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あなたのWebページ表示を爆速にするための、HTTPリクエスト状況分析ガイド(前編) | Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報 | Web担当者Forum

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この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

Webページの表示を高速化するための無料ツールWebPagetestを使って、「どこに問題があり、どう解決するのか」を調べる方法を解説する。
画像・JavaScript・CSSといったページを構成する要素こそが表示パフォーマンスの要因であり、HTTPリクエストの数やTCP接続・1バイト目までの時間(TTFB)などを調べれば、遅い原因がどこかわかるのだ。

今ではだれもがよく知っていることだが、SEOとユーザー体験の観点から見て、ウェブページの表示速度は非常に重要だ。ページの表示が速いほど検索エンジンによる検索順位も上がるし、ウェブサイトの動作が速ければユーザーが離脱せずにたくさんのページを見て、コンバージョン率も高くなる可能性が上がる。

要するに、賢明なWeb担当者やSEO専門家なら、コンテンツと同様にページ表示速度の最適化についても考慮しなければならない。

ウェブサイトの表示速度(パフォーマンス)を最適化するのに利用できる無料の素晴らしいツールとして、WebPagetestがある(以前の記事でも取り上げた)。

WebPagetestツールが出力する解析結果で特に便利なものに、ウォーターフォール図と呼ばれるグラフがある。ウォーターフォール図では、指定したWebページを表示するためにウェブブラウザが読み込むすべてのリソース(画像・JavaScript・CSSなど)について、読み込まれた順番と、各リソースが読み込まれるまでにかかった時間を、グラフとともにわかりやすく表示してくれる。

これらのリソースがどのように読み込まれているかを分析することで、ウェブサイトの表示が遅い原因や、表示を速くするために修正できる点について、詳しい情報を得られるのだ。

ウォーターフォール図はMicrosoft Excelによく似ている。概念的にはシンプルだが、きわめて強力にもなり得るツールだ。にもかかわらず、最大限の可能性を引き出すまでに活用している人はほとんどいない。この記事では、WebPagetestなどのツールで生成されたウォーターフォール図を使うことで、どのようにサイトのパフォーマンスやユーザー体験を明らかにし、改善できるかを紹介する。

ウォーターフォール図の読み方

まだ試したことがないのなら、WebPagetestにアクセスして、自分のサイトをテストにかけてみよう。

テスト結果が表示されたら(しばらく時間がかかる)、ウォーターフォール図をクリックすると拡大版を確認できる。

「First View」はそのページ初めてアクセスした際の状況、「Repeat View」は2回目以降のアクセスでの状況を示す(サイトでキャッシュ指定を適切に設定していれば、2回目以降はウォーターフォール図に示される内容が少なくなっているはずだ)。ウォーターフォール図のサンプルを次に示す。

すでに述べたようにウォーターフォール図とは、ウェブページのHTMLと画像などの要素をウェブブラウザがサーバーから読み込んでレンダリングする過程を示した、カスケード(滝状に流れる多段式)チャートだ。

図中の各行は、ブラウザが出す1つ1つのサーバーへの通信(HTTPリクエスト)を表す。各行の幅は、ブラウザがリソースを要求してレスポンスをダウンロードするのにかかった時間を表す。つまりウォーターフォール図は次のように解釈できる。

  • 図全体が縦に長いほど、ウェブページを読み込むために数多くの通信をサーバーと行っている。

  • 横に長い行ほど、その要素の取得と表示に長い時間がかかっている。

ウォーターフォール図では、行ごとに複数の色のバーを使って、ブラウザにそのリソースが読み込まれるまで、どこでどれほどの時間がかかったかを示している。以下はその例だ。

DNSルックアップ
HTTPリクエストの送信。最初の1バイトが到着するまでの時間(Time To First Byte:TTFB)
TCPソケット接続
コンテンツのダウンロード

これらの各フェーズにかかる時間を減らせばサイトを高速化できるのだが、まずはリクエストの各フェーズを理解することが重要だ。以下に概要をまとめた。

  • DNSルックアップ(濃い緑色)―― ブラウザがサーバーと通信するには、まずDNSルックアップを行って、ホスト名をIPアドレスに変換する必要がある。これに関してできることはあまりないし、幸い、必ずしもすべてのリクエストで行われるわけではない。

  • 初期接続(オレンジ色)―― ブラウザがリクエストを送信するには、TCP接続を確立しなければならない。これは図中の最初の数行でのみ行われるものだが、それ以降も行われている場合はパフォーマンスに問題がある(これについては後で詳しく取り上げる)。

  • SSL/TLSネゴシエーション(紫色)―― ページがSSL/TLSを介してリソースをセキュアに読み込んでいる場合、紫色はブラウザがその接続を確立している時間だ。グーグルも今ではHTTPSを検索順位の決定要因として使っており、SSL/TLSネゴシエーションはますます一般的になっている。

  • 最初の1バイトが到着するまでの時間(TTFB)(黄緑色)―― TTFBは、リクエストがサーバーに送られ、サーバーがそれを処理して、必要な情報を送信し始め、レスポンスの最初の1バイトがブラウザに届くまでにかかる時間だ。この数字によって、ウェブサーバーがパワー不足でないかどうかや、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)を利用する必要があるかどうかが判断できる。

  • ダウンロード(青色)―― これは、ブラウザがレスポンス全体をダウンロードするのにかかる時間だ。このフェーズは長ければ、リソースの容量が大きいということだ(またはサーバーとの間の通信が遅い)。できればコンテンツの容量を最適化して、このフェーズの長さを制御したい。

ウォーターフォール図には、この他にも何本か線があるのに気づくだろう。緑色の垂直線「Start Render」(レンダリングの開始)を示す線だ。以前の記事で説明したように、レンダリングが開始されるまで、ユーザーは空白の画面を見ていることになる。レンダリング開始までの時間が長いと、サイトが遅く、反応が鈍いように感じられるだろう。

なお、ウォーターフォールには、DOM Content Loadedなど他にもいくつかのデータポイントがあるが、これらは今回の記事の範囲を超える上級者向けのトピックになる。

また、行に黄色の背景色がついていれば、そのリクエストでリダイレクトが発生していたことを示す。朱色の背景色は、サーバーから「存在しません」が返されたことを示す。

ウォーターフォール図を使ってパフォーマンスを最適化する

では、ウェブページの表示を高速化して、ユーザー体験を改善するにはどうすればいいだろうか。ウォーターフォール図からは、この目的を達成するのに役立つ3つの素晴らしいヒントが視覚的に得られる。

  • 第1に、サイトを最適化して、すべてのリソースをダウンロードするのにかかる時間の短縮を図れる。時間が短縮されれば、ウォーターフォールの幅が狭くなる。ウォーターフォール全体の幅が狭くなるほど、サイトは高速だということだ。

    ※Web担編注 実際のウォーターフォール図の幅は、全体にかかった時間がどれだけでも同様に表示される。
  • 第2に、ページを読み込むためにブラウザが出す必要のあるリクエスト数の削減が図れる。リクエストが少なくなれば、ウォーターフォール全体の高さが縮まる。ウォーターフォールの高さは低ければ低いほどいい。

  • 最後に、リソースを要求する順番を最適化してレンダリング時間の短縮を図れる。レンダリング時間が縮まれば、緑色のStart Render線が左に移動する。この線が左に来るほどいい。

では、これらの項目についてさらに詳しく見ていこう。

高速化ポイント1ウォーターフォールの幅を縮める

各リソースのダウンロードにかかる時間が短くなれば、ウォーターフォールの幅は縮まる。すでに述べたように、ウォーターフォールの各行では、リソースを読み込む各フェーズを異なる色で表している。どの色が多いかによって、全体を高速化するために行える最適化の種類は異なる。

  • オレンジ色のセクションがある行が多い。

    オレンジ色は、サイトに対して行われる初期TCP接続を示す。TCP接続の確立が必要なのは、最初にそのホスト名に対して数件のリクエストだけで、その後は既存の接続が再利用される。図中に多くのオレンジ色がある場合は、サイトが持続的接続(KeepAlive)を用いていないということだ。

    以下は、持続的接続を用いていないサイトのウォーターフォール図だが、すべてのリクエスト行の開始時にオレンジ色のセクションがあることに注意してほしい。

    持続的接続を有効にすると、ブラウザはリクエストのたびに新しい接続を確立する必要がなくなるので、各リクエスト行の幅は半減する。

    持続的接続が有効になっていないと思われる場合は、Webサーバーの管理者に相談するといいだろう。

  • 紫色のセクションが長い行がある。

    紫色はSSL/TLSネゴシエーションにかかる時間だ。同じサイトで紫色が何か所にも表示されている場合は、TLS向けに最適化されていないということだ。

    以下に挙げたウォーターフォール図には、HTTPSリクエストが2か所にある。一方のサーバーは適切に最適化されているが、もう一方はTLSの設定に問題がある。

    TLSのパフォーマンスを最適化するには、Mozの過去記事を参照してほしい。

  • 青色のセクションが長い行がある。

    青色は、レスポンスのダウンロードにかかる時間だ。青色のセクションが長いということは、レスポンス(リソース)が巨大である可能性が最も高い。

    サイトを高速化させる優れた方法は、単純に、ブラウザがサーバーから取得するデータの容量(ファイルサイズ)を減らすことだ。青色が多ければ、「なぜこのリソースは、これほど大きいのか?」と自問してみてほしい。HTTP圧縮や、ミニフィケーション(圧縮)画像の最適化などで、リソース容量を削減できる可能性がある。

    たとえば、以下の図では、青色のセクションの長さから、PNG画像のダウンロードに時間がかかっていることがわかる。

    調べてみると、なんとこの画像は1.1Mバイト近くもあることがわかった! デザイナーがフォトショップから書き出すときに必要な設定をし忘れたようだ。画像最適化の技法を使った結果、この行の幅は縮まり、ページ全体の読み込みが速くなった。

  • 黄緑色が多い。

    黄緑色が多いことはよくある。黄緑色は、ブラウザがコンテンツの受信を待っている状態を表す。ブラウザが80~90ミリ秒待った末に、わずか1ミリ秒でリソースをダウンロードしているようなこともたびたび見られる!

