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LINEも行っている“第三者検証”で大手サイトを検証した事例8連発!/アルゴスサービスジャパン [【レポート】Web担当者Forumミーティング 2014 Spring] | Web担当者Forum

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アクセス解析や死活監視、リソース監視などのツールを利用して自社サイトを解析するだけでは、エンドユーザーから見たリアルな自社サイトの性能を把握することは難しい。第三者検証を行うことで、客観的な自社サイトの状況を把握し、改善につなげることが重要になってくる。

クリックするとセミナー動画が別ウィンドウで開きます(動画制作:株式会社ヒューマンセントリック)

エンドユーザーの環境で行うWebサイトの性能測定・分析

アルゴスサービスジャパン株式会社
代表取締役
佐藤茂之氏

アルゴスサービスジャパンの代表取締役、佐藤茂之氏は、「人気サイト実録性能データ比較:コンバージョンに直結するWebサイト性能データの活用方法」と題し、第三者検証の事例を交えて講演を行った。

講演前半では、同社のWebサイト性能測定・分析ツール「ARGOS(アルゴス)」およびWebサイトの性能測定のポイントについて解説。後半は、実際に行った大手サイトの計測事例を紹介した。

「ARGOS(アルゴス)」は、アクセス解析ツールやリソース監視ツールではなく、エンドユーザー視点の第三者検証を行う“Webサイト性能測定・分析ツール”だ。ARGOSは、パソコンやスマートフォンなど実際に動作している端末にツールをインストールして、Webサイトの性能測定やデータ収集、分析を行う。つまり、“ラストワンマイルの向こうにいるエンドユーザーの環境”からサービスにアクセスしてデータを集めるというスキームを取っている。

ARGOSのスキーム/ARGOSサービス登録者/データ収集・分析/実端末より測定/ボトルネック発見/定期的&継続的/PC、スマホ等の実端末より性能測定・収集・分析し、ボトルネックを一括把握、改善点を「見える化」
ARGOS(アルゴス)のスキーム

従来の、リソース監視や死活監視といったツールでは、企業内部の端末から見えるデータを分析に利用する。しかしそれでは、エンドユーザーが実際に企業のWebサイトにアクセスした際に生じているであろう回線負荷や接続不良、サーバーの遅延応答、DBのレスポンス低下、Webサイトのコード不良、外部リソース遅延などの多岐にわたるボトルネックを一括して把握することができない。

実機から計測しているARGOSであれば、実エンドユーザーと同環境から測定するため、ボトルネックが把握できるほか、競合や類似サイトとの性能比較も可能になるのだ。

Web性能測定のメリット/Web性能測定ARGOS probe/第三者検証/実エンドユーザーと同環境から測定/競合サイト/自社サイト/性能の競合比較/リソース監視/死活監視/アクセス解析/既存分析/ボトルネックの一括把握だけでなく競合比較が可能。より明確なWeb投資根拠を得ることが出来ます。
ボトルネックの一括把握だけでなく競合比較が可能

同ツールは、あの無料通話・メールアプリ「LINE」の性能管理ツールとしても使われているほか、日本最大級のゴルフポータルサイト「ゴルフダイジェスト・オンライン」や、音楽・エンタメ事業大手のオンラインサイト「TOWER RECORDS ONLINE」などにも採用されている。

Webサイトの性能測定が重要な4つの理由

では、なぜこうした性能測定が重要なのか。佐藤氏は、4つの観点から性能測定の重要性を語った。

1. SEO

すでに、Google検索へのSEO対策においては、コンテンツ、リンクと並んで、性能が指標の1つになっている。SEO対策を行う際に、コンテンツやバックリンクについて注力していても、ページの表示速度については後回しにしてしまうという企業は多いが、自社サイトの性能を把握しておくことは重要である。

2.コンバージョン

コンバージョン成果には、ページの表示速度が大きく影響する。

たとえば、Amazonは、反応が0.1秒遅くなると売上が1%ダウンすると発表している。

また、グーグルでは、ページ反応が0.5秒遅くなるとアクセス数が20%ダウンすると発表している。

さらに、米シンクタンクのアバディーングループによると、一般的に表示スピードが1秒遅くなると、PVは11%、コンバージョンは7%、顧客満足度は16%ダウンするという。これが真実だとすると、1秒の速度改善はそのまま7%の売り上げに直結することになるのだ。

3.直帰率・離脱率

重いサイトから離脱して、軽いサイトに満足したエンドユーザーは、80%の確率で重いサイトには二度と帰ってこない」と佐藤氏は言う。つまり、Webサイトの性能が、直帰率・離脱率の最大要因になっているのだ。

4.モバイルユーザー

スマートフォンやタブレットといったモバイル端末からのWebアクセスは増え続けている。モバイル端末はPCに比べ、回線速度やCPU、メモリなどにおいて劣っているケースが多く、Webサイトがモバイルに最適化されていない場合、表示に時間がかかることで、ユーザーが離脱してしまう可能性が高い。モバイルユーザーは、PCユーザーより表示速度に敏感であると言っていい。モバイルユーザー視点の性能調査は特に重要となる。

楽天、ANA、東京都……大手サイトを実際に測定した8つの事例

では、実際にARGOSを利用し、代表的な大手サイトにアクセスして測定した第三者検証の事例を順番に見ていこう。なお、下記の事例は第三者検証でわかった客観的事実とそこからの推測に過ぎず、特定のサイトに対して何らかの含みがあるわけではない。「誤解があればご指摘いただきたい」(佐藤氏)という。

ARGOSは、Webサイトの表示までにかかる時間を5つに、サイト性能については6つに切り分けて比較している。

Webサイトの表示までにかかる時間の切り分け

  • DNS Time(DNSタイム)
  • Socket Time(ソケットタイム)
  • Request Time(リクエストタイム)
  • First Byte Time(ファーストバイトタイム)
  • Download Time(ダウンロードタイム)

Webサイトの性能比較項目

  • Response Time(レスポンスタイム)
  • Variation Rate(変動係数)
  • Page Size(ページサイズ)
  • Comp Count(パーツ数)
  • Comp Size(パーツサイズ)
  • Throughput(スループット)

事例1:「楽天」は遅いのか?

佐藤氏は、「業界のオピニオンリーダーが、“楽天のWebサイトは遅い”と言っているが、実際にそうなのだろうか」として、ECサイトの楽天市場Amazon.co.jpYahoo!ショッピングの3サイトを比較した形でサイト表示の検証を行った結果を示した。2014年4月2日から4月30日まで、東京、岡山、新潟県長岡の3拠点から毎日216回測定を行い、すべてNTT光回線、ブラウザはIE9など条件を揃えている。その結果、「楽天のサイトはやはり速くはない」(佐藤氏)ことがわかったという。

表示時間の切り分けとサイトの性能比較を見ると、楽天の場合は、「First Byte Time」(ブラウザからWebサーバーへHTTPリクエストの最後のパケットが送信されてから、ブラウザがWebサーバーから最初のパケットを受信するまでの時間)が非常に長いことがわかった。その原因として、「Comp Count」(パーツ数)の多さが遅延理由になっていると判断できる。これらのデータから、「トップスピードを上げる」「変動係数を下げる」といった、適切な最適化対策を導き出すことができるのだ。

楽天は本当に遅いのか?/測定対象:楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング/測定期間:4月2日から4月30日/測定地点:東京、岡山、長岡より毎日216回測定(NTT光回線、PC Win7 IE9)
ARGOS(アルゴス)でEC3社のWebサイトを分析した結果

事例2:ANAとJALの表示速度が倍近く違う理由

似たようなページなのにコンテンツサイズが倍近く異なる

同様に同じ業態のサイトとして、ANAJALの国際線予約サイトを比較したところ、ANAの表示速度は約8秒、JALは16秒近くと倍近くの差があった。JALのサイトでは特に「Download Time」(コンテンツのダウンロードにかかる時間)が6秒以上と長く、ボトルネックとなっている。これは、「Page Size」(ページサイズ)はANAが1,891キロバイト、JALが3,389キロバイトと2倍近くの差があることが原因と見ることができる。同じ国際線の予約サイトでれば、必要なコンテンツにさほど差はないと考えられるため、改善するならばページサイズということになるだろう。

コンテンツサイズの差がそのまま表示時間の差に

事例3:東京都のサイトから見てとれる“リソース共有”

官公庁の事例としては、東京都のWebサイトがあげられた。東京都のWebサイトを2か月にわたって調査した結果、トップページが表示されるまでに速ければ1秒、遅ければ3秒と表示時間のばらつきがあった。さらに、平日は遅く、休日は速いという特徴があり、平日の場合は、朝8時頃から重くなり、ランチタイムには軽くなり、午後からまた重くなり、夕方6時過ぎには軽くなるといった傾向が見られる。

つまり、“職員が仕事を始めるとWebサイトの性能が低下する”と考えることができ、このことから、職員が使うシステムとWebサイトの中に何らかのリソース共有があるのではないかと推測できる。そのリソース共有部分を改善すれば、安定的に速いスピードでサイトを表示させることができるだろう。

休日だけ表示が早くなるのは「リソース共有」のため?

事例4:東京23区の速いサイト、遅いサイト

自治体のサイトは、公共性の高い情報提供の場として、非常時など通信環境が良くないときでも重要な情報を安定的に入手できることが重要な目的の1つだと考えられる。こうした観点で、東京の23区すべてのWebサイトを調査したところ、文京区品川区目黒区などのサイトでは1秒程度で情報が入手できたが、千代田区では7秒、墨田区に至っては10秒台となってしまっている。平時で10秒台ということは、残念ながら、非常時に情報をすばやく入手することは難しいと考えられる。

千代田区は7秒台、墨田区は10秒台とかなりの時間がかかってしまっている

事例5:大手新聞4紙のサイトから見えるWeb戦略

大手新聞社4紙のトップページを検証したところ、“速い三紙と、遅い一紙”が明らかになった。表示が速いのは日本経済新聞朝日新聞読売新聞で、遅いのは毎日新聞だった。

日経、朝日、読売の3社は有料サービスを念頭に置いたWeb戦略であり、毎日は、記事を無償提供し、広告を収入源とする戦略である。広告展開をメインとする場合、さまざまなWebパーツや解析ツールをサイトに装備する必要があり、それがサイトを重くしているのではないかと考えられる。

毎日新聞のサイトの重さは戦略の差?

日経と毎日のサイトに使用されているサイトパーツのドメインを比較してもその傾向は見てとれる。測定中に日経新聞のサイトが使用していたドメイン数は24(そのうち3分の1がnikkeiドメイン)である一方で、毎日新聞のドメイン数は186と日経の8倍近くとなり、多くのインターネット広告やアクセス解析系のドメインが検出された。日経新聞は、自社サイトは自社でコントロールしようという姿勢が見て取れる一方で、毎日新聞は、広告戦略に対応するためにサイト性能に影響が出てきているのだ。このように、Webサイトの測定結果から各社の経営戦略も見てとることができる

事例6:大手ゼネコン4社のサイトから見えるWeb戦略

大手ゼネコン4社、大林組竹中工務店鹿島建設大成建設の比較も各社のWeb戦略が顕著に見てとれる事例だ。

4社の中で一番サイト表示が遅いのは大林組である。分析を見ると、大林組のサイトはデータサイズが小さく、パーツ数も少ない。しかしサイト表示は遅い。そこからは、サービス基盤にあまり投資をしていないこと、つまりはWebサイトにあまり注力していない、まだWebを信じていないということが推測できる。

対照的なのが竹中工務店だ。ゼネコンのサイトを訪れるユーザーは、投資活動をしている人間か、就職活動中の学生がほとんどだが、竹中工務店は、そうしたユーザーに向け、ビジュアルを多用した多くのデータを配信している。ページサイズは大林組の10倍でありながら、サイト表示までは2秒台と速く、Web戦略を重視し、かなりの投資をしていることが見てとれる。

竹中工務店のページサイズは大林組の10倍近くあるが、サイト表示は大林組より速い

事例7:弱点がわかれば投資ができる、チケットサイト3社の事例

大手チケット販売サイトである、チケットぴあローソンチケット楽天チケットの3社はいずれも普段は、サイト表示まで3秒付近の快適な数値で動作している。しかし、2014年5月15日17時から、チケットぴあのみ大幅に性能が落ち、表示速度が最大で6秒台まで低下した。ローソンチケット、楽天チケットは性能を維持していたため、そこには、事故あるいはメディア露出からの大量流入など、何らかのチケットぴあ固有の事情があったと考えられる。この結果を、アクセス解析やイベントスケジュールなどと照らし合わせることで、事前に予見することができ、今後の防止や、投資計画に役立てることができるだろう。

5月15日の17時からぐっと重くなったチケットぴあ、他2社は変化なし

事例8:首都圏民放テレビ局5社のサイトで1社だけ遅いサイトは?

最後に、首都圏の民放テレビ5社(日本テレビTBSテレビフジテレビテレビ朝日テレビ東京)のサイトを測定した結果、明らかに表示時間の遅い1社があった。それはテレビ東京である。テレビ東京以外の4社は、2~4秒程度のサイト表示を維持し続けている一方で、テレビ東京は残念ながら10秒超となっている。グラフィカルなコンテンツ、多くの情報、FacebookやTwitterといったSNSとの連携など、さまざまな内容を盛りだくさんに詰め込んだ結果がこうしたサイトの重さにつながっていると考えられる。

こうした事実を客観的に把握し、サイトが重くなってもいいという考えで管理をしていらっしゃるのであればまったく問題ないが、もしかしたらテレビ東京の方はこの事実をご存じでないのかもしれない(佐藤氏)

テレビ東京の担当者がこの事実を把握しているのなら問題ないが……。

コンバージョンに直結するWebサイト性能データの活用

前述した通り、同業種のサイトであるにもかかわらずサイトの性能に大きなばらつきが見られる理由として、これまで日本ではさほど第三者検証は重要視されてこなかったということがある。その理由として、業界構造の問題が考えられる。

日本では欧米に比べ自社エンジニアが少ない。Webサイトを作成する際に、米国では70%がインサイト(自社)のエンジニアが作成するが、日本では70%がアウトソース(外注)のエンジニアに依頼すると佐藤氏は言う。そうすると、第三者検証を行うにあたり、利害が絡んできてしまうのだ。

たとえば、“低予算で短納期”という条件で、外注者がWebサイト制作を請けざるを得ないことも多いと思います。その場合、請けた条件で利益を出そうとすれば、最適な性能のWebサイトを制作できないこともあるでしょう。このような状況下では、外注者であるWeb制作担当が、第三者検証の調査データに基づいて、クライアントと問題を共有するという体制は作りづらい(佐藤氏)

しかしこれからは、ユーザーの環境から見た、客観的なWebサイトの性能測定を行い、問題を共有し、解決していくという姿勢が必要なのではないだろうか。

  • 競合他社に負けないWebサイトの性能にしたい
  • 多岐にわたるデバイスやコンテンツデリバリーに対応したい
  • ページの表示速度を上げ、直帰や離脱を防ぎたい
  • Googleの検索上位にランクされるようにしたい

こうした項目に取り組み、コンバージョンレートを上げていきたいと考えるなら、第三者検証を使って、Webサイト性能データを正確に把握することが必須だと言える。そうして、目標や改善点をはっきりさせれば、投資根拠も明確にできるだろう。

コンバージョンに直結するウェブサイト性能データの活用方法/CVを上げる=直帰や意図しない離脱を下げる/第三者検証を使ってみる/現状目標 改善点 投資根拠がハッキリする/盲目的にたくさんの施策を試して見る/コンバージョンのUP/指標を基に、改善点に注力したWeb投資!
コンバージョンに直結するWebサイト性能データの活用方法

佐藤氏は最後に、「第三者検証は年間数千万円のコストがかかるというケースもあるが、ARGOSであれば年間70万円からのスモールスタートが可能です」とARGOSをアピールして講演を終えた。

アルゴスサービスジャパン株式会社
http://www.argos-service.com/

この記事の筆者
藤木俊明
有限会社ガーデンシティ・プランニング

http://www.gcp.jp/

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イベント:マーケティングと営業に変革をもたらす「Oracle Marketing Cloud」が遂に日本で立ち上げ!ラウンチイベントを8/19(火)虎ノ門で開催(参加無料) [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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[PR]
Oracle Marketing Cloud 日本ラウンチイベント
~The Art & Science of Modern Marketing~

8月19日(火) ● アンダーズ東京(虎ノ門ヒルズ51F) ● 参加無料
主催:日本オラクル株式会社

マーケティング部門の業務量を増やさずに、潜在顧客を増やす秘訣をお教えします。

オラクルがお客様の営業・マーケティングに対して今後どのような価値をご提供できるのか?

