケーションレベルでのダイナミックな実験がすでに可能になっている。これは、従来のようなウェブブラウザへ書き出した後の情報に変化をつけて実験(A/Bテスト)を行うレベルでなく、サーバ側でデータベースも絡めたダイナミックな実験を可能としている。

これはウェブやモバイルアプリのシステムに限らず、ATMや店舗設置の情報端末、OTT(動画・音声などのコンテンツ・サービス)など、その他さまざまなアプリケーションに対応しており、マーケティング実験は深さ・広さともに拡張している。

それを実現するテクノロジーとして「Optimizely X Full Stack(オプティマイズリー・エックス・フルスタック)」を紹介した。OptimizelyはもともとWebブラウザに表示した情報を実験するためのA/Bテストツールだったが、さらにビジネスインパクトの大きい領域でのマーケティング実験まで幅広く行えるようになっている。これが「フルスタック」という名のゆえんだ。

Optimizely X Full Stackによってサーバーサイドでのダイナミックなマーケティング実験ができるのは、各言語で作られたアプリケーションにSDKを使って組み込むことができるためだ。また、SDKを使えば、Web版以外でのA/Bテストも容易に実現できる。たとえば店頭機器のソフトウェアに組み込んでA/Bテストを行えば、オムニチャネルやマルチデバイスでのマーケティング実験が可能だ。

Optimizely X Full Stackを活用したEC/旅行サイトの例では、たとえば異なる価格・料金を提示するような、これまではできなかった実験ができるようになり、ユーザーのデモグラフィックデータをもとに金額をパーソナライズすることが可能となる。また、

  • 検索システムのアルゴリズム変更テスト
  • 申し込みフロー全体の変更テスト
  • ログイン後ページの機能表示テスト
  • 動的コンテンツのOne to One 切り替え表示
  • モバイルアプリ/店頭用アプリのテスト

など、さまざまな実験が可能だ。

さらに、BtoBサイトでは、たとえばログインした企業ごとに、情報提示内容のパーソナライズやメール・通知のパーソナライズ、個別のメールオファー発動なども可能だ。

メディアでの活用例では、広告の表示場所、動画広告、チャネル登録料金、広告ブロッカーなどについて、さまざまな実験が行えることが例示された。

野口氏は次のように語った。

Optimizely X Full Stackによって、より深く・広く実験が行えるようになった。これまでのA/Bテストの概念をリセットして、さまざまな実験を行ってほしい

GoogleデータスタジオとOptimizely Xの活用例

ダッシュボードとマーケティング実験の展開について話を進める野口氏は、それによって「高価値ユーザーの囲い込み戦略が行える」という。

20%の高価値ユーザーが全体の80%の売上を構成しているという話はよく言われる話だ。実際にGoogle データスタジオで顧客分析を進めたところ、特定の行動特性を持った3%のユーザーが売上全体の30%を構成するといった高価値ユーザーのファインディングもあったという。

また、Googleデータスタジオのようなダッシュボードを使えば、リアルタイムにユーザーの検討意向度を把握できる。たとえば、購入検討の度合いに応じてユーザーを「BUY」「HOT」「WARM」「COLD」に分け、WARMユーザーとHOTユーザーに対する施策にコストをかけるなどの判断ができると語った。

つまり、これまでまんべんなく投資していた金銭リソースや人的リソースを、重点セグメントへの施策に厚く配分するなどといったリソースの最適化が行え、成果を最大化できるという。

競合に渡してはいけない高価値ユーザーを可視化してリアルタイムに監視し、高価値ユーザーにリソースを集中して実験やアクションを実施することをサイクル化することで、高価値ユーザーの囲い込み戦略が可能となるのだ。

野口氏は、次のように話し、講演をまとめた。

無料のGoogleデータスタジオや、先鋭ツールのOptimizely Xを利用して、ダッシュボード活用×マーケティング実験でイノベーティブな意思決定に挑戦してほしい

この記事の筆者

【執筆】

野本幹彦

IT系ローカライズ会社、IT関連雑誌記者を経て、フリーライターとなる。コンシューマから企業システム、ソーシャルアプリ、デジタルマーケティングまでの幅広い分野で記事を執筆。事例取材やインタビューを中心に、書籍、広報誌記事、Web記事などを手がけている。

【撮影】

鹿野宏

【大阪】スマフォのアドを徹底活用セミナー 6/29開催、DACの徳久CMOが登壇

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「スマフォのアドを徹底活用」をテーマにしたセミナーを、Web広告研究会が6月29日(木)に大阪で開催する。

