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セミナー「コンバージョンAIとユーザ像を描くことで実現する高速PDCA」10/12開催

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ビービットとデータアーティストは、「AI(人工知能)・ビッグデータを活用し、ユーザ仮説を導く、最新コミュニケーションデザインセミナー ~コンバージョンAIとユーザ像を描くことで実現する高速PDCA~」を10月12日(水)に東京・千代田区で開催する。

セミナーでは、AIを活用したコンバージョン最適化ソリューションを提供するデータアーティストと、User Centered Designを実践するビービットが、顧客とのタッチポイントになる広告運用の施策検証を回す実践手法、オウンドメディアの改善など事例を交え解説する。

主なプログラムは次の通り。

  • 第1部「コンバージョンAI『DLPO AI』を活用したユーザーコミュニケーションの最適化」
    講師:データアーティスト株式会社 代表取締役社長 山本 覚 氏
  • 第2部「成果の頭打ちを打開する!ウェブ集客施策を位置づけから抜本的に見直す手法と成功事例」
    講師:株式会社ビービット コンサルタント 生田 啓 氏

セミナー開催概要

  • 日時:10月12日(水)16:00~18:15(15:30受付開始)
  • 会場:株式会社ビービット セミナールーム5F(東京都千代田区九段北4-2-1 市ヶ谷東急ビル5階)
  • 参加費:無料
  • 定員:60名
  • 主催:株式会社ビービット、データアーティスト株式会社
  • 詳細・申し込み:http://www.bebit.co.jp/info/seminar/seminar-20161012.html
この記事の筆者

Web担当者Forum編集部 池田真也

 

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えつつ日々勉強中。


ミックスネットワーク、CMS「SITE PUBLIS」の実践活用を学ぶハンズオンセミナー開催

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CMS開発・販売のミックスネットワークは、同社のCMS「SITE PUBLIS」を活用したWebサイト構築の知識を学ぶハンズオンセミナーを9月28日(水)から東京の同社オフィスでスタートする。

セミナーは、自身でWebサイトを管理するWeb制作者やWeb担当者向けと、SITE PUBLISを販売するWeb制作会社やシステムインテグレータなどの販売代理店向け、2つに分けて開催。

Web担当者向けセミナーでは、事前にSITE PUBLISの操作環境を提供し、PCでSITE PUBLISの管理画面を実際に操作しながら、サイト構築までの知識を体系的に学ぶ。参加特典として「SITE PUBLIS構築・運用マニュアル」を提供する。

販売代理店向けセミナーでは、最新のSITE PUBLISの提案例や導入事例を紹介し、デモンストレーションを実施する。参加特典として「SITE PUBLISご提案書セット」を提供する。

セミナーの参加費はどちらも無料。会場は東京都千代田区のオフィスで、各回定員は最大8名。9月28日から10月26日まで全5回が予定されている。

Web制作者・Web担当者向け「SITE PUBLIS」ハンズオンセミナー
販売代理店様向け「SITE PUBLIS」ハンズオンセミナー
この記事の筆者

Web担当者Forum編集部 池田真也

 

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えつつ日々勉強中。

[ユーザー投稿] 【第一回BtoBマーケティングコラム】BtoBでのマーケティング・オートメーション導入の5つの落とし穴

アカマイが2016年第2四半期のセキュリティレポートを発表、DDoS攻撃は昨対比129%増加

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CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)サービスのアカマイ・テクノロジーズは、クラウドセキュリティの現状をまとめた2016年第2四半期の「インターネットの現状」セキュリティレポートを9月15日に発表した。

同レポートは、世界中のWebトラフィックの15~30%を配信するAkamai Intelligent Platformで収集したデータをもとに作成されたもの。今回のレポートでは、特にDDoS攻撃やWebアプリケーション攻撃、ボットからの悪意のあるトラフィックの動きに着眼している。

DDoS攻撃は、対前年同四半期で攻撃数が129%増加し、Webアプリケーション攻撃総数は前四半期から14%増加。

同レポートの編集長を務めるMartin McKeay氏は、「攻撃規模は減少しているものの、攻撃を仕掛けるツールの蔓延がますます進んでいる。使用が簡単になり収益化も容易になってきているので、攻撃数は依然として増加し続けている」と述べている。

DDoS攻撃における主な10種類の攻撃手段の頻度を表したグラフ
DDoS攻撃における主な10種類の攻撃手段の頻度を表したグラフ

レポートの詳細は、同社のWebサイトからダウンロードできる(フォーム入力が必要)。

この記事の筆者

株式会社インプレス Web担当者Forum編集部

2004年インプレス入社。書籍編集部でWebマーケティング、SNS、スマートフォン、Webデザインなどの書籍の編集を担当し、現在はWeb担当者Forum編集部に所属。

モバイルデバイスとインターネットが大好き。最近の興味はバーチャルリアリティ、人工知能、キノコ。

マーケティングプラットフォーム「B→Dash」が「LINEビジネスコネクト」と連携

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マーケティング関連事業のフロムスクラッチは、同社のマーケティングプラットフォーム「B→Dash(ビーダッシュ)」が、LINEの企業向けサービス「LINEビジネスコネクト」と機能連携する、と9月13日発表した。よりパーソナライズしたマーケティング施策が可能になり、従来のメールなどに加えてコミュニケーションアプリ「LINE」を活用し、ユーザーごとの行動や好みに合わせたプロモーションが実現できる。

B→Dashは、デジタルマーケティングの集客施策から販売促進、営業支援、顧客管理まで、マーケティングのプロセス全体でビッグデータの統合・分析・管理が可能。ユーザーの属性・行動・購買データなどの情報を統合してレコメンドできる。LINEビジネスコネクトはLINEアカウントの機能を企業が活用できるサービスで、LINEをプロモーションに活用することによってユーザーとの継続的な関係構築につながる。

日本のゲームアプリのテレビ広告出稿額は2013年から2015年の2年間で1.7倍に増加

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電通と、アプリ市場データサービスの米国App Annie(アップアニー)は、日本のゲームアプリのテレビ広告に関する調査を共同で実施し、結果のレポートを9月16日発表した。テレビ広告(関東、関西、名古屋地域)出稿額は2013年から2015年の2年間で1.7倍に増え、日本のゲームアプリ市場でテレビ広告の重要度が増していた。両社やメディアリサーチを行うビデオリサーチのデータを基にした。レポートは日本語と英語があり、App Annieのウェブサイトからダウンロードできる。

日本は世界をリードするモバイルゲーム市場で、他のどの国よりも収益を上げている。ユーザー獲得手段としてはテレビ広告が重要となり、支出が着実に増加。テレビ広告がゲームの認知度を高めるツールとして有効になっている、としている。テレビ広告キャンペーンの最初の月にダウンロード数が大きく増え、直前の月と比べた増加幅は225%近くにのぼり、収益は約25%増だった。比較的古いゲームでもテレビ広告によってユーザーに再利用を促し、収益を上げ続けている。

[ユーザー投稿] 技術者のためのほにゃららら > 第27回 教育に投資する会社はトラブル発生率が低く、離職率も低く、顧客満足度も高いというデータとロジック その2 シスコ編

[ユーザー投稿] 【第二回BtoBマーケティングコラム】マーケティングオートメーション導入までの5つのステップ


[ユーザー投稿] AWSではじめよう、ネットワークの世界 > 第5回 AWS提供のBIG-IP!? Application Load Balancer(ALB)

[ユーザー投稿] 寺井諒氏のPHP連載コラム「一$入魂」第一回「初心者から中級者、そして上級者へ」が公開されました。

リアルイベントで効果倍増! オウンドメディアとオフライン施策を組み合わせるポイントとは? | 10社の事例でわかるオウンドメディア運営の「企画」「構築」「成果」ノウハウ

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オウンドメディアを運営しているとオンラインだけの活動に集中しがちですが、実はオウンドメディアとオフラインの施策と組み合わせると、メディアの幅を大きく広げられます。

リアルイベントなどのオフライン施策とオウンドメディアを組み合わせると、次のようなメリットがあります。

  • 直接読者とつながることでメディアの方向性を決める参考になる
  • 既存読者との距離が近くなりエンゲージメントが向上する
  • インフルエンサーとコラボして新たなユーザーにリーチできる
  • リアルイベントをきっかけに新しいブランドとタイアップできる

せっかくのオウンドメディアが、ネットだけで閉じてしまうのはもったいないことです。自社のオフライン施策と組み合わせてもっと盛り上げられないか、一度考えてみませんか?