日本のマーケターの皆様にOracle Marketing Cloudの事業責任者、ケビン・エイクロイドからご案内いたします。

すでにOracle Marketing Cloudを活用して先進的な取り組みを行っているお客様からのお話や、経験豊かなマーケターから「デジタル・マーケティングのこれから」もお聞き頂けます。

このイベントに申し込む(参加無料)※主催の日本オラクルの申し込みフォームに移動します

開催概要

イベント名称Oracle Marketing Cloud 日本ラウンチイベント
~The Art & Science of Modern Marketing~
日時2014年8月19日(火)13:30~16:00(13:00 受付開始)
場所アンダーズ東京(虎ノ門ヒルズ 51F)
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-23-4
定員160名
参加費無料(事前登録制)
主催日本オラクル株式会社
対象マーケティング部門、広報部門の責任者、担当者
デジタル・マーケティングの推進担当者
  • ご同業者の方のご参加はお断りさせて頂く場合がございます。
  • お申込多数の場合は抽選とさせて頂きます。上記対象者の方を優先させていただく場合がございます。

イベントに関する問合せ先
日本オラクル株式会社 セミナー事務局
E-mail:oracle-events2_jp@oracle.com

このイベントに申し込む(参加無料)※主催の日本オラクルの申し込みフォームに移動します

アジェンダ

13:30~14:20

基調講演:The Oracle Marketing Cloud - The Art & Science of Modern Marketing -

講師
  • 日本オラクル株式会社 代表執行役社長 兼 CEO 杉原 博茂
  • オラクル・コーポレーション マーケティングクラウド ゼネラル・マネジャー&シニア・バイス・プレジデント ケビン・エイクロイド
14:20~15:00

先進企業におけるマーケティングと営業の変革 - Modern Marketing in Practice -

Oracle Marketing Cloudを活用してマーケティングと営業の変革に成果を上げられている企業の方にお話を伺います。また、これから変革に進まれるお客様にオラクルがどのように貢献 できるのかをご案内します。

講師
  • マガシーク株式会社 代表取締役社長 井上 直也 氏
  • ルネサス エレクトロニクス株式会社 グローバル・セールス・マーケティング本部マーケティングコミュニケーション統括部 eビジネス推進部 部長 関口 昭如 氏
  • 日本オラクル株式会社 執行役員 クラウドアプリケーション事業統括 多田 直哉
15:15~16:00

パネルディスカッション:Future of Marketers

「日本のマーケティングは欧米に比べてX年遅れている」とよく言われています。それって本当ですか? どうしてそうなったのでしょうか? 日本のマー ケティングは変わる必要があるのでしょうか? マーケターは5年後を見据えてどのように変わる必要があるのでしょうか? 経験豊かなマーケターが「マーケターの未来」について語ります。

パネラー
  • 株式会社ディレクタス 代表取締役 岡本 泰治 氏
  • 株式会社デジタルインテリジェンス 代表取締役 横山 隆治 氏
  • 株式会社mediba CMO 菅原 健一 氏
モデレータ
  • 株式会社宣伝会議 マーケティング研究室 室長 兼 編集主幹 谷口 優 氏
このイベントに申し込む(参加無料)※主催の日本オラクルの申し込みフォームに移動します
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アクティブコア、統合CRM分析「ac meister」にレコメンドパターン自動作成機能 [ニュース] | Web担当者Forum

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行動ターゲティングソリューションのアクティブコアは、同社の統合CRM(顧客関係管理)分析・プライベートDMP(データマネジメントプラットフォーム)「ac meister(エーシーマイスター)」で、顧客セグメントにメール配信するレコメンドパターンを自動的に作成する新機能の提供を8月1日に始める、と7月30日発表した。レコメンドパターンの作成と効果検証の運用負荷を軽減し、きめ細かなコミュニケーションが継続して実施できるようになる。

新機能は50種以上のアルゴリズムから最大5種類を組み合わせ、レコメンドする表示順位と件数が指定可能。レコメンド内容で例えば、対象セグメントの関心度と併売率が高い上位4製品と、追加購入率が高い上位3製品、同じ顧客属性に人気の上位3製品で構成する計10製品を表示パターンに設定できる。ac meisterは、Web行動履歴と受注明細・顧客履歴などのCRMデータ、来店履歴などマーケティングデータを統合した顧客分析プラットフォーム。

アクティブコア
http://www.activecore.jp/

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ビートレンド、モバイルマーケティング事業でリボルバーと提携してサービス連携 [ニュース] | Web担当者Forum

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モバイルマーケティングサービスのビートレンドは、プライベート・ソーシャルネットワークプラットフォームのリボルバーと、モバイルマーケティング事業で提携した、と7月29日発表した。ビートレンドのO2O(オンラインツーオフライン)ソリューション「betrend」に、さまざまな機器や画面サイズに合わせてウェブページが表示できるレスポンシブウェブデザインに対応したサイト作成サービスを加えた。

betrendは、スマートフォン・携帯電話向けに顧客管理、クーポン・ポイント管理、メール・SMS・プッシュ通知などの情報配信、スマートフォンアプリ開発などのサービスがある。今回のリボルバーとの提携によって、同社が提供するレスポンシブウェブデザイン対応サイト構築サービス「Dino」をベースに、betrendとの連携を強化した。レスポンシブウェブデザインのサイトでbetrendの効果を高める。

ビートレンド
http://www.betrend.com/

リボルバー
https://revolver.jp/

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もし、モンスタークレーマーが来たら…… [Web担アクセス数上位ランキング] | Web担当者Forum

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メルマガ購読者がサイト内でどのように行動しているかを分析するには?(第17回) [Googleアナリティクス セグメント100選] | Web担当者Forum

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編集部より:本連載は、8/7はお休みをいただきます。8/14はWeb担自体が更新停止なので、次回は8/21となります。

メルマガ登録ユーザーは、実際どのようにWebサイトを利用してくれているのかを知りたい

今回は次のセグメントを使って、メルマガ登録ユーザーの行動を分析する方法を紹介しよう。

  • メルマガ登録ユーザー

多くのeコマースサイトやメディアサイトでは、メールマガジン(メルマガ)を発行していることだろう。サイト運営者側にとってみれば、ユーザーに定期的にプッシュでお知らせできるのがメリットで、ユーザーにとってみれば、いちいち情報をプルで取ってくる手間を減らしてくれるので重宝する。

そんなメルマガ登録者も、メルマガ経由での利用だけでなく、直接Webサイトを訪問することもあるだろう。メルマガ登録者は実際どのようにWebサイトを利用してくれているのだろうか。彼らをよりWebサイトへ引き寄せる方法はあるのだろうか。そんな問題意識を持ちながら、メルマガユーザーの行動を分析してみよう。

事前準備:メルマガ登録ユーザーを捕捉するために、トラッキングコードをカスタマイズ

今回目的とする分析を行うにはさまざまな方法が可能だが、ここでは、メルマガを登録したときに「カスタム変数」などにメルマガ登録済みのユーザーであることを示す値を付与し、それらのユーザーに絞り込んだセグメントを利用する方法を紹介しよう。

セグメント機能はユーザーレベルでセグメントを切ることが可能になったが、そうは言ってもやはり特定の行為を行ったユーザーにラベルを貼る機能である「ユーザー定義」や「カスタム変数」(標準のアナリティクスに対応)、あるいはユニバーサル アナリティクスに対応した「カスタム ディメンション」を利用している方が使い勝手がよい。なぜならユーザーレベルのセグメントは90日間しか適用できないなど、若干の制約があるからだ。

カスタム変数を使う場合の設定方法(標準のGoogleアナリティクス)

トラッキングコードのカスタマイズは必要になるが、今回はまずカスタム変数を使って、メルマガ会員になっている人を判別できるようにしておこう。

具体的なカスタム変数の使い方は、下記記事を参考にしてほしい。ここでは、その詳しい方法については繰り返さない。

今回はメルマガ登録ユーザーにラベルを貼っておきたいので、たとえばメルマガ登録完了ページに、次のようなトラッキングコードを追加する。

_gaq.push(['_setCustomVar', 1, 'mail', 'on', 1]);

カスタム変数の1つ目のキー「mail」の値が「on」の人がメルマガ登録した人とラベル付けされる設定になっている。

カスタム ディメンションを作う場合の設定方法(ユニバーサル アナリティクス)

ユニバーサル アナリティクスを利用しているなら、カスタム ディメンションが便利だ。カスタム ディメンションを使う場合の設定方法を説明しよう。

アナリティクス設定のプロパティの項目「カスタム ディメンション」(図1赤枠部分)を選択して、図1のように設定する。

図1:アナリティクス設定のプロパティの項目「カスタム ディメンション」の設定

ここではカスタム ディメンションの名前を「メルマガ登録」(図1青枠部分)とし、「範囲」は「ユーザー」(図1緑枠部分)として、「保存」(図1黒枠部分)しておく。

これでカスタム ディメンションの1つ目に「メルマガ登録」という名前のディメンションが作成される。あとはこれに対応したトラッキングコードのカスタマイズを実装すればよい。

ユニバーサル アナリティクスのトラッキングコードのカスタマイズは、標準のアナリティクス(ga.js)と同様に、メルマガ登録完了ページにトラッキングコードを1行追記してあげればよい。トラッキングコードのある最後の2行の間に1行挟んで追記(ソース1赤字部分)するのだ。

追加前のトラッキングコード(一部)
ga('create', 'UA-xxxxxxx-1', 'auto');
ga('send', 'pageview');
追加後のトラッキングコード(一部)
ga('create', 'UA-xxxxxxx-1', 'auto');ga('set', 'dimension1', 'on');
ga('send', 'pageview');
※「ga('create'~」の行と「ga('send'」の行の間に1行追記する

この例では、1つ目のカスタム ディメンション(dimension1)の値に「on」と付与するということだ。つまりメルマガ登録者には一律「on」という値が付けられる。トラッキングコードの準備はここまでだ。

メルマガ登録ユーザーに絞り込んで分析できるようにする方法

続いてセグメントの設定だが、標準に用意されているセグメントには今回紹介するセグメントは存在しないので、新しいセグメントを作成していく必要がある。

まずレポート画面の上部にある「+セグメント」(図2赤枠部分)のエリアをクリックしよう。ブラウザ表示の横幅が狭い場合は、すべてのセッション(図2青枠部分)の下に並んで表示される。

図2:「+セグメント」をクリックする

「+セグメント」(図2赤枠部分)のエリアをクリックすると、図3のようなセグメントの機能が表示されるので、左上にある「+新しいセグメント」(図3赤枠部分)をクリックして新規セグメントを作成していこう。

図3:セグメント機能(グリッド表示)

注:一覧表示(図3青枠部分)を選択している場合や、自分ですでにカスタムセグメントを作成している場合などでは、図3と同じ見え方にはならない。

新しいセグメントを作成する初期画面では「ユーザー属性」(図4赤枠部分)が選択されているが、今回作成するセグメントでは「条件」(図4青枠部分)を選択しよう。図4はその「条件」を選択した画面だ。セグメントの条件設定は、図4緑枠部分で行う。

図4:「条件」分類のセグメントの画面

今回設定するセグメントの名前は「メルマガ登録ユーザー」で、これは図5(カスタム変数利用時)あるいは図6(カスタム ディメンション利用時)のような設定内容になる。どちらもフィルタは「ユーザー」「含める」と指定(図5赤枠部分、図6赤枠部分)しよう。

図5:「メルマガ登録ユーザー」セグメントの設定内容(カスタム変数利用時)

その下の項目は、カスタム変数利用時であれば、「カスタム変数(値01)」「完全一致」「on」図5青枠部分)と設定する。意味としてはカスタム変数の1つ目に付与した値が「on」の条件で絞り込むということになる。

図6:「メルマガ登録ユーザー」セグメントの設定内容(カスタム ディメンション利用時)

カスタム ディメンション利用時であれば、「メルマガ登録」「完全一致」「on」図6青枠部分)のように設定する。意味としては「メルマガ登録」という名前の「カスタム ディメンション」(図1青枠部分)の値が「on」の条件で絞り込むということになる。

いずれの場合も、このような設定をして、「メルマガ登録ユーザー」という名前を付けて「保存」(図4黒枠部分)しよう。カスタム変数もユーザー定義もカスタム ディメンションも条件指定のディメンションとして選択できるので、ユーザーをこれらのディメンションで定義した場合は、このセグメントを作成することができる。

メルマガ登録ユーザーに絞り込んで分析するには?

ここからは各レポートにセグメントを掛けてデータを見ていく。まずは[ユーザー]>[サマリー]レポートに該当セグメントを掛け(図7赤枠部分)、全体と比較して各指標(図7青枠部分)から特徴的な閲覧傾向がないか探ってみよう。

操作手順
  1. 画面上部グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする
  3. メニューが開くので、[サマリー]をクリックする
  4. 「メルマガ登録ユーザー」セグメントを「適用」する
図7:[ユーザー]>[サマリー]レポートにセグメントを掛けた

たとえば特定曜日にだけメルマガを発行しているのであれば、当然その曜日の利用が増えるといった傾向が出るだろう。またユーザー1人あたりの閲覧ページビュー数は多いなど、期待される数値になっているだろうか、確認してみよう。

メルマガ登録ユーザーがどこから来訪しているか確認するには?

次は図8のように、[集客]>[すべてのトラフィック]レポートにこのセグメントを掛けて(図8赤枠部分)みて、メルマガ登録ユーザーがメルマガ以外からどのようなチャネルから来訪しているのかを確認しよう。

操作手順
  1. 画面上部グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面左側にあるメニューで、[集客]をクリックする
  3. メニューが開くので、[すべてのトラフィック]をクリックする
  4. 「メルマガ登録ユーザー」セグメントを「適用」する
図8:[集客]>[すべてのトラフィック]レポートにセグメントを掛けた

ソーシャル メディアなどから相対的に多くの割合で来ているなどといった特徴がないだろうか。メルマガ登録してくれているユーザーとの親和性の高い集客先が見つかるかもしれない。

特徴的な参照元があれば、

  • その参照元はどういう内容のページか?
  • サイト内のどのページへ誘導してくれているのか?
  • その組み合わせから考えるとユーザーはどういう動機でサイトを訪れているのか?
  • メルマガ登録してくれやすそうな優良ユーザーの行動パターンの特徴はないか?

