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ヤフー、特別企画「夜のインターネットクリエイティブアワード」を開催、作品を募集 [ニュース] | Web担当者Forum

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ヤフーは、ネット広告制作物のクリエイター発掘・支援を目的に実施する作品コンテスト「Yahoo! JAPANインターネットクリエイティブアワード2014」の特別企画「夜のインターネットクリエイティブアワード」を開催する、と6月19日発表した。Yahoo! JAPANのトップページ広告枠のブランドパネルを深夜限定で新たな広告の実験場所「ヨルパネ!」として、掲載作品を募る。

募集期間は7月15日~8月18日で、特別企画サイトの専用エントリーフォームから応募作品が閲覧できるサンプル画面のURLを記して応募する。応募作品数に制限はないが、応募は1作品について1回。共同制作した作品も応募できる。最終結果の発表は11月下旬を予定し、最優秀賞の作品はYahoo!JAPANのブランドパネルに深夜掲載する。参考作品を7月13日~8月17日に掲載する。

ヤフー
http://www.yahoo.co.jp/

Yahoo! JAPANインターネットクリエイティブアワード2014
http://creative-award.yahoo.co.jp/

夜のインターネットクリエイティブアワード
http://creative-award.yahoo.co.jp/yorupane/

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J-Payment子会社のソーシャルギフト、ソーシャルギフトサービス「おくーる」の機能拡充 [ニュース] | Web担当者Forum

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クレジットカード決済代行のJ-Payment(ジェイペイメント)子会社でソーシャルギフト事業のソーシャルギフトは、同社のソーシャルギフトサービス「おくーる」の機能を6月19日に拡充した、と同日発表した。多店舗展開仕様にするとともに、ワンタッチ課金機能で顧客の2回目以降のクレジットカード入力を不要にし、API連携機能も備えた。初期費用3万円から、月額1万円から。ソーシャルギフトサービスは、ソーシャルサービスを活用して贈り物ができる仕組みを指す。

おくーるは、店舗のウェブサイトにバナーを設置することでソーシャルギフトを実現するサービス。店のファンがウェブから家族や友人に体験ギフトを贈ることができる。多店舗展開仕様では、多店舗・フランチャイズで各店舗の権限管理が可能で、どの店舗でギフトが使われたか確認が可能。ワンタッチ課金は、顧客がおくーる会員になると、初回に登録した情報によって2回目以降にギフトを贈る際の入力の手間を省く。API連携は店舗の既存システムとの連携を容易にする。

J-Payment
http://www.j-payment.co.jp/

ソーシャルギフト
http://socialgift.co.jp/

おくーる
http://oku-ru.com/

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新しくWebサイトをつくったとき用Googleアナリティクス設定チェックリスト [Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報] | Web担当者Forum

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この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

新しいSEOプロジェクトでは、やるべきことは多い。少し考えただけでも、技術監査、コンテンツのレビュー、被リンクの綿密な確認といったようなタスクが挙がってくる。だが、Googleアナリティクスの設定状況のチェックは見過ごされることが多い。

Googleアナリティクスアカウントがどう設定されているかを確認しないと、後で多くの時間を無駄にするおそれがあり、さらには、ありもしないオーガニック検索トラフィックの減少を調べていたのだと気づくことになりかねない。

この記事では、僕が新たにサイトを担当するときに確認するGoogleアナリティクスの設定に関するチェックリストを紹介する。ここに挙げた項目の多くは、これまでの「体験から学んだ」結果としてチェックリストに加えてある。読者が同じような体験をしないで済むよう、このリストが役立つことを願っている。

基本

自分たちが使っているIPアドレスを除外する

  • 自分たちやパートナーが使っているIPアドレスを除外しないと、トラフィックが過大に報告されることになり、コンバージョン率が低下してしまう。

  • 設定するには、[アナリティクス設定]>(適切なビューで)[フィルタ]を開き、[+新しいフィルタ]ボタンをクリックする。

  • ヘルプ文書はここで確認できる。

自分のネットワークのIPアドレスは、こうしたサービスなどで確認できる。

プロのコツ必ずGoogleアナリティクスでビュー(プロファイル)を複数作り、1つは何もフィルタをかけない状態の保存用として使い、上記で説明したフィルタはもう1つのビューに適用しよう。万が一、フィルタのせいで問題が生じると、失ったデータは取り戻せないからだ。何もフィルタをかけない状態のビューをバックアップを取っておくのは、よいことだ。

すべてのページにGoogleアナリティクスのコードを設置する

  • ページにGoogleアナリティクスのコードが設置されていない場合、誤ったサイトエンゲージメント指標と不適切なコンバージョンデータが得られることになる。

    これを手軽にチェックする方法は、Googleアナリティクスの[集客]>[すべての参照]レポートを確認することだ。自己参照が含まれていないだろうか?

  • 購買手続きや申し込み手続きのページにGoogleアナリティクスのコードが設置されていないのは珍しいことではない。その場合は、ほぼすべてのコンバージョンが「参照トラフィック」または「ノーリファラー」によるものとなる。

  • これをさらに詳しくチェックするには、Screaming Frogを起動し、カスタムフィールドをアップデートして適切なトラッキングIDをチェックしてほしい。

Screaming Frogで、自分のサイトで使っているGoogleアナリティクスの「UA-XXXXX-X」の番号が含まれていないページを探す。
フィルタで「Contains(含む)」ではなく「Does Not Contain(含まない)」を選び、テキストボックスに自分のサイト用の「UA-XXXXX-X」の番号を入れる。

トラッキングアカウントは1度だけ記載する

  • 1ページ内で2つのGoogleアナリティクスコードを同時に実行するのは問題ない。ただし、同じ「UA-XXXXX-X」番号が指定されたコードを2つ同時に実行してはならない。

  • trackPageviewのインスタンスが2つもあると、ページビュー、サイト滞在時間、直帰率、訪問別ページビューなどの指標がメチャクチャになる。

  • これを見つけるいちばんの方法は、ソースコードを表示して、「UA-」を検索することだ。

関連するアカウントをリンクさせる

GoogleアナリティクスとGoogle AdWordsをリンクさせる

  • こうすれば、GoogleアナリティクスとGoogle AdWordsの間でデータを共有できるようになる。

  • ヘルプ文書はここで確認できる。

GoogleアナリティクスとGoogleウェブマスターツールをリンクさせる

  • こうすれば、ウェブマスターツールのデータをGoogleアナリティクスと共有できるようになる。

  • ヘルプ文書はここで確認できる。

適切なキャンペーントラッキングを確実に設定する

Google AdWordsでGoogleアナリティクスの自動タグ設定を有効にする

  • AdWordsで自動タグ設定が有効になっていないと、有料の検索トラフィックがGoogleアナリティクスでオーガニック検索トラフィックとして表示される可能性が高い。

  • 自動タグ設定の状況をチェックするには、AdWordsのアカウントにログインして、歯車のアイコンをクリックして[アカウント設定]を選び、[設定]タブの[トラッキング]セクションで[編集]をクリックしてから、[リンク先 URL の自動タグ設定]チェックボックスがオンになっていることを確認する。

  • ヘルプ文書はここで確認できる。

グーグル以外の有料検索キャンペーンのURLにutm_パラメータを含める

  • グーグル以外の広告からリンクしているURLにutmパラメータが含まれていないと、トラフィックは広告ではなくオーガニック検索からの訪問としてカウントされる可能性がきわめて高くなる。

  • Googleアナリティクスでは、「utm_medium=cpc」および「utm_medium=ppc」を有料の検索トラフィックとして解釈する。広告のリンク先URLには、このどちらかをパラメータ指定して、Googleアナリティクスでそのトラフィックがどのメディアに分類されるかを指定する必要がある。

  • ヘルプ文書はここで確認できる。日本語で利用できるヘルプはここにあり、こうしたトラッキング用のURLを生成するURL生成ツールも利用できる。

特別サイトから本サイトにリダイレクトする際にはutmパラメータを使う

  • URLのわかりやすいキャンペーンサイトなどの特別サイトから本サイトにリダイレクトする場合などは、リダイレクトにutmパラメータをふくめておくと、そのキャンペーンサイトからの訪問やコンバージョンを簡単に判別できる。

メールキャンペーンのリンクにはutmパラメータを使う

  • こうすれば、訪問やコンバージョンを、正しいメールマーケティング活動に適切に結び付けられる。

コンバージョンとインタラクション

目標を設定する

  • これは、購入、問い合わせフォームへの記入、アカウントの作成、サイト滞在時間、ニュースレターへの登録など、広範に及ぶ活動にする必要がある。目標設定をしないアクセス解析では、成果を伸ばすのは難しい。

  • 可能であれば、これらの目標に金銭的価値を関連付ける。

  • ヘルプ文書はここで確認できる。

Eコマーストラッキングを設定する

  • Eコマーストラッキングを利用すると、売上金額だけでなく、どのチャネルが売上を牽引しているかも理解できるようになる。

  • ヘルプ文書はここで確認できる。

イベントトラッキングを設定する

コンテンツのグループ化

コンテンツグループを作成する

この記事の筆者

この記事は、Moz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

author photo

原文:「Googleアナリティクス Checklist for New Projects」 by Geoff Kenyon (2014/02/17)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ
翻訳:株式会社ガリレオ

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クチコミを発生させる5つの琴線スイッチ、見る人の感情を揺さぶるコンテンツの極意とは [Web広告研究会セミナーレポート] | Web担当者Forum

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Web広告研究会セミナーレポート

この記事は、公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会が開催およびレポートしたセミナー記事を、クリエイティブ・コモンズライセンスのもと一部編集して転載したものです。オリジナルの記事はWeb広告研究会のサイトでご覧ください。

人の感情を揺さぶらない限りクチコミは発生しない。感情を揺さぶるには5つの琴線スイッチを入れなくてはいけない。

東北の今の復興とこれからの復興のため、セミナーとボランティア活動が一体となったWeb広告研究会の「第六回東北セミボラ」のオープニングでは、トライバルメディアハウスの池田紀行氏が登壇し、消費者の感情を動かす5つの要素を解説した。

拡散とは大違い、クチコミ発生の誤解

株式会社トライバルメディアハウス
代表取締役社長
池田 紀行氏

東北セミボラの第一部には、企業のソーシャルメディア活用を支援するトライバルメディアハウス代表取締役社長の池田紀行氏が登壇し、「クチコミを発生させる5つの琴線スイッチ」をテーマに、どのような感情のメカニズムでソーシャル上のクチコミが発生するか解説した。

なお、講演資料は池田氏のブログでも公開されているので、そちらも参照してもらいたい。

まず池田氏は、ソーシャルメディアマーケティングが普及した今でも、「お金がかからない」「有名ブロガーに書いてもらえばよい」「マスの代替になるほど一気に認知度が上がる」「サイト流入や集客を増やしやすくなる」「商品が売れる」といった認識で、ソーシャルメディア施策を相談されることがよくあると話す。しかし、マーケティングが抱えるすべての課題をソーシャルメディアで解決できるような“魔法使い”は存在せず、ソーシャルメディアマーケティングは“魔法の杖”ではない。

ソーシャルメディアマーケティングは、消費者が他の人に伝えたい・共有したいという気持ちになるまでの「プロセスをプランニング」するもので、「結果をマネージメント」するものではない。池田氏は、「結果をマネージメントするステルスマーケティングなど、消費者を欺くような不誠実なマーケティングは絶対に行ってはいけない」と強調する。

また、「キャンペーンコンテンツが“いいね!“リツイート”されることで共有・拡散します」といった企画書はよくあるが、その計画通りにクチコミが広がることはほとんどないと池田氏は指摘する。なかには偶然クチコミが広がるケースもあるが、それも再現性がなく、「マーケティング」とはいえない。

ソーシャルメディアマーケティングでは、意図したとおりに消費者の感情のスイッチを入れ、それによってクチコミが広がり、多くの人がサイトを訪れるといった、一連のプロセスを戦略的にプランニングすることが重要だと池田氏は話す。

ソーシャルメディアマーケティングとはクチコミが広がるまでの
プロセスを戦略的にプランニングすること

さらに、「共有(Share)」と「拡散(Spread)」の意味の違いを知ることが、クチコミマーケティングを考えるうえで非常に大切だと池田氏は説明する。

たとえば、Facebookでシェアされるまでのプロセスには、だれの投稿なのかという「Who」文脈と、情報やコンテンツそのものに価値があるかという「What」文脈の2種類がある。同じように見えても、前者は共有、後者は拡散であり、その意味は異なるというのだ。

共有と拡散の違い

たとえば、池田氏のFacebookの投稿を例に取ると、新たに買ったクラブでゴルフを楽しんでいるといった投稿は、ゴルフが趣味だと知っている友人の「いいね!」が付いても、その先でつながっている友人にまでシェアはされない。

また、執筆した書籍についての投稿はシェアされているが、その多くは共著者や社員などの関係者が「Who」文脈でシェアしたものなので共有となる。池田氏を知っている人の間でシェアはされても、それ以上の拡散は行われない。

一方で、そのコンテンツ自体が魅力的である場合は、シェアされて「拡散」されることになる。

Who文脈のシェアは知人・友人が中心なので「共有」(左)。一方、What文脈でコンテンツ自身に力がある場合は、自然と「拡散」していく(右)

“日常生活のなかの小さな幸せをFacebookにアップしてもらい、友人にバイラルしてもらうキャンペーンをやりましょう”という企画書はよくありますが、みなさんシェアをしますか? 日常生活で何にいいね!をして、シェアするかを考えれば、結果はわかること。

What文脈のコンテンツは、それ自体がウイルスのように、止めようと思っても止まらない、広がる力を持っている。これはブロガーマーケティングでも同じ。そのブロガーを好きな人は記事を読んでも、コンテンツに力がなければ、ブロガーを知らない人にまで教えようとは思わない(池田氏)

日常生活で自分が何にいいね!をして、シェアをするのかそれを考えれば企画がうまくいくかどうかわかる

クチコミを発生させるための5つの琴線スイッチ

クチコミを友人・知人の共有だけでなく、広く不特定多数の人へ拡散してエンゲージメントを築くには、コンテンツ自身が広がる力を持った、What文脈の企画を考えることがポイントになる。

池田氏は、これまでの経験のなかから、What文脈でクチコミが発生して拡散されるためには、感情を動かす「5つの琴線スイッチ」のいずれかを入れさせる必要があると説明し、5つのスイッチに当てはまるWhat文脈の事例を紹介していく。

ソーシャルメディアマーケティングでは、5つの琴線スイッチを作れるかどうかが重要になる

琴線スイッチ1:驚き(おもしろい・すごい)

5つの琴線スイッチのなかでも、「驚き」には一瞬の驚きだけでなく、手間暇をかけたコンテンツに対する感嘆など、「おもしろい」「すごい」といったいくつかの種類があり、コンテンツの比率としても多い。

たとえば、「おもしろい」というスイッチのコンテンツには、前述でも紹介された締切直前の状態を表現した白クマの画像や、ミニストップとドラゴンボールのコラボ商品などが挙げられる。ドラゴンボールのファンなら、一目でわかるおもしろさがある。