今回は、「TABIPPO.NET」の事例をもとに、オウンドメディアとオフライン施策を組み合わせるヒントを紹介します。

読者が旅行者になって、書き手になるというサイクル

TABIPPO.NETはTABIPPOが運営するオウンドメディアで、現在のPVは月間150万PV程度。社員2人で運営し、世界中を旅するライターから記事を寄稿いただいています。当初のブログ時代から数えると6年目で、月間100記事前後をリリースしています。

月間100記事前後をリリースするTABIPPO
月間100記事前後をリリースするTABIPPOサイトで見る

TABIPPOは、大学生時代に世界一周を経験した6人でスタートしました。成し遂げたかったのは、「世界一周やバックパッカーに関する情報の非対称性を解決すること」です。「世界一周に行きたくても、経験者の知り合いがいないし情報もない」という状況を解決するために、自分たちの経験を日夜発信していました。

現在もその流れを汲み、長期海外旅行者や世界一周経験者を旅するライターとして迎えて、「旅を楽しみながら最新の原体験を発信する場」としてメディアを運営しています。

TABIPPO.NETの読者が旅行者となり、旅行者がライターとして情報を発信する。その情報を受け取った読者が次のライターとなる、というサイクルが生まれ始めています。

メディアを「コミュニティ」としてとらえる

オウンドメディアを支えるのは、編集部だけではありません。「メディアの方向性に共感してくれる人とつながり、一体となることが大切」という考えのもと、TABIPPOの設立当初から自社のコミュニティを大切にすることを意識していました。

具体的には、メディアでの情報を発信するのと並行して、業界関係者や著者、クリエイターに連絡をしてとりあえず会ってもらい、仕事抜きに繰り返し旅の話をしました。また、読者向けにオフ会や勉強会を開催して、その人となりや興味関心を把握していきました。

交流会の様子
交流会の様子

その結果、当時のつながりから仕事の依頼をいただいたり、読者からライターへの応募が多数あったりと、PVやUUだけでは測れない「コミュニティを形成する」ことにつながりました。特に採用面では、ほとんどのメンバーがコミュニティの出身者で、人材採用サービスを利用することなく優秀な社員をそろえられました。

もし、今オウンドメディアで情報発信をメインに運営しているなら、小規模でも構わないので「読者との交流会」を開催してみてはいかがでしょうか?

読者と直接つながることができれば、これから先メディアの方向性やコンテンツの良し悪しを決める際にも非常に参考になります。もし余裕があれば、その交流会を拡大していくとオウンドメディアを支えるインフラとなるコミュニティを確立できます

まずは小規模イベントからスタート

TABIPPO.NETでは、毎週末に読者に向けてトークイベントやワークショップを開催しています。記事で人気のテーマをイベント化することもあれば、イベントで人気のテーマを記事に逆輸入することもあります。

TABIPPO.NETではすでにイベント事業が独立しているため、オウンドメディアの編集部主導ではないイベントも多数企画されています。登壇するゲストの多くは、メディアで活躍しているライターです。記事がすでにあるためイベントの完成形をイメージしやすく、すでにメディア上にファンがいるためスムーズにイベントをリリースできます。

まだイベント開催の経験がなければ、まずは少人数向けに自社のスペースを使ったイベントを開催することをおすすめします。コストをさらに抑えるなら、自身がゲストとなり知人を招待する形で身内だけのイベントを開催する方法もあります。

その際、参加者にイベントに興味を持ちそうな同僚や知り合いを連れてきてもらいましょう。そこまで準備できれば、もう立派なユーザーイベントです! ここでは、小規模イベントの実例を3つ紹介します。

小規模イベントの例1: 他メディアとタイアップする

昨年、ライター発掘を目的に、旅行メディア「世界新聞」とタイアップして、メディアの特徴や編集方針について話をしながら、ライターの仕事や楽しさを紹介するイベントを開催しました。

  • 目的: 新規ライターの獲得
  • イベント名: 二大旅メディア編集長に学ぶ 旅でライターデビューする方法サイトで見る
  • 内容: 旅行ブログの立ち上げ方や記事の書き方について学ぶ
  • 場所: Journey×Journey(秋葉原)
  • 参加費: 2,500円
  • かけたコスト: 0円(参加費でペイしたため)
  • 得られた効果: 数名からのライター応募
世界新聞とタイアップしたライター発掘イベント
世界新聞とタイアップしたライター発掘イベントサイトで見る

参加者はブログを運営しているか、これからブログを立ち上げようとしている方が多く、イベントをきっかけに数名からライターの応募をいただきました。

他メディアと合同なら集客や運営の負担は半分で済みます。単独でのイベント開催に不安がある場合は、仲がいいメディアを誘ってみるのも手です。その際は、できれば編集長に来てもらえるようお願いしましょう。

小規模イベントの例2: 自社ライターの活躍の場を増やす

TABIPPO.NETでライターを務め、ハフィントンポストでも連載をしていた永崎氏をゲストにイベントを開催したこともあります。

  • 目的: オウンドメディアのコンテンツをイベントで展開する
  • イベント名: 100カ国旅した旅人が語る、世界「最幸」学 ~南太平洋の楽園フィジーに移住して学んだ事サイトで見る
  • 内容: フィジーの魅力について学ぶ
  • 場所:スマイルアース(高円寺)
  • 参加費: 2,500円
  • かけたコスト: 0円(参加費でペイしたため)
  • 得られた効果: オウンドメディアへの新規ファン獲得
人気のライターに参加してもったイベント
人気のライターに参加してもったイベントサイトで見る

TABIPPO.NETで人気のあるライターだったため、集客もできるだろうと踏んでいましたが、読みは大当たりでした。個性的なライターがいる場合は、積極的にイベントを開催することで、そのライター自身もよりメディアにコミットしてくれるようになります

小規模イベントの例3: インフルエンサーとコラボしてメディアの認知度を上げる

すでにメディアに関係している人だけではなく、人気のインフルエンサーとイベントを開催すると、メディアの認知度を上げて新規読者の獲得を期待できます。

  • 目的: オウンドメディアの認知度向上
  • イベント名: 旅する人気ブロガーが語る「旅してブログを書いた先に見えた世界」サイトで見る
  • 内容: 旅行ブロガーのノウハウを学ぶ
  • 場所: TABIPPO本社(代々木)
  • 参加費: 2,500円
  • かけたコスト: 0円(参加費でペイしたため)
  • 得られた効果: インフルエンサーとのつながりと新規ファン獲得
人気の旅行ブロガー2名とコラボしたイベント
人気の旅行ブロガー2名とコラボしたイベントサイトで見る

インフルエンサーにイベントの出演情報を告知してもらうことで、彼らのファンを中心に自社メディアをPRできます。また、イベント後はインフルエンサーとの距離が縮まるので仕事の依頼がしやすくなったり、他のインフルエンサーを紹介してもらえたりといった副次的な効果もあります。

大規模イベントで新しい企業やブランドとタイアップ

小規模イベントの例を3つ挙げましたが、イベントを続けるなら大規模イベントにもトライしたいところです。TABIPPO.NETでは、7,000人規模のイベントを年に2回開催しています。今年は8月11日に「旅祭」という旅を体感する野外フェスを開催しました。

  • 目的: 新しいクライアントの開拓
  • イベント名: 旅祭2016サイトで見る
  • 内容: ネイティブアドをシェアしてくれた方にお水をプレゼント
  • 場所: 旅祭2016(お台場)
  • 参加費: 6,500円
  • かけたコスト: 0円(自社開催のため)
  • 得られた効果: ネイティブアド経由でコンバージョン多数
7,000人の大規模イベント「旅祭」
7,000人の大規模イベント「旅祭」サイトで見る