などを把握して、それを改善施策に活かせないか考えてみよう。

メルマガ登録ユーザーはよく見ているコンテンツは何かを分析するには?

次は[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートで、これにこのセグメントを掛ける(図9赤枠部分)。

操作手順
  1. 画面上部グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面左側にあるメニューで、[行動]をクリックする
  3. メニューが開くので、[サイト コンテンツ]、[すべてのページ]を順にクリックする
  4. 「メルマガ登録ユーザー」セグメントを「適用」する
図9:[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートにセグメントを掛けた

全体のページビュー数ランキングと見られているコンテンツ(図9青枠部分)に違いはあるだろうか。メルマガで紹介していないコンテンツが意外と見られていたりしていないだろうか。またメルマガでいち押しだと思って紹介したページが実はあまり見られていなかったりしていないだろうか。

サイト運営者が考えているメルマガ登録ユーザーのあるべき閲覧行動との違いがあったら、それはどうしてなのかと深掘りしていこう。

他にもメルマガはモバイルで見ている人が多いのかを理解するために、[ユーザー]>[モバイル]>[サマリー]レポートなど、ユーザーの利用環境から見た特徴などがないかを見てみるのもよいだろう。各自試してみていただきたい。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座(2014年8月開催)申し込み受付中。詳しくは→ Google アナリティクス ゼミナール

この記事の筆者
ユーザー 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン) の写真

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。現在アユダンテ株式会社の社外フェロー、アクセス解析イニシアチブ副代表も兼任。

著書など:
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コストダウンのための3ヶ月/【漫画】価格交渉人ネギリエ・第2話 [価格交渉人 ネギリエ] | Web担当者Forum

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価格交渉人 ネギリエ

前回のあらすじ

叔父さんの不動産会社で働かせてもらうことになった新人弁護士・ネギリエ。命じられた最初の仕事は、Webサイト制作価格500万円を値切ることだった。

Webサイト制作会社に出向いて作業内容を確認したリエには、価格自体は適正なものでこれ以上値切れる余地はなさそうに思え、叔父にもそのように報告した。

しぶしぶ納得しかけた叔父に向かって、リエは「私に3ヶ月下さい。質を下げずにコストを下げてみせます」と言い放った。リエの秘策は何なのか?

ここから始まります
さて
どうしたものか…

私に三ヶ月
下さい

質を下げずに
コストを下げて
みせます

どういうことか
詳しく
話してみろ

制作費に500万円
かかるのは
制作会社の繁忙期に
短納期で大量の作業を
お願いしたためです

ですが
宿を
予約したときのことを
思い出してください

価格を抑えることが
出来たのは
部屋が空いている時を
狙って予約を
入れたからです

ホームページ制作も
同じです
閑散期に
制作してもらえば…

!

ちょっと
待てや
まさか
閑散期になるまで
三ヶ月待てと
言うんか?

あかん
ホームページは
すぐに欲しいんや

いいえただ待っているだけ
ではありません

その三ヶ月を
有効活用します

大量にある
テキストの準備や
写真撮影は
うちの手の空いている
従業員にやって
もらうんです

ええか
うちの従業員
動かすんだって
給与というコストが
かかっているんやで

それは
わかっています

しかし
業務や現場を知る
うちの人間の方が
コンテンツの中身の
用意は早くて確実なはずです

従業員の作業費を
時給換算して
外注費と比較しても
これだけコスト削減と
なります

これが予測
見積もりです

こんなにか!?

これなら三ヶ月の期間も
ムダにはならないと
ご理解
いただけましたでしょうか?

…
ここから始まります
あかん

三ヶ月なんて
待てん!

そんな…

まさか
ダメって
言われるなんて…

さっさと
ホームページを
作るんや!

どうして…

これまで
無かったんだから
急ぐ理由なんて
無いはず…

さて
ひとっ風呂
浴びるかぁ

リエ

どゔじよ゛う゛…

あんた
大丈夫かい

お水です

すみません
女将さん…

せっかくの
社員旅行なのに
仕事のこと
考えてたって?
バカだね

叔母さん

なぜ社長は
ホームページの
オープンを
急ぐんでしょうか?
ああそれね

なじみの
不動産屋の社長に
言われたのよ

今どきホームページを
持たない会社は
もはや存在しないのと同じだぜ

うちは
ローンチしたぞ

東尾不動産
東尾 徹

なんやって!

なんや
ろーんちって?

あの人
バカで単純でしょ

すぐに
影響されちゃった
のよ

うちも
ホームページ
作るで

まぁ
売り上げも
年々落ちてるし

とにかく
決めたらすぐにって
タイプの人だから

融通がきかないのよ

それじゃあ…

何を言っても
無駄でしょうね

…

慌てて
ホームページ
作っても
ろくなこと
無いですよ…

え…
ここから始まります
女将さん…

す…
すみません

お話が
聞こえてしまって

失礼します

女将さん

先ほどは
失礼しました

いや
そのことは
いいんですが

さっき仰っていた
『慌ててホームページ
作ってもろくなこと無い』って
どういうことですか?

ここの宿って
ホームページ
無いですよね

以前は
あったんじゃ
ないですか…?

…

ええ…
うちの宿も一度
ホームページを作ったことが
あるんです

やっぱり…

予約など
ネットが中心と聞いて
ずっと危機感はあったん
ですが…
コンピューターには疎くて…

そんなある日
制作会社の方が東京から
訊ねられて

ホームページの
制作、管理は
私たちに
お任せ下さい

渡りに舟
だったので
ふたつ返事で
お願いしました

ホームページは
無事にできたんだけど
制作費や
サーバ代、管理費

さらに検索順位を
上げるための
方法がどうたらで
いろいろ追加で
お金がかかってしまって…

順位を
上げる方法…?

そんなこと
できるの…

少しは
予約もとれたが
思ったより伸びず

赤字
ここから始まります
毎月費用がかかるだけで
効果もなく

その後
ホームページは
閉鎖しました

あとから
わかったのですが
彼らは
悪質な業者らしくて…

人任せにせずに
ちゃんと勉強してから
スタートすれば
よかったんですけど

人って失敗しないと
わからないのよね

あなたは
私たちのように
ならないで
くださいね…

…

女将さん

もうホームページは
コリゴリですか?
数日後

よし
これで
ホームページの
制作も
動き出すわけやな

高い金払うんや
さっさと
作らせろや

社長

もう一度
考え直して…

もうええんや
決めたんや

ごちゃごちゃ
言わんと
その契約書持っていき

…

ちょっくら
東尾不動産に
行ってくるわ

あ!

東尾不動産…?

自慢しに
行くのよ

この前話した
ホームページ制作を
そそのかした
張本人よ

東尾不動産…

東尾不動産

!

違う…
この検索キーワード
じゃないわね

検索
ここから始まります
こ…これは…

いやぁ
ホームページって
スゴイわ

ドンドン仕事が
入ってくるぞ

あれぇ
土屋君のとこは
まだなの?

さっき
契約済まして
きたで

!

うちも
ホームページ
制作開始や!

ああ
そうか

楽しみだな

失礼します

リエちゃん
何しに
きてん!?

なんだ
新しい
従業員かぁ

かわいいね
うちで
働かない?

ホームページで
客が増えた
って聞いたわりには

暇そうですね

なっ!

なんなんだ
君はっ!

失礼じゃ
ないか!

今日はたまたま
暇なんだよ!

社長

びりっ

やはりこの
契約は
見直すべきです
ここから始まります
な

なにを
するんやっ!

社長

インターネットで
この辺の物件を
探す場合
どういうふうに
検索しますか?

な

地名とか不動産とか
賃貸とかやろ…!?
「○○市 不動産」
とか…

やってみて
もらって
いいですか?

はぁ
なんで
おれが

早くっ!

わかったよ

PC借りるで

母ちゃんより
こわいな…

カタ
カタ

ほら
不動産屋が
でたよ
ではその中から
東尾不動産の
ホームページを
出してください

ちょっと
待ってて…

えっと…どこや

あれ

え…

無い

ホンマに
あるんかいな

無い

どこだ

あ

あった…


東尾不動産
www.higasio.com
不動産物件10000を超す
賃貸・アパート・一戸建て・マン
お探しの物件が必ず見つかり
あったで

5ページ目ですね

え…

大手不動産サイトが
1ページ目に
乱立していて

5ページ目の
東尾不動産に
誰が気づくでしょうか

え…

確かに
そうやな…

東尾…
本当に
ホームページ
作って
利益でてるのか?

でるわけないだろ

利益なんて…

検索上位に
ならないと
意味がないなんて

ホームページを
開くまで
わからなかった…

急いで
ホームページ作った
結果がこれや

…
ここから始まります
お前…
騙したな…

てへ

てへじゃ
ねぇよ!

ひとりだけ
失敗したく
なかったん
だよぉ

つまり
ホームページは焦って
作るものじゃない

う

私も
自分なりに
勉強しました

ホームページを
作るからには
費用対効果の
高いものにしなくては
なりません

そのためには
例えばSEOのように
検索順位を
上げるための施策
が不可欠

ただSEO
にもコストが
かかります

だからこそ
オープンを三ヶ月
遅らせてでも安く仕上げ

削減したコストを
SEOなどに
あてるべきです
500万で
費用対効果の
高いもんが
できるのか?

当然
です

適正価格を導き出し
最高の結果を残す

それが
今の私に課せられた
仕事ですから

わ…
わかった

けど
ホンマに
この前の
削減分で
足りるんか?

実は
もうひとつ
提案が
あります

え
ここから始まります
数日後

驚きました

テキスト等の
単純作業を負担して
いただけるだけでも
助かるのに-

まさか
他のお客様をご紹介
いただける
なんて…

しかも
2社も!

東尾不動産は
ホームページを
作りはしましたが
有効活用できずに
います

そしてもう一件
泥沼旅館は
質の悪い業者で
痛い目にあっています

どちらも
ホームページで
苦労しています

そうですか

ただ
うちを含めて
予算は
限られています

3社分
まとめて
ご相談させて
ください
もちろんです

時期も
うちの都合に
合わせていただけるの
でしたら

勉強しないわけには
いかないですから

ボリューム
ディスカウントは
価格交渉の基本…

どうにか
うまく
まとめられそうね

これで
女将さんとの
約束も守れる…

もう
ホームページは
コリゴリ
ですか?

まさか

え

一回失敗したくらいで
泣き寝入り
してたら
旅館の女将なんて
できません

折を見て
もう一回くらい
チャレンジするつもりですよ

でしたら
ご相談があります
是非ご一緒に…

温泉に入りに
また旅館
行きたいなぁ

次回は10月公開予定

この記事の筆者

原作:星井博文(ほしい・ひろふみ)

漫画家・漫画原作作家。ヤングジャンプにてデビュー。著作に『中京女大レスリング部物語「ちゅうじょ」』(実業之日本社)など多数。

作画:ソウ

漫画家。代表作は『マンガで分かる心療内科』(少年画報社)、『心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG』(マガジンランド)ほか多数。

マンガ制作:トレンド・プロ

主に広告マンガ、イラスト、アニメ、キャラクターの制作を手がけるマンガ制作プロダクション。動機付け、興味の喚起、ストーリー性、分かりやすさなど、マンガの持つ強力な訴求力を活用し、企業が発信するさまざまなメッセージを織り込んだマンガ制作を得意としている。

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アクセス解析は難しすぎる! という人でもユーザーを知り広告も改善できる「Yahoo!アクセス解析」とは? [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 8 分
サイト改善や広告効果の改善にアクセス解析が大切なことはわかっているけど、解析ツールって複雑で難しい……。
Googleアナリティクスでページビューや訪問ユーザーくらいはチェックしているけど、それ以上のことは、どうやればいいのかわからない……。
うちにはアクセス解析の専門家がいないから、広告のクリックやコンバージョンを把握していれば十分じゃないの?

Webサイト運営にアクセス解析が重要であることはいうまでもないが、「難しそう」「面倒そう」という理由から取り組んでいないWeb担当者もいるだろう。

また、最近の傾向としてアクセス解析ツールの多くが高機能や多機能をアピールしているが、未経験者にはかえってハードルが高い印象を与えてしまっている。

たしかに、アクセス解析を極めるのは簡単ではないが、難易度は何をどこまでやるかによって変わる。ユーザーのレベルや目的に合ったアクセス解析ツールを選べば、現在のワークフローや仕事量を大きく変えずにアクセス解析のメリットが得られるはずだ。

そんなWeb担当者に試してもらいたいのが、「Yahoo!アクセス解析」という、Yahoo! JAPANが提供している解析ツールだ。

「誰でも簡単に使えること」を目指して開発されたYahoo!アクセス解析。知識や手間を必要とせず、Webサイトや広告の健康状態が一目で把握できるツールだ。
※画面はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

Yahoo!アクセス解析のおすすめ活用シナリオ

アクセス解析ツールが未導入だったり、過去に使ってはみたものの、そのメリットを実感できなかったりすると、導入に対して腰が重くなるものだ。そこで、まずはYahoo!アクセス解析の導入によって得られるメリットを活用シナリオとして紹介する。

ここで、どんなことができるツールなのかイメージをつかんでもらったら、後半でYahoo!アクセス解析の詳細について解説する。

活用シナリオ1
ECサイトの集客と広告を最適化

ある程度の集客は広告でできているが、コンバージョン数は広告費に比例して増えない。
集客している層がミスマッチなのか、それともWebサイトに課題があるのだろうか……?