    黄緑色のセクションを減らす最善の方法として、画像などの静的コンテンツは、ユーザーにより近いコンテンツ配信ネットワーク(CDN)に移動しよう。これについては後で詳しく説明する。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けする。後編となる次回は、今回に引き続き、ウォーターフォール図からわかるサイトの問題点に対処する方法を紹介する。(後編は11月2日公開予定)

この記事の筆者

この記事は、Moz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

author photo

原文:「The Seo Professional's Guide to Waterfall Diagrams」 by Billy Hoffman (2015/08/26)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ
翻訳:株式会社ガリレオ


Webプロジェクトをみんながやる気になる進め方とは? | 先週のWeb担まとめ記事 | Web担当者Forum

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2015/10/17~2015/10/23

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 23本とニュース記事 17本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、安田です。

【セミナー】Web担当者Forumミーティング
●Web担当者よ、今のままでいいのか?
●CXのための3つの施策
●強いWeb部門の作り方
●戦略的オウンドメディアのためのチームビルディングとプロセスデザイン
などなど、見逃せない内容のWeb担秋のセミナーを、11月10日+11日に虎ノ門で開催します。もちろん参加無料です。
https://web-tan.forum.impressrd.jp/events/201511

【プレゼント】『ネットビジネスで必ずモメる法律問題』
IT・ネットビジネスを成功させるために知っておくべき法律問題をポイント解説した書籍『ネットビジネスで必ずモメる法律問題』(日本実業出版社)を3名様にプレゼントします。
https://web-tan.forum.impressrd.jp/q/2015/10/21359

[今回の要チェック記事]↓セミナー/お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース
Webプロジェクトをみんながやる気になる進め方とは?

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • マンガ「Web担当者が関係者を巻き込んで“愛のあるプロジェクト”を進める方法を、ワンパクの阿部淳也さんに聞いてきた」が400以上のいいね!を集めました。「Webのコト、教えてホシイの!」の記事です。

    担当者も上司も自ら積極的にプロジェクトを進められるようになるための、「クライアントを巻き込むワークショップ型ディスカッション」とは何か、その目的、方法、注意点などを、ワンパクの阿部さんに聞きました。

    良記事です。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/10/21/21125

  • Mozの「コンテンツ拡散にインフルエンサーの手を借りる4つの方法」も、160いいね!と人気でした。

    コンテンツを作って多くの人に見てもらうには、どうすればいいのでしょうか。コンテンツを、影響力ある人たちの目に触れさせ、広めてもらう、4つのやり方を解説しています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/10/19/21306

  • 「“商品は買ってないけどブログは読んでる”人にだけAdWords広告を出して、効率よく購入を促すには?」の記事も人気でした。「Googleアナリティクス セグメント100選」の第73回記事。

    ブログ読者にだけAdWords広告を出稿して購入の可能性を高めるためのセグメントとリマーケティングリストの作り方を紹介しています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/10/22/21323

  • 「ページタイトルがわかりづらいサイトを改善する4つの解決アプローチ」は、「デザイニングWebアクセシビリティ」の記事。

    ページタイトルが適切でないと、内容を予測できなかったり、他のページと混同したりします。明確なページタイトルをつけ、事前に内容を予測したり、他のページと見分けたりできるようにしましょう。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/10/23/20709

  • 新コーナー「楽して成果につなげる! 複数ソーシャルメディア統合運用術」がスタートしました。第1回では、「複数ソーシャルメディア統合運用」が必要とされる歴史と背景を解説しています。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/10/20/21138

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
ECの現場で売上アップを目指す方には
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[セミナー/お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
オウンドメディア・Web解析・メールマーケ・BtoBマーケなど8セミナー

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

オウンドメディア(10/29)

オウンドメディア&コンテンツマーケティングセミナー「OM/CM」Vol.02が、10月29日(木)に赤坂で開催されます。主催はベクトルグループ+リボルバーで、参加費は無料。

「オウンドメディアのあるべき姿と、最も簡単な運用方法」「企業のヒューマナイズ、ソーシャルメディア時代に必要な思考」などの内容を予定。

http://seminar.dino.vc/wf/story/16878846

成果が出るWeb解析(10/28)

「『コンセプトダイアグラム×ヒートマップ』成果が出るWEB解析とは」と題したセミナーを、インテリジェンス ビジネスソリューションズとUNCOVER TRUTHが10月28日(水)に西新宿で開催します。

Webアナリティクスの第一人者である小川卓氏と清水誠氏が登壇。参加無料。

http://www.ibs.inte.co.jp/eventseminar/list/kaiseki01/

マーケティングコミュニケーション(10/28)

「顧客やターゲットと企業との距離を縮める、コミュニケーション手法最前線」をテーマにしたデジタルマーケティングセミナーを、ブライトコーブが10月28日(水)に紀尾井町で開催します。参加無料。

https://videomovingforward.com/event/DMS2015OCT/

メールマーケティング(10/30)

メールマーケティングアカデミー 第5回「フォローメール施策を考える」を、エクスペリアンジャパンが10月30日(金)に赤坂で開催します。参加無料。

http://www.experian.co.jp/ems/sp/mma201510/

ウェブ接客とGoogleアナリティクス(11/5)

「ウェブ接客を適切に行うためのGoogleアナリティクスの活用方法とは!?」と題したセミナーを、プリンシプルとナビプラスが11月5日(木)に恵比寿で開催します。参加無料。

http://www.naviplus.co.jp/seminar/2015/10/09/4256.html

BtoBマーケ(11/18大阪、11/19名古屋)

「マーケティングと営業の壁をぶち壊し、効率的に案件創出!! ~リードを受注につなげる仕組みを公開」と題したセミナーを、パイプドビッツとソフトブレーンが開催します。

11月18日(水)に大阪で、11月19日(木)に名古屋で、それぞれ開催。参加無料。

http://www.pi-pe.co.jp/seminar-event/2015/leadmanagement20151118.html(大阪)
http://www.pi-pe.co.jp/seminar-event/2015/leadmanagement20151119.html(名古屋)

グローバルUXリサーチ(11/27)

海外向けサイトを現地の文化や実情に合ったものにするための「グローバルUXリサーチセミナー」を、ミツエーリンクスが11月27日(金)に西新宿で開催します。参加無料。

http://www.mitsue.co.jp/seminar/global_ux_research.html

ウェブ解析(11/11)

「信用金庫支店長×ウェブマーケ会社社長による これからの中小企業の賢い戦い方」セミナーを、環が11月11日(水)に東新宿で開催します。参加無料。

https://www.kan.co.jp/form/sibulla/seminar151111/

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編集後記

バイクを処分するかも。というのも、引っ越して置き場所がないのです。ビッグスクーターを処分して、ホンダのグロムみたいな小さい原付二種にしようかと考えています。(安田)

Web担の編集後記も毎月末に更新してますので、よろしければご覧ください:
http://web-tan.forum.impressrd.jp/editors_note

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[ユーザー投稿] 七瀬ふたたび | Web担当者Forum

Twitterで2択の簡単なアンケートを実施できる「投票」機能が近日追加 | ニュース | Web担当者Forum

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Twitter社は、自社のソーシャルメディア「Twitter」上で、簡単な投票ができる機能を近日中に追加する、と10月21日発表した。自分が興味のあるトピックについて、ほかの人から投票してもらうツイートを作ることができる。投票機能は、AかBかの二択を24時間内公開できる。誰でも投票に参加でき、誰がどちらに投票したかは公開されることはない。

Twitterの投票機能は、たとえば今夜の試合で勝つチーム、次の選挙で重要だと考えている分野など、多くの人たちの意見を聞きたいときに使うことができる。投票機能はiOS、Android、WebでTwitterユーザーに順次提供され、ツイート作成画面で投票機能が付いたことが確認できれば使用することができる。

Twitter社のブログ
https://blog.twitter.com/ja/2015/1022poll

スマホ広告効果測定ツール「Force Operation X」、Twitterアプリ広告のリエンゲージメント計測に対応 | ニュース | Web担当者Forum

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サイバーエージェントの連結子会社でモバイル専門広告代理事業のCyberZは、スマートフォン広告効果測定ツール「Force Operation X(F.O.X)」において、「Twitter」アプリ広告のリエンゲージメント広告(アプリの再度の利用を促す目的で配信する広告)に対応した、と10月26日発表した。同社はTwitter社より「Twitter Official Partner」の認定を受けているため「F.O.X」における連携が実現し、F.O.X上でTwitterアプリ広告のリエンゲージメント計測ができるようになった。

F.O.XとTwitterアプリ広告のリエンゲージメント広告の連携により、これまでTwitterの広告管理画面上でのみ確認できていたリエンゲージメント広告の配信実績を、F.O.X上で計測することが可能になった。広告主はF.O.XのSDK(ソフトウェア開発キット)を導入すれば、Twitterのリエンゲージメント広告配信実績をその他のスマートフォン広告の配信実績とともにF.O.X上で一元管理することが可能となる。

CyberZ
http://cyber-z.co.jp/

F.O.X
http://cyber-z.co.jp/fox

Webサイト制作ソフト「BiND8」で使える入力フォーム作成サービスベータ版を公開 | ニュース | Web担当者Forum

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ソフトウエア企画・開発・販売のデジタルステージは、Webサイト制作ソフト「BiND for WebLiFE* 8(バインド・フォー・ウェブライフ8=BiND8)」で利用できる入力フォーム作成サービス「Smooth Contact(スムース・コンタクト)」のベータ版を10月22日より提供開始した、と同日発表した。Smooth Contactを使うと、SSL認証対応で安全性が高いフォームをBiND8で作成したサイトに設置できる。ベータ版はBiND8およびBiNDクラウドのユーザーに限定して提供し、正式サービスを開始する際にはBiNDユーザー以外にも利用できる独立したフォームサービスとして提供する予定だという。

Smooth Contactでは、「問合せフォーム」「資料請求フォーム」などニーズの高いフォームテンプレート9種類を用意し、設定が効率よくできるようにした。テンプレートから詳細なカスタマイズをすることも可能。20種類以上のデザインパターンがあるので、サイトデザインに合うフォームを貼り付けることができる。専用の管理画面で運用がスムーズにでき、蓄積したデータを簡易的にグラフ化するため、状況が確認しやすいほか、CSVファイルでダウンロードすることもできる。

デジタルステージ
http://www.digitalstage.jp/

BiND for WebLiFE* 8
http://www.digitalstage.jp/bind/


キーワードからサイト構造を考えてSEOに強いサイトを作る! トップページと特集ページ編 | ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト | Web担当者Forum

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ネットショップに共通するサイトの基本的な構造と言えば「トップページ」「カテゴリページ」「商品ページ」「特集ページ」の4つ。今回から2回に分けて、それぞれのページにどのようなキーワードを選べばいいのかを説明します。今回は前編。「トップページ」と「特集ページ」について解説します。

本題に入る前にYahoo!のお話を。先日、Yahoo!検索がSSL化というニュースが発表され、8月18日に実行されました(→参考)。

これによって、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで「Yahoo!からどのキーワードで訪れたか」というキーワード情報がわからなくなります。Googleと同じような状況ですね。

ちなみに現状ではYahoo!の参照元 search.yahoo.co.jp は、困ったことにorganicではなくreferralに分類されているようです……(→参考)。

そのため今後は「キーワード単位での効果分析」がアクセス解析ツールではほぼできなくなります。SEOを重視しているサイトではなかなかつらい変更ですね。

キーワードの分析ができなくなるということは、もうキーワードに注力する必要はなくなるのでしょうか?