驚きの琴線スイッチ

また、Yahoo!知恵袋などのソーシャルメディアで個人が生み出したコンテンツからも驚きが生まれている。「新興宗教を作って教祖になって儲けたい」「半身浴で耳にお湯が入ってしまいます」など、冗談のような質問と回答とのギャップがおもしろいと話題だ。

Yahoo!知恵袋など、ユーザー生成のコンテンツも琴線スイッチに

Webサービスの「方言チャート」は、方言のアンケートから出身地を当てるというもの。結果はFacebookとTwitterで共有することができ、意外と当たると評判だ。

○○さんは××型でしたというのは、受け取る人にはあまり関係ないが、自分だったら当たるだろうかという興味が喚起される。人のコンテンツを見て、自分も当たったらおもしろいという流れは、診断系アプリの典型(池田氏)

これらのコンテンツについて池田氏は、「今日紹介するものは、企業がマーケティングで計画したものや、個人のコンテンツがクチコミでバズっているものが混在している」と話す。なぜなら、消費者のアテンションの総量は有限であり、現代の消費者は「今からおもしろいコンテンツを見よう」と準備をしているわけではなく、企業と個人の投稿をひとまとめに見ているなかで、おもしろいものを共有していくからだ。

おもしろくなければ興味は生まれない
コンテンツが企業のものか、個人のものかは関係ない

また、これまで人の琴線スイッチを入れる動画コンテンツは、映画やテレビが主流だったが、現在ではYouTubeであらゆる感情の琴線スイッチを入れる動画を見ているため、生半可なコンテンツでは感動しなくなっていることも指摘する。

消費者はこの10年でコンテンツに対する耐性ができている。今はレベルが高いものか、事前の期待と事後のギャップがものすごく大きい体験をしない限り、クチコミはしない。つまり、企業のブランドマーケティング上の限界というときに、消費者がクチコミをしているコンテンツと戦って勝てなそうであれば、やめた方がいい。企業か個人なのかはまったく関係なく評価される(池田氏)

次に池田氏は、驚きのなかでも最もわかりやすい、「すごい」という感情のスイッチに触れた事例を紹介する。

ミキサーメーカーのブレンドテック社が仕掛けるCM動画「Will It Blend?」シリーズは、ブランドの売りである頑丈さをアピールするため、話題のガジェットなどをミキサーで粉砕していく、全米で人気のコンテンツだ。なんでもミキサーにかけて粉砕する様子が話題となり、クチコミが拡散している。

ただし、「すごい」を追い求めると、いつの間にかブランドメッセージとかけ離れたものとなりやすいので注意が必要だと池田氏は話す。たとえば、1,000万回以上再生された例もあるブレンドテック社のミキサー動画だが、これは「どんな硬いものでも粉砕できるほど頑丈」というブランドメッセージとマッチしているからこその成功だといえる。

Will It Blend? では、数百万再生を超えた動画をマスメディアが取り上げ、1千万再生を超えるといったサイクルが生まれており、「低く見積もっても1回の再生で10円から20円の価値があり、YouTubeからのサイトへの流入が強く、広告としての価値が高い」と池田氏は説明する。

また、今までのブレンドテック社の動画はYouTubeのブランドチャンネルにまとめられており、サイトへのトラフィックを生みだしていると考えられる。池田氏は、どのような業種でも、仕事上のノウハウは一般の人にとって価値のあるものであり、それらを動画にしてYouTubeのチャンネルとしてまとめることで、価値が生まれると説明する。

その他にも、「驚きや笑いはないが、手間ひまをかけてよくやったなというような、“ずっしりすごい”がある」と、池田氏はいくつかの事例を紹介する。

ゲーム画面を人間で表現したストップモーションムービー「The Original Human TETRIS Performance」や「The Original Human SPACE INVADERS Performance」は、一瞬のインパクトではなく、制作にかけた手間ひまから驚きが生まれた例だ。

さまざまなゲームを人間で再現するGAME OVER Project

また、iPadを使い、指先だけで写真のように緻密な絵を描いた「iPad Art」なども当てはまる。

手間ひまをかけた、よくやったというのも、人の感情スイッチを入れるポイント。動画のサムネイルを見ている状況と、再生しはじめて感じた感情のギャップが大きいと、人は感情のなかで起きたアンバランスを正常化しようとする。人はだれかに伝えることによって感情のバランスを適正に戻そうとするので、感情のギャップが生まれないものはクチコミしない(池田氏)

事前の期待を上回る体験によって
感情のギャップが生まれなければクチコミは発生しない

琴線スイッチ2:疑問・興味

「疑問・興味」の琴線スイッチの1つには、診断系アプリが当てはまる。

右脳派と左脳派のテスト」や「姓名判断」といったアプリは、「自分はどうなんだろう」と思わせることが、クチコミ拡散のポイントになる。

「自分はどうなんだろうか」という文脈で試したくなるかが拡散のポイント

「これは本当なの?」と、疑問を持たせることもポイントだ。特にネット上では、議論が勝手に拡散し、噂が広まっていくため相性が良いという。「FIFA STREET 3」は、アクロバッティックな動きでボールを蹴りあう動画だが、リアル派とCG派に別れて議論が拡散している。

琴線スイッチ3:発見・納得

「発見・納得」は、まとめ系のコンテンツによく見られる琴線スイッチだ。特に最近では「NAVER まとめ」の登場によって、手軽にまとめ記事を作れる環境が整ってきている。

【都内】一度は行ってみたい、魅力的なカフェまとめのまとめ」や「ネットで見れるすごい企画書」は、まとめることで新たな価値を生み、拡散した例の1つ。

発見・納得は、まとめ系コンテンツと相性の良い琴線スイッチ

情報はまとめることで伝搬性が良くなる。140文字のTwitterが得意なのは、コンテンツを作るよりも運ぶことだと池田氏は話す。また、長い文章のコンテンツは読まれず、拡散もされない。1~2分で一気に読み切れるかどうかが重要になるため、コンテンツを編集する必要がある。

ソーシャルメディアの時代にクチコミで運ばれてくるのは、編集されたコンテンツ。昔と違って消費者には時間がないので、しっかりと何度も読んでくれるわけではない。LINEの執行役員である田端氏が指摘するように、情報は噛まずに飲み込まれる時代。情報行動がスマホに最適化されつつあるので、電車移動中の一駅区間で読み切れるかどうかが重要(池田氏)

琴線スイッチ4:共感

「共感」には、「わかる」「そう思う」などいくつかのスイッチがあるが、「マフラーしまい髪研究所」などは、「わかる人にはわかる」と、思わず共感してしまうコンテンツの一例だ。

「わかる」「そう思う」といった共感が拡散につながる

ホンダのCM「負けるもんか(プロダクト)篇」は、広告コピーが共感を呼び、話題となったキャンペーン。Googleの画像検索で「負けるもんか」と入力すると、この広告のポスターが数多くヒットすることから、広告を見たユーザーが感動し、スマートフォンで撮った写真を拡散していることがわかる。

広告コピーに共感したユーザーの手によって拡散

その他、東日本大震災が発生し、公開3日で放送自粛になった「九州新幹線全線開業」のCMは、新幹線に声援を送る姿から「感動した。元気が出る」といった共感が生まれ、幻の感動CMとして話題になった。

共感のスイッチには、「かわいい」といったものもある。まとめコンテンツとの相性が良く、「子どもの寝相アート」「ハムケツ(ハムスターのお尻)が悶絶するほどかわいい」「小さな男の子とフレンチブルドックのスナップが大人気」などは、多くの共感が生まれたコンテンツだ。

個人のまとめ記事が、何千何万といいね!やリツイートされている

琴線スイッチ5:感動

5つ目の琴線スイッチは「感動」。さまざまな琴線スイッチがあるなかで、池田氏は「感動系のコンテンツを欲しがっているような世相を感じる」と、驚きやインパクトに飽きたユーザーが、感動を求めているのではないかと説明する。

たとえば、LINEが現地ユーザーのエピソードをもとに作成したタイのCM「【LINE CM】"Closer"」は、タイ限定バージョンながら、日本でも多くの共感を呼び、ニュースサイトでも話題となった。

YouTubeのブランドチャンネルで公開されたCMが感動を呼ぶと話題に

YouTubeで公開された「The Born Friends Family Portrait」は、スカイプを通じて親友となった、同じ障害をもつ2人の少女が実際に出会うまでのドキュメンタリー映像。スカイプが実施するエピソードキャンペーン「Skype Stay Together」の1つで、同社が2人の出会いをサポートしている。

つたえたい、心の手紙」は、葬儀会社のくらしの友が実施する広告キャンペーン。亡くなった大切な人への想いを記した手紙を公募し、映像ではなく、文字で表現した感動のコンテンツだ。

つたえたい、心の手紙」は読ませる感動コンテンツ

その他、ウエディングプランナーが結婚式の感動秘話を伝えたブログ記事「優しい記憶」なども感動のスイッチを入れるコンテンツだ。

これらのコンテンツは、涙を流す感動のスイッチを入れるもの。一方、「Homeless Veteran Timelapse Transformation」は、感動の琴線スイッチのなかでも「考えさせられる」という事例だ。ホームレスを支援するNPO団体が、一時しのぎの支援ではなく、希望を持って自立してもらうことを伝えたプロジェクト。ホームレスの男性の身だしなみを整え、変身した姿を見つめ直すことで、自立してもらおうとしている。

Homeless Veteran Timelapse Transformation

池田氏が紹介するように、感動スイッチでクチコミが拡散するケースは増えているが、感動は感情移入してもらうことが前提となるため、驚きやインパクトとは違う難しさがある。

感情移入してもらうためには、動画なら30秒から60秒ほど、読ませるコンテンツであっても、それなりの文字数が必要になる。ただし、動画は時間が長くなるほど、最後まで見られる確率が低くなるため、「動画の尺は60秒で、スマホで見ようと思わせるにはどんなに長くても3分に収めた方がよい」と池田氏はアドバイスする。

ソーシャルメディアマーケティングとは人間を知ること

5つの琴線スイッチのコンテンツを紹介した池田氏は、最後に「ソーシャルメディアをマーケティングに活用するときに、できるだけ多くの人にWhat文脈のコンテンツが広がってほしいと思うなら、人の感情を揺さぶってコンテンツを広げることにチャレンジしてほしい」と、講演をまとめる。

セールやイベントのお知らせなどもありますが、ときには人の感情を揺さぶってコンテンツが広がっていくことにチャレンジしてもらいたい。人がクチコミしたくなる瞬間は、感情のバランスが崩れたとき。そのコンテンツは良い意味で予想を裏切っているのかを絶対に考えてください。

ソーシャルメディアというと、次世代やテクノロジーのイメージがあるかもしれないが、ソーシャルメディアは人間マーケティングであって、人間の感情を知ることが肝要。ソーシャルメディアのダイナミズムである、クチコミの拡散を目指して企画を立てて行ってもらいたい(池田氏)

ソーシャルメディアマーケティングは人間マーケティング
泥臭く人間の感情を追うことが大切

この記事は、2014年4月4日に開催されたWeb広告研究会、第6回東北セミボラのレポート第一部です。第二部は近日公開

オリジナル記事はこちら:「クチコミを発生させる5つの琴線スイッチ、見る人の感情を揺さぶるコンテンツの極意とは」2014年4月4日開催 第6回東北セミナーレポート(1)

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SEOのエキスパート5人がさまざまな質問に回答「Ask The SEOs」をレポート [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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先週のWeb担まとめ記事

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 23本とニュース記事 14本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、池田です。

[今回の要チェック記事]↓セミナー/お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース
SEOのエキスパート5人がさまざまな質問に回答「Ask The SEOs」

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • 「SEOのエキスパート5人にいろいろ聞いてみた 2014年版 など10+4記事」は、「海外&国内SEO情報」の記事です。

    今回のトップストーリーでは、筆者の鈴木氏が海外カンファレンス「SMX Advanced」の人気セッションをレポート。5人のSEOエキスパートたちがいろいろな質問に回答する「Ask The SEOs」の内容をお届けします。

    その他、グーグル公式の「サイトの移転」虎の巻、再審査リクエストの詳細情報などを紹介します。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/20/17715

  • 「ウェブ解析士事例集」の「基本的なウェブ解析で売上40倍にUP! 札幌のリサイクル回収・処分店が行ったノウハウを大公開」が、260いいね!100ツイートと人気です。

    今回は、パソコンやネットに詳しくなくても、基本的なウェブ解析のやり方、考え方、見せ方を押さえて、10か月で売上40倍の成果を上げた事例を紹介。

    社長とコンサルタントが、二人三脚で成果を伸ばすために立てた4つの戦略とは。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/19/17677

  • 「ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト」の「『売るだけならアマゾンでええ』…実店舗開設で新たなビジネスモデル作りに挑むEC企業の挑戦」にも注目。

    DIY用品のECを手掛ける大都は、大阪市内に日本初というDIY製品専門の実店舗をオープン。一般金物の卸から主力事業をECに転換し、新たに実店舗ビジネスに参入しています。

    体験教室といった役務サービスの提供、ECと実店舗の連動といった新たな取り組みなど、次々と新たな一手を打つ大都の挑戦を取材しました。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/18/17693

  • 「スマホを使ってネットで買い物をする人は増えたのか? データから見る傾向と対策」は、「スマートフォンレポート」の記事です。

    5月発表のレポートでは、iPhoneユーザーのECサービス利用動向を調査。ここ1年間のEC利用動向を比較することで、スマートフォンの普及でネットで買い物をする人は増えたのか、傾向の変化を探ります。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/17/17573

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
ECの現場で売上アップを目指す方には
ネットショップ担当者フォーラム
データセンター(iDC)に携わる方には
データセンター完全ガイド
企業内情報システムのお仕事をされている方には
IT Leaders
ソフトウェア開発者の方には
Think IT

[セミナー/お知らせ]↑要チェック記事 | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース記事
クリエイティブアワード、CMSカンファレンス、Webライディングなど6月・7月イベント情報

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

クリエイティブアワード(8/18締切)

「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード 2014」が8月18日(月)までエントリー受付中です。一般の部と企業の部で、スマートデバイスの広告作品やアプリを募集。

http://creative-award.yahoo.co.jp/

CMSカンファレンス(7/24)

CMSベンダーが集う「第2回 CMSカンファレンス」が7月24日(木)に東京・御茶ノ水で開催されます。主催のキノトロープによる講演のほか、日本オラクル、ジゾン、のれん、ミックスネットワークの4社が解説。参加費は無料。

http://www.kinotrope.co.jp/seminar/20140724/

MTハッカソン(6/28)

Movable Type開発者向け「MTハッカソン」が6月28日(土)に港区で開催されます。シックス・アパートの新オフィスを舞台に、MTのData API を使用してChromeアプリ・拡張機能を開発します。参加費は無料。

http://www.movabletype.jp/blog/mt_hackathon_for_chrome.html

ECセミナー(7/3、仙台)