これはイベントとして独立していたのでオウンドメディアが関与する領域は限定的でしたが、それでも集客の半数以上はメディア経由でした。大規模イベントを行うメリットは、「メディア+イベント」の合わせ技で、新しい企業やブランドとタイアップを行えることです。

イベントを自主開催せずとも、各種カンファレンスや展示会に出展するだけでも、タイアップの声かけは相当しやくなります。

イベントをフックにメディアの認知度向上を図るなら、イベントレポートや参加者へのインタビューをオウンドメディアに掲載するのも効果的です。

別のイベントでは、あるスポンサーとイベント参加者向けにあらかじめ記事広告を発信しておいて、「その記事をシェアしたひとに無料でミネラルウォーターをプレゼントする」というキャンペーンを実施しました。

イベント当日は真夏日だったので多くの方に記事を読んでいただき、参加者からその友人たちへと記事を拡散することができました。その記事からスポンサーへの申し込みも複数発生しており、2年目も同様のキャンペーンを開催しました。

来場者が数千人の大規模イベントは、かかわるゲストや関係者、スタッフが非常に多いため、イベントを行うたびにコミュニティが強固になることを実感します。昨年度の参加者が翌年にスタッフとして参加したり、ゲストから新しいゲストを紹介いただいたり、スタッフと別のイベントを運営したりなど、さまざまな広がりがあります。

オウンドメディアを紙の本で出版する

最後は、参加型のイベントとは少し異なるアプローチです。精魂込めて作った記事や情報を、Webメディア以外に活用できないか考えてみましょう。TABIPPO.NETはメディア+コミュニティの力を武器に、年間5冊の書籍をリリースしています。

7,000人の大規模イベント「旅祭」
TABIPPOから出版された書籍の例サイトで見る

メディアにある情報をもとに書籍の骨子を決め、不足分はコミュニティのメンバーやメディアのライター、これまでイベントに来ていただいたゲストを中心に原稿の執筆を依頼しています。

書籍化によって、大規模イベントよりもさらに広く日本中につながりができました。特に、地方に住んでいてイベントに来られない人や、ソーシャルメディアの利用が少なくこれまでリーチできていなかった人に活動を知ってもらえるきっかけになります。また、カメラマンやデザイナー、ビデオグラファーなどクリエイターとのつながりは、書籍がきっかけとなるケースが多くあります。

また、書籍化のために拡充した情報をメディアに逆輸入することも多く、書籍を出すたびに情報の質を上げることができます。

いきなり書籍化はハードルが高いかもしれませんが、まずは「既存の記事や情報をオウンドメディア以外で使えないか」と検討してみてください。書籍に限らず、自社のパンフレットやチラシ、セミナー、資料などは、メディアに取り込むことでコンテンツを拡充できるはずです。

◇◇◇

いかがでしたでしょうか。今回はオウンドメディアとオフライン施策の組み合わせについて紹介しました。既存のコンテンツやライターを生かして、みなさんのメディアの幅が広がるきっかけとなれば幸いです。

この記事の筆者
前田 塁(TABIPPO)

前田 塁(TABIPPO)

旅で世界を素敵にしようと思って、気づいたら起業してました。社員全員が世界一周経験者で、旅するならいつでも休める変な会社で、オウンドメディアの編集長とエンジニアをやってます。

Six Apart ブログ主催 オウンドメディア勉強会

オウンドメディア運営のノウハウ・スキル・知見を企業の枠を越えて学び合う場を設けることで、各社のメディア運営に役立てることを目的にした勉強会です。事業会社のオウンドメディア担当や、外部編集長・コンサルなどが7~15名程度の少人数で毎月1回集まり、勉強会のみのオフレコな情報交換を行っています。

DI. 横山隆治氏による「宣伝部をデジタル化するための考え方とテレビ視聴データの活用方法」 | Web広告研究会セミナーレポート

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マーケティングのデジタル化が企業戦略として掲げられるなか、宣伝部はどのようにデジタル化していくべきか。Web広告研究会の6月月例セミナーでは、デジタルインテリジェンスの横山隆治氏が「宣伝部のデジタル化」をテーマに、宣伝部がデータ武装し、新たなプロジェクトに挑戦するための道筋を語った。

求められるのは箱作りではなく、マーケティングの再定義

株式会社デジタルインテリジェンス
代表取締役
横山 隆治 氏

「宣伝部はいかにデジタル化するのか ~データ武装する宣伝部のためのテレビ視聴データを考える~」と題した講演の冒頭、横山氏は多くの企業がデジタルマーケティング部を組織しているが、文字通り「デジマ=出島」となってしまい、広告・マーケティングの本丸にまで入り込めていないことが多いと指摘。宣伝部のデータ武装を前に、現在のマーケティング課題と潮流を指摘していく。

デジタルマーケティングは、オンライン上の施策だけに限ったことではない。本来の役割は、「リアル」「マス」「ネット」の3領域をデジタルデータで統合、マーケティングのデジタル化によって顧客の動線を最適化することである。

STP(Segmentation Targeting Positioning)や4P(Product Price Place Promotion)といったマーケティングの根幹まで、デジタルデータを活用したさまざまな施策が可能になってきているなか、企業はマーケティングを再定義する必要があると横山氏は話を続ける。単にデジタルマーケティング部という箱を考えるのではなく、スキルセットを定義し、人材を集め育成することが求められる。

たとえば、スマホのキュレーションメディアのスポンサード枠とテレビ番組の提供枠をどのように組み合わせればターゲット層に効果的なリーチができるのか、すぐにイメージできるような人材が必要であり、そのような担当者をどうやって育成するかを考えなければならない。マーケティングのデジタル化では、テレビとデジタルの両方を考え、シームレスに行き来できる人材が欠かせない。

現在のマーケティングの課題と潮流

現在のマーケティングの課題と潮流について、横山氏は「テレビCMなどのマス広告の認知と、ネットによる刈り取り施策の間がなく分離してしまっている」と話す。テレビCMで認知を取り、ネットで刈り取りするといったときに双方が分離しているが、デジタルデータを使って、マス、リアル、ネットの3領域で顧客動線を管理し、これらの間を埋めることで、マスとネットの両方を効率化できるという。

また、テレビとオンラインの役割とバランスについて、テレビCMのリーチの補完としてオンラインの効果は全体ではまだ小さいが、若年層に対してはオンラインで補完する必要があると説明する。人口減少社会のいま、テレビCMのフリークエンシーは、過少と過多に二極分化しており、特に人口の少ない若年層をターゲットとした場合は、デジタルによる補完が重要になる。

また、デジタル広告であれば、あるCookieに対して一定以上フリークエンシーを重ねる配信ができるため、テレビとオンラインの両方を組み合わせることで、適正フリークエンシーに近づけやすくなり、これによって認知効率を上げることができる。

テレビとWebの組み合わせによる態度変容

テレビCMとオンラインコンテンツを組み合わせ、ターゲットユーザーの態度変容をどのように起こすかも課題だ。横山氏は、ブランド認知や広告認知が目的であれば、テレビCM素材の流用でも効果は変わらないが、「ある特定のブランドメッセージの認知」「ブランド好感度」「購買意向」を向上させるためには、違う素材を組み合わせて化学反応を起こすことが必要だと話す。

テレビは最大公約数のメディアであり、ブランドの文脈で作られた15秒メッセージを伝える役割を急激に変えることは難しい。一方、オンラインのクリエイティブは、特定のセグメントに強く刺さるユーザー目線の文脈で作ることが可能だ。狙いを絞って配信もできるため、ユーザーの「自分事化」を促すためには、テレビCMだけではなく、オンラインとの相乗効果を醸成する必要がある。

また組み合わせ方や順番も大事で、横山氏は放送中止になった日清カップヌードルのCMを例に「テレビCMを流すと40~50代の7~8割に当たる。最初はオンラインに流して、ポジティブに評価する人たちの世論形成を先につくるという戦略も考えられた」と説明する。