スマートフォン広告の現在と未来、そして活用について理解を深める内容。

DAC専務取締役CMOの徳久昭彦氏が「今と未来」を解説し、さらにパネルディスカッションではフェリシモ・大阪ガス・マンダム・大広からの登壇者と徳久氏が「活用」に関して語り合う。

セミナー内容

  • 第一部「スマフォアドの今&未来」

    講師: 徳久昭彦氏(D.A.Consortium 専務取締役CMO)

  • 第二部「スマフォアドの活用について徹底討論」

    パネリスト:

    • 徳久明彦氏 (D.A.Consortium 専務取締役CMO)
    • 西本宗平氏 (株式会社フェリシモ クラスターMC本部WEBプロモーション/CRMグループ グループリーダー)
    • 八木一平氏 (大阪ガス株式会社 リビング事業部 マーケティング推進部 マーケティング企画チームデジタルマーケティンググループ チーフ)
    • 上森奈美子氏 (株式会社マンダム GBマーケティング本部 コミュニケーション戦略部)

    モデレーター:

    • 土屋徹氏 (株式会社大広 アクティベーションセンター大阪第1グループ部長)
※終了後には、講師と参加者による懇親会を開催予定。

開催概要

  • イベント名称: 2017年度第2回Web広告研究会関西セミナー「スマフォのアドを徹底活用」

  • 開催日時: 2017年6月29日(木)15:00~18:00

  • 開催場所:AP大阪梅田茶屋町 会議室(大阪府大阪市北区茶屋町1-27 ABC-MART梅田ビル8F)

  • 参加費:一般5,400円(Web広告研究会・日本アドバタイザーズ協会の会員社は1社2名まで無料)

  • 定員: 200名

  • 主催: Web広告研究会

  • 詳細情報と参加申し込み:https://www.wab.ne.jp/wab_sites/contents/2575

この記事の筆者

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレス
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

[ユーザー投稿] 【無料セミナー】マーケティングオートメーションで実現する最適な顧客アプローチ【B2C編】 ~スモールスタートで始めるパーソナライズ、シナリオメール~

リターゲティング広告はノイズにもなる諸刃の剣、大切なのはユーザーの気持ちを理解すること | 先週のWeb担まとめ記事

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2017/06/10~2017/06/16

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 22本とニュース記事 20本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、池田です。

第10期「企業Web担当者 初級講座」6/29~6/30開催
若手Web担当者の教育講座として人気。Web担編集部主催の基礎講座を開催します。応募受付は今週まで。
https://web-tan.forum.impressrd.jp/school/beginner

今回の要チェック記事セミナー | 求人情報 | 人気記事 | 解説記事 | ニュース
リターゲティング広告はノイズにもなる諸刃の剣、大切なのはユーザーの気持ちを理解すること

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • 190いいね!「効果があるのはリタゲ広告だけって、それホント? 『嫌われるより好かれる』ディスプレイ広告活用術」は、「リスティング広告運用でビジネススキルも磨く」の記事です。

    ディスプレイ広告において、リターゲティング広告は非常に有益な情報となる一方、ユーザーにとって耐え難いノイズにもなりえます。ディスプレイ広告は、新規ユーザー・リターゲティング・既存顧客と、3つの対象に向いていることを意識しましょう。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/15/25835

  • 「『SEOのために必要なページの文字数』知りたい人、集まれ~!!【SEO記事12本まとめ】」は、金曜SEOコラムの記事です。

    「SEOで上位に表示されるためには、文章を何文字以上にするのがいいか?」を気にしている人がいたら、ぜひこの記事を読んでほしい。

    あなたが作るコンテンツは、検索エンジンのためのものですか? ユーザーのためのものですか?

