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アドビシステムズ、テスト・ターゲティングソリューション「Adobe Target」の機能一新 [ニュース] | Web担当者Forum

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アドビシステムズは、同社のデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」の中心となるWebコンテンツと顧客体験の最適化のためのテスト・ターゲティングソリューション「Adobe Target」の機能を一新した新版「Adobe Target Standard」の提供を4月15日に始めた、と同日発表した。直観的な操作画面を導入し、デジタルコンテンツのテストや顧客ごとのWebサイトの最適化が容易な操作で実行できるようになり、企業のマーケティング担当者の作業を軽減する。

Adobe Target Standardは、ワークフローを通してテストとターゲティングが簡単に設定でき、画面の指示に従って操作することで専門的な知識を持たない担当者でも施策の実施が可能。WebサイトのHTMLコードを編集することなく、テスト画面を確認しながらクリックと選択で内容や画像、色、テキスト、デザインが変更でき、テストの設定と実行を迅速にして効果を最大化する。結果レポートは視覚的に分かりやすい形で提供し、経営者や知識がない関係者とも成果共有が容易になる。

アドビシステムズ
http://www.adobe.com/jp/

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DNPデジタルコム、「炎上」被害を回避する「ソーシャルメディアリスク対策サービス」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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大日本印刷(DNP)100%子会社でマーケティング・コンサルティング事業のDNPデジタルコムは、「ソーシャルメディアリスク対策サービス」を4月15日に始めた、と同日発表した。ブログや「Twitter」「Facebook」などソーシャルメディアが普及する中、企業のトラブルを未然に防止するとともに、被害を最小限にとどめる対応策を総合的に支援する。リスク診断、ガイドライン作成、教育研修、サイトの配信情報チェックの4つのメニューをニーズに合わせて組み合わせ、対策をサポートする。

ソーシャルメディアでの「炎上」で生じる被害を回避する。教育研修は、公式アカウントの運用担当者向け(180分)と、従業員向け(90分)を用意した。運用担当者向けは、知っておくべきポイントを各ソーシャルメディアの特性に沿って解説し、グループワークで担当者ごとの解釈の違いを明確にして対策の方針を統一する。座学が15万円から、eラーニングが30万円から。リスク診断は30万円から、ガイドライン作成は50万円から。配信情報チェックはASPで初期導入費12万円、利用料9万8000円から。

大日本印刷
http://www.dnp.co.jp/

DNPデジタルコム
http://www.dnp-digi.com/

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総務省情報通信政策研調査、若年層のコミュニケーション手段がソーシャルメディアに移行 [ニュース] | Web担当者Forum

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総務省の情報通信政策研究所は、2013年「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の速報を4月15日発表した。若年層のコミュニケーション手段がメールからソーシャルメディアに移行し、ソーシャルメディアの利用は過半数を超えた。スマートフォンの利用も5割を突破し年代も拡大していた。調査は、2013年11月30日~12月8日に全国の13~69歳の1500サンプルに訪問留め置きで実施。日記式調査とアンケートを並行して行った。

平日のコミュニケーション手段ごとの平均利用時間は、全体はメールの26.0分、ソーシャルメディア15.5分の順だが、10代はそれぞれ23.8分、48.1分、20代が各35.9分、45.1分とソーシャルメディアがメールの2倍になっている。ソーシャルメディアの利用率は57.1%で、年代別では20代の91.0%、30代80.8%、10代78.3%となり、40代で60.5%、50代でも38.7%あった。サービスの利用率は「LINE」の44.0%以下「Google+」「Facebook」の順。

スマートフォンの利用率は全体で52.8%と、前年調査から20ポイント以上増えた。年代別では20代の87.9%が最も高く、30代78.7%、10代63.3%、40代58.8%と続く。前年から最も伸びた40代をはじめ、30代、10代で約30ポイント増加した。50代も32.4%と20ポイント近く増えたが、60代は8.7%と利用が進んでいない。半面、従来型携帯電話は全体で51.0%だが、60代の81.7%が最も高く、50代の69.1%が続いた。タブレットは全体で15.4%だった。

総務省情報通信政策研究所
http://www.soumu.go.jp/iicp/

2013年「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(速報)
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/20...

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実は奥が深い基本セグメント「新規ユーザー」と「リピーター」の使い方を身に付けよう(第3回) [Googleアナリティクス セグメント100選] | Web担当者Forum

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新規ユーザーとリピーターを分けて、アクセス解析したい

今回は、新規ユーザーとリピーターの利用状況を分けてデータを見るためのセグメントの使い方を説明する。実例としては、新規ユーザーとリピーターのセグメントを使って、以下のような事柄を確認する方法を見てみる。

  • 新規ユーザーがどれぐらいリピーターになったかを追跡するには?
  • 短期間でアクセスに上下動があった場合、その理由を探るには?
  • ユーザーが仮説どおりに行動しているかを、参照元別に検証するには?
  • ユーザーが仮説どおりに行動しているかを、Webページ別に検証するには?

ビジネスを効率よく継続して行うためには、新しいお客様を常に呼び寄せることはもちろんだが、一度自社のことを知ってもらったお客様には継続して何度も来ていただくことが重要だ。

Webサイトの運用でも同じことが言える。リピート顧客を何度も連れてくることは、eコマースサイトや広告収入に頼っているメディアサイトなどサイト自体で収益を得ているサイトでは特に重要になる。リピーターがファンになり何度も買い物をしたり、記事を繰り返し熱心に見てくれたりすることで事業効率がよくなるからだ。

サイト自身が直接収益を生んでいるそういったサイトでなくても、サイトに何度も来てもらうことで、製品やサービスに対する理解が深まったり、問い合わせや資料請求に繋がったりすることがあるので、新規ユーザーとリピーターを区別して分析することは、どのサイトにも適用でき、非常に重要なことだ。通常、リピーターは新規ユーザーよりサイト内を活発に行動する傾向がある。そして常連の行動を理解することで、新規ユーザーの獲得戦略も変わってくるだろう。

常連ばかりで成長が完全にストップしてしまうようなケースはWebサイトの場合は少ないと思うので、新規ユーザーとリピーターが9:1とかその逆であるようなサイトはまれだと思う。新規ユーザーとリピーターの割合は、3:7とか6:4とか、比較的拮抗しているサイトが多いのではないだろうか。だからこそ、新規とリピーターをごちゃ混ぜにして見ない方がよいのだ。

標準レポートを使って新規ユーザーとリピーターのデータを比較するには?

まず単純に新規ユーザーとリピーターの主要指標を比較するだけなら、[ユーザー]>[行動]>[新規とリピーター]レポート(図1)を見ればよい。

操作手順
  1. 画面上部グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
  2. 画面左側にあるメニューで、[ユーザー]をクリックする
  3. メニューが開くので、[行動]、[新規とリピーター]を順にクリックする
図1:[ユーザー]>[行動]>[新規とリピーター]レポート

「ユーザーの種類」というディメンションには、「New Visitor」「Returning Visitor」という2分類がある(図1赤枠部分)が、これがそれぞれ、新規ユーザーとリピーターによる利用を意味する。

それぞれの訪問ベースの割合(図1青枠部分)は簡単に確認できる。この例では新規ユーザーが約62%、リピーターが約38%(図1青枠部分)ということだ。

まずはこのレポートで、右側の行動やコンバージョン系の指標群を見てみよう。図2図1とはまた異なるサイトの例だが、同じく[新規とリピーター]レポートを表示した画面だ。

図2:[ユーザー]>[行動]>[新規とリピーター]レポート

下の行の「Returning Visitor」の方が直帰率は低く(図2赤枠部分)、訪問時の閲覧ページ数や滞在時間が多く(長く)(図2青枠部分)、コンバージョン率などの成果指標(図2緑枠部分)も「New Visitor」より高い。このようにリピーターの方がより熱心で、成果も出していることの方が一般的だろう。

「新規とリピーター」は訪問ベース

気をつけておきたい点は、この「新規とリピーター」という言葉も「ユーザーの種類」という言葉も「New Visitor、Returning Visitor」という言葉も、すべて「ユーザー」ベースであるように聞こえると思うが、正確に言うと「訪問」ベースなのだ。

たとえば集計対象期間にあるユーザーが2回訪問して、その1回目がこのサイトの初回訪問だったとしよう。すると2回目の訪問は、再訪問ということになる。この場合、このユーザーの2回の訪問は「New Visitor」に1、「Returning Visitor」に1がカウントされるのだ。

この「ユーザーの種類」というディメンションは訪問ベースなので、一番左にある指標も「訪問数」(図1緑枠部分)と訪問ベースの指標になっている。図1では、「New Visitor」すなわち初回訪問が3,055回、「Returning Visitor」すなわち2回目以降の訪問が1,850回(図1黒枠部分)で、合計4,905訪問がこの集計対象期間にあったということで、4,905人(ユーザー)がこの期間に訪問したということではない。

「新規とリピーター」について、詳しくはこちらの記事も参考にしてほしい。

セグメントの設定

では次に、実際のデータにセグメントを掛けてみよう。まず多くのレポートの左上にある[v]のようなマーク(図3赤枠部分)をクリックする。

図3:[v]マークをクリックする

これまでに自作のセグメントを作成したことがない場合は、デフォルトで用意されているセグメントが表示される(図4)。

図4:標準で用意されているセグメントの一覧
注:一覧表示(図赤枠部分)を選択している場合や、自分ですでにカスタムセグメントを作成している場合などでは、図4と同じ見え方にはならない。

これら22のセグメント中の「新規ユーザー」「リピーター」の2つ(図4青枠部分)が「New Visitor」「Returning Visitor」に対応するセグメントになる。

新規ユーザーがどれぐらいリピーターになったかを追跡するには?

サイトを立ち上げてまだ何年も時間が経っていない若いサイトであれば、自分のサイトがどのように新規ユーザーを獲得し、その人達のどのくらいがリピーターとして残ってもらえているのかを追跡してみよう。

[ユーザー]>[サマリー]レポートで、集計期間をサイトの立ち上げから直近までに指定し、折れ線表示の表示単位を「月」にし(図5赤枠部分)、「新規ユーザー」と「リピーター」のセグメントを追加して適用したのが図5だ。

操作手順
  1. 画面左側にあるメニューで、[ユーザー][サマリー]を順にクリックする
  2. 集計期間をサイトの立ち上げから直近までに指定する
  3. 折れ線グラフの表示単位で「月」をクリックする
  4. [v]マークをクリックする(図3赤枠部分)
  5. [新規ユーザー]と[リピーター]をクリックする(図4青枠部分)、または上部へドラッグする(図4緑枠部分)
  6. [適用]ボタンをクリックする
図5:[ユーザー]>[サマリー]レポート

図5はサイトを立ち上げて2年半を対象にして集計したものだ。1年半くらいまでは新規ユーザーもリピーターも共に成長していったが、その後は成長が止まり、それからは一定のリピーターと新規の入れ替わりで維持しているということが分かる。このサイトでは広告などでの集客を行っていなかったので、今までのペースでのコンテンツの内容や更新頻度では、これから先、成長できない可能性が濃厚と言えそうだ。

短期間でアクセスに上下動があった場合、その理由を探るには?

図5では長期トレンドを月次で見てみた。反対に、短期トレンドを日別に見て短期の上下動の理由を探るためにまずこのセグメントを掛けて見るという方法も有効だ。

図6はまた別のサイトの[ユーザー]>[サマリー]レポートの、ある3週間のデータを日別に見たものだ。

図6:[ユーザー]>[サマリー]レポート

2週目のピークは新規ユーザーもリピーターも反応している図6赤枠部分)のに対して、3週目のピークは主に新規ユーザーが反応している図6青枠部分)ということがわかる。このような普段と異なる動きがあった場合は、さらに続いて、

  • このピークを構成している訪問がどの参照元から来たのか
  • その訪問ではどのコンテンツを見に来たのか

という探究をして、アクセス増の理由を解明していくのだが、その最初の取っ掛かりとして、このセグメントを掛けて見るというのが有効だ。

ユーザーが仮説どおりに行動しているかを、参照元別に検証するには?

サイトによって新規ユーザーにはどう行動してほしいのか、リピーターにはどう行動して欲しいのか、ある程度の思惑があるのではないだろうか。その仮説というか希望どおりに行動しているかどうかを探るためにもこのセグメントで該当するレポートを見るのがよいだろう。

代表的には、1つは集客に関するレポート、1つは閲覧コンテンツに関するレポートにセグメントを掛けて見てみることだろう。

図7は、あるコンテンツサイトの[集客]>[すべてのトラフィック]レポートで、「新規ユーザー」と「リピーター」のセグメントを適用した例だ。

図7:[集客]>[すべてのトラフィック]レポート

訪問数で第3位と第4位はFacebookやFeedBurnerからの流入だが、ここは上位2サイトと比べて、新規ユーザーよりリピーターの方が直帰率も高く、1訪問あたりの閲覧ページも少なく、閲覧時間も短い図7赤枠部分)。

一見するとリピーターの質が悪いようにも思えるが、おなじみのユーザーが新規更新コンテンツだけを見て満足して帰るという構造なのだろう。ブログなどでもよくあるのだが、直帰率が高くても満足して回遊もせずに直帰する「よい直帰」の典型的な利用パターンかもしれないのだ。「直帰=悪」という固定観念にとらわれないようにしよう。

こういった「よい直帰」のパターンかどうかは、ページの下までスクロールをして閲覧しているかを把握する特別なカスタマイズを行うとか、ページのスクロール計測に特化したツールを導入する方法もあるが、ここでは触れない。

ユーザーが仮説どおりに行動しているかを、Webページ別に検証するには?