ECが創造する未来をテーマに「みやぎEC・OSMC共催 東北復興支援イベント」が7月3日(木)に仙台市で開催されます。ECトップランナーが集い、東北のECを盛り上げるイベント。一般参加も可能で、参加費は無料。

http://www.miyagi-ec.com/20140703.html

インハウス体制構築(7/3)

「Adobe Marketing Cloud で実現するインハウス体制構築セミナー」をIMJが7月3日(木)に目黒区で開催します。インハウス体制構築の支援を行う同社が、Adobe Marketing Cloudを活用した体制構築を紹介。参加費は無料。

http://www.imjp.co.jp/press/release/20140611.html

リスティング広告文大会(7/12、福岡)

リスティングのクリエイティブを競い合う広告勉強会「広告文頂上決戦 夏場所 福岡大会」が7月12日(土)に福岡県で開催されます。SEMコミュニティ「SEMカフェ」の主催で、コンペ形式で広告文作成を学びます。参加費は3,000円。

http://sem-cafe.jp/tournament/

Webライティング(7/15)

アスキークラウド編集長に学ぶ、読まれるWebライティングセミナーが7月15日(火)に千代田区で開催されます。編集長の中野氏が3時間のワークショップを通して実践手法を伝授。のれん、ロフトワーク共催。参加費は『Webライティング実践講座』付きで1万円。

https://mp.ashisuto.jp/public/seminar/view/2583

先週の人気記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー/お知らせ | ↓解説記事 | ↓ニュース記事

Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト
    こんな言動が出たらモンスタークレーマーかもしれません
  • ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト
    SEOで「検索結果」をあなたのサイトの最適な「トップページ」にする
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/20/17716
    by 江沢 真紀(アユダンテ)
  • 企業ホームページ運営の心得
    Web担当者がぶつかる採用コンテンツの壁、どっちつかずはWebの弱点
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/18/17680
    by 宮脇睦(有限会社アズモード)
  • イベント・セミナー
    オウンドメディアのコツはコンテンツの類似性と結合性にあり、消費者の心理メカニズムを解き明かす
  • Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報
    メディア業界の教訓をSEOの施策アイデアに応用する――パブリッシャーができること(後編)
  • 単発記事
    おもてなし日本が向かっているデジタルマーケティングの世界観と日産自動車のグローバル展開事例
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/19/17701
    by 於保 真一朗(メディックス)

先週の解説記事 ↑要チェック記事 | ↑セミナー/お知らせ | ↑人気記事 | ↓ニュース記事

Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • Googleアナリティクス セグメント100選
    地域によって閲覧ページや購買商品に違いや特徴がないかを分析するには?(第11回)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/19/17692
    by 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン)
  • 編集長ブログ―安田英久
    さらば東京インタラクティブ・アド・アワード、これからはACC CMフェスティバルのインタラクティブ部門として開催へ
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/06/17/17686
    by 安田英久(Web担 編集長)
  • Yahoo!プロモーション広告 業界情報
    スポンサードサーチとYDNのいいとこどり「サーチターゲティング」
  • Yahoo!プロモーション広告 業界情報
    消費か貯蓄か。増税と景気回復がもたらす「夏のボーナス」意識の変化
  • ユーザー投稿記事 by Web Destination
    明日から使えるユーザーテスト×シニアユーザーマーケティング公開セミナー
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社マイクロウェーブ
    Web戦略を成功に導いてくれるWeb制作会社の選び方
  • ユーザー投稿記事 by コマースリンク株式会社
    満員御礼につき、追加講演決定!!ECマーケティングトレンド2014~ ECサイトの「集客」「接客」「おもてなし」まるわかり事例セミナー 【7/25(金)東京開催】
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社ペイジェント
    ネットショップの【売上アップ成功事例】2014年最新版 ~リピーターを増やしたい!認知度を上げたい!悩みを突破した成功店舗の秘策を教えます(東京開催)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社パワー・インタラクティブ
    【失敗しない!Google Analytics新バージョン移行セミナー(無料)】『新バージョン「ユニバーサルアナリティクス」移行ステップと新機能活用』を7月23日大阪、7月25日東京にて開催(パワー・インタラクティブ)
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社エイジア
    「成果を出し続けるメルマガ制作セミナー ~企画から考えるメルマガ改善、プロのやりかた大公開~」 2014年7月30日(水)に追加開催が決定しました
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社キノトロープ
    【Web制作者向け 無料セミナー】キノトロープ 現役Webディレクターに学ぶ!プロジェクトを上手く進めるためのコツ [7/15(火)開催]
  • Web担アクセス数上位ランキング
    あなたのサイトはユーザーニーズに最適化できていますか? SEOの前にやるべきこと
  • 先週のWeb担まとめ記事
    まっとうなWebサイトにはSEOなど不要! 生田昌弘の喝!

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大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

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編集後記

俺のフレンチやイタリアンで話題のレストランに「俺のそば」も追加されたようです。500円で蕎麦おなかいっぱいはいいな、と思い調べると、割烹、焼き肉、やきとり、おでんなどもいつの間にか(池田)

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DNPとMADS、デジタルサイネージ技術を使った広告配信ネットワーク「アドネットワークサービス」で業務提携 [ニュース] | Web担当者Forum

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大日本印刷(DNP)とデジタルサイネージソリューション事業のマイクロアドデジタルサイネージ(MADS)は、デジタルサイネージ(電子看板)ソリューション事業で業務提携し、デジタルサイネージの設置場所や時間帯に応じた広告配信サービスを行うアドネットワーク事業を開始する、と6月20日発表した。第一弾として、DNPとTBSテレビが共同運用する大学生向け情報提供サービス「キャンパスTV」において両社のシステムを連携した広告配信サービスを6月に開始する。

アドネットワークサービス事業は、DNPのデジタルサイネージ配信システム「SmartSignage」とMADSの広告配信一元管理サービス「MONOLITHS(モノリス)」を連携し、設置場所や時間帯に応じた広告出稿や広告をパッケージにした情報配信サービスを可能とした。デジタルサイネージの設置場所提供者は広告収益源の確保を見込むことができ、広告主はターゲットやニーズに合わせた広告配信を行うことができる。今後はキャンパスTV以外のデジタルサイネージにSmartSignageとMONOLITHSを連携したサービスを拡販し、さまざまな企業との連携を強化していく。

大日本印刷
http://www.dnp.co.jp/

マイクロアドデジタルサイネージ
http://www.mads.co.jp/

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アップルップル、国産CMS「a-blog cms」の新バージョン「a-blog cms Ver.2.1」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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Webサイト制作のアップルップルは、同社のコンテンツ管理システム(CMS)「a-blog cms」の新バージョンである「a-blog cms Ver.2.1」を6月23日に提供開始した、と同日発表した。a-blog cmsは2009年の発売以来、使いやすく分かりやすいCMSとして約320社のWeb制作会社、1600サイト以上が利用している。Ver.2.1は発売後5年間のユーザーの声を反映し、機能の改善と追加を行った。

a-blog cms Ver.2.1は、「Facebook」や「Twitter」のユーザー情報を使ってa-blog cmsにログインできる「SNSログイン機能」や、エントリーごとに承認情報を登録し、カートに入れた商品情報を管理者あてに送信する「カート機能」を追加した。エンタープライズライセンスで提供している承認機能に「並列承認機能」を加えた。順を追って承認を進める直列承認とは違い、承認権限を持った複数のユーザーが投じる承認ポイントが一定数を越えることで公開となる。

アップルップル
http://www.appleple.com/

a-blog cms
http://www.a-blogcms.jp/

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  • 内容カテゴリ:CMS

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スマホユーザーは有料アプリをどんな基準で選ぶのか? どんな使い方をするのか? [スマートフォンレポート] | Web担当者Forum

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この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

スマートフォンレポート

スマートフォン利用が更なる広がりを見せる昨今、スマートフォンに対応したサービスは有料、無料にかかわらず増加・多様化の一途を辿っている。このような状況のもと、有料サービスに対してユーザーはどのような基準で選択し、利用しているのか、またどのようなサービスであれば有料の価値を感じてもらえるのか。この点について焦点を当てつつ、スマートフォンにおける有料サービスの利用動向とその意識について調査した。

今回は2014年5月に発表された「スマートフォンレポート vol.12」から、調査報告3「スマートフォンにおける有料サービスの利用動向/意識調査 ~スマートフォン時代に求められる有料サービスとは?~」の調査レポートをお届けする。

スマートフォンにおける有料サービスの利用状況

まずは、スマートフォンの有料サービスにおける利用実態について報告したい。2014年4月時点で、スマートフォン所有者における有料サービス利用経験率は約3割となっている(図1)。

図1:有料サービスの利用経験

利用の高いサービスジャンルとしては、「ゲーム」「無料通話メールサービス(LINE等)のスタンプ素材」「音楽」が挙げられ、それぞれ30%を超える利用経験があった。特に「ゲーム」は50%を超える利用経験が示されるなど、半数以上に課金経験がある状況となっている。次いで、「天気」「乗換/地図/交通」「コミック/電子書籍」において、20%を超える利用経験が示された。

「無料通話メールサービス(LINE等)のスタンプ素材」を除き、フィーチャーフォン時代より数多く利用されてきたサービスジャンルが上位に並んだ格好となり、ジャンル単位で考えれば、従来の傾向がまだ引き継がれている格好となる(図2)。

図2:利用経験のある有料サービスジャンル(上位20ジャンル)

次に、有料サービスの平均利用期間について見てみると、「ゲーム」「エンタメ系(ゲーム以外)」「動画」といったエンタメ系コンテンツにおいては「1週間未満」と回答する人が最多となり、比較的短期で利用するユーザーが多い結果となった(「わからない」という回答を除く)。

とはいえ、次に多い回答が「1年以上」となっており、気に入った場合は長期利用するといった傾向も感じられる。故に、長期利用してもらうための工夫をいかに盛り込むかが重要であるとも言えそうだ。

一方、「便利ツール系」「天気/ニュース系」といった情報、ツール系ジャンルにおいては、「1年以上」が最多回答、「1週間未満」がそれに続く回答になるなど、エンタメ系とは正反対の傾向を示している。

情報、ツール系ジャンルにおいては、一度気に入ると長期利用するユーザーが多い、もしくは長期利用を想定して課金登録するケースが多いのではと想定される。どちらにせよ、サービス内容を充実させつつ、その事実をわかりやすくユーザーに伝えることや、適正な価格を見極めつつサービス提供するといった環境整備など、少しでも長い期間の利用を促す施策展開を充実させたいところである(図3)。

図3:有料サービスの平均利用期間

有料サービス利用の決め手とやめる理由

では、サービスに対してお金を支払うという意思決定において、何を最終的な決め手としているのか、逆にどのような事を理由に利用しなくなるのかについて触れてみたい。

まず、有料サービス利用の決め手についてだが、「無料で利用してみて、良いサービスであると感じた」という回答が最多となっており、無料での利用機会が重要な要素になっている事がわかる。図には表記していないが、特に50~60代にこの傾向が強く出現しており、高年齢層になるほどサービスを慎重に吟味する姿勢がうかがえる。

次いで「他ユーザーのレビュー・評価」「価格の適切さ」といった理由が続いているが、男性は「他ユーザーのレビュー・評価」を、女性は「価格の適切さ」をより重視する傾向を示している。

当社の過去の調査結果などからも、サービス利用者が他ユーザーの評価・レビューに影響を受けるといった傾向や、価格については女性を中心にシビアに精査するといった傾向が出現していたが、本調査からも同様の傾向が感じられる結果となった(図4)。

図4:有料サービス利用の最終的な決め手(上位20項目)

一方、利用をやめた(退会した)理由についてだが、「使わなくなった(退会した)有料サービスはない」という回答を除くと、「サービス内容に飽きたから」「サービスが不要になったから」など、サービス自体の魅力や必要性の低下によるものと、「利用料が高かったから」といった価格に対する不満が主要因となっている。

スマートフォンにおいては多数の無料サービスが展開されていることもあって、他の無料サービスに乗り換えたからという回答が多いのではと想定していたが、実際はサービス自体に対する飽き、必要性の無さ、それに伴う利用料への不満が利用停止へとつながっている模様である。いかにしてサービスの品質向上と適切な価格設定を訴求できるかが鍵といえよう(図5)。

図5:有料サービスの利用停止理由

また、有料サービスを利用しようと意思決定したにも関わらず、結局利用しなかったという「断念経験」についても調査してみたところ、実に6割近いユーザーに断念経験があった。その要因としては、「思っていたより価格が高かったから」が最多となっており、ここでも適切な価格設定の重要性が示されている。

また、10代を中心とした「クレジットカード登録が必須だったから」といった回答や、男性にやや傾く形で「会員登録時の入力項目が多かったから」「会員登録のフローが長くて面倒だったから/分かりにくかったから」といった理由が続いた。利用価格に加え、決済手段の多様性、入力の簡便性、わかりやすさなどをしっかりと整備しておくことの必要性も感じられる(図6)。

図6:有料サービス利用断念経験と理由

今後の有料サービスに求められるものとは

スマートフォンの有料サービスにおいては、どのようなニーズがあり、どのような工夫が必要なのだろうか。ここからは、スマートフォン有料サービスに対する今後の意向などについて考察を進めていく。

電子書籍や電子新聞、音楽・動画配信サービスなど既にデジタル化が進み、サービス提供されている有料コンテンツは多岐にわたっているが、これまで利用していたリアル商品からデジタルサービスへの移行意欲について聞いてみたところ、全体的にはまだそれほど高い移行意欲は感じられない結果となった。

とはいえ、図には示していないものの、10代においては「音楽」「ドラマ」「コンサート映像」「映画」などの利用意向が高く出ていた他、男性40代以降においては「新聞」が高いなど、年代別に異なる特色が現れている。リアル媒体からデジタル媒体への移行については、このような年代別のニーズの高まりとともにゆるやかに進むのではないかと想定される(図7)。

図7:今後切り替えてみたいデジタル有料サービス

反対に、デジタル媒体に切り替えない理由について聞いてみたところ、「電子版だと読みにくい・見にくい」「スマートフォンでの利用だと電池残量が気になる」「画面が小さいから/もっと大きな画面で見たい」といった視覚面、電池消費に対する意見が目立っている(図8)。

図8:オンラインの有料サービスにスイッチしない理由

また若年層を中心に「電子版だと形に残らないため、所有感がない」といった理由も上位に挙がっており、形あるものに対するこだわりも感じられた。好きなアーティストや作品などといった実際の「もの」に対するこだわりについては致し方ないところだが、前述の読みにくさや見にくさ、電池消費などについての不満は、今後スマートフォン利用に慣れるに従って徐々に解消されていき、それに伴ってデジタルサービスへの移行が進んでいくのではないかと想定される。

図7で示した「今後切り替えてみたいデジタル有料サービス」の結果においても、未だサービスを利用したことのないユーザーが多数存在し、実際の利便性を享受した経験が少ないと思われることからも、いかにしてサービスを試してもらい、その利便性を感じてもらうか、という点も重要と思われる。

