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今なぜコンテンツマーケティングなのか? 3本柱で考えるコンテンツマーケティング [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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コンテンツマーケティング」という言葉を耳にする機会が増えてきた方も多いのではないでしょうか? コンテンツマーケティングとは、米国で10年ほど前から研究されている比較的新しいマーケティングコミュニケーションの考え方です。

日本でもブログなどで取り上げられる機会が多くなってきたのですが、この考え方がカバーする範囲があまりに広いため、あるときはSEO的視点、あるときはリードナーチャリング的視点、またあるときはインバウンドマーケティング的視点といったように、部分的に語られることが多いようです。

もちろんそれらはすべて正しい見方ですし、さまざまな視点や捉え方が増えていくことで、さらにコンテンツマーケティングが発展していくと考えていますが、この記事では、その原点について再確認しながら整理していきます。

あなたのコンテンツは王様ですか?

ここでいう「コンテンツ」とは、商品・サービスやその関連情報を意味します。コンテンツマーケティングを言い換えるならば、「コンテンツによるマーケティング」、つまり商品・サービス及びその関連情報によってマーケティングコミュニケーションを行うことを意味します。

「そんなこと当たり前だ」と思われた方も多いかもしれません。しかし、たとえばあなたがWebサイトの運用を任されていたとします。そんなとき、こんな風に考えることはないでしょうか?

次回の更新時にどんなコンテンツを入れようか?ここの空きスペース埋めるコンテンツないかな?

このように、Webサイト運営を主体にしてコンテンツを考えてしまうことは多々あるのではないでしょうか。本来であれば、伝えたいコンテンツが先にあり、その後それを伝える最適な伝達手段を考えるべきです。

この例は極端だとしても、Content is king.(コンテンツは王様だ)のはずが、現実にはContent is slave.(コンテンツは奴隷だ)になってしまうことが多いように思います。

コンテンツを最初に考えると答えが見えてくる

グーグルを始めとする検索エンジンの浸透や、スマートフォン及びタブレット端末などの普及により、消費者は必要な情報を必要なときに入手しやすい状況になりました。

しかし、情報の送り手である企業はどうでしょう?

形式的にはトリプルメディアそれぞれでのコンタクトポイントをひととおりカバーしているとはいえ、考え方自体は、古いマス広告時代の考え方と大きくは変わっていないのではないでしょうか? 購買ファネルで言うならば、あまりにアテンションの獲得を重視し過ぎて、購買に至るまで、そして購買後に必要な情報が十分ではない状態です。企業側はユーザーの時間に割り込んでアテンションを得たいと考えている。一方ユーザーは企業からのアテンション獲得行動にはうんざりしている状態です。にもかかわらず、情報が必要なときには、必死に探しも目的の情報が見つからないというギャップが生じているのです。

こうした情報や情報提供手段のギャップを解消するのに有効な考え方が、コンテンツマーケティングなのです。

それではここからはコンテンツマーケティングを支える3つの柱、

  • Like a Publisher
  • コンテンツストラテジー
  • ストーリー

について説明していきます。

ユーザーが求めてきたときに適切な情報が見つかるように
「Like a Publisher」という考え方

コンテンツマーケティングを一言で表す際に良く用いられるのが、「Like a Publisher」というキーワードです。そのまま日本語に訳すと「企業はパブリッシャーのように振る舞うべきだ」ということになります。

英語でいう「パブリッシュ」は本や雑誌の出版に限らず、「情報を一般に公開すること」を指します。つまり、次のようなことが、コンテンツマーケティングの1つ目の柱になるのです。

いわゆるオウンドメディアの時代になり、企業が自ら情報を発信できるような時代が到来した。ならば、ユーザーの時間に割り込むのではなく、ユーザーが求めてきたときに適切な情報が見つかるよう、企業がパブリッシャーとして自ら情報を発信しようではないか。

具体例としては、P&G社がパブリッシュしている主婦向けのウェブマガジン「Home Made Simple 」、ジョンソンアンドジョンソン社のウェブマガジン「Baby Center」などが挙げられます。紙媒体の例ではコンテンツマーケティングの原点と言われる1985年に発行された農機具メーカー、ジョンディアー社の雑誌「The Furrow」があります。また最近ではレクサスのレクサスマガジンなどがあります。

米P&G社の主婦向けのウェブマガジンHome Made Simple

Relevant(適切)なコンテンツ制作と配置を実現する
「コンテンツストラテジー」

とはいえ、Like a Publisherという発想だけで闇雲にコンテンツを発信しても、単なるノイズとなるだけです。適切なコンテンツをパブリッシュするための全体戦略が必要になってきます。

誰に何をどういう順番で語るかというプロセスで考え、ユーザーにとって適切なコンテンツと、その供給手法を設計する作業、それが「コンテンツストラテジー」です。

ここで重要なのは、企業が行うマーケティング活動というものは、結果として商品やサービスが売れなければならないということです。ユーザー視点を追求するあまり、話題にはなったけれど売上は落ちたというのでは本末転倒です。

米国での事例ですが、ペプシのリフレッシュキャンペーンでは、あまりにユーザー視点を重視したために、キャンペーンとしては成功したが、シェアは落ちてしまったという矛盾した結果になってしまいました。これはペプシのチャレンジングな試みであり、短期的な結果だけを捉えて云々すべきではないのかもしれないですが、ユーザー重視が行き過ぎた場合の教訓を与えてくれます。

こういった事を防ぐために、コンテンツマーケティングにおいては、企業の視点とユーザーの視点の両方から考えてコンテンツストラテジーを立てます。具体的には以下の5つのステップの3番目~5番目のプロセスがその作業に該当します。こうした作業は、コンテンツマーケティングを部分的に適用する際や、既存のマーケティングとコンテンツマーケティングの融合を図る上でも有効です。

コンテンツストラテジーを立てる5つのステップ
  1. 3C分析あるいはSWOT分析
  2. ペルソナ設定
  3. セールスプロセス視点によるコンテンツ配置
  4. バイイングサイクルの分析によるコンテンツ配置
  5. コンテンツマップの作成

Compelling(人の心を掴んで離さない)コンテンツに仕立てるための
「ストーリー」

コンテンツマーケティングで重要な最後の柱が「ストーリー」です。

マーケティングはサイエンスとアートの融合です。分析的アプローチやメトリクスも重要ですが、購買行動は理性的な側面と情緒的な側面の両方で成り立っているということを忘れてはいけません。フィーチャー(機能)ではなく、ユーザーベネフィット(ユーザーにどんな良いことがあるか)を語ることが重要であると語られることが多いですが、コンテンツマーケティングにおいては、さらに「記憶に残る」という領域まで踏み込みます。それがストーリーです。

小さなことでもストーリー化できる例として、米国にあるプール販売会社のRiver Pools and Spas社が参考になります。たとえばこの会社のサイトにあるブログ記事「ファイバーグラス製のプールを設置すると家の価値は上がるのか?」をみてみましょう。このタイトルに単純にQ&Aで答えてしまうならば、「価値が上がります」で終わりですが、住宅購入者が重視するポイントを説明したり、第三者機関の見解も交えたりして、平均5%の価値上昇が見込めることを説明しているのが特長です。単純にQ&Aで済ませるのに比べて、SEO的にも、ユーザーへの記憶定着や信頼獲得においても効果があります。

ファイバーグラス製のプールを設置すると家の価値は上がるのか?というブログ記事

もう少し大きな視点で見たストーリー化の例としては、メリノウール製品を扱っているニュージーランドのicebreaker社が参考になります。気温が-20℃と普通の羊では凍死してしまうような厳しい環境で生息しているニュージーランドのメリノ種から採れるメリノウールを使っていることをイラストや動画を使って説明しています。また、創業者のメリノウールとの出会いや、キッチン購入と嘘をついて銀行からお金を借りて創業した逸話なども公開していします。

icebreaker社のサイト

ニュージーランドで創業した小さな会社が、今や世界42カ国に輸出するブランドになったのです。ともするとコモディティ化してしまうような商品であっても、商品の良さをストーリー化で伝えて成功している事例です。

まとめ:コンテンツマーケティングは既存戦略にフィットしやすい柔軟性の高い手法。

コンテンツマーケティングを支える基本的な3つの柱を見てきましたが、企業が自らパブリッシュできる時代であることを踏まえ、ユーザーが必要とするコンテンツを論理的に導きだし、情緒的な味付けしながらマーケティング活動に落とし込んでいくコンテンツマーケティングの手法についてご理解いただけましたでしょうか。

コンテンツマーケティングは、そのアウトプットを見るだけでは普通のマーケティング戦略とそれほど違いはなく、既存のメディアやツールの組み合わせでしかありません。しかしコンテンツを最重要視する姿勢と、コンテンツ作成の過程に違いがあります

コンテンツマーケティングは小さく試したり、部分的に試したりできる柔軟性の高い手法ですので、コンテンツマーケティングを導入して、皆様のマーケティング活動がより良い成果につながることを期待しています。

◇◇◇

この記事を読んで「役に立った」と思われた方に、さらにコンテンツマーケティングやコンテンツストラテジーに関する情報を得られる場をご紹介します。

SwapSkills doubbble vol.08|コンテンツマーケティング、コンテンツ戦略

11月24日(土)に開催されるセミナーイベント「コンテンツマーケティング&戦略」です。

この記事の筆者である渡辺 一男によるセッション「コンテンツマーケティングというマーケティングの新しい潮流」をはじめ、More Access,More Fun!の永江氏による「アクセスアップできるコンテンツの考え方」、ぐるなびの鈴木氏による「コンテンツを検証!正しいABテストを始めてみませんか!?」、アスキー・メディアワークスの中野氏による「出版社こそ最強のコンテンツファーム - Web Professionalが実証したこと」など、コンテンツマーケティングに関する情報が満載のセミナーイベントです。

コンテンツマーケティングに関してさらにノウハウを知りたい方は、ぜひセミナー情報ページをチェックしてみてください。

  • セミナー名: コンテンツマーケティング&戦略
  • 開催日時: 11月24日(土)13:00 ~ 17:00(12:40受付開始)
  • 場所: 大井町「きゅりあん」
    東京都品川区東大井5-18-1 7F イベントホール C・D・E
  • 参加費:7,800円(Tweetすると1,000円割引やまとめ割引などもあり)
  • 主催: SwapSkills
  • 詳細情報と申し込み: http://swapskills.info/doubbble/08.html
渡辺 一男(わたなべ かずお)

渡辺 一男(わたなべ かずお)
株式会社日本SPセンター代表取締役社長

1968年生まれ。1992年、日本SPセンターに入社。海外向け家電商品のマーケティングを18年間担当後、2010年より現職。コンテンツマーケティングの普及活動を推進中。

コンテンツマーケティングに関する情報を、ブログ「CONTENT MARKETING LAB」で公開しています。

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クリエイティブの力で地域を活性化、「Roooots瀬戸内の名産品リデザインプロジェクト 2013」募集開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webサイト制作のロフトワークは11月12日、同社のクリエイティブポータルサイト「ロフトワークドットコム」において、瀬戸内国際芸術祭実行委員会主催の元、「Roooots瀬戸内の名産品リデザインプロジェクト 2013」の作品募集を開始したと発表した。企画運営はロフトワークおよびアートフロントギャラリー。

Roooots(ルーツ)は、地方の名産品と世界のクリエイターに目を向け、持続可能な地域振興に結びつける恊働プロジェクト。4回目を迎える今回のプロジェクトでは、瀬戸内の名産品10品目のパッケージリデザイン案を世界中から募集、審査によって採用されたデザインは2013年3月開催の「瀬戸内国際芸術祭2013」合わせて商品化し、地域のオリジナルブランドとして販売する。

リデザイン案の募集期間は、2012年11月7日から2013年1月10日まで。ロフトワークドットコムに登録のうえ、希望の商品を選んで応募する。

過去に開催したRooootsでは、売り上げ20倍増などの成果を上げており、同プロジェクトは「2010年度グッドデザイン賞・パブリックコミュニケーション部門」も受賞している。

