「SEOで上位に表示されるためには、文章を何文字以上にするのがいいか?」を気にしている人がいたら、ぜひこの記事を読んでほしい。あなたにピッタリの情報がここにある。
ほかにも、「グーグルがMFIでレスポンシブ ウェブ デザイン激推し?」「健全なウェブサイト運営の心構え」「MFIでページ表示速度の順位への影響が強化?」などなど、SEO関連の情報をまとめてお届けする。
こんな質問を見たことがないだろうか。
SEOで上位に表示されるためには、文章を何文字以上にするのがいいか?
こうした考え方に関して、アメーバブログなどサイバーエージェントのSEOを指揮している木村賢氏が、次のような意見をツイートしていた。
表現としてはやや辛口だが、言っていることはまったくそのとおりだ。
コンテンツをネットに公開するのは、検索エンジンのためではなく、ユーザーのためだ。検索エンジンは、あくまでもその間に存在するに過ぎない。
だから、「どんな内容を」「どれぐらいの分量で」「どう見せるか」は、どんなユーザーのどんなニーズや課題に応えるかによって決めるべきなのだ。
たとえば、同じ料理ジャンルだとしても、「ゆで卵」のレシピと、「ルーをイチから作るバターチキンカレー」のレシピとでは、適切な情報量はまったく異なるだろう。
また、料理の「初心者向け」なのか「熟練者向け」なのかによっても、盛り込むべき情報は異なるはずだ。
検索エンジンの評価という視点だけで文字数を気にする発想は、ユーザーが目に入っていない証拠にほかならない。
さらに言えば、コンテンツは必ずしも文字だけで作るとは限らない。情報のタイプによっては画像やイラストが適していることもあるだろう。たとえば、「ネクタイの結び方」を解説するのならば、文字よりも動画のほうがずっとわかりやすいはずだ。
コンテンツ作成に際しては、量だけではなく手段も考えたい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグルはモバイルファーストインデックス(MFI)推進にあたって、以前にも増してサイトのPC/モバイル対応の構成としてレスポンシブ ウェブ デザインを推しているようだ。
しかし、その背後にあるのは、世の中のウェブマスターの設定ミスと、その対応に困っているグーグルという事情ではないかと思われる。
今週始めに米シアトルで開催されたSMX Advanced 2017カンファレンスに参加していたサイバーエージェント社の木村賢氏のツイートを紹介する。
MFIをテーマにしたグーグルのゲイリー・イリェーシュ氏のセッション中に投稿したものだ。
新たに明らかになった情報ではないが、補足を加えてわかりやすく説明し直そう。
モバイルサイトの構成としてー、グーグルは次の3種類をサポートしている。
以前からグーグルとしてはレスポンシブ ウェブ デザインを推奨している。モバイルファーストインデックス(MFI)の導入に際して、さらにレスポンシブ推奨の度合いが高まった。大きな理由は次の2つに集約されるだろう。
PC向けページとモバイル向けページの差がない(少ない)―― レスポンシブではHTML自体は同じなので、コンテンツ・metaデータ・構造化データが、PC向けでもモバイル向けでも同じ。ということは、MFIに切り替わっても影響がない(少ない)。
「動的な配信」と「別々のURL」の構成では、モバイル向けページでコンテンツを削っているサイトがあり、MFIの影響を受ける可能性がある。
アノテーションの設定ミスが存在しない―― 「別々のURL」構成ではアノテーション(link rel="canonical"
やlink rel="alternate"
などのタグ)を正しく設定していないと、モバイル向けページとPC向けページの対応関係を適切にグーグルが認識できない。
実際にアノテーションの設定ミスはかなり多いと聞いたことがある。そうしたページを適切にインデックスするのが難しいことが、グーグルがレスポンシブを推してきた理由だと、業界的には考えられている。
そこにMFIが本格的に導入されると、そうしたページのインデックスでさらに問題が出るのだろう。