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/16/26045

  • 「自分の気持ちを文章化するツール4種で楽に文章作成(第3回)」が、180いいね!と人気です。

    文章を書くのが苦手という人のために、筆者が開発して使う文章ツール「アイ・エンパシー」を紹介。文章作成の作業を1枚のチャート上で分解しながら行うことで、共感が結果につながる文章を作ることができます。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/15/25695

  • 「検索ボリュームが僅少の『超ローカルだけど効果的』キーワードを見つける3つの戦略」は、月曜マーケコラムの記事です。

    ローカル検索をターゲットにしたSEOにおいて、ごく限られた狭い地域をターゲットにするのは、なかなか厄介です。なぜなら、ローカルすぎる検索キーワードは調べようにも検索ボリュームが少なすぎるため、調査の壁にぶつかってしまうのです。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/12/25945

  • 「アナリティクス サミット2017」&「Web担当者Forumミーティング 2017 Spring」のイベントレポートが公開されました。注目のレポート3本をお届けします。

    何が足りないのかを見極める――LIFULL HOME’Sのマーケティング戦略部長が語ったデータで事業を加速させるポイント/アナリティクス サミット2017

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/14/25776

    Google Chrome 56登場で待ったなし! “常時SSL/TLS化”の効果と実装のポイント/Web担当者Forumミーティング 2017 Spring

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/16/25787

    顧客ひとりひとりに寄り添う「One to Oneマーケティング」の最新事例/Web担当者Forumミーティング 2017 Spring

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/12/25793

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
ECの現場で売上アップを目指す方には
ネットショップ担当者フォーラム
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セミナー/お知らせ要チェック | 求人情報 | 人気記事 | 解説記事 | ニュース
Google アナリティクス ゼミナール、Webアクセシビリティの学校、FOODiT TOKYOなどイベント情報6つ

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

マーケティングオートメーション(6/27)

「BtoC企業様向け!マーケティングオートメーション導入ポイントセミナー」をブレインパッドが6月27日(火)に港区で開催します。参加費無料。

http://www.brainpad.co.jp/seminar/2017/06/06/5280

サイト内検索・サイト改善(6/28)

「事例で解説!ベストなユーザ体験を考えるWeb改善セミナー」をビジネスサーチテクノロジが6月28日(水)に東京・赤坂で開催します。サイト内検索・サイト設計による改善事例など。参加費無料。

http://www.bsearchtech.com/news/event/20170628.html

ストックフォト著作権(6/28)

「安全に使って安心できる、ストックフォト著作権セミナー」をアドビが6月28日(水)に東京・品川で開催します。弁護士、Adobe Stockの利用企業が講演。参加費無料。

https://201706-designer.creativecloud.adobeevents.com/

Webアクセシビリティ(7/8、新潟)

「Webアクセシビリティの学校 in 新潟」をインフォアクシアが7月8日(土)に新潟で初開催します。インフォアクシアの植木真氏が講師、アクセシビリティを確保したWebコンテンツ制作の基礎を学習。参加費はセミナー本編4,000円(当日支払の場合)、懇親会費用は別途。

https://a11yschool.doorkeeper.jp/events/60474

(7/14、7/21)

衣袋宏美氏が講師の「Google アナリティクス ゼミナール」が7月14日(金)と21日(金)に開催されます。基礎の次のステップ、徹底的に使いこなす方法を2日間で学ぶ。一般参加費95,040円。

http://a2i.jp/activity/gatraining/

FOODiT TOKYO(9/21)

生産性をテーマに飲食業界のイノベーションと未来を語る「FOODiT TOKYO」が9月21日(木)に東京・ミッドタウンで開催されます。一般チケットは定価15,000円、早期割引あり。

http://foodit.tokyo/

Web担当者向け新着求人情報
要チェック | セミナー | 人気記事 | 解説記事 | ニュース

先週の人気記事 要チェック | セミナー | 求人情報 | 解説記事 | ニュース

Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • ユーザー理解から始まるコンバージョンレート最適化
    新規顧客と既存顧客のどちらを優先すべきか? コアファンとの関係を大切にするピザハットのCRM戦略
  • 新人Web担当者・マーケターのための運用型広告活用の基礎知識
    運用型広告ってどこがすごいの? いまさら聞けないネット広告と運用型広告の歴史
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/16/25976
    by 天野可純(オプト)+小市優介(オプト)
  • 時代は「SEO」から「SXO」へ ~海外最新サーチ事情・市場予測
    Webサイトの「オーソリティ」のために、あらためて考える「リンク」と「関係性構築」
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/14/25912
    by 松野 亘(クロスフィニティ)
  • 編集長ブログ―安田英久
    新人Web担当者に印刷して渡しておきたいWebやマーケの略語・用語 52個まとめ
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/13/26014
    by 安田英久(Web担 編集長)
  • 単発記事
    UXデザイナーはAIの進化にどう対応すればいいか? 4つの視点から考える(後編)
  • 企業担当者に聞くFacebook&Twitter運用の現場
    Twitterとアニメの相性は鉄板! ファン目線で心をつかむマルイのアニメ事業部
  • 衣袋教授の新・Googleアナリティクス入門講座
    サイト内検索からユーザーの行動と心理を探り改善点を見つけだす2つの方法[第46回]
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/15/25986
    by 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン)