Roooots 瀬戸内の名産品リデザインプロジェクト 2013
http://www.loftwork.com/blog/pickup/roooots2013/

瀬戸内国際芸術祭2013
http://setouchi-artfest.jp/

ロフトワーク
http://www.loftwork.jp/

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リンク、法人向けクラウド型電話サービスのラインアップをより分かりやすくリニューアル [ニュース] | Web担当者Forum

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ネット関連サービスのリンクは、クラウド型テレフォニーサービス「BIZTEL(ビズテル)」のラインアップを用途別に再構成し、従来よりも分かりやすく、導入しやすくリニューアルした、と11月15日発表した。リニューアルはサービスの名称変更と用途に沿った再構成が中心で、導入しやすい内容となった。また、別サービスとして提供していた「BIZTELウェブ電話」は「BIZTEL+(プラス)」としてデータベースやサーバー、Webシステムと電話の連携を実現し、他のBIZTELサービスと同一のラインアップとなった。

BIZTELのリニューアル内容は、IPビジネスフォンサービスが「BIZTEL」から「BIZTELビジネスフォン」へ、システム連携サービスの「BIZTELウェブ電話」は「BIZTEL+」へ、コールセンター向けテレフォニーサービスの「BIZTEL+BIZTELコールセンターオプション」が「BIZTELコールセンター」へ、それぞれ名称変更。また、料金プランも小規模ユーザー向けの「ライトプラン」、中規模ユーザー向けの「スタンダードプラン」、中~大規模ユーザー向けの「専用サーバプラン」をそれぞれ新設した。

リンク
http://www.link.co.jp/

BIZTEL
http://biztel.jp/

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エクスペリアンジャパン、キャンペーンマネジメントサービス「MailPublisher suite」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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メール配信システムのエクスペリアンジャパン(旧エイケア・システムズ)は、キャンペーンマネジメントシステムをベースとしたマーケティングサービス「MailPublisher suite」を11月15日から提供開始する、と同日発表した。同サービスでは、コンサルティング、消費者セグメンテーションデータ、メール配信システムなどを総合的に提供する。

MailPublisher suiteは、複数のデータソースを基にコミュニケーションのシナリオ設定を行う機能だけでなく、メール配信サービス「MailPublisher」の機能、マーケティングのナレッジ、コンサルティングなどをトータルに提供するサービスとなっている。総合的なサポートを行うことにより、技術面や分析、設計、運用などのリソースやノウハウ面における課題も解決するという。

エクスペリアンジャパン
http://www.experian.co.jp/

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凸版印刷、店頭でオンライン上の商品評価を可視化する「いいね!カウンター」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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凸版印刷は、オンライン上の商品評価を店頭で可視化するO2O(オンラインtoオフライン)プロモーションシステム「いいね!カウンター」を開発し、11月中旬より提供を開始する、と11月15日発表した。「Facebook」上の「いいね!」のカウント数を、店頭に設置した小型電子ペーパーサイネージや、iPad、Android端末などのスマートデバイスに、専用サーバーを通じてリアルタイムに表示する。「いいね!」のカウント数を店頭で可視化することにより、来店者の商品への興味や関心を高め、購買活動を促進する。

いいね!カウンターは、Facebook上の「いいね!」のカウント数を店頭でリアルタイムに表示するほか、Facebook上のコメント情報や商品の画像、対応するURLリンクを登録したQRコードを表示することが可能。プロモーションの目的に合わせ、投票ランキング型のFacebookアプリや口コミサイトなど、さまざまなソーシャルメディアの情報を表示することもできる。いいね!カウンター専用の無線機能を内蔵した小型電子ペーパーサイネージを提供し、コードレスで情報を更新できる。電子ペーパーサイネージは小型なので、マネキンや店員につけるバッジ、POPなど、さまざまな場所に設置可能となっている。

凸版印刷
http://www.toppan.co.jp/

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グループサイトやサテライトサイトからコンバージョンにつなげる ―― リマーケはドメインをまたぐ [新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則] | Web担当者Forum

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新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
この記事は、書籍 『新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』 の第7章「リターゲティング広告で見込み顧客を取り込む法則」を、Web担の読者向けに特別に公開しているものです(本書について)。

リマーケティングはドメインをまたぐことが可能

自社サイト以外に、グループサイトやサテライトサイト(メインのサイトとは別に運営されている細分化されたサイト)を持っているなら、シナリオ設計の対象範囲に、それらのサテライトサイトも検討に入れたい。リマーケティングは、ドメインをまたいで活用することが可能だからだ。

例えば、ECサイトとは別に情報サイトがある場合、おそらく情報サイトからECサイトに誘導する導線を用意しているはずだ。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを利用していれば、情報サイト経由での流入がビジネスに貢献しているかどうかも可視化できる。

そんな導線を補完するために、リマーケティングを活用できる。情報サイトの特定のページにリマーケティングタグを設置し、広告のリンク先URLをECサイトの特定のページに設定することで、情報サイトの訪問者をECサイトへ集めることができるのだ。

明確な目的を持って設置する

グループサイトやサテライトサイトを活用する際に特に注意したいのは、やみくもにリマーケティングタグを設置すればいいというものではないということだ。トラフィックが多いサイトがあるからという理由でリマーケティングタグを設置すると、ターゲットユーザーのリストがあいまいなものになってしまう。法則82で述べたように、「誰に」「何を」見せるべきかがぶれてしまわないように気を付けたい。

情報サイトを見たユーザーをECサイトに誘導する

情報サイトを持っているのなら、情報ページにリマーケティングタグを設定すれば最終的なゴールであるECサイトへ誘導することも可能だ。
情報サイトを持っているのなら、情報ページにリマーケティングタグを設定すれば最終的なゴールであるECサイトへ誘導することも可能だ。
新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
  • 新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。
  • 寳 洋平、岡本 典子、齊藤 康祐 著
  • ISBNコード
    978-4844332695
  • インプレスジャパン
    書籍詳細情報
インプレスダイレクトで購入

この記事は、書籍 『新版 SEM:リスティング広告 Googleアドワーズ&Yahoo!リスティング広告 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』 の内容の一部を、Web担向けに特別にオンラインで公開しているものです。

顧客の行動を理解して最大の利益をつかむ。
GoogleとYahoo! JAPANを攻略する最新ノウハウ。

2008年に発行したロングセラーが4年半ぶりにリニューアル。

成長が著しいディスプレイネットワーク広告、リマーケティング、スマートフォン向け広告など、最新のトピックも広く網羅。 もちろん、キーワードの選び方や広告テキストの作り方、LPO、予算の管理など、リスティング広告の基本もしっかり解説しています。

一冊を通して読めば、現場の担当者に必要な、実践的な「考え方」と「知識」を身につけられます。

リスティング広告に携わる担当者はもちろん、オンライン広告の新しいトピックをカバーしたい方にもおすすめです。

寳 洋平

アユダンテ株式会社、SEMコンサルタント。Web/紙媒体コンテンツの企画・編集・ライターからSEMの世界へ。2006年より株式会社クロスリスティング入社、ソリューショングループマネージャーとして、大手通販サイトを中心に継続的なリスティング広告の運用支援を手がける。2010年より現職。Googleアナリティクスを活用し、リスティング広告の設計・運用、およびコンサルティングを行っている。Google AdWords認定(検索広告/ディスプレイ広告/レポートと解析)、Yahoo!リスティング広告認定プロフェッショナル、Google アナリティクスIQ保持。なお、「検索エンジンとソーシャルメディア」を研究テーマに据え、ソーシャルメディアの活用支援も行う。

岡本典子

購買支援サイトを運営する株式会社ベンチャーリパブリックで、約60万件の旅行商品を扱う検索・比較ポータルサイト「Travel.jp」(トラベル・ジェーピー)のSEM運用を2005年より担当。キーワード選定から広告作成、入札管理、分析までを一貫して行う。著書に『SEM:検索連動型キーワード広告 Googleアドワーズ&Overtureスポンサードサーチ対応 Web担当者が身につけておくべき新・100の法則。』(共著、インプレスジャパン)がある。

齊藤康祐

株式会社ベンチャーリパブリック

マーケティンググループ。前職ではトランスコスモス株式会社にて大手金融、不動産会社を中心にリスティング運用コンサルティングに従事。現職ではショッピング検索サイト「coneco.net」(コネコネット)のマーケティング業務全般を担当。著書に『SEM:検索連動型キーワード広告 Googleアドワーズ&Overtureスポンサードサーチ対応 Web担当者が身につけておくべき新・100 の法則。』(共著、インプレスジャパン)がある。

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Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 8 分
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった
★★☆☆☆でもゴーストタウンだから……(SEMリサーチ)

グーグルは、Google+(グーグルプラス)とグーグル検索の融合を日本でも進め始めたようだ。

日本のグーグル検索でも、検索クエリに関連するGoogle+ページがある場合に、その画像や最新の投稿を検索結果に表示するようになった(ただし、Google+ページがあれば必ず表示されるというわけではないようだ)。

検索結果に表示されたグーグルのGoogle+ページ
検索結果に表示されたGoogle JapanのGoogle+ページ(赤の囲み枠内)。
検索結果に表示されたカップヌードルのGoogle+ページ
検索結果に表示されたカップヌードルのGoogle+ページ(赤の囲み枠内)。

ちなみにこのニュースを伝えている渡辺隆広氏は次のようにコメントしている。

検索サービスとの融合は最初から予想されていたことで、だから米国ではソーシャルサーチ系のところで今後のSEOの見通しとしてGoogle+の重要性を提唱する方は多い。それは間違ってはいないんだけど、ゴーストタウンみたいになってるGoogle+を、マーケティングとしてきちんと機能させつつ検索トラフィック獲得のために活用しようとするとなかなか難しいわけです。

筆者はGoogle+でアクティブなので「ゴーストタウン」という表現にちょっとしたもの悲しさを感じたのだが、否定できないのが残念なところだ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

業績悪化の原因はグーグルで順位が下がったこと!?(リンク先はPDF)
★★★★☆グーグル依存は怖いことかもしれない(株式会社ウェブクルー)

株式会社ウェブクルーが発表した「平成 24 年9月期通期(連結・個別)業績予想との差異に関するお知らせ」で、期初予算に未到達となった理由の1つとして、ひとごととは思えない興味深い説明が記載されている。

5月より大手検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受け、表示順位が大幅に変化し、集客コストが増加しました。

ここでいう「表示順位が大幅に変化し」というのは、検索順位が大きく下がったということであろう。

筆者が感じたことが2つある。

  • 検索エンジンだけに頼った集客は怖い
  • 検索エンジンからの流入が重要ならガイドラインにそったSEOを施策すべき

これはあくまでも一般論であって、ウェブクルーさんが検索エンジンだけに集客を頼っているとか、ガイドラインに違反していると主張しているわけではない。一般論として検索エンジンだけに頼っていると、予想以上のランキング変動に見舞われたときに大きな損失が発生するし、もしスパム判定されてインデックスから消されようものなら事業存続の危機に陥る可能性もあり得るということを考えさせられたのだ。

有益なコンテンツが必要な理由とその作成方法
★★★★☆有益なコンテンツは絶対に必要(SEO 検索エンジン最適化)

有益なコンテンツに関してその必要性や定義、作成していくための手順・注意点などを住太陽氏が解説した。

  • なぜ必要なのか
  • 有益なコンテンツではないもの
  • コンテンツの作成

など8つの項目について語っている。住氏ならではの理論的で説得力のある説明だ。有益なコンテンツがいかに重要かが理解できるだろう。

「そうは言っても……」という声が聞こえてくることは容易に予想できる。しかしそうは言っても有益なコンテンツは絶対的に必要なのだ。誰も避けては通れない。前編後編に分けて公開されたWeb担SEOmozコーナーの“ビッグコンテンツ”の記事もぜひ参考にしてほしい。

「構造化データ テスト ツール」をグーグルが名称新たに公開
★★★☆☆リッチスニペットのチェックに便利(Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、構造化データを正しく実装できているかをテストできる「リッチスニペット テストツール」を改良し、名前を「構造化データ テストツール」に変更した。