そんなことはなく、SEOを行う際にはユーザーの検索ニーズ、つまりキーワードを意識してサイトを作っていくことはまだまだ重要な要素となります。

もちろん、今のGoogleに対しては“キーワード”だけにフォーカスするのではなく、初回にお話したように「キーワード」とそれにマッチした「コンテンツ」を考えていくことも重要になります。

つまり、そのキーワードを検索するユーザーの検索意図までしっかり把握して選んでいくということです。

キーワードからサイト構造を考える

私がSEOを手がけたサイトには、本当にいろいろな種類がありました。ネットショップはもちろん、ニュースサイトや旅行サイト、不動産サイトやメーカーサイトなど、さまざまなタイプです。そのため、作業をするときはいつも「ページにキーワードを設定する」のではなく、「キーワードからサイト構造を考える」プロセスを取ってきました

今あるページからキーワードを考える、もしくは先に作りたいページのサイトマップを作ってしまうのではなくて、必ず先にキーワード調査を行ってそこからページに当てはめていくという流れになります。

つまり、キーワードによっては既存のサイト構造も大きく変えていく必要があるということです。

ただ、今回はネットショップが対象ですので、すでに構造はほぼ決まっています。

 1. トップページ
 2. カテゴリページ
 3. 商品ページ
 4. 特集ページ

この4つがネットショップに共通する主なページですよね。

この記事では上記の構造に合わせたキーワードの選び方をご紹介します。

ネットショップ以外の場合は、前述したように「キーワードからサイト構造を考える」、この概念はやはり重要になります。それはまたどこかでご紹介できればと思います。

トップページのキーワードは最重要なビッグワードを

さて、今回は寝具のネットショップを例にしてみようと思います。寝具や布団を販売しているお店ですね。

私もシーツだけはたまにネットで買いますが、枕カバーや布団カバーは実際に見たいのでお店で買うことが多いです。

そして、今気になっているのはこの猛暑……寝具は干すだけでいいのか、洗った方がいいのか、寝苦しい夜の対策がないのかなど、毎晩考えています(笑)。

そんな寝具のネットショップのトップページのキーワードです。

よく言われることですが、トップページには最も重要で人気がある「ビッグキーワード」を設定するといいでしょう。寝具のネットショップであれば、「寝具」や「布団」です。

新規サイトであれば「寝具ドットコム」「布団店 [サイト名]」など。

既存サイトでもサイト名にプラスして「 [サイト名] 寝具と布団の通販サイト」などと設定するといいでしょう。

このあたりはかなり浸透しているようで、ネットショップのサイト名を「寝具ドットコム」のように、ビッグワードを含んだものにしているショップをよく見かけます。

1つよく質問されますが「『布団店』にしたら『布団』でヒットしないんじゃないか?」という懸念。Googleには「形態素解析」があります。これは平たく言うと文章を最小単位の言語に分割することです(形態素解析については、このサイトの例がわかりやすいです。→言語郎「形態素解析とは?」)。

「布団店」は「布団」と「店」に分割されますので「布団店」でも「布団」はヒットします

ずいぶん前、困ったことがあるのは「お花見」が形態素解析されていなかったことです。

あるお客様のサイトで「花見」というキーワードを使っていたら「お花見」で全然ヒットしなかったのです。

Googleの辞書は日々進化しており、その後形態素解析された「花見」が入ったので気にする必要はなくなりました。

なお、トップページのキーワードはあまり欲張らずに1語か2語にしてください。

良くない例:「羽毛布団、敷布団、枕、布団通販の○○ドットコム」

良い例:「布団通販の○○ドットコム」

特集ページのキーワードは季節のニーズを逃さずに

特集ページを作るネットショップも多いですね。ユーザーとしても特に買うものがまだ明確に決まっていない段階では参考になることが多いです。

さて、この特集ページですが、皆さんはテーマをどのように考えていますか? 「スタッフの方でアイデアを出し合って決めている」「毎年だいたい同じテーマのものを更新している」「新しい商品に合わせて特集を組んでいる」そのような感じでしょうか。

たまにはキーワードから特集を作ってみませんか? 集客の機会が広がりますよ!

特集キーワードを考えるときのポイントがいくつかあるのでご紹介します。

ポイント ①カテゴリと同じキーワードにしない

Googleは1つのサイトが検索結果を占拠しないように、特に1ページ目は1つのドメインからは基本的に1ページしかヒットさせないことが多いです。これによって検索結果には多様なサイトが並ぶのです。

ナビゲーショナルクエリ(サイト名など)や一部のインフォメーショナルクエリ(一般キーワード)では1サイトから複数ページ出ているケースもありますが、基本、ヒットするのはサイトにあるどこかの1ページなので、特集キーワードはカテゴリキーワードとバッティングしないようにしましょう。

例えばカテゴリのほうに「羽毛布団」カテゴリがあるのであれば、特集では「羽毛布団特集」などは作らないか、作るなら「羽毛布団の選び方特集」など、違う言葉で作りましょう。

ポイント ②季節テーマを取り入れる

自由度の高い特集ページは、季節キーワードを盛り込むのが効果的です。

例えば夏の特集。何があるでしょうか? パッと思い浮かぶのは「夏用寝具特集」でしょうか。でも、調べてみるとさほど検索されていないことがわかります(今回は派生語のわかりやすいキーワードウォッチャーのデータを使います)。

「夏用寝具」の検索結果は484件

 

「夏用掛け布団」の検索結果は289件

では夏の寝具の利用シーン、購入ニーズはどのようなものがあるのでしょうか。

夏といえば寝苦しい熱帯夜。「熱帯夜」を調べてみます。

「熱帯夜」の検索結果

「熱帯夜」自体は非常に検索されていますが「寝具」との検索は見られませんでした。

他に熱帯夜対策として寝具に求めるニーズがないかGoogleで調べてみます。

「熱帯夜 寝具」の検索結果

すると「ひんやり寝具」「冷感寝具」という言葉が見られます。

「ひんやり寝具」より大きなくくりにして「ひんやり」で調べてみます。すると「ひんやりシーツ」、「ひんやりタオルケット」などが検索されています! 

プランナーツールで調べてみても同様に検索されていました。

「ひんやり」の検索結果

同じく「冷感」で調べてみると「冷感シーツ」や「冷感敷きパッド」などが検索されていました!

「冷感」の検索結果

ちょっと言い回しを変えて「涼感」にしてみます。こちらも検索されています。

「涼感」の検索結果

「夏用寝具」よりも「涼感寝具」のほうが人気ということがわかります。

もしひんやり冷たい商品を扱っていたら後者を使って「夏の涼感寝具特集」などいかがでしょうか? 下層コンテンツとして「冷感・ひんやりシーツ」なども作成できそうです。

このように、特にその季節のお悩みからキーワードを探して特集を作ると、一過性ではありますが、大きなトラフィックを生むことがあります。

ポイント ③ハウツーを探す

これも特集向きのキーワードですね。ユーザーは布団に関してどのようなことを知りたがっているのでしょうか。

まずは「布団」というビッグワードの派生語を見てみます。6月のキーワードです。

「ひんやり」の検索結果

羽毛布団と一緒にクリーニングや洗濯が検索されています()。

Googleで「羽毛布団 クリーニング」と検索すると、サジェストワードに「料金」「保管」などが出てきますので、ユーザーはクリーニングの料金や保管サービスを検索しているということがわかります。

梅雨時のデータなので「布団 ダニ退治」「布団乾燥機 ダニ退治」なども検索されています()。

布団のダニ退治の方法などを解説する特集もいいですね。それでも困っているユーザーには防ダニ布団などへの買い替えの訴求ができるかもしれません。

他にも布団の派生語には次のようなハウツーワードが見られました。

「布団の洗い方」 「布団の打ち直し」 「布団の捨て方」 「布団のたたみ方」

打ち直しや捨て方を探しているユーザーには新しい商品を勧める機会になるかもしれません。

このように、まずは商品関連の派生語をよく観察して、ハウツーになる言葉を見つけることをおすすめします。

言葉を発見できたら「ユーザーはどんな意図で検索しているか」を想定して特集コンテンツを作成するといいでしょう。

解説文があるといいのか、図解があるといいのか、何か比較表があるといいのか、合致する商品の紹介があるといいのか……。

1ユーザーの立場に立って考えてみると、最適なコンテンツはおのずと見えてくると思います。

◇◇◇

いかがでしたでしょうか? 次回は「カテゴリページ」「商品ページ」について解説します。お楽しみに!

オリジナル記事はこちら:SEO実践編。まずはトップページと特集ページにキーワードを設定してみよう(2015/08/21)

この記事の筆者

江沢 真紀(えざわ まき)
アユダンテ株式会社 SEOコンサルタント。2001年よりイージャパンにてJeff Rootに師事。
検索キーワードからユーザー心理を読み解くSEOで数々の成果を上げ、大手通販サイトを中心にいままでに手掛けたSEOは100サイト以上。「できる100ワザ SEO&SEM」「いちばんやさしい新しいSEOの教本」(共にインプレスジャパン刊)を執筆。

Google アナリティクスの最新動向や、コンサルタントによるSEOやリスティングのコラムなど、
企業のWEBマーケティングに役立つ情報を提供しています。

海外向けWebサイト、日本人だけの感覚で決めると失敗する?! デザイン感覚のズレを埋める方法を紹介! | 一人でできるWebサイト収益UP術-ウェブ解析士事例集 | Web担当者Forum

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販路拡大などのために、海外向けにプロモーションするとき、日本人の感覚だけでプロモーションの良しあしを判断していませんか? 日本人の感覚と世界各国の人の感覚が同じだと思っていたら大間違いです。

今回は、色彩感覚の違い、フォント感覚の違い、アルファベットの大文字・小文字感覚の違いを3つ紹介し、その感覚の違いを埋める解決方法を解説していきます。

①色彩感覚の違い

色彩感覚の違いから説明していきます。突然ですが、背景色が異なる2つのサイトを見て、あなたはどんな印象を受けますか?