解決シナリオ: ユーザーの属性と動きを知る

広告で集客できているなら、どのようなユーザーがWebサイトを訪れているのか(属性や特徴)を調べてみよう。

ユーザーの属性を調べるには、「年代分布」「性別(男女比)」の分析機能を利用する。販売している商品のターゲットが訪問ユーザー層とマッチしているかどうかが確認できる。また、発想を変えて、訪問ユーザーの属性にマッチする商品を扱えないかどうか検討してみてもよいだろう。

広告で集客しようと想定していたユーザー層と大きく食い違う場合は、広告を見直す。数パターン作って、広告のキャンペーン別実績値などを参考に「効く広告」や「コンバージョンしやすい属性」を見極めることもできる。

また、ユーザーが訪問する「時間帯」や「地域」とコンバージョンに相関関係が読み取れるなら、広告最適化の余地があるといえる。ターゲティング機能を使って曜日や時間帯、地域を絞り込めば、費用対効果を高めることができる。

活用シナリオ2
法人向けの製品紹介ページから新規顧客を発見

法人向けの製品を扱っており、新しい営業先を開拓したい。
資料請求をしてもらった企業は把握できるが、数は少ない。こちらから見込みの高そうな企業を見つけて攻めの営業ができれば……。

解決シナリオ: 検索キーワードと組織分析で発見

製品紹介ページのアクセス解析をして、どのような組織(企業)からアクセスがあるかを「組織分析機能」で確認しよう。

Yahoo!アクセス解析では独自のデータベースによって、アクセス元の企業名まで把握できる。これを「訪問組織ランキング」として企業や業種ごとに、アクセスの頻度や日時順に一覧で確認できる。これらの企業は、製品に興味を持っている可能性が高いので、そのまま営業候補先リストとして活用できる。

また、どのような検索キーワードから訪れているかも要チェックだ。このデータは、「ユーザーが何を求めているか=市場ニーズ」と捉えることで、自社製品の何が注目されているのかを絞り込むための参考にできる。

さらに、このキーワードをスポンサードサーチのキーワード設定に反映させれば、広告最適化ができる。

訪問組織ランキングでは、サイトに訪問したユーザーが所属する組織(企業や学校など)の訪問数推移をグラフ表示できる。
※画面はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

活用シナリオ3
スマホからのアクセス比率を参考にサイトをリニューアル

世間ではスマートフォンの利用者が増えていると聞くが、うちのサイトにやってくるユーザーはどうだろう?
スマートフォンユーザーの割合が多ければ、それに対応できるようにリニューアルすべきだが、コストもかかるから簡単には踏み切れない。
事前に利用状況を把握したいのだが……。

解決シナリオ: デバイスや画面サイズによる見極め

Yahoo!アクセス解析の「デバイス」「OS」「画面サイズ」の分析機能から、ユーザーの閲覧環境を把握できる。

PC向けサイトしか用意していないのに、スマートフォンからのアクセスが意外に多かったという例は少なくない。スマートフォンでもPC向けサイトを表示できるとはいえ、使い勝手はよいとはいえない。特にECサイトなどで入力フォームがある場合、PC前提の作りだとスマートフォンでは使いづら過ぎて離脱してしまうこともある。

また、デバイスの種類とコンバージョンの相関関係がわかれば、スマートフォン対応のサイト改修が投資に値するものか、もうしばらく様子見しておくべきかの判断もできる。

スマートフォンのアクセスがサイト内の特定ページだけに限られているなら、そこだけスマートフォン向けページを用意するという手もある。これなら、サイト全体のリニューアルに比べて低コストで済む。

また、顧客の多くがスマートフォンを利用しているなら、広告施策にも反映させよう。検索キーワードや広告コピーなど、スマートフォンを意識したものに変えることで効果を上げることができる。

活用シナリオとして紹介してきた「年代分布」「性別」「地域」「デバイス」などは、グラフでわかりやすく表示される。
※画面はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

Yahoo!アクセス解析は「簡単」「無料」「役立つ」ツール

Yahoo!アクセス解析は、Yahoo! JAPANがYahoo!プロモーション広告の利用者向けに提供しているアクセス解析ツールだ。

原則無料で利用できるが、そのための条件は「1アカウントにつき、月間1億ページビュー数以下の場合」であること。ほとんどの場合はこの条件を満たしているはずなので、無料利用の対象といえるだろう(アクセス解析が未経験だとイメージできないかもしれないが、「月間1億ページビュー」という数字はかなり巨大なサイトの数字だ)。

Yahoo!アクセス解析は、最低限の設定をするだけで、未経験者でも手間をかけずに簡単に必要な情報を把握できて、広告運用に役立てられるように設計されている。次のようなWeb担当者にとって最適なツールだといえる。

  • アクセス解析ツールを使うのは初めて
  • 予算の関係で有償アクセス解析ツールの導入は難しい
  • アクセス解析ツールを導入したがうまく使いこなせていない

ただし、無料で簡単だからといって、決してお試し版というわけではない。Yahoo!プロモーション広告の広告管理ツールから利用設定ができ、機能的にも他のツールと比較してそん色ない。

Yahoo!アクセス解析には、次のような特長がある。

  • 無料で使える※1
  • 誰でも簡単に使える直感的な操作画面
  • リアルタイムでのWebサイト分析が可能
  • 導入のための複雑な設定の必要がない

※1: 1アカウントにつき、月間1億ページビュー数以下の場合

また、代表的な機能として以下のようなものがそろっている。アクセス解析ツールとしての基本は押さえつつ、広告運用に役立つデータをすばやく簡単に把握できるように考慮されている。

【基本解析】
  • ページビュー数
  • ユニークユーザー数
  • 訪問数
  • 参照元※2
  • 入口回数※3
  • デバイス
【広告分析機能】
  • キャンペーン別分析
  • 媒体別分析
  • 媒体と広告の種類との組み合わせ分析
  • 検索連動型広告キーワード別分析
  • 広告の種類別分析
  • コンバージョン分析
  • URLパラメータ設定機能
【独自機能】
  • 組織分析※4
  • ネットリテラシー分析
  • 年代・性別
  • 顧客ID連携機能
  • リアルタイム足あと※5
  • 過去の足あと
  • ニックネーム

※2: ユーザーがWebサイトに訪問する前に利用していたWebサイトのURL情報
※3: ユーザーが最初に訪問したページ(ランディングページ)の訪問数
※4: どのような組織(会社・団体など)からWebサイトへの訪問が多いのか、独自データをもとに、業種別に傾向を判別可能
※5: アクセス解析対象サイトに訪問しているユーザー情報をリアルタイムで表示する機能

さまざまな広告関連の実績値が一目瞭然

Yahoo!アクセス解析は、Yahoo!プロモーション広告の運用支援ツールとして提供されている。広告関連の実績値を確認するためには、パラメータを付けた広告出稿用URLを設定する必要があるが、設定後は以下のような広告効果の各種分析が可能となる。

  • キャンペーン別:キャンペーン単位での実績値
  • 広告の種類別:クリック課金型広告やバナーなど種類別の実績値
  • 媒体別:検索エンジンや広告出稿サイトなど媒体単位での実績値
  • 検索キーワード別:検索連動型広告で検索されたキーワードに関して、媒体単位での実績値
  • 媒体と広告の種類との組み合わせ
  • コンバージョン一覧:コンバージョンIDごとの実績値
コンバージョン一覧からは、コンバージョンIDごとの「コンバージョン数推移」「流入経路」「日別コンバージョン数」を確認できる。
※画面はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

たとえばYahoo!プロモーション広告の担当者なら、次のようなことは把握しておかなければならない。

  • どのような検索キーワードでWebサイトに集客できたか
  • コンバージョンに至ったインターネットユーザーの検索キーワードの傾向
  • 集客やコンバージョンに対する1人あたりのコスト(CPCやCPA)
  • Webサイトを訪れたインターネットユーザーのサイト内行動
  • Webサイトを訪れたインターネットユーザーの属性

これらは、広告管理ツールで測れるものもあるが、それだけでは決して十分だといえない。「広告効果」や「Webサイトの利用実態」を知るための最適な方法は、アクセス解析ツールを導入して分析することなのだ。

とはいえ、アクセス解析ツールは種類が多く、さらにツールによって使いこなせるスキルレベルの差が大きい。専門知識を持ったアクセス解析の担当者を用意できればいいが、中小企業だと難しいこともある。あくまでもWebサイト運営や広告運用を支援するためにするもので、アクセス解析のエキスパートを目指すわけではない。

そんな人の助けになるのが、Yahoo!アクセス解析なのだ。

最大の魅力は“誰もが直感的に使えるわかりやすさ”
エキスパートから見たYahoo!アクセス解析

ネット広告代理店の株式会社セプテーニで、企業の広告運用をサポートしている余川大介氏は、自らもYahoo!アクセス解析を活用している。エキスパートとして、日ごろからさまざまなツールに触れている余川氏にとって、Yahoo!アクセス解析の魅力は「誰でも直感的に使えるわかりやすさ」にあるという。

余川 大介 氏
株式会社セプテーニ
SEM本部 戦略企画課
マネージャー

さまざまな解析ツールがありますが、最近はどれも高機能化を目指す傾向にあります。その一方で、操作が複雑でマニュアルを読まなければ使いこなせないものになっています。その中で、Yahoo!アクセス解析は“わかりやすさ”が重視されていて、誰でも直感的に扱えます。そこが最大の魅力だと感じています。

Webサイトをビジネスに活用するには、顧客を知ることが第一歩。これは広告運用も同様です。Yahoo!アクセス解析では、訪問者の性別、年代、所属組織、さらにリテラシーのレベルまで把握できます。これらは広告配信のセグメントをどう切るかの参考になります。

重宝している機能の1つが、アクセス元のIPアドレスと企業情報をひも付けてランキングで表示する「訪問組織ランキング」で、見込顧客の発見ツールとして活用しています。技術的には他のツールでもできないわけではないですが、そのひと手間がないことだけでも担当者にとってありがたいですし、アクセス解析の初心者ならなおさらです。

他にも、同じYahoo! JAPANが提供しているYahoo!タグマネージャーとの連携が前提であるため、十分に動作検証されていることも、安心して導入できるポイントです」(余川氏)

導入はいつもの広告管理ツールから

Yahoo!アクセス解析は、先述のようにYahoo!プロモーション広告の利用者に対して提供されている。導入のための設定は、広告管理ツールの「運用サポートツール」タブから行う。

Yahoo!アクセス解析の利用設定は、広告管理ツールの「運用サポートツール」タブから行う。
※画面はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

設定は、以下の3ステップで行う。登録するWebサイトのドメイン情報の入力は、事前に確認しておけば難しくはないだろう。

  1. 利用規約への同意
  2. アクセス解析の対象にするWebサイトの情報入力
  3. アクセス解析用タグの取得と埋め込み

タグは、Yahoo!タグマネージャーを使ってWebサイトに埋め込む必要があるので、Web担当者や制作会社に確認しよう。これまでサイトリターゲティングなどを利用しており、すでにYahoo! JAPANユニバーサルタグを設置済みなら、この工程は省略できる。

より詳しい導入手順や設定資料が以下のページで公開されているので、参考にしてほしい。

◇◇◇

今回は、アクセス解析への取り組みの第一歩として、Yahoo!プロモーション広告ユーザーには導入しやすいYahoo!アクセス解析を紹介した。

おすすめの理由は、Yahoo! JAPANが広告運用のために提供していて、原則無料で利用できることはもちろんだが、必要十分な機能を備えていて、かつ簡単に利用できるからだ。

より高機能なツールも存在するが、その分高価だったり、使いこなすためのスキルが要求されたりと、一長一短である。広告運用を軸に、支援としてアクセス解析を行うなら、Yahoo!アクセス解析は有力な候補の1つになるはずだ。

※この記事の内容は、2014年7月現在の情報に基づいています。Yahoo!プロモーション広告およびYahoo!アクセス解析では、さまざまな機能改善を行っ ており、実際の画面やボタンの名称等は変更される場合があります。

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この記事の筆者

【撮影】
石川 恵愛
株式会社Lab

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オリジナル記事:アクセス解析は難しすぎる! という人でもユーザーを知り広告も改善できる「Yahoo!アクセス解析」とは? [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum
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シロク、スマートフォンプッシュ通知配信・解析サービス「Growth Push」を海外展開 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告のサイバーエージェント子会社でスマートフォン向けサービスのシロクは、同社のスマートフォンプッシュ通知配信・解析サービス「Growth Push(グロースプッシュ)」を海外展開する、と7月29日発表した。ユーザーインターフェース(表示様式)を欧米向けにカスタマイズした英語版のGrowth Pushを米国を中心に海外のアプリ開発者に広く提供する。

Growth Pushは、ユーザーがアプリを起動していなくても「iPhone」や「Android」端末に通知を送ることができるアプリ開発者向けのプッシュ通知配信・解析サービス。プッシュ通知の自動配信や、配信対象を限定したセグメント配信が可能で、通知に対するユーザーの動向を解析して最適化できる。2013年7月に始め、配信した通知は1年で累計5000万端末を超えている。

サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

シロク
http://sirok.co.jp/

Growth Push
http://growthpush.com/

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LINE、スマートフォンECサービス「LINE MALL」で定額配送サービス「LINE配送」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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アプリ開発・運営のLINE(ライン)は、同社が運営するスマートフォンECサービス「LINE MALL」で、出品者向けのサイズ別定額配送サービス「LINE配送」を7月30日に始めた、と同日発表した。ダイレクトマーケティング事業のフェリシモの物流サービスと連携し、出品者・購入者間の商品発送を代行する。サイズ別に国内一律料金にする「定額配送」と、個人間同士の氏名、住所、電話番号、振込先情報など個人情報のやり取り不要な「匿名配送」を実施する。

定額配送料は、3辺の長さの合計が60cmまでの650円~同140cmまで1250円の5段階で設定した。距離によって異なる一般的な送料より抑えられる。LINE MALLは商品価格に送料を上乗せした額を商品代金として出品する仕様だが、配送先によって料金が異なるため、遠方になると出品者の利益が下がることが指摘されていた。さらに、購入者と出品者の間で個人情報の取得が必要になり、売買をためらうケースもあった。LINE配送によってこうした問題を解決する。

LINE
http://linecorp.com/

LINE MALL
http://mall.line.me/

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矢野経済研究所、クラウドソーシングサービス市場調査で2013年度の流通金額規模は215億円 [ニュース] | Web担当者Forum

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調査・コンサルティングの矢野経済研究所は、クラウドソーシングサービス市場の調査を行い、結果を7月30日に発表した。2013年度のクラウドソーシングサービス流通金額規模は、仕事依頼金額ベースで前年度比101.7%増の215億円だった。クラウドソーシング事業者に対する直接面談や電話、メールでの取材、文献などで4~7月に調べた。クラウドソーシングサービスは、企業・団体がインターネットを介して不特定多数の登録ワーカーに業務を委託するサービスを指し、調査では、依頼した仕事の金額総額を流通金額規模として算出した。

2011年3月の東日本大震災以降の在宅ワークやテレワークへの需要の高まりを背景に、流通金額規模は2012年度に前年度比140.5%増と高い伸びを示した。2013年度はクラウドソーシング事業者の積極的なPRの効果もあり、認知度がさらに高まり、引き続き順調に増加した。2014年度には、業界団体の一般社団法人クラウドソーシング協会が設立されて利用促進への取り組みが進むため、さらに成長が期待される。2012年度から2018年度までの年平均成長率は60.5%で推移し、2018年度には流通金額規模は1820億円に達する、と予測している。

矢野経済研究所
http://www.yano.co.jp/

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コンテンツマーケティングで重要なペルソナ設定の三原則を「恋愛」で考えてみた [インフォバーン総研] | Web担当者Forum

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この記事は、インフォバーン総研で公開された記事を、許諾を得てWeb担当者Forumで転載したものです。

ペルソナ

「恋というのは一つの芝居なんだから、筋を考えなきゃだめだよ」by 谷崎潤一郎

あなたにいま、片思いの人がいたとします。その人のことをもっといろいろ知りたいと思うでしょう。そして、自分の思いも伝えたいことでしょう。いつか、その人に振り向いてもらい、自分のことも好きになってもらいたいと思います。

マーケティングにおいて最初に考えなければならないのが、この「片思いの人」にアプローチするための「筋」です。「筋」を描くには、まず相手がどんな人かを見極める必要があります。それをコンテンツマーケティングではペルソナ設定と呼びます。

ペルソナとは一言で表すと「企業にとって最も重要で象徴的な顧客モデル」。言い換えると、年齢・性別・職業・年収・趣味・嗜好・性格、さらにはオーディエンスの隠れたニーズや行動パターンなど、観察やインタビューで得られた調査データを、ひとりのオーディエンス視点のストーリーとして凝縮した人物モデルです。

ペルソナを作成する際には、守るべき3つのルールがあります。

1)Everybody is Nobody

「八方美人」という言葉がネガティブな使い方をされるように、誰にでも愛されようとする人は、実は誰からもあまり愛されません。ペルソナとは、顔の見える「ひとり」にフォーカスするための手法です。不特定多数に「みなさん」と呼びかけても人ゴトとなり、メッセージは誰にも届きません。