それに加えてMFIの影響を受ける可能性が高い「モバイルでコンテンツを削っている」ページの存在などもあり、レスポンシブ推しが強まっているのだろうと推測される。
繰り返しになるが、次の2点に注意してほしい。
ただし、前述の解説でよくわからない場合や、正しく対応できているか不安な場合は、レスポンシブにしておくのはいいかもしれない。そのほうが、問題が起きる可能性を減らすのに効果があるかもしれない。
とはいえ、すでに「動的な配信」や「別々のURL」で構成していて、それを変更しづらい場合もあるだろう。そういう場合は、グーグルが提供する関連情報を見逃すことなく、必要に応じて確実に対応しておくことが重要だ。
恒例となった毎月開催のウェブマスター向けオフィスアワーの6月版が開催された。日本滞在中の長山氏、金谷氏、あんな氏の3人が一堂に会しての開催だ。
※念のために毎回説明しているが、「ウェブマスターオフィスアワー」とは、グーグルの社員が登場して、一般のウェブマスターからのサイト運営に関する質問に回答したり、ウェブマスターとカジュアルに情報交換したりしていく動画プログラムだ。
今回取り上げられた質問は次のようなものだ。多岐にわたるトピックになっている。
- 大量に記事を転載された場合の対処方法
- サイト内広告枠の位置
- PC検索結果にモバイルURLが表示される理由と対策
- robots.txtでブロックされているURLのクロールとインデックス
- 検索アナリティクスの「掲載順位」の定義
- 管理権限がないサイトの再クロール依頼
- 短縮URLがインデックスされてしまう
- モバイル検索結果のサムネイル画像
- 多言語サイトの最適化
- ECサイトの存在しないページの対処
- 大規模サイトのキーワードページ
- インデックスされないページ
- 検索アナリティクスの数値の際
- 検索順位の基準
- 所有するサイト間のリンク
- DMCA侵害の申し立て申請が却下される
まだ視聴していな人のために、YouTubeにアップロードされた録画を埋め込んでおく。
★★★★☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
- ホントにSEOを極めたい人だけ
あなたはアフィリエイトサイトについてどのような意見やイメージをお持ちでしょうか?
「お金儲けのためのサイト」
「広告ばかりで鬱陶しい」
「検索結果から消えてしまえばいい」
正直、上記のように思われている方は多いのではないでしょうか?
こうした問いかけをしているのは、グーグル サーチクオリティチームの金谷氏が名古屋で登壇したセミナーのレポート記事だ。
アフィリエイト向けのセミナーだったのだが、一般のウェブ担当者にも共通のトピックが多かったようだ。大きく分けて次の3つのテーマを、記事ではまとめている。
- 健全なアフィリエイト・エコシステム
- ウェブマスター向けガイドライン(品質と不正なハッキング)
- 再審査リクエストのポイント
特に注目したいのは1つ目の「健全なアフィリエイト・エコシステム」だ。アフィリエイトサイトに向けてのものだろうと無視してはいけない。一般のサイトにも通じる、一番重要な観点だと筆者は考える。
少々長いが、次のように書かれている。
金谷氏は「アフィリエイトサイトは必要なの?存在する意味は?」と問いかけます。これは「アフィリエイトサイトが全く必要ない」と言っているわけではありません。「そのアフィリエイトが広告主やユーザーにとって本当に有益なものなのか」ということです。
内容がありきたりで似通ったアフィリエイトサイトがいくつも検索結果に表示され、公式サイトになかなか辿り着けなかったり、本当にその商品やサービスが良いものなのか判断に困った経験があなたにもあるでしょう。
ユーザーにとって信憑性の高い情報が見つけにくくなったり、公式サイトに辿り着くまでに余分なステップが必要となってしまいます。広告主にとっては無駄な広告費用が発生する可能性もあります。
ここに書かれている金谷氏の発言は、アフィリエイトサイトに限ったことではない。あらゆるサイトに当てはまる。
最初の問いかけを次のように置き換えてみて考えてみてほしい。
あなたが運営するサイトは必要なの? 存在する意義は?