更に、今後「有料でも使ってみたい」スマートフォンのサービスについて聞いてみたところ、「音楽鑑賞」「ゲーム」「映画視聴」などといった趣味やエンタメ系ジャンルが上位となったが、男性においては、「語学」「貯蓄/資産運用」「仕事/ビジネス」「株取引/FX」などといった自己啓発やビジネスに関連するジャンルへの意向もやや高く出現した(図9)。

図9:今後使いたい有料サービスジャンル(上位20ジャンル)

また、自由回答にて「運動と連携した健康アプリ(男性・44才)」などといったヘルスケア関連や、「子どもがぐずった時に役立つコンテンツなど、子育てについての内容が充実している物(女性・27才)」といった育児に関連する意向も散見されている。

今後は趣味やエンタメなどにとどまらず、ビジネスやライフスタイルなど幅広いジャンルや生活をより便利にしてくれるサービス、専門的な情報や機能を持ったサービスなどの利用ニーズが更なる高まりを見せるのではないか。

このようなニーズを鑑みつつ、適正な価格設定やサービス内容の充実、お試し利用の設置などにより、より多くの有料サービス利用機会、並びに長期に渡る利用を促したいところである。

調査対象15歳以上69歳までのスマートフォンを所有する男女個人
/スマートフォン課金サービス利用経験者
調査地域全国
有効回答数600サンプル
※事前調査における「スマートフォン課金サービス利用経験者の性年代別出現割合」を構成比として、下記の割り付けにて回収
10代20代30代40代50代60代
男性286976674427
女性388569503215
661541451177642
調査実施期間2014年4月11日(金)~4月14日(月)
調査方法インターネット調査
調査実施機関株式会社ドコモ・インサイトマーケティング

この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。

スマートフォンレポート

スマートフォンレポート

「スマートフォンレポート」は、独自調査の分析レポートや、NTTドコモへのインタビュー、またモバイルビジネスを展開する上で鍵となるメールマーケティングや広告展開等についての記事を掲載する隔月発行のモバイルビジネス・マーケティング情報誌です。

※6/26をもってサービスの提供を終了致します。
長らくご愛読いただきましてありがとうございました。

この記事の筆者

提供:株式会社ドコモ・ドットコム

モバイル(スマートフォン・タブレットおよびフィーチャーフォン)を活用したビジネスに関するコンサルティング事業を軸に、企業プロモーション・マーケティング企画をはじめとした新たなビジネス開発事業を展開。

http://www.docomo-com.com/

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EC売上を3年間で2倍以上にしたタワーレコードの成長を支えたCMS基盤 | Web担当者Forum

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Sitecoreによって、現場が望む施策や改修の自由度を高める基盤ができました。
運用側から止まることなく出てくるアイデアを受け、さまざまな施策やキャンペーンを積極的かつスピーディーに実行できたんです。
施策に比例してお客様も増える中、Sitecoreを導入しなければ、ここまでの売上増に耐えうる基盤は出来なかったでしょう。
タワーレコード株式会社
ITサービス本部 情報システム1部 部長
小峰隆由貴氏

わずか3年の間にEC事業の売り上げを2倍以上にしたタワーレコード。その大幅な売上増の背景には、CMSを入れ替えるという大きな決断があった。大幅な売上アップを支えたシステムについて、タワーレコードの小峰氏に伺った。

独自開発のCMSがボトルネックで
サイトにアクセスしづらい日々が続く

今回の課題
  • 自社サイトに独自開発のCMSを導入したタワーレコードだが、多数のアクセスをさばききれず、サイトの処理は遅くなる一方だった。CMSがボトルネックとなって、重要な情報の更新が遅れたり、新しい販促施策を思いついても、サイト負荷への懸念やコストなどの問題で試すことができなかったりという日々が続いていた。

タワーレコードといえば、言わずと知れた「NO MUSIC, NO LIFE.」のキャッチフレーズでおなじみの、音楽エンタメ・小売り事業の大手だ。黄色に赤文字の印象的なロゴは、誰でも一度は見たことがあるのではないだろうか。全国に86店舗(2014年6月1日現在)を持つ同社だが、250万点もの商品を取り扱うオンラインショップ「TOWER RECORDS ONLINE」も運営している。

同社は、ずいぶん以前から、自社のCMSに不満を持っていた。社内からあがっていたのは、「取扱商品点数に制限があって困る」、「自分たちの望む施策を打てる機能がない」といった不満の声である。こういった要望を満たすため、タワーレコードでは2008年に従来利用してきたパッケージ版のCMSからスクラッチ開発のCMSへの入れ替えを計画し、2010年1月に構築を終えた。しかし、これが失敗だった。「リリース当初からレスポンスの問題が顕著となっていき、サイトが重くてまともに見られない状況が続いていた」と、タワーレコード ITサービス本部 情報システム1部 部長の小峰隆由貴氏は苦々しく振り返る。

EC領域(SSL領域)とメディア領域(非SSL領域)で別々にCMSを構築していたのですが、メディア領域には当時1日当たり100万強のPVがあり、22時から1時の夜のピーク時に耐えられないという事態が続いていました(小峰氏)

ピーク時のアクセスに対応すべく、サーバ増強などの対応を行っても大きな改善が見られない中で、CPU使用率やロードアベレージに異常値が多いことから調査を続けたタワーレコードでは、CMSとDBアクセスがボトルネックとなっていることに気づく。そのため、何度もチューニングを重ね、キャッシュも2時間かけ、アクセス集中前には手動でキャッシュを事前生成、保守するSEは常時システムを監視し続けるという状態がしばらく続いた。

スクラッチ開発CMSローンチ後の各サーバーの負荷状況および障害発生状況。通常であれば1以下に抑えたいロードアベレージの値が異常に高く、10を超えることも。これは大変

こうした運用形態のため、更新は2時間ごとという制限ができてしまい、サイトの即時性が失われてしまった。メディア領域ではインストアライブの告知などを行っているが、万が一、日時などの情報を間違って公開した場合など、すぐに気付き修正したとしても、実際にアップされるのは最大で2時間後。これではユーザーに大きな迷惑がかかってしまう。また、人気グループのCDやDVD発売などの情報解禁は当日にいきなり知らされることが多く、サイトにアクセスが殺到する。これらの対応も非常に大変だったという。さらに、EC領域への誘導やO2Oなどを行わなければならないメディア領域では、試行錯誤しながらさまざまな施策を行っていく必要があるが、サイトに機能を付加したり、デザインを変更するたびに負荷テストなどを行わなければならず、コストがかかるだけでなく、施策の実現までに時間がかかることも課題となっていた。さらには、サイト負荷懸念で実施出来ない施策も多く出てきていた。

CMS開発の償却を待っている場合ではない」と考えた小峰氏は、2010年夏にはCMSの入れ替えを検討し始めた。

スクラッチ開発のCMSよりも、
パッケージなら新たな技術を素早く取り入れられる

フィット&ギャップ分析の項目(抜粋)
  • 店舗情報管理
  • 検索管理
  • ユーザーレコメンド機能
  • ユーザーマイリスト機能
  • 外部連携
  • ランキング機能
  • アンケート機能
  • サジェスト機能
  • コミュニティ機能
  • テキスト・バナー告知
  • プレゼント機能

小峰氏は、4つのパッケージを入れ替え候補として挙げ、それに「使用している独自CMSの改修」を加えた5つの案を比較検討したのだという。

自分達が必要な機能だけを作り込んできたスクラッチ開発のCMSを、導入後間もないのにパッケージに変更するという決断は勇気がいりましたが、当時はとにかく負荷懸念なしにサイトを運用することが先決でした。また、スタンダードなパッケージを導入し、運用をパッケージに合わせることで、新たな技術などをスクラッチよりも素早く取り入れることができると考えました(小峰氏)

検討時には、当時利用していた機能を要件として、600項目を超えるフィット&ギャップ分析を行い、「ランディングページ最適化(LPO)」、「クラウド対応」、「A/Bテスト」、「マーケティング機能」などの先進要素にどれだけ対応できるかに加え、「コスト」、「スケジュール」など多方面の要素から比較していった。また、1日当たり360万PVまで耐えられる仕様ということも要件に入れられた。

そして選ばれたのが、サイトコア社が提供するデジタルマーケティング機能が統合されたCMS 「Sitecore Experience Platform(旧製品名:Sitecore Customer Engagement Platform)」なのである。

他社を大きく引き離した高評価で選ばれた「Sitecore」
先進機能とコストで大きくリード

小峰氏

Sitecoreが選ばれた理由はひとつではない。前述した先進機能にすべて対応していただけでなく、将来性やEC側との親和性も含めた比較検討の結果、総合評価が群を抜いて高かったのだ。また、ハードウェアや構築も含めたイニシャルコストが他製品の半分以下であったこともSitecoreを採用した大きな理由の1つだと言えよう。

また、メディア領域のCMSは内部検索エンジンやレコメンドエンジンなど多数のシステムと連動させなければならないし、EC領域との連携も欠かすことができないが、Sitecore Experience Platformはこれらの連携や拡張にもしっかり対応している。その他、Sitecore Experience PlatformがEC領域で使われているCMSと同じ.NET Frameworkを使っており、基盤を統一できて開発しやすいという判断もあったという。

将来的には、CMSのアクセス解析・分析機能を利用し、難しい分析知識を持たずともオンライン商材を作るMDチームやマーケティングチームにて施策やマーケティングをスムーズに行えるようにしたいという期待から、Sitecore Experience Platformの持つ分析機能の高さも評価の対象となった。

Sitecore導入で安定稼働、利便性も向上
マルチデバイスにも対応

タワーレコードオンラインサイト
250万点を超える商品を取り扱いながら、快適に動作するタワーレコードのオンラインサイトに、こんな歴史があったんですね

2011年8月、タワーレコードはSitecore Experience Platformでのサイト構築を完了した。同サイトでは現在、250万点を越える膨大な点数の商品を取り扱っているが、チューニング終了後、サイトは快適に動作している。2010年当時に1日当たり100万強だったPVは、2014年4月時点で205万強まで倍増しているが、十分なパフォーマンスが出ているという。5分ごとのクロールで、情報をほぼリアルタイムに更新できるようになったことも大きなメリットだ。

現在、サイトへアクセスするデバイスの割合はおおよそPCが50%、スマートフォンが25%、フィーチャーフォンが25%となっており、それぞれのデバイスに対応したページをCMSが自動生成している。スマートフォンに関しては、現在はコンバータを使って変換しているが、今後はしっかりとテンプレートを作成して対応していく計画だという。

また、インストアイベントや店舗ごとのキャンペーンなどの情報を更新するために、店舗の販売スタッフもCMSを利用する。そのため、不慣れなスタッフが関係のないページやテンプレートを誤って変更してしまわないよう、権限を細かく設定した。店舗スタッフが利用する機能だけに絞り込んでコンテンツエディタの画面を表示できるため、販売スタッフが迷ったり、誤った操作を行ったりするリスクを抑えられる。

運用上の利便性も格段に向上した。例えば、従来のCMSは、素材管理機能が乏しく、運用側も記事を書くたびに同じ画像をアップするような状況があったが、メディアライブラリによって素材を一元管理できるようになった。また、バージョン管理機能も好評だ。以前は、公開したコンテンツを修正する場合、記事を一度非公開状態にし、下書きから作り直す必要があったが、バージョン管理機能によって、修正した新バージョンを旧バージョンと差し替える方法ですぐに修正が行えるようになった。

自由かつ積極的に施策やキャンペーンを行うことで、さらなる成長を

タワーレコード渋谷店
オンラインでも実店舗でも「NO MUSIC, NO LIFE.」

前述したような細かい利便性の向上はもちろんだが、もっとも大きな効果は、Sitecore Experience Platformの導入によってサイトが安定稼動することで、例えば、マルチバイ(2枚買ったら10%引きなど)、ポイント5倍・10倍キャンペーン、クーポンの配布など、現場が計画したさまざまな施策に対して、速やかに着手、実装、実施できるようになり、オンライン事業の成長を大きく支えたことだろう。タワーレコードは導入後、負荷テストなどの手間をかけず、積極的に施策やキャンペーンを展開し、2012年には大幅なUIの改善を行うなどして集客を増やし続けた。これにより、2010年度から2013年度までの3年間で、同社のEC売り上げは倍以上にまで増加した。その負荷にサイトが耐えられたことで、売上増加に貢献できたと言ってもよい。

今後は、Sitecore Experience Platformのデジタルマーケティング機能を活用して、マーケティングや分析にさらに力を入れていきたいですね。バナーのA/Bテストなども行って、よりお客様を誘導できるようにするほか、パーソナライゼーション機能などの機能も活用していきます(小峰氏)

タワーレコードは、Sitecore Experience Platformの持つ豊富なマーケティング機能や分析機能を活用することで、今後もさまざまなサービスやキャンペーンを展開し、音楽をユーザーの手元に届けることで、「NO MUSIC, NO LIFE.」を体現していくことだろう。

「Sitecore」について詳しく知りたい方はこちら
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この記事の筆者

野本幹彦

IT系ローカライズ会社、IT関連雑誌記者を経て、フリーライターとなる。コンシューマから企業システム、ソーシャルアプリ、デジタルマーケティングまでの幅広い分野で記事を執筆。事例取材やインタビューを中心に、書籍、広報誌記事、Web記事などを手がけている。

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  • 内容カテゴリ:CMS

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社会人なら知っておきたい無料の公的統計データ「e-Stat」と「統計メールニュース」 [編集長ブログ―安田英久] | Web担当者Forum

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今日は、マーケティングや企画に携わる社会人なら知っておきたい、というよりは、知らないと恥ずかしい、無料で利用できる公的統計データのポータルサイト「e-Stat」の情報と、新しい統計データが自動的に飛んでくる「統計メールニュース」の情報をお届けします。

すでに6月も下旬。新入社員の方も配属部署が決まってバリバリ働いていることだと思います。

マーケティングや企画の仕事をする人にとって、調査データというのは大切なもの。

ネット上で発表される「○○のサービスのユーザー数が○○万人」なんて調査データ、みんな好きですよね。Googleトレンドのような検索ボリュームの情報や、どのブラウザがどれぐらい使われているかといった調査データも人気です。

どれも無料で入手できるデータですが、実は税金でちゃんとした手法でつくられている、質の高い調査データというのが、あるのです。

それが、政府の出している統計データ。

たとえば、こんなデータを、だれでも、無料で、Excelやデータベースの形で入手できるのです。

  • 日本の人口(性別・年齢・地域・従業地・家族構成・産業・昼夜間などごと)
  • 事業所や企業の経済活動(所在地・従業者数・業種・業態・資本金・売上・費用・EC化状況などごと)
  • どれぐらいの人がどんな風に働いているか、賃金状況
  • どんな世帯がどんな家計状況で何にどれぐらいお金を使っているのか
  • スポーツや趣味や学習やボランティアの状況
  • 公民館などでの社会教育はどこでどれぐらい行われているのか
  • 飲食・販売・卸売りなど商業の状況(売り場面積・売上・仕入れなど)
  • などなどなどなど