よくメールでBccで展示会やパーティの招待をしたり、宣伝をする人がいますが、Bccにレスをする人がどれくらいいるでしょうか。あれは「不特定多数に声をかけているのであって、あなたに個別にお願いしているわけではありません」と表明しているようなものです。ラブレターを不特定多数にBccで送っていることを想像してみてください。

不謹慎かつナンセンスな行為だと思いませんか? 顔の見える「ひとり」にフォーカスするためには、個人の顔が具体的に浮かぶような人格やライフスタイルを設定することが必要不可欠なのです。

2)30%ではなく30倍

ターゲットの母数が減ることを懸念して、ペルソナのターゲットをむやみに広げることは大きな過ちです。ペルソナを設定するときに、「ターゲットをひとつの属性に絞ることで、他の大多数を切り捨てることになるのでは?」と懸念する方も多いですが、それは正しくありません。ペルソナは、不特定多数のファクト(定量調査、定性調査)に基づいて作られているため、極端に偏った人格ができることはありえません。

ペルソナを作ることは、「その他大多数」を切り捨てることではありません。ペルソナを通してターゲットの典型的な心理を理解することで、よりターゲットに適した企画を考えたり、サービスを考えることが可能になります。ペルソナ設定は、100人に声をかけて、「数打ち当たれば」の思いで30%(30人)の人に興味を持ってもらう手法ではなく、あるペルソナ設定をした確実なひとりに訴求し、そのペルソナに共感する30人を獲得する手法なのです。

3)占い師の如く

ペルソナ設定には、定量調査などで収集されたオーディエンスのデータに加え、「ひとりの生身の人間」としてのストーリーが欠かせません。重要なのはオーディエンスも気づいていない深層心理にまで踏み込み、「ひとりの生身の人間」を理解することです。正しいペルソナには、サイエンス(適切な設計と手法のもと行われた調査から得られる事実)と、アート(パーソナリティと価値観を誰もがすぐに理解し、記憶できるストーリーとしてアウトプット)の両立が必要不可欠なのです。

非科学的な占いが現代社会でもこれだけ支持されて人気があるのは、過去の人間の営みを類型化し、その類型化したパーソナリティと価値観をだれもがすぐに理解し、記憶できるストーリーとしてアウトプットしているからにほかなりません。相手の立場になって深層心理に踏む込むことで、人は心を動かされたり、考えさせられたり、安心したりするのです。

以上、3つのルールを踏まえたうえでペルソナ設定を行うと、コンテンツの発信側にとっては下記のような3つのメリットが生まれます。

  1. オーディエンス視点のストーリーを提供できる
    オーディエンスの視点になってニーズを探っていくので、ターゲットとなるオーディエンスの共感を得やすくなります。
  2. ターゲットの理解が深まる
    ターゲット像が可視化されるため、誰に何をどのようにして伝えるべきかが明確になり、発信すべきコンテンツが作りやすくなります。
  3. 一貫したオーディエンス像が共有できる
    ひとつのターゲット像を明確にすることで、プロジェクトメンバーだけでなく、部門や立場によって解釈がブレなくなります。

谷崎潤一郎 が「恋というのは一つの芝居なんだから、筋を考えなきゃだめだよ」と言ったように、恋愛をするとき、あなたは「恋愛」というステージに立ち、芝居を演じます。相手に関するさまざまな情報をリサーチ・分析し、目指すべきゴールに向けて「筋」を描いているのです。

相手の性格、生い立ち、仕事、趣味、好きな食べ物、好きな異性のタイプなどなど……好きな人を構成する要素をプロファイリングし、人物像を詳細に具現化することでしょう。そして、自分の描いた「筋書き」に沿って、その人のニーズや趣向性に対して、自分をどうアピールすれば効果的なのかを考えます。

ペルソナ設定とは、「恋愛」というステージで「筋道」を考えながら、好きな人とお互いのゴールを模索していくために必要な初期設定なのです。

オリジナルの記事はこちら:顧客との“恋愛”に効くペルソナ三原則(2014/04/09)

Web担当者Forum主催の「オウンドメディアのコンテンツ企画・作成ワークショップ」第2期で講師を務めます。

企業が発信している情報をユーザーにとって役立つ情報として発信していくことが、コンテンツマーケティング、オウンドメディアにとって重要なポイントです。そのノウハウを2日間にぎゅっと凝縮した講座を9/11(木)・12(金)で開催します。

インフォバーン総研
インフォバーン総研について

インフォバーン総研とは、“ヒトとココロを動かすデジタルコミュニケーション戦略”をテーマとした情報を提供している株式会社インフォバーンが運営する公式ブログです。

この記事の筆者
ユーザー 成田幸久(インフォバーン) の写真

成田幸久

株式会社インフォバーン執行役員/プロダクション部門 部門長 コンテンツ開発ユニット統括。

AMEX会員誌、『ワイアード』日本版、JAL機内誌などで副編集長を務めた後、2004年インフォバーン入社。ニフティのブログサービス『ココログ』の立ち上げ時に、眞鍋かをりなどの著名人ブログをプロデュース。ほかにPC・モバイルと連動した通販誌『カタロガー』編集長、セブン-イレブンとヤフーの共同事業メディア『4B』の編集長を務めるなど、数多くのWebメディアの企画・運用を手がける。

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“有料リンクは今でもSEOに効く”の真実と判断のカギ など10+2記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

“有料リンクは今でもSEOに効く”の真実と判断のカギ
★★★★☆ランドが簡潔にまとめた(Rand Fishkin (@randfish) on Twitter)

「有料リンクは今でも効くのか?」

グーグルが有料リンクを取り締まり、その効果をどんどん減らしているとはいえ、有料リンクを販売する事業者は絶えないし、それを利用する企業もゼロにはなっていない。

この件に関して、Mozのランド・フィッシュキン氏が、こんなツイートを投稿した。

有料リンクは今でも効果があるのだろうか? 効果があることもある。だけど、Googleは有料リンクを厳しく追い詰め続けるだろうと、僕は予測する。

有料リンクには効き目があるがリスクが伴う」と主張した記事に対するコメントだ。

続いて、次のようにもコメントしている。

有料リンクには大きな問題が2つある。

  • リスクにさらされる
  • よりROIが高いマーケティングに投資しないことの機会損失

まったくもってそのとおりだろう。

「なんだかんだいって、有料リンクは、まだまだ効く」というのは、残念ながら事実だろう。しかし、今後もそうだとは限らないし、どこかのタイミングで効果がマイナスになる可能性もある。

「今すぐに、時間をかけずに効果を出したい、将来どうなろうが気にしない」という方針で行動するのか、将来も含めて考えるのかは、各自が判断することではあるのだが……。

日本語で読めるSEO/SEM情報

「コンテンツのボリューム+品質」は鉄板SEO
★★★★☆CAのインハウスSEOのつぶやき(木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan) on Twitter)

サイバーエージェントで、アメーバブログのインハウスSEOのリーダーを務めている木村賢氏のツイートを紹介する。

日本でも有数の大規模サイトのSEOに奮闘している人物の発言には重みがある。

「コンテンツが大切」というのは、サイト全体でみると質に加えて量も関係する、しかも単に量が多ければいいというものでなく、「質の高いコンテンツの量」が必要だということ。

昔は自動生成のページや中身の薄いページでも「コンテンツ」として扱われていたのかもしれないが、これからはそうもいかないということだろう。

となると、サイトのターゲット層を理解し、そのニーズや悩みを把握し、それらに対して価値を提供するコンテンツをどんどん作っていくということになるが、それは簡単なことではない。

しかし、そもそも「コンテンツ」というのはそういうものだ。検索エンジンが生まれる前から、「価値のあるコンテンツ」というのは、相当の手間をかけて作っていたものだ。本来あるべき状態に近づいてきたのだと考えるのがいいだろう。

グーグルがモバイルに注力する理由
★★★★☆パフォーマンスアップも重要(HTML5Experts.jp)

グーグルがモバイルにより積極的に取り組んでいる理由と、モバイルのパフォーマンスを上げるための重要性を、グーグルが提供した情報を引用しながら説明している記事。

グーグルが6月に米サンフランシスコで開催した「Google I/O」という開発者向けの公式カンファレンスの情報から、モバイルとパフォーマンスに関して具体的に解説している。

モバイル対応の大切さは今さら強調するまでもないとは思う。それでもグーグルが持つデータを知ると、その緊急性・優先性をさらに感じるに違いない。

カンファレンスの特性から開発者向けの内容も含まれるが、このコーナーの主なターゲットであるあなたのようなウェブ担当者にとっても、非常に価値ある情報も多いはずだ。

グーグルから夏休みの宿題「サイト運営のコツの復習」
★★★☆☆確実に実行できているかチェック(Google ウェブマスター コミュニティ on Google+)

サイト運営に役立つウェブマスター向けのTIPS(ちょっとしたコツ)を、グーグルのサーチクオリティチームがGoogle+のコミュニティで共有した。

シリーズで投稿するようだ。まずは2回分を紹介する。

ウェブマスター ツールのメール通知をオンにして、サイトの問題を素早くキャッチ

ウェブマスター ツールのメール通知をオンにして、サイトの問題を素早くキャッチしよう。
http://goo.gl/AlaLc5

→元の投稿はこちら

ページのタイトル、スニペットは、ページに合わせて適切に設定されていますか?

ページのタイトル、スニペットはページに合わせて関連性高く、正確に設定されていますか?ぜひ確認してみましょう! https://support.google.com/webmasters/answer/35624?hl=ja

→元の投稿はこちら

どちらもできていて当たり前のことだが、再度チェックしよう。

アフィリエイトサイトをグーグルはどう見ている?
★★★★☆グーグル社員とのライブ Q&A 7月版(ウェブマスター オフィスアワー)

恒例となったグーグル日本のサーチクオリティチームによる「ウェブマスター オフィスアワー」の、7月の回が開催された。「ウェブマスター オフィスアワー」は、Google+のハングアウトオンエアを利用したビデオQ&Aだ。

次のような内容を中心に、参加者からの質問に金谷氏と長山氏の2人が回答している。

  • アフィリエイトサイトのテーマ、ランキングなどについて
  • (not provided) の増加について
  • 画像サイトマップの送信とインデックスについて

録画がYouTubeにアップされている。参加していなければ視聴しておこう。

グーグル公式のiPhone用GAアプリのレビュー
★★★☆☆アクセス解析のプロはそれなりに評価(リアルアナリティクス (Real Analytics))

グーグルは、Googleアナリティクスの公式iPhoneアプリを最近公開した。このアプリのレポートの種類や機能の特徴、そして使用感を小川卓氏がレビューした。

次のように全体的な印象を述べている。

User Interfaceも分かりやすく、レポートがスムーズに(それこそPCより早く)表示されるので、使っていて気持ちよかったです。アカウントやビューの切り替えも簡単に行えます。使い勝手に関しては今まで出たGoogle アナリティクスアプリの中では最もよいと感じました(どれがリンクになっているか気づきにくい部分はありますが)。またレポートや機能に関しても必要充分な物が用意されており、ちょっとした数値の確認から、数値の変化の原因特定まではこのアプリ内で完結することができます。さすがに「分析」までは難しいですが(カスタムセグメントやセカンダリディメンションが使えないので)、それはアプリという形式に求めるものではないかと。

一部の機能は利用できず、PCインターフェイスの完全な置き換えにはならないようだが、アクセス解析が日々の重要な業務になっている人や、PCのない状況でもデータを随時チェックしたい人には、利用価値があるかもしれない。

ただし、電車のなかでチェックして社外秘ともいえる自社サイトの情報を第三者に見られてしまったり、スマホを紛失・盗難してしまったりといった事故がないように、情報管理には十分気を付けよう。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

米グーグル(google.com)で、正式&テスト的に導入された検索結果の新しい機能を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 検索結果のパンくずリスト、スニペット、タイトルの正しい設定方法
  • グーグルの評価を上げるためにメインコンテンツのソースは上部に記述すべきか
  • ランドが激怒! Mozからのリンクが不自然リンク扱いされた
  • グーグルのアルゴリズムは万国共通なのか?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 今週は更新なし

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

検索結果のパンくずリスト、スニペット、タイトルの正しい設定方法
★★★★☆グーグルからのアドバイス(Google Webmaster Help Forum)

グーグル検索結果での「パンくずリスト」「スニペット」「タイトル」の改善について、ある掲示板サイトの運営者が、グーグルの公式ヘルプフォーラムで質問した。

グーグルのジョン・ミューラー氏がアドバイスした。掲示板ではないサイトにも参考になるので紹介する。

  • パンくずリスト

    パンくずリストは意味がある。検索結果でユーザーのちょっとした案内になる。サイト内の完全な構造を反映したものである必要はないが、ユーザーがそのスレッドを訪問したときにサイトで見るものと類似させたほうがいい。

    パンくずリストを実装するなら、ヘルプセンターで説明しているフォーマットを必ず使うようにする。schema.orgで定義されているパンくずリストをグーグルはサポートしていないので注意してほしい。

  • スニペット

    検索結果のスニペットは、meta descriptionタグやコンテンツ、ユーザーのクエリに基づいて自動的に生成される

    meta descriptionタグの記述である程度は指定できるが、それをアルゴリズムが検索結果に使うかどうかは保証できない。

  • タイトル

    スニペットと同じように、そのページのtitleタグをアルゴリズムが書き換えることがある。ときにはユーザーのクエリに応じて書き換えることすらある。

    (掲示板での質問投稿のタイトルに)「解決済み」のような言葉を付け加えてサイトで表示していたとしても、検索結果で表示されるかは、やはり保証されない。

グーグルの評価を上げるためにメインコンテンツのソースは上部に記述すべきか
★★★★☆高速化のためにはそうしたほうがいい(WebmasterWorld)

「HTMLのコード上でメインコンテンツのソースが上に書かれているほうが、グーグルの評価が上がる」と聞いたが、これは本当だろうか?

自分が管理するサイトは、現状では、headセクションにscriptタグなどがたくさんあり、その後に国や年齢を選択するリストのコード、そしてその後にようやくメインコンテンツのソースが来るのだが、変えたほうがいいのだろうか。

こんな質問がWebmasterWorldフォーラムに投稿された。

結論からいうと、HTMLで上のほうにメインコンテンツのソースがあるからといって評価が上がるということはない

まず、headセクションにコードがたくさん存在し“肥大化”したとしても、検索結果に悪い影響を与えることはない。もう5年以上も前になるが、グーグルのマット・カッツ氏が説明したことがある。

また、現在のグーグルは、我々がブラウザで表示するようにレンダリングでき、メインコンテンツがどれなのかを認識できる。必ずしもソースに依存する必要はない。ソースコード上の配置が評価に直接影響しないことを、筆者はマット・カッツ氏に直に確認したことさえある。

だが、メインコンテンツより上のソースを“スリム化”にするに越したことはない。理由はページの表示スピードを速くするためだ。

グーグルはモバイルにおいて、ファーストビュー内のコンテンツだけでも1秒以内に表示させることを推奨している。メインコンテンツを先に表示させるには、メインコンテンツのソースをより上部に記述すべきだ。

余分なコードも省いたほうが、より速く読み込ませることができる。CSSやJavaScript(非同期処理に指定していないもの)がhead内にあると、そのファイルをサーバーから取得して読み込んで処理するまで、後続のコンテンツの表示処理が保留されるからだ。

ファーストビューのコンテンツに影響しないCSSやJavaScriptを読み込む場所を変えるだけでも、ユーザーが感じる「表示の早さ」が改善されるという。この点は、グーグルが提供しているPageSpeed Insightsでサイトをチェックしてみるとわかる。

まとめると、次のようなところだろうか。

  • メインコンテンツのソースを、HTMLで上の位置に記述したとしても、それだけで検索エンジンの評価が上がることはない。
  • ただし、ページ表示の高速化のために、メインコンテンツより上のソースを整理することは、ユーザーにとっても表示が高速化される価値がある。

ランドが激怒! Mozからのリンクが不自然リンク扱いされた
★★★★☆問題視されたのはMozではなく記事寄稿者の行い(Moz)

Web担の月曜日のMozの翻訳コラムは長く続いている人気コーナーだ。当然のことながら、元記事は質が高く、Mozにはそんなハイクオリティなコンテンツが日々投稿されている。

しかし、なんと驚くことなかれ、Mozの記事が不自然なリンクの出どころとしてグーグルに指摘されたのだ。その記事はユーザー投稿記事だったのだが、Mozのユーザー投稿記事は、Mozの編集者の厳しい審査をパスしなければ掲載されない。不自然リンクの源になるような低品質なコンテンツであるはずがないのだ。

にもかかわらず、グーグルはMozの記事を問題視した。

Mozの共同創設者であり、Wizard of Moz(モズの魔法使い、“オズの魔法使い”にかけている)の肩書きをもつランド・フィッシュキン氏が激怒している。

グーグルがよく調査もせずに適当にリンク元を選んだのだろうか? それとも何かの手違いがあったのだろうか?