先週の解説記事 要チェック | セミナー | 求人情報 | 人気記事 | ニュース

Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 企業ホームページ運営の心得
    アルバイトは専用機である。1人オーナーための雇用心得
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/14/25995
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)
  • 業種別ホームページカラーガイド(全12回)
    農業・漁業のホームページのおすすめ配色の見本(第10回)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/16/25806
    by 坂本 邦夫( フォルトゥナ)
  • ユーザー投稿記事 by Ginzamarkets株式会社
    三井住友カード様、ネイルブックのスピカ様登壇 | GinzaMetrics SEO Driven Conference Tokyo 2017 Summer | 7月11日(火)開催
  • ユーザー投稿記事 by YUTA MISHIMA
    [少人数無料セミナー]  海外SNS最新トレンドや成功事例から学ぶ、外国人集客を成功させるSNS運用のコツ ~越境ECから訪日インバウンドまで、海外向けFacebook+Instagramの運用戦略~
  • ユーザー投稿記事 by 櫻木 諒太
    稼ぐ地域を創る人材になる!CMOオープンスクールin札幌のご案内
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社メンバーズ
    【先進事例公開セミナー】企業価値向上に活かすSDGsの取り組みと情報発信
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社ブレインパッド
    【6/28無料セミナー】生活者の本音をどう読み説く?話題のソーシャルリスニング活用セミナー
  • ユーザー投稿記事 by コマースリンク株式会社
    【7/26開催】EC・通販企業のためのデジタルマーケティング実践講座(参加無料)
  • Web担人気記事ランキング
    書けないという思い込みを払拭する3つの文章構成テンプレート
  • 先週のWeb担まとめ記事
    作文が苦手な人でも文章構成をさくっと作れる「SDS法」「PREP法」「穴埋め法」

先週のニュース記事 要チェック | セミナー | 求人情報 | 人気記事 | 解説記事

大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

編集後記

AKB総選挙のニュースを見てびっくり。段取りなしで結婚発表ってありなんですね。それとも演出? どちらにしても芸能界怖い(池田)

Web担の編集後記も毎月末に更新してますので、よろしければご覧ください:
http://web-tan.forum.impressrd.jp/editors_note

[ユーザー投稿] 6/30新宿区にて開催、デジタルトランスフォーメーション(DX)時代のUX向上セミナー


[ユーザー投稿] KUSANAGIを利用していて困ったら?

[ユーザー投稿] グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第18回 ネットワークインフラの信頼性と障害事例分析

[ユーザー投稿] メール広告「Yahoo!ダイレクトオファー」の媒体資料を無料ダウンロード

[ユーザー投稿] サイト内検索エンジン「NaviPlusサーチ」のPDF資料を無料ダウンロード

Web業界未経験のママが8か月でプロのグロースハッカーとして活躍するママグロースハッカーズとは? | 新しい働き方を探る

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グロースハックという言葉をご存知だろうか?

グロースハックとは、企業や製品、サービスなどの改善施策を短期間で行い、成長を促すこと。主にWebサイト関連でそうしたグロースハックをママたちが行っている「ママグロースハッカーズ(以下、MGH)」という集団がある。

Web業界未経験のママを8か月でプロのグロースハッカーに育てる講座が「ママ向けWebグロースハッカー養成講座」。その講座を卒業後に所属できるのがMGHだ。

MGHの拠点は福岡。デジタルハリウッドSTUDIO福岡(以下、デジハリ福岡)、リクルートジョブズ、Kaizen Platformの3社と福岡市からの応援を受け成り立っている。

MGHのプロデューサーで、未経験のママたちをサポートするデジハリ福岡校長の高橋さんに、なぜママ限定にしたのか、講座内容などさまざまな話を聞いた。

デジタルハリウッドSTUDIO福岡の校長、MGHプロデューサーの高橋政俊さん
Web広告研究会が主催するWebグランプリで「Web人賞」を受賞したときのメダル。今から説明するママグロースハッカーズの取り組みが評価された。