あなたが管理するウェブサイトは検索ユーザーにとって必要だろうか?
ウェブに存在する意義(=ユーザーの役に立っている)はあるだろうか?
ユーザー視点が欠けていたら、どんなサイトでも価値がない。そして、あなたのサイトでしか得られない情報をユーザーに提供しなければならない。
ちなみに金谷氏は全国でこうしたセミナーに登壇する機会を探している。
問い合わせは、オフィスアワーの質問フォームからで構わない。ただし、連絡先を必ず明記すること。
最先端のモバイルウェブ技術とも言える、PWAとAMPの最新情報をまとめたプレゼンテーションスライドを紹介する。米
カリフォルニア州マウンテンビューで5月に開催されたGoogle I/O 2017のセッションで提供された情報をベースに作られている。
新しい技術をモバイルサイトに積極的に取り入れているなら、参考になるだろう。
★★★☆☆
- PWA/AMPがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
Chromeでの広告の扱いと、PWAの成功事例に関する記事を今週はピックアップ。
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
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ページの表示速度はグーグルのランキング要素の1つとして組み込まれている ―― 現状では、影響力は微々たるものだと言われているが。
しかしモバイルファーストインデックス(MFI)導入後は、ひょっとしたらその影響力が強まるかもしれない。
現在はモバイル検索であっても、PC向けページの表示速度が評価対象になっている。だが、モバイルファーストインデックスにおいては、モバイル向けページの表示速度が評価の対象になる。当然の流れだろう。
グーグルはモバイルファーストインデックスの導入に向けて、モバイル向けページの表示速度を適切に評価できるように取り組んでいるとのことだ。そして、表示速度に関しては今まで以上に強調していくつもりらしい。
もしかしたら、ページ表示速度がランキングに与える影響が、これまでよりも大きくなることがありえる。
念のために補足しておくが、「グーグルが重要視するから高速化に取り組まなければならない」と考えるのは、勘弁してほしい。
高速なサイトを求めているのはユーザーだ。ユーザーが求めているから、グーグルは重要視するのだ。ユーザー体験を高めるためにスピードを追求するという姿勢で高速化に取り組みたい。
(ユーザー体験の改善を決断するきっかけがグーグルの動きだというのは、ふつうにある話だが)
★★★★☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
インデックス状況を調査するよりももっと大切なこととは?
有益なコンテンツはインデックスされる運命(Google Webmaster Central office-hours)
「インデックス状況を詳細に知りたい」と望むサイト管理者が、英語版のオフィスアワーで次のように質問した。
サイトマップで100件のURLを送信したのですが、95件のURLしかインデックスされていません。
インデックスされていないURLがどれなのかをSearch Consoleで知ることはできますか?
ジョン・ミューラー氏は、この質問に対して次のように回答した。
インデックスされたURLの数を正確に知る方法は、今のところない。できることといえば、サイトマップを小さく分割して細かく見ることくらいだ。
だが私なら、大量のURLをインデックスさせようとすることには注力しない。それよりも、ユーザーの役に立っていて関連性があるものをしっかりとグーグル検索に表示させることに注力する。
さまざまなサイトの検索アナリティクスのデータを確認していると、見えてくることがある。それは、ほとんどのサイトでは、サイト内のごく一部のページしか実際には検索結果でユーザーの目に触れていないということだ。
つまり、「ページをたくさんインデックスさせれば、検索結果にたくさん表示され、検索トラフィックをたくさん獲得できる」とは限らないというわけだ。
となれば、私がするべきことは見えてくる ―― ユーザーが求めているものに関連性が高いコンテンツを確実に提供することだ。
グーグルは、そうしたコンテンツを認識して、そういったページをより多くインデックスしようとするだろう。
公開したページのうち1割や2割しかインデックスされていないとしたら、明らかにインデックスに問題が発生している。原因を究明しなければならないだろう。
しかし、次のようなことにこだわるのは、あまり意味がなさそうだ。
- 100%インデックスさせることを目指す
- どのページがインデックスされていて、どのページがインデックスされていないのかを完全に把握しようとする
ユーザーにとって本当に有益なコンテンツを公開していけば、自然にインデックスは増えていくはずだ。そうしたページはさまざまなチャネルで自然に人の目に触れ、グーグルにインデックスされる機会がおのずと増えるものだ。
もちろんインデックス状況をまったく無視していいということでは決してない。そうではなく、インデックス状況を気にするよりも前に、関連性があって品質が高いコンテンツを公開することを優先するほうがいいという話だ
品質が低いページのURLに対するアクセスを、品質が高いページに301リダイレクトしたら、品質が高い方のページに悪影響がありますか?