記事のコメント欄やソーシャルでの共有から判断すると、どうやらグーグルは間違った対処はしていないようだ。

大きな問題点は次の2つだ。

  • 記事寄稿者は、不正なリンク構築を長年に渡って続けていた。
  • 問題視されたMozの寄稿記事から張られた寄稿者のサイトへのリンクのアンカーテキストは、文脈とは関連性に乏しい、その寄稿者が上位表示を狙っているSEOキーワードだった。

グーグルがダメ出しをしたのは、リンク元であるMozに対してではない。記事寄稿者の過去の行いとリンク先サイトとの関係にダメ出しをしたのだ。もし、記事寄稿者が過去に不正なリンク獲得を常習的に繰り返していたのではなく、たまたまMozの記事からのリンクのアンカーテキストがそのキーワードであっただけだったならば、問題視はされなかったかもしれない。

積み重ねてきた悪行をグーグルは許さなかったということだろう。

グーグルが不自然リンクのサンプルを提示するのは、「そのリンクを削除するべし」という意味ではない。グーグルが不自然だとみなすリンクのパターンを伝えるために提示しているのだ。必ずしも、リンク元のサイト(今回の例でいえばMozというサイト)の評価の良し悪しが問題になるとは限らないのだ。

Moz(ランド・フィッシュキン氏)側にも言い分は当然ある。だが記事の品質チェックは厳格に実行していたが、不自然扱いされ得る、SEO目的のアンカーテキストを見抜けなかったMozの編集者に落ち度がゼロだったとは言えないのかもしれない。

グーグルのアルゴリズムは万国共通なのか?
★★★★☆国や言語によって異なる(Search Engine Roundtable)

グーグルのアルゴリズムは世界中の国や言語で同じように動作するのか?

ブラックハット系のSEOフォーラムに投稿された質問を、バリー・シュワルツ氏が自身のSEOブログで取りあげて解説した。

一言でいえば、答えは「ノー」だ。すべての国や言語で同じく動作するわけではない。

具体的な例を挙げれば、パンダアップデートは2011年2月に英語を対象に初めは実施された。17か月後にアジア圏の言語を対象に、日本語や韓国語にも導入された。

一方で、ペンギンアップデートはもっとグローバルで、どの言語のサイトにも衝撃を与えた。

言語によってグーグルがコンテンツを理解するプロセスは違う。その国に固有のタイプのサイトもあるだろう。ポーランドのように、より激しいスパムが横行している国もある。

このように外見上は同じでも、言語や国に応じて最も適切に機能するようにグーグルはアルゴリズムを調整している。また、その言語だけ、たとえば日本語だけに適用するアルゴリズムすら存在する。

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この記事の筆者
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鈴木 謙一(すずき けんいち)

「海外SEO情報ブログ」の運営者。株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役インディペンデント・コントリビュータ。

海外SEO情報ブログは、SEOに特化した日本ではもっとも有名なSEO系ブログの1つ。米国発の最新のSEO情報を中心に、コンバージョン率アップやユーザーエクスペリエンス最適化のための施策も取り上げている。

正しいSEOをウェブ担当者に習得してもらうために、ブログでの情報発信に加えて所属先のセルフデザインでは、セミナー講師や講演スピーカーを主たる役割にしている。

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オリジナル記事:“有料リンクは今でもSEOに効く”の真実と判断のカギ など10+2記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum
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Webサイト配信に求められる3つの要件は「高速化」「セキュリティ」「ROI」/アカマイ・テクノロジーズ [【レポート】Web担当者Forumミーティング 2014 Spring] | Web担当者Forum

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企業のマーケティング活動にとって欠かせない、Webサイトに求められる要件とは何だろうか。「最高のユーザー・エクスペリエンスを実現するコンテンツ配信プラットフォーム」と題して登壇したアカマイ・テクノロジーズの岡本智史氏は、“どのようなサイトを作成するべきか”ではなく、“どのようにサイトを配信するべきか”にフォーカスした講演を行った。

クリックするとセミナー動画が別ウィンドウで開きます(動画制作:株式会社ヒューマンセントリック)

Webサイトの表示が遅ければ、意思決定前に去っていく

アカマイ・テクノロジーズ合同会社
マーケティング本部
プロダクト・マーケティング・マネージャー
岡本智史氏

まず岡本氏は、ガートナーが行った年商500億円以上の米国企業250社のマーケティング担当者の調査を紹介する。さまざまな企業のマーケティング活動のなかで、重要なものを1位から3位まで選択するという調査から、一番大切なのは「Webサイト」、次いで「ソーシャル連携」だと考えていることがわかったという。

企業のマーケティング活動で一番大切なのはWebサイト

一方、日本ではどうだろうか。平成22年度の経済産業省「消費者購買動向調査」によると、製品やサービスを選択するときに信頼できる情報源は何か、という意識調査における1位は「テレビ」となったものの、2位には「企業公式サイト」、3位には「価格比較サイト」、4位には「クチコミサイト」とWebサイトが続いた。日本においても、エンドユーザーにとってWebサイトは意志決定の重要なファクターであるのは間違いないと言えるだろう。今後、デジタルネイティブが成長するにつれ、さらなるWeb化の流れは加速する

Webサイトを構成する要素は複数あるが、そのなかで鍵となる要素はなんだろうか。デザインやナビゲーション、情報、カスタマーサービス、ブランディング、顧客との関係構築、オンライン取引、コミュニティ機能などの要素があるなかで、岡本氏はコンテンツ作成の観点ではなく、コンテンツ配信の観点から下記の3点を挙げる。

コンテンツ配信の重要要素
  • 高速
  • 安全
  • ROI(投資対効果)

デザインを重視し、良いコンテンツを制作することも大切です。しかし、どんなにすばらしいコンテンツであったとしても、サイトの表示が遅かったり安全ではなかったりしたら、消費者は意志決定の前にサイトを離れてしまうでしょう。売上拡大のため、どのようなWebサイトを作るべきかは他社様におまかせします。アカマイは、売上拡大のため、どのようにWebサイトを配信するべきかの部分をお引き受けします(岡本氏)

モバイルの伸長とますます複雑化するチューニング

一昔前までなら、Webサイトを高速化するためのチューニングは簡単だった。なぜなら、Webサイトは静的コンテンツが中心のシンプルで軽いものが多く、ユーザーの閲覧デバイスはほぼデスクトップであり、ネットワークは安定した固定回線で、ブラウザはIEが多数を占めていた。そうした王道の組み合わせを前提としてチューニングを行えばよかったのだ。

しかし現在、Webサイトにおける動的コンテンツの割合は急上昇しつつあり、リッチ化/双方向性の本格化も進んでいる。エンドユーザーの利用環境においても、モバイルデバイス/モバイル回線が爆発的に増え、OSやブラウザも多様化している。

調査会社のBI Intelligenceによると、2013年に世界でインターネットに接続されているデバイスは約37億台。うち、デスクトップPCとノートPCは約12億台、スマートフォンとタブレット端末は約20億台だという。今後もモバイル端末の著しい成長が見込まれるが、さらにデジタルカメラ、ウェアラブル端末など新しいカテゴリのインターネット接続端末が増えてくるだろう。ネットワークも、有線やWi-Fi、4G(LTE)、3Gなど回線によってパフォーマンスは異なる。ユーザーがさまざまな環境で、常時インターネットに接続する状況は当たり前になってくる

端末、ディスプレイサイズ、ネットワーク回線、ブラウザなどさまざまなシチュエーションでのサイト閲覧はもはや当たり前

しかし、これらに対応する“高速化チューニング”は、Web担当者が行うべきタスクなのでしょうか(岡本氏)

岡本氏は、Web担当者はデザインやコンテンツなどのコアの部分に注力し、煩雑性を増し、専門性を求められる“配信”に関しては外部ベンダーに任せるのが効率の良いやり方だと力説する。

グローバルサイト統合に関する4つの課題と地理的な問題

続けて岡本氏は、「サイトのグローバル対応についての問い合わせが増えている」と、グローバルサイトならではのコンテンツ配信の主な課題4つを挙げる。

課題1:グローバルコンテンツのガバナンス

海外市場に向けて進出する場合、現地にすでにWeb資産がある場合はそれを日本のサイトと統合する必要がある。これから海外に出ていくという場合は、現地に新たにヒトとモノを置いて情報を配信していく必要があるだろう。どちらにしろ、日本で一括してコンテンツのガバナンス(統一化)を図っていかなくてはならないのだ。実際に海外に進出してみると、現地でのWebサイトの構成がめちゃくちゃで、ロゴの色が日本と異なるといった例も珍しくないという。

課題2:Webシステムの統合による総保有コストの削減

複数の地域でWebサイトを展開している場合は、膨大な運用コストがかかる。それらを統合してTCO(Total Cost of Ownership:システムの総保有コスト)を削減せよ、と迫られる場合もある。TCOの削減という意味でも、Webシステムの統合は大切になってくる。

課題3:Webシステムの高信頼性による災害復旧対策

2011年の震災時には、企業の事業継続に対する問題がクローズアップされた。Webシステムを1拠点で集中管理していると、万一被災した場合に、事業継続が不可能あるいは大幅に遅れてしまい、ビジネス上の大打撃を受ける。Webシステムの高信頼性(2拠点化)によるディザスタリカバリ(災害復旧)対策も課題の1つである。

課題4:マーケティングナレッジの共有

商品によって状況は異なるが、グローバルに事業展開を行う際には、各国の消費者のレスポンスなどのナレッジを全社で共有したいというニーズは大きい。

高速化
世界に広がる“アカマイ網”で高速配信を実現

岡本氏はグローバルサイトの課題を挙げたが、この4つ以上に根本的な問題があると指摘する。物理的に離れた地域に、日本からコンテンツを配信することで生じる遅延だ。どんな優れたコンテンツであっても、遠く離れた国の現地ユーザーが閲覧した際に、Webサイトの表示速度が遅ければ不満を感じてしまうことになる。そうなると、離脱や直帰などが起こりやすい状態になってしまう。

アカマイは、こうしたWebサイトの表示高速化の課題に対して、基本的には3つのアプローチで対処していく。

  1. Webページのキャッシュ
  2. ルート(経路選択)の最適化
  3. 通信プロトコルの最適化(TCPコネクション終端、ウィンドウズサイズ変更)

そもそもインターネットは、回線の帯域や速度が保証されるものではない。遅延やパケットロスというインターネット自体が抱えている問題がある。そこでアカマイが提案するのが、92カ国900都市に、15万台近くのエッジサーバーを置くことで世界を結ぶ“アカマイ網”だ。

通常、ユーザーがWebサイトを表示する際には、運営する企業のWebサーバーのデータにアクセスしに行くが、アカマイ網では、各国に設置されたアカマイのエッジサーバーが代理でコンテンツを配信する。アカマイ網が自動的に最適な経路を選び、快適な閲覧環境をユーザーに提供するのだ。こうしてアカマイが配信するコンテンツは、世界中のWebトラフィックの15~30%に当たるという。

アカマイの高速化のアプローチ

もちろん、配信したいすべての情報を各サーバーに置いておくことはできません。その場合、たとえば中国のエンドユーザーが福岡にある企業のサイトを見るためには、福岡のサーバーにある情報を取りに行くことになりますが、一番混雑が少なく品質の良いアカマイ網のルート(経路)を自動的に選ぶようにするのです。その際に適宜通信プロトコルのチューニングを行って、快適なスピードで閲覧できるように調整します。そうすればエンドユーザーのストレスはかなり防げます(岡本氏)

実際に、このアカマイ網を利用してサイバーエージェントが「Ameba 芸能人・有名人ブログ」の高速化に取り組んだところ、読み込み時間は約3分の1に、リクエスト数は約3分の2にまで改善されたという。

また、パナソニックは世界61地域でバラバラだった70の商品サイトを、アカマイ網を利用して「panasonic.com」ドメインに一極集中化した。これにより、従来はグローバルで平均13秒かかっていたサイト配信時間が、平均1秒にまで短縮できたという。

同様にNECもアカマイ網を利用して世界31カ国のWebサイトを統合した。従来であれば、ブラジルなどの物理的に離れた国に配信する際には、20~30秒の時間がかかっていたのだが、その問題を解決できたのだという。

セキュリティ
パフォーマンス劣化を起こさないセキュリティソリューション

ここまでは“高速化”を主眼に置いた話が続いたが、理想的なWebサイトを作ったとしても、そこにはまだセキュリティという大きな問題がある。サイトが攻撃によってダウンしたり、情報漏えいやサイト改ざんによる被害が発生しては台無しだ。

たとえば、Webサーバーに向けて大量のリクエストを投げつけるDDoS(分散型サービス停止)攻撃の規模は、世界中のボットネットを利用して年々拡大化し、頻度も増加傾向にある。

DDoS(分散型サービス停止)攻撃の規模は拡大化

また、こうしたDDoS攻撃を囮に、Webサイト・アプリケーションの脆弱性を標的として、データや金融資産の盗難を企てる攻撃も増加し続けている。セキュリティ診断会社の米Veracodeによると、ハッキングによるデータ盗難の原因の54%をWebアプリケーションに対する攻撃が占めており、4つの攻撃のうち3つはWebアプリケーションの脆弱性を利用しているのだという。

攻撃の際に標的となりやすい“Webアプリケーション”

さらに調査会社のPonemonによると、こうした攻撃は2011年に比べ2012年は43%増加している。加えて攻撃の「検知」「修復」「原因調査」といった被害最小化のコストは、平均11億5,600万円ほどかかり、前年度の8.9億円から30%もアップしているという。また、実際に企業が攻撃に気付くまでのタイムラグという問題もある。データ盗難にかかる時間は数時間ほどだが、盗難されたユーザーが気づくまでに数日かかることは珍しくなく、被害の拡大にもつながる。