構造化データテストツールの主な改良点は、以下のとおりだ。

  • テストツールでのリッチスニペットの表示方法を改良し、検索結果における表示との統一性を持たせた。
  • 視覚的デザインを一新したことで、Google がどの構造化データをページから抽出できるのか、またそれが検索結果にどのように表示されるのかが、以前よりもわかりやすくなった。
  • 英語以外の言語でも使用できるようになったため、構造化データを実装したサイトを構築する際、世界各国のウェブマスターが活用できるようになった。

またアプリケーションや商品、レシピ、レビュー など、サポートされているすべてのリッチスニペットおよび著者情報のマークアップなどに対応している。

LINEアプリのページをテストした結果

リッチスニペットや著者情報の表示に使われる構造化データをチェックするのに構造化データ テストツールはとても便利なツールだ。利用してほしい。

なお日本語版ブログでの発表は今になってだがツール自体はほぼ2か月前から公開されていた。また、ウェブマスターツールの[最適化]>[その他のリソース]ではまだ「リッチ スニペット テスト ツール」と表記されている。

ドメイン名の更新を忘れてサイトが消えた!
★★★☆☆復活できたからよかったようなものの(Re:very)

ドメイン名の登録更新をうっかり忘れて失効してしまい、サイトが消滅してしまったというお話。幸いなことに1日半で復活できたため大事には至らなかった。それでも一時的にではあるにせよ当然のことながらグーグル検索からのトラフィックに悪い影響が出た。ウェブマスターツールにも注意を喚起する警告が飛んできた。

ドメイン名の自動更新設定ができるドメイン名登録事業者も多い。大切なドメイン名なら自動更新を有効にしておこう。また、登録事業者によっては失効してしまったドメイン名を取り戻す「登録回復手続き」を提供している場合もあるので(例:JPDirectの登録回復サービス)、万が一失効してしまった場合は登録事業者に問い合わせてみるといいだろう。完全に失効しようものなら中古ドメイン名業者の餌食になってしまう。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

筆者が米ラスベガスで先月参加したPubConカンファレンスからECサイト運営に役立つセッションのレポートを2つ今週はピックアップする。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • グーグル、検索UIを一新
  • Bingウェブマスターツールでクロールエラー発生をすばやく知る方法
  • 画像リンクのalt属性はアンカーテキストと同じように評価されるのか
  • リンクの否認ツールは効果なし、使うだけ時間の無駄!?
  • 印刷するときだけ表示するテキストは隠しテキストになるのか?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • SEO業者を雇うべきか、インハウスSEOに徹するべきか
  • Googleのパーソナライズド検索を徹底解剖

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

グーグル、検索UIを一新
★★★☆☆まずは米国からスタート(Inside Search)

米グーグルは検索結果ページのデザインを変更した。数か月前からテストしていることが確認されていたが、ついに採用された形だ。

変更点は、これまで左サイドにあった検索カテゴリのナビゲーションメニューや検索オプションがページ上部の水平バーに移動したことだ。

新しいGoogle検索のインターフェイス
これまで検索ツールなどが置かれていた、検索結果左側のスペースが気になる。

スマートフォンやタブレット向けにすでに公開しているインターフェイスに近づけたとのことである。まずは米グーグル(google.com)からのスタートで、最終的にはすべての言語・地域に導入したいそうだ。

SEOには直結しないトピックだが、グーグルの動きとして取り上げた。

Bingウェブマスターツールでクロールエラー発生をすばやく知る方法
★★★★☆グーグルウェブマスターツールにますます似てきた(Bing Webmaster Center blog)

重大なクロールエラーが発生したときにメールで通知する機能が、Bingウェブマスターツールに実装された。

クロールエラーが発生する原因は、主に次の3つが考えられる。

  • DNSに問題が発生している
  • ウェブサーバーへの接続がタイムアウトする
  • HTTPステータスコードが400番台・500番台のエラーが起きている

これらのトラブルが発生した際にBingウェブマスターツールに警告が上がるのだが、ツールにログインしないと気付かない。そこでその警告をメールで伝えてくれるのだ。問題の詳細はBingウェブマスターツールで知ることができる。

クロールエラーのメール通知はグーグル ウェブマスターツールにも備わっている機能だ。同等の機能がBingウェブマスターツールにも加わったということになる。

重大なクロールエラーが発生した場合はBingだけでなくグーグルの検索にも影響が出てくる可能性が高い。Bingウェブマスターツールを普段は利用していないとしても、クロールエラー通知を受け取れるように設定しておくといい。

グーグルウェブマスターツールと同じように登録したメールアドレスへBingウェブマスターツールもメッセージを転送できる。設定するには次のようにする。

  1. Bingウェブマスターツールにログインする。
  2. 管理画面の右上にある[プロファイル]リンクをクリックする。
  3. プロファイル画面が開くので、メールアドレスなど必須項目を入力する。
  4. プロファイル画面を下にスクロールし、最下部にある「はい、Bing ウェブマスターからの情報を受け取ることを希望します」にチェックを入れる。
    その下のメッセージ頻度は「毎日」を選び、その下のアラート設定はすべての項目をチェックしておく。
    Bingウェブマスターツールのメッセージ転送の設定
  5. [保存]ボタンをクリックして設定を保存する。

画像リンクのalt属性はアンカーテキストと同じように評価されるのか
★★★★☆アンカーテキストと同等と考えられる(High Rankings Search Engine Optimization Forum)

次のような質問がHigh Rankingsフォーラムに投稿された。

外部リンクが画像で張られていたとしたらalt属性の記述はテキストリンクのアンカーテキストと同等の価値を持つのでしょうか?

フォーラム管理者のジル・ウェイレン氏は次のように回答した。

私の見解では、基本的にはアンカーテキストと同じです。注意点は、アンカーテキストと同様に、スパムっぽくなるのはダメで画像リンクが指しているものを正確に表現していなければならないことです。

High RankingsのCEOにふさわしい、正しい情報を端的に表している回答だと筆者は感じた。

なお画像とalt属性の最適化に関しては住太陽氏が詳細に解説している。非常に有用なので読むといい。

リンクの否認ツールは効果なし、使うだけ時間の無駄!?
★★★☆☆使い方が間違ってるうえにウソつき(Google Webmaster Help Forum)

リンクの否認ツールを使って、取り除けない不正なリンクを送信したものの、一向に改善が見られない。そんな不満をグーグルの公式ヘルプフォーラムに投稿したサイト管理者がいた。

グーグル社員のジョン・ミューラー氏が調べたところ、ツールで送信したリンクのリストには大量の漏れがありすべての不正リンクが含まれていなかった

またこのサイト管理者は、ツールが登場してまだ1週間くらいしか経過していないときに「数週間前にリクエストした」と書いている。あきらかに誇張だ。それにリンクの否認が効果を出すには数週間、ときには数か月かかるとグーグルは説明している。

自分のミスを棚に上げたうえに事実と異なることを主張してグーグルに責任を転嫁しているようにしか見えない。同じようにすべてを他人のせいにし、ボランティアで問題解決を手伝ってくれるメンバーにけんか腰で挑む投稿者を、日本のヘルプフォーラムでも最近見かけた。

グーグルを非難するのは構わないが、問題が解決しないときは、まずは自分の側に見落としているミスがないか繰り返し入念にチェックすべきであろう。たとえば検索結果から消えたケースでは、ペナルティを受けたよりもサーバーの構成間違いやrobots.txtでのブロック、noindexタグの記述、rel="canonical"の誤用などサイト管理者のミスによるものが多いからだ。

印刷するときだけ表示するテキストは隠しテキストになるのか?
★★★☆☆然るべき理由があれば大丈夫そう(John Mueller's comment on Google+)

何らかの事情があって普段は見えないが印刷したときだけに表示させたいコンテンツがあった場合はどうしたらいいのだろうか? ブラウザで表示するときは見えなくなっているので隠しテキストに相当しないだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は次のようにアドバイスした。

著しく異なるものを提供しているのでなければ、通常は問題ない(たとえば法律上の定型文などはOK)。

そのページのメインとなるコンテンツの内容を大きく変えてしまうようなものでないなら、普段は見えなくて印刷時だけに見えるようにしても大丈夫なようだ。グーグルは意図を理解してくれると信じていいだろう。

なおミューラー氏のこの発言は、日本版の公式ヘルプフォーラムで投稿された質問に関してトップレベルユーザーの木村將氏が(独り言のように)書き込んだGoogle+の投稿にミューラー氏が反応したものだ。限定公開の投稿のためほとんどの読者には見ることができないはずなのでリンクを張っていない。木村氏には許可をいただいたうえでピックアップしている。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

SEOをだれに託すべきかという問題とパーソナライズ検索に関する記事を今週はピックアップ。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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オリジナル記事:Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった など10+4記事(海外&国内SEO情報) [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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NPSは会社全体でベクトルを合わせ、ポジティブに顧客と向き合う統一指標になる | メットライフアリコ生命保険の事例 [注目企業のネットビジネス戦略] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 13.5

保険は加入いただいてから関係が始まります。非常にタッチポイントが長いため、継続的にNPSのような指標を見ていくことが大事です。

NPSを指標とすることで、会社全体を顧客へ向かせることができると思います。

このように語るのは、数年前から日本でNPS(Net Promoter Score:推奨者の正味比率)の導入を進めているというメットライフアリコ生命保険(以下「メットライフ アリコ」)だ。

※NPSの概要については、前回記事「その顧客満足度調査はホントに役に立っているのか? 真の顧客志向を目指す『NPS』という指標」を参照。

話を伺ったメットライフ アリコの濱野光伸氏(左)と浅井利浩氏(右)。

同社は日本初の外資系生命保険会社として1973年2月に営業を開始し、自社のコンサルタント社員による販売、保険代理店による販売、テレビ・新聞・インターネットによる通信販売、銀行など金融機関による販売という4つの販売チャネルを有し、2011年度末の保有契約件数は734万件に上る。

世界中で保険、年金、従業員福利厚生サービスを提供するメットライフは、Customer Centricity(顧客中心主義)をグローバルに推進。日本のメットライフ アリコにおいても「顧客の真の声に耳を傾けるプロセスを構築し、問題点に対応する」ためにVoC(Voice of the Customer:顧客の声)プロジェクトを発足させた。その取り組みの成果を図る指標として、現在NPSの導入が進められているという。

長期にわたる顧客との関係性が前提となる生命保険という商品、そして多様な販売チャネルを有するメットライフ アリコのビジネスにおいて、NPSはどのような役割を果たすのか。NPSを担当する浅井利浩氏とVoCプロジェクトの濱野光伸氏に話をうかがった。

聞き手:河田顕治

グローバルの統一指標としてNPSを採用

――NPSの導入を進めているとお聞きしましたが、まずはその経緯を教えていただけますか。

メットライフアリコ生命保険株式会社
マネージャー
VoC担当
カスタマーセントリシティ部
濱野 光伸氏
メットライフアリコ生命保険株式会社
シニアマネージャー
マーケット リサーチ&アナリシス
カスタマーセントリシティ部
浅井 利浩氏

●濱野 当社は米国「アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー」の日本支店(アリコジャパン)として国内で営業を行ってきました。2008年~2009年ごろ、当時のアリコにおいてグローバルでNPSを計測しようという動きが出て、日本では2010年に試験的に計測することになりました。

ちょうどその頃、2010年に米国メットライフがアリコの全株式を取得したことにより、日本もその傘下に入りました。米国ではすでにNPSが大きな経営指標として認知されていましたし、米国メットライフのカンダリアンCEOが顧客中心主義を前面に打ち出していることもあり、グローバルで計測可能な統一指標として取り入れるよう指示を受けました。

●浅井 NPSは、企業と顧客との間の全体的な印象を測る「リレーションシップNPS」と、取り引きごとに特定のポイントをとらえてその善し悪しを聞く「トランザクショナルNPS」に大別されます。弊社は2010年と2011年の11月に「リレーションシップNPS」について調査を行っており、この秋にも調査を予定しています。