政府統計のポータルサイト「e-Stat」

現在、こうした政府統計は、「e-Stat」という政府統計ポータルサイトに集約されています。

e-Statは、総務省統計局が中心となり、独立行政法人統計センターが運用しているサイトで、前述のような各種統計データがまとまっているほか、各省庁が出す新しい統計データの情報が、日々追加されていっています。

e-Stat

初めて見る人にはちょっと取っつきにくいかもしれませんが、どんな情報があって、どう使うと便利なのかのガイドもあります。

「こんなデータが欲しい」というイメージはあるけれどもデータを見つけられない人向けに、質問に答えていくと見つけられる(かもしれない)「e-Statナビ」というものもあります。

待っているだけで統計データの情報が届く統計メールニュース

個人的に、「これは登録必須」だと思っているのが、総務省統計局の発行している「統計メールニュース」です。

公表された主な調査結果の要約や新着情報、統計局からのお知らせなどが月2回ほど届くメールニュースです。

政府統計データって、本当にたくさんあって日々更新されているので、常にチェックしているわけではない人にとって、こういった更新情報サービスは便利です。

調査統計のスキルをアップさせたい人向けの学習サイトも

とはいえ、「統計データだけ見ても、よくわからない」という人もいるでしょう。

そういう人は『マンガでわかる統計学』などの書籍を読んで学ぶのもいいのですが、総務省統計局が、いくつか学習サイトを提供していますので、見てみるといいかもしれません。

  • データサイエンス・スクール 統計力向上サイト
    http://www.stat.go.jp/dss/

    社会人向けの学習サイト。統計講座を読んで学んだら、「初級」「中級」「上級」に対応した統計力チェックで実力を確認できます。最近できたサイトで、けっこうよくできていると思います。

    データサイエンス・スクール
  • なるほど統計学園高等部
    http://www.stat.go.jp/koukou/

    高校生向けの統計学習サイト。「文化祭」とか「ボランティア活動」とかに照らして説明していますが、解説している内容は「これ、本当に高校生向け?」と思えるぐらい、統計のちゃんとした内容。

  • なるほど統計学園
    http://www.stat.go.jp/naruhodo/

    小・中学生向けの学習サイト。とはいえ、社会人にもバッチリ役に立ちます。特に、調査統計に関してちゃんと学んだことがない人(または忘れちゃった人)には、こういう基本的な解説を押さえておくことが、実は非常に役に立つのです。

上記学習サイトのうち統計学園の2つは、解説の作り方が教科書的というか、学者さんが中心になって作ったんだろうなという感じなのが、少し残念なところ。

「学ぶ意欲がある人ががんばって学ぶ」感じになっているので、解説がわかりやすいとか、読んでいて楽しく学べるとか、そういうわけではないんですよね……。うーん。

でも、こういう公的統計データや関連情報は、マーケに携わる人間として知ってちゃんと使えるようになりたいものですね。

この記事の筆者
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安田 英久(やすだ・ひでひさ)

株式会社インプレスビジネスメディア
Web担当者Forum 編集長

プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。

個人としては、技術とマーケティングの融合によるインターネットのビジネス活用の新しい姿と、ブログ/CGM時代におけるメディアのあるべき姿を模 索し続けている。趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。

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理経とミックスネットワーク、エンタープライズ向けオムニチャンネル・コマースの構築で提携 [ニュース] | Web担当者Forum

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システムソリューションの理経とWebサイト構築・活用支援のミックスネットワークは、エンタープライズ向けオムニチャンネル・コマース・ソフト「hybris Commerce Suite」と、Web運用基盤ソリューション「SITE PUBLIS」により、オニムチャンネル・コマースの構築を進めるための提携を6月に開始する、と6月24日発表した。販売チャンネルや流通チャンネルを統合するオムニチャンネル化推進の課題を解決するため提携することになった。

理経が提供するハイブリスジャパンのhybris Commerce Suiteとミックスネットワークが提供するSITE PUBLISの連携により、「複数チャネルの一貫性」「グローバル配信」「ビッグデータの活用」「頻繁な変更」に対応する、オムニチャンネル・コマースの実現を支援する。今後は、顧客との接点やオムニチャンネルへの展開に課題を持つ小売業や製造業へ積極的に拡販していくという。

理経
http://www.rikei.co.jp/

ミックスネットワーク
http://www.micsnet.co.jp/

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旬のネタを簡単に話題にする方法、雑談力を高めるちょっとしたコツ [企業ホームページ運営の心得] | Web担当者Forum

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Web 2.0時代のド素人Web担当者におくる 企業ホームページ運営の心得

コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。

宮脇 睦(有限会社アズモード)

心得其の365

一番の旬はワールドカップ

本稿公開予定は6月25日の午前8時。すると1時間前に結論が出ているのが、ワールドカップブラジル大会における、日本代表の結果です。果たして予選リーグは突破できているのか?

本稿の執筆を始めたのは、コートジボワール戦に敗戦してから3時間後の2014年6月15日の午後3時。残り2戦に期待をかけますが、問題はグループCの他3チームと比べ、日本は「個」の技術力の低さに加え、戦う覚悟が欠けている……とは脱線。今回は「旬のネタ」に触れるコツについて。

ワールドカップを頂点とし、サッカー日本代表戦がはじまると、日本国中が「サッカー好き」のような空気になりますが、それほど興味がない人が多いというのが事実です。しかし、Web担ならば「興味がない」と切り捨てることはできません。メルマガやブログのネタとして、「旬のネタ」は外せないからです。それどころか「旬のネタ」はビジネスに好影響を与えます

IT業界であれば「Google Glass」「Gunosy」「Amazon Fire Phone」などの話題もありますが、本稿掲載時では、やはりワールドカップに注目が集まるでしょう。仮にサッカーが嫌いだとして、好きになれとはいいませんが、コツを覚えれば「話題」にすることは簡単。そのためにはまず「やってはならないこと」を覚えてください。

やってはいけないシッタカ

それは「知ったかぶり」と「おざなり」です。

中途半端な知識の告白は信頼性を損ないます。まして、サッカーのように、仕事を犠牲にしてまで応援するファンがいるジャンルでは、うっかりすれば炎上騒ぎになってしまいます。知識不足を「ネットで検索」補うこともできますが、今回、紹介するコツならそれは不用です。

そしてタブーのもう1つが「おざなり」。それは、こんな感じです。

ワールドカップが盛り上がっていますね。さて、……

と、キーワードを記述しただけで、具体的なエピソードになに1つ触れないケースです。便乗にならないどころか、熱心なファンの神経を逆なでするリスクがあります。「旬のネタ」を取り扱うなら、具体例の1つは盛り込まなければなりません。

旬ネタのコツ

振り返ればJリーグが開幕してから20年、横浜でワールドカップの決勝戦が行われてから12年。周囲を見渡せば「サッカー馬鹿」、もとい「サッカーファン」を探すのは難しくありません。そうした「周囲の人々」にフォーカスをあてることが、旬のネタを調理するコツです。

いわば「無名の人」をフィーチャーしたメルマガやブログをだれが読むのか、とは野暮な質問。社会全体の盛り上がりを下敷きとすることで、「無名の人」の発言でも、共感が得やすいのが「旬のネタ(時事ネタ)」の美味しいところです。そしてこのコツを使えば、サッカーの素人でも、ワールドカップをネタにできます。たとえばこんな感じです。

  • 子供のサッカーにつき合ったら、右足を軽くねんざした
  • 代表戦を熱く語る同僚は、本当はサッカーに詳しくない
  • 今野と駒野を間違える先輩
  • いまだにカズはどうした? という上司

などなど。

お気づきでしょうか。無名の人の「旬のネタ」にまつわるエピソードとは、いわゆる「あるあるネタ」のことです。

どんな話題でも応用できる

旬のネタは、関連すればどんな話題でも取り上げることができ、しかも耳目を集めやすいというメリットがあります。たとえば、こんなネタでもいけます。

「サッカーなんか大嫌い」。埼玉スタジアムに直結する地下鉄のある駅の掲示板に書いてあった一文です

試合のたびに混雑する列車を嫌ってのことか、サポーターのマナーの悪さかはわかりませんが、ここから想像と妄想を膨らませれば1つのネタのできあがりです。必ずしもポジティブ情報でなくてもよいということです。

日本代表戦があるごとに、渋谷のスクランブル交差点でのハイタッチを繰り返す、馬鹿騒ぎに嫌気がさしている人も多く、ネガティブ情報にも一定の需要があるのが「旬のネタ」です。

小学生向けなら妖怪ウォッチ

日本が敗戦したコートジボワール戦直後の渋谷での騒動を報じたテレビ朝日「サンデースクランブル!」にて、ワイプに抜かれた元日本代表 名波浩氏の苦渋に満ちた表情が「渋谷に集まらないサポーター」の心情を代弁していました。そもそも「ハイタッチ」は喜びの表現、つまり渋谷に集まった人々は、日本の敗戦をネタに馬鹿騒ぎがしたかったということです。

旬のネタはサッカーだけではありません。社会現象的なヒットも同じくで、いま、小学生向けにブログを書くなら「妖怪ウォッチ」を取り上げない手はありません。知り合いの社長は、愛娘の振り付きで毎日聞かされる「妖怪ウォッチ体操」をすっかり覚えてしまったといいます。

読者との共有体験を作る

歌と言えば主題歌が話題を集める「アナと雪の女王」も旬のネタです。タモリと同じくらいミュージカルが苦手な私は、これっぽっちも興味を持っていませんでしたが、さすがに近所の食品スーパーの有線放送が、ヘビーローテーションで劇中歌を流すに至り、「社会現象」と認識します。

そこでネタにするには……と、本稿で紹介した「コツ」をすでに用いています。どちらも内容に触れるのではなく、知人やスーパーという「周囲の人々(状況)」で旬のネタを語っているのです。今回紹介したコツを覚えれば、旬のネタへの愛情や知識は不用です。

旬のネタとは、読者との「共通の話題」です。そこに触れることで、読者との「疑似共通体験」が生まれ、親近感へとつながります。親近感がビジネスに好影響を与えることは指摘するまでもないでしょう。だからワールドカップ……とはしつこいですね。

最後にお詫びをしなければならないのは、本稿の公開が今日になったことです。一種の博打です。なぜなら、日本代表が、予選リーグで敗退すれば、マスコミはもちろん、多くの自称サッカーファンの興味が薄れ、ネタとしての価値が急速に下落するからです。旬のネタが盛り上がるタイミングは「直前」。つまり、本稿においては開幕する週の公開が最適だったのです。

そしてそのタイミングなら、Web担のみなさんが、すぐに役立てる「現場のノウハウ」になったことをお詫びします。ワールドカップに感情移入しすぎて「旬のネタ」だと忘れていました。そして、「イレコミ過ぎ」が旬のネタを取り扱ううえで、もっとも「やってはならないこと」です。

今回のポイント

避けて通れない旬のネタ

周囲の人々や状況を利用する

この記事の筆者
ユーザー 宮脇睦(有限会社アズモード) の写真

宮脇 睦(みやわき あつし)

プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。

制作、営業の双方の現場を知ることからウェブとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供し、一業種一社、制作案件は足立区内のみという営業施策をとっている。本業の傍らメールマガジン「マスコミでは言えないこと」を発行。好評を博す。著書に『完全! ネット選挙マニュアル』(Kindle版)、『Web2.0が殺すもの』『楽天市場がなくなる日』(ともに洋泉社)、冷静な視点からのIT業界分析に「週刊ポスト」など、様々な媒体から情報発信を続ける。

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A/Bテスト6連発! コンバージョン率の高いランディングページはどっちだ!? [ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト] | Web担当者Forum

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この記事は、ネットショップ担当者フォーラムで公開された記事を、許諾を得てWeb担当者Forumで転載したものです。

コンバージョン率を上げなきゃ意味がない!

A/Bテストの結果をカンニングシートとしてばらします!

前回はクリック率の高い広告原稿のA/Bテストの結果を暴露したが、今回のテーマは、コンバージョン率の高いランディングページのA/Bテストの結果の暴露だ!

たとえ多くの人が広告原稿をクリックしてサイトに訪れたとしても、コンバージョンさせなければまったく意味がない。

コンバージョン率が低いということは、せっかく入店させたのに、何も購入させずに帰らせるようなものだ。

一般的に消費者がネット広告をクリックしてサイトに訪れても、8秒以内で離脱するユーザー、わずか8秒間で立ち去っているユーザーが約90%いると言われている。

つまり、100人訪れても90人は一瞬にして去ってしまうということである。

まず結論から言うと、コンバージョン率を上げるためにまず考えなくてはいけないのが「つかみ」である。

広告原稿をクリックした消費者は、8秒以内にそのサイトを読むか読まないかを判断する。

そのため、コンバージョン率を上げるためには、瞬間的に「このサイトはお客様の求めていたサイトですよ」ということがわかるようにして、消費者を逃がさないことが重要だ。

そこで一番重要になるのが、お客様がネット広告をクリックして、最初にPCやスマホ画面で見る部分、つまりサイトの「ファーストビュー」の部分なのである!

ネットユーザーを理解し、お客様をつかまえるファーストビューを前提に戦略的なサイトをプランニングすると、劇的にコンバージョン率は上がる。消費者の心理状況をよく理解すると、3%のコンバージョン率を2倍の6%にすること、4倍の12%にすることはそんなに難しくはない。今までとは比べ物にならないほどのコンバージョン率を稼ぐことができるのだ。それが、今から公開する、A/Bテストの結果に思いっきり表れている!!!

今回も、実際に行ったランディングページのファーストビューデザインに関するA/Bテストを出題していく。あなたも「どちらの効果が高かったのか(AもしくはB?)」を予測してみよう。

では、はじめよう!

A/Bテスト① ネット広告から誘導する際、コンバージョン率の高い「サイト」はどっち?

【A】ネット広告から本サイト(ECサイト)に誘導
イメージはこちらをクリック!
【B】ネット広告から広告専用ランディングページに誘導
イメージはこちらをクリック!

このクイズの回答と解説、残り5問のA/Bテストクイズは、ネット担当者フォーラムのサイトでご覧下さい→A/Bテスト6連発! コンバージョン率の高いランディングページはどっちだ!?