図1 左:背景が紫色のサイト 右:背景が白のサイト
画像:ThinkStock/iStock/gilotyna

これが、アメリカ人やヨーロッパ人だったら……? どのような印象を受けるでしょうか?

海外向けWebサイトに紫色を選んだアメリカ人デザイナー……なぜ?

日本の某大手家電メーカーから海外ユーザー向けの新しい家庭用ビデオカメラのPR用Webサイトの提案を依頼されたことがありました。

そこでかねてからWebデザインに定評があり、世界的にも有名なアワードを多数受賞しているアメリカで有名な制作会社へWebサイトのデザインを依頼することにしました。

アメリカは、「クリエイターに仕事を任せたら素人は口出しするな」という個性の強いデザイナーが多い国だと思います。私もそういうアクの強いクリエイターの個性は嫌いではありませんので、尊重する性分です。

このときも私は、必要最小限のデザイン条件だけを伝え、納期ぎりぎりまで待ってほしいと頼まれました。

納期ぎりぎりに提出されたWebサイトのデザインは、図1左側のような背景を紫色で塗ったものでした。

そのデザインは日本人の私にとって、斬新なデザインと機能がセールスポイントのビデオカメラのイメージとはミスマッチな配色だと感じました。依頼主である担当者も日本人で、私の色彩感覚とほぼ同じだったようで、結局、せっかくの案件受託チャンスを手にすることができませんでした。

しかしなぜ、アメリカ人デザイナーは背景色に紫色を使ったのでしょうか?

国際間の色彩感覚の違い

インフォグラフィックスの世界的権威でもあり、TEDのスピーカーとして出演したこと実績もあるデビッド・マキャンドレス氏※1は、著書『Information is Beautiful※2』の中で、91種類の色彩について、各国間の感性の違いについて述べています(ウェブにも一部紹介されています)。

この書籍を参考にし「紫色」について西洋(アメリカ)人と日本人の感性の違いをまとめたのが、以下の図2です。

図2 西洋と日本の「紫」に対する色彩感覚の違い

それによると、西洋人が紫色に対して積極的に連想する感性は「華麗さ」「慎み」「個人の力」「長所」「美」です。一方、日本人が抱きがちな感性は「洞察」「知恵」「お祝い」「神」です。

ちなみに、西洋人も日本人も共通して抱く感性は「退廃感(デカダンス)」や「不思議」です。

これらの感性の違いから、「なぜアメリカ人デザイナーがPR用Webサイトの背景を濃い紫色に塗ったのか」その理由がわかります。彼はこのビデオカメラの長所を次のように捉えたからでしょう。

  • 華麗で躍動感のあるもの
  • 美しいもの
  • 個人のパワーをみなぎらせた被写体が撮影できるもの

もし、依頼主側にプロモーションする側の西洋(アメリカ)人の担当者が含まれていたら、紫色のサイトが採用されていたかもしれません。

海外ユーザー向けのPRにもかかわらず、そのデザインの良しあしを日本人の感覚だけで判断してしまうと、現地の文化や習慣、感性などの違いを見落としてしまいかねません

もちろんこうした色彩への感覚は個人差があります。しかしながら、ユーザーの国籍や文化背景の違いは、デザインを考えるときに配慮すべき要素のひとつだといえましょう。そのため、海外向けのプロモーションを行う場合は、「日本人と西洋人の色彩感覚が一致するとは限らない」ということを念頭におくことが大切です。

※1 TED出演時のセッション内容(日本語)
https://www.ted.com/talks/david_mccandless_the_beauty_of_data_visualization?language=ja

※2 書籍について(英語)
http://www.informationisbeautiful.net/visualizations/colours-in-cultures

②フォントに対する感性の違い

次に、フォントに対する感性の違いについて説明していきます。次の2つのフォントを見て、あなたはどんな印象を受けますか?

図3 サンセリフ(Sans serif)体とセリフ(Serif)体の違い

アルファベットを日常的に使わない日本人にとっては、これら「2つのフォントの違いは?」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、これがゴシック体と明朝体だったら、多くの人がそれぞれのフォントに対して異なる印象を持つのではないでしょうか?

図4 ゴシック体と明朝体

アルファベットを母国語として使うアメリカ人やヨーロッパ人ならば、日本人がゴシック体や明朝体で感じた微妙なニュアンスの違いを感じるはずです。

日本人デザイナーが欧米人のフォント感覚を学ぶ機会は少ない

日本では、美術系大学でもデジタルコンテンツ系のデザイン学校でも、「欧米人のフォントの感覚」について学習する機会がほとんどないようです。

かつて、デジタルコンテンツ制作の専門学校に通う学生から、「英語を見出しに使ったポスターデザインの課題を提出するので、欧米人クリエイターの目線でアドバイスをもらえませんか」というお願いを受けたことがありました。

そこで私は、その学生さんに欧米出身デザイナーを紹介しました。

この学生さんが「ポスターの書体には、ヘルベチカ(図5)を使う予定です」と発したとたん、欧米人デザイナーが「ヘルベチカ※3がいかに輝かしい歴史をもち、味わい深い書体であるか」という長い講釈がはじまってしまったのです。

図5 ヘルベチカ(Helvetica)書体例

欧米では、「末端に“ハネ”がある書体のセリフ体」と「末端に“ハネ”がない書体のサンセリフ体」の読みやすさの違いについて、昔から多くの論争が繰り広げられています。

たとえば、学習する子供の理解度を伸ばすにはセリフ体で記述された文章で学ばせたほうがよい、といった論文さえあります。こうした調査については、統計学的に有意であるかどうかの論争が未だ続いています。

日本人がゴシック体と明朝体で異なる印象を受けるのと同様に、欧米人もセリフ体とサンセリフ体では異なる印象を受けるということは、知っておく必要があります。

※3 ヘルベチカの歴史について(アルバトロデザイン社のサイト/英語)
http://alexpoole.info/blog/which-are-more-legible-serif-or-sans-serif-typefaces/
http://alexpoole.info/blog/fighting-bad-typography-research/

③大文字英単語はウルサくて読みづらい?

次に、大文字と小文字の感性の違いについて紹介します。

日本人のなかで、欧文の大文字と小文字を明確に意識して使い分けている人は少ないのではないでしょうか。せいぜい、センテンスごとの先頭を大文字にする程度の知識しか、日本国内の学校では習わないのですから。

したがって、日本人はよく英文サイトを作るときに、コンテンツの小見出しをすべて大文字にしてしまいがちです

しかし、欧米人の視覚によれば、すべて大文字で書かれた文章は「叫んでいるように感じる」そうです。

そういえば、欧米出身の社員から私へ送られてきたメールの一文に

PLEASE DON'T FORGET TO BRING YOUR PC TOMORROW.
(明日はPCの持参を忘れないでください)

と大文字だけのセンテンスが一部ありました。

過去、プレゼン当日にPCを忘れるという失態をしてしまった私のために、社員が注意喚起を促すために、大文字で上記の一文を送ってくれたのでしょう(笑)。

ただし、一般的には、欧米語ネイティブは、大文字ばかりで長文になりすぎると、直感的に読みづらいと感じるようです。ですから、英語の広告のキャッチコピーでは、大文字・小文字交じりが好まれます

また、センテンスは長くなればなるほど速読には向いています。そのため、1行100個のアルファベット数(文字)が最適とされています。一方で、文章そのものの好感度を上げるには、1行あたり45~75文字程度がよいとする研究論文もあります。

日本語の文章でもセンテンスが長すぎると、読みづらかったり、結局何が言いたいのか伝わりづらかったりしますよね。

Wordを使って「英文の読みやすさ」を調べてみよう!

実は、こうした「英文の読みやすさ」を測るために、Wordには便利な機能があります。英文の読みやすさをスコア化してくれる「Flesch 式リーディング難易度テスト」という機能です。

欧米では、「Flesch–Kincaid readability tests(フレッシュ・キンケイド式可読性テスト)」として学術的に知られているテストです。日本語を母国語とする私たちにとって、読みやすさを事前確認できる便利な機能ですので、ぜひ活用してみてください。

Wordの「ファイル>オプション>文章校正」で「文書の読みやすさを評価する」にチェックボックスを入れるとこのテスト機能が使えます(図6)。

図6 [Flesch 式リーディング難易度] テスト(Word2013の例)のセッティング例

英文を入力し終えたWordで、「校閲タブ>スペル チェックと文章校正」もしくは、[F7]キーをクリックすることで、文章の読みやすさを評価してくれます(図7)。

図7 文章の読みやすさ判定「校閲タブ>スペル チェックと文章校正」

このテストでは、最高ポイントを100として読みやすさを評価しています。スコアが高いほど読みやすい英文といえます。標準的な英文の場合は「60~70(13~15歳の学生でも読める)」を目標とすることをまずは基準としましょう(図8)。

図8 評価結果の図

海外向けのプロジェクトには現地の感覚が重要! でも問題となるのはコミュニケーションの壁

ここまで「色」、「フォント」、「大文字・小文字」の感覚の違いの例を示してきましたが、実際にはこれら3つ以外にも日本人にはわからない感覚があるでしょう。

だからこそ、海外向けのものを作るときは日本人だけの感覚で判断せず、欧米系(現地)デザイナーの意見も取り入れることでプロジェクトが成功する可能性が高まります。

しかし、そこで新たな問題となるのがコミュニケーションの壁です。

コミュニケーション、感覚のズレを減らす「21組の英語形容詞」リスト

その問題を解決するために私の会社では、図9の「対の意味になる21組の英語形容詞」リストを使ってコミュニケーションをとっています。デザインを英語で評価するときは、極力このリストをベースにお互い会話をするようにしています。これによって異文化間のデザインに対する感覚的なズレが少なくなります。