一方、コンテンツの閲覧状況の方は、図8が[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポートに対して「新規ユーザー」と「リピーター」のセグメントを適用した例だ。

図8:[行動]>[サイト コンテンツ]>[すべてのページ]レポート

新規ユーザーとリピーターともに成果に直結しない(図8赤枠部分)ページがある一方で、新規ユーザーとリピーター間で成果に大きな差がある(図8青枠部分)ページも存在する。

このページは高額商材の紹介ページなので、やはりこのサイトの運営者についてよく理解しているリピーターはコンバージョンしやすく、ページの価値が高いということが理解できる。ただ一方で、新規ユーザーも「ページの価値」がゼロでないことから、初回訪問でもコンバージョンしていることがわかる。とすれば、広告などで積極的に集客することで、新規ユーザーでもコンバージョンに導けるかもしれないということも言えるだろう。

筆者の著書『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』『Google Analyticsによるアクセス解析入門』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座(2014年5月開催)を行います。  → Google アナリティクス ゼミナール

この記事の筆者
ユーザー 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン) の写真

衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。現在アユダンテ株式会社の社外フェロー、アクセス解析イニシアチブ副代表も兼任。

著書など:
Web担当者Forumでの連載:
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「いい商品なのに売れない」から考えるUXの戦略/山崎 和彦氏 | Web担当者Forum

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いい商品でもユーザー体験を考えていなければ売れない。しかし、UXのタッチポイントだけを改善するのではなく、戦略まで落とし込まなければ意味がない。ロフトワークが3月に主催した「Experience Design 2014」から山崎氏が登壇した「ユーザーの本質的要求からビジョンを描く」をレポートする。

山崎 和彦氏
山崎 和彦氏
千葉工業大学デザイン科学科・教授・博士
スマイルエクスペリエンスデザイン研究室

UX(ユーザー体験)のタッチポイントを良くすることを考えるだけでなく、戦略、ビジョンに落とし込んで活用する方がいい(山崎氏)。

山崎氏がユーザーエクスペリエンスに触れたきっかけは、IBM時代のパソコンだった。製品についてさまざまな調査をした結果、「使いやすい」「プロダクトもいい」と評判が良かった。しかし、売れない。競合製品の方が売れていく。

IBMの製品自体は良く、お客さまからの評判も良いのに、なぜ売れないのか。「売れない理由をユーザー体験で考えてみよう」ということで、ユーザー体験を「購入前の検討段階」「購入する」「購入後に使う」「使った後のサービス」というユーザーと商品の関わり合いを時間軸で捉え、「どこの接点で何が違うのか」「ユーザーの満足度がどのように違うのか」を競合と比較した。

比較した結果、「製品は良いものだが買いにくい」「買った後のサービスがお客さまにとって満足いくものではなかった」ということがわかった。

そこで、対象ユーザー(ペルソナ)を再設定し直した。今までのパソコンは「CPUのスピード」と「HDの容量」で製品を分類していたが、ユーザーが使う視点から「製品を使うユーザー」と「製品シリーズがユーザーに与える価値」で分類し直した。

たとえば、「パソコンは持ち歩くよりも、常に置いてあって、パフォーマンスが良いもの」「持ち歩いて、使いやすいもの」といったように、ユーザー体験をプロダクトやサービスに落とし込んできたと山崎氏は述べた。

事例:ユーザー体験と戦略を一緒に考えなければ実はうまくいかない

次に山崎氏は、ユーザー体験だけを考えていても、実はうまくいかないという事例「株式会社ダスキンが手がけたドーナツカフェ」を紹介した。

このドーナツカフェは、これまでに、ドーナツはドーナツの専門家に、店舗は店舗の専門家に、広告は広告の専門家にそれぞれ依頼していたが、なかなか成果が上がらなかった。

ペルソナ

そこで、山崎氏は「ユーザー体験」という視点から、店舗やサービスを分析したという。

ユーザー体験の視点から考えると、商品や店舗の内装などを個別に考えいくだけでは足りない部分があった。そのため、市場調査を行い対象ユーザー(ペルソナ)を再設定し、そのペルソナにとって「嬉しい体験」「楽しい体験」をデザインし、それを提供するお店を東京都内に数店舗、出店して成功した。しかし、この出店は長続きしなかった。

山崎氏はこの原因について、以下のように語った。

ユーザーエクスペリエンスだけを考えていても、長続きしない。戦略とユーザーエクスペリエンスを一緒に考えなければならない(山崎氏)。

「モノ」「サービス」「ビジネスモデル」「組織」の視点からUXの戦略(将来のビジョン)を描く

「戦略とユーザーエクスペリエンスを一緒に考える」とは、「UXの戦略(ビジョン)を描いて、実現化するためのロードマップを作る」ことである。

では、「UXの戦略(ビジョン)を描いて、実現化するためのロードマップを作る」とは一体どういうことなのかを事例を交えながら説明していく。

UXの戦略とは今までの戦略と何が違うのか

今までのビジネスにおける戦略の対象は「モノ」であったが、UXにおける戦略の対象は、「モノ」「サービス」「ビジネスモデル」「組織」まで考える必要がある。UXの戦略(ビジョン)はこの4つの視点からどのように描くかが重要で、ユーザー体験やタッチポイントだけを個別に良くしても、継続的な成果や効果を得ることができない。

  • 今までのビジネス戦略の対象:モノ
  • UXにおける戦略:モノ・サービス・ビジネスモデル・組織

たとえば、アップルが1988年に発表した21世紀までに開発することを目標としたコンセプトマシン「ナレッジナビゲーター」という製品がある。アップルのiPad戦略は、このナレッジナビゲーターという製品のコンセプトに対して、1歩でも近づけるように、その時代の技術やユーザー体験を考えながら進んでいる。つまり、将来のビジョンが描けていれば、それに向かって進んで行くことができる。

さらに、製品だけでなく、UXの視点も含めて将来のビジョンを描くことが大事だ。たとえば、ヤフーのマリッサ・メイヤー氏が「私の仕事は組織とユーザー体験をデザインすること」と言っているように、UXにおける戦略とは、ユーザー体験の将来のビジョンのみならず、組織の将来のビジョンも一緒にデザインするということなのだ。

事例:健康医療機器メーカーの将来のビジョンが見える「UX戦略のデザイン」

UXにおける戦略をどのようにデザインするのか事例を紹介する。健康医療機器メーカーから自社のカタログの表紙に掲載するために“将来のビジョンが伝わる写真”をデザインしてほしいという依頼があった。

その会社の将来のビジョンを作るためには、お客さま(エンドユーザー)だけでなく、その会社で働く社員のことを考える必要がある。お客さまにとって将来のビジョンは、その会社で働く社員が、実現するために向かっていくべき目標だからだ。

UXはユーザーから考えていくことが当たり前だが、どの会社もユーザーから考えていったら、同じ製品ができてしまう。それぞれの会社の戦略とユーザー体験とを掛け合わせて、その会社独自の製品ができてくる(山崎氏)。

健康医療機器メーカーの将来のビジョンをデザインするために、「社員」「患者」「医者」にヒアリングをしてペルソナを作った。このペルソナにとって「嬉しい未来」とは一体何なのだろう? という視点で、それぞれのコンセプトを作り上げた。

ユーザーへの提供価値

その後、ユーザーへ提供価値を明らかにして、健康医療機器メーカーが将来実現したい製品やサービスのビジョンをデザインし写真として見える化した。

将来のビジョンを実現化するためにロードマップを作る

将来のビジョンをデザインした後は、それを実現化するためにロードマップを作るが、これまで企業が作ってきたロードマップは、技術中心や市場中心のロードマップだった。将来のビジョンを実現化するためには、技術中心や市場中心のロードマップとは別に、ユーザー中心のロードマップを作り、その2つをすり合わせて1つのロードマップを作る必要がある。

技術中心ロードマップとユーザー中心ロードマップ

ユーザー中心のロードマップは、時間軸におけるユーザーにとっての価値を見える化しなければならない。なぜ、時間軸でユーザーを捉える必要があるのか、ビールを例にして説明すると、

  • 海に行ったときに飲みたいビール
  • 冬の寒いときに飲みたいビール
  • 友達と話しているときに飲みたいビール
  • 1人のときに飲みたいビール

ユーザーが1人であってもシーンが異なると、それぞれ飲みたいものが変化する。

よく「ユーザーはどんなビールが好きなのか?」という考え方をしがちだが、その考え方は、ユーザーを時間軸で捉えたときのユーザー体験を忘れている。

「人物像 = 何か」と考えるのではなく、ユーザーは時間軸のなかで刻々と変化していて、コンテクスト(状況)によって、ユーザー体験は変化すると考える必要がある。それらを考慮したうえで、商品やサービスを提供していかないと意味がないのだ(山崎氏)。

技術中心のロードマップとユーザー中心のロードマップを組み合わせて、年代ごとにあるべき姿を視覚化して、それを実現するためにどのようなステップで行っていくのかをロードマップにする。作成したロードマップを進めるために、対象ユーザーを設定する。

対象ユーザーごとの時系列を考慮したユーザー中心のロードマップ

たとえば、ユーザー体験は、商品を購入する前、購入する、購入後に受けるサービスなど、企業のさまざまな部門とタッチポイントがある。ユーザーは1人だがさまざまな部門がタッチポイントになる。

ユーザー体験を時間軸で捉えて、その時間軸におけるタッチポイントに、企業の戦略を落とし込んだロードマップを作らなければ、将来のビジョンが達成できなくなる(山崎氏)。

UXの戦略を描いたロードマップを実現するために、組織やビジネスをリフレームする

とはいえ、どんなに良いセミナーを聞いても、どんなにいいワークショップを受けても、会社組織に戻るとなかなか実践できないということがある。

そこで山崎氏は、会社の組織やビジネスモデルのフレームを見直す「リフレーミング」を勧めている。リフレーミングをしないまま、手法だけを小手先で導入してもユーザーエクスペリエンスという考え方を活用できないからだ。

いままでの組織や会社で考えると、暗黙的にそれが正しいと思い込んでいることがある。それを別の見方で見なければ、新しい考え方や視点が生まれることはない。つまり、ユーザー体験という視点で、新しいビジネスモデルを考えるときは、組織や会社が変化することが求められる。

ユーザー体験を理解するためにユーザー調査を行うが、いままでの調査の対象ユーザーは、ユーザー全体でいちばん一般的で、購買者数が多いユーザーを調査していた。しかし、リフレーミングするためには、リードユーザーといわれる極端なユーザーに着目して、ユーザー調査を行い、新たな視点を得ることが重要だ。

山崎氏は、リフレーミングの重要性を述べた後に、リフレーミングを実行する前に、短期間でリフレーミングの効果や気づきを体験できる「体験ワークショップ」「体験プロトタイピング」「外部とのコラボレーション」3つの手法を説明した。

体験ワークショップを通していつもの自分と違う視点になる

ワークショップを行うことは「自主的な学び、学ぶ楽しさ」「1人ではなく、複数名で発想することで発想の広がり、視点の拡大」「合意の形成」「相手を理解できる」といったメリットがある。

体験ワークショップを行うメリットは、以下のようなことが体験できることだ。

  • 自分自身が体験する
  • チームと一緒に体験する
  • ユーザー体験をする

この3つの中でも、「ユーザー体験をする」ということは、いままでの自分の考え方を強制的に変化させることができ、いつもの自分とは違った視点で、ユーザー体験を捉えることができる。

ユーザー体験を短時間で得るための体験プロトタイピング

体験的なプロトタイピングを行うメリットは、以下のようなことが体験できることだ。

  • 実際のユーザーの声が得られる
  • 自分たちがそのプロトタイピングを体験することで、ユーザー体験を実感できる

たとえば、サービスのプロトタイピングは、イベントを行うといったことだ。「社外を巻き込ん行う場合は2日間限定」「社内で行う場合は1日限定」といったように短期的なイベントを行うことで、そのサービスが本当にユーザーに受け入れられるモノかを体験できる。調査をして得られる結果と違い、自らが体験することで、ヒントや気づきを得られる。

外部とコラボレーションすることで新たな視点や気づきを得る

前述したように、社内だけでリフレーミングを行うことは難しく、リフレーミングを成功させるためには、業種にとらわれず社外の人やグローバルな人とコラボレーションするとさらに違った視点や気づきを得られる。

外部とコラボレーションしながらどのように進めるか、「株式会社エム・ティー・アイ」と「株式会社コンセント」と「山崎氏」が実験的に行った事例について紹介する。

「ユーザー体験という視点」を「ユーザーが体験するサービスという視点」で置き換えて、「ヒトの視点」「モノの視点」「ビジネスの視点」の3つにあえて分け、サービスデザインを考えていった。

  • ヒトの視点
    これまでのステレオタイプの人物像でなく、状況と価値観でヒトを捉える。つまり、ヒトは時間軸によって変化するので、そのコンテクスト(状況)を考えたヒトの価値観でエクスペリエンスマップを作る。

  • モノの視点
    まずモノを決めずにアプローチすることがユーザー体験において重要。モノを先に決めて、ユーザー体験を行うことは間違っていて、モノは決めずにユーザー体験を考えて、最後にモノに落とし込む。また、モノについて考えるときに重要なことは、見ていている部分の裏側の構造まで考える。

  • ビジネスの視点
    ビジネス視点のないユーザー体験は意味がなく、ユーザー体験はあるが、それを企業においてどのようにブランディングするのか、提供価値をどのようにするのか、といったことを併せて考える。

ユーザーエクスペリエンスの3つの視点

何かをデザインするためにエクスペリエンスを考慮する

最後に山崎氏は、以下のように述べ講演を締めくくった。

山崎 和彦氏

ユーザーエクスペリエンスはデザインの1つに過ぎない。プロダクト、サービス、組織、仕組みもデザインの対象となる。何かをデザインするためにエクスペリエンスを考慮して行わないと、うまくいかない。エクスペリエンスを小手先だけの手法として活用しても長続きしなかったりする。

ユーザーエクスペリエンスをすべての社員が使える状況になるといい。今までは、デザイナーというスペシャリストがいて、他の人たちは別の役割を持っていたが、これからは、全員がデザイナーであり、それぞれの分野のデザイナーにならないといけない。

お客さまのユーザーエクスペリエンスを考えたときに、タッチポイントは企業の社員それぞれに存在するので、お客さまの本当の満足を得られるタッチポイントはできない。そういう意味で、社員全員がユーザーエクスペリエンスデザイナーになる必要がある。

ユーザーエクスペリエンスは重要だか、戦略的アプローチがないと着地しない。ユーザーエクスペリエンスという視点から企業のビジョンを描くことが重要なのだ。

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BtoBマーケティングの課題「集客後のプロセス」を解決するEloquaのマーケティング・オートメーション [Oracle WebCenter Blog] | Web担当者Forum

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商品購入を検討中の見込顧客と継続的にコミュニケーションをとり、適切な情報を提供しながら、より“有望な”見込顧客になってもらおうとしているが、本格的に取り組もうとすると手間がかかり過ぎる。

営業に見込顧客のリストを渡しても「数が多すぎてフォローしきれない」や「見込顧客の精度が悪い」と不満をいわれてしまう。

これは、BtoB企業のマーケティング担当者が持つ典型的な悩みだ。Webサイトを充実させ、ソーシャルメディアや広告も駆使して多くの見込顧客を集客しているにも関わらず、なかなか会社の売上につながらない。解決策はないのだろうか。