ネットショップ担当者フォーラム
ネットショップ担当者フォーラムについて

ネットショップ担当者フォーラムでは、ECサイトを運営する企業の経営者や運営担当者、制作者が語り合う場所や、“ここに行けば情報がある”、“ここに行けば問題が解決できる”を目指したメディア運営をしています。

この記事の筆者
ユーザー 加藤 公一 レオ(売れるネット広告社) の写真

加藤 公一 レオ

株式会社 売れるネット広告社 代表取締役社長 1975年ブラジル・サンパウロ生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ち。西南学院大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社に入社。その後、Havas Worldwide Tokyo、株式会社アサツーディ・ケイ(ADK)にて、一貫してネットビジネスを軸としたダイレクトマーケティングに従事し、担当した全てのクライアント(広告主)のネット広告を大成功させる。その実践経験とノウハウをもとに、ネット広告のレスポンスを確実にアップさせてしまうため、クライアント企業から『レスポンスの魔術師』との異名をとる。

やずやベストパートナー賞 受賞。Webクリエーション・アウォード Web人貢献賞 受賞。「アドテック東京」「アドテック九州」「宣伝会議」「日経デジタルマーケティング」「通販新聞」など講演多数。アドテック東京2012 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。アドテック九州2013 公式カンファレンス 人気スピーカー1位。「九州インターネット広告協会」の初代会長も務めた。著書に『単品通販“売れる”インターネット広告』(日本文芸社)。

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ガイアックス、学生・生徒のツイートを見守る「セーティプログラムfor Twitter」を提供開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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コミュニティサービス企画・開発のガイアックスは、多数の学校が導入する学校非公式サイト対策の「スクールガーディアン」事業において、大学、高校など学校法人向けに、学生の「Twitter」アカウントを調査し、Twitter上のリスク投稿を有人による目視で発見し、対応を支援する「セーフティプログラム for Twitter(tSP)」の提供を開始する、と6月24日発表した。Twitterはソーシャルメディアの炎上事例の44%を占めることから、炎上を事前に防止するためtSPの提供を開始することにした。同サービスは学校だけでなく企業にも提供し、従業員のTwitterをモニタリングするという。

tSPはガイアックス独自の検索システムを使用し、学校に所属するユーザーを調査し、発見したアカウント一覧と調査結果を提供する。特に見守りが必要なアカウントを指定することもできる。対象アカウントの投稿を確認し、投稿のリスクレベルと内容を分析。アカウントの利用実態と合わせてレポート化して報告する。1アカウントから対応が可能のため、炎上の火種となるリスク投稿の発見が早く、ネット上での炎上リスクが軽減する。

ガイアックス
http://www.gaiax.co.jp/jp/

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厚生労働省、一般用医薬品販売制度の定着状況の調査結果でメールで販売先に問い合わせした際「返信があった」のは54.7% [ニュース] | Web担当者Forum

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厚生労働省は、薬局・薬店が店舗やインターネットで消費者に適切に説明を行っているかどうかなどを調査した平成25年度の「一般用医薬品販売制度定着状況調査」を行い、6月23日、調査結果を公表した。店舗での販売に関する調査では、第1類医薬品の販売の際に薬剤師による文書で説明する割合が67.5%であることが確認できた。インターネット販売では、メールで販売先に問い合せした際、返信があった割合が54.7%であることが分かった。調査は民間調査会社に委託し、毎年度行っている。今回の調査は1月に店舗販売については全国5090件の薬局・店舗販売業者の店舗を調査員が訪問して行った。インターネット販売については1月に、Web上で一般用医薬品を取り扱う販売サイト300件を対象として、一般用医薬品に関するWeb上の情報記載、郵便等販売の状況などを調査した。

インターネット販売に関する調査では、Webサイトの記載について「店舗の管理者の氏名」を記載していたのは77.3%で、前年度の93.5%よりも低下していた。「勤務する薬剤師・登録販売者の別・氏名」は記載ありが73.3%で、前年度の79.6%を下回った。「リスク分類に関する定義・解説」は「記載あり」が64%で、前年度の45.3%を大きく上回った。「メールでの問い合わせに返信があった店舗の割合」は平成22年度が74%、平成23年度が65.7%、平成24年度が58.7%、平成25年度が54.7%と年々低下していることが分かった。

厚生労働省「一般用医薬品販売制度の定着状況の調査結果」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000048855.html

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サイトの品質・コンバージョン率を単純な考え方で“劇的に”改善するコツ/エクスペリエンス [【レポート】Web担当者Forumミーティング 2014 Spring] | Web担当者Forum

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オウンドメディアの評価を上げるためにはまず何をするべきか。数々の大手企業のサイト改善を手掛けてきたエクスペリエンスの橘氏は、「顧客が見えていない企業が多すぎる。訪問者に最適化されていないWebは損失を出し続けている」と指摘。アクセス解析から損失を可視化する方法、そこから単純な考え方で離脱率・コンバージョン率を改善する方法について、事例をまじえながら講演した。

損失を知ることで改善の予算申請を行える

株式会社エクスペリエンス
代表取締役
橘 守氏

「オウンドメディア総点検!!~訪問者に最適化されていないサイトの『損失』を可視化する~」と題した基調講演では、数々の企業サイトを手掛けてきたエクスペリエンスの橘守氏が登壇した。

企業サイトの現状把握と改善サービスを提供する橘氏は、その経験のなかで「IA、UX、カスタマーエクスペリエンス、ユーザビリティ、コンテンツマーケティング、インバウンドマーケティングといった1つひとつの言葉も重要な概念ではあるが、それよりも単純で効果が大きい考え方がある。まず自社サイトについて数字で語ること、最適化されていないサイトの損失がどれほどかを可視化することだ」と強調する。

難しいことを言っているわけではない。単純なトップページ直帰率だけからでも損失は換算できる。たとえば、1か月当たりトップページに100万人が流入するサイトにおいて、直帰率が50%の場合と25%の場合を比較すると、2ページ目以降の月間流入数は前者が50万人、後者が75万人となる。

トップページだけでコンバージョンすることはまずない。仮にこのサイトのKPIであるコンバージョン率が1%だとすれば、直帰率50%で5000人、25%で7500人のコンバージョンとなる。1件あたりのコンバージョン価値が平均10万円だとすれば、直帰率50%で5億円、25%で7億5,000万円の売り上げとなる。つまり、直帰率50%と25%の間で2億5,000万円の損失が生まれていると考えられる。

トップページ流入数直帰率2ページ目以降流入数CVRCV数平均CV価値売上
サイトA100万人50%50万人1%500010万円5億円
サイトB100万人25%75万人1%750010万円7億5,000万円

私は、サイトを評価する際の基準値として、すべての商品ジャンルでとは言えないが、トップページの直帰率はオーガニック検索の場合、25%までは目指せると考えている。全体直帰率は30%、広告経由の流入でも直帰率は50~60%まで持っていけるはずだ」と橘氏は語る。また、入力フォームの項目すべてがファーストビューに収まる場合、入力完了までのコンバージョン率は50%以上を目指すべきだという。

さらに、入力項目が25以上ある口座開設やローン開設の入力ページにおけるコンバージョン率は通常10%ほどだが、橘氏はこれまでの経験から40%以上を目指すことができると力説する。こういった基準値をしっかりと出すことで、自社サイトが毎日どれくらいの損失を出しているかを知ることができ、改善のための予算を胸を張って申請できるようになるのだ。

サイトの出来・不出来はアクセス解析でわかる。ページビュー数や訪問者数をただ眺めるだけでは改善にはつながらない。訪問ルートや訪問回数、目的ページへの到達率やサイトの効率などを確認し、サイトの目的やKPIにつながるルートをしっかりチェックすることが重要だ(橘氏)

最大の損失ポイントは“直帰率”

オウンドメディア(自社メディア)は本来、現在の顧客だけでなく未来の顧客の姿まで見ることができる操作可能なマーケティングコミュニケーション装置のはずだが、実際には顧客が見えていない企業が多いと橘氏は苦言を呈する。

たとえば、Google アナリティクスには「加重並べ替え」という機能がある。ある一定以上の訪問数のページのなかから直帰率順に並び替えることができるが、一度この機能でどれだけ自社サイトの直帰率が高いかを見るべきだ(橘氏)

Google アナリティクスの加重並べ替え機能

KPIやKGIの設定が漏れている場合も顧客が見えなくなってしまう。たとえば、ある企業の有料会員申込フォームでは、大幅なコストをかけて毎月約400人程度の有料会員を獲得していた。しかし、フォーム入力完了後の「個人情報確認ページ」にコンバージョンタグを入れていなかったため、「個人情報確認ページ」から「送信完了ページ」までの間に300人近くの離脱があることに気づいていなかったという。「あとは送信ボタンを押すだけ」という場面で損失が発生していたのだ。ここで重要なのは可視化することだと橘氏は指摘する。有料会員獲得の価値に換算し、損失を可視化しなければ施策の評価も、改修の予算を組むこともできない。

サイトの状況を可視化して数字を把握しなければ、
何を改善すべきか、どこまで予算をかけるべきなのかもわからない

また、ひとくちに直帰率と言っても、その内容の違いにも注目するべきである。たとえば、製品名を含む検索キーワード経由の直帰率は低いのに、製品名を含まない検索キーワードの直帰率が大幅に高いという場合だ。この場合、製品認知はないものの、その製品を求めてカテゴリ名などで検索して訪れた見込み客を、みすみすと逃すサイト構成になっている可能性がある。

広告会社の報告書は、流入数とコンバージョンの報告ばかりしているが、そんなものはまったく意味がない。そのページが訪問者の目的ページの場合は別だが、最大の損失ポイントはサイト品質を表している直帰率にあることが多い(橘氏)

訪問者の視点でサイトを作りこめているか

橘氏は、実際に「訪問者を逃がしているサイト」と「訪問者を逃がしていないサイト」について、惜しげもなく事例を紹介した。

事例1:訪問者を逃がさないサイト

Factory Automationサイト
トップページの検索窓にキーワードを入力するとサジェスト機能が働き、ユーザーにストレスを与えない

まずは、B2Bサイトの良い事例として、日本ブランド戦略研究所発表の「BtoBサイトランキング」においてニーズ充足率の高い、三菱電機の「Factory Automation」(工場の自動化)サイトを紹介した。同サイトは、サイト内検索で文字を入力するとサジェスト機能が働くほか、検索結果画面にも、その製品のカタログ・資料やマニュアル、ソフトウェアへのリンクがわかりやすく明確に表示される。また、条件絞込みも用意されており、探す人に親切な設計となっていると説明する。

また、Googleで「シーケンサ」などのカテゴリ名で検索すると、トップにFactory Automationのサイトが表示されるようになっているが、これは、サイト全体が製品カテゴリや事例ごとに構造化されていること、加えてメタタグの記述をしっかり行い、適切なキーワードが埋め込まれるように作りこまれている証拠だ。「リスティング広告に無駄にお金を使うより、オウンドメディアをしっかり作れば結果が出る」と橘氏は話す。

事例2:訪問者を逃がしているサイト

その一方で橘氏は、“良くない事例”も挙げた。いずれのサイトも、表面のデザインはしっかり作り込まれたサイトに見えるのだが、ちょっとしたことで大幅に見込みユーザーを逃しているのだという。

良くないサイトの事例

  1. サイト内検索を行うと、検索結果画面にアドワーズ広告も表示され、結果的に他社製品を自社サイトで紹介してしまっているサイト
  2. 製品カテゴリが多い企業で、製品カテゴリごとに個別最適化されたサイドバーが使われているため、ナビゲーションが異なり、カタログへのリンク名も「Webカタログ」「カタログ請求」などバラバラな表記でわかりづらいサイト
  3. 旅行の申し込みサイトで、宿や日程、交通手段などを決定し、最終的に申し込む段階になってから「会員登録を行ってください」と促し、登録しないと申し込めない仕様のサイト

3番目の旅行会社の例を指して橘氏は、「こういった仕様のサイトは実は多い。我々の経験から考えると、この仕様では、会員登録を促す画面で50%の訪問者が離脱する。旅行という単価の高い商品で50%の失注は大きな損失となる。こういう場合、会員登録でも旅行の申込でも必要な項目はほぼ同じであるため、旅行を申し込めば自動で会員に登録されることを伝えればよいだけだ」とアドバイスする。

また、トップページに貼るラベルの作り方でも直帰率は大きく左右される。自社のサービスやキャンペーンのラベルを大きく表示するケースは多いが、サービス名やキャンペーン名だけが表示されているだけでは、その先のページを想像することができず、だれもクリックしてくれない。しかしそこで、サービス名やキャンペーン名とともに、キャッチで一言「そこで何ができるか」を示すだけで、クリックされる率は大幅に向上する。

ユーザーはサイトにどんな目的で訪れ、目的を達成できるのか。訪問者を徹底的に理解し、顧客基点でサイトを構築することが重要

会員登録時に、限定的なパスワードを登録するように求めることも機会損失の原因となる。たとえば、「半角数字6桁」のパスワードを求めているサイトが存在するが、実際問題として、半角数字6桁のパスワードを使っている人はほとんどいない。たいていのパスワードは8~16文字の半角英数字で作ることが多く、普段と形式の異なるパスワードを考えるのが面倒というだけで離脱してしまう。万が一登録してくれたとしても、その後の利用頻度はガタ落ちする。

損失を出さないために優先すること

前述したような、訪問者に最適化されていないWebサイトは損失を出し続けており、企業はそのことに気が付いていない。訪問者は自分の訪問目的以外の情報は目に入りづらく、提供者の思い通りにはならない。

情報の主導権が企業からユーザーへと移行している今、訪問者の目線(顧客基点アプローチ)でサイトを構築することが常に求められている。訪問者のニーズを充足させることで購入・検討につながる確率も上がる。つまり、売上を増加させるためには、訪問者を増やすよりも、まずニーズ充足度を高めて離脱率を改善することが効率的なのだ。

たとえば、20万人が訪れる「商品選択ページ」でまず90%が離脱し、その後2万人が到達した「申込フォーム」で再び90%が離脱、最終的に2000人が申込を完了するサイトがあるとする。

  1. 商品選択ページ:訪問者20万人(90%が離脱)
  2. 申し込みページ:訪問者2万人(さらに90%が離脱)
  3. 申し込み完了:2000人

このサイトの売上を2倍にしようとした場合、最初の訪問者を2倍の40万人にする方法も考えられるが、それにはかなりのコストと労力が必要だろう。しかし、「商品選択ページ」と「申込フォーム」、それぞれのコンバージョン率を10%から13.5%にアップさせると考えれば、流入は21万9478人に増やすだけでよくなる。さらに言えばこの場合、長期的に広告にコストをかけるよりも、一時的にサイトリニューアルのコストをかけるだけで実現できるのだ。

脱落率改善のシミュレーション
脱落率改善のシミュレーション

直帰率を下げるために有効な施策

橘氏は、直帰率を下げるために実行している例として、トップページにおいて、ドロップダウンメニューでサイト内コンテンツを明示し、第2階層や第3階層であっても、ユーザーが求める場所へダイレクトに行けるナビゲーションが有効だと説明する。

また、競合するいくつかの製造業サイト(コンデンサ)を比較し、各社が激しい競争をしている事例として、クロスリファレンス検索機能を挙げた。これは、他社品番を入れれば、自社の同等製品を検索できるようになっているものだ。ある企業が数年前に導入した機能であるが、競合他社がそれを追いかけ、その後のリニューアルですぐにこの機能を取り入れているのだという。

評価の高い最先端企業のサイト施策を、2番手や3番手の企業がすぐ追随するというWebサイトの競争がすでに起こっている(橘氏)

キーエンスの事例ページでは、「商品ジャンル」「業界」「職種」「テーマ」「工程」「アプリ分類」の6つのカテゴリから事例を探すことができ、訪問者が的確に求める情報に行き着けるナビゲーションを実現している。