マーケティングは受けて主体のタイミングへ

続けて横山氏は、マーケティングの課題として、送り手のタイミングで行ってきたキャンペーンを受け手のタイミングに変える必要があると話す。

たとえば、ビデオカメラのキャンペーンは、卒業式・入学式・運動会のシーズンに行われることが多いが、「ビデオカメラ」の検索キーワードの量は、一年中あまり変わらない。消費者側の需要は常にあり、送り手のタイミングだけで行われているキャンペーンの不自然さが目立ってきているという。

事前のプランニングからリアルタイム運用へ

横山氏は、マーケティングのプランニングが変化し、事前のプランニング実行からリアルタイムの運用へシフトしていくだろうと話す。

たとえば、1億円のマーケティング予算のうち、8,000万円をテレビ、2,000万円をデジタルに配分するとき、テレビは8,000万円分のGRPを投下すればいいなどと、ある程度使い方が決まっている。一方、デジタルの場合は、「ターゲット」「メディア」「フォーマット」など無数の選択肢があるため、デジタルの世界は予算がプランを決めることがない

つまり、デジタルの世界は、最初からKPIなどの目標設定がなければ最適なプランニングができず、「最初から予算配分の話だけでマスとデジタルを語るのは、ナンセンス」だというのだ。あるKPIを達成するために最適なデジタル上のプランは何かを考え、そこから予算を決めなければ意味がない。

競合ブランドもさまざまな形で出稿している。ソーシャルメディアやメタデータで顧客動向や流行がわかるようになっているため、最初に決めたプラン通りに実行するやり方は効率が悪くなっており、そのようなとき、横山氏はよく「7:2:1」で議論するという。

  • 7割:既存メディアやマーケティング手法で効果が実証されているものに使う
  • 2割:新しい手法やメディアなど、チャレンジして効果を実証するために使う
  • 1割:消費者からの反応や競合の出稿に応じて臨機応変に使う

キャンペーンは、常に消費者との対話であり、競合との駆け引きでもある。横山氏は、「ベストなアロケーションは事前に決まるものではなく、株のように運用していかなくては、最大の効果は得られない。枠ものしかないといわゆる『損切り』ができない。運用型広告がここまで利用されるようになったのは、運用することで予算を最適化していけるからだ」と話す。

山を盛るよりも恒常的なコミュニケーションをする

続けての課題と潮流は、「山を盛るより谷を埋める」だ。キャンペーンを投入して山をつくっても、昔と比べて今は効果が減衰してくスピードが速くなっており、GRPを増やして山を盛るよりも、デジタル施策で恒常的に谷を埋める方がマーケティングコストを効率的に使えるという。

DMPこそ宣伝部が使わなくてはならない

ここ数年、デジタルマーケティングではDMPが注目のキーワードとなっているが、本来のDMPの目的は、CRMとブランディングコミュニケーションをつなぐことのはずだが、日本のDMPはCRMツールの機能拡張版にしかなっていないと横山氏は指摘する。

DMPは、潜在層にいる見込み客やまだデータ化されていない既存顧客を逆引き分析することで、新しいターゲットセグメントを作り出すために使うべきだという。そのためには、汎用のロジックを使うのではなく、マーケターの視点でオリジナルのオーディエンス拡張ロジックを作る必要がある。

ブランドごとからオーディエンスごとの配信へ

最後の課題として、ブランドごとの広告発注から、オーディエンスごとの広告発注にシフトすることが重要だと横山氏は説明する。

複数のブランドを展開している企業は、ブランドごとに出稿していると、結果的に自社内で競り合って入札キーワードやCookieの入札価格を上げてしまうことになる。そのため、バルクで掲載面やオーディエンスを買い、「このタイミングで、この掲載面に来たこのオーディエンスには、どのブランド広告のどんなメッセージが最適化か」といったように、プログラマティックに配信していく運用が求められる。

横山氏は、このようにユーザーに最適なタイミングでブランドコミュニケーションをしていくことがこの数年で求められるようになると話し、潜在層の新たなターゲットセグメントを作り、メッセージを届けるための「顧客創出」が宣伝部の役割になると説明する。

テレビCMを科学するためのデータ

宣伝部がデジタル化するためにはデータ武装が必要だと話す横山氏は、テレビCMの到達実態データを集める必要があると述べる。マーケティングダッシュボードを構築してリアルタイム運用を行い、インタラクティブ広告をユーザーの反応調査と認識し、データ収集分析を行うことが重要だという。

特にインタラクティブ広告については、ターゲットは想定するものではなく、「反応した人がターゲット」だと説明。広告出稿することで「大いなるユーザーの反応調査」を行っていると考えるべきだと、横山氏は話す。

テレビの到達実態に関しては、たとえばテレビの視聴実態はドラマと音楽番組では異なる。ドラマは視聴者の8割程度が番組の最初から最後まで見ているが、音楽番組は自分が見たいアーティストだけを見るため最も多い視聴時間は極めて短かい。いろんな視聴者が入れ替わり立ち代り視聴している。同じ視聴率でも「視聴者数×視聴時間」の中身が違う

これまで、番組によって視聴構造・定着率・クラスタが異なるということは、業界内であまり議論されてこなかった。しかし、テレビCMが高齢層を除くターゲットに届きづらくなったいま、このようなデータをしっかりと見て、視聴実態や到達実態を確認する必要が出てきたと横山氏は説明する。

また、番組内容によってライブ視聴と録画視聴の傾向に差があるため、CMに触れる機会がどれだけあったのかなども、データで確認して評価する必要がある。

若年層をターゲットにテレビCMを当てるのは、もはや非効率だと説明する横山氏は、若年層をターゲットにするなら、スポットCMの予算を深夜枠でもいいのでターゲット向けの番組買い取りに回し、番組を制作したほうが効率的だと話す。世帯視聴率が低いとしても、ソーシャルメディアなどを使ってターゲットがしっかりと番組に関わるような仕掛けを作る方が、効率的だというのだ。

一方で、テレビCMの初期到達の勢いは高いという。今後はテレビもプログラマティック・バイイングとなってくるだろうと話す横山氏は、広告主がテレビCMの初期到達の高さを活用して、オンラインで100~200GRPを買うようになってくると説明し、「今までテレビを使えなかったブランドがどんどんテレビCMを活用するだろう」という考え方も示した。

フリークエンシーは平均ではなく分布を見なければ意味がない

フリークエンシーについては、平均ではなくフリークエンシー分布を見なければ意味がないと、横山氏は話を続ける。前述のように、フリークエンシーが二極化していることに加え、平均にはゼロ回の視聴者が含まれていないためだ。

運用する際には、GRPを単に増やすとフリークエンシー過多の視聴者が増えてしまうため、フリークエンシー分布上で適正フリークエンシーにあたる視聴者比率がターゲットゾーンで最も多いところが、適正GRPの収めどころになるという。

また、GRPの投下が増えてしまいがちなのは、競合もテレビCMを出しているためであり、競合の出稿をリアルタイムにチェックし、競合の出稿の山にぶつけるのか、谷に乗じるのかといった戦略を考えるべきだという。横山氏は、「事前に最適なプランは決まらないと話したが、戦略を立てるためのデータは取れるようになっている」と話し、戦略的にデータを見ながら柔軟にGRPの投下を考えていくべきだと説明した。

たとえば、デジタルインテリジェンスではテレビCMの事前リーチ予想を算出し、目標のターゲットリーチを補完するために必要なデジタル広告の配信量を可視化するサービスを提供している。テレビCMの到達率をデイリーで可視化し、目標のターゲットリーチに達していない分をデジタル広告によって補完する。

また、ティービジョンインサイツの視聴率データでは、カメラとセンサーを使い「テレビの前に誰がいるのか」「画面を見ているのか」「どのような感情で見ているのか」というビューアビリティ・インデックスやアテンション・インデックスを取得できる。これによって、視聴者がどのような視聴環境にいるのか、何回目のフリークエンシーでアテンションが高くなるかなど、視聴実態に応じたテレビCMの評価が可能になる。