ThinkStock/iStock/courtyardpix

BtoBマーケティングの課題は「集客後のプロセス」にあり

多くのマーケティング担当者にとって、見込顧客の獲得(リードジェネレーション)は重要なミッションである。企業にとって、それが最終的な売上へとつながる重要な要素だからだ。

一般的に、マーケティング活動は次のようなプロセスで構成される。

  1. 広告やソーシャルメディア、イベント、セミナーなどを駆使して集客
  2. 見込顧客が商品を理解し購入を検討するために必要な情報を提供
  3. 購入や登録といったコンバージョンにつなげる

これはBtoCでもBtoBでも同じだが、特にBtoBの場合は1.の集客方法に展示会などのオフラインイベントが含まれていたり、3.のコンバージョンが「営業担当への引き渡し」であったりすることが多い。また、規模が大きくて高額になる商品では、2.の検討期間が長期にわたるといった特徴がある。

BtoB商品であっても、企業の選定担当者はWebを中心に情報収集を行うことが当たり前だ。Webをマーケティングの中心に据えて集客を行うことはBtoBでも有効であり、そのための方法やノウハウは数多くあふれている。

問題は、前述したBtoBの特徴にあるように、集客してからコンバージョンに至るまでの期間やプロセスがBtoCのそれとは異なる点で、それが冒頭の悩みの原因となっている。また、すでに営業が直接活動している顧客に対しては、マーケティング活動と営業活動で情報提供や反応や申し込みに対するスムーズな相互の情報共有も、実際の運用において課題になっていることが多い。

見込顧客とのコミュニケーションと有望顧客の見極めを自動化

BtoBマーケティング担当者の悩みや課題は、次のように整理できる。

  • 集客した見込顧客とのコミュニケーションをしっかり行いたい

    集客した「商品に興味を持つ見込顧客」に対して、適切な情報を提供することで顧客になってもらう。理想は、勤務先企業やその規模、予算、肩書きといったプロフィールに加えて、提供する情報に対する反応まで把握するなど、きめ細かいコミュニケーションを行いたい(いわゆるリードナーチャリング=育成活動)。しかし、個別かつ長期的にやろうとすると、手動では手間がかかりすぎて現実的ではない。

  • 確度の高い見込顧客リストを営業に引き渡したい

    BtoBの高額な商品では、Webだけで購買まで至ることは少なく、担当営業が付いて購入後もじっくりとフォローするケースが一般的だ。つまり、顧客1人(1社)当たりに費やされる営業の労力が大きいため、なるべく“ハズレ顧客”を相手にすることは避けたい。営業に引き渡す前に有望な顧客かどうかを見極めたいところだが、それをしっかりやろうとすると前項のように手間がかかってしまう。

この悩みを解決する手段として注目されているのが「マーケティング・オートメーション」だ。

名前が示すとおりマーケティングを自動化することで、大量の見込顧客(リード)に対して、個別にきめ細かな情報提供やコミュニケーション(ナーチャリング)を行うためのソリューションだ。ひと言で表すと「ITを活用したマーケティングの自動化&高度化」となる。

ECサイトでは、サンプル利用者や商品消耗日が近づいた顧客に対して、「サンプルをご利用はいかがでしたか?」「そろそろ次の分が必要になりませんか?」といった自動メール配信が活用されているが、それが高度に発展したものともいえるだろう。

マーケティング・オートメーションは購買プロセス全体に関わるものだが、特にWeb担当者にとっては集客から営業に引き渡すまでのプロセスで効果を発揮してくれる。

以下は、BtoBにおけるリード創出から商談化までの一例だが、非常に長い時間をかけて行われることがわかる。ナーチャリング内容も多様で顧客1人ひとりに手作業で対応することは難しく、これを自動化することは大きなメリットになる。


BtoBにおけるリード創出から商談化までの流れ(イメージ)
主にマーケティング担当者が関わるステージ
ステージ	--	1:認知	2:関心		3:学習	4:評価	5:正当化	6:購入
コンタクト状態		潜在顧客	見込み顧客		マーケティング	営業リード	商談	顧客化
					リード			
主担当部門	広報	マーケティング				インサイドセールス	営業	営業
	マーケティング					営業		サービス
全体の期間	随時	6~12か月						
各ステップの	随時	4~6週間	4~6週間	4~6週間		10~12週間	4~5週間	1~2週間
想定期間								
ナーチャリング	Web/SNSなどを通じた情報公開(バイラル動画、インフォグラフィック、ブログ、投稿記事など)	ビジネス課題の提示(4回)	オンラインセミナー/セミナー(4回)	製品概要紹介		製品詳細紹介(4回)	営業提案	契約
内容例		ウェルカムキャンペーン(2回)		(4回)		ビジネスユースケース(2回)		契約後の製品使用に関するフォローやサポート
(キャンペーン数)						製品フィットの証明		次のナーチャリング
BtoBにおけるリード創出から商談化までの流れ(イメージ)
マーケティング担当者は「1:認知」~「3:学習」までのステージを担当する。

オラクルのEloquaでマーケティング・オートメーションを実現

マーケティング・オートメーションを実現する方法としては、各社からツールが提供されている。代表的なツールの1つにオラクルの「Eloqua」(エロクア)があり、マーケティングに力を入れている世界中の企業で導入されている。

Eloquaはクラウド型サービスとして提供されており、次のような機能によってマーケティング・オートメーションを実現している。

  • 見込み/既存顧客の管理

    ユーザー登録用のフォーム作成と登録者の管理機能を提供。ユーザー登録をしてもらったら、以降のあらゆる行動ログを記録し、見込み度合いの評価や営業支援に活用できる。

  • キャンペーンの作成と自動実行

    あらかじめWebサイトやメールなどを使ったキャンペーンとその実行条件を設定しておくと、顧客のアクションに応じて自動実行される。顧客の商品知識や関心度を想定してキャンペーンを用意しておくことで、たとえば「メルマガのある記事に反応したら次のキャンペーンに進んでもらう」「セミナーイベントに参加したら関連動画をメールでお知らせする」といったナーチャリングが行える。

  • ソーシャルメディア対応
    • 複数SNSの一括管理
    • 配信/エンゲージメント/リスニング
    • 効果測定
  • 商談優先度の高い顧客の評価(クオリファイ)

    肩書きとキャンペーンに対する反応ごとに評価値を設定しておくことで、ある基準を超えた見込みの高い顧客を自動的に察知できる。「商談優先度の高い顧客」として営業担当に引き渡せば、営業コンバージョン率が向上するとともに、コンバージョンまでの期間も短縮できる。

  • マーケティングの効果測定

    見込顧客が営業に引き渡されたあとで、どれだけ最終的なコンバージョンに至ったかが把握できるため、ROMI(マーケティングの費用対効果)やマーケティング担当者の貢献度が可視化できる。企業としては全体最適化が図れるとともに、PDCAを実践するための指標にもできる。

Eloquaを用いたマーケティング・オートメーションのアプローチ。

さらにEloquaの場合は、同じオラクルのエンタープライズCMS「WebCenter Sites」と連携することで、パーソナライズ(コンテンツの出し分け)やコンテンツ素材の一元管理も可能になる。

本質は有望な見込顧客を効率的に発見して営業へ送出すること

BtoBマーケティングに大きな恩恵をもたらすと期待されているマーケティング・オートメーション。注目されている背景や企業が導入するうえでのポイントについて、日本オラクル株式会社でEloquaを担当する三上敦志氏に伺った。

三上 敦志 氏
日本オラクル株式会社
アプリケーション事業統括
セールスクラウド本部
セールスコンサルタント

マーケティング・オートメーションが急成長している背景には、顧客が購買するときの調査、選定のプロセスがオンラインに移行してきたという事実があります。

10年前であれば、営業担当者がお客様とどれだけ密接にお付き合いしているかが重要でした。ところが、セキュリティの厳格化やWebでの情報公開が進んだことで、まずはオンラインで得られる情報で判断しようとする流れに変わってきました。また、オンラインでの情報収集に慣れた世代が、企業内で選定を任せられる立場になってきたことも理由の1つでしょう。これらの結果として、オンラインがリード獲得の主戦場となっています。

逆にいうと、営業担当者は顧客の情報収集などの早期タイミングを捉えることが年々難しくなっています。声がかかったときには選定プロセスがかなり進んでおり、効果的な提案をする前に商談が終わるケースが増えています

また、展示会やイベントの参加者リストを営業に割り当てても、

  • 量的にこなせない
  • リストからのアポ成立率が低い

ことから、そのリストが有効に営業活動に活かせていないという長年の課題もあります。

そこで、いかに有望な見込顧客を抽出して営業に引き渡せるかが売上拡大と効率化の鍵となります。

たとえば、展示会で名刺をいただいたら、この人に対して売れるか売れないか、営業が追いかけるか追いかけないかを判断します。多くは企業名や所属部署、肩書きで判断するかもしれませんが、ではそこで除外された人は果たして本当に望みがないのでしょうか。

実は、Webから資料をダウンロードしているかもしれませんし、購入の意思が高いかもしれません。営業が追いかけない人達は、その後もさまざまな技術資料や価格表を参照したり、他のイベントに登録をしていたりしているかもしれません。また、同じ企業からのアクセスが増えてきたことが把握できれば、重点的にその企業に対して活動をしていくことができます。このようにオンラインとオフラインの両方の行動履歴を把握するということが非常に重要です。

そして、重要な行動や反応を見逃さず、営業部門が欲しい条件(たとえばBANT条件の必要性や導入時期など)を自動的に判定し、その“ホットな見込顧客”を営業やコールセンターに送客することができればどうでしょうか? また、行動、反応などに応じて一貫性のある適切な情報を連続的に見込顧客にオファーできたらどうでしょうか?

有望な見込顧客の発見、ナーチャリングの工数を最小化しつつ、クロージングに向けた次の役者(営業やコールセンター)へしっかりと渡す。これがマーケティング・オートメーションの本質です。今後は、BtoBだけでなくBtoCの分野でも重要な役割を担うようになるでしょう

◇◇◇

今回は、BtoBマーケティングの課題とその解決策として期待されるマーケティング・オートメーションの概要について解説しました。次回は、代表的なツールであるEloquaの機能概要とオラクルのCMS(WebCenter Sites)との連携について解説します。

この記事の筆者

【撮影】
鹿野 宏
株式会社Lab

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オリジナル記事:BtoBマーケティングの課題「集客後のプロセス」を解決するEloquaのマーケティング・オートメーション [Oracle WebCenter Blog] | Web担当者Forum
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ウェブ担当者が身に付けておくべきWebマーケティングの基礎を2日間で学ぶ! 企業Web担当者 初級講座6/5・6/6開催 [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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Web担当者の学校「企業Web担当者 初級講座」
企業Web担当者 初級講座 第5期
2014年6月5日(木)~6日(金) 2日間開催
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Web担当者の学校「企業Web担当者 初級講座」は、企業Web担当者として身につけておくべき、ウェブ・マーケティング・業務・プロジェクト管理・Web戦略などに関する基本的な知識とスキルを身につけるための講座です。

講師の話を聞く座学だけでなく、講師から出されたお題や自社の例に対して、受講者が自分で考え、手を動かして学ぶ講座です。この講座を受講すると「なにもわからず目の前の作業をするスタッフ」から一歩、成長できることでしょう。企業Web部門の担当者や事業部のWeb担当者の基礎教育講座として、御社の社内スタッフの教育・研修のためにWeb担当者の学校をご利用ください。

この初級講座を受講して得られるメリット

  • あるだけのWebサイトからユーザーのシナリオを考えたWebサイトの戦略の立て方を学べる
    ウェブ全体の仕組みや役割について基本的なことを整理して理解できる
    プロジェクトを成功に導くワークフローやツールなど学べる

  • Webマーケティングの考え方の基本である「集客する」「コンテンツを作る」「分析する」の3つフェーズから、それぞれの役割を理解できる
    時代が変わっても使える基本的なスキルを身に付ける

  • Webマーケターに求められる社内外とのコミュニケーションスキルを身に付ける
    上司や関係部署を説得できるサイト分析やドキュメント作成について学べる
    プロジェクトを円滑に回して、Webサイトの価値を最大化する

  • Webサイトの改善サイクルを回すための指標の立て方やユーザーを理解する実践的手法が学べる
    アクセス解析を効果的にサイト改善に役立てる
    事例に基づいて成果を上げる実践手法の獲得できる

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講座内容

1日2講座×2日間、全4回の講座です。

講座1日目 6月5日(木) 10:00-13:00/14:00-17:00

生田昌弘氏

第1回 「ウェブの基本知識とサイトの戦略立案」
講師:株式会社キノトロープ 代表取締役 生田昌弘氏
開催日時:6月5日(木)10:00-13:00

ウェブ全体の仕組みや役割について基本的なことを整理して理解できるように解説します。その上で、ビジネス目的を実現するためのサイト戦略立案のポイントを伝えるとともに、効率的で効果的な運用を行うためのワークフローやツールなどを解説します。

室元隆志氏

第2回 「Webマーケティングコミュニケーションの企画・実践・評価」
講師:サントリー酒類株式会社 デジタルマーケティング開発部長 室元隆志氏
開催日時:6月5日(木)14:00-17:00

企業と顧客の間でのコミュニケーションとしてのWebマーケティングの考え方を習得することで、次々と現れる「流行り」のマーケティング手法にとらわれることなく、時代が変わっても使える基本的なスキルを身につけます。

実際にサントリー酒類の事例をもとに「集客」「コンテンツ発信」「結果分析」の3つのフェーズに分け、それぞれ考え方を理解します。

講座2日目 6月6日(金) 10:00-13:00/14:00-17:00

増井達巳氏

第3回 「事業部も上司も外注先も味方につける 組織内Web担当者5つの秘訣」
講師:合同会社フォース 代表 増井達巳氏
開催日時:6月6日(金)10:00-13:00

組織を横断してプロジェクトを動かし、要件を整理して制作会社へ発注するWeb担当者。それらをスムーズに進めるための社内コミュニケーション、上司への交渉、プレゼンのポイントをはじめ、制作会社とやりとりするための共通言語として書かせないガイドライン作成などについて学びます。

渡辺春樹氏

第4回 「仮説検証によるビジネス成果の達成とユーザー中心設計」
講師:株式会社ビービット マーケティング責任者 渡辺春樹氏
開催日時:6月6日(金)14:00-17:00

渡辺氏が、ホンダのWebマスターの経験をもとに「ビジネス成果」「ユーザー中心」「仮説検証プロセス」の3つをキーワードに、Webを活用してビジネス成果を上げるための方法論を学びます。サイト戦略立案のステップやデータ分析を効率化しながら成果を上げるサイト運用手法など、実際に成果を創出した実例も交えてウェブ施策をユーザー中心で進めるための方法論を学びます。