キーエンスの事例ページ
事例を6つのカテゴリに分類し、訪問者が目的の情報にたどり着きやすくしている

また、パナソニックの製品ページでは、製品の特長など一般的な説明だけではなく、製品を見つけた後に訪問者が求めるであろう「問い合わせ」や「見積もり依頼」、「各種ダウンロード」、「セミナー情報」などへのリンクもすべて同じページの中でサポートしている。リンク先ではダイレクトに製品にひも付いたページが表示され、改めて製品を探すなどの手間を省いている。

パナソニックの制御機器の製品ページ
マニュアル、FAQ、問い合わせなど、検討に必要な情報がまとまっている。

入力フォームのコンバージョン率を向上させる6つのポイント

橘氏は、入力フォームのコンバージョン率を向上させる施策についても具体例を挙げて説明した。

フォームのコンバージョン率向上のポイント

  • 必須項目は「※」などの記号ではなく「必須」と明記する。
  • 入力中にリアルタイムで「登録まで残り3項目」など残り項目数を明示する。
  • 入力が間違っていた場合、登録ボタンを押した際にまとめてエラーを表示するのではなく、次の項目に移る瞬間にエラー通知する。
  • 半角/全角を切り替えなくても入力できる仕様にする。
  • 入力項目単位でログ解析し、どの項目の入力がボトルネックとなって離脱率が高くなっているかを見極める。
  • 規約への同意と申込完了を分けるのではなく、一度のボタンで処理する。

これらの施策をきっちり行うだけで、ユーザーに入力の手間をかけさせてしまう入力フォーム画面における離脱率を抑えられるのだという。また橘氏は最後に、「このセミナーのあと、帰ったらすぐにやってほしいことが4つある」と語る。

すぐにやるべきこと

  1. サイトの直帰率確認
  2. もうすぐGoogle検索のSSL化により、検索キーワードが取れなくなってしまうため、今のうちに流入キーワード500位までを確認してコピーする
  3. 加重平均直帰率表を作成し、訪問者の期待を裏切っているページを明らかにする
  4. KPIとして管理している項目についてのコンバージョンタグの組み込み漏れをチェックする

これらを行うだけで、明日からやらなければならないことが見えてくるはずだ」と橘氏は語り、基調講演を終えた。

株式会社エクスペリエンス
http://www.x-perience.jp/

この記事の筆者

野本幹彦

IT系ローカライズ会社、IT関連雑誌記者を経て、フリーライターとなる。コンシューマから企業システム、ソーシャルアプリ、デジタルマーケティングまでの幅広い分野で記事を執筆。事例取材やインタビューを中心に、書籍、広報誌記事、Web記事などを手がけている。

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カゴ落ちを減らすために、あなたが今すぐできる3つのこと [ネットショップ担当者フォーラム ダイジェスト] | Web担当者Forum

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この記事は、ネットショップ担当者フォーラムで公開された記事を、許諾を得てWeb担当者Forumで転載したものです。

ネットショップ担当者フォーラムプログラム委員リレーコラム

決済のようにショッピングカート内にかかる改善は、純粋な販売サイト内の改善と比較するとインパクトが小さいと見られ、後回しにされる傾向にある。しかしそれは間違っている。購買(売上)というゴールに対する距離を意識してほしい。サイトに訪れた10人とショッピングカートに商品を入れた10人、両者の購買までの距離を考えてみれば、決済を最適化し、カゴ落ち防止(離脱防止)策を取ることが非常に重要な改善項目だと自ずと分かるはずだ。

あらゆる決済方法を揃える必要はない

最近まで私はマルチペイメントの重要性を説いてきた。多様な価値観を持つ顧客がいるのだから、決済手段を絞るのではなく幅広い決済手段を用意することで顧客満足を実現し、それがカゴ落ち防止につながる、と。

確かにこれは正しい。ただし、これはネットショップ担当者からすれば分かっているけど簡単ではない選択だ。なぜなら、「決済」と言ってもクレジットカード、代引き、銀行振込、ネット銀行、電子マネー、後払いなど、数多くのサービスが存在し、導入サービス数に比例してシステムの改修・保守、そして何より運用負荷が増えるからだ。

下記は弊社が独自で取得した商材軸で切った「利用したい決済」の実態調査だ。

インターネットショッピングの際に利用する決済方法(N=2,064人) 調査:マクロミル
図:インターネットショッピングの際に利用する決済方法(N=2,064人)
調査:マクロミル

一目瞭然だが、どの商材でもクレジットカードは根強い支持を得ている。ただし、2番目以降に希望する決済は商材によって異る。この顧客属性を把握し、適切な決済手段を用意することでカゴ落ちを防ぐことができるのだ。

ここでのポイントはあらゆる決済を揃えるのではなく、まずは必要最低限の決済の選択肢を準備することにある。無理せず将来的に選択肢を増やしていけば良いのだ。

カゴ落ち防止のための3つのポイント

次に,実際のネットショップが取り入れている決済の最適化のポイントを3つご紹介する。利用しているカートによってカスタマイズの可否はあるものの、比較的取り組みやすいことばかりなので、一度試してみてはいかがだろうか。

①決済の表示順とデフォルト値を設定する

あるリピーターが多いサイトではクレジットカードを上位に表示し、新規顧客が多いサイトでは代引きや後払いのように追加の情報入力が不要な決済を上位に表示することで、カゴ落ちを大幅に改善することに成功している。また同じ販売サイトでも携帯サイトについては簡単な認証番号でワンクリック決済が可能なキャリア決済を上位に表示し、デバイスごとの最適化を図っている。

このように、サイトに訪れる顧客属性や利用デバイスに合わせて決済順位を変えるだけでCVRをアップさせているのだ。非常にシンプルな作業だが効果は高いようだ。

また、デフォルト値を設定することでさらに効果を発揮する。選択させるのではなく、最も使われている、または使われると想定される決済方法を最初から選択している状態に設定することで、細かな離脱も抑えることができる。

②縦スクロールを横スクロールに変更する

もしカート内のカスタマイズが自由であれば、レイアウトそのものを変えてみることも検討してほしい。私が知る限り、現存する決済選択画面は9割が縦のレイアウト構成になっている。1つの決済手段をクリックすると決済説明と必要事項の記入欄が現れる。

あるネットショップでは決済手段を3つに限定し、縦レイアウトでなく横レイアウトを採用している。これによりスクロールせずに決済手段を確認でき、かつ、プルダウンすることなく各決済の説明を読める。よりユーザー視点に立ったUIにすることで離脱の防止に成功しているのだ。

③顧客の属性に合わせて仮説を立てA/Bテストを繰り返す

同じように食品を扱っていても、20代がメインのショップもあれば40代がメインのショップもある。また男性向けと女性向けでも属性は大きく異なる。あるショップは、商材を切り口に顧客属性をクロスさせ、A/Bテストを繰り返すことで決済の最適化を図っている。

例えば就業世代の男性がメインターゲットであれば、クレジットカードの利用度が高くなるので表記を一番上にする。シニア女性がメインターゲットであればカード利用度は低く、取引ごとの支払いを好む傾向にあるので、郵便振替やコンビニ払いを目に止まりやすい箇所に表記する。さらにシニアにもやさしい表記を心がけ、文字を大きくし、読みやすい色で表示している。

また、各決済利用時のキャンペーン情報なども記載すると「いま買う」理由付けとなり、離脱を抑えることができるそうだ。

◇◇◇

スマホに代表されるマルチデバイス化、かつてのEC利用者の高齢化、カタログ通販企業のEC参入など多くの要因を受け、ECは若者からシニア層まで幅広い世代に利用され、成長し続けている。今やECはすべての世代に利用される社会的なサービスであると言っても過言ではない。

世代の幅や利用シーンが広がったことでECに求められる価値も多様になってきている。商品の品揃えや価格だけでなく、配送スピードや決済手段など、EC利用者が重要視するポイントも多岐にわたるようになってきているのだ。

また、運営側の注力ポイントが集客から接客にシフトしつつある。来店した顧客にどれだけコンバージョンしてもらえるか離脱を防ぐことができるかどれだけリピートしてもらえるか、それらがEC運営で重要な成功要因になっているのだ。

今回挙げた①から③の3つのポイントは、できるところからで良いのですぐ始めてほしい。いま1%でも離脱を抑えることは、将来の大きな売上効果につながるからだ。

オリジナル記事はこちら:カゴ落ちを減らすために、あなたが今すぐできる3つのこと(2014/05/19)

ネットショップ担当者フォーラム
ネットショップ担当者フォーラムについて

ネットショップ担当者フォーラムでは、ECサイトを運営する企業の経営者や運営担当者、制作者が語り合う場所や、“ここに行けば情報がある”、“ここに行けば問題が解決できる”を目指したメディア運営をしています。

この記事の筆者
秋山 恭平氏

秋山 恭平(あきやま きょうへい)

株式会社ネットプロテクションズマーケティング グループ マネージャー

2007年、EC業界に参画し、自ら100を超えるサイトの立ち上げ、運営経験を持つ。2011年、株式会社ネットプロテクションズに入社し、WEBプロモーション、PRを中心としたマーケティング活動に従事。

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ウチのメルマガは効いてるの? メルマガからの訪問に絞り込んで行動や成果を確認するには?(第12回) [Googleアナリティクス セグメント100選] | Web担当者Forum

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自社で管理運営しているメールマガジンから自社サイトへの誘導とその成果を確認したい

メールマガジン(メルマガ)の役割はさまざまあると思うが、メールマガジンの内容を読んでもらうだけでなく、自社サイトへの誘導も重要な役割の1つだ。メールマガジンから誘導してきたユーザーの動向を定期的に把握しておくことの重要性は言うまでもない。

そこで今回は、

  • メールマガジンからサイトに誘導したセッション(訪問)に絞り込むセグメント

を使ってメールマガジン経由のセッション(訪問)に絞り込み、行動を観察する方法を紹介する。

メールマガジンはeコマースサイト、ニュース系サイトだけでなく普通の企業や商品・サービスサイトなどの多くが発行しているのではないだろうか。メールマガジンは、何らかのきっかけでユーザー登録してくれた既存ユーザーの関心を引きとどめ、継続的にその企業やサービスの情報をプッシュで送ることのできる、重要なコミュニケーション手段だろう。

ユーザーの行動パターンに合わせたメール配信なども簡単にできるようになってきているので、メルマガユーザーの行動理解は非常に重要だと言えよう。

メルマガ計測のための準備

メールマガジンを購読しているユーザーは、どのような形でそれを受け取っているだろう。Outlookなどのメーラー(メール送受信アプリケーション)で見ることもあれば、Webメールのサービスを利用してブラウザで見たり、モバイルアプリを使って見たりすることもあろう。

Gmailなど多くのWebメールのサービスは今やセキュアサイト化されているので、メールに記載されているリンクをクリックしてサイトに訪問しても、リファラ(参照元)情報は取得できない。アプリやメーラーを利用した場合も同じくリファラ(参照元)は取得できない。

このように、どこから来たかを判定することのできるリファラ(参照元)情報は、必ずしもさまざまなケースを網羅して収集/判別できる仕組みにはなっていない。そこでGoogleアナリティクスにメールマガジンからの訪問であることを知らしめる、ある工夫が必要になる。

具体的には「ダミーパラメータ」という方法を利用して、リファラ(参照元)情報とは別の方法でどこから訪問したのかという情報を付与して、それを利用するのだ。その詳細については、下記を参照してほしい。

Googleアナリティクスでは、ダミーパラメータのことを「カスタム キャンペーン用のパラメータ」と呼ぶのだが、Googleアナリティクスが指定した一定のルールに則って利用すれば、自動的に集客系のレポートのディメンションにその情報を取り込んでくれ、「有料検索」などといった分類にも自動的に仕分けされる。

たとえば、下記のように静的なページのファイル名の後に、?utmから始まる文字列がパラメータだ。

ソースコード
http://www.example.com/lp.html?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=ad1&utm_term=kw&utm_content=xyz

下記のような対応で、各パラメータに付与した値が自動的に、各ディメンションの値に放り込まれる。

カスタム キャンペーン用のパラメータ必須かどうか対応するディメンション
utm_source必須参照元
utm_medium必須メディア
utm_campaignオプションキャンペーン
utm_termオプションキーワード
utm_contentオプション広告のコンテンツ
カスタム キャンペーン用パラメータとディメンションの対応

検索連動型広告などであれば、utm_mediumの指定は「cpc」(cost per clickの略)とし、メールマガジンであれば「email」と指定するのがよいだろう。

これらの指定は、[集客]>[チャネル]レポートで利用される「チャネル グループ」や、[コンバージョン]>[マルチチャネル]>[コンバージョン経路]レポートで利用される「MCFチャネル グループ」などでも自動的に分類されるので、そのルールに則った指定をしておくのがよいだろう。詳しくはやはり下記を参照してほしい。

今回は、メールマガジンの中に記載するURLに、「?utm_medium=email」を付けることにするという前提で話を進めていこう。つまり、utm_medium(「メディア」ディメンション)の値として「email」を指定するのだ。

具体的には、メルマガから誘導したい自社サイト内ページのURLが次のようなものだとすると、

http://example.jp/lp.htm

メルマガ内では次のように記載するということだ(もう一つの必須項目のutm_sourceの値も「email」とした)。

http://example.jp/lp.htm?utm_source=email&utm_medium=email
※注意 Googleアナリティクスで絞り込んで分析できるのは、実際にこうしたパラメータをURLに付けて配信したメールマガジンからのアクセスに限られる。過去にこうしたパラメータを付けずにメールマガジンを配信していた場合、その分のアクセスは区別できない。

メルマガからのセッション(訪問)を分析できるようにする方法

今回紹介するセグメントは、標準で用意されているセグメントには存在しないので、新しいセグメントを作成していく必要がある。

まずレポート画面の上部にある「+セグメント」(図1赤枠部分)のエリアをクリックしよう。ブラウザ表示の横幅が狭い場合は、すべてのセッション(図1青枠部分)の下に並んで表示される。

図1:「+セグメント」をクリックする

「+セグメント」(図1赤枠部分)のエリアをクリックすると、図2のようなセグメントの機能が表示されるので、左上にある「+新しいセグメントを作成」(図2赤枠部分)をクリックして新規セグメントを作成していこう。

図2:セグメント機能の左上部分(グリッド表示)

注:一覧表示(図2青枠部分)を選択している場合や、自分ですでにカスタムセグメントを作成している場合などでは、図2と同じ見え方にはならない。

初期画面で「ユーザー属性」(図3赤枠部分)が選択されているが、今回使用するセグメントでは「トラフィック」図3青枠部分)を選択しよう。

図3:「トラフィック」セグメント指定の初期画面

さらに、デフォルトでは「ユーザーをフィルタ」が選択(図3緑枠部分)されているが、今回は毎号発行しているメールマガジンによる訪問条件で絞り込みたいので、その左横の「セッションのフィルタ」をクリックしよう。

前述のように今回は、メールマガジンからのリンクURLにはutm_mediumパラメータとして「email」という値を指定することにした。これらのURLへのアクセスを抽出するには、設定画面で「メディア」の値が「email」と「完全一致」したセッションを条件指定する(図4赤枠部分、青枠部分については後述)。

図4:「キャンペーン」と「メディア」の抽出条件を指定する

あとは、どのくらいの細かさで分析しようと考えているかによって、利用するパラメータやその値の付与の仕方も異なってくる。

たとえば、頻繁にメールマガジンを発行していると仮定して、メールマガジンの各号からのアクセスに絞り込めるようにしたいとする。そうした場合には、メルマガ内に記載するURLに、さらに追加のパラメータを指定することになる。

具体的には、utm_campaignパラメータに「email_yyyymmdd」(yyyyは西暦年を表す4桁の数字、mmは月を表す2桁の数字、ddは日を表す2桁の数字)のような値を指定するのだ。

たとえば、2013年2月8日に発行したメールマガジンであれば、パラメータは「email_20130208」となり、メールマガジン内に記載するURLの例は次のようになる(もう一つの必須項目のutm_sourceの値も「email」とした)。

http://example.jp/lp.htm?utm_source=email&utm_medium=email&utm_campaign=email_20130208

図4の青枠部分は、こうして区別できるようにしていたURLへのアクセスに絞り込むように、「キャンペーン」の値が「email_20130208」であるアクセスに絞り込む条件指定を行ったものだ。この設定でセグメント名を「20130208メルマガ訪問」として「保存」(図3黒枠部分)しておこう。

特定のメルマガからの訪問に絞り込んで行動分析するには?