Q#	Evaluation Adjectives	7 Scale Evaluation	Evaluation Adjectives	Q#
Overall Rating	Extremely	Very much	Somewhat	Neither	Somewhat	Very much	Extremely	
1	warm	□	□	□	□	□	□	□	Cold	1
2	clean	□	□	□	□	□	□	□	Messy	2
3	feminine	□	□	□	□	□	□	□	Masculine	3
4	orthodox	□	□	□	□	□	□	□	cutting-edge	4
5	light	□	□	□	□	□	□	□	Heavy	5
6	bright	□	□	□	□	□	□	□	Dark	6
7	hard	□	□	□	□	□	□	□	Soft	7
8	gorgeous	□	□	□	□	□	□	□	Plain	8
9	distinctive/unique	□	□	□	□	□	□	□	common/normal	9
10	graphicals-focused	□	□	□	□	□	□	□	information--focused	10
11	calm	□	□	□	□	□	□	□	Lively	11
12	intellectual/sophisticated	□	□	□	□	□	□	□	kitschy/unrefined	12
13	mature	□	□	□	□	□	□	□	Youthful	13
14	somber	□	□	□	□	□	□	□	Happy	14
15	serious	□	□	□	□	□	□	□	Humorous	15
16	monotonous	□	□	□	□	□	□	□	Varied	16
17	enthusiastic	□	□	□	□	□	□	□	Restrained	17
18	energetic	□	□	□	□	□	□	□	Lifeless	18
19	welcoming	□	□	□	□	□	□	□	Intimidating	19
20	accomplished/fashionable	□	□	□	□	□	□	□	old-fashioned/unfashionable	20
21	formal	□	□	□	□	□	□	□	Casual	21
図9 Webサイトの感性評価をするための英語形容詞を使ったリストとその日本語訳

これらの英語形容詞を抽出するために、国内外問わず42社の企業サイトのデザインを抽出し、欧米人スタッフたちと一緒に長時間にわたって評価し合いました。

評価し合うなかで使われた形容詞を同じような意味でまとめ、取捨選択して最終的に残ったのがこれらの21組42種類の形容詞群でした。

英語形容詞を用いたSD法で客観的にデザインを数値化しよう!

デザインのリニューアル提案のときは、この21組42種の英語形容詞の調査票を用いて、「SD法」で評価をすると有益です(図10)。

SD法とは、デザインという主観で評価されがちなものを数値化し、客観的に評価できるようにするものです。SD法の調査票では、対の意味になる形容詞(図9)の各評定尺度を1~7段階で評価し、その結果を分析し集計します。

調査票への記入は自社内のメンバーだけでやることもあれば、世界各国の英語ネイティブの一般の方々にFacebookなどで大勢に呼びかけて、モニターになってもらうこともあります。

また、集まったデータを分析するときは統計手法「因子分析法」や「主成分分析法」を用いるとよいでしょう。

因子分析や主成分分析※4は、「SPSS」や「R」といった専門の統計解析ソフトが得意とするところです。慣れた方はもちろんこれらの専門ソフトを使えばいいのですが、まずは、気軽に分析を行いたいという場合には、エクセルのフリーの統計解析用プラグインやマクロを使ってみてはいかがでしょう。

たとえば、「HAD」というエクセルVBAソフトがあります。関西学院大学の清水准教授が無償で世間に提供しているものです。興味がある方は、ぜひ提供サイトからダウンロードし、まずは使ってみてください。

図10 主要自動車メーカーサイトデザインのSD法の評価をもとに因子分析を行ったマップ

なお、主要自動車メーカーのサイトを図9の英文形容詞で評価し、さらにSD法で評価したデータを因子分析でマッピングしたものが図10です。

このように、感覚的に競合サイトデザイン比較のマップを作るのに比べ、数値化された客観的データをもとに作られた因子分析のマップは、説得力がぐっと増します。

お恥ずかしながら、私たちの会社でも、こういった手法を使う以前は「うちの外国人社員が言うのだから間違いないですよ」といった強引なデザインの押し売り発言が多かった気がします(笑)。しかし、SD法の分析結果を用いて説明すると、依頼主も理解を示し、納得してくれることが多くなりました。

※4 因子分析や主成分分析の違いやそれぞれの統計的説明については以下を参考にしてください(マクロミル社サイト)
http://www.macromill.com/landing/words/b001.html

最後に

「色彩」、「フォント」、「大文字と小文字」と3つの感覚の違いを紹介してきました。日本人の感覚と世界各国の感覚の違いがおわかりいただけたかと思います。

海外向けのサイトを構築したり、PRしたりするのであれば、日本人の感覚だけで判断するのは思わぬ落とし穴にはまることがあります。そのため、Wordの読みやすさ判定や21組の英語形容詞リストやSD法などを使って、海外のデザイナーとコミュニケーションを円滑にとりながら、プロジェクトを進めていってください。

今回は、海外との感覚の違いにクローズアップしましたが、日本人同士であっても性別や年代が違えば、多少の感覚の違いは生まれるはずです。そういったときも、ペルソナとなる対象ユーザー同士で議論した結果を形容詞に落とし込み、SD法の調査票を作って分析する手法は有効だと思いますので、ぜひ皆さんも活用してみてください。

この記事の筆者
長澤大輔

長澤大輔

株式会社Art&Strategy代表取締役。株式会社セガエンタープライゼス(現(株)セガゲームス)にて海外CS事業、新規事業開発プロジェクトマネージャーを経たのち、アメリカオンライン(AOL)、大手ウェブインテグレーション企業アイ・エム・ジェイを経て現在に至る。オンラインコンテンツビジネス開発業務に約20年携わる。筑波大学大学院ビジネス科学研究科(国際経営MBA)にて感性工学や統計分析を学ぶ。

ウェブ解析士協会公認ウェブ解析士マスター。中小企業庁委託(ミラサポ)派遣専門家。マーケティングリテラシー協会公認上級マーケティング解析士。

【著作】

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図のキャプションは下に、表のキャプションは上に書くのが原則。JISもある | 編集長ブログ―安田英久 | Web担当者Forum

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今日は、オウンドメディア記事などで、「図のキャプション」や「表のキャプション」をどこに置くか、上なのか下なのかの原則ルールの情報をお届けします。実は日本語文書のレイアウトとしてJISが定められているのです。

キャプションは、図の場合は下に、表の場合は上に置く

みなさん、ブログ記事やサイト上の記事で、図のキャプションや表のキャプションを、どう置いていますか? 実はJISでこんな風に定められています。

図のキャプションは図の下(注記がある場合は図の上)
表のキャプションは表の上

これを定めているのは、JISX4051「日本語文書の組版方法」。

日本工業標準調査会(JISC)さんが、JIS規格をオンラインで閲覧できるようにしてくれていますので、次のページにある「X4051_02」を確認してみてください(ただしIEでのみ利用可能)。

図のキャプションに関しては、P. 94に記述があります。

10.2.1 キャプション及び注記の配置位置及び組方向 キャプション及び注記の配置位置及び組方向は,次による。

(中略)

b)キャプションの配置位置は,すべての図・写真等において注記を含まない場合は図・写真等の本体の下側,注記を含む図・写真等がある場合は図・写真等の上側に配置するのがよい。

表のキャプションに関しては、P. 111に記述があります。

11.6.1 表のキャプション及び注記の配置位置及び組方向 表のキャプション及び注記の配置位置及び組方向は,次による。

(中略)

b)表の全体が横書きのキャプションの配置位置は,表の全体の上側とし,表の全体の左右中央にそろえるか,又はキャプションの先頭を表の左端からの指定された位置に配置する。(後略)

実はこの件、Web担でも以前に一度記事として紹介しています(もう7年前になりますが)。

記事では科学技術情報流通技術基準(SIST)での定めを示していて、そちらでは、次のように記載されています。

5.6.4 図・写真・表の番号付け

(1) 図・表は,本文に出てくる順に,それぞれ一連番号を付ける。その際,グラフィック表現及び写真は図に含める。

(2) 図・表には,番号に続けて,キャプションを付ける。その際,図の番号及びキャプンョンは図の下に,表の番号及びキャプションは表の上に付ける。

やはりJISと同じで、図の場合は下に、表の場合は上にキャプションを置くとしていますね。

あくまでもレイアウトの原則。読者にわかりやすいように

さて、「図のキャプションは下」というのは、意外だったのではないでしょうか。私も同感です。特にWebでは。

このJISは「主に書籍に適用する」とされているように、印刷物を前提に作られています。印刷物では、図が表示されていれば、かならず図と同時にキャプションが目に入るようになっています(キャプションだけページをまたぐことはしませんので)。

でも、Webではスクロールするに従って、図だけ見えてキャプションが画面に表示されていないという状況があり得るんですよね。

ですのでWebでは、無理に「キャプションは図の下」とモヒカンのように堅守する必要はないと思います。

特に、縦に高い図の場合、図の上(スクロール位置的には「前」)にキャプションを置いておくほうが、そのコンテンツを読む人が理解しやすい場合もあると思います。

これに限らず、さまざまな「決まり」はありますが、そういうものだと知ったうえで、あえて異なるようにすることは、問題ないと思います。ちゃんと考えて、ユーザーのためになるのならば。

この記事の筆者

安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレス
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

[ユーザー投稿] HTML5がタブレットによるプレゼンを便利にする5つの理由 | Web担当者Forum

2015年の動画広告市場は前年比160%の506億円の見通し、インストリーム広告が全体の約7割占める | ニュース | Web担当者Forum

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インターネット広告のサイバーエージェントは、シード・プランニング デジタルインファクトと共同で、国内動画広告の市場動向調査を行い、10月27日、調査結果を発表した。2015年の動画広告市場は、前年対比約160%の506億円に成長する見通しで、うちスマートフォン比率は全体の46%になり、2016年には過半数、2017年には1,000億円を突破し、2020年には2,000億円規模に達する見通しとなった。2015年の広告商品別動画広告は、インストリーム広告(インターネット動画広告)は全体の約7割を占めていた。調査は動画広告業界関連事業者へのヒアリングおよび公開情報、サイバーエージェントとシード・プランニングが保有するデータを参考に実施。市場規模は広告主が支出する広告費を対象に算出した。