マーケティングダッシュボードを構築することによって、競合出稿をリアルタイムに把握し、さまざまな戦略を立てられるようになると話を続ける横山氏は、POE(ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディア)を網羅した指標を時系列に可視化することで、SNSの書き込みなど、Web上の行動とテレビCMの関係性もチェックできると説明する。競合の出稿量やCM効果も観測できる。

また、インタラクティブ広告に反応したユーザーを調査することによって、想定するターゲットと乖離がないか、コミュニケーションプランは最適だったかなどを判断し、リアルタイムに修正することも重要だと横山氏は話す。

クリエイティブ・テレビ・デジタルの三者一体

宣伝部が行うべき新しいデジタルマーケティングの1つは、ユーザーベースで広告を最適化することだと横山氏は話す。続けて、デジタルマーケティングを主導する新しいCMOは、ブランドマネージャーを経験し、DMPを駆使したブランド横断型のマーケティングの経験がある人材がなるべきだと指摘する。

テレビCMとオンラインのクリエイティブの違いを再認識することも重要だ。テレビCMは最大公約数のブランド文脈のコンテンツだが、オンライン動画はユーザーの文脈で作り、ターゲットセグメントごとに強く刺さらなければ意味がない。

視聴の質を含めたデータは、メディアの打ち方とクリエイティブの掛け算でできており、現在はデータを駆使することによって、どんなCMのクリエイティブを、どの時期に、どのようなコンテンツと一緒に流せば最も効果が出せるのか調べることもできるという。

これからの宣伝部は、データを使ってデジタル化し、ブランドマネージャーや広告代理店とコミュニケーションを取ることでテレビCMを最適化していくことが重要だと、横山氏は説明する。そのためには、広告宣伝部からインターネット担当を外に出すのではなく、クリエイティブ担当、テレビ担当、デジタル担当が三者一体となり、新しいプロジェクトにトライしなくてはならないと横山氏は話し、講演を終えた。

Web広告研究会サイト掲載のオリジナル版はこちら:DI. 横山隆治氏による「宣伝部をデジタル化するための考え方とテレビ視聴データの活用方法」 2016年6月27日開催 月例セミナー 第1部(2016/07/22)

和真にメガネを作りにいったら、やんわり断られた。ファンになった。 | 編集長ブログ―安田英久

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今日は、ファンを増やす顧客対応について。営業など成果が指標の人にはもちろん、サイトの仕組みやコミュニケーションを考える人も「こうすればいいんじゃないか」と発想を広げられそうな出来事があったのです。

メガネを作るつもりで店に行った。でもやんわり断られた

先日、メガネを作りに和真(ワシン)さんに行きました。

ずっと裸眼だったのですが、少し視力が衰えてきたので、2年ほど前に別のメガネ店でメガネを作りました。

それから時間が経ってさらに目が悪くなったのか、夕方になると目が疲れてものが見づらくなるように。

で、うちの妻が「和真さんで、ちゃんとメガネを作ってもらえ」と。

妻はずっと和真さんのメガネを愛用しており、サービスもしっかりしていて信頼してるんです。

たしかに、椅子とメガネと靴は、ちゃんとしたところで買うのがいいんだろうなと思い、新宿の和真さんに行ってきました。

ひととおり視力を測定したあと(その測定も、前にメガネを作ったところよりも、いろんなやり方で細かかったです)、対応してくれた店員さんがこんな風に言いました。

新しくメガネを作っても、そんなに劇的には見え方は良くならないと思いますよ。

私はメガネを作るつもりで、和真さんの店に行っていました。

そして、お店はかなり空いていました(夏休みを利用して平日の昼過ぎに行ったので)。

なのに、やんわりとお断りされたのです!

もちろん実際には「断る」という態度なんてまったくなく、適切な情報をこちらに伝えたうえで、判断を私に委ねるという、ちゃんとした接客をしてくれましたよ。

私は感動して、和真さんのファンになってしまいました。

「1~2年したら、また来ます」と言って店を出てきたのですが、次に目が悪くなったと感じたら、間違いなく和真さんに行くと思います。

目の前の売上をたてるための営業と、ファンをつくる営業

家電量販店に行っても、アメ横に行っても、デパ地下に行っても、どこも店員さんは「売らんかな」モードです。何とかして買ってもらおうと押しまくります。

そりゃそうですよね。販売するために店舗をやってるんですから。

でも今回は、「あなた、(今はまだ)買わないほうがいいですよ」と追い返されたのです(繰り返しますが、和真の店員さんの接客は非常にていねいでしたよ)。

買う気で行っているので、ちゃんとした店で作ったメガネならば、プラシーボ的なものも含めていい気分になって帰る可能性は高いでしょう。

なのに、和真の人は、私の目と財布にとって良い選択肢を積極的に提示してくれました。

あの1回の来店での売上を和真さんは失いました。しかしその替わりに、それ以上の信頼を、たった1回の接客で生み出したのです。

「営業」という言葉の意味が、業界の集まりで話題になったことがありました。

「営業」というと、セールス(販売)の最前線というイメージが強いでしょう。デジタル大辞泉にも、次のような定義があります(第2義)。

得意先を回って顔つなぎをし、商品の紹介、売り込みをすること。また、新しい得意先を開拓すること。

でも、営業の本来の意味は、「業を営む」こと、つまり、大辞林にある次の定義ではないかという話題でした。

営利を目的とした事業をいとなむこと。また,そのいとなみ。

営業とは、「販売」というよりも、「ビジネスそのもの」ととらえるべきなのではないか。営業マンは、お客さんと直接やりとりする立場として、ビジネスの最前線で業務を行う人であり、単なるセールスマンではない。そういうことを、業界の重鎮たちと語っていたのを思い出します。

その観点でいうと、和真の方がとった対応は、「その日の販売」という観点のセールスマンとしては、失格でしょう。でも、「事業のいとなみ」という観点の営業マンとしては、正しいのです。

なぜなら、私はこれからの人生でずっと和真さんをひいきにする可能性が非常に高まったからです。

Webやマーケに、これをどう活かす?

少し前に、「うざい手数料をなくして収益を820億円伸ばしたチャールズシュワブの顧客ロイヤルティ経営」という記事を、このこのコラムでお届けしました。

顧客に価値を提供しない、会社都合の手数料(悪い売上)を撤廃することで、メリルリンチを超える資産を扱うまで成長した金融機関チャールズシュワブの話題です。

和真さんの顧客対応にも、同様の素性を感じます。

そして、チャールズシュワブに関する記事でも書きましたが、こうしたことは「会社の偉い人が考えること」ではなく、Webやマーケの現場でも実践しようと思えばできることです。

たとえば、こういうのはどうでしょうか。

  • ECで、「こういう場合にはこの商品はオススメではありません、その替わりに」と別の適した商品をおすすめできる仕組みを提供する。

  • 商品サイトで、「いまお使いのものから買い換えて、どれぐらい良くなるのかを価格と照らし合わせながら判断できる」仕組みを提供する。

  • 飲食店予約サイトで、「いつもご利用の店舗は大人向けの静かな店ですが、ここは若者向けのにぎやかな店です、大丈夫ですか?」と注意書きを出せるようにパーソナライズする。

あなたの担当業務で、「売らんかな」の販売ではなく、「あそこなら信頼できる」とファンを作るためにできること、どんなことがありますか?

この記事の筆者

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレス
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

マルケトCMOが語る3つのマーケターの役割、マーケティングはサポートから戦略へ | 先週のWeb担まとめ記事

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2016/09/10~2016/09/16

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 24本とニュース記事 23本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、池田です。

【プレゼント】『できる100の新法則 Tableau タブロー ビジュアルWeb分析』
先進BIツール「Tableau」入門書! 『できる100の新法則 Tableau タブロー ビジュアルWeb分析』(インプレス)を3名様にプレゼントします。脱・Excelでマーケティングを加速させましょう。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/q/2016/09/23844

[今回の要チェック記事]↓セミナー/お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース
マルケトCMOが語る3つのマーケターの役割、マーケティングはサポートから戦略へ

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • マルケトCMOのインタビュー記事「マーケティングオートメーションは5年後には消える――MarketoのCMOが語るマーケティングの本質」が480いいね!と注目を集めました。

    「マーケティングオートメーション」は数年後には消える言葉なのか? マーケティングの本質とは? 日本でCMOは生まれないのか? 経営層にマーケティングを理解してもらうには?