2日目講座終了後:懇親会

2日間の講座が終了した後、講師と参加者の懇親会を行う予定です。

今すぐ講座に申し込む(フォームへ)

参加者の声

過去の受講者の方からは次のようなご感想をいただいています。

Webは初心者でしたけれど、専門用語も少なく、マーケティングのことが中心だったのでよくわかりました。これからウェブ担の学校に来ようと思っている方、迷わず来て正解だと思います。
何かしらの課題を自社ビジネスに感じているが、それをどう解決すればいいのか想像できない人が受講すれば、考え方が整理でき、いろいろと発見があると思います。これからWeb担当者になる方でも、整理方法を知っておくと、ゴールにたどりつくのがすごく早くなると思います。
初級ということでしたが、どのレベルの人が来てもいいと思いました。
心がけるべきだと思っていることでも、日ごろの業務で忘れていることも多々あるので、意識するように立ち返る機会になると思います。
「Webに詳しいから」というだけでWeb担当を任されたというような方には、とてもためになります。基本の考え方をもとに組み立てていけば答えが導けるようになり、すごく参考になった。
Webの業務は長くても、今まではこうした講座を受けずに独学でやってきた。自分は正しかったのかが確認でき、足りない部分も見えてきたので得るものが大きかったと思います。これからという人におすすめですね。
4月にWeb担当になったばかり。用語もルールもまったく違う別の国でしたが、基礎的なことをかみ砕いて教えてくれるので、非常にためになります。何かに悩み始めている方が参加すると、問題を認識し、自分のなかのPDCAを回せるようになると思います。
企画の立案から効果測定まで、川上から川下まで勉強になりました。Web担当者1年目ですが、すべてが網羅されている素敵な講座だと思います。初めてWeb担当になった方や、企画立案から効果測定までやるかたには、ぜひおすすめしたいと思います。
今すぐ講座に申し込む(フォームへ)

開催概要

対象経験3年以内の企業のWeb担当者 (Web主管部門・事業部Web担当者の両方)
※主管部門の方からお声がけいただいて事業部のWeb担当者さんも受講されるのが最適です
  • それ以上の経験がある方でも参加できますし役に立ちますが、
    講座の内容はWeb担当初心者を対象としたものです。
  • Web担当以外の業務の経験年数は問いません。
  • 企業規模・B2B/B2C・業種などは問いません。
日程
(全4回)
6月5日(木)、6月6日(金)
時間【午前の部】10:00-13:00【午後の部】14:00-17:00(全4回、計12時間)
受講料
  • 超早割:7万8,000円(税込) ※5月9日(金)17時までのお申し込み分
  • 早割:8万8,000円(税込) ※5月23日(金)17時までのお申し込み分
  • 通常:9万8,000円(税込)
  • 1社で複数名参加の場合:2人目以降7万8,000円(税込)
    1社複数名でご参加の場合は、それぞれ個別にフォーム送信のうえ、通信欄にてお知らせください。
懇親会費受講料とは別に3,000円頂戴します(懇親会費用として領収書を用意いたします)。懇親会は2日目講座終了後、2時間程度を予定しています。
会場住友市ヶ谷ビル 9F インプレスグループ市ヶ谷セミナールーム
東京都新宿区市谷本村町1-1(地図
JR市ヶ谷駅より徒歩2分
定員18名(最少開講人数12名)
主催Web担当者Forum編集部(株式会社インプレスビジネスメディア
運営事務局株式会社オプンラボ

講師プロフィール

生田昌弘氏

生田 昌弘(いくたまさひろ)
株式会社キノトロープ
代表取締役社長

1959年生まれ。岡山県出身。1985年に生田写真事務所を設立し、カメラマンとして活動を開始する。1993年12月に、キノトロープを設立。代表取締役として就任。以後、一貫した方針で数々のウェブソリューションを築き上げる。現在もネットエバンジェリストとして布教活動を実践中。著書に『Webブランディング成功の法則55』(翔泳社)、『CMS構築成功の法則』(技術評論社)、『Webサイト構築ワークフロー』(ソフトバンククリエイティブ)、『アクセス解析からはじめる Webサイト運用 成功の法則』(ソフトバンククリエイティブ)、『次世代Webサイト構築ワークフロー』(インプレスジャパン)など多数。

室元隆志氏

室元 隆志(むろもとたかし)
サントリー酒類株式会社
デジタルマーケティング開発部長

1988年サントリー株式会社入社。宣伝部、ビールの開拓営業を経て、2000年からWeb関連業務。当時システム部にあったWebセクションでサントリーのWeb基盤を作り、広報部へ異動。Webコミュニケーション全社拡大をすすめた後、2007年4月酒類企画部でWebのビジネス活用手法開発チームを立ち上げる。2012年より、デジタルマーケティング開発部長。現在に至る。

増井達巳氏

増井 達巳(ますいたつみ)
合同会社フォース(Force LLC.)
代表

1980年キヤノンマーケティングジャパン株式会社に、オフィスコンピューターの直販営業で入社。その後、システムズエンジニアへ担当業務を変更。1983年から約10年間で100社以上のお客さま向けアプリケーション開発を経験。システムズエンジニア本部統括部門、オープンシステムSE部門ほかを兼務する。1999年に新規事業推進本部に異動、2000年から始まった経営情報改革プロジェクトでは、プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)の統括メンバーに。

その後、同プロジェクト内で企業におけるWeb活用の重要性を検討するWeb分科会のプロジェクトマネージャーを経て2001年1月よりウェブマネジメントセンター所長に就任する。独自のWebマネジメントプログラム理論を基盤に構築したWebガバナンスのノウハウには定評があり、各種講演会ならびにコンサルティングを行う。2013年7月1日合同会社フォースを設立。Webマネジメント等のコンサルティング事業を開始。

渡辺春樹氏

渡辺 春樹(わたなべはるき)
株式会社ビービット
マーケティング責任者

1977年同志社大学心理学博士課程後期終了。本田技研工業(株)で国内外の宣伝、広報、マーケティングを担当。96年からはウエッブマスターとして企業サイトを14年間統括。コミュニケーション領域でのさまざまな新しい手法を開発し、大規模なイノベーションを推進し、業界のリーダーとなる。2010年4月からは(株)ビービット広報宣伝部長を務める。

一般社団法人 オープンモバイルコンソーシアム 代表理事
公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会 調査委員長

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日経リサーチ、顧客データ拡張・分析でマーケティングを支援する「ミルフィーユ」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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日本経済新聞社系でマーケティング・リサーチの日経リサーチは、企業のマーケティング活動を顧客データの拡張と分析で支援する新サービス「ミルフィーユ」を始めた、と4月11日発表した。同社が保有する生活者のライフスタイルや価値観、消費行動などの調査データを企業の顧客データと組み合わせ、顧客情報戦略を効率的に進められるようにする。企業は顧客理解の推進や優良顧客・潜在顧客の特徴の発見などが可能になる。

日経リサーチは、消費・購買行動、金融行動、ライフスタイル意識、価値観、個人属性・世帯形態など1500項目以上の調査データを基にした20万人規模の生活者データベースを構築している。このデータを独自技術で1人1人の顧客データと融合して顧客理解の推進を図る。さらに、購買履歴や顧客属性、テキストデータなどさまざまなデータを組み合わせて分析。顧客の特徴を効率的に発見し、客層別の意識や購買行動が把握できる。

日経リサーチ
http://www.nikkei-r.co.jp/

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デジタルインテリジェンス、データセクションと「データエクスチェンジ・コンソーシアム」設立 [ニュース] | Web担当者Forum

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デジタルマーケティングコンサルティングのデジタルインテリジェンスは、ソーシャルメディア事業のデータセクションとともに、ビッグデータの先進的な利用推進を狙いにした組織「データエクスチェンジ・コンソーシアム」を設立した、と4月17日発表した。企業間でデータ共有について情報交換・研究し、分析や実験を実施する。富士通総研、インターネットイニシアティブ、テレビ番組情報のエム・データ、デジタルハリウッド大学・大学院が特別協賛企業となる。

5月から年6回、定期会合を開いてビッグデータ分析の専門家の講演や参加企業による共同研究発表を行う。参加企業は、ショッピングでの消費者の心理変容、移動と位置情報のビジネス活用、アトリビューション(広告効果)分析、ライフログ、顧客セグメント、都市ビッグデータ、イノベーション(技術革新)の各テーマでチームに分かれて研究する。研究にあたり、特別協賛企業が提供するデータが活用できる。コンソーシアムの事務局は、デジタルインテリジェンス内に置く。

デジタルインテリジェンス
http://di-d.jp/

データセクション
http://www.datasection.co.jp/

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M-SOLUTIONS、「iPad」でイベントの受け付けができるサービス「Smart at event」開始 [ニュース] | Web担当者Forum

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ICT(情報通信技術)サービス事業のソフトバンク・テクノロジー子会社でインターネット関連ビジネスソリューションのM-SOLUTIONS(エムソリューションズ)は、「iPad」に対応した同社の業務支援アプリケーション「Smart at(スマートアット)で、iPadを活用して各種イベント受け付け業務ができるサービス「Smart at event(イベント)」を始めた、と4月17日発表した。イベント情報と参加者情報を事前登録することで参加者に「QRコード」をメール送信し、参加者はイベント会場のiPadにQRコードを読み取らせて受け付けする仕組みとなる。

Smart at eventによって参加用紙や名刺のやり取りが不要になり、iPadだけで受け付けできる。オンラインチケットアプリ「Passbook」に対応し、会場近くに来た時に自動でプッシュ通知する。アンケート機能もあり、イベント中や終了後に参加者にURLを送付してアンケートが実施可能。回答は一括管理して一覧レポートが出力でき、回収・集計の手間を省く。お礼のメールも一括送信する。初期費用無料で一次利用2種と年額利用3種のプランを提供する。一次利用は機能によって20万円と25万円、年額利用は回数6回108万円~24回312万円。

ソフトバンク・テクノロジー
http://www.softbanktech.co.jp/

M-SOLUTIONS
http://m-sol.co.jp/

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改善プロセスを継続的に回すことが顧客ロイヤルティ向上のカギ ―― NPSの共同開発元、米サトメトリックス社CEOに聞く [顧客ロイヤルティを測る経営指標「NPS」] | Web担当者Forum

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顧客ロイヤルティを測る経営指標「NPS」

NPSは、そのスコアをもとに改善してゆくことこそが重要です。しかし、スコアと目標だけを従業員に示して、改善プロセスを示さない例もあります。

プロモーターを生み出すためには、顧客対応の最前線にいる従業員へ改善プロセスを示すことがもっとも重要なのです(リチャード・オーエン氏)。

Satmetrix Systems, Inc. リチャード・オーエン氏(左)とNTTコム オンライン 塚本良江氏(右)

顧客ロイヤルティを計測する経営指標「NPS(Net Promoter Score)」は、日本においても今後いっそうの普及が期待される。2014年3月、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(NTTコム オンライン)は、NPSの共同開発元である米Satmetrix Systems(サトメトリックス)のNPS改善クラウドを日本で独占提供すると発表した。

NPS改善クラウド「Satmetrix Pro」をNTTコム オンラインが日本で独占提供へ NPS公認資格も推進

一方で、米国で生まれたNPSが日本の文化やビジネスにマッチするのかという懸念もある。NPSは日本企業の成長を加速させる経営指標となり得るのか。

本稿では、3月の発表に合わせて来日した、サトメトリックスのリチャード・オーエンCEOと、NTTコム オンラインの塚本良江代表取締役社長に、企業にとってのNPSの重要性や、日本企業がNPSを導入する際の留意点などについて聞いた。

なお、NPSの基本的な解説については、これまでのNPS連載記事も参照してもらいたい。

聞き手:河田顕治

NPSは顧客を理解しようとする企業すべてに向いている

――NPS(Net Promoter Score)が向いている業界というのはありますか。

●オーエン 業界というより、企業とお客様との関係において「NPSの適合度」などが決まってくると考えています。お客様との取引が単発ではなく複数回にわたり、結果として生涯価値(Life Time Value:LTV)が非常に高くなるような企業、顧客との関係性を継続することが重要な企業が該当するでしょう。

典型的な業種としては、通信事業、銀行などの金融サービス、保険、先進的な技術を用いたプロダクトを製造・販売する企業などです。これは消費者向け(BtoC)、法人向け(BtoB)を問わず成立しますから、「だれが自分たちの顧客であるか」を深く理解している企業に向いているといえますね。

――企業内のどの部署がNPSの導入を担うべきでしょうか。マーケティング部門なのか、コールセンターなどの顧客対応部門なのか、それとも経営者自身でしょうか。

●オーエン 経営陣が担うべきであると考えます。なぜならば、顧客戦略は経営のトップがコミットして決めてゆくものだからです。

●塚本 とはいえ、日本と欧米ではマネジメントスタイルに違いがありますし、導入の規模にもよって異なってくるかもしれません。

――経営者にNPSの価値を理解してもらうために、説得力のあるNPSの説明方法があれば教えていただけますか。経営者にはどのように説明すると関心を得られるでしょうか。

●オーエン 2通りのやり方があると思います。1つは感情に訴えかける(エモーショナルな)パターンです。「偉大な会社は顧客からの愛なしに成立しません!」といった説明によって、PCのデルや金融サービスのチャールズ・シュワブなどでは、トップダウンでNPSの導入が進みました。

もう1つは経済的、財務的な説明ですね。購買換算価値とクチコミ換算価値の合算によって顧客の生涯価値を算出し、「推奨者(プロモーター)」と「批判者(デトラクター)」の間に大きな差があることを示すことで、企業にとってのプロモーターの重要性を説きます。

推奨者と批判者の売上への影響

●塚本 いわゆる「乗り換えキャンペーン」といったものは「批判者」を増やすだけであり、企業収益の観点からはやめたほうがいいんじゃないか、といったことも数値で証明できますね。米国の通信業界においても、NPSが高いほど解約率が低いといった相関が見られています。

NPSは改善のためのアクションを前提とした指標

――従来の「顧客満足度」のデータに意味はありますか。

●オーエン 顧客満足度は非常に簡易な質問で、答える際のハードルが低いといえます。「満足」と答えていても乗り換える顧客はいるわけで、8~9割の顧客が「満足」と答えたというデータがあっても、そこに意味はありません。経営層にとって、顧客満足度のデータは、実は活用価値の低いものだと言えます。