スマートフォンによるユーザーの動画視聴時間は引き続き増加傾向にあり、若年層を中心にさらに高まる傾向がある。10代のスマートフォンによる動画接触率はPCを上回り、テレビと同水準に近づきつつある。テレビCMを出稿する企業は、若年層とのコミュニケーション手段として、スマートフォン向け動画広告の活用が進むなど、テレビCMとの併用ニーズが高まりつつある。コンテンツとコンテンツの間に表示するインフィード広告の成長も著しく、2015年は前年比331%の53億円となった。2016年には188%成長の100億円規模に到達する。動画広告商品の需要はインストリーム広告が主流となるいっぽう、インフィード広告の比率が拡大していく見込みとなっている。

サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

CyberAgent AD.AGENCY
http://www.cyberagent-adagency.com/

国内動画広告の市場調査
http://www.cyberagent.co.jp/files/topics/11208_ext_04_0.pdf


SBT、Webサイト訪問企業のデータを軸にしたBtoB向けマーケティングツール「Visitor Insight」提供開始 | ニュース | Web担当者Forum

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システム設計・構築のソフトバンク・テクノロジー(SBT)は、Webサイトに訪問した企業の興味や関心をデータとして可視化し、営業プロセスの最適化を図るサービス「Visitor Insight」の提供を10月26日より開始した、と同日発表した。Visitor Insight は、顧客理解を促す「Customer Insight」、ビジネスチャンスのきっかけ「Opportunity Insight」、新しい施策価値「New Value Insight」を提供するという。Webサイト訪問企業のデータを軸に短時間で簡単に顧客に対して最適なアプローチをしたい、という要望を受けVisitor Insightを開発した。

Visitor Insightは、Webサイトに訪れた訪問企業データを軸に、目標の達成度合い、サービスの検討状況などWebサイトのパフォーマンスをグラフや一覧でダッシュボードに表示する。企業のWebサイトが達成すべき目標を定量的に設定することが可能。サービスのコンセプトは「20分でサイト訪問企業を状況把握して顧客別アプローチを導き出す」で、デジタルマーケティングやデータ解析のノウハウに基づき、表示項目を限定し、グラフィカルな表示を実現した。事前に顧客データベースを作成する必要はなく、事前にVisitor Insightが自動的に生成する。

ソフトバンク・テクノロジー
http://www.softbanktech.co.jp/

Visitor Insight
https://www.softbanktech.jp/service/list/visitor-insight/?cid=20151026_0...

トライベック・ストラテジー、行動データからコンバージョン経路を自動的に描く「オートジャーニーマッピング機能」開発 | ニュース | Web担当者Forum

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Webコンサルテーション事業のトライベック・ストラテジーは、同社のマーケティングプラットフォーム「HIRAMEKI management」の新機能として「オートジャーニーマッピング機能」を10月27日より追加提供する、と同日発表した。ユーザーの行動データを基に、企業が期待するユーザー行動(コンバージョン)に有効なコンテンツを自動的に抽出し、カスタマージャーニー作成をサポートすることで、ユーザーがコンバージョンに至るまでのルートの発見を支援する。

オートジャーニーマッピング機能は、サイト上のどのコンテンツがコンバージョンに効果的かを自動的に可視化し、ユーザー行動における「黄金ルート」を発見する。サイト上のコンテンツ群を「コンバージョンに有効な閲覧の割合(横軸)」と「閲覧時期からコンバージョンまでの経過時間(縦軸)」で自動的にマッピングし、円の大きさでコンバージョンに有効な閲覧の大小を表現する。カスタマージャーニー候補を自動的にセットするので、ユーザーは微調整とカスタマイズをすればコンバージョンにつながるカスタマージャーニーを簡単に作成することが可能になるという。

トライベック・ストラテジー
http://www.tribeck.jp/

HIRAMEKI management
http://www.hira-meki.jp/

スマホユーザーへの訴求の切り札「インフィード広告」のコツを、サイバーエージェントの専門家に聞いた | Yahoo!マーケティングソリューション | Web担当者Forum

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2015年5月に登場したYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)のスマートフォン向けディスプレイ広告「インフィード広告」。インフィード広告は、スマホ版Yahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュースなどの掲載面上でタイムライン型のページ上に広告レイアウトを最適化して配信する広告だ。タイムライン(コンテンツとコンテンツの間)に配信され、従来のYDN広告に比べて「新規ユーザー獲得件数が2倍」という効果を示した事例もある。

インフィード広告で効果を最大限に引き出すために、クリエイティブと運用を連携させた専従チームを設置し取り組んでいるサイバーエージェントの専門家に、インフィード広告活用のノウハウを聞いた。

スマホ向け広告の価値を多くの広告主が認識
代理店としてインフィード広告専従チームを設置して注力

インフィード広告は今後のトレンドとして不可欠な存在になりつつある
松尾 孝司 氏
株式会社サイバーエージェント
インターネット広告事業本部
第2本部西日本1局

運用型広告は、その性質上、費用対効果を高めるための効果測定や細やかな配分見直しといったオペレーションが成否のカギを握る

サイバーエージェントでは、Yahoo! JAPANのインフィード広告を手がける専従チームを新設し、クリエイティブと運用を連携させる独自の体制を敷いている。

インターネット広告事業本部で、主に西日本地区のクライアントの広告運用を束ねる松尾孝司氏は次のように語る。

スマートフォンをはじめとするモバイルの1日あたりのメディア接触時間は、PCを上回ってきており、よりパーソナルなシーンで利用される点や能動的なユーザーが多いという特徴に広告主も注目しています。

スマートフォンへの広告出稿量も増えており、中でもインフィード広告は今後のトレンドとして不可欠な存在になりつつあります」(松尾氏)

まずスマートフォン向けの広告を用意してから、それをPC向けにも展開するという“逆転展開”も増えている

最近では、スマートフォン広告に対する広告主の認知が進み、まずスマートフォン向けの広告を用意し、その素材をPC向けの広告としても展開するという“逆転展開”の事例も増えており、「広告をクリックした先のランディングページ(LP)まで含めてスマートフォンに最適化することは必須要件」(松尾氏)といえるほどまで、広告主の温度感も高まっているという。

国内最大級ポータルYahoo! JAPANのコンテンツ面に広告を掲載することで「ブランドリフト効果」も発揮

では、広告会社であるサイバーエージェントが、モバイル広告の中でインフィード広告に注目する理由はどのあたりにあるのか。松尾氏は重要なポイントとして2つを挙げた。

大きく2点あります。1点目は、国内最大級のポータルであるスマホ版Yahoo! JAPANのトップページで運用型の広告が掲載できるという広告主のメリットです。

従来は、スマホ版Yahoo! JAPANのトップ面はディスプレイ広告出稿可能な広告枠が2~3枠で固定されていました。それが、トップページやYahoo!ニュースなどのコンテンツ間に広告を掲載できるようになりました。さらに、広告掲載の面数も増えたことも、広告主にとっては魅力的です。

2点目は、インフィード広告を利用することで広告主のブランドリフト効果が期待できます。Yahoo! JAPANの場合は、広告が表示されたときに、上部に検索窓が表示されるユーザーインターフェイスになっています。

※:「ブランドリフト効果」とは、広告に触れることによりブランドや製品・サービスの認知度や購買意欲が向上すること

ブランドに関連するキーワード検索が増えることで、いわゆる検索連動型広告(スポンサードサーチ)におけるブランドキーワードのように、顧客獲得単価の低い(費用対効果の高い)キーワード創出といったブランドリフト効果にも、インフィード広告は寄与するのではないかと考えています」(松尾氏)

現在、サイバーエージェントでは、ディスプレイ広告の1メニューとしてインフィード広告を提案するケースが多く、実際の運用もYDNをベースにターゲティングをはじめとする複数の手法をかけ合わせながら運用することが多いという。

では、どのような業種、商材でインフィード広告を提案、利用するケースが多いのだろうか。松尾氏によれば、化粧品や健康食品などの通販、ゲーム系アプリなどのスマホサービス企業に加え、人材紹介系や金融系企業でも徐々に相乗効果が出ているケースが増えており、出稿金額が増えてきているという。

勝負を大きく左右するのはクリエイティブ
インフィード広告出稿の際に気をつけたい3つのポイント

成果を出している広告主は、クリエイティブ、LPをインフィード広告向けに最適化して運用する体制を構築している
藤本 健治 氏
株式会社サイバーエージェント
インターネット広告事業本部
クリエイティブソリューション局
シニアクリエイティブプランナー

利用した広告主や広告代理店からも好評価を受けているインフィード広告だが、「こうした使い方をすると効果が出ない」「こういう業種や商材は向いていない」といった不得手はあるだろうか。インターネット広告事業本部で、クリエイティブを担当する藤本健治氏は以下のように語る。

やはり業種による向き不向きはあると認識しており、当社でも業種ごとの最適なクリエイティブのノウハウを蓄積しているところです。インフィード広告の場合、クリエイティブからLPまでを一貫して考えると効果が出やすいため、全体をパッケージにした企画を提案するケースが多いです」(藤本氏)

次に、インフィード広告の出稿にあたって、これだけは気をつけておくべきポイントは何だろうか。藤本氏によれば、「成果を出している広告主は、クリエイティブ、LPをインフィードに最適化して運用する体制を構築している」として、以下の3点を必ずおさえてほしいと語る。

  1. プランニング
  2. クリエイティブ
  3. 運用体制

1. プランニング

「プランニング」については、リターゲティングやセグメントの設定という「誰に」「どういう経路で」配信するかという設計と、時間帯や季節性の要素を踏まえて最適なクリエイティブをプランニングすることだ。

パーソナルなデバイスというスマートフォンの特性から、ユーザーの利用時間によってもそのニーズは異なってくるかと思います。また、スマホ版のYahoo! JAPANトップやYahoo!ニュース面などに配信されるので、曜日や時間、季節性といったリアルタイム性が求められます。これらを考慮した事前のプランニングが大事です」(藤本氏)

2. クリエイティブ

「クリエイティブ」は、インフィード広告はコンテンツ間に表示されるので、「ユーザーにどう見てもらうか」「どこまでコンテンツとなじませるか」というクリエイティブ面での配慮も必要だ。

ある程度コンテンツにフィットさせた形で見られる広告なので、その点は他のディスプレイ広告とはまったくの別物と認識した方がいいでしょう。ただし、一概に広告色を薄めることがコンバージョンにつながるかというと、そうともいえません。