Webセキュリティが難しい理由の1つ目は「時間」だ。たとえば、Webサイトに対する攻撃手法「SQLインジェクション」に対してしっかりとした対策を専門家に依頼して取ろうとすると、サイト構築には数か月の時間がかかる。また、「人」の問題もある。企業内にアプリケーションのセキュリティに特化したスタッフを抱えている例は少なく、特に日本では大企業でも1名いればよい方だ。こうした状況がセキュリティ対策を難しくしている。

では、アカマイはどのようにこうしたセキュリティ問題に対応するのか。先ほど述べたように、アカマイは900都市にエッジサーバーを置いており、すべてのサーバーにWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)を搭載している。攻撃者から一番近いサーバーで攻撃のトラフィックを感知し、攻撃を水際で遮断し、企業のWebサイトを安全に保つのである。

アカマイは、正しいユーザーを見分ける精度も高く保っています。たとえば、2014年2月にリリースしたWAFは、「False Negatives」(攻撃を正しいアクセスと判定する)の可能性は4.89%、「False Positives」(正しいアクセスを攻撃と判定する)の可能性はわずか0.09%となっており、これは他ベンダーの製品と比べても3倍以上の高い精度を誇っています。さらにアカマイは、SQLインジェクション、XSS、PHPインジェクション、RFI、LFIなど幅広い脅威をカバーしています(岡本氏)

アカマイのソリューションは他ベンダーの3倍以上の精度を誇る

世界中にネットワークを持つアカマイ網は、1日あたり平均100億件もの攻撃を受けているという。それらのビッグデータを解析エンジンで常に分析し続け、チューニングに活かすことで、高い精度を保っているのだ。セキュリティに配慮した結果、Webサイトが重くなるのではないかという懸念もあるが、もともと提供している高速化ソリューションにセキュリティ機能を搭載しているアカマイでは、サイトパフォーマンスの劣化がないという。

セキュリティ製品を採用して、Webサイトのパフォーマンスが上がるというベンダーはアカマイ以外にはない(岡本氏)

アカマイの競合優位性

ROI
健全なROIを実現するアカマイ

この他、アカマイは、最適なROIを実現するために、無駄なインフラコストをかけないための「ピークトラフィック対応」についても引き受けるほか、レスポンシブWebデザインに欠かせない画像の最適化を行う「Image Converter」といった、運営コスト削減のためのさまざまな機能も提供している。

岡本氏は最後に改めて、Webサイトの配信に求められる3つの要件は「高速化」「セキュリティ」「ROI」だと強調し、「アカマイのミッションは、安定性、安全性、高速性の視点で、インターネットをビジネスクラスへと変革することだ」とアピールして講演を終えた。

アカマイ・テクノロジーズ合同会社
http://www.akamai.co.jp/

この記事の筆者
藤木俊明
有限会社ガーデンシティ・プランニング

http://www.gcp.jp/

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取りたいドメインが取れない!を解決する6つの対処法と3つの心得 [アズモード宮脇の「現場視点のドメイン選択」] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 4.5

ちょっとした工夫で希望のドメインを取得できます!

新しいサイトを立ち上げようとしたら、社名や製品名など希望のドメインはもう他者に取得されてしまっており、途方にくれるなんてことありませんか? そんな場合でも、ちょっとの工夫で希望のドメインは取得できるのです。魅力的で信頼感のあるドメインを取得する6つの方法と、最適なドメインを選ぶために覚えておきたい3つの心得をお伝えします。

絶対避けたい、一発屋ドメイン

安易なドメイン選択の先に待つものは……

ここまでの2回は、「新gTLD」への懸念を見てきました。「新gTLD」は拡大するベクトルにあり、毎年どころか毎月のように「新ドメイン」が登場し、ほんの数年後には「懐かしー!」と、まるで「あの人は今」に登場する一発屋のような扱いのドメインになっているかもしれません。あるいは、イラストレーターの辛酸なめ子氏が、“高校時代に血迷ってつけた”そのペンネームに悩んでいると、週刊文春(2014年6月26日号)で告白するように、その場のノリでドメインを決定する先に待つのは後悔です

そこで「現場の心得、ドメイン特別編」の最終回は実例を織り交ぜながら、

最適なドメイン名を取得する6つの方法

をお届けします。

最適なドメイン名を取得する6つの方法

希望のドメイン(文字列)がすでに取得されているからと諦めるのは“一発屋ドメイン”への入口です。工夫次第で「え? こんなドメイン空いてたの?」というお宝ドメインを見つけ出すことができます。まず、ポピュラーなのは、

  • 1.ハイフンを入れる

です。ただし、ハイフンをいれる場所は、音節や意味が明らかな箇所にします。具体的には「4」で紹介します。

  • 2.省略する

上手くハマれば最高のドメインとなりますが、省略の仕方が明暗を分けます。「ABC株式会社」という会社があったとしましょう(仮名です)。しかし、「abc.co.jp」ドメインがすでに取得できなかったため、「abc-cop.co.jp」ドメインを取りました。これはうまくありません。ハイフンで区切った後は「コーポレーション(corporation)」の略称を意図したのだとしても、まるでアメリカにおける警察官の俗称のようだと方々から突っ込みを受けることになるでしょう。ちなみに一般的な「corporation」の略称は「corp」です。

このように、1、2のどちらのパターンも、実は言語感覚のセンスが試されます。そこでオススメするのが、

  • 3.フルスペルアウトする

という方法です。先の事例なら「abccorporation.co.jp」とまで開き直ると、意外とお宝ドメインが眠っているものです。唯一の懸念は口頭で伝えにくいことですが、それはSEOにより充分にカバーできます。また、ローマ字的フルスペルアウトもアリです。例えば「kimurashouten.co.jp(木村商店)」や、「satousekizai.co.jp(佐藤石材)」などなど、日本人には意外とわかりやすいものです。

続いて、アドレスを見ただけで何屋かわかる便利な方法はこちら。

  • 4.業種を入れる

食料品関連なら「-food」、工具販売なら「-tools」、ペットショップなら「-pets」など、屋号・商号に業種名を付与します。私が独立し、最初に取得したドメインは「mode-web.jp」でした。個人事業として起業したときの屋号が「モード」で、そこに主力商品である「web」を付加し、TLDはもちろん「日本」で、個人商店だったので「.jp」にしました。

そして経験上、もっともお宝ドメインが見つかりやすいのはこれ。

思いがけないドメインがエアスポットのように取得されていないケースも!

  • 5.メインサービス名を使う

実例を挙げましょう。工具の製造販売を手がける「株式会社ユニーク(東京都足立区)」はドメイン名で悩んでいました。社名の「unique」はもちろん、希望するドメインがあらかた取得されていたからです。そこで、創業者の父親がヤスリ職人で、もっとも売りたい工具でもある「ヤスリ」で調べてみると「yasuri.jp」が空いていたのです。

こうしたそのままズバリのドメインが、エアポケットのように取得されていないケースは多くあり、例えば「manaita.jp(まな板)」、「furosouji.​jp(風呂掃除)」、「amidoharikae.jp(網戸貼り替え)」、シュールなところでは「ohigan(お彼岸)」は「co.jp」「.jp」のどちらでも取得可能でした。

ただし、「co.jp」ならコーポレートサイト、「.jp」はサービスや商品のサイトと、サイトの内容に合わせて使い分けるのがオススメです。なにより、サービス名や商品名をドメインに使う予定なら、是非とも検討すべきであるのが

  • 6.日本語ドメイン名にする

です。アルファベットはa~zのわずか26文字。対する我が日本語は、平仮名、カタカナに漢字(JIS第一水準、第二水準)を組み合わせれば、ほぼ無限。何よりも日本語なので、ぱっと見てわかりやすいというメリットがあります。検索結果でも表示されるので、検索ユーザーの目にとまりやすくなるという効果もあります。

この2014年4月にWindows XPがサポートが終了したことで、レガシーブラウザへの配慮も不用となったことからも、より日本語ドメインの利用は加速するのではないでしょうか。

Web担当者なら覚えておきたいドメイン取得の心得3つ

前段の方法を活用することで、必ず希望のドメインは取得できます。しかし、ドメインで悩む理由の大半はテクニカルより思いこみです。次より、その思いこみを解決する心得3連発です。

1.ドメイン名は値段で決めるものではない

値段だけの比較は妥当ではありません。初回に指摘したように「.com」より4割高い評価を「.jp」は受けています。TLDも値段の幅がありますが、たかだか年間数千円程度に過ぎません。ビジネスにおいてもっとも大切な資産とは“信用”です。むしろ値段よりも重視すべきポイントです。

2.コーポレートサイトなら「co.jp」、実は登記前でも取得できる

コーポレートサイトなら「co.jp」がオススメです。1社1ドメイン縛りのオンリーワンですから、「co.jp」を使うことできちんとした企業であることが伝わります。細かい区分分けが必要な場合でもサブドメインでフォローできますし、サービスサイトや商品サイトで別のドメインが必要なら「.jp」という選択肢があります。

私は、「co.jp」は登記後しか取得できないという理由から、「.jp」にしました。しかし、対応しているレジストラなら、登記の6カ月前から「仮登録」ができます。ドメインは「先願制。登記が完了する前に抑えておくと良いでしょう。

3.第3の選択肢、「都道府県型JPドメイン名」

「co.jp」「.jp」と続いていて思い出したのが、こちら、「都道府県型JPドメイン名」です。「co.jp」や「.jp」に連なる選択肢として紹介しておきます。

「.jp」の中でも、ドメインの中に都道府県名が含まれる「○○○.tokyo.jp」「○○○.hokkaido.jp」「○○○.nagasaki.jp」が利用できるのです。「.jp」の信頼性を利用しながら、都道府県名により地域をアピールしたドメインが取得できます。さらに、2012年11月のリリースで、47都道府県ごとに取得できるため、まだまだお宝ドメインがたくさん眠っているのも推奨ポイントです。なにより感心したのが、ドメインの信頼度を高める取り組みがすでになされていること。都道府県型JPドメイン名を知った刹那、私が取った行動は悪意のそれです。私が住んでいる町は足立区ですが、「adachiku.tokyo.jp」で取得すれば、「公的」を装ったサイト運営も可能ではないかと、時代劇において悪代官にすり寄る「越後屋」の表情を浮かべながら、チェックするとこう表示されました。

ADACHIKU.TOKYO.JP 予約ドメイン名です

自治体としての「東京都足立区」以外は取得できなくなっているのです。欲深く「adachi」「adachi-ku」でチェックするも同じく断られ、「adachi-9」は登録できるようですが、苦しすぎるのでやめておきます。また、「日本語普通名詞」や「国際的な政府間機関」も「予約ドメイン」として取得不可になっています。悪用の困難なドメインは、私の黒い野望を打ち砕き、真面目な企業の信用力を助けてくれることでしょう

協力:JPRS

今回で特別連載は終了です。
引き続きアズモード宮脇氏の連載「企業ホームページ運営の心得」をお楽しみください。

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この記事の筆者
ユーザー 宮脇睦(有限会社アズモード) の写真

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『完全! ネット選挙マニュアル』(Kindle版)、『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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セプテーニ、ソーシャル広告運用最適化「PYXIS」で「Twitterプロモ商品」の運用開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネット広告事業のセプテーニは、同社のソーシャル広告運用最適化ツール「PYXIS(ピクシス)」で、「Twitter」の広告API(アプリケーションプログラミングインタフェース)パートナーに公開される「Twitter Ads API」を活用した広告サービス「Twitterプロモ商品」の運用を始めた、と7月31日発表した。Twitterプロモ商品はTwitterの広告メニューの総称で、特定のユーザーに合ったツイート(つぶやき)を表示する。

セプテーニ子会社でPYXISの開発を担当するセプテーニ・オリジナルが、Twitterのマーケティングプラットフォームパートナーズ(MPP)プログラムで広告APIパートナーに認定されたことから、Twitter Ads APIを活用した機能の搭載が可能になった。より効率的にTwitterプロモ商品が運用できるようになる。セプテーニは今後、PYXISを使った効果的なプロモーションを支援し、ソーシャル事業のサービスを強化する。

セプテーニ
http://www.septeni.co.jp/

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博報堂DYインター、「共創型企業Facebookページ活性化ソリューション『コエディ』」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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総合メディア事業の博報堂DYメディアパートナーズの100%子会社でソーシャルメディアマーケティング・ビジネス開発の博報堂DYインターソリューションズは、キュレーション(情報まとめ)マガジン「Antenna(アンテナ)」を運営するグライダーアソシエイツとともに、企業とファンで作る「共創型企業Facebookページ活性化ソリューション『コエディ(声ディ)』」の提供を始める、と7月31日発表した。企業のFacebookページで生み出されたユーザーの声を編集し、コンテンツとして残すことができる。

コエディは、声を「聞く」「まとめる」「出す」の3段階。聞くでは企業のFacebookページでコメントを伴う投稿を募り、企業とファンのコミュニケーションを盛り上げて投稿やコメントを増やすコンサルティングを行う、まとめるで投稿、コメントを集約して編集したうえで特設ページなどに掲載して新たな声を生むコンテンツにする。出すでは編集したコンテンツをAntennaで記事として配信し、コンテンツ情報による話題化を図る。コンテンツ作成、配信、サイトや本の制作など一貫して提供する。

博報堂DYインターソリューションズ
http://www.hakuhodody-inter.co.jp/

Antenna
http://antenna.jp/

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アライドアーキテクツ、子会社が「Facebook」広告制作のクラウドソーシング「ReFUEL4」開発 [ニュース] | Web担当者Forum

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ソーシャルメディアマーケティング支援のアライドアーキテクツは、シンガポールの子会社、アライドアジアパシフィックが、「Facebook」の広告制作に特化したクラウドソーシングサービス「ReFUEL4(リフュールフォー)」を開発し、7月30日に世界各国に向けてサービスを始めた、と同日発表した。Facebook広告を出稿したい企業と、Facebook広告の制作を請け負いたいクリエイターをマッチングし、オンライン上でバナー画像や動画などの広告制作物の発注・納品を可能にする。

企業がReFUEL4のサイトでFacebook広告の予算やサイズ、広告プラン、希望する色合いなどを入力してオファーを出すと、世界中のクリエイターが条件に沿った広告バナーや動画を制作して納品する仕組み。広告がクリックされた割合に応じた従量課金制の料金体系となる。企業は管理画面上でどの広告がどのような効果を生み出しているか検証でき、広告制作物の最適化に必要になる時間やコストを軽減する。クリエイターは世界中の企業から制作を請け負うことが可能になる。

アライドアーキテクツ
http://www.aainc.co.jp/

ReFUEL4
http://refuel4.com/

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ECにおける消費購買行動モデル「AFLARモデルと10の消費行動」をネットショップ総研が発表 [ニュース] | Web担当者Forum

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ECにおける消費購買行動モデル「AFLAR(アフラー)モデルと10の消費行動」を、ネットショップ運営支援のネットショップ総研が7月31日に発表した。

「AFLARモデルと10の消費行動」は、同社研究組織「センターラボチーム」が2010年に提唱したもの。今回、検証結果をもとに、多様化した現在のEC市場環境における一定の普遍性を有するフレームワークとして、多くのEC事業者が活用できるものとして考え、正式に発表した。

AFLARモデルと10の消費行動 ※かっこ内が10の消費行動
AFLARモデルと10の消費行動 ※かっこ内が10の消費行動
  • 認知:Attension (Attention)
  • 感情:Feeling (Interest/Search/Desire)
  • 検証:Logical (Compare/Consideration/Confidence)
  • 行動:Action (Action)
  • 取得:Relationship (Exciting/Share)