顧客満足度からNPSへ切り替えると、往々にして社内に衝撃が走ります。高い顧客満足度を誇っていたはずが、NPSでは非常に低い数値として出てしまうためです。それだけNPSが「タフ」な基準であるといえます。

●塚本 NPSはロイヤルな顧客を作ることを重視しており、指標そのものがアクション志向に作られています。今までの顧客満足度調査では、1年に1回、「顧客満足度はXX%」というレポートが届いておしまいでしたが、NPSではすぐにアクションが取れるし、また取らないといけないように設計されています。顧客からのフィードバックに対して迅速かつ抜けもれのないようにアクションを行う、いわゆるクローズ・ザ・ループの考え方です。

●オーエン このような考え方は、顧客満足度のように1年に1回、しかも集計に時間のかかるデータではつい無視されがちですね。

――NPSが信頼できる数値だといえるために必要な回答数(あるいは回答率)の目安があれば教えてください。

●オーエン 絶対的な基準は存在しません。数や率とともにその質がとても重要だからです。しかしながら、回答率については、企業向けのビジネス(BtoB)で25%未満、消費者向けビジネス(BtoC)で10%未満ならデータ品質が不十分だと考えるべきです。

また回答者のセグメントにも注意が必要です。BtoBであれば経営者、管理職、従業員のうち、だれが回答したかが重要となります。現場レベルに聞くと回答率は高くなる傾向にありますが、経営判断に必要なのは職位が上の人の回答です。BtoCであれば年代や性別などのデモグラフィック(属性)も重要ですし、銀行業界では高い利益をもたらす顧客層からの回答結果が重視されます。

●塚本 回答数について補足すると、顧客満足度調査では基本的にサンプリングを行いますが、NPSでは基本的に全数が対象となります。そこが大きく違うところですね。NPSを計測すると、自社にとってより重要な顧客リストが見えてきます。マーケティングを行ううえで、ターゲットの優先順位を付けることができるようになるわけです。

――NPSを測定したとして、どのくらいの値なら良好だといえますか。

●オーエン 基準は業界によって異なります。サトメトリックスでは業界ごとのベンチマークデータを提供しています※1。たとえば高級ホテルは非常に高いベンチマークになりますし、逆に非常に低いベンチマークが出ている業界もあります。NPSのスコアが10ポイントでリーダーになれるような業界もあるでしょう。

個々の企業について見ると、BtoCの高いところでは60~80ポイントをたたきだす企業もあります。BtoBなら、20~30ポイントあればとても良いスコアだということができるでしょう。

BtoBがBtoCよりも低いスコアになりがちなのは、消費者向けの製品やサービスを愛することはあっても、法人向けのサービスを「愛する」ことはないためです。逆に言えば、消費者向けの業界であれば、消費者に愛されるような製品やサービスが必要だということです。

※1 「Net Promoter Benchmarks by Industry(Satmetrix)」サトメトリックスの有償レポート。24,000人以上の消費者を対象に調査を実施。22業種、200ブランド以上が対象。
日本では、NTTコム オンラインが2013年7月と11月に業界別のNPS調査を実施(下図を参照)。その他、IMJが業界別NPS調査を公開している。

NTTコム オンラインが2013年7月と11月に実施したNPS調査

国や文化が異なっても、ブランドを愛していれば10点をつける

――NPSのスコアは、国や文化の異なる地域間で比較してもかまいませんか。

●オーエン 比較してかまいません。いささか違いがあることは事実ですが、文化的な違いというのはたいがい小さなものです。同じ製品をグローバルで売っていて、英国で70、日本で20というスコアが出た場合、現場でのオペレーションなど何らかの違いがあると結論づけられます。多くのグローバル企業では、国・地域間におけるNPSの比較を行っています。ただしこれは、製品が同じか非常に近しいものであるということが前提となります。

――文化の違いに加えて、市場環境の違いを考慮に入れる必要はありませんか。グローバルで事業展開する保険会社に取材した際には、競争の厳しい日本市場でのNPSを他の市場と比較するのではなく、日本における経年の変化を見てほしいと本社と話しているということでした。

●オーエン それぞれの市場環境を考慮する必要はありますが、スコアに違いがあることを起点として、「差がある理由は何か」と、その原因を追求してゆくことが重要です。そのうえで、最終的に市場環境の違いという結論に至ることはあるでしょう。

――「NPSに10または9と回答した人をプロモーターとする」という基準は、アレンジして用いても適切な結果を得られるでしょうか。日本には中庸の文化というものがあり、極端な点数をつけない傾向があります。

●オーエン 統計的にはノーですね。ラテンアメリカの人は高めの点数を付けやすい、といったバイアスはたしかに見受けられますし、同様に低めに採点しがちな地域も存在します。しかし、計算の基準を変更するほどの決定的な要因ではないと考えています。

たとえば、米国内であっても、「ニューヨークの人は非常に厳しく、カリフォルニアの人はとてもナイスだ」といった差はあると思いませんか。日本の人が8を付けがちだとして、8を付けた人がプロモーターであるとはいえません。その製品やサービスを愛している人は、9や10を付けるでしょう。

――各支社において、0~6をひとまとめにするのではなく、0~3の人に優先して対処したり、8と9は同様に扱うなどの実務的な打ち手は有効でしょうか。

●オーエン それぞれの企業が置かれた状況によっても異なります。ただ、0~3と答えた顧客のロイヤルティは非常に低く、いずれ去ってゆくことが予想されるため、手をかけないというやり方も考えられます。

おすすめはNPSと顧客からの利益を軸にしたマトリックス図を描き、象限別に手を打つことです。NPSと利益のどちらも高い顧客はもっとも好ましい状態にあります。利益が高いのにNPSの低い顧客というのは非常にリスキーであり、ここに最優先で手をつける必要があります。次が、NPSが高く利益の低い顧客。ここにはクロスセル、アップセルなどを考えます。

収益性とNPSから、優先して改善策を打つべき顧客を考える

スコアを眺めるだけでは意味がない、重要なのは改善すること

――NPSの導入に失敗した事例はありますか。

●オーエン たくさんあります。もっとも多いケースは「NPSのスコアは算出するが、何も変えない」というものです。NPSは、そのスコアをもとに改善してゆくことこそが重要であるにもかかわらずです。

もう少し高度な失敗としては、「現状のスコアと今後の目標だけを従業員に示して、改善プロセスを示さない」といった例があります。プロモーターを生み出すためには、フロントライン(顧客対応の最前線)にいる従業員へ改善プロセスを示すことがもっとも重要です。

たとえば、私が買ったコーヒーのNPSにもっとも強い影響を及ぼすのは、そのコーヒーショップの店員ですよね。顧客対応の最前線にいる店員がNPSのシステムを理解していれば、彼/彼女たちがプロモーターを生み出すよう努力し、最終的にNPSのスコアを向上させることが可能となります。またマネージャーの立場からは、自分が管轄する顧客接点のNPSを把握し、その向上のために何を改善すべきか理解して実行することが重要となります。

――NPS公認資格(Net Promoter Certification)の日本語プログラムを今後NTTコム オンラインが提供する予定だと発表されました。この資格はだれが取得すべきものでしょうか。

●オーエン NPSの公認資格は、主にプロジェクトマネージャーや、顧客体験に責任を持つエグゼクティブを対象としています。現場のスタッフ向けには別のプログラムを用意しています。

●塚本 米国ですでに提供されているプログラムと基本的には同じもので、違いは日本語化されることと、日本市場に合ったケーススタディ(事例)などを追加することですね。

●オーエン 通貨の表記は米ドルではなく日本円に変更します(笑)

グローバルで蓄えられた知見が企業の成長を加速

――最後に、Web担当者フォーラムの読者へメッセージをいただけますか。

●オーエン NPSが日本でも認知度を高めていることを喜ばしく思っています。NPSの取り組みが開始されてから10年。この間に他の国で蓄えられてきた知見は、日本の経営者が失敗を避けて成長を加速するために有益であると思います。また、NPSは日本のビジネス文化にとてもよくマッチしていると考えています。

●塚本 これまでソーシャルCRMなどのサービスを通じて、顧客満足度を上げ、ロイヤルカスタマーを作るというお手伝いをしてきました。このNPSのプログラムも同様に非常に有望なものであると確信しています。積極的に推進してゆき、企業のお役に立てればと考えています。

◇◇◇
取材後記

NPSの「友人や同僚に勧めますか?」という質問は顧客との関係性を測るうえで非常に秀逸ではあるものの、推奨度を聞いてNPSのスコアを集計するだけに留まっていては従来の顧客満足度調査と変わらない。顧客からのフィードバックをもとに常に改善のプロセスを回しつづけることの重要性を、オーエン、塚本の両氏が繰り返し説いていたことが印象的であった。NPSは「Net Promoter Score」の略であるとともに、「Net Promoter System」でもあることをあらためて思い出した。

また今後、NPS公認資格(Net Promoter Certification)の日本語プログラムが提供されるとのこと。これによって企業内のNPS推進担当者の理解が深まり、導入がより円滑に進むものと思われる。「Satmetrix Pro」の日本語化と合わせ、期待して待ちたい。

この記事の筆者
ユーザー 河田顕治 の写真

河田 顕治(かわだ けんじ)

1973年、滋賀県生まれ。大阪大学人間科学部卒業。写真業界誌の編集記者、海外ビジネス系通信社のWebサイト企画・運営を経て、2003年1月より検索エンジンマーケティング(SEM)に携わり、その有効性について広く訴求・啓発につとめる。

2006年9月、広報/マーケティング担当としてオーバーチュア株式会社へ入社。2008年4月にヤフー株式会社へ転籍し、インターネット広告(リスティング広告/ディスプレイ広告)のマーケティングを担当。2012年6月末をもって退職。しばしの充電期間を経て、2014年4月より株式会社マーケティングエンジンにて企業のマーケティング活動を支援している。

Web担当者Forumでは主に、顧客ロイヤルティを計測する経営指標「NPS(Net Promoter Score)」に関する連載を担当。個人ブログは「kuroyagi blog」「SEM酒場」。

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WordPressのSEOを強化する7つの設定 など10+4記事 [海外&国内SEO情報ウォッチ] | Web担当者Forum

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タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

今週のピックアップ

WordPressのSEOを強化する7つの設定
★★★★☆コンテンツマーケティングの研究としても役立つ記事(知らないと損をするサーバーの話)

挿絵
Thinkstock/iStock/Marek Uliasz

ウェブライダーの松尾茂起氏が、「WordPressのSEOを強化するための7つのポイント」を解説している。

  • 「noindex,follow」を上手に使い、低品質評価のリスクを回避する
  • パーマリンク設定以上に、「構造化マークアップ」を意識する
  • 記事の最後には、同じブログ内の「関連記事」へのリンクを入れる
  • 引用部分に「引用タグ」を使い、オリジナルコンテンツと引用との線引きをする
  • 「キャッシュ系プラグイン」を使い、サーバー負荷を下げる
  • 「Google XML Sitemaps」を使い、Googleにサイトマップ送信をする
  • 「脆弱性をカバーする運用」をおこなう

WordPressを利用しているなら必ず役に立つ設定ばかりだ。適用できるものがあるかチェックしよう。

WordPressを利用して自社サイトを構築しているウェブ担当者が、このコーナーの読者には数多くいるはずだ。WordPressは今や、ブログにとどまらず通常の企業サイトのプラットフォームとしても使われている。

WordPressはその使いやすさやプラグインの多さもさることながら、SEOに強い点でも魅力的だ。しかし、何もせずにそのままの状態でSEOに強いわけではない。「WordPressは、SEOに強いさまざまなチューニングができる」と言うほうが適切だろう。

WordPressとは別に、もう1つ重要なことに触れておきたい。

同じ松尾氏が書いた「コンテンツマーケティング」を成功させるためのハウツー記事を、先週のこのコーナーでピックアップした。今回のWordPress記事も、松尾氏が提唱するコンテンツマーケティングのプロセスに従っている。

「コンテンツマーケティング」のお手本となるものとしても、この記事を研究材料にしてほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

企業やお店の情報をグーグルに的確に伝える方法
★★★★☆組織のschema.orgでマークアップ(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、企業の電話番号や店舗の情報を検索結果に表示したりグーグルに適切に伝えたりする構成の仕方を解説した。

今回解説があったのは次の2つの設定方法だ。

  • 企業の電話番号の検索結果で表示する設定
  • 店舗の住所・電話番号・営業時間などを伝えるための推奨設定
TOYOTAのカスタマーサポート電話番号
検索結果上部に表示されたトヨタ自動車の問い合わせ電話番号(google.com)

どちらも、schema.orgで定義されている「組織(Organization)」の構造化データで、該当する情報をマークアップする。

schema.orgに慣れていないと難しく感じるかもしれないが、顧客サポート用の電話を開設していたり実店舗を構えていたりするビジネスでは、ぜひ取り組んでほしい。グーグルにあなたのビジネス情報を的確に理解させることができる。結果的に、検索結果で目に留めてもらう機会が増えることも期待できる。

検索結果ページで電話番号や営業時間がわかってしまえば、そのユーザーはページまで来てくれないかもしれない。つまり、検索流入が減る可能性がある。

しかし、ページビュー数という観点ではなく、「検索ユーザーが求めているもの提供できるか」という観点で考えれば、よりユーザーにとって便利になることが想定される。サイトのゴールが「ページビュー数を増やすこと」ではなく「問い合わせ連絡や店舗への訪問を促進すること」だとすれば、こうした仕組みは有効だろう。

なお電話番号表示は、今のところ米Google(googl.com)だけでの提供だが、日本への導入も当然ありえるだろう。今から準備しておきたい。

こちらも詳しい内容は、公式アナウンスを参照してほしい。

ウェブマスターツールの「インデックス ステータス」がHTTPとHTTPSを別々レポート開始
★★★★☆サブディレクトリ単位でのレポートも可能に(グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、ウェブマスターツールの「インデックス ステータス」機能を改良した。

HTTPのサイトとHTTPSのサイトで、それぞれのインデックス状況がレポートされるようになった(以前はHTTPSサイトでもHTTPサイトのインデックスレポートになっていた)。SSLを利用しているサイト運営者は、それぞれを別々に分析できたほうが、都合がいいはずだ。

またディレクトリ単位でもレポートを出せるようになった。これまではトップレベルのドメイン名だけでしかインデックスステータスを見られなかった。1つのドメイン名のなかのサブディレクトリ単位で、ジャンルが異なるサイトを運用している環境ではありがたい。