当社の場合、インフィード広告が始まった当初はコンテンツ色を強めたクリエイティブを意識していましたが、いわゆるThe広告とニュース色の強い広告を比べた検証の結果、コンバージョンにはあまり差が出ませんでした。

一方、LPについては積極的にコンテンツ色を強める方が効果的で、読み物としての一貫性をもつような、商品を深掘りして認識してもらう内容訴求型のクリエイティブが多いです。ただし、これについても、上述したような業種による広告の受け取り方の違いや、Yahoo! JAPANという掲載先の媒体の信頼感というポイントなども、ユーザーが広告を受け入れやすいかどうかに影響します」(藤本氏)

3. 運用体制

「運用体制」において重要になってくるのは、適切な配信を継続するための広告効果の検証という点と、フレッシュな広告を配信するという点がある。

案件の規模にもよりますが、数多く配信すれば効果が出るかというと、必ずしもそうではありません。事前のプランニングによって制作したクリエイティブの本数が適切かどうか、レポートを分析して効果を検証することは重要です。

1人のユーザーに対して広告を表示する上限回数であるフリークエンシーキャップの設定も、必ずしも有効だという決まった数字はないので、きちんとレポートを見て判断することが必要です。

一方、フレッシュな広告という意味では、前述したような季節性を加味した、たとえば大型連休用のクリエイティブを用意することや、更新日が決まっている案件であれば、更新日にあわせてクリエイティブを変更することが求められます」(藤本氏)

ちなみに、サイバーエージェントでは、日々レポートを確認し、高い頻度でクリエイティブの差し替えを行なっているそうだ。

「効果的な」インフィード広告を支える“三位一体の”オペレーション

サイバーエージェントでは、大量に広告を配信するディスプレイ広告において、クリエイティブのどの部分が広告効果に影響を及ぼすか、徹底的に検証する「クリエイティブ検証プログラム」を構築し、ここで得られた知見を実際の案件にフィードバックしているという。

たとえば、クリエイティブでも、画像が大きさやテキストのどの部分が広告の効果に影響するかというのは重要なポイントです。社内には、ある程度は最適解という成功パターンの知見が蓄積されています。これは、事前設計の段階で広告主の情報を細分化して整理し、効果測定も単純なA/Bパターンではなく、多岐にわたる検証項目で実施するなど、緻密な検証プログラムから導き出されたものです。

一方、絶えずフレッシュなクリエイティブを回し続けることもポイントです。当社の案件では、案件ごとに効果的なボリュームを用意し、最大で数百程度のクリエイティブパターンを用意します。1つのバナーに勝ちパターンを求めるのではなく、フレッシュさを求めて、よりユーザーにクリックされやすいクリエイティブを回していく運用体制を持つことも、インフィード広告で効果を上げるためには必要と考えています」(藤本氏)

「プランニング」「クリエイティブ」「運用」が三位一体となった体制が、サイバーエージェントの強みといえる。自社の内部リソースだけでインフィード広告を運用するのは難しいと考える企業は、サイバーエージェントのように運用体制を確立している広告代理店に任せるという選択肢もあるだろう。

従来のディスプレイ広告をクリックしなかったユーザーがクリックする“新規率の高い”広告手法として認知されてくる

最後に、インフィード広告の導入を考えている企業の広告担当者に向けたアドバイスやメッセージなどについて両者に聞いた。

スマホ版Yahoo! JAPANのトップとYahoo!ニュースなどで、運用型広告を実施できるというのがインフィード広告の最大のメリットです。インフィード広告を利用する企業や業種も増えており、重要性は広告主にも認識されていると感じます。今後は、YDNの1メニューとしてだけではなく、今までディスプレイ広告をクリックしなかったユーザーがクリックする“新規率の高い”新たな広告手法として認知されてくると思います。

実際に、広告主からも新規流入のお客さまが増えたという声をもらっていますし、インフィード広告は、出稿予算に応じた配信ができるのがメリットなので、その点からも利用しない手はないと思います」(松尾氏)

運用型広告なので、まずは自分で運用する、そして運用会社を見極めるといったポイントがあると思いますが、新しい広告手法なので、まずはプランニングをしっかりして、その上でPDCAサイクルをきちんと回すことが何よりも重要です。その中で、思ってなかったような反応が見えてくることがあります。そうした広告運用に正面から向き合うことがインフィード広告成功の鍵を握ると思います。

一方、内部での運用に限界を感じることがあるかもしれません。そういう場合は、『プランニング』『クリエイティビティ』『運用』の3つに強みを持つサイバーエージェントを外部パートナーに選ぶことを検討していただきたいですね」(藤本氏)

※この記事の内容は、2015年10月現在の情報に基づいています。

この記事の筆者

阿部欽一(キットフック)
【ライター/ディレクター】

「キットフック」の屋号で活動するフリーランスのライター/ディレクターです。社内報の編集、編集プロダクション等を経て2008年より現職。

「難しいことをカンタンに」伝えることを信条に、「ITソリューション」「情報セキュリティ」「コンプライアンス」などをテーマにした解説記事やインタビュー記事等の執筆のほか、動画やクイズ形式の学習コンテンツのシナリオ制作や、イラストレーターやFlash技術者と協業し、マンガやアニメーションを使ったユーザー参加型の集客キャンペーンなどを企画から制作までワンストップで多数プロデュースしています。

kithook
Twitter:@kithook
Facebook:阿部 欽一

【撮影】
若林 直樹(STUDIO海童)
http://homepage2.nifty.com/nao-w/

検索避けをするには? → noindexタグもrobots.txtも指定 → 逆効果だったorz などSEO記事まとめ10+4本 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum

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検索結果に自分のページが表示されないように、念には念を入れてnoindexタグを指定してrobots.txtでもクロールを禁止したら……。
ほかにも「(not provided)」で隠されたキーワードを探る方法、不正コピーサイト対策、グーグルの中核アルゴリズム、HTTPS設定、ランド・フィッシュキン氏による「2つのアルゴリズムの世界におけるSEO」などなど、SEOの話題をたっぷりお届けする。

今週のピックアップ

検索避けをするには? → noindexタグもrobots.txtも指定 → 逆効果だったorz
★★★★★まだある誤用(Kazushi Nagayama on Twitter)

グーグルの検索結果に表示したくない場合、

  • noindex robots metaタグをページに記述し
  • さらにそのページへのクロールをrobots.txtでブロックする

両方を同時に行うのは、よろしくない。

なぜ良くないのか、それはこういうことだ。

  1. robots.txtでクロールを禁止すると、Googlebotはそのページをクロールしない。

  2. クロールしなければ、そのページにnoindexタグがあるかどうかは、わからない(たとえ記述されていても)。

  3. 結果として、noindexの効果が出ず、検索結果に表示され続けてしまう。

noindexタグとrobots.txtを併用するという間違った使い方は、このコーナーでも何度か注意を促したことがある。だが現実問題として、誤用してしまうウェブ担当者が依然として多いようだ。

実際に、グーグルの長山氏が、ツイッターでこんなことを発信していた。

なお、robots.txtでブロックしたら、そのページに書かれているものは、noindex robots metaタグに限らずグーグルには認識されない。また301リダイレクトのようにHTTPヘッダーのなかで通知するものも認識されない(クロールしない、言い換えればそのURLにアクセスしないのでヘッダーを返されることがないから)。

必ず理解しておこう。

日本語で読めるSEO/SEM情報

(not provided)に負けない! GAと検索アナリティクスでコンバージョンキーワードを調べる賢い方法
★★★★☆ヤフーに使えないのが残念(デジタルマーケティング研究所)

そのままでは「(not provided)」で隠されているが、うまく情報を組み合わせることで「コンバージョンに至った検索キーワード」を調べる方法を解説している記事を紹介する。

グーグル検索のHTTPS化により、アクセス解析ツールでのキーワードの取得が不可能になった。ほぼすべてが「(not provided)」で記録されてしまう。コンバージョンに至ったキーワードも当然わからない。HTTPS化の影響を受けずに、キーワード情報を取得できるのは、Search Consoleの検索アナリティクスだけだ。

しかし検索アナリティクスは検索結果でのデータを提供するだけで、検索結果をクリックした後のユーザー行動までは知ることはできない。したがって、一般的なアクセス解析ツールとは異なり、そのキーワードでアクセスしたユーザーがコンバージョンに至ったかどうかまでは追跡できないのだ。

しかし、「Search Consoleの検索アナリティクスとGoogleアナリティクスのランディングページレポートを組み合わせることで、コンバージョンに寄与したキーワードを調査する方法」を、こちらの記事では解説している。

手順を簡単に説明すると次のようになる。

  1. Googleアナリティクスで、Google検索から訪問してコンバージョンしたユーザーは、どのページに着地していたかを調べる

  2. 検索アナリティクスで、そのページに着地したキーワードを調べる

なかなか賢いやり方だ。詳しい設定方法は元記事を参照してほしい。

残念なのはヤフー検索には使えない点だ。検索アナリティクスのようなツールをヤフーは提供していないからだ。

HTTPS化によって、検索ユーザーのプライバシーを守ることは素晴らしい取り組みだ。しかしグーグルとは違い、ヤフーはHTTPS化しても、ウェブマスターに対する配慮を見せるつもりはなさそうである。検索サービスはもちろん検索ユーザーが利用するものだが、同時にウェブサイトあっての検索サービスでもあるのに、とても残念なことだ。

不正コピーサイトに徹底抗戦! 勝利を勝ち取った7つの対処策
★★★☆☆コピーサイトの対策に苦慮したときの参考に(ウェビメモ)

コンテンツを丸ごとコピーされた挙句に、オリジナルである自分のサイトよりもコピーサイトの方が検索結果で上位表示されてしまうという目も当てられない状況に陥ってしまたサイト管理者が、あの手この手で対策した経緯をつづった記事。

次のような対策を講じて徹底抗戦したとのことだ。

  • GoogleのSearch Consoleから著作権侵害の申し立て
  • どの程度の不正コピーなのか検証
  • JavaScriptでドメインがgirlydrop.comじゃない場合にゴニョゴニョする
  • CSSなどの差し替え
  • htaccessに追記
  • 埋め込まれたアフィリエイト会社に通報