この年1回の調査では、我々のさまざまな活動がどのように評価されてNPSのスコアにつながっているのかを検証するとともに、他社と相対的に比較した場合にどうであるかを確認することを目的にしています。

●濱野 後者の「トランザクショナルNPS」についてもこの秋からパイロット的に計測を開始したいと考えていますが、当社の場合、顧客との接点が多く、トランザクションの種類も多数ありますので、いろいろと検証を進めているところです。

――メットライフ アリコは4つの販売チャネルそれぞれがバランスよく売上を上げていると聞いています。おそらく販売チャネルごとにお客様との商談の進め方は大きく異なるでしょうし、顧客接点の種類ないし数は膨大なものになりますね。

図1 メットライフ アリコの4つの販売チャネル
※メットライフ アリコのディスクロージャー資料より作成

●濱野 そうですね。チャネルごとの販売形態の違いは大きいと考えています。

簡単に分けると、「対面の営業マンがお客様と接するチャネル」と、「対面でない通販のチャネル」「銀行などの金融機関チャネル」という3つの大きなくくりに分かれます。対面のチャネルには、まず自社のコンサルタント社員が約5,000人います。対面にはもう1つ、弊社の保険を売ってくださる代理店が10,500店ありますが、こちらは1人でやっている方もいれば、スタッフを抱えている会社もあって、トータルではこのチャネルに関わる方が10万人を超えています。

●浅井 お客様の立場からは、どの販売チャネルから申し込んだか忘れてしまったり、正確に記憶していないこともありますよね。そうなると、そこで得られた評価は、当社がコントロール可能なところに対する評価なのか、別の会社で販売いただいているところの評価なのかがあいまいになり、施策がずれてくることになります。調査上は、この精度を高めるような工夫が必要であると考えています。

●濱野 また保険という商品は、最初のアプローチ段階から何十年にもわたっておつきあいをしていく商品です。そのなかで、どのタイミングで評価をいただく(NPSを計測する)と適切なのかは難しいところで、そのポイントをVoCプロジェクトでずっと調べてきています。

予算とリソースが潤沢であれば、お客様の声を聞けるだけ聞きたいのですが、聞きっぱなしで終わっては意味がありません。そこから次のアクションにどう動かしていくかを現場としっかり調整する必要があり、今はそのあたりを詰めているところです。

悩ましいのは、お客様に聞く手段ですね。すでに私たちのお客様になっている契約者の方が延べ700万以上いらっしゃいますので、どの方にどのような手段で聞いていくか。電話をかけるか、それともインターネットを使うか、はがきを送るかという、そこが1つのハードルです。リソース、すなわちお金や人手が確保できるかということも関係してきます。

顧客が自ら語る“言葉”だからこそ価値がある

――すでに実施されたリレーションシップNPSの調査では、どういった質問の構成になっていたのでしょうか。

●濱野 質問としては「究極の質問」、すなわち当社をどの程度ご家族や友人に推奨しますかということをずばり聞いています。次にその理由を聞くフリーアンサーがあり、その下にたくさんのヒアリング項目がぶら下がっているという形です。

――究極の質問に続く、その理由を聞くフリーアンサー(自由回答)の部分は苦労されているのではありませんか。

●浅井 この理由のところが、私たちにとって「宝」なんですね。なぜ推奨するのか、なぜ推奨しないのかといった理由がお客様の言葉で自発的に語られるので、もっとも大事なインフォメーションだと考えています。

ただ、このフリーアンサーを上手に分類できるような技術があるのかどうかが課題となっています。テキストマイニングツールなどはいろいろありますが、なかなか我々が要望するレベルに至らないため、非常に苦労しています。

ゆくゆくの運用として、理由がある程度わかってきた段階でプリコード(事前に選択肢として用意)し、回答者に選んでいただくということはあり得るとは思いますが、そこはちょっと悩みどころですね。プリコードすることによって、その答えを限定してしまいますので。

――用意された回答にお客様が意見を合わせてしまうことはありそうですね。

●浅井 理由に続く項目別の評価、たとえば営業員の対応やパンフレットの見やすさなどはプリコードでやっていますが、お客様の本当の「真実の瞬間(モーメント・オブ・トゥルース)」に合致する内容として質問できているとは言い切れません。ここはもう永遠の課題だと思います。

●濱野 私たちはメットライフとしてグローバルでNPSを計測していますので、先行する国の知見が生かせる部分はあります。一方で、それぞれの国民性があり、保険の売り方も違うなど、国ごとの特徴があります。求めているレベル感も違う

市場のレベル感でいうと、日本はすごく進んでいるといえます。お客様への対応も細やかですし、お客様からの要求水準も日本は高い。10年前かと思うような話も国によっては出てきますので、ほんとうに参考にしてよいかを慎重に検討しているというのが現実です。

  • NPSは消費者間の共有フェーズにおいて重要な意味を持つ
  • NPSは顧客の評価をクリアにする
  • 収益との相関性の検証、現場との共有を進める
  • NPSはポジティブに、全社一丸となって顧客へ向き合える指標になる

NPSは消費者間の共有フェーズにおいて重要な意味を持つ

――NPSでは10から0の11段階のうち10と9を「推奨者」、6から0までを「批判者」としますが、日本人は5~6あたりを真ん中ととらえがちで、他の国と比較したときに数値が低く出るということはないでしょうか。

●浅井 他国と比較するとずっと低いですね。とはいえ、NPSはメットライフとしてグローバルで採用している指標ですので、方程式どおり推奨者から批判者を引いてスコアを算出し、米国本社へ提出します。ただ、それはトレンド(推移)で見てもらっているはずなので、たとえば日本に比べてメキシコが高いとか低いとか、そういうような見方はしないだろうと思います。

――むしろ、昨年10だったものが今年は15になりました、20になりましたというように、どう改善したかを見てくださいということですね。

●濱野 そうですね、どう改善したかということです。

――日本国内において、だれに対してどういった施策を打つかというのを考えるときには、データを深堀りして11段階を独自にグルーピングし、それぞれに施策を打つといったことも検討されているのでしょうか。

●濱野 はい。私たち自身が何かを評価するときを振り返っても、9や10はなかなかつけませんよね。また、そもそも保険は他人に積極的に薦めるような商品特性のものか、というところもいつも議論になります。ただ、究極の質問といわれているとおり、薦めてもらえるくらいの企業になるために何をやってゆくかという軸はぶれないようにできている仕組みだと思います。

●浅井 従来の顧客満足度調査と比べて、この推奨意向の部分がカギになるのだと思います。特に、インターネットなどの広がりによって、消費者の購買行動が従来のAIDMAモデルから、AISASのように購買前に調べて比較し、購買後はその評価を共有するというモデルへ変化したことと呼応するものですね。

私たちの保険業界においても、以前はどの会社も同じ内容の保険を売っており、比較なんていうのはあり得ませんでした。そこへ当社など外資系の数社がテレビで告知して違いをお伝えするようなマーケティングを始めましたが、外資以外はほとんど従来のままでした。

ところが時代が変わり、保険を見直す際には自身のニーズをチェックしながら、現在のマーケットにあるものから自分で選択する必要が出てきました。その際、自信が持っていないときに人の意見を参考にしたいという欲求が当然ありますので、その意味において、推奨したいかどうかを聞くNPSという指標はとてもうがったものであり、時代に合っているのだと思います。

●濱野 あとは、浅井が言っていた「その理由は何ですか」というところが一番、手を打ちやすいところですね。推奨するかどうかの理由をずばり教えてくださいというところ。

私たちはこれまでの調査結果を踏まえて、まずはNPSと相関の強い項目は何かを分析し、社内で共有しています。この図(図2)は横軸にNPSとの相関の強さ、縦軸に評価の高さを置いたものですが、結果としては「商品」「お客様サービス」など4つの項目がNPSとの相関が強く、かつ評価を向上させる余地があることがわかっています。

こういった分析結果を生かしながら、どのタッチポイントにどれだけのリソースを配分し、戦略的に力を入れていけるかということを話し合っているところです。

図2 NPSとの相関の強弱と評価(分析結果のイメージ)
※メットライフ アリコの社内資料をもとに作成。項目名は伏せている

NPSは顧客の評価をクリアにする

――顧客が評価するポイントはどこにあるのか、NPSを使うことで従来に比べてより具体的に見えるようになってきたという感触でしょうか。

●浅井 見えますね。こんなにクリアに出てくるとは思いませんでした。NPSとの相関という形で、「商品」や「お客様サービス」などの4項目がポイントだとお客様が語ってくれたことが、まず1つの驚きでした。

また「商品」について、本当に生命保険の商品内容を評価いただいているのかを見てみると、「商品自身を理解したという感覚」と「自分にふさわしいものとしての納得感」というものがあり、商品特性とあわせて、ご自身の納得感が非常に重要だとわかってきています。

したがって、保険にお入りいただく際に、自分にとって必要なものだという納得感を得てもらうよう十分に理解していただくためのコミュニケーションに注力していく必要があることが、今回明確になった方向性だと思っています。

●濱野 「商品」との相関性が強いというところに、保険というものの特徴がよく表れていますね。「商品」というのは、やはりNPSとの相関が強いのですが、加入いただいた時点では納得されていても、時間の経過とともにご自身の環境や考え方も変わり、保険内容に対する認識がずれてくるわけですよね。これは何かの消費財を1つ買ってその瞬間に満足してくれたというものとは異なるわけで、こういったことを突き詰めて考えられるよい指標だと思います。

――不勉強で申し訳ないのですが、この「お客様サービス」という項目にはどのような内容が含まれますか。

●浅井 不勉強どころか、嫌な質問ですね(笑)。これらの項目名はプリコードでやっていますが、「お客様サービス」に含まれるものは非常に多岐にわたっています。実際に「お客様サービス」とは何か、お客様によって定義に大きな違いがあり、それが次回以降考えなければいけない内容の1つです。

たとえば、コンサルタント社員の対応を指すこともあれば、電話対応してくれるコールセンターのことであったり、あるいは加入後のフォローの有無だったりと、いろんなものが混ざっています。ただ、傾向を分析した結果、このお客様サービスはフォローアップのクオリティや頻度を指すものとして、他の項目と区分する形で解釈を進めています

――このあたりは、先ほどお話しいただいた回答をプリコードすることの難しさにもつながってきますね。

●浅井 そうですね。

収益との相関性の検証、現場との共有を進める

――フレッド・ライクヘルド氏の著書『究極の質問』には、収益性の高い/低いを縦軸に置き、推奨意向と合わせて6象限に切って、施策をそれぞれに考えるといった取り組みが実行フェーズとして書かれていました。御社では収益性を見たりもされていますか。

図3 NPSと顧客収益性による6象限のマトリクス
出典:高見俊介 著『ロイヤルティリーダーに学ぶソーシャルメディア戦略』(2011年、ファーストプレス)

●濱野 そうですね。このマトリクスも十分当社のビジネスモデルには適合すると思います。実際に我々の調査においてもNPSスコアが高い程、1か月の支払保険料も高いことがわかりました。NPS評価と収益性は相関するということです。

――分析に基づく打ち手を展開するには、現場の理解と協力が重要になりそうですが、そのあたりはすでに地ならしできている状況なのでしょうか。

●濱野 現場がついてきてくれるように、いま地ならしをしているところです。お客様の反応については現場も常に意識しますから、NPSという言葉や結果数値だけが独り歩きしないよう、NPSの本来の目的を皆に理解してもらうことを心がけています。現場の活動としては顧客満足を追求することが本当に収益につながるのかと疑問をもつ職場もあるときいています。分析結果を皆で正しく共有できるよう落とし込み、そこから適切な打ち手を展開するには、現場の温度とずれないように進めることが大事です。

つまりNPS評価と収益性が相関することを前提に、当社はNPSを経営指標に取り入れることをマネジメントがコミットし、顧客中心主義のもと全社一丸となっているということが一番重要なところだと考えています。