いずれも、ウェブマスターツール上で、HTTPSのURLやサブディレクトリのURLでサイトを登録すると、それぞれに対応したインデックスのレポートを確認できるようになる。

インデックスステータス
サイトの構成によってはインデックス数に極端な増減が見られる

詳しい内容は、公式アナウンスを参照してほしい。

想定外のページが上位にでてくるのはなぜ? アノテーションを複数設置しても大丈夫? などの質問にグーグル社員が回答
★★★☆☆定期開催の4月2日版(ウェブマスター オフィスアワー on Google+)

グーグル日本のサーチクオリティチームが4月2日に開催したオフィスアワーを紹介する。

今回トピックに挙がった主な質問は、次のとおりだ。

  • 想定していないページが上位にでてきてしまうときの対処
  • 複数のアノテーションの記述
  • サイトマップの拡張
  • スクレイピング通報フォームの利用方法

ライブ参加していなければ録画を視聴しておこう。

小規模サイトに嬉しい、お手軽決済システムをヤフーが提供開始
★★★★☆数行のコードでクレジットカード決済が可能に(ヤフー株式会社 プレスルーム)

日本のヤフーが、決済システムをお手軽に導入できるサービスの提供を始めた。「Yahoo!ウォレットFastPay」という名称だ。

「Yahoo!ウォレットFastPay」は、事業者が運営する自社サイトに、数行のコードを貼り付けるだけでかんたんにオンラインクレジットカード決済システムが導入できる、新しい決済サービスです。

とのことである。

オンラインショップであれば、きちんとしたショッピングカートを利用したほうが自社のビジネスに合わせた柔軟な設定ができて便利なのかもしれない。しかし、ごく少数のアイテムを販売するだけだったり、セミナーの申し込みを受け付けるだけだったり、ちょっとした支払いのやりとりをしたりするには、便利そうだ。銀行振込を好まない人もいるだろうから、クレジットカードが使えるのは助かるに違いない。

興味があれば、公式サイトをチェックしてみるといい。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

「schema.org」と「サイト内検索」がトピックの記事を今週はピックアップ。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
  • 404と410はなにが違うの? グーグルの扱いはどう違うの?
  • サイトがハッキングされたらランキングは下がるのか
  • PCとモバイルが別URLの構成では、ウェブマスターツールの重複レポートは無視していい
  • グーグルの「キーワードがnot providedだらけ問題は数か月のうちに何とかする」の内容が判明
  • グーグルがSSLサイトのランキングを上げるって本当?
SEO Japanの掲載記事からピックアップ
  • 4人のエキスパートが教えてくれたSEO改善の20の秘訣
  • コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせてトラフィックを増やす7つの方法

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

404と410はなにが違うの? グーグルの扱いはどう違うの?
★★★★☆ビミョーに違うだけ。どっちを使ってもいい。(Google Webmasters on YouTube)

HTTPステータスコードの「404」と「410」に対するグーグルの処理の違いを、マット・カッツ氏が解説した。

404も410も、ブラウザなどのアクセスに対してWebサーバーが返すHTTPステータスコードだが、定義上の違いは次のとおりだ。

ステータスコード意味
404「Page not found(ページが見つからなかった)」
410「Gone(ページが削除された、なくなった)」

結果としては「そのURLのコンテンツはない」ことに変わりはないのだが、本来の意味としては、404は「ない」を表し、410は「以前は存在していたのだが、今はなくなった」ことを表す。

ページのクロールにおいてグーグルは、404が返ってきた場合と410が返ってきた場合で、異なる処理をしている。要点をまとめると、次のとおりだ。

  • 404(と410以外のそのほかの400番台のエラー)が返ってきたページに対する実際の処理は、24時間保留にしている。

  • 410が返ってきたページに対する実際の処理は、直ちに行われる。

  • 404も410も、復活していないか確かめるためにそのURLにGooglebotが定期的に再クロールを試みる。

一般的なWebサーバーでは、アクセスされたURLに対応するコンテンツがない場合は、404を返すように設定されている(410は管理者が設定した場合にのみ使われる)。

そのため、サーバーから404が返ってきたとしても、その理由が「本来の404」なのか「410相当」なのか「ミス」なのか「一時的な不具合」なのか、判断しづらい。

グーグルは、Webサイト管理者のミスが原因で404が返っている場合に問題が発生しないように、404を返すURLに対する処理は、すぐには始めないのだそうだ。一定の時間(24時間)待機し、本当になくなっているかどうかをもう一度確かめるということだ。

それに対して、410は意図的に削除したことを示すので、すぐに処理を始めるとのことである。

いずれの場合でも、Googlebotがその後繰り返し再訪問することに変わりはない。再びアクセスできるようになっている可能性があるからだ。

このように404と410に違いはあるものの、無視できるくらい微々たるものだ。普段の運用で気にかけることではない。

すぐにURLを削除したいのであれば、「URL削除ツール」を使ったほうが確実で速い。URL削除ツールを使えば404でも速やかに削除処理に入ってくれる。

サイトがハッキングされたらランキングは下がるのか
★★★☆☆下がることもあるし、何よりも早急な対処が求められる(Hacker News)

大手のメディアサイトがハッキングされた事件に関するディスカッションのなかで、グーグルのマット・カッツ氏が次のように尋ねられた。

サイトがハッキングされているというメッセージが検索結果に表示されたときは、PageRankやサイトのランキングにも影響が及びますか?

マット・カッツ氏は次のように返答した。

そうだね、さまざまな場合がある。なぜならマルウェアの自動検出やハッキングされたサイトの自動検出、手動によるハッキングサイトの検出があるからだ。

たとえば、もしサイトのサブディレクトリの1つがハッキングされていることを手動で発見したとしたら、そのディレクトリだけを検索結果から削除するかもしれない。

あるいは、サイト全体がハッキングされているのならば、問題が解消されるまで順位を下げたり検索結果から削除したりするかもしれない。

つまり、ハッキングされた場合には、検索順位(または検索結果に表示されるかどうか)に影響を与えるということだ。しかし、それは「ハッキングされたサイトだから評価を下げる」のではない。原則としては、あくまでも「問題のある状態のサイトに検索ユーザーを連れて行かないようにするため」の対応だ。

検索ユーザーに損害を与えないようにするために、グーグルはハッキングやマルウェア感染の検出能力を高めている。あなたが運用するサイトが万が一ハッキングされたとしたら、たとえランキングへの悪影響が一部に限られていたとしても、早急に対処しなければならない。

対処の手順を解説する専用サイトをグーグルは準備しているので、もしものときのためにお気に入りに追加しておくといい。

PCとモバイルが別URLの構成では、ウェブマスターツールの重複レポートは無視していい
★★★☆☆知らないと戸惑う(Google Webmaster Help Forum)

PC向けページとモバイル向けページを別URLで提供しています。

ウェブマスターツールの「HTMLの改善」で「タイトルタグの重複」と「重複したメタデータ」が数多くレポートされています。

どのように対処したらいいでしょうか?

こんな質問が、英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに投稿された。

グーグルのジョン・ミューラー氏によるアドバイスを次にまとめる。

  • PC向けとモバイル向けを別URLで提供するやり方自体には問題ない。グーグルがサポートしている構成の1つだ。

  • モバイル向けURLをrobots.txtでブロックしてはいけない。

  • モバイル向けURLを「URL削除ツール」で削除してはいけない。

  • PC向けページとモバイル向けページが同じtitleタグとmeta descriptionタグを使っているのだから、重複としてでるのは当然のこと。問題ない。

ウェブマスターツールの重複データは、Googlebotがクロールした時点、言い換えると正規化処理が行われる前の状態でレポートされる。正しく設定していたとしても、PCとモバイルを別URLで構成しているサイトでは重複扱いされるようだ。

仕組みを知っていれば無視できるが、すべてのページが重複扱いされたら戸惑うのが普通だ。別URL構成を採用しているサイト運営者は「本質的に問題がない限り、気にしなくていい」と覚えておこう。

重複を解消しようとして、決して、モバイルページをブロックしたりインデックスから削除したりしてはならない。

グーグルの「キーワードがnot providedだらけ問題は数か月のうちに何とかする」の内容が判明
★★★☆☆アドワーズも巻き添え(Google Ads Developer Blog)

「(not provided)」の解決策をグーグルが近々提供する予定であることを先日お伝えした。米グーグルサーチクオリティチームのトップ、アミット・シングハル氏によるSMX Westカンファレンスでの発言だった。

具体的な内容がついに明らかになった。こういう対応だ。

「アドワーズ広告をクリックしたときのリファラーから、検索クエリのデータを取り除く」

つまり、アドワーズ広告でも検索キーワードの情報を入手できなくなったのだ。

オーガニック検索の側にはなにも変更はない。検索キーワードは、これまでと同様にわからないままだ。

オーガニック検索と有料検索の不公平さをなくすこと」が解決策の目的だったが、いわばアドワーズの広告主を巻き添えにしたような形だ。

そうは言っても、影響はさほど大きくないと思われる。

アドワーズの管理画面での検索語句レポートは今までと同様に提供される。APIも引き続き利用可能だ。

影響を受けるのは、アドワーズをクリックして訪問してきたユーザーの検索キーワードを、アクセス解析ツールなどで(リファラーから)取得していたツールだ。たとえばGoogleアナリティクスでは、アドワーズ経由のトラフィックでも検索キーワードがわからなくなる。

広告業界にとってもちろん嬉しいニュースではないが、衝撃の程度はSEO業界が受けたものよりも緩いのではないだろうか。

また、マーケターとしては残念だが、グーグルが「検索ユーザーのプライバシー保護」という本来の意図に沿って進んでいることは、評価するべきことだろう。

グーグルがSSLサイトのランキングを上げるって本当?
★★★☆☆検討を始めただけ(The Wall Street Journal)

SSLを導入しているサイトの検索順位を上げるべきかどうかの検討を、グーグルが始めた

米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、グーグルのマット・カッツ氏は非公式な会話の中で、このようにコメントしたとのことだ。

グーグルは、自社が提供するサービスのほとんどでSSL(HTTPS)を採用している。ユーザーのプライバシーとセキュリティを保護することが目的だ。

また一般のサイトにもSSLを使うことを推奨する検索関係の社員も多い。マット・カッツ氏自身がそうだし、このコーナーでおなじみのジョン・ミューラー氏もSSL推進者の1人だ。

プライバシーとセキュリティに対する関心が高まるなか、SSLを導入しているサイトの優遇をグーグルが考えたとしても不思議なことではない。

ただし、まだ決まったわけではない。ただ検討を始めただけにすぎない。実施したくても解決すべき問題が多いはずだ。実施するかもしれないし、しないかもしれない。時期はおろか、何も決まっていないことを重ねて強調しておく。

実は、筆者が自分のブログで、グーグルがSSLをランキング要因にするのでは? と個人的な推測を書いたところ、あるレンタルサーバー業者がそこだけを抜き出し、上位表示に有利だからとSSLサービスの購入を持ちかけてきたという話を聞いた。

このコーナーの読者は、詐欺にも似たこんな勧誘に引っかからないように十分ご注意願いたい。

とはいえ、サイトの常時SSLそのものに筆者は賛成だ。それがユーザーに支持されるなら検討に値する。SEOのためというよりも、ユーザーのためになるのであれば、間違いなく良いことなのだから。

※Web担編注

ただし、メディア的な役割を果たすサイトでは、フルSSL化はデメリットがあることを理解してほしい。

というのも、HTTPSのページにあるリンクをクリックしてHTTPのページに飛んだ場合、リファラーが消えるからだ。

メディアは、「あのサイトからうちのサイトに来る人が多い」ということも大切な評価だが、他のサイトが非HTTPSの場合、その評価が失われるからだ。

もちろん、TwitterなどがやっているようにリダイレクトURLを使う手もあるが、そのリダイレクトURLが外部から不正に利用されないための対処なども必要であり、少し面倒なことになる。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

プロによるSEOアドバイス記事とコンテンツマーケティングの記事を今週はピックアップ。

この記事の筆者
ユーザー 鈴木 謙一 の写真

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイトSphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある(Sphinnの本家はMarketing Landとなり編集記事中心へと路線変更している)。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの取締役コンサルティングアドバイザーとして、SEOの情報収集やトレーニング、海外のSEOカンファレンス参加などを通じて正しいSEOの普及に取り組んでいる。

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メンバーズ、Webクリエイター専門の人材派遣子会社「メンバーズキャリア」を設立 [ニュース] | Web担当者Forum

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インターネットビジネス支援のメンバーズは、Webクリエイター専門の人材派遣子会社「メンバーズキャリア」を5月1日に設立する、と4月16日発表した。継続的な教育研修を行い、高度な技術を持つスタッフを育成する。資本金3000万円でメンバーズが100%出資し、同社の執行役員が社長を務める。早い段階で100人規模の体制を目指す。Webによるマーケティングが進化する中、企業のWebクリエイター不足が深刻化している状況を受けた。

メンバーズは2012年に顧客企業独自のWebマネジメントセンターを立ち上げ、一括運営代行するサービスを提供してきた。今回、企業のWeb人材ニーズに直接応えるため、新会社のメンバーズキャリアを立ち上げることにした。社内で行っているプランニングやプロジェクトマネジメント、Web制作、ソーシャルメディアマーケティング、スマートフォン対応などの専門研修を応用し、スタッフを継続的に教育。Webの技術の進化に対応させる。

メンバーズ
http://www.members.co.jp/

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楽天EdyとTFペイメントサービス、スマートフォンで「Edy」決済可能なプラットフォーム開発 [ニュース] | Web担当者Forum

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プリペイド型電子マネーサービス運営の楽天Edyと、情報ソリューションのトッパン・フォームズのグループで決済プラットフォーム事業のTFペイメントサービスは、「モバイルFelica(おサイフケータイ)」搭載のスマートフォンで電子マネー「楽天Edy」が決済できるプラットフォームを開発した、と4月17日発表した。外部機器を使用することなく、スマートフォンが電子マネー決済端末として利用可能になる。国内で初めてという。

スマートフォンの読み取り機能を使った決済アプリと、TFペイメントサービスのクラウド型プラットフォーム「Thincacloud(シンカクラウド)」を連携させた。事業者は、楽天Edyの加盟店契約を結び、スマートフォンにアプリをダウンロードすると楽天Edyが決済できる。屋外イベント、運輸・宅配サービスなどでの活用を見込む。利用の第1弾として、野球場の楽天Koboスタジアム宮城(仙台市宮城野区)でビールの販売に導入される。