無断コピーを完全に防ぐことは不可能だが、もしそんな事態に苦慮したときの参考になるかもしれない。

グーグル、_escaped_fragment_のAjaxクロールスキームを廃止
★★★★☆AjaxでもそのままでOK(ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、Ajaxクロールに関するスキームを廃止したことを公式にアナウンスした。

Ajaxクロールに関するスキームとは、Ajaxで生成するコンテンツをGooglebotに認識、処理させるためにグーグルが定めた特殊な設定だ。Ajaxコンテンツを提供しているサイトではこのスキームに従うことが求められた。

しかし、グーグルの技術力の進歩にともない、現在のGooglebotはJavaScriptを解釈できるようになっている。Ajaxも例外ではなくなった。もはやそのままでもGooglebotはAjaxコンテンツをクロール、インデックスできるのだ。特殊なスキームに従う必要はなくなった。

アナウンスの詳細や注意点、よくある質問は、公式記事を読んでいただきたい。

ただし、グーグルといえども、あらゆるAjax構成を完璧に処理できるわけではない。もし、うまく処理されていないケースに遭遇したら、グーグルにフィードバックしよう。改善に役立ててくれる。

First Click Freeポリシーをグーグルが変更
★★★☆☆1日5記事から3記事へ(ウェブマスター向け公式ブログ)

通常は会員などに限定しているコンテンツを、検索結果から来たユーザーには特別に無料で表示する「First Click Free」のポリシーを、グーグルが変更した。

具体的には、次のような変更だ:

変更前無料で読める記事は1日あたり5本まで

変更後無料で読める記事は1日あたり3本まで

マルチデバイス環境が当たり前となり、デバイスを変えれば1人のユーザーが1日で読める記事の数が実質的に増えてしまうことが、大きな理由だ。

ポリシー変更の発表とともに、First Click Freeに関してよくある質問にも答えている。購読制でコンテンツを配信しているサイト管理者は、目を通しておこう。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

App Indexingとリンクの否認ツールに関する記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • グーグル、中核アルゴリズムについては更新を発表せず
  • 鉄則に反したYouTubeの常時HTTPS設定
  • 米ヤフーが米グーグルと検索事業で提携! 日本への影響は?
  • ハッキング撃退アルゴリズムはリアルタイム更新
  • as Googleで直接APKファイルを検証可能に
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • Pubcon 2015-Mozのランド・フィッシュキン氏によるキーノート:2つのアルゴリズムの世界におけるSEO
  • 米Yahoo!がモバイル検索用の独自のアルゴリズムを保持している、と発言。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

グーグル、中核アルゴリズムについては更新を発表せず
★★★☆☆ペンギン更新は必ず発表があるはず(Gary Illyes on Twitter)

日本ではほとんど話題にならなかったが、10月中旬から下旬にかけて比較的大きな順位変動が米グーグルで発生していた。

アルゴリズム更新を実施したのかという問いに対して、グーグルのゲイリー・イリーズ氏は次のようにツイッターで答えた。

申し訳ないが、僕たちはランキングアルゴリズムの中核部分の更新に関しては、正式には発表しない。そうしたコアアルゴリズムには数百の変更を実施している。今回の変動はそのうちの1つかもしれないね。

“ランキングアルゴリズムの中核部分(core ranking algorithms)”が具体的にどんなものなのかは定かではないが、パンダアップデートやペンギンアップデートとは異なり、すべてのベースになっているアルゴリズムを指すのだろう。

このアルゴリズムに対しては日々改良を重ねているため、いちいちアナウンスしないスタンスをグーグルはとっているようだ。

一方、個々のアルゴリズムについてはアナウンスが出ることもある。たとえばペンギンアップデートの更新についてはたびたびアナウンスが出るのはご存知のとおりだ。

ちなみに、「年内には実施」と予告があったペンギンアップデートの次回更新は、まだ準備ができていないらしい。

中核アルゴリズムとは違って、次のペンギン更新の実施時には、正式発表があるはずだ。

鉄則に反したYouTubeの常時HTTPS設定
★★★★☆相反する正規化(Search Engine Roundtable)

YouTubeはサイト全体をHTTPSにしている。「http:」で始まるURLでアクセスしても、「https:」で始まるURLに301リダイレクトされる。ところが、rel="canonical"タグを見ると、httpのURLが設定されている

httpに向けられているYouTubeのrel=canonical
「http:」のURLに向けられているYouTubeのrel="canonical"タグ

つまり、301リダイレクトで「https:」に正規化しているのに、rel="canonical"では「http:」に正規化している。完全に相反した構成だ。

元ブラジルのグーグルのサーチクオリティチームで働いていたペドロ・ディアス氏がこの件を指摘したのだが、現役グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏は次のように返した。

思っている以上にややこしい問題なんだ。だけど、解決に取り組んではいる。

うっかりミスによるものではなく、そういう状態だと認識しているものの、何らかのやむを得ない事情があってこうなっているようだ。

検索結果を見る限りでは、リダイレクトによるhttpsへの正規化が優先処理されている。

httpsでインデックスされているYouTube

リダイレクトは強制的だが、rel="canonical"はグーグルにとって「参考情報」なので、正しい処理だとは言える。しかし、こうした相反した指定が必ずしも適切に処理されるとは限らないと思っておくほうがいいだろう。

常時HTTPSにしたのであれば、リダイレクトによる正規化もrel="canonical"による正規化も両方ともhttpsにするのが鉄則だ。相反する設定は思わぬトラブルのもとになる。

米ヤフーが米グーグルと検索事業で提携! 日本への影響は?
★★★☆☆ヤフー独自のモバイル検索も開発(Search Engine Land)

米ヤフーは、検索事業において米グーグルと提携したことを発表した。次の2つにグーグルのシステムを採用する。

  • 検索結果の生成
  • 広告配信

米ヤフーは、2010年2月に米マイクロソフトとの提携を行い、検索システムにはBingを利用していた。その後も契約を更新し今日に至っていた(更新時に契約内容に多少の変更が加えられてはいたが)。

とはいえ、マイクロソフトとの契約を打ち切ったわけではない。Bingのシステムを使いながらも、グーグルのシステム使えるというものだ。割合は決まっているが、どちらの検索結果もヤフーはユーザーに提供できる。

米国のほか、カナダや香港、シンガポール、ニュージランド、メキシコなど他の国のヤフーも対象だ。グーグルの市場独占を良しとしないヨーロッパとインドは含まれていない。

ただし提携したとはいえ、(米国の)司法省が許可しないかもしれない。検索市場におけるグーグルの影響力が大きくなりすぎるからだ。ヤフーとグーグルの提携話が過去にも出たことがあるが、そのときは司法省が認めず、結局は実現しなかった。

今回はどうなるだろうか? 提携が成立したら米国をはじめ対象に含まれている国の検索業界に大きな影響を与えそうだ。

ビッグニュースではあるが、日本にはまったくといっていいほど影響はないだろう。なぜなら、日本のヤフーはすでにグーグルの検索システムを採用しているからだ。米ヤフーが独自の検索システムを終了し米マイクロソフトと提携したときに、日本のヤフーは米グーグルと提携した。

万が一影響があるとしたら、モバイル検索だろうか。米ヤフーは独自のモバイル検索を開発しているそうだ(詳細はSEO Japanの今週のピックアップで)。モバイル検索においては、グーグルでもBingでもなく自社製のシステムを使う用意があるらしい。

日本のヤフーもモバイル検索には米ヤフーのシステムを使う可能性が、ひょっとしたら将来的にあるかもしれない。

ハッキング撃退アルゴリズムはリアルタイム更新
★★★☆☆早く対処すれば復活も早い(Gary Illyes on Twitter)

ハッキングを受けたサイトに対処するためのアルゴリズムをグーグルは先日導入した。グーグルのゲイリー・イリーズ氏によれば、ハッキング対策アルゴリズムはリアルタイムで更新するようだ(「記憶が正しければ」ということだが)。

仮にハッキングを受けたとしても、対処すれば比較的早く復活できそうなのは助かる(もちろん、ハッキングなど受けないに越したことはないのだが)。

Fetch as Googleで直接APKファイルを検証可能に
★★★☆☆公開前にチェックができる(John Mueller on Google+)

Search ConsoleのFetch as Googleでは、通常のウェブページだけではなくApp Indexingのコンテンツに対しても正しくコンテンツを読み取ってもらえているかを検証できる。

このアプリ向けのFetch as Googleが改良され、APKファイルをアップロードすることでも検証できるようになった。APKファイルを直接使用すれば、アプリを更新した場合でも公開する前に問題がないかどうかを確かめられる

App Indexingを実装しているならアプリ開発者に教えてあげよう。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

PubConカンファレンスのセッションレポートと米ヤフーの独自モバイル検索についての記事を今週はピックアップ。

この記事の筆者

鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社Faber Companyの取締役インディペンデント・コントリビュータ。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のFaber Companyでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

ヤフー、セルフ型動画作成サービス「Yahoo!ビデオクリエイター」で無料キャンペーン実施 | ニュース | Web担当者Forum

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ヤフーは10月28日、動画作成サービス「Yahoo!ビデオクリエイター」の無料ダウンロードキャンペーンを開始した。キャンペーン期間は12月16日までで、作成した動画のダウンロード費用が5,400円分無料になるクーポンコードを1,000名分配布する。

Yahoo!ビデオクリエイターは、豊富なテンプレートにユーザーが保有する写真や動画などの素材を組み合わせ、手軽に動画を作成できるセルフ型の動画作成サービス。Yahoo! JAPAN IDを持っていれば、個人、法人を問わずに利用できる。作成中の動画は作成したYahoo!ビデオクリエイターのマイページに保存され、ダウンロードした場合に料金が発生する仕組み。作成した動画は、自社商品やサービス、店舗の紹介動画などとして広告や電子看板、ソーシャルメディアなどに利用できる。

ヤフーは、2015年5月に韓国Shakr Media社と業務提携しており、同社の動画作成サービス「Shakr(シェーカー)」のOEM提供をYahoo!ビデオクリエイターとして9月に開始している。

Yahoo!ビデオクリエイター
https://videocreator.yahoo-net.jp/

Yahoo!ビデオクリエイター キャンペーンサイト
http://topics.marketing.yahoo.co.jp/lp/yvc/

この記事の筆者

Web担当者Forum編集部 池田真也

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えつつ日々勉強中。

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