    CMOのチャンダー・パタビラム氏に、米国でのマーケティングオートメションの捉えかた、マーケティングやマーケターの役割を聞きました。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/14/23682

  • 先週スタートの新コーナーの記事「来てしまった未来。AIによるいい感じライティング&リライトツール『Articoolo』がやばい」が早くも250いいね!と人気です

    キーワードを指定するだけで人工知能(AI)がいい感じに記事を作ってくれる? そんな未来的なサービスが登場しているのをご存じですか? そんなの未来の話、まだどうせ大したことないと思ったら……。

    実際に使ってみた機能や可能性を、BITAが運営するデジタルマーケ情報のデジマラボ出張所からお届けします。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/15/23836

  • 「氷結があの漫☆画太郎先生とコラボレーション!? 似顔絵ジェネレーター導入の背景と効果とは?」は、「キリン加藤美侑のデジタルマーケティングなう」の記事です。

    キリンのお酒「氷結」では、2016年4月に漫☆画太郎風キャラクターを作ることができる似顔絵ジェネレーターを使ったキャンペーンを行いました。

    ソーシャルメディアで共有されるキャラクターはどれもインパクト大! 有名人も巻き込みながら展開されたキャンペーンの目的と成果、成功させるためのポイントについて解説します。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/16/23771

  • 「『新規とリピーター』は『人』じゃない? GAで最も誤解されている用語の意味とは[第14回]」は、「衣袋教授の新・Googleアナリティクス入門講座」の記事です。

    今回、解説する用語は「新規とリピーター」について。よく耳にする言葉ですが、実は誤解が多い代表的な用語なのです。

    アクセス解析の指標として、KPIやKGIに設定しているのも多いのではないでしょうか。よく使う指標だけに、正しい定義をしっかりと押さえておきましょう。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/15/23751

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
ECの現場で売上アップを目指す方には
ネットショップ担当者フォーラム
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[セミナー/お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
衣袋教授のGAゼミ、オウンドメディア事例、ガートナーシンポジウムなど9月~11月イベント情報

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

衣袋教授のGAゼミ(11/10、11/17)

衣袋宏美氏が講師、GAを徹底的に使いこなすための2日間講座「Google アナリティクス ゼミナール」が11月10日(木)と17日に東京・渋谷で開催されます。受講料は一般9万5,040円、早割あり。

http://a2i.jp/activity/gatraining/

オウンドメディア・コンテンツマーケ(10/24)

オウンドメディア&コンテンツマーケティングの無料セミナー「OM/CM」Vol.05が10月24日(月)に東京・赤坂で開催されます。ベクトルグループとリボルバーの共同主催。古着専門メディア「WEAR WAYS NEWS」と、コンサルティング会社D4DRをゲストに運営ノウハウを学びます。

http://seminar.dino.vc/wf/story/16990398

マーケティング戦略講座(10/4)

博報堂の講師に学ぶ3日間の集中講座「博報堂マーケティング戦略基礎コース」が10月4日(火)にスタートします。会場は東京・赤坂。3日間の講座+オプション講座のセット受講料は11万円(税別)、1セッションの販売も。

http://consulaction.hakuhodo.co.jp/academy/schoolbasic/

LINEマーケティング活用(10/6)

トライバルメディアハウスは、書籍『いちばんやさしいLINE ビジネスコネクトの教本』出版記念セミナーを10月6日(木)に東京ミッドタウンで開催します。LINE活用のOne to Oneマーケティングを解説。参加費は3,000円。

http://mailform.tribalmedia.co.jp/

ユーザー分析&エクスペリエンス(9/30)

「ECサイトにおけるユーザー分析とエクスペリエンス設計」セミナーを日本システムウエアとジゾンが9月30日(金)に東京・丸の内で開催します。アビームコンサルティングの本間充氏がオムニチャネルをテーマに基調講演。参加費は無料。

http://www.xyxon.co.jp/cms/event/20160930.html/

ガートナーシンポジウム(10/5~10/7)

ガートナー主催のITイベント「Gartner Symposium/ITxpo 2016」が10月5日(水)~7日(金)に東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催されます。ガートナー ジャパン社長ほか、CIOやITリーダーが集う大規模イベント。参加費は通常17万8,000円(税別)。

http://gartner-em.jp/symposium2016/

デジタルマーケ(10/19~10/20、福岡)

デジタルマーケティングのセミナーイベント「デジタル神無月」が10月19日(水)~20日(木)に福岡県で開催されます。1日目は戦略パート、2日目は運用パートとしてA/Bテスト・ヒートマップ、運用型広告などのセッション多数。チケットは2日間通しで5,500円。

http://xn--yckow0mp48yexm1sn.jp/

地域活性化とゲーム連携(11/2、岩手)

Ingressなどのゲームを活用した地域活性化がテーマの「全国自治体ゲームコラボレーションフォーラム」が11月2日(水)に岩手県で開催されます。ゲームとのコラボ実績や課題などを議論し、基調講演はナイアンティック。一般参加も募集し、参加費は無料。

http://www.pref.iwate.jp/event/moyooshi/046704.html

先週の人気記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー/お知らせ | ↓解説記事 | ↓ニュース記事

Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 海外&国内SEO情報ウォッチ
    鈴木謙一が選ぶ 検索エンジン関連重要10大トピック(2016年度上半期版)――1位はやはり“あれ”
  • はじめてWEB エキスパート(専門家)コラム
    ブランドを育てていくための「色」の使い方・揃え方・注意点――色彩とコミュニケーション#3
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/16/23767
    by 坂本 邦夫( フォルトゥナ)
  • ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト
    日清食品のEC戦略 通販サイトは「個客」コミュニケーションを実現する“場”へ転換
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/14/23784
    by 瀧川 正実(ネットショップ担当者フォーラム)

先週の解説記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー/お知らせ | ↑人気記事 | ↓ニュース記事

Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • 企業ホームページ運営の心得
    「やってみた」で生み出す共感。スマホで簡単に作れる実演コンテンツ
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/14/23818
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)
  • Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報
    2016年、ポッドキャストのSEOが重要なスキルに④ ―― 目標と順位と成果とヒント
  • アフィリエイトの効果が出ていないEC事業者のためのアフィリエイト再入門講座
    ニュースメールでアフィリエイターに「更新に使えるネタ」を伝えよう。使える話題はこの5つ
  • Web広告研究会セミナーレポート
    ソフトもハードも開発するJapanTaxi、IoTで変革するタクシーのビジネスモデル
  • 編集長ブログ―安田英久
    FacebookのGraph APIで、いいね!数取得やOGPキャッシュクリアがエラー4で失敗する場合の対策
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/09/13/23782
    by 安田英久(Web担 編集長)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社フィードフォース
    【9/28 無料セミナー開催】データフィード広告まるわかりセミナー ~Google、Criteo、Facebook…広告媒体別テクニック一挙公開~
  • ユーザー投稿記事 by ナビプラス株式会社
    自社EC強化セミナー~Amazonログイン&ペイメントからカゴ落ち対策まで最新事例を一挙公開~
  • ユーザー投稿記事 by ソフト産業プラザ イメディオ 教育研修セミナー
    【10/7開催・大阪】オリジナルテーマを作ろう!WordPress カスタマイズ基礎
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社デジタルアイデンティティ
    【9/29 無料セミナー開催】Web担当者のための簡単アトリビューション講座
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社フルスピード
    [少人数無料セミナー] 【2016年版】インフィード広告/記事広告をどう成功させるか ~ネイティブアドの位置づけと効果的な運用~
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社キノトロープ
    RFP作成&CMS選定のポイント【10/7(金)開催 無料セミナー】
  • ユーザー投稿記事 by 【東計電算】吉村 典也
    「Amazonログイン&ペイメント最大活用」新規顧客獲得とフルフィルメント業務改善
  • ユーザー投稿記事 by ビルコム
    【無料セミナー】採用に効くコーポレートPRとは
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社イノーバ
    【10/4無料セミナー】自社ではじめるコンテンツマーケティング実践講座 - 戦略の立て方
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社いつも.
    10月12日(水) ※ゲスト講師登壇 【東京】モール多店舗で年商25億突破の運営ノウハウを公開セミナー 開催
  • Web担人気記事ランキング
    パンダアップデートだけじゃない。グーグルのコンテンツ品質評価アルゴリズムの現状
  • 先週のWeb担まとめ記事
    ステマ営業を受けた広告主さん、Yahoo!ニュースが情報のタレコミを募集中