●浅井 NPS調査の取り組みについて、広報部の協力を得て社内のイントラに掲出したりしていますが、関心が高く、たくさんの社員に読まれている状況だと聞いています。

なかなか簡単には説明しづらい部分がありますが、それでも興味を示しているということは、現場もやはり何らかの形でお客様満足というか顧客ロイヤルティを強めていきたいという考え方を持っているからだと思います。だからこそ、プロジェクトの考え方が建設的に見えているのではないでしょうか。

●濱野 私たちは、新契約の件数や保険料、保有契約高や毎年の収入保険料など、各種の数値についてはずっと追求してきています。これはすべてのチャネルを同じレベルで測ることができるのですが、既契約者の方の満足度だけはなかなか測ることができない状況でした。当然、契約継続率は見ていますが、解約される本当の理由はなかなか聞きにくいところがあります。NPSはそこにお客様の色を出していける点がよいと考えています。

会社からは各部門に対して、NPSをいかにして自分たちのKPIのなかに入れるかを調整するようにという指示がでていますので、私たちのところに各部門から直接問い合わせもあります。各チャネルではNPSが経営指標レベルになってきた、だんだん浸透してきたかなという感触はあります。

ただ、部署ないし個々の営業担当ということになると、自分ごと化して捉えられる指標にはなり切れていません。NPSを個々の活動に結び付ける必要があるかどうかも、議論をしないといけないですね。この組織はNPSで評価されますといったときに、自分の活動がNPSの評価にどう結び付くのかを示せるかどうか、これからの私たちの課題というところです。

――保険業界に限らず、何か新しいビジネスにおいてきちんとお客様と向き合っていこうと考える人たちがNPSを取り入れるのは、おそらくそんなに難しくないだろうと思います。

ただ御社のように歴史があり、販売チャネルがいくつもあって、関わる人がたくさんいて、お客様の件数や売上高が膨大な会社で導入するのは大変なことだと思います。既存の確立された会社のほうが難易度が高いという印象ですね。

●濱野 新しくかつシンプルな戦略を取っている企業だと、やりやすいでしょうね。

●浅井 推奨という言葉だけを見ても、自分で見つけた何か良いものについて「推薦します」ということはあっても、すでにある大手企業を推奨しようとは、心理的にあまり考えませんよね。

――新しくてよいものをみんなに勧めよう、教えてあげようという気持ちはあっても、「だれもが知っている会社だけど、本当にいいんだよ」とはなかなか言いませんね。

●浅井 言いませんよね。

――保険というのは、加入されるべき方は必要に応じてほぼ加入されていて、新規顧客の開拓がこれから非常に難しい領域だとお見受けします。だからこそ、今いるお客様に対して継続的に環境を良くしていき、ずっとお客様でいてもらうことがより重要だということですね。

●浅井 AISASに代表される購買行動モデルが本当に適用されつつある業界なので、加入していただいている方の納得感が非常に大事になっています。その評価をベースに、また新しいお客様が選択してくださるというサイクルがあると思います。だからこそ、新しい市場を開拓していくうえでも、今のお客様を大事にするということを経営指標に置く必要があるという理解です。

――今日お話をうかがっていると、このNPSという指標は、人々の行動や考え方が変わっていくという大きなトレンドのなかで出てきた話だと感じる部分があります。

●浅井 単純に考えるとNPSはAISASの最後の「S」(Share=共有)を測る指標ですよね。従来のAIDMAのような購買行動モデルから、AISASという購買行動モデルに変わるときに新しく出てきた「S」というものを企業活動として取り入れようと、重要視されるようになった指標だと思います。

保険商品というのは、飲料水などとは違って、買って飲んで終了というものではありません。飲料水であれば購買ファネル(認知から購買まで)ですべて完結することもできますが、我々の商品はご加入いただいてから関係が始まるものです。非常にタッチポイントが長いため、継続的にこういった指標で見ていくということは大事だと思います。

オウンドメディア(自社で保有するメディア。この場合はWebサイト)に関して申し上げると、オウンドメディアは最初の購買ファネルのところだけで活用するというより、その先にあるお客様とのお付き合いにも活用すべき重要なタッチポイントであると考えています。たとえば住所変更があったときにWebサイト上で手続きをしていただく、保険金・給付金のお支払いが必要になったときに参照していただくといったことです。今回のVoCに基づく改善プロジェクトにおいても、Webサイトに関する議論が出てくるものだと思います。

NPSはポジティブに、全社一丸となって顧客へ向き合える指標になる

――企業はNPSをどのくらい重要視すべきかという点について、お考えがあればお聞かせください。

●濱野 NPSを指標とすることで、会社全体を顧客のほうへ向かせることができると私は思います。社内のベクトル合わせがしやすい、といいましょうか。

●浅井 従来、いろんな部門がそれぞれの指標で成果を測っていたということはありましたが、NPSのように部門を越えた1つの尺度というのは今回が初めてです。

従来のお客様満足度調査というのは、傾向的に悪いところばかりピックアップされがちで、そこを直せ直せとお尻を叩かれるような厳しい指標でした。NPSには「推奨者を増やしましょう」というポジティブな考え方が入っているので、関係各部署の協力も得られやすいだろうと考えています。

●濱野 これまでは私たちも、お客様の苦情や不満足を解決することに注力してきました。しかしながら、私が担当するVoCプロジェクトというのはそれだけではなくて、見えていないお客様の要望だったり、それを受けて何をすべきかというところを拾っていく活動になりますので、NPSの考え方とリンクしていると思います。やっぱりマイナス10に相当する不満を0にしたぐらいでは、お客様の当社との顧客体験は感動レベルに達することはなく、当社を推奨するというレベルまでは行き着かないんですよね。

――中立者を推奨者にするための活動は、批判者を中立者へ持っていくのともまた違った施策が必要ですし、その両面で考えられるところが、NPSのよいところだというふうに感じますね。

●濱野 はい。私たちも、真ん中あたりにいる方が一番怖いと感じています。怖いという表現は大げさかもしれませんが、何かしていないと他社へ乗り換える可能性が高い人たちであるということをよく認識できます。

●浅井 潜在的ブランドスイッチャーなんですよね。そうならないように、ずっとおつきあいしていただける会社になりたいと考えています。

●濱野 私たちは1973年に日本で営業を開始しており、そのころから顧客中心主義を唱えてきています。ただ、タッチポイントやお客様の視点が変化してきているという先ほどの話にあったように、よりお客様目線で、特に既契約の方に対してどのように長く続けていってもらうかということに重点を置く方向へ、大きく変える時だと感じています。指標も含め、自分ごと化する仕組みを経営に入れながらやっていくという過程にいますね。

――ここで得られた日本の成功例がグローバルに展開されるとか、日本の知見を共有して、未利用な国に参考にしてもらうといったことも出てきそうですね。

●濱野 そうですね。各国のベストプラクティスをいかに別の国へ展開しようかとグローバルでは常に考えていますから、日本の優れた点も出していきたいところです。日本はメットライフのなかでも米国に次ぐ第2の市場ですし、成熟の国といわれるだけでは終わらないようにしていきたいと考えています。

――期待しています。ありがとうございました。

◇◇◇

今回の話をうかがいながら感じたのは、確立された大企業にNPSを導入することの難しさだ。多くの利害関係者が存在し、また現状のビジネスに大きな問題が発生しているわけでもない中であればなおのこと。時代の変化に合わせて自分たちを進化させ、今まで以上に会社全体で顧客と向き合おうというその姿勢はすばらしいものだ。

予定されている次回の調査によってどんな洞察が得られ、どのような向上に結びつくのか。詳しく聞ける機会を楽しみに待ちたい。

河田 顕治(かわだ けんじ)

1973年、滋賀県生まれ。大阪大学人間科学部卒業。写真業界誌の編集記者、海外ビジネス系通信社のWebサイト企画・運営を経て、2003年1月より検索エンジンマーケティング(SEM)に携わり、その有効性について広く訴求・啓発につとめる。

2006年9月、広報/マーケティング担当としてオーバーチュア株式会社へ入社。2008年4月にヤフー株式会社へ転籍し、インターネット広告(リスティング広告/ディスプレイ広告)のマーケティングを担当。2012年6月末をもって退職し、本稿執筆時点ではいろんな意味でフリー。

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サイバーエージェントと東急電鉄など、NFC技術を使った「スマートOOH広告」の実験を開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告のサイバーエージェント、東急電鉄、東急エージェンシー、凸版印刷は、近距離無線通信技術のNFC技術を使い、交通広告や屋外広告などの「OOH」とスマートフォンを組み合わせた広告手法「スマートOOH広告」を開発し、実証実験を開始する、と11月16日発表した。第1弾として、特定保健用食品「ペプシスペシャル」のプロモーションを11月16日から東急線で展開する。NFCの技術提供は凸版印刷、NFCタグを搭載する交通広告枠の調整を東急電鉄と東急エージェンシー、プロモーション企画とマーケティング企画をサイバーエージェントが担当している。

スマートOOH広告は、電車の車内広告や駅構内のポスターなどにNFCタグを設置し、スマートフォンでタッチすることでスマートフォン上のキャンペーンに誘導する。バーコードリーダーでの読み取りやアプリの起動、ダウンロードが不要のため、オフラインからオンラインへの誘導が容易で、OOH広告とWebとの連動を簡単にする環境が整備できる。音楽や動画、アプリなどといった限定コンテンツやクーポンの提供など、さまざまな展開ができるという。

サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

東急電鉄
http://www.tokyu.co.jp/

東急エージェンシー
http://www.tokyu-agc.co.jp/

凸版印刷
http://www.toppan.co.jp/

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アサツーディ・ケイ、ソーシャルメディア上の情報収集・分析ツール「クチコミビューア」販売開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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広告代理店のアサツーディ・ケイは、ソーシャルメディア上の情報収集・分析ツール「クチコミビューア」の販売を11月15日から開始する、と同日発表した。「Twitter」やクチコミサイト上での評判データの収集、分析結果のビジュアライズ、効果分析が可能になり、ソーシャルマーケティングのすべてのプロセスをサポートするという。

クチコミビューアは投稿者の「気持ち」を定量化する「感性分析」機能を持つ。感性は3段階に分け、48種類に分類。発言内容の感性や意味は「自然言語意味理解エンジン」で判別する。また、多彩な分析・グラフ化機能があり、仮説が浮かんだらドリルダウン機能や分析条件の精緻化によってすぐに検証ができる。分析内容をテンプレート化するため、比較作業や定点観測を容易に行うことができる。Twitter、「Facebook」、ニュースサイトも分析対象にし、オプションでTwitter投稿者の力を見極める詳細分析機能も提供する。

アサツーディ・ケイ
http://www.adk.jp/

クチコミビューア
http://www.kuchi.co/

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アライドアーキテクツ、台湾のドーパミン社と協力し「モニプラ for Facebook」を台湾市場で提供 [ニュース] | Web担当者Forum

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ソーシャルメディアマーケティングのアライドアーキテクツは、Facebookキャンペーンアプリ「モニプラ for Facebook」の台湾企業へのサービス提供に向け、台湾のインターネット&モバイルマーケティング専門企業であるドーパミン社と独占販売契約を締結したと、11月16日に発表した。

11月28日から、モニプラ for Facebookの台湾版サービス「MONIPLA 摩樂派」のユーザー向けサイトをプレオープンし、12月12日から同アプリ機能を利用した企業キャンペーンを本格開始する予定だという。

モニプラ for Facebookは、10種以上のキャンペーンを実施できるFacebookアプリサービスで、大手企業を中心に約350社超のFacebookキャンペーン構築実績をもち、Facebookユーザー40万人が利用する国内最大級のサービス。日本におけるFacebookの対人口普及率は現在12%とされているが、台湾では56%と人口の約半数以上に利用されているといい、台湾においてもモニプラ for Facebookの多彩なキャンペーンアプリへの支持が得られるものとして、台湾市場へ参入する。

ドーパミン社は2008年に創業し、これまでに外資系自動車メーカーや飲料メーカーをはじめとした大手企業から中小企業まで、台湾国内における多くの企業やブランドのウェブマーケティングに携わる。今後は、アライドアーキテクツがソリューション提供および開発を、ドーパミン社がサービスの販売およびコンサルティングやリサーチなどの運用支援を行っていく。