AFLARモデルの特徴は、インターネット時代の消費行動プロセスとして提唱されている「AISAS」と比較して、各プロセスを細分化構造(AISDC3AES アイスドシースリーエース)に体系化した点と、プロセスに検証段階が加わった点にある。

検証段階は「比較・検討・確証」という3つの要素に分け、これをC3(シースリー)と体系化。オフラインでのショールーミング化はこの段階に発生することを示唆。さらに、今後の予想されるSNS普及の鈍化にともない、「共有」要素も鈍化するとの考えから「感動」を経由しなければ「共有」に至らないことも示唆している。

また、全段階を通して「検索」と「共有」段階は主にオンラインだが、それ以外はオフラインも包括した行動モデルに置き換えることが可能で、オムニチャネル時代の消費者購買行動モデルとしても見ることができるという。

ネットショップ総研
http://www.netshop-soken.co.jp/

AFLARモデルと10の消費行動
http://www.netshop-soken.co.jp/behavior.html

この記事の筆者
ユーザー 池田真也(Web担 編集部) の写真

家電量販店の法人通販から、Web担当者Forumの前身である『インターネットマガジン』(2006年5月号で休刊)の編集部へ。休刊までの半年ほど雑誌編集を経験し、Web坦の立ち上げを機にネットマーケティングにかかわりはじめ現在へ。編集兼Web担当者。

企業のWeb活用が当たり前になったとはいえ、ビジネスの歴史からすればまだ10数年ほど。それを支えるWeb担当者の仕事がもっと世の中に広まり、ユーザーともどもよりハッピーになれれば、と考えている。日朝特撮、海外ドラマ、時代劇、デパ地下好き。一押し平成ライダーはクウガ、ダブル。

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オリジナル記事:ECにおける消費購買行動モデル「AFLARモデルと10の消費行動」をネットショップ総研が発表 [ニュース] | Web担当者Forum
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コンバージョン率最適化を、正しくA/Bテストで進めるための5つのステップ(前編) [Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 7 分
この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

この記事では、コンバージョン率の最適化プロセスについて、詳しく説明する。まず、一目でわかる答が欲しい人やおおまかに理解したい人のために、プロセスを図式化したものをお見せしよう。これは僕たちDistilledが採用している方式だ。

コンバージョン率の最適化プロセス

■発見 DISCOVERY

1 データの収集
・企業
 目標/USP(独自の強み)
・顧客
 不満
・Webサイト
 ユーザビリティ・セールスファネル

2 仮説を挙げる
・何をテストするのか?
 例:高解像度画像
・だれにテストするのか?
 例:新規顧客
・どこでテストするのか?
 例:製品ページ×5

ゴール
・顧客の不満や問題を見つける
・仮説を立てる
 ・顧客タイプ
 ・ページタイプ
 ・問題点
・現在のコンバージョン率のベンチマークを測定できるよう、トラッキング機能が正しく設定されていることを確認する


■実験 EXPERIMENTS

3 新デザインのワイヤーフレームを作成
・仮説への対応
・ブランドに合っているか
・技術的に可能か

4 Optimizelyで実装
・セグメントやターゲティングは適切か?
・ブラウザのテスト
 承認

ゴール
・バリエーションの公開とトラッキング
・各デザインがクロスブラウザでテスト済み状態になること
・新デザインのクライアントによる承認


■レビュー REVIEW

5 仮説は正しかったのか?
・統計的な有意性を満たした
・仮説が正しかった
 結果の評価
・仮説が正しくなかった
 何を学んだか?

ゴール
・正しい仮説が見つかる
・結果が良好なテストの規模を拡大

コンバージョン率の最適化には1つ問題がある。それは、簡単そうに見えるということだ。ある程度オンラインでの仕事を経験したことがある人なら、顧客のWebサイトを見るだけで、コンバージョンを妨げていると思われる問題をすぐに探し当てることができる。よくあるのは、次のようなものだろう

コンバージョンを妨げる要因の典型例
  • カスタマーレビューがない
  • 信頼性やセキュリティの高さをきちんと伝えていない
  • 製品のセールスポイントを的確に伝えていない

では、これが問題だという確証は、どうすれば得られるだろう?

実のところ、確証はない。確かめる唯一の方法は、テストして結果を見ることだ。だが、そうとわかってはいても、根拠はほとんど直感だけというような事項を、どうやってテストすればいいのだろうか?

僕に言わせると、ここにこそ、高度な調査や発見に手間と労力をかける価値がある。何をテストするべきか仮説を立てて、すぐにテストを始めるのはあまりに安易すぎる場合もある。対象オーディエンスからの実データに基づいてコンバージョン率をテストする方がいいのではないだろうか?

だから、この記事では、テストや結果のレビューよりも、プロセスの「発見」段階について話すことに多くの時間をかけている。

では、プロセスを見ていこう。

発見

この段階で重要なのはただ1つ、テストを特徴づけるデータを収集することだ。これには時間がかかるかもしれず、クライアントと一緒に作業しているなら、ある程度の予測を立てておかなければならない。実のところ、これは非常に重要な段階であり、正しく行えば、後のプロセスで起きるかもしれない多くの問題を避けられる。

ステップ1データの収集

データを収集できる領域は大きく分けて3つある。順に見ていこう。

①企業のデータ

これは、あなたが仕事をしている会社やWebサイトだ。テストに役立つ情報を大量に収集できる。

その会社は何のために存在しているのか?

僕はいつも「なぜ」で始めるのが一番だと思っているのだが、これについては以前にもリンクビルティングとの関連で話したことがある。

企業の存在やその事業の核心に飛び込んで、他社との差別化要因を発見できるのがこの段階だ。

これは単にUSP(Unique Selling Proposition=独自の強み)を見つけるだけのことではない。それよりもっとずっと深いところ、会社の文化やDNAに関わることだ。なぜなら、顧客は製品そのものと同時に、その会社や会社が表すメッセージを購入しているものだからだ。僕たちは皆、すばらしい製品やサービスを作っていそうな企業に親近感を抱くが、僕たちが関心を持ち続けて購入する理由は、その会社そのものへの愛着にある。

会社の目標は?

これはとても重要な問題だし、理由は言うまでもないだろう。データの収集やテストは、こういった目標達成に重点を置かなければならない。

目標のなかには、あまり明白でないものもある。これらは時にマイクロコンバージョンと呼ばれ、より大きな目標に貢献するものを含むことがある。たとえば、メールでのニュースレターに登録してくれる顧客は、登録してくれない顧客よりもリピーターになる可能性が高いかもしれない。したがって、人々にメーリングリストに登録してもらうことがマイクロコンバージョンとなる。

会社独自の強み(USP)は?

同じ製品や類似の製品を販売する競合企業と比べて、何がその会社の差別化要因になっているだろうか?

そのUSPは、競合相手に真似できないものであれば、なおよい。たとえば、無料配送サービスはコンバージョンを増やす助けになるかもしれないが、競合相手も対応できる可能性が高い。

よくある不満は?

ここは、組織内のマーケティングチーム以外の人と話すべきだ。

たとえば、販売チームのスタッフと話をして、彼らが製品をどのように販売しているか、何がUSPだと思うか、製品に対する典型的な不満にはどういったものがあるか尋ねてみることだ。

あるいは、カスタマーサポートスタッフと話をして、主にどんな問題に対処しているか聞いてみるのもいい。これらの担当者は、顧客がどういったものを最も気に入る傾向があるか、好意的なフィードバックの内容、製品の改良点についてどういった提案を受けているかなどの情報も持っているだろう。

また、Webサイトでチャットによるサポートをしているなら、その管理チームにも話を聞いておくべきだ。Distilledでは、ライブチャットの記録にアクセスして解析を行うことで、トレンドやありがちな問題を発見することがしばしばある。

②Webサイトのデータ

ここでは、特にWebサイトそのものに重点を置いて、実験を特徴づけるどのようなデータを収集できるか見ていこう。

販売プロセスはどうなっているか

ここでは、大きなホワイトボードを用意し、Webサイトあるいはメールなどのマーケティング素材と顧客との各タッチポイントを含め、販売プロセスを最初から最後までクライアントとともに綿密に検討することを推奨する。ここから、プロセスの各部分を細部まで探ることによって、どこで問題が生じ得るかを発見できる。

この段階ではまた、Googleアナリティクスの[マルチチャンネル]レポートを調べるべきだ。まだ設定が済んでいなければ、ここで設定しよう。ユーザーの流入が急激に減少するポイントはどこかを探して、その理由をさらに深く掘り下げよう。

原因が技術的問題にあることも考えられるため、問題を見つけようとするときには、データをブラウザ別に整理すること。

現在のトラフィックの内訳は?

これには、Webサイトから取得した既存の解析データを深く掘り下げる必要がある。この時点では、以下のようないくつかの核心的な点に絞って理解を深めることに努める。

  • Webサイトのトラフィック量―― トラフィックが少ないと、テストの完了までにかかる時間に影響があるかもしれないため、これはテストに影響を及ぼす可能性がある。

  • Webサイトをよく訪問するビジターのユーザー属性―― Googleアナリティクスを利用している場合は、追加のトラッキング機能を有効にする必要があるかもしれない。

  • ユーザーが通常利用している技術―― さっきも述べたように、どんなブラウザが使われているかに目を向けることは重要だ。だがもう1つ、ユーザーがどんなデバイスを使う傾向にあるかもチェックしたい。モバイルデバイスを使っているユーザーが多ければ、Webサイトがモバイルデバイスでどのように見えるかを確認する必要がある。モバイルデバイスからの訪問がごくわずかの場合でも、モバイルからのトラフィックが近年増加していることを考慮すると、調査する価値があるだろう。

コンバージョンは現在、どこから来ているか?

すでにWebサイトで何らかの目標Eコマーストラッキングを有効にしていると、この部分がはるかに簡単になって好都合だ! 有効にしていない場合は、できる限り早く設定して、必要なデータを収集し始めよう。

この作業は必ずやらなければならない。なぜなら、コンバージョンを測定できなければ、CRO(Conversion Rate Optimization:コンバージョン率最適化)テストの結果を測定できないからだ!

まだ目標を設定していない場合は、Googleアナリティクスのアカウントと同期して古いデータに目標を適用できるPaditrackが使える。Paditrackを使うと、なんと、本稿執筆時点でGoogleアナリティクスが対応していないファネルの分類もできる。

必要なデータがすでにある場合は、コンバージョンしてくれたユーザーのタイプやアクセス元のパターンを見つけよう。後者については、なかなかうまくいかないこともある。ほとんどの場合、顧客はさまざまなチャネルを通じてアクセスしてくるからだ。そのため、マルチチャネルレポートを見て、どのチャネルが最もよく使われているか見極める必要がある。

利用できるバックエンドデータはあるか?

状況は変化しているが、デフォルトでオフラインまたはバックエンドデータを統合している解析プラットフォームは多くないため、自分で調べてみる必要があるかもしれない。

バックエンドデータとして多くの企業が持っているのは、たとえば「キャンセル率」や「返金率」に関するデータだ。通常、これはオフラインで発生するために標準の解析ビューには含まれないが、製品や顧客について豊富な情報を提供してくれる。顧客がサービスをキャンセルした原因や、返金を求めた理由を明らかにできるのだ。

③顧客のデータ

これはデータを収集するうえで最も興味深く、最も影響力のある領域かもしれない。ここでは、さまざまな方法で顧客から直接情報を収集する。

顧客が抱く最大の不満要因は?

僕にとって、これは最も洞察に満ちた質問の1つだ。というのも、僕たちがこのプロセスで関心のある核心的な問題、つまり何が顧客に購入を踏みとどまらせているのか、という点にまっすぐ切り込んでいるからだ。

僕がとても気に入っているのは、プロセスのこの段階で顧客に尋ねるべき質問を厳選して紹介しているConversion Rate Expertsのプレゼンテーションや、Avinashによる3つの質問だ。

方法はたくさんあるので、いくつか詳しく説明しよう。

  • グーグルの消費者調査サービス:Google Consumer Surveys

    ※Web担編注:現在の対象国は米国、カナダ、英国のみ

    Distilledではこれらの調査を何回か利用したことがあるが、概ねとても的確な知見が得られた。結果はかなり大雑把なこともあって、正直に言うと、時にはまったく使い物にならない場合があることも確かだ! ただし、余計なデータを除外してトレンドを見極めれば、あなたが扱っているのと同じような製品を購入する際に人々が抱く懸念や関心事項について、それなりに有益な情報を入手できる。

  • Qualaroo

    Qualarooは利用価値が高くシンプルな調査ツールで、皆さんも多くのWebサイトで見たことがあるかもしれない。こんな風に表示される。

    Qualarooで僕が気に入っているのは、ユーザー体験を邪魔しないところであり、よくできたカスタマイズ設定を使用して、好きな時点で表示させることができる。たとえば、次のような感じだ。

    • 特定のページだけに表示させる
    • ページでの滞在時間などユーザーの行動に基づいて表示させる
    • ウィンドウが閉じられそうになった場合に表示する

    ここで1つ、ちょっと効果的な小技を紹介しよう。注文確認ページにアンケートを設置して、「本日、当社から購入するのをやめるところだった、という方がいらっしゃれば、その理由は何ですか?」と尋ねてみよう。これは、リスクの低いフィードバックを与えてくれる。なぜなら、そのユーザーはすでにあなたから購入すると決めているからだ。

    Qualarooがモバイルデバイスでも使えるようになったことも言っておかなければなるまい。これによって、モバイルユーザーを対象とした質問もちゃんとできるようになった。

  • その他の調査サービス

    それなりに活発でメンバーの交流が盛んないいメーリングリストがある場合は、SurveyMonkeyのようなものを使ってメール調査を行える。メーリングリストに登録している人々は既存の顧客かもしれず、そうであれば、これまであなたから一度も購入したことのない人とは考え方が少し異なる可能性が高いため、この場合は少々注意が必要だ。

    僕たちは、AYTMを使って調査したこともある。無料版でも、SurveyMonkeyよりオプションが少し多い。

  • UserTesting.com

    これも僕たちDistilledがよく使うツールで、なかなか優れた結果が得られる。ユーザーからの情報がどれほど有益かという点では何度か外れたこともあったが、そういうことは、避けられないものでもある。

    UserTesting.comでは、(年齢、性別、関心など)特定の特性に基づいてユーザーを募り、あなたが求めるタスクを依頼できる。これらのタスクは通常、あなたのWebサイトや競合相手に関するものが中心で、製品のリサーチや購入に関連するものを含めてもよい。ユーザーはタスクに取り組む過程でスクリーンキャストを記録し、話をしながら操作する。

    画面の上に「だれかに贈り物を買うと考えて、その贈り物をこのサイトで探してください」というタスクが示されている。横には「次のタスクを行う」のボタンも見える。

    これについてさらに詳しく知りたい場合、僕がとても気に入っているのは、Conversion Rate Expertsがこのサービスの使い方を重点的に説明しているこのウェブセミナーだ。

まだ「発見」「実験」「レビュー」の3段階で全5ステップあるうち、最初の「発見」の1つ目のステップしか解説できていないが、前編はここまでだ。最初に説明したように、この段階にこそ手間と労力をかける価値があるというのが、筆者の信条だからだ。残る4つのステップは、後編となる次回で紹介する。

この記事の筆者

この記事は、Moz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

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原文:「A 5-Step Framework for Conversion Rate Optimization」 by Paddy Moogan (2014/05/05)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ
翻訳:株式会社ガリレオ

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