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大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

編集後記

前回にも書いた気がしますが今週も台風ですね。通勤は地下鉄なので止まることはほとんどないですが、遅延ですし詰め状態に。渋谷、新宿あたりのラッシュは毎日これ以上かと思うと恐ろしい(池田)

Web担の編集後記も毎月末に更新してますので、よろしければご覧ください:
http://web-tan.forum.impressrd.jp/editors_note

[ユーザー投稿] フィードフォース、トランスコスモスと協業し、LINEの「Official Web App」に対応した新サービスをWebサイト事業者へ提供 ~LINEアカウントでのログイン・LINEを使ったクーポンなどのセグメント別配信・ LINEによるOne to One 双方向コミュニケーションを実現~


トランスコスモスとフィードフォースが協業、LINEの「Official Web App」を活用したWebサービスを開発

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ITアウトソーシングサービスのトランスコスモスは、マーケティング支援を行うフィードフォースと協業し、Webサイト事業者向けにLINE上に開設する企業アカウントの「Official Web App」に対応した新しいサービスの提供を開始した、と9月20日発表した。フィードフォースが提供する「ソーシャルPLUS」が対応するOfficial Web Appオプションと、トランスコスモスの「オムニチャネルサポート Powered by LINE ビジネスコネクト」を連携することで、Webサイト事業者が運営するWebサービスで、LINEアカウントでのログインやLINEを使ったクーポンのセグメント別配信などが可能になる。

新しいサービスを導入することで、Webサイト事業者は、会員獲得のハードルの引き下げやリピート購入の促進、LINEを使ったカスタマーケアの実現が可能となる。そのため、従来は関係の構築ができていなかった新たな顧客層にアプローチすることが可能となり、LINEプラットフォームを効果的に活用できるようになるという。サービスはトランスコスモスおよびフィードフォースが、企業へ販売、導入を行う。

エム・データとFULLERが業務提携、テレビ露出とアプリ利用の相関分析・効果測定サービスを開発

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テレビの放送記録データベースを提供するエム・データとアプリ分析プラットフォーム「App Ape」を提供するFULLERは、業務提携し、エム・データが提供するTVメタデータを、 FULLERのApp Apeのデータと組み合わせ、テレビ露出とアプリ利用の相関分析や効果測定を実現可能にする、と9月20日発表した。サービスはアプリ提供者・テレビCM広告主・テレビ局・広告会社向けに、11月をメドに提供開始する予定。

提供するサービスは、「アプリのテレビCM出稿状況と、アプリのインストール、アクティブ数などをスコア化してランキング」「テレビCMによる効果や影響とアクティブ度合の相関関係を可視化」「アプリごとのテレビCM出稿量やダウンロード数、アクティブ数を時系列トレンドで表示」「競合アプリとの比較やポジショニングマップ」「キャンペーン評価」などの特徴を持っている。

ロボット社会でWeb担当者の仕事はなくなるのか。AI脅威論への反論とWeb担の未来 | 企業ホームページ運営の心得

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心得其の473

人工知能は脅威となるか

Niyazz/iStock/Thinkstock

Web担当者にとっても無関心でいられないであろう「AI(人工知能)」。

テスラモーターズやSpaceXの創業者であり、Web業界的にはPayPal社の発起人であるイーロン・マスク氏は、マサチューセッツ工科大学のイベントで「AIは悪魔を呼び出すようなもの」と語ります。

物理学者のスティーブン・ホーキング博士は、2年前から警戒を呼びかけ、今年はトークショー「ラリー・キングNOW」で、AIの発展が人類を脅かすとして安全装置の開発を呼びかけました。また、AIの軍事利用に警鐘を鳴らします。

AI脅威論を目にすることも増えました。週刊新潮(2016年8月25日号)は、人工知能の専門学者を集めた座談会、「天才以外はみんな失業する20年後の未来予想」で不安を煽ります。

AIは人間社会を脅かすのかはともかく、Web担当者の仕事を奪うのか否か。AIブームの昨今、話のタネになるトリビアとともにお届けします。

失われる仕事はコレだ!

週刊新潮の座談会では、未来に失われる職業として「士業」が挙がります。医者、弁護士、教師などであり、「膨大な知識を覚えておいて適宜対応するとか、人間の脳が苦手なことを頑張ってやる見返りに、高い給料を得ていたわけですが、逆にそれはコンピュータの得意分野(理化学研究所 高橋恒一氏)」と指摘します。

実際、医療分野でのAI活用は進んでおり、米IBMのAI「ワトソン」が、ある白血病患者が特殊なタイプであることを10分で診断したと8月5日の産経新聞が伝えています。

さらに、税理士に会計士、社内では経理部門の一般職員の削減は避けられないことでしょう。それは算盤から電卓、パソコンからクラウド会計へと向かう流れからの必然です。ただし、全滅することはありません。AIを指示する側にまわった税理士や経理の責任者は生き残るからです。ここがポイント。

AIの神髄とは

AI脅威論に真っ向から反論するのが、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター 所長の古田貴之博士。月刊「Hanada(2016年10月号『ロボット技術で未来は明るい』)」にて、AIを「パラメータによる決定」と総括します。

突きつめて言えば、スイッチを入れたらシンバルを叩く「猿のおもちゃ」と同じ条件反射にすぎず、その条件(パラメータ次第)であり、自発的に動く人間にはなれないというのです。

また、AIブームは今回が3回目で、火付け役となった人間の学習メカニズムに近いとされる「ディープラーニング」にしても、90年代の第2期ブームのニューラルネットワークの延長に過ぎず、コンピュータの処理能力の増大により実現できたことに過ぎないと喝破します。

私もこの見解に賛同します。そして「脅威論」もまた、古田説を補強します。

戦争の道具にするのは人間

軍事評論家の古是三春氏が「月刊正論(2016年10月号)」に寄稿した「世界はすでにAI戦争の時代」では、背筋が凍る「AI搭載兵器」が紹介されています。兵器に搭載されるAIに「善悪」はなく、「命令」という「パラメータ」により作動するという点で、先の古田説を補強します。

結局のところは、AI兵器を開発し、その命令(パラメータ)を与える人間が一番怖いというのが「脅威論」の正体。マイクロソフトのチャットロボット「Tay」が、不適切な発言をしたのも、それを教え込んだ人、すなわちパラメータを与えた人間の仕業です。

Web担はどうなるか

AIが発展、普及したときWeb担当者はどうなるか。まず、実務レベルの負担が軽減することは間違いありません。安易な礼賛論ではなく、すでにAIの恩恵をうけていることからの必然です。日本語入力における予測変換や、アマゾンのレコメンド、検索エンジンにも組み込まれています。これからも作業を軽減するAIが組み込まれ続けていくことでしょう。

自在にWebサイトを作るAIが登場するかもしれません。そのとき、パラメータを与えるのはWeb担当者の仕事となるのは歴史から導かれる必然です。ブログが登場したとき、専門知識がなくても情報発信できると喧伝されました。Facebookでも同じですし、オーサリングソフト「ホームページビルダー」の普及期にも言われていました。

実際には見栄えを良くする工夫や、お客を呼び込む内容を書くのに一定の技術や経験が必要です。Webサイトを自動作成するAIが開発されたなら、そのAIに目的や方向性といったパラメータを与えることがWeb担当者の仕事となります。

AIブームの終焉

さらに、人と接する仕事の重要性がより高まることはAIの専門家も認めるところ。上司やクライアントの微妙なニュアンスを形にするWeb担当者の重要度は増し、自社に最適なAIを精査し、導入するのもまたWeb担当者の仕事となることでしょう。つまり、Web担当者の職務内容は変化しても、その職種はなくなりません。