アライドアーキテクツ
http://www.aainc.co.jp/

ドーパミン社
http://www.dopamine.com.tw/

モニプラ for Facebook
http://apps.facebook.com/monipla/

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早くなんとかしないと……ダメすぎるスマホサイトの実例8つ/人気記事ランキング2012-11-10~11-16 [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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アクセス数上位ランキング

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※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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kobo マンガ向け大容量機種「kobo glo」「kobo mini」発売 タブレット端末は未発表 [日本ネット経済新聞ダイジェスト] | Web担当者Forum

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日本ネット経済新聞ダイジェスト

楽天の子会社で電子書籍事業を行うkoboは11月1日、新しい電子ブックリーダー「kobo glo」「kobo mini」の2機種を日本市場に投入すると発表した。同日から予約を受け付け、11月15日から販売を始める。7月から開始した日本での電子書籍販売で、漫画のニーズが高かったことに対応し、漫画向けに保存容量を大きくしたのが新端末の特徴だとしている。koboはアンドロイドを搭載したタブレット端末も年内に販売する予定だが、販売時期など詳細については明らかにしなかった。

「kobo glo」はフロントライト機能を搭載し、寝室などの暗い場所でも本が読める。6インチタッチスクリーンで、解像度は758×1024。microSDカード(最大32GB)を利用することによって、約600~1500冊の漫画を保存できる。価格は税込み7980円。「kobo mini」は5インチタッチスクリーン(解像度600×800)で手のひらにも納まるサイズを実現。12月中旬に6980円(税込)で発売する。

楽天の三木谷社長は会見で「kobo gloは、日本のユーザーに人気がある漫画を読む電子ブック端末として最適化した。日本の会社が親会社だからこそ日本のニーズに合わせた商品が作れた。今後も日本のユーザーのニーズに合わせた商品開発をすることで、日本の電子ブック市場での優位性を確立したい」と話した。

また、「koboイーブックストア」の品揃えが、10月末までに約6万5000冊に達したことも合わせて発表。「今後は、出版社の方々の協力によって1万冊などまとまった単位で増加する見通し。年内に日本語書籍20万冊を揃えるという当初の計画は遅くとも新年の早いタイミングで実現できる見通し」(三木谷社長)としている。

・楽天<kobo>電子ブックリーダー
http://kobo.rakuten.co.jp/ereaders/

※記事内容は日本ネット経済新聞の紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをWeb担当者Forum編集部が追加している場合もあります。
※見出しはWeb担当者Forum編集部が編集している場合もあります。
※週刊『日流eコマース』は、2011年6月23日より『日本ネット経済新聞』へとリニューアルしました。

「日本ネット経済新聞」は、インターネットビジネスに関連する宅配(オフィス配)のニュース情報紙です。日々変化するネット業界の情報をわかりやすく詳しく伝え、新しいビジネスヒントを提供していきます。前身のネット通販専門紙「週刊日流eコマース」(2007年1月創刊)の取材活動で培ってきた情報ネットワークをさらに拡大し発展させています。

このコーナーでは、日本ネット経済新聞編集部の協力により、毎号からピックアップしたEC関連のニュースや記事などをお届けしていきます。

→日本ネット経済新聞についてもっと詳しく知りたい

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競合ドメイン分析(前編):ドメインオーソリティの正しい理解とその調査方法 [SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック] | Web担当者Forum

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[海外情報]
SEOmoz
検索マーケティングのニュース&テクニック

この記事はもともとSEOmozのYOUmozセクションに掲載したものですが、われわれのコミュニティにとって非常に興味深く、大きな価値をもたらしてくれるのでこちらのブログに格上げしました。筆者の意見は筆者独自のものであり、SEOmozの考え方を示すものではありません

この記事では、SEOにおける競合ドメイン分析について解説する。SEOコンサルタントの立場からクライアントを啓蒙する視点も含めて解説しているが、インハウスSEOの方は、上司や経営層がクライアントのようなものだと考えて読んでもらえれば役に立つはずだ。

SEOコンサルタントなどの立場からみると、SEOの外注を検討しているクライアント(見込み顧客)によくあるのが、SEOについて現実離れした期待を抱いていたり、どこかで間違った情報を聞きかじってきたりすることだ。

SEOはこの1年で大幅に進化した。そのせいで、かつてはキーワード検索の金科玉条だったものも、今では望みどおりの検索順位を獲得する役には立たなくなってしまった。

新たな複雑化をもたらしたのは、間違いなくパンダ・アップデートというやつなのだが、何が原因なのかがわかったら、あとは状況に合わせて仕事のやり方を変えないといけない。SEO担当者は、SEOを適切に導入および実行するとともに、クライアントが成功について抱く期待をコントロールするために、常に最新かつ最高の情報を知っている必要がある。これはかなり大変な仕事だ。

すると、クライアントは言ったんだ「明日までに検索で上位に入りたい」ってね(爆笑)

とはいえ、クライアントがSEOを正しく理解していないからといって、一緒に仕事をする相手としてふさわしくないということにはならない。私たちがするべきことは多くのクライアントが抱えている誤解に不満を抱くことではない。本当にするべきなのは、誤解を解き、プロセスをしっかり教えて、ウェブマーケティングのニーズについて十分な情報を得た上で決定できるようにすることだ。

そして、これを確実に実行してから、契約を交わすべきだ。さもないと、とても気まずい状況に陥って、簡単には抜け出せなくなる。

仕事相手を慎重に選ぶことが大切

良いクライアントを選んで契約を結ぶには努力がいる。案件を獲得する段階(まだ契約には至っていない)なら、適格性の判断と見込み顧客のふるい分けを行う効率的なプロセスが必要だ。

そのために私たちが見つけた最も効果的な方法の1つが、競合ドメイン分析を行うことだ。私たちは、最初にクライアントのおおまかな適格性を判断する電話をして、その後に競合ドメイン分析を行うが、それには2つの理由がある。

  1. 競合ドメイン分析によって、クライアントを適切に啓発する機会が得られ、(もちろん競合相手がたくさんいる中で)どのくらいの順位にいるか、現在の順位を向上させるために何を、なぜする必要があるかを、理解させるのに役立つ。
  2. 競合ドメイン分析によって、プロジェクトに本格的に取り組む前に、自分の知識をクライアントに示して信頼を築き、そのクライアントが自分たちにふさわしいかどうかの感触が得られる。

ドメインオーソリティの正しい認識

実際にSEOの仕事をしてみると、キーワードに注力しすぎるあまり、自分たちの業界で最も競争率の高いキーワードで第1位になりたがるクライアントが多いことに気づくだろう。

ドメインオーソリティ(DA)

ドメインオーソリティ(DA)は、そのWebサイトが検索エンジンでの順位においてどの程度良く評価されるかを表す指標の1つ。SEOmozが提唱する用語で、同社の提供するツール「Open Site Explorer」や「MozBar」で調べられる。数値は最低値が0、最高値が100で表される。

外部リンクの数、リンクの価値、リンクの信頼性、リンク元ドメイン名のバリエーション数、リンク元サイトのIPアドレスブロックのバリエーションなど、150以上のシグナルをもとに計算されており、その計算はグーグルのアルゴリズムを参考にしている。

コカ・コーラやナイキのように、1980年代や90年代にドメインオーソリティ(DA)を確立しているブランドならそれでもいいが、オンラインに登場して間もない(DAが30以下の)企業が、リンク獲得やブランド認知の向上、あるいは顧客体験の向上にまだそれほど時間を費やしてもいないのに、「ベビー毛布」というキーワードで(DAが97の)アマゾンと対抗したいなどと言ってきたら、はっきりと目を覚ましてもらう必要がある。

過度に期待を抱かれて失敗に終わるより、入り口をくぐる前にDAについてしっかり議論し、クライアントには以下のことをちゃんと理解してもらおう。

  1. やるべきことはたくさんある(キーワードに関連することだけではない)。
  2. おそらく彼らが認識しているより、はるかに競争は激しい。
  3. 彼らがアマゾンに勝てる見込みはまずない(言うだけは言っておこう)。

ただし知ってのとおり、生のDAは相対的なDAほど重要ではない。クライアントは、アマゾンやアップルやコカ・コーラと戦って勝つ必要はない。検索結果ページで直接競合する相手に追いつけばいいだけだ。だから、競合ドメイン分析を提示することで、その差を詰めるためにどれだけの作業が必要かを理解してもらえる。

クライアントを啓発する方法

いよいよ作業に取りかかるという場合に備えて、見込み顧客のために競合ドメイン分析を実行する手順を紹介しよう。

  1. ミーティングの日程を決める

    SEOを進めたいという企業の担当者(見込み顧客)からSEO依頼の電話がかかってきたら(そして、その相手が1度機会を作って会うにふさわしい相手だと判断できたら)、この分析を実行する余裕を考えて、実際に会うのは数日後にしよう。

    そうすることで、分析から分かったことを先方に直接伝えられるし、相手にも君が依頼先として適切だと納得してもらえるだろう。

    分析の結果は、ミーティングに先立ってメールで送信することもできるが、レビューの準備が整ったら、直接会って(あるいはGoogle+のビデオチャット機能「ハングアウト」で)説明するといいだろう。

  2. 競合相手を尋ねる

    見込み顧客に、競合相手を最大4つ挙げてもらおう(正しいサイトを分析できるよう、必ずURLを貰うこと)。

    ※注意:クライアントが業界内のさまざまなセクターで事業を展開しているなら、そのセクターごとに異なる競合相手を抱えているかもしれない。当社では4件まで、もちろん無料で分析を提供している。やりたければ、追加料金を貰って分析の対象を増やしてもいい。

  3. Open Site Explorer(OSE)を使う

    http://www.opensiteexplorer.org/へ行き、競合相手のURLを入力して、結果が出るのを待つ。

    SEOmozのOpen Site Explorer

    OSEの扱いに慣れていない人のために念のために説明しておくと、次のようにするといい。

    1. Open Site Explorer(OSE)のサイトに行く。
    2. OSEトップページの窓に、SEO対象のサイトのドメイン名を入力して[Search]ボタンをクリックする。
    3. データが表示されたら、タブを[Compare Link Metrics]に切り替える。
    4. 表の[+ Add URL]をクリックして、競合サイトのドメイン名を入力し、[Compare]ボタンをクリックする。
    5. データが表示されたら、上のほうの[Page Specific Metrics](ページ、つまりトップページの指標)だけでなく、その下のブロックにある[Subdomain Metrics]の各データや[Root Domain Metrics]のDomain Authorityをはじめとするデータも調べる。
    SEOmozのOpen Site Explorer
  4. Wordドキュメントを用意する

    OSEの結果が出たら、「Compare Link Metrics」(リンクメトリクスを比較)タブに表示される情報に注目しよう。ドメインオーソリティとページオーソリティ、両方のスクリーンショットを取る。

    この分析で私たちが注目するのはこの部分だけだが、状況に応じて、これ以外の情報を選んで提供したり分析したりしてもいい。この記事では、ページ固有のメトリクスについてのみ説明する。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編(11月26日公開予定)では、競合ドメイン分析にどのような内容を盛り込むべきかを紹介する。

この記事は、Daily SEOmoz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。
author photo
原文:「Competitive Domain Analyses: Educating & Qualifying Clients in One Fell Swoop」by Mackenzie Fogelson(2012/10/03)
記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ
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中小企業でアクセス数が少ないのですが、アクセス解析に意味があるのでしょうか? [誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック] | Web担当者Forum

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誰もが受けたい!アクセス解析5分クリニック
丸山先生
医者:丸山先生(35歳・男)
当クリニックの代表。
来栖あきら
研修医:来栖あきら(25歳・男)
イケメンの研修医。
綾瀬ゆい
研修医:綾瀬ゆい(25歳・女)
優しい天然ボケの研修医。

ここ「アクセス解析5分クリニック」には、Webサイトについてさまざまな悩みを抱えた患者が、毎日のようにやってくる。研修医の来栖と綾瀬はデコボココンビだが、院長の丸山先生がとにかく名医。たった5分ですべての悩みを解決する!というのだ……。(登場人物紹介を詳しく見る

今回のお悩み
中小企業でアクセス数が少ないのですが、アクセス解析に意味があるのでしょうか?