どちらもページも同じトピックを扱っていて、それぞれにトラフィックがあるのですが、ユーザーには一番いいページだけを見せたほうがいいだろうと考えています。
こんな質問をツイッターのフォロワーから受けたグーグルのジョン・ミューラー氏が、次のように答えた。
最後のページの品質だけに注目すればいいだろう。リダイレクトのことは心配しなくていい。(ユーザーが最終的に見る)結果をすばらしいものにするようにしなさい。
リダイレクト元ページにはコンテンツが一切ない(HTTPヘッダーだけでリダイレクトする)ことも多々ある。それを考えれば、当たり前のようにも思える。
しかし301リダイレクトが設定されている場合、転送元ページの評価を転送先ページへ検索エンジンは引き継ぐ。こう考えると、評価の高さと同様に評価の低さも引き継ぎそうなものだ。
意外と難しい気もするが、ミューラー氏によると、リダイレクトをへてユーザーが最終的に着地するページの品質が高ければ問題にはならないようだ。
ミューラー氏の発言は「私ならこうする」というものであって、「グーグルの処理の詳細はこうなっている」というものではない。
そのため、この解説がどんな状況にでも当てはまるとは限らない。しかし、原則としてグーグルが向かう方向がこうだと把握しておくことに損はないはずだ。
★★★☆☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
MFI検索のベータ版をグーグルは提供するか?
予定はないが検討してくれるかも、でも実現は難しいかも(John Mueller on Twitter)
モバイルファーストインデックス(MFI)がいつ本格展開されるのかはともかくとして、「MFIで自分のサイトがどうなるか、事前に確認しておきたい」と思うのは、自然なことだろう。
グーグルは、AMPを正式導入する前に、AMPをサポートした検索がどのようになるかを試すことができる「開発者プレビュー」を実際の検索結果とは別に公開していた。
それと同様に、近い将来に導入予定のMFIにおいても、検索結果がどのように変化するかを正式導入前に確かめられる環境を提供してくれるのだろうか?
残念ながら、今のところ、そういった予定はないようだ。グーグルのジョン・ミューラー氏が否定している。だが、良いアイディアだとして、検討する価値はあるとも付け加えている。
MFIの開発者プレビューの要望は、MFIの公式発表の直後にも出ていた。
筆者も提供してほしいと願うのだが、実現するには懸念もあるようだ。スパマーに悪用される危険性がある。ゲイリー・イリェーシュ氏に言わせれば、この点が怖いとのことだ。
★★★☆☆
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
AMPテストツールやモバイルフレンドリーテストツール、構造化データテストツールなど、ウェブマスター向けにさまざまなツールをグーグルは提供している。
だがこうしたツールは、Googlebotがアクセスできる公開されたページにしか使えない。ローカル環境や、ファイアウォールで守られていて外部からアクセスできない環境では、テストできないのだ。
そんな場合に使うといいツールとして「ngrok」というツールをグーグルのジョン・ミューラー氏が教えてくれた。
ngrok を設定すると、通常は外部からアクセスできないサーバーを一時的にそのまま公開できる。
詳しい手順は、グーグルの開発者向けサイトで説明されている。
外部に公開していない環境でサイトを開発しているときに使ってみるといい。
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