最後に雑談のネタとして使える残念な予言もしておきます。新しい技術の活用にもっとも積極的なのは「悪(ワル)」です。サイト改竄、フィッシング詐欺、スパムメールにアカウントの乗っ取り。これへのAIの「活用」です。SNSやチャットを舞台とした「サイバー結婚詐欺」なども想定の範囲内。

AIは物理空間における限界を抱えていますが、サイバー空間においてAIは無敵です。悪のパラメータを与えられたAIは、良心の呵責なく、文字通り機械的に犯行を重ねます。繰り返しになりますが、やっぱり一番怖いのは人間ということです。

今回のポイント

AIはこれからの技術ではなく、すでになくてはならない存在

条件(パラメータ)を与える職種は不滅

この記事の筆者

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『完全! ネット選挙マニュアル』(Kindle版)、『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

ニャに? 猫が活躍する職場がある!? 社員猫「まる美」がもたらすもの | ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト

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オフィスの環境を良くしたい、もっと働きやすい職場にしたい。社員のため、会社の将来のために、それぞれの会社がさまざまな試みをしています。そんな中、「猫」を選んだ会社がありました。猫が職場にもたらしたものとは? 社員猫・まる美さんの活躍をごらんください。

ある日の昼下がり、弊社営業の勝瑞(しょうずい)から情報がもたらされました。

勝瑞「オーリーズさんが、新しいオフィスに移転されたそうなんですよ」(注:オーリーズさんは運用型広告に特化した広告代理店で、社長の鈴木さんには、当サイトで「ネットショップ担当者のための運用型広告ゼミナール」を連載していただいています。いつもお世話になっております)

私「へー」

勝瑞「で、猫がいるらしいんですよ」

私「なにっ!?」

早速オーリーズさんのサイトを見てみたら……。

http://allis-co.com/member

ホントにいた。スタッフ紹介のページに載っている。

まる美さん

ガチガチに真面目な会社だと思っていたのに、一体何が……!?

まる美さんに会いに行きました

というわけで、オーリーズさんがどんなことになっているのか確認すべく、引っ越ししたばかりの新しいオフィスにうかがいました。

株式会社オーリーズ 代表取締役の鈴木 多聞さんと取締役副社長 足立 誠愛さん

出迎えてくれたのは看板娘(猫)の「まる美」さん(上)、株式会社オーリーズ 代表取締役の鈴木 多聞(たもん)さん(左)、取締役副社長 足立 誠愛(のぶよし)さん(右)。

まる美さんは結構大きいけどまだ1歳! フワッフワの柔らかい毛にみっしり包まれている感じ。名前の由来はまん丸の頭の丸みから。

オーリーズの会議室

会議室の隣、ガラスで区切られた一画がまる美さんの個室。壁際のキャットウォークはぐるりと外にも続いています。

オーリーズの会議室(外)

上の小窓を開けているときは、まる美さんが自由に部屋の外に出られるようになっています。

オーリーズの会議室

社内を見渡せる位置でくつろぐまる美さん。今ではすっかり落ち着きましたが、引っ越ししたばかりの頃は隅っこでブルブル震えていたそうです。猫って引っ越し嫌いですもんね〜。

まる美の部屋

まる美ルームの中はこんな感じ。こんなに豪華な個室を持つ猫に、私は初めて会いました! 右側にある柱はキャットタワーになっています。日当たりが良くて気持ちのよい部屋です。

難点は、オモチャに夢中になったまる美さんがガラスにぶつかってしまうこと。まる美さん、慣れて!

「もっと良い会社にしたい」「じゃあ猫」

まる美さんをオフィスに連れてきたのがこの方、副社長の足立さんです。

足立さんとまる美1

1年ほど前、社長の鈴木さんと「もっといい職場にしよう」といろいろと意見を出し合う中で、足立さんが言い出したそうです。

「僕、ものすごく猫が好きなんですが、去年の10月に実家の猫が死んじゃったんですよ。だから猫のいるオフィスが良いなって思って」(足立さん)

社長の鈴木さんも「まあ、ええんちゃうか?」と意外とあっさり了承。

実は鈴木さんをはじめ何人かのスタッフは猫アレルギーだったのですが、副社長のたっての願いでまる美さんの入社が決まったのでした。

足立さんとまる美2

でもオフィスの移転に当たっては問題発生。猫OKのオフィスビルがそもそも少ないのです。

「7つくらい物件を見て、ここが唯一OKでした。もっと安くてきれいなビルがあったけど、そこは猫不可。猫を飼うには保証金などを含めると相当なコストがかかる。“猫はそんなに重要か?”という議論は、足立と2人でめちゃめちゃしました」(鈴木さん)

「ニャー」と「ふわふわ」の価値

それでもまる美さんがスタッフであり続けたのには理由があります。

「僕らの職種はPCに向かう時間がすごく長くて、オフィスがしーんとするんです。そんなとき、まるちゃんが“ニャー”って言ったり、ゴミ箱に落ちちゃったりとか、羽虫を追いかけて壁にぶつかったりとか、そういうことがあると、ピリッとしていた空気が一回リセットされる。そういうことが何度もあるんです」(足立さん)

執務コーナーのまる美

まる美さんが職場の雰囲気作りに一役かっているんですね。

「僕は業務中の雑談とかが苦手なタイプなんですが、みんなとのコミュニケーションのきっかけをまる美が作ってくれるんです。特に女性との会話のきっかけとか……」(足立さん)

「どんだけ不器用やねん!」(鈴木さん)

「あと、社員に対する役割上、僕が広告運用の成果と、チームの運用力の向上に責任を持っているので、メンバーに厳しい指摘をすることも多くて、どちらかというと社内の嫌われ役。そこにまるちゃんが非言語の存在として“ふわふわ”を……“ふわふわしてるっていう価値”ですよ。語らずともフワフワしているだけでいい。日に当たった後の香ばしい匂いとか……」(足立さん)

もうわかりました。足立さんにとってまる美さんが大事なのはよーくわかりました。

足立さんとまる美3

まるちゃんを選択したという責任

足立さんは土日も会社にいるまる美さんの世話と相手を欠かしません。すぐに来られるように、会社から徒歩2分ほどのマンションに引っ越しました。

足立さん

まる美さんを家に連れて帰って同伴出勤することも考えたそうですが、環境が不規則に変わることや移動時のまる美さんのストレスを考えて、いまのスタイルに決めました。

まる美とちゅーる

「まるちゃんを選択したという責任を感じています。だから何があっても死ぬまで面倒みなきゃっていう気持ちは人一倍あります」(足立さん)

もっと色んな会社に猫がいればいいのに

鈴木さんと足立さんは学生時代からの長い付き合い。まる美さんが来てから業務以外の会話が増えたそうです。

「はしばしに感じますけどね、僕が猫への愛とかかわいさを嬉々として語っていても、鈴木の心には届いてないなって(笑)」(足立さん)

「いやいや、テンションが上がってて良いなと思ってますよ。

僕とまる美は対等なんです。僕も寄って行かないし、あいつも寄って来ない。足立が呼ぶと来るんですけど。“今日もいるね”くらいな感じ」(鈴木さん)

まる美さん

「猫大嫌いって人もあんまりいないし、世話もたいして手がかからない。もっと色んな会社が猫を飼えば良いのにって思います」(足立さん)

足立さんほど猫好きではない鈴木さんも、

「そこは足立に同意しているんです。飼うことのデメリットより飼わないことのデメリットの方が大きい。こうして会議室にキャットウォークとか作ると、すごく打ち合わせがしやすいです。変な世間話もいらないし」(鈴木さん)

◇◇◇

運用型広告にお悩みをお持ちで猫好きの方は、ぜひオーリーズにお越しください。まる美さんのために、入り口ではスリッパにお履き替えくださいね。

オーリーズのエントランス

オリジナル記事はこちら:ニャに? 猫が活躍する職場がある!? 社員猫「まる美」がもたらすもの(2016/09/15)

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