このようにして必要なセグメント群を作成できたら、次は実際のデータにこのセグメントを掛けていこう。ただその前に[集客]>[すべてのトラフィック]レポートでもある程度、このセグメントのユーザーの利用行動の全貌をつかんでおくことはできる。

メルマガからの訪問の全体傾向をつかむ

図5はその[集客]>[すべてのトラフィック]レポートの例だ。このケースでは、「参照元」すなわちutm_sourceの値にも「email」と指定している例なので、「参照元/メディア」の表示は「email / email」となっている(図5赤枠部分)部分が、メールマガジンからの訪問セッションを示している。

操作手順
  1. 画面上部グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面左側にあるメニューで、[集客]をクリックする
  3. メニューが開くので、[すべてのトラフィック]をクリックする
図5:[集客]>[すべてのトラフィック]レポート

デフォルトで「サマリー」指標グループが選択されているので、表示されている指標はセッションなどの量的指標に加え、新規セッション率や直帰率、1セッションあたりのページビュー数、平均セッション時間などの訪問特性、さらに購入回数や売上、コンバージョン率などの成果の軸を一望することができる(図5青枠部分)。

さらに図6のように、セカンダリ ディメンションでキャンペーンを指定する(図6赤枠部分)ことで、今回のケースでは発行日別(図6青枠部分)のメルマガの比較も行うことができるので、セグメントを適用しなくてもこの程度までは標準で見ていくことができる

図6:[集客]>[すべてのトラフィック]レポートで、セカンダリ ディメンションにキャンペーンを選択

絞り込んでどのコンテンツが見られたかを分析する

集客面の全貌は図5図6でよしとして、該当メールマガジンによる集客で、どのコンテンツが見られたのかを絞り込んでみよう。[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートに該当メールマガジンからの訪問セグメントを適用したのが図7だ。「20130208メルマガ訪問」というセグメント名(図7赤枠部分)で登録したセグメントを適用したものだ。

操作手順
  1. 画面上部グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面左側にあるメニューで、[行動]をクリックする
  3. メニューが開くので、[サイト コンテンツ][すべてのページ]を順にクリックする
  4. 先ほど作った「20130208メルマガ訪問」セグメントを適用する
図7:[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートに対して「20130208メルマガ訪問」セグメントを掛けた

まずは該当メルマガのリンクのどれが一番クリックされてランディング ページになっているのかを「閲覧開始数」の指標(図7青枠部分)で確認しよう。

そしてそのページの閲覧がコンバージョンに結びついたかは、「ページの価値」の指標(図7緑枠部分)で確認しよう。

注意が必要なのは、このカスタム キャンペーン用のパラメータに付与する値が、同じメールマガジン内のリンクで違うものを使用している場合は、30分以内に別のリンクのクリックで再訪問するとセッションが切れてしまう点だ。そのため、基本的には同じメルマガ内のパラメータのパターンは同一にしておくのがよいだろう。

特定のメルマガの成果を確認する

最後は成果の視点で、[コンバージョン]>[eコマース]>[商品の販売状況]レポートを使って絞り込みを行う。こちらも集客系レポートのところで行った(図6)のと同様に、セカンダリ ディメンションでキャンペーンを指定して(図8赤枠部分)みよう。

[コンバージョン]>[eコマース]配下のレポートを使うには、あらかじめECサイトの売り上げデータを取り込む設定をしておく必要がある。くわしくは下記記事を参照していただきたい。

操作手順
  1. 画面上部グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面左側にあるメニューで、[コンバージョン]をクリックする
  3. メニューが開くので、[eコマース][商品の販売状況]を順にクリックする
  4. [セカンダリディメンション]で「キャンペーン」を選択する
図8:[コンバージョン]>[eコマース]>[商品の販売状況]レポートで、セカンダリ ディメンションにキャンペーンを選択

図8のケースではセカンダリディメンションでキャンペーンを指定することで、発行日別(図8青枠部分)のメルマガ別の販売商品比較を行ったのだが、図9のように該当セグメントを適用して(図9赤枠部分)、絞り込んでみてもよいだろう。

図9:[コンバージョン]>[eコマース]>[商品の販売状況]レポートに該当セグメントを適用した画面

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この記事の筆者
ユーザー 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン) の写真

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。現在アユダンテ株式会社の社外フェロー、アクセス解析イニシアチブ副代表も兼任。

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リスティング広告で即効O2O。検索結果で店舗在庫アリをリアルタイムでアピールする機能が登場 [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 5 分

次の画像はスポンサードサーチの広告だが、「空きあり」というラベルに注目してみてほしい。

店舗在庫が表示されたスポンサードサーチ広告の例。ホテルの現在の空室情報が「空きあり」と表示されている。
※画面はサンプルです。実際の表示とは異なる場合があります。

この「空室」情報の表示には、2014年6月からスポンサードサーチの広告表示オプションとして新たに追加された「店舗在庫表示オプション」機能が使われている。

店舗在庫表示オプションは、店舗などの商品在庫の有無を広告とともに掲載できるという機能だ。

今回は、この店舗在庫表示オプションについて「機能概要」「背景と意図」「具体的な設定方法」を解説する。

店舗在庫データベースの専門サービスと連携

店舗在庫表示オプションは、株式会社コネクトム(以下、コネクトム)が提供する店舗在庫データベースサービスと連携することで、インターネットユーザーの検索キーワードに関連した商品やサービスについて次の2つの情報をスポンサードサーチ広告として表示できる。

  • 近隣店舗: 検索ユーザーの現在位置や地域情報をもとに関連する近隣の店舗を自動判別して表示。
  • 在庫情報: 検索キーワードに関連した商品やサービスを自動抽出し、在庫がある場合は「在庫あり」または「空きあり」と表示(商品名や在庫個数については表示不可)。

現在の配信面は、Yahoo! JAPANの検索結果ページ上部で、配信対象デバイスは、PC、スマートフォン・タブレットとなっている。

物品販売はもちろん、「ホテルの空室」のような「在庫」に似た概念があるビジネス向けの広告サービスだといえるだろう。

店舗在庫表示オプションで重要となるのが「在庫管理」だが、この部分は店舗在庫データを中間データベース化して提供するコネクトムが担当する。

広告主
広告代理店
スポンサードサーチ入稿
Yahoo!プロモーション広告 広告管理ツール
在庫情報付き広告配信
インターネットユーザー
在庫情報/店舗情報の確認レポートの閲覧
在庫情報の連携
コネクトム管理画面
店舗在庫表示オプションを実現するしくみ。

スポンサードサーチの広告表示オプションの1つとはいえ、コネクトムのサービスを利用していることが前提条件となる。

広告主にとっては今すぐ気軽に使えるわけではないが、店舗ビジネスをしていてコネクトムのサービスを利用中か、または、これから在庫管理情報サービスの利用を検討している場合は、この店舗在庫表示オプションのことも念頭に置いておこう。

店舗在庫表示オプションは、現時点(2014年6月)ではYahoo!プロモーション広告の正規代理店経由でのみ利用可能となっている。将来的にはYahoo!プロモーション広告のユーザー全体に提供される予定だが、「興味を持った」「今すぐ使ってみたい」という場合は、代理店に問い合わせてみよう。

店舗在庫表示オプションが画期的なのは、前述のようなオンライン広告の課題を乗り越え、オンラインとオフラインの垣根を越えた点だ。

広告主や代理店にとっては、検索行動がきっかけで実店舗への来客を促進できたり、リアルタイムで情報を求めている近隣の見込顧客に対して訴求できたりといったメリットがある。

さらに、インターネットユーザーの立場からすると、検索したときに近隣店舗の在庫情報がリアルタイムで把握できると、より的確で無駄なく求める情報やほしい商品にたどり着くことができるというメリットがある。

鍵はユーザーの生活圏をいかに捉えるか――2014年はローカルに注力
スポンサードサーチ責任者インタビュー

店舗在庫表示オプションは、単なるスポンサードサーチの一機能というよりは、検索サービスそのものの可能性を広げる機能といってもよい。これから検索サービスと検索連動型広告はどうなっていくのか。ヤフー株式会社で検索連動型広告サービスマネージャーを務める笠原勝幸氏に、新機能のねらいと検索サービスの今後について伺った。

オンラインビジネスだけでなく実店舗ビジネスにも有効な検索連動型広告

笠原 勝幸 氏
ヤフー株式会社
マーケティングソリューションカンパニー
サーチ&コマース広告ユニット
検索連動型広告サービスマネージャー

―― 店舗在庫表示オプションのねらいや意図について教えてください。

笠原氏 私はスポンサードサーチの責任者ですが、検索連動型広告として無視できないのが、言うまでもなく検索サービスそのものです。

検索サービスは昔からありますが、スマートフォンの登場と普及によって、最近はよりパーソナルでカジュアルな検索が増えました。それとともに、検索の対象は、1週間1か月先に必要なものから、今すぐにでも明日にでもほしいものになり、さらに自分の生活圏内のものの割合が増えてきました。

一方、これまでのスポンサードサーチの広告は、オンラインで完結する商材が中心でした。しかし、スマートフォンによる検索傾向の変化を考えると、オンラインだけで完結するのではなく、実店舗(オフライン)に足を運んで商品を購入する(コンバージョンする)という、O2Oの視点でとらえる必要があります

この変化は、広告サービスを提供する立場から見ると、ECサイトをお持ちの方だけでなく、実店舗のビジネスをされている方も広告主になっていただけるということです。店舗在庫の表示ができれば、そういった広告主のニーズに応えられると同時に、検索ユーザーの利便性も向上できるというわけです。

店舗ビジネス広告の訴求効果アップ
課題は広告効果をどのように測定するか

―― 広告主にとって、店舗在庫表示オプションはどのようなメリットがありますか。

笠原氏 インターネットユーザーがいる場所の近くに実店舗をお持ちで在庫もあるという条件を満たしていれば、より高い訴求効果が期待できることですね。

また、地域ターゲティング機能と組み合わせることで、より高い精度で店舗近辺のインターネットユーザーに対してターゲティングできます。実店舗では重要な「商圏」という条件をクリアしたうえで広告を表示するので、商圏外にいるインターネットユーザーからの無駄なクリックを減らせます

一方、コンバージョンが「店頭での購入」だと、その効果測定をどう計測するかが課題になります。O2Oを意図した広告はすでにありますが、効果は「何となく増えたような気がする」という感覚値になってしまいがちでした。

広告効果をより正確に把握するには、ランディングページに仕掛けを用意したり、広告がきっかけで来訪したお客さまに対して、購入時に何らかのインセンティブを提供したりと、コンバージョンを把握するための何らかの工夫が必要になります。

検索にはまだまだ進化の余地がある
ローカルサービスの強化で停滞感を打開

―― 検索サービスやスポンサードサーチの今後について教えてください。

笠原氏 スマートフォンは、PCなどとは違って、いつでもどこでも思い立ったらすぐに検索できます。ちょっとした調べものの検索も含めて、カジュアルな文化、一般的な行動として検索が根付いていけば、それに比例して商品購入(コマース)に関する検索も増えていくでしょう。

そうなると、検索連動型広告を提供する立場としては、まず検索サービスとしてYahoo! JAPANを選んでいただく必要があります。検索ユーザーを取り込むために、検索サービスそのものの性能や使い勝手をさらに向上させなければなりません。

その一環として、2014年のビジョンとして掲げているのが地域に特化した検索の強化です。デバイスを持っているユーザーの生活圏を意識した検索サービスや機能、そして広告に注力していきます。

スマートフォンでローカルを意識したサービスというと、GPSを使ったものを思い浮かべますが、位置情報はそれだけではありません。

Yahoo! JAPANでいえば、我々が提供するさまざまなサービスをインターネットユーザーにお使いいただく中で、一定の生活圏を推定することが可能になります。代理店の方からも「位置情報の精度はどれくらいか」とよく聞かれますが、重要なのはそのインターネットユーザーの現在地だけでなくどのようなエリアで生活しているか特定できることだと考えています。

理想は、観光で訪れた不慣れな土地などでスマートフォンを使えば地元の店舗などでインターネットユーザーが探す商品を取り扱うお店やサービスを把握できるようになること。たとえば、バーベキューをしていて今すぐホタテが必要になったとき、売っている近所のスーパーがわかると便利ですよね。

検索連動型広告はインターネット広告の中で歴史が長いため、運用方法や有効な商材が固定化しているイメージがあります。やること、できること、使うべき人が決まっていて、新しい価値提供が生まれにくいというある種の停滞感ですね。しかし、検索サービスにも検索連動型広告にもまだまだ進化の余地があるので、停滞感を払しょくしたいと考えています。

◇◇◇

今回は、スポンサードサーチの新機能「店舗在庫表示オプション」の概要と、そこから見えるYahoo! JAPANの検索サービスや広告の将来像について紹介した。

インターネットユーザーが求める内容に合致する広告、それは価値ある情報だ。店舗在庫表示オプションは、検索連動型広告が進化することで、その基盤である検索サービスにも進化をもたらした。検索サービスも検索連動型広告も、まだまだ可能性を秘めているといえるだろう。

※この記事の内容は、2014年6月現在の情報に基づいています。Yahoo!プロモーション広告では、さまざまな機能改善を行っており、実際の画面やボタンの名称等は変更される場合があります。

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この記事の筆者

【撮影】
石川 恵愛
株式会社Lab

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オリジナル記事:リスティング広告で即効O2O。検索結果で店舗在庫アリをリアルタイムでアピールする機能が登場 [スポンサードサーチ再入門] | Web担当者Forum
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