楽天Edy
http://www.rakuten-edy.co.jp/

トッパン・フォームズ
http://www.toppan-f.co.jp/

TFペイメントサービス
http://www.thincacloud.com/

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リンク削除のお願い――その前に考えるべきこと [Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報] | Web担当者Forum

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この記事の内容はすべて筆者自身の見解であり(ありそうもないことだが、筆者が催眠状態にある場合を除く)、Mozの見解を反映しているとは限らない。

「SEOで問題が出る前に、リスクのある被リンクを削除したい」そう考えて行動している人に、その準備にとりかかる前に考慮すべき事項をお伝えする。

リンクの削除は慎重を要する仕事であり、うまくやればとても効果的だが、まずくするとかえってマイナスになるおそれがあるのだ。

2012年のペンギンアップデート以降、質のよくないリンクを長年にわたり構築してきたSEO業者や、長年そうしたリンクの恩恵を受けていた企業が、リンク削除の依頼を出し始めた。

これに対して、ウィル・レイノルズ氏をはじめ僕の多くの友人たちは、次のように繰り返し論じてきた。

リンクを削除する行動は、愚かなことだ。

(レイノルズ氏がMozCon 2012で行った「企業の大きな間違い(Real Company Shit)」という講演は有名だ)

Distilledにいたとき、僕はクライアントのリンク削除キャンペーンを監督したこともあり、リンク削除を否定はしない。リンク削除が必要な場面はあるし、本当に悪質なリンク(ポルノ、ピル、ポーカーなど)を大量に切り捨てることでいい結果が生まれるケースも見てきた。

しかし、一方で、リンクを外すには「いいやり方」と「悪いやり方」があるのも事実だと思う。その例を、この記事で挙げていく。

マット・カッツ氏が「リンク目当ての作為的なゲスト投稿には手を染めないように」と警鐘を鳴らしたのは、今年の1月だ。「ゲスト投稿」という百害あって一利もない行為(ここ数年、だれもが目にしてきた、ほとほといやになる風潮だ)を企業にやめさせるためには、道理にかなった提言が求められていると思う。

一例として、カッツ氏がこの宣言を行った次の日に僕が受け取った「ダメなリンク削除依頼」メールをお目にかけたいが、まずは基本的な事項を確認したのちに、解釈へと進むことにしよう。

リンクを削除する理由とは

自サイトへ張られたリンクを削除したくなる理由について、くどくどと批判するつもりはない。この記事の狙いはそこではないからだ。とはいえ、リンクを削除したくなるであろう理由を少し見ておこう。

  • 2008~2010年当時、キーワードに完全一致するアンカーテキストの獲得に精を出していた(そして、自然ではない被リンクの数が増えてしまった)。

  • ペンギンアップデートが実施されたのが判明したころに(グーグルのアルゴリズム変更の歴史はこちら)、特定のキーワードに関してオーガニックなトラフィックが減少した(あるいは、検索順位が急降下し回復しなかった)。

  • グーグルがスパム判定の基準をどんどん下げており、そうなってから引っかかりたくないので、見越して対策している。

ちょっと見てもこんな理由があがるが、もちろんこれで全部ではない。もっと詳しくはこちらを参照してほしい。

※Web担編注 リンク先記事では、削除すべきリンクとして、「サイト全体からの統一リンク」「ディレクトリ系からのリンク」「ブログのコメント欄やフッターからのリンク」「アンカーテキストを最適化しすぎているリンク」などが挙げられている。

ゲスト投稿の失敗

ここ数年、古い戦術の効率が低下し(バランスのとれたキャンペーンが伴うならば多くの戦術はまだ有効なのだが)、たくさんの「SEO」企業がリンク獲得の手段としてゲスト投稿に頼るようになった。

多くは効果をあげている。自分たちと関連性のあるオーディエンスを擁し、トラフィックをもたらしてくれ、さらに、リンクをひとつふたつ構築してくれるようなウェブサイトと、非常にいい関係を築いている。ただし、この順序に注目してほしい。まずビジネス上の狙い(顧客とトラフィック)があり、リンクは3番目なのだ。

効果があがっていない企業の多くは、ゲスト投稿を利用してリンクビルディングを「拡大」しようとしてきた。しかし、周知のように、何かを拡大し始めたとき、最初に失われるのは質だ。しかも、上司やクライアントにリンク1件あたりのコストを下げろと迫られれば(コストは質を測る指標にはならないが、費用に目を光らせることは重要だ)、アウトリーチや文章の外注がじつに魅力的に見えてくる。その結果がこれだ。

「"this is a guest post by(この記事は~によるゲスト投稿)"」で検索すると、523万ページも見つかる。ゲスト投稿が大流行していることがうかがえる検索結果だ。

そして、数週間前にカッツ氏がゲスト投稿に対する警告を発すると、多くの企業がパニックになり、ゲスト投稿のリンクや、キーワードと完全一致するアンカーテキストなどを削除し始めた。僕に言わせると、これは次のようにいろいろな意味で馬鹿げている。

  • 品質の高いウェブサイトでコンテンツを執筆したら、リンクという形でクレジットが欲しいと思うのは当然だ。グーグルなんか気にすることはない。

  • リンクの削除を依頼して、相手が快くアンカーテキスト付きのリンクを削除してくれたら、ブランド名のリンクまで削除するよう求めるなんてことはせず、ただ感謝を表そう。

  • グーグルの標的は、不正操作を意図した作為的な投稿だけだ。コンテンツが欲しいばかりに質の悪い書き手を受け入れてきたのなら、サイトが否認されても当然だろう。

リンク削除の自動化

僕は、マーケティングにおける「自動化」は、それが有効な施策ならば、支持する。データの収集や、サイト内リンクによってコンテンツに着目させるスマートなアルゴリズムなどといったものは、どれも自動化が可能であり、自動化すべきものだ。

リンク削除について論じる場合も、こちらのページにリンクを張っていて影響があったサイトについて、最初のデータ収集を自動化することにはなんの異論もない。

しかし、自動化はそこまでだ。

というのも、機械は決して人間の目にはおよばないからだ。削除するのは、オーソリティ(あくまでもSEOの観点から見たドメイン名やページのオーソリティ)が低いサイトからのリンクだけでない。リンク獲得のためだけにリンクを設置してしまった関連性の低いサイトからのリンクも削除しよう。

リンク削除依頼の連絡は、人の手で行わなければならない。こんなことは、まともなSEO担当者なら、リンクの削除を依頼するべきページの収集を自動化したとたんにわかることだ。

ここで、リンク削除を依頼してきた、あるサイト(名は伏せる)から送られてきたメールを紹介しよう。彼らは不正リンクに対するペナルティによって悪影響を受けているようだと感じ、SEMrushのツールでもそのことが示されているという。

ウェブサイトオーナーさま

当サイト××はこれまで、貴サイトからのリンクを通じてトラフィックをいただいてきました。しかし残念なことに、当サイトは現在、グーグルによる手動ペナルティやペンギンアップデートのあおりを受けたのか、トラフィックが大幅に減少しております。

考えますに、これらのリンクによって当サイトに悪影響がもたらされているおそれがあります。つきましては、貴ドメインから××に張られたすべてのリンクを削除していただけますようお願いします。ページのURLを以下に挙げますが、これに限らず他のURLについてもご配慮ください。

(URLのリストが並べられている)

今後は××へのリンクの追加を行わず、また、××へのリンクの削除が済みましたら、返信メールか以下のリンクからお知らせいただければ幸いです。

なお、現在当方がグーグルによって不正リンクのペナルティを受けている点にご留意ください。これらのリンクを削除するか、あるいは少なくとも「nofollow」を付加していただかないと、当サイトへのリンクがもとで貴サイトがペナルティを受けることもあり得ます。リンク削除は、当方のみならず貴サイトの利益でもあると存じます。

ここでの問題は、見ての通り、「このページからのリンクを削除してほしい」と示されたURLの多くが、アーカイブページやカテゴリーページである点だ。リンクがあるのは実際のゲスト投稿だけなのに、こんな長々としたリストを相手が送ってきたのは、Open Site ExplorerやMajestic SEOの出力をそのまま使ったからに違いない。

(ちなみに僕は、親切にも、キーワードに完全一致するアンカーテキストだけを削除し、ブランド名のリンクは残してあげた)

他に自動化が可能な部分は、リンクがまだ生きているかどうかの検証だ。そのうえで、リンクをどうするべきかは人が判断する。リンクがまだ生きているかについては、多くの削除ツールで確かめることができる。あるいは、ページのリストをScrapeBoxにアップロードし、そこで確認することもできる。

リンクの検証が単調な作業なのはわかっている(職業柄、リンクの善し悪しの検証のために何万件ものリンクを見てきた)。それでも人間の判断を加えることが長期的には利益になると、僕は確信する。

自分のサイトが否認されたらどうなるのか

次のような質問を何度か耳にした。

しかし、リンクを削除しないとこちらのサイトが否認されるのでは?

否認されるとサイトにマイナスなのでは?

これについて調べた人はまだだれもいない。サイトが否認されたかどうかを知りようがないというのが大きな理由だ。

サイトが不正なリンクに使われているかどうかの判別にあたって、グーグルはアルゴリズムを部分的に使っている可能性があると思わざるを得ない。しかし、否認ファイルが有効になったと思えるまでにかかる時間からみて、否認リストは人間の目で確認されており、否認をされていても不正ではないと判断されれば、サイトはホワイトリストに入れられるだろうと僕は考えている。

だから、僕は自分のサイトが否認されることについては気にしていない。過去に疑わしい仕事をやったことがあるなら、それをきれいにするまでのことだ。あなたのサイトがクリーンならば、そのままでいい。

結論

この記事を、リンクを削除したり、準備にとりかかったりする前に考慮すべき事項の参考にしてもらいたい。

リンクの削除は慎重を要する仕事であり、うまくやればとても効果的だが、まずくするとかえってマイナスになるおそれがある。気をつけて進めてほしい。

この記事の筆者

この記事は、Moz Blogに掲載された以下の記事を日本語訳したものです。

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原文:「Getting Link Removals Wrong」 by John Doherty (2014/02/05)

記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ
翻訳:株式会社ガリレオ

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入力フォームの必須条件「ヘッダー4点セット」でユーザーの直帰を減らす/15か条の2 [勝手にEFO分析-エントリーフォーム改善] | Web担当者Forum

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エントリーフォームに来てくれたユーザーがスムーズに入力を開始してくれるようにするために、ヘッダー(ページの最上部)に入れておくべき「ヘッダー4点セット」について解説します。前回と並んで直帰を減らすために有効な施策です。

この記事では、入力フォームを改善して入力完了率を上げる!エントリーフォーム最適化15か条【第2条】「何のためのフォームかを伝えるべし」をご紹介します。リンクをクリックすると第2条のまとめに飛びます。

フォームを開いた最初の印象が肝心

今回はフォームを開くリンクから見てみましょう。赤枠のリンク「個別指導(小中高対象)」をクリックして表示されるフォームがこちらです。

秀英予備校のお申し込み・資料請求・お問い合わせページ

一瞬、戸惑いを感じませんでしたか? 私が感じた戸惑いは2つあります。

  • リンク文言とエントリーフォームのタイトルが一致していない
  • ページを開いたときに、何のエントリーフォームかわからない

エントリーフォームで重要なことは、フォームを開いた瞬間、そのフォームが何のエントリーフォームかがわかることです。当たり前ですが、これも直帰を減らすための有効な策です。フォームを開いたときにユーザーに違和感を与えず、当初のモチベーションのまま、入力を開始してもらえるようにしましょう。

今回は、このエントリーフォームを例に、勝手に入力完了率アップのための改善すべきポイントを紹介し、改善案を提案します。

【第2条】何のためのフォームかを伝えるべし

第2回の「惜しい!」エントリーフォームとして紹介するのは、株式会社秀英予備校様によるWebサイト「秀英予備校」の「個別指導 お申し込み・資料請求・お問い合わせフォーム」です。

良いポイント
不要なリンクがなく、入力項目がシンプルにまとまっている

フォームと関係のないリンクが外されていて、入力項目数は多いが、シンプルにまとまっている。必須項目もわかりやすい。

秀英予備校「個別指導」の問い合わせフォーム

前回説明したように「フォームと関係のないリンクが外されている」のは○です。エントリーフォームは入力するために必要なもの以外、入れないようにすべきです。また、入力項目数が多いですがシンプルにまとまっていて、必須項目がわかりやすいのも○です。

改善ポイント
何のためのフォームであるかを伝えるための要素を入れよう

エントリーフォームのヘッダー(ページ最上部)に何のためのフォームなのかをユーザーに伝えるために「ヘッダー4点セット」を必ず入れよう

今回の惜しい点は「エントリーフォームの冒頭に何を入れるか」なのです。フォーム最上部を見てみましょう。フォームの名称や、説明文が見当たりません。このフォームでは、目的のフォームを開いたのかどうか、ユーザーは不安になってしまうはずです。

エントリーフォームを開いた瞬間、それが何のためのフォームであるかがユーザーに伝わることが重要です。そのためにはまず、フォーム名をフォーム上部(大抵、左上)に目立つように配置しましょう。さらに、フォーム名以外の要素も必要です。ヘッダーには、簡潔に、明確に、次に述べる「ヘッダー4点セット」の要素を入れましょう。

直帰を減らしてスムーズに入力開始してもらうための「ヘッダー4点セット」
  • フォーム名
  • ユーザーに何をしてほしいか
  • 送信完了後に何が起きるか
  • 入力フォームがゴールするまでの道のりと自分の現在地がわかる

改善案
何のためのフォームかをしっかり伝えよう

ヘッダーはフォームの「顔」です。ヘッダーではエントリーフォームの「自己紹介」をする。

「ヘッダー4点セット」を入れることで、フォームがどのように変わったかを見てみましょう。「フォーム名」「ユーザーに何をして欲しいか」「送信完了後何が起きるか」「ゴールがどこで現在どこにいるか」を簡潔に説明しています。リンクをクリックしてこのフォームが表示されれば、前述した戸惑いは感じなくなったはずです。そして、ぐっと入力を開始しやすくなったと感じませんか。

では、改善前(Before)と改善後(After)をご覧いただきましょう。いかがですか? 改善前より改善後の方が、エントリーフォームを開いたときの戸惑いがなくなり、モチベーションを維持したまま入力を開始できるはずです。

前回、最初の入力項目には「ユーザー自身にとって最も自明であり、ためらいなく入力できる情報を置くべきで、滑り出しが肝心」と書きました。今回の「フォームのヘッダー部分に、何のためのフォームかを伝える情報を書く」ことも、直帰を減らすために重要です。

たとえば、リスティング広告の着地ページ(ランディングページ)を考えてみてください。提供したいサービスなどの説明をページのメイン部分で行い、ページ末尾にエントリーフォームを配置するというのがよくある構成だと思います。

今回のテーマであるエントリーフォームのヘッダー部分は、エントリーフォームの入力を促すという意味で、このランディングページの記事部分に相当するといえるでしょう。フォームの新規設計や改修を行う場合、「ランディングページだったらどんなメッセージにするか」を意識して、入力へのモチベーションを高めるためにヘッダーに入れる必要な情報を考えてみるとよいでしょう。

ただし、詰め込み過ぎには注意が必要です。あくまで主役は入力欄。メッセージは必要最低限に簡潔にまとめ、ヘッダー部分の面積が広くなりすぎないようにし、入力欄の開始位置をできるだけ上部に配置できるようにしましょう。

参考サイト:エントリーフォームのヘッダー部分を参考にしよう!