アクセス数が少ないサイトのアクセス解析

今のクライアントさんのサイトなんですが、ニッチ分野のBtoB企業なので、かなりアクセス数が少ないんですよ。アクセス解析をしても、いまいち何も見えてこなくて。

そういうクライアントさんだと、「そもそもウェブサイトも必要ないんじゃ?」って思うときもあるわ。

アクセス解析をしようにもアクセスがない。少し難しい状況だね。今日は“アクセス数が少ないサイト”について考えてみよう。

まず来栖君は、ふだん、どんなデータを見ているのかな?

サイトの来訪者数や、コンバージョンしたキーワードなどですね。でも今回は、そもそも数が少ないので、傾向もよくわからず改善提案につながりません。

アクセス数が多いけど、コンバージョン数が少ないサイトも同じよね。次に何をしていいかわからなくなるわ。

確かに、数が少なすぎて、傾向や対策が見えてこないことは多いね。とはいえヒントがあることもある。

2人には、「新規顧客獲得のための“3つの王道”」を教えていなかったかもしれないね。まずはそのことを話そう。

ウェブサイトの改善策を考えるために大切な“3つの王道”

どんなWebサイトでも、より多くの新規顧客を獲得したいと思うならば、“3つの王道”がある。

新規顧客獲得のための“3つの王道”
  1. 見込顧客を、よりたくさん集める
  2. 見込顧客に信頼・安心・決断してもらえるよう、より多くのコンテンツなどを揃える
  3. 見込顧客が気に入るサービスを、より正しくアピールする

アクセス解析は、この3つの施策検証に使うのが基本だ。コンバージョンしたキーワードなどのデータから逆算するようなイメージが強いかもしれないけど、それはアクセス解析ノウハウの1つでしかない。

ちょっと抽象的すぎてよくわかりません。具体的にどのデータを見ろということですか?

たとえば、見込顧客を集められているかどうかは、各キーワードの直帰率の低さが参考になる。来栖くんのサイトの直帰率はどうかな?

サイト全体の平均直帰率は46.3%となっていて、一般的な水準だと思います。「うまく見込顧客を集められている」ということではないでしょうか?

その時点で、「お客さんを理解しよう」という気持ちが少し弱いな。王道ノウハウは、シンプルだけどちょっと深いんだ。「見込顧客」という言葉がいかに大切か? 先ほどの王道の1番である「見込顧客の集客」をもう少し突き詰めてみよう。

「見込顧客」を理解しよう

来栖君は、サイト全体の直帰率を見たわけだけど、直帰率が一番低いキーワードを探したことはあるかな?

ありませんね。直帰率が低いキーワードは、どうせアクセス数が1など、少なくて参考になりませんから。

でも、その1人の方はサイトに興味を持ってくれたということだ。大切に考えたいよね。

直帰率が低いキーワードは、たとえば「Googleアクセス解析 セカンドディメンション」といった感じで、複合語なことが多いです。検索数も少ないし、そのキーワードでSEOをしても集客は見込めませんよ。

トラフィック→検索→オーガニック検索で直帰率の列をクリックすると、直帰率が低いキーワードが並ぶ
トラフィック→検索→オーガニック検索で直帰率の列をクリックすると、直帰率が低いキーワードが並ぶ

単純にそのキーワードを狙うのではなく、見込顧客を理解するヒントとして使うんだよ。たとえば先ほどのキーワードをよく見ると、Googleアナリティクスの専門用語で検索していることがわかるよね?

専門用語が大切ということですか?

そう。他にも「Googleアナリティクス」ではなく、「Googleアクセス解析」と入れているところが気になる。おそらく初心者なんだと思うけど、こうやって、見込顧客を“セグメント”として理解すると、集客対策も変わってくる。

なんだか探偵みたいでおもしろいですね。直帰率が低いキーワードを集客のヒントとして使うということですね。

今回は“「専門用語を探している初心者」というセグメント”が見込顧客候補ということですか。

アクセスが少ないときほど、細部にこだわる

アクセス数が少ないときほど、全体を見ても何もわからない。逆に、細部からヒントを得るという考え方でデータを確認していこう

ふだんは見ないような細部を見るのですね。

これは一般的な商売で考えるとわかりやすい。たとえば、スナック菓子の新商品を開発して全然売れなかったけど、1人のお客さんがたまたま買ってくれたとする。その人は他と比べてもとても大切なお客さんだ。

なぜ他と比べて大切なのですか?

新商品が売れる「最初の鍵」を教えてくれる可能性が高いからだよ。たとえば、その人が「パッケージイラストを見て興味を持った」という理由ならば、パッケージが鍵なのかもしれないという可能性が見えてくる。

不特定多数へのアンケートでなく、ピンポイントのインタビューで最初の突破口を見つけるということですね。

不特定多数の100人にアンケートを取るより、実際に買ってくれた1人のお客さんに聞いたほうが実りが大きいことも多い。全体をぼんやり見るより、細部にこだわるんだ

なんとなくわかりますが、アクセス解析では具体的にどうすればいいですか?

集客においては、先ほどのようにキーワードごとの直帰率や平均ページビューが役に立つね。コンテンツに関しては、サイトで3ページ以上滞在した人が見たコンテンツや、ページの価値が高いコンテンツなどが役に立つ。そこからヒントを得ていこう。特に、たまたま来たお客さん候補を見逃さないように。

まとめ

アクセス数が少ないサイトでは、アクセス解析に意味がないと考えてしまいがちだ。確かに、アクセス解析は事実を教えてくれるだけなので、確実にヒントが見つかるというわけでもない。しかしお客様候補に絞ってデータを確認すれば、見えてくることもある。それがたった1人しかいなかったとしてもだ。

アクセス数が少ないときほど、アクセス数が1人だけのキーワードなど細部にこだわろう。そこにヒントを見つけることができれば、突破口を見つけることができる。

なお、細部を見てもダメなこともある。それは、今のサイトやサービスがまったく顧客に響いていない場合だ。そうすると、アクセス解析で細部を見ても「今のサイトは顧客に響いていないらしい」という事実しかわからない。

しかし、どちらにしろ行き詰まったときほど細部は大切だよ。有名な言葉のように「神は細部に宿る」んだ。

今日の処方箋

お悩み中小企業でアクセス数が少ないのですが、アクセス解析に意味があるのでしょうか?

アドバイスたった1人しか検索していないキーワードから、ヒントを得れないか考えてみましょう。次の3ステップで見ていきます。

  1. 1【1分】 直帰率が低いキーワード順に並べ替えてみる
    Googleアナリティクスのメニュー[トラフィック]>[検索]>[オーガニック検索]のレポートを表示し、表の直帰率の列をクリックして直帰率の低い順に並び替えて見てみる。

    Googleアナリティクスのメニュー[トラフィック]>[検索]>[オーガニック検索]のレポートを表示し、表の直帰率の列をクリックすると、直帰率の低い順にキーワードを並べて見られます。

  2. 2【1分】 思ってもみなかったキーワードを探す

    自分が思っても見なかったキーワードからの訪問客はいないでしょうか? なぜ、その人は、あなたのサイトで直帰しなかったのでしょうか? 考えてみましょう。

  3. 345【3分】 “セグメント”が存在しないか検討する

    あなたのサイトは、どのような顧客に響いていると考えられますか? また、その人達に対して、もっと役に立つコンテンツやサービスは提供できませんか? また、同じような人をもっと集めることはできませんか? ぜひ“セグメント”として捉えて考えてみましょう。

※キャラクターイラスト(来栖、綾瀬):「コミPo!」にて制作

丸山耕二(ホームページ診断クリニック.com)
「ホームページ診断クリニック.com」代表。大手SIERのシステムエンジニア、SEOコンサルティング会社を経て独立。現在はアクセス解析を中心とした成約率アップコンサルティング業務を手がける。2009年よりGoogle Analytics英語版の認定資格(GAIQ)を取得。難しいアクセス解析を楽しく伝えるをモットーに“Web業界の池上彰”を目指し活動中。

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コンテンツを王様にするための、コンテンツマーケティングの基本3つの柱 - 11/10~11/16のWeb担の記事まとめ [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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先週のWeb担まとめ記事

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 25本とニュース記事 17本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、池田。

[今回の要チェック記事]↓セミナー・お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
コンテンツを王様にするための、コンテンツマーケティングの基本3つの柱

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • 「今なぜコンテンツマーケティングなのか? 3本柱で考えるコンテンツマーケティング」は、100いいね! と人気の特別寄稿。

    米国では10年ほど前から研究されているというコンテンツマーケティングとは何か? なぜいま注目されているのか?

    コンテンツは王様とよく言われていますが、コンテンツマーケティングをうまく成果につなげるにはどうすればいいのか。失敗しないための注意点など、コンテンツマーケティングの専門家である、日本SPセンターの渡辺氏が「いろは」を解説します。渡辺氏講演の11/24(土)開催セミナー情報もお届け。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/15/14140(記事を読む)

  • ライフネット生命保険へのインタビュー「UXを特別に取り入れなくても、顧客本位の企業文化からサイトを訪れるお客さまの体験が考えられています」は、「ユーザーエクスペリエンスのチカラ」の記事。

    ユーザーエクスペリエンス(ユーザー体験)の考え方や向上ポイントを、さまざまな企業や専門家へのインタビューで探るこのコーナー。

    ネット専業という、従来の保険業とは一線を画するサービスでありながら高い顧客満足度を有するライフネット生命保険。その結果を支えるのは商品自体の魅力だけでなく、顧客本位の企業文化にあるようです。

    インターネット専業ならではの同社が考える優れたユーザー体験はどのようなものなのか、取材記事で届けします。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/13/14018(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/6715(バックナンバーを見る)

  • 「Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった など10+4記事」は、1週間のSEO/SEM情報をお届けする「海外&国内SEO情報ウォッチ」の記事。

    今週のトップストーリーは、グーグル検索とGoogle+の融合に関する話題です。Google+のデータがグーグルの検索結果に本格的に表示されるようになっています。この融合は当初から予想されており、米国ではソーシャルサーチにおいてGoogle+を重要視する声が早くからあったようです。

    他にも、業績悪化の原因がグーグルのアルゴリズム変更というIRの情報や、構造化データテストツールに関する話題などをお届けします。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/16/14132(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/3723(バックナンバーを見る)

  • 「Search(検索)を中心としたデジタルマーケティング最新動向」は、Web担当者Forum ミーティング2012 in名古屋のアイレップ講演レポートです。

    これまでのように企業内のデータだけでなく、ソーシャルメディアなども含めた膨大なマーケティングデータをいかに活用するべきか、ビッグデータに注目が集まっています。さまざまなテクノロジーやデバイスが登場してくるなか、広告主は今後デジタルマーケティング戦略の舵取りをどのように行えばいいのでしょうか。

    講演ではアイレップの紺野社長が、最新デジタルマーケティング市場の潮流や、今後押さえておくべきキーワードなどを解説しています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/14/13897(今回の記事を読む)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/6867(バックナンバーを見る)

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
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11月後半イベント情報6件&12月ネットショップ展示会イベント

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

ECコンファレンス&展示会(12/6~7)

「ネットショップ担当者フォーラム2012」が12月6日~7日、東京有明のTFTホールで開催されます。Web坦主催のコンファレンス&展示会で参加費は無料。「イオングループのO2O戦略」「ネスレ日本のソーシャルメディア活用」「大丸松坂屋の顧客ロイヤリティ」ほか多数。

http://web-tan.forum.impressrd.jp/events/ec

CMS導入事例セミナー(11/29)

成功事例から学ぶ「大規模サイトリニューアルにおけるCMS導入成功の法則」と題した無料セミナーをキノトロープが11月29日に渋谷区で開催します。前年同月比で200%集客アップしたCMS事例など、成功法則を解説。

http://www.kinotrope.co.jp/seminar/121129/

Google アナリティクス活用(11/29、名古屋)