未経験のママをグロースハッカーに育てる

――MGH(ママグロースハッカーズ)とはどんな集団ですか。

ママ目線でWebサイトのデザイン改善を通じて、企業の成長を企てる、ママだけのグロースハッカー集団です。Web業界未経験のママが8か月間「ママ向けWebグロースハッカー養成講座」で、Webサイト作成に関する知識やグロースハックの知識を学び、講座を卒業後、そのメンバーが仕事を続けていくチームがMGHです。

MGHでは、主にKaizen Platformさんからの企業サイトのデザイン改善案件をはじめ、企業や団体からの依頼によるサイトのデザイン改善を行っています。

――ママをグロースハッカーに育てるというのはおもしろい取り組みですね。

ママたちは日々の消費活動において、Webサイトの使いづらさや不満などを感じています。そういったママたちがグロースハックすることは、企業にとってもメリットがあると考えました。

一方、ママにとっても、地方で且つ在宅にいながら、東京の有名なクライアントさんの仕事ができることは魅力的です。付加価値が高く、収益の高い仕事ができることがママに向いていると感じ、「ママをグロースハックに育てる」講座がスタートし、MGHができました。

――講座を「ママ」に絞った理由はなんですか。

2006年~2011年にかけて、デジタルハリウッド本社に勤務していたとき、Web制作をeラーニングで学ぶ講座のプランニングをしていました。eラーニングの受講生には、学ぶ意欲の高いママが多く、受講後も仕事で成功しているママが多くみられました。

また、2006年~2010年にかけて、mixiを中心としたコミュニティ「ママさんカメラ部」という活動をしていました。参加者はママ。最初は、「子供の写真をきれいに撮りたい」という目的から始まりましたが、「もっと上手に撮りたい、子供以外も上手に撮りたい」といった、前のめりに、貪欲に学ぶ姿勢を目の当たりにしていました。

そういった経験から、ママへ学びと仕事の場を提供したいと考えていました。

また、女性は結婚や出産、ご主人の転勤といったライフイベントで仕事をやめてしまうことが多いのが現状です。仕事をしたくても、9時~4時などの仕事が見つからなかったり、仕事はあるがやりがいや収入が伴わなかったりします。

そういうママたちに、在宅でできて、やりがいもあって、収入も得られる、そんな仕組みを提供したいと思いました。

高橋政俊さん

ママ向けWebグロースハッカー養成講座とは?

――未経験のママをプロに育てる「ママ向けWebグロースハッカー養成講座」の内容を教えてください。

子育てママをグロースハッカーへ育成する事を目的にデジハリ福岡、株式会社リクルートジョブズ、Kaizen Platform, Inc.の3社が福岡市応援のもとおこなう「Growth Hack for Women プロジェクト」の一環として開講した講座です。

講座自体は8か月間。リクルートジョブズとデジハリからの奨学制度を受けられるので受講料は20万円ほどです。最初の6か月間はWeb制作全般を学び、残りの2か月間はグロースハックを実践してもらいます。講座は9月にスタートし、4月にカリキュラムを終え、5月に卒業です。

卒業後は、プロとしてグロースハックの仕事ができる」ことを目的とした講座なので、楽に学べるものではないです。

講座では学ぶだけでなく、課題を与えて企画や制作を行います。求人情報誌のタウンワークに掲載される企業広告を制作したりで実際に使われる広告を制作したり、制作物の発表をするためにプレゼンスキルを学んでもらったりします。

ママたちにはWeb制作全般を6か月で学んでもらいますが、デジハリ福岡の通常の講座では8か月で学ぶ内容です。それだけでもハードですよね。講義時間は全体で265時間です。そのうちeラーニングを併用した学習は165時間。少なくとも100時間は福岡校に通ってもらいます。

詳しい講座内容は次の通り。

[Web制作全般(学習期間6か月)]週に1、2回デジハリ福岡に通学し学習
  • デザインの基礎を学ぶ
    デザインやカラーのルール、レイアウトのセオリーなど細かく勉強し、PhotoshopやIllustratorを使いグラフィック制作をします。学ぶ過程で、ロゴ制作や印刷物のデザインなどを課題として制作してもらいます。課題の制作物は、企業が提供するサービスの広告で、コンペ方式で採用されるとタウンワークに広告として掲載されます。

  • Web制作に関わる言語を学ぶ
    HTML、CSS、JavaScript、jQueryなどの言語を勉強し、課題としてWebサイトを5つ作ります。実践に近い形で学んでもらうため、オリエンシート(クライアントの要望シート)を基にWebサイトの制作するものもあります。制作物の評価に加えて、プレゼンの評価もして、ママたちにフィードバックをします。

[グロースハックの実践(学習期間2か月)]

グロースハックの勉強と実践を2か月かけて行います。Kaizen Platformさんの提供するツール上で改善するので、通常の処理とは違う操作が必要です。ですから、そういったツールの使い方などを学んでもらいます。

また、マーケティングの学習やデータ分析やKPI、KGI、施策の立て方、UI、UXなどを学びます。このフェーズでKaizen Platformさんのオープン案件(コンペ案件)に参加します。採用されれば、在学中でも報酬が得られます

――誰でも参加できるんですか。

この講座に関しては定員を設けているので、事前に筆記試験や適正試験、面談を受けてもらいます。それに合格したママたちが講座を受講できます。1期生は12名、2期生は16名受講しました。3期生募集については、検討している最中です。

――卒業後は、皆さんMGHに所属するのでしょうか。

MGHに所属するかどうかは任意です。所属せず個人で活動する方もいれば、就職する方もいます。就職先を探している場合は、デジハリ福岡の就職支援が受けられます。

MGHに所属している方には、MGHへ寄せられる企業からの案件をお願いしていきます。所属しているメンバーには、ブイキューブやフレクションコンサルティングといった企業から協力を受けて、コミュニケーションツールを無償で提供しています。グループウェア「Teamon」でスケジュールやタスク管理、チャットを行ってますし、テレビ会議システム「ブイキューブ」で大人数でのミーティングもできます。

週1回は案件の有無にかかわらず、テレビ会議でチームの近状報告しています。テレビ会議は、メンバーであれば誰とでも使えるので、悩みや相談事があるときにメンバー間でも活用されています。テレビ会議をしながら、みんなでお酒片手に打ち上げをしているときもあります(笑)。

高橋政俊さん

Webのプランニングから制作までママがやることは企業にとって魅力的

――2期目を終えて、手応えはどうでしょう。

未経験から学び、卒業後すぐにプロとして仕事を受注することは、本当に大変です。しかし関係者やご家族の支えにより、全てのママたちが諦めることなく最後まで学びぬいてくれました。

そして在学中から企業のサイトでのグロースハック実績を作り、実際に収入を得るまでに成長したママも6割を超えました。これは私や講師陣の期待を大きく超える成果でした。ひとえにママたちが、寝るまも惜しんで勉強をしてきた努力の賜物です。

また、企画がスタートして2年立ちましたが、「ママがグロースハックする」ことへの期待値の高さに驚かされます。

――と言いますと?

Webのプランニングから制作まで、ターゲットユーザーでもあるママが一環して携わる」というところに魅力を感じている企業さんが多いです。特に、Webの専門部署を持たず、消費行動の決定権がママにあるような商材を扱っている企業さんからの期待は高く、福岡に限らず全国から相談がきます。

しかし、ママの学ぶ意欲が高いといえど、まだ1年ちょっとの経験しかありません。すべての案件を受けられる体力がまだないのが残念なことです。

あと、さまざまなメディアで取り上げていただいたおかげで、全国のママたちから「MGHに入りたい」や「自分が住んでいる地域で講座を受講できないか」という声が直接届くようになりました。

ほかの地域への展開は今後の課題

――では、ほかの地域への展開を考えているのですか。

はい、考えています。ですが、優先事項は、1期生や2期生が実績を作ることです。実績を積みMGHの体力をつけた後、彼女たちが今度は指導者になってくれれば、ほかの地域への展開ができると思います。

実際に岩手県沿岸部で津波被害をうけられたママに対して協力したいという想いから、岩手県大槌町の一般社団法人KAI OTSUCHIとの情報交換もおこなっていますが、全国展開までは道のりが長いです。やはり、人ばかり増えても仕事の質が伴わなければなりませんので。

ママグロースハッカーズのママたちによる、ママたちのためのグロースハッカー養成講座。「ママグロースハッカーズ・アカデミー」の構想だけはあります(笑)。ぜひ実現したいですね。

高橋政俊さん

――それ、実現できるといいですね! ありがとうございました。

この記事の筆者

四谷志穂(Web担当者Forum 編集部)

物流企業で営業兼Web担当者を経て、Web担当者Forumの編集者となる。企業Web担当者時代の経験を活かして、読者目線の記事をお届けしていきたい。一日の至福のときは、仕事終わりのビールと枝豆。

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