「Google アナリティクスの各種カスタマイズの利用法 セミナー」をアクセス解析イニシアチブが11月29日に名古屋で開催します。講師は、事務局長の衣袋宏美氏。初~中級者向けで、一般参加費4,000円。

http://a2i.jp/activity/seminar-activity-2/13606

ECセミナー(11/28)

「ECサイトの収益を向上させる!オウンドメディア強化セミナー」と題したセミナーが11月28日に東京の秋葉原で開催されます。ビジネスサーチテクノロジ、ブレインパッドの共催で参加費は無料。

http://www.bsearchtech.com/news/seminar/2012/semi121128.html

自治体Webマスター勉強会(11/29)

「自治体Webマスター会議2012 Autumn」と題した、地方公共団体のWebマスターが学習し、話し合うセミナー&交流イベントが11月29日に千代田区で開催されます。主催はグローバルデザイン、参加費は2万1,000円。

http://www.cms8341.jp/event/webmaster2012.html

ECセミナー(11/28、大阪)

「成功事例から学ぶEC新時代を生き抜くコツ」をと題した無料セミナーが、11月28日に大阪で開催されます。コマース21、アクレ、コマースリンクの3社共催、ECビジネス飛躍のコツを構築、集客、運用の流れで解説。

https://www.commerce21.co.jp/seminar/entry2/

クラウド活用(11/28)

クラウド活用ノウハウを紹介する「SoftBank Technology Forum 2012」が11月28日に港区で開催されます。基調講演では日本マイクロソフトがWindows 8や次期Officeの企業向け価値を解説。イベント参加費は無料。

https://www.softbanktech.jp/seminar/20121128.html

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Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

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  • SEOmoz - 検索マーケティングのニュース&テクニック
    ダメコンテンツを量産するより“ビッグコンテンツ”に挑戦するべき理由とその方法(後編)
  • 企業ホームページ運営の心得
    ロンブー炎上に見るソーシャルの落とし穴。微罪で失敗しないための心得
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/14/14103
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)
  • 衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座
    Googleアナリティクスのデータを、思いどおりにファイル出力するには?[第31回]
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/15/14112
    by 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン)
  • ノヤン先生のBtoBマーケティング講座
    パレートとBtoB、ロングテールとBtoC
  • 編集長ブログ―安田英久
    企業ウェブマスターのステークホルダー5種類を整理してみた
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/13/14099
    by 安田英久(Web担 編集長)
  • 注目企業のネットビジネス戦略
    NPSは会社全体でベクトルを合わせ、ポジティブに顧客と向き合う統一指標になる | メットライフアリコ生命保険の事例

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Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

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  • インタラクティブマーケティング統計データ by ユニメディア
    スマートフォンのアクセス数は1年でほぼ2倍に、定点観測で年間推移を把握 | インタラクティブマーケ統計2012年9月
  • 新版 SEM:リスティング広告 新・100の法則
    グループサイトやサテライトサイトからコンバージョンにつなげる ―― リマーケはドメインをまたぐ
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2012/11/16/13744
    by 寳洋平+岡本典子+齊藤康祐
  • 【レポート】Web担当者Forum ミーティング2012 in名古屋
    集客数・コンバージョン率向上に役立つセキュリティ対策とは|日本ベリサイン
  • ノヤン先生のBtoBマーケティング講座
    BtoBマーケティングを箱根駅伝にたとえれば
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    LINE対抗の無料メッセージサービス「comm」をDeNAが開始 ビッダーズの集客活かす
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    楽天 ワンクリック注文への刷新でCVR向上 メルマガ一括解除ボタンも設置
  • 日本ネット経済新聞ダイジェスト
    電子書籍端末BookLive!Reader Lideo発表 9.5万冊購入可能 WiMAX通信料不要でPC不要、koboなどに対抗
  • ユーザー投稿記事 by netasia
    【ネットエイジア無料セミナー】『ニュースの創造』というソーシャルメディア時代にマッチした広報PR 調査PRを活用したブランドづくり実践事例を紹介
  • ユーザー投稿記事 by 日本ベリサイン SSL製品 セミナー事務局
    サイト集客と顧客化を意識したSEO対策とセキュリティ
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社パワー・インタラクティブ
    【11月28日東京開講】『一緒に操作して学ぶ 企業Web担当者のためのGoogle Analytics1日講座』を開催(パワー・インタラクティブ)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社アイクラウド
    ウェブ解析無料セミナー~Googleアナリティクスから見るウェブ解析~/12月4日@東京駅
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社メンバーズ
    12/3(月)開催/ソーシャル×モバイルファーストのWeb戦略とマネジメント | メンバーズ オウンドメディアValueUpセミナー
  • ユーザー投稿記事 by SCSK
    スマートフォン向けWebサイト開発の現状と課題~ソリューションを活用した効率的なサイト運用のご紹介~
  • Web担アクセス数上位ランキング
    ソーシャルメディアで1対100万の接客をする無印良品/人気記事ランキング2012-11-3~11-9
  • 先週のWeb担まとめ記事
    目的を見失った、ダメすぎるスマホサイトの8つの実例 - 11/3~11/9のWeb担の記事まとめ

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編集後記

週末の間に、押し入れから布団や冬物コートを引っ張り出しました。西側角部屋&一面窓のためか夏は30度、冬は10度以下と寒暖差が激しいですが、今年から導入したヒートテックでこの冬は乗り切りたいと思います。かなり暖かいですねこれ、ビックロの安売りに参加しておけばよかった……(池田)

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日本レジストリサービス、「都道府県型JPドメイン名」の通常登録申請の受け付けを開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ドメイン名の登録管理とドメインネームシステム(DNS)運用の日本レジストリサービス(JPRS)は、「都道府県型JPドメイン名」の通常登録申請の受け付けを11月19日始めた、と同日発表した。日本国内に住所を持つ個人・組織なら、いくつでも登録できる。登録商標の権利者を対象に、登録商標と同一の文字列で7月から行った優先登録申請に続いて実施する。

都道府県型JPドメイン名は、「○○○.hokkaido.jp」「○○○.tokyo.jp」のように、全国47都道府県の名称を含むドメイン名。サイトやメールのアドレスから地域とのつながりを示すことが可能になる。「○○○」の部分はアルファベット、日本語のどちらでも登録できる。登録申請は指定事業者を通して行う。優先登録申請など事前登録で申請されたドメイン名は、11月18日から利用が始まっている。

日本レジストリサービス
http://jprs.co.jp/
http://日本レジストリサービス.jp/

都道府県型JPドメイン名
http://都道府県型.jp/

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JARO、2012年度上半期の状況で「苦情」と「意見」を合わせて1283件、「通信」がトップ [ニュース] | Web担当者Forum

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広告・表示に関する指導・相談を行う公益社団法人の日本広告審査機構(JARO)は、2012年度上半期の審査処理状況や受付件数などを11月13日まとめた。総受付件数は2640件となり、前年同期比で15.4%増加した。このうち「苦情」と、内容が苦情と同様の「意見」を合わせた「広義の苦情」は1283件あり、業種では「通信」「小売業」「一般食品」の順となった。

広義の苦情の1283件のうち通信は128件あり、前年同期の78件から大きく増加。62件が携帯電話に関する内容で、そのうち43件数はテレビCMについてだった。一方、前年同期に207件でトップだった小売業は121件になり、同112件で2番目に多かった「行政・団体」は38件に減少した。男性からの相談が増加傾向にあり、通信の8割、小売業の7割は男性からだった。

広義の苦情を媒体別で見ると、テレビが564件(前年同期651件)と最多。インターネットの261件(同238件)が続いた。テレビは通信が66件、一般食品が61件、インターネットは通信が35件、小売業24件などで「コンピューター・通信機器」「医療機関」もあった。JAROが警告を行ったのは10件となり、健康や美容関連が目立ち、7件は薬事法に抵触する内容だった。

日本広告審査機構
http://www.jaro.or.jp/

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NHNジャパン、スマートフォンアプリ「LINE」で店舗などのビジネスアカウント「LINE@」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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オンラインゲーム・ウェブサービスのNHNジャパンは、スマートフォン向けに同社が運営する無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」で、飲食店などの店舗、自治体などの公共団体、マスメディアを対象にしたビジネスアカウント「LINE@」のサービスを12月上旬に始める、と11月19日発表した。アカウントを「友だち追加」したユーザーにメッセージ、クーポン、セール情報などを直接配信できる。

現在、全国規模で事業展開する大手企業向けに実施している公式アカウントを、地域で事業を行う店舗や中小企業に広げ、新たなサービスとして導入する。飲食・アパレル・美容・宿泊施設など実際に店舗を運営する事業者や、新聞・テレビ・雑誌などのメディアには初期費用、月額とも5250円で提供する。メッセージ配信数の制限はないが、購読者は1万人が上限。公共団体は利用無料で制限もない。

NHNジャパン
http://www.nhncorp.jp/

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NTTデータ、Twitterとのデータ再販契約により国内の全ツイートデータ提供を12月開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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NTTデータは11月19日、日本語および日本国内の全ツイートを対象とした、ツイートデータ提供サービスを12月から順次開始すると発表した。NTTデータは9月29日に日本企業として初めて米Twitter社とツイートの「データ再販契約」を締結しており、Twitterが提供するAPI「Firehose(ファイアーホース)」を通じて取得、蓄積したツイートデータを提供する。

Twitter Japan株式会社
代表
近藤正晃ジェームス氏

サービス発表にあわせ、Twitter Japanの近藤代表は、NTTデータとの提携によってビジネス用途に耐えうる精度の高い全データサービスが提供できると述べている。

Twitterは、さまざまなパートナーとツイートデータを活用したサービスを提供するエコシステムを重視している。これまでは、公式APIのもと一定の制限があるなかで提供してきましたが、多くの企業から、全体のデータを過去までさかのぼり使いたいという要望をうかがっていた。今回の提携が、日本のエコシステムを拡大し、さまざまな価値創造へのきっかけになると思っている(近藤氏)

従来のTwitter公開APIでは、過去データの取得期間が1週間までと短く、時間当たりのアクセス制限のためキーワード検索ですべての情報を取得できない、などの制限があったが、Firehoseでは制限なくツイートデータを扱うことができる。

NTTデータは、データリセラーとして取得したツイートデータをパートナー企業へと提供し、日本語ツイートのすべてを対象に取りこぼしなく、リアルタイムに過去へさかのぼってデータを活用できるのが特徴であり、APIで全データが提供されるため、自社の商品DBやコールセンターとの連携など、形にとらわれないサービス開発が可能。具体的なパートナーとしては、ソーシャルリスニング事業者、広告代理店やソーシャルメディアコンサルティング、解析ツール企業などが考えら、今後ツイートデータをより有効活用できるパートナーを広く募集していくという。

公式APIとのサービスの違い
サービス提供パートナーの一例

サービスメニューの第一弾として、12月から全データの10%をサンプリングしてリアルタイム配信する「サンプルホース」、単語/ハッシュタグ/アカウントの設定条件に合致したデータをリアルタイム配信する「フィルターホース」をストリーム系APIとして提供する。

2013年2月以降には、当日と過去31日分のデータを任意条件で検索する「リアルタイムサーチ」および、過去12か月分まで検索できる「ヒストリカルサーチ」をサーチ系APIとして提供し、オプションとして年齢/性別/好評・不評などを機械学習で判別したメタデータやフォロー/フォロワー数などの付与、NTTデータの分析ツール「なずきのおと」を活用した分析機能の提供なども行う。その他、任意データのオーダーメイド抽出に対応する。

サービスメニュー

12月提供のサンプルホースの利用料金は、初期費用30万円、月額30万円。フィルターホースは初期費用15万円、月額15万円(簡易プラン)から利用できる。各サービスの契約期間は6か月単位、法律や公序良俗に反していないかなど、事前に利用目的を確認し提供を判断するという。

ストリーム系のサービス提供価格
サーチ系のサービス提供価格

Twitterデータ提供サービス詳細
https://nazuki-oto.com/twitter/

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