ヘッダーがよく作り込まれた例として、「株式会社キーエンス」様の「問い合わせフォーム」を挙げておきます。ヘッダー部分の情報が多めに感じるかもしれませんが、サイトにおけるそのフォームの位置づけ(階層)、入力に関する適切なメッセージ、電話でも問い合わせ可能なことを伝えている点など、多いに参考になるはずです。

キーエンスの「問い合わせフォーム」

【第2条】何のためのフォームかを伝えるべし

ユーザーが違和感なくスムーズに入力を開始するために、エントリーフォームのページのヘッダー部分に何を置くかは極めて重要なポイントだ。必ずフォームに入るべき「ヘッダー4点セット」に加えて、この記載があるとさらにわかりやすい「2点セット」を入れるべし。

ヘッダー4点セット

  • フォーム名を大きく表示すべし(位置は大抵左上)
    リンクをたどってフォームに来ているから、少なくとも直前のリンク名などで、ユーザーは何のフォームを開いたかは納得の上で訪問しているはずだ。しかしそれでもフォーム名がフォーム冒頭に書いていないと戸惑うのが人間だ。

  • ユーザーがフォームで何をすべきかを明確に書くべし
    たとえば「入力項目に入力して確認ボタンを押して確認ページに進んでください」などだ。フォームなのだから当たり前の内容に思うかもしれないが、あるとないでは大違いだ。

  • フォームを送信完了した後、何が起きるか明記しておくべし
    たとえば「送信完了後、送信確認のための自動返信メールが送信されます」とか「内容確認のうえ、3営業日内に担当者よりご希望の連絡方法でお返事差し上げます」などだ。

  • ゴールまでの道のりと現在地がわかるステップフローを入れるべし
    ユーザーはゴールまでの道のりが見えることで、入力のモチベーションが湧くし、現在地が把握できることで途中離脱を少しでも防ぐことができる。

2点セット

  • 問い合わせ方法に別の手段がある場合、それを記載すべし
    電話やFAXなどのエントリーフォームで問い合わせする以外の別の手段があるならば、エントリーフォーム内に併せて記載するのも良いだろう。

  • フォームが送信完了すると特別なメリットが得られる場合、それを記載すべし
    キャンペーンなど、フォームを送信完了することでユーザーが一定以上の特別なメリットを得られるのなら、それも強くアピールすべきだ。

入力フォームを改善して入力完了率を上げる!エントリーフォーム最適化15か条を見る

この記事の筆者
ユーザー 田中慶樹(株式会社エフ・コード) の写真

田中慶樹(たなか よしき)

1974年東京都生まれ。東京大学工学部建築学科卒業。株式会社エフ・コードでは開発チームに所属、ASP型EFOツール「f-traEFO」のいわゆる「なかのひと」。Web制作とプログラムがともにわかる人材として、エントリーフォーム改善の支援に従事する。

大学卒業後、Web制作会社勤務を経て、Webディレクター/コーダーとして活動。その後、東京R不動産 制作チーム所属を経て、株式会社エフ・コード入社、現在に至る。

株式会社エフ・コード
f-traEFO
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UXは戦略まで落とし込むべし、「いい商品なのに売れない」から考えるユーザー体験と戦略 [先週のWeb担まとめ記事] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 9.5

先週のWeb担まとめ記事

Web 担当者 Forum に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 17本とニュース記事 14本です。

忙しい人のためのこの記事の使い方:
  • 上のほうから内容をざっとチェックする
    重要なものほど上の方に置いてあります。
  • 背景が黄色の部分をざっとチェックする
    要チェックのものは色を付けてあります。

今週の担当は、池田です。

企業Web担当者 初級講座
Web担当者のスキルアップとキャリアアップのための教育を行うコース、Web担当者の学校「企業Web担当者 初級講座」第5期、6月5日(木)、6月6日(金)、2日間×2講座(計4講座)の申し込みフォームです。
https://web-tan.forum.impressrd.jp/school/beginner/201406

[今回の要チェック記事]↓セミナー/お知らせ | ↓人気記事 | ↓解説記事 | ↓ニュース
「いい商品なのに売れない」から考えるUX戦略

Web担で先週公開された記事の中から、特に人気のあったものを厳選! 読んでおかなければ話題に乗り遅れる?

  • 「『いい商品なのに売れない』から考えるUXの戦略/山崎 和彦氏」は、200いいね!と人気、UXセミナーのレポート記事です。

    モノを売るためには良い商品を作るだけでなく、UX(ユーザー体験)まで考える必要があります。一方で、UXを改善するだけではなく、UXを戦略まで落とし込むことが重要だと千葉工業大学の山崎氏は指摘します。

    ロフトワークが3月に主催した「Experience Design 2014」から、山崎氏が登壇した「ユーザーの本質的要求からビジョンを描く」をレポートします。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/04/17/17263

  • 「2014年6月に検索されるキーワードとは?」は、「Yahoo!プロモーション広告 業界情報」の記事です。

    検索キーワードの傾向を知ることは、リスティング広告の計画のヒントにつながります。今回は、Yahoo!の検索キーワードの傾向から、「6月に検索数の上昇が予想されるキーワード」を紹介。

    4月、5月と続いた「父の日」の関連検索がピークになり、夏の季節イベントに関連したキーワードの盛り上がりも予想されます。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/yahooads/2014/04/15/17329

  • Twitterの表示を魅力的にする方法を解説した編集長ブログ「Twitter上でWebページを魅力的にみせるTwitterカードの登録手順」も人気です。

    「Twitter Cards(ツイッター・カード)」とは、タイムライン上の表示を最適化するための仕組みです。Twitter Cardsを設定すれば、リンク先のサイト概要をより魅力的にカスタマイズすることができます。

    登録サイトは英語ですが、順番に進めるだけで簡単に登録できますよ。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/04/15/17324

  • 「WordPressのSEOを強化する7つの設定 など10+4記事」は、「海外&国内SEO情報ウォッチ」の記事です。

    今週のトップストーリーは、WordPressサイトのSEOをウェブライダーの松尾氏が解説した記事。7つのポイントに分けて、WordPressユーザーに役立つSEOを解説しています。

    その他、検索結果に電話番号や店舗の営業時間を表示する設定や、ウェブマスターツールの新要素などの情報をお届けします。

    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/04/18/17353

Web担の姉妹サイトもお役に立てるはずです。
データセンター(iDC)に携わる方には
データセンター完全ガイド
レンタルサーバーに興味のある方には
クラウド&サーバーホスティング完全ガイド
企業内情報システムのお仕事をされている方には
IT Leaders
ソフトウェア開発者の方には
Think IT

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マーケコンテスト、Web解析、オムニチャネルなど4月・5月イベント情報

※「先週のニュース記事」の「イベント/セミナー」欄ユーザー投稿でのセミナー告知もご覧ください。

マーケティング分析コンテスト(4/10受付開始)

「マーケティング分析コンテスト2014」の仮エントリー受付が4月10日(木)に開始されました。「広告は何を持って有効と捉えるか」をテーマに開催し、主催の野村総合研究所が提供するマーケティングデータを活用した研究内容を競います。

http://www.is.nri.co.jp/contest/

地方Webサイト(5/10青森)

「クライアントの視点から考える地方のWeb“いま”と“これから”」をテーマにCSS Nite in AOMORIが5月10日(土)に青森県で開催されます。クライアントと制作側、双方の視点で制作への取り組みを議論。参加費は事前登録4,500円。

http://cssnite.studiomd.jp/vol08/

ユーザーテスト体験(5/10)

スマホのユーザーテストを体験する「ユーザテストLive! 見学会」が5月10日(土)に渋谷区で開催されます。ユーザビリティ評価法の第一人者である樽本徹也氏の監修のもと、簡易テストの様子を公開。通常チケット3,000円、ペア、学生割引あり。InnoBeta主催。

http://uxlab.peatix.com/view

Web解析(5/18大阪)

清水誠氏が講演「事例で学ぶUX流ビジュアルWeb解析」セミナーが5月18日(日)に大阪で開催されます。ユーザー視点から成果につなげるサイト構築や表現方法、コンセプトダイアグラムなどを解説。参加費は一般7,500円。Web Destination主催。

http://webdestination.jp/waca/uxweb/

EC・オムニチャネル(5/28)

「ECサイトのためのオムニチャネルスタートアップセミナー」が5月28日(水)に渋谷区で開催されます。データフィードを活用したタッチポイント構築、リピート率の改善ノウハウなどを解説。コマースリンク、アライドアーキテクツの主催。参加費は無料。

http://www.commercelink.co.jp/seminar/seminar20140528

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Web担で先週公開された記事のうち、「今回の要チェック」に次いでアクセスが多かった記事です。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報
    自社サイトを強化する「ビッグコンテンツ」を作るための5つのステップ(後編)
  • Oracle WebCenter Blog
    BtoBマーケティングの課題「集客後のプロセス」を解決するEloquaのマーケティング・オートメーション
  • Googleアナリティクス セグメント100選
    実は奥が深い基本セグメント「新規ユーザー」と「リピーター」の使い方を身に付けよう(第3回)
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/04/17/17339
    by 衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン)
  • 顧客ロイヤルティを測る経営指標「NPS」
    改善プロセスを継続的に回すことが顧客ロイヤルティ向上のカギ ―― NPSの共同開発元、米サトメトリックス社CEOに聞く

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Web担の解説記事には、ウェブサイトをビジネス活用したい人向けの情報がたっぷり詰まっています。

背景色が薄く黄色になっている項目はWeb担編集部のお勧め記事。

  • Yahoo!プロモーション広告 業界情報
    旅行予約、インターネットでする人はどのくらいいるのか?
  • Yahoo!プロモーション広告 業界情報
    効果的な広告の改善例
  • ユーザー投稿記事 by コマースリンク株式会社
    ECサイトのためのオムニチャネルスタートアップセミナー ~ 手間なくWEB上に複数タッチポイントを構築する方法を学ぶ ~ 【5/28(水)東京開催】
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社ブレインネット
    【オープン社内研修】 iPhoneアプリ作成体験講座 ~自分だけの時計アプリを作ろう~
  • ユーザー投稿記事 by 株式会社クリーク・アンド・リバー社 大阪支社
    【と、コラボ関西Vol.1】「Webディレクターのための設計と企画プレゼンのキホン」
  • ユーザー投稿記事 by セキュアスカイ・テクノロジー
    Androidアプリセキュア開発セミナー Androidアプリの企画、設計、開発に携わるリーダー、マネージャ向け in神田
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    【ガプスモバイル+アクティベートファクトリー共同開催】BtoB PRセミナー『伝えることの大切さ』~ネットからリアルへの挑戦~
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    ユーザーにフォーカスすれば結果はついてくる、Google マップのデザインアプローチ
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    100社以上の調査から見えた、魅力的なサイトに共通する3つのポイント

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大手のニュース媒体では紹介されない、ホームページの企画・構築・運営や、ウェブマーケティング関連のニッチなニュース記事ならWeb担で。

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編集後記

クラウドソーシングが雲のほうではなく群衆のcrowdだったという事実。ネットワーク上で仕事を依頼するものと、ずっと勘違いしてました(池田)

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アナリティクス サミット 2014 : 5/21(水)開催 ―― 「アクセス解析」から「アナリティクス」へ [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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この記事を読むのにかかる時間: 約 6 分
アナリティクス サミット 2014 2014年5月21日(水) 10:30~18:00(開場10:00)ベルサール汐留2014_a2i_event_mainvisual-600px.jpg

「アナリティクス サミット2014」は、まさにデータ解析をテーマにしたイベントです。

ウェブデータ解析の世界は、大きな進化と変化を続けています。社内の限られた担当者しか見ていなかった解析データも、今やあらゆる部門の担当者が触れるようになり、「ユーザー」の行動分析も、デバイス、プラットフォーム、チャネルを超えて、心理と態度変容を描く「カスタマージャーニー」が求められています。

従来の「アクセス解析」をはるかに超えた取り組みが求められる今、「アクセス解析イニシアチブ」は「アナリティクス アソシエーション」へ、「アクセス解析サミット」は「アナリティクスサミット」として生まれ変わります。

アナリティクスがビジネスの核となる今後に向けて、本音のビジネス事例を共有し、今後の方向性をご一緒に考える丸1日のイベントです。

開催概要

イベントタイトルアナリティクス サミット 2014
日時2014年5月21日(水) 10:30~18:00(開場10:00)
会場ベルサール汐留
東京都中央区銀座8-21-1住友不動産汐留浜離宮ビル 2F
  • 「汐留駅」徒歩5分(大江戸線.ゆりかもめ)
  • 「新橋駅」徒歩8分(ゆりかもめ・JR線・銀座線・浅草線)
  • 「東銀座駅」徒歩9分(日比谷線・浅草線)
参加費
  • a2i 法人会員:無料(お一人様5枚まで)
  • a2i 個人会員:2,000円(お一人様1枚まで)
  • 一般:9,800円
主催アクセス解析イニシアチブ
協力株式会社インプレスビジネスメディア、Web担当者Forum
ハッシュタグ#a2isummit
詳細URLhttp://web-tan.forum.impressrd.jp/events/201405a2i
お問い合わせアナリティクス サミット2014
インプレスビジネスメディア イベント事務局
TEL :03-5510-4079 受付時間 10:00~18:00(土・日・祝を除く)
Mail:analytics-summit@impressbm.co.jp

基調講演

10:30
|
11:30
なぜデータ分析をビジネスに役立てられないのか?
~分析力を武器にする大阪ガスの挑戦~
河本 薫 氏

大阪ガス株式会社
情報通信部 ビジネスアナリシスセンター 所長

河本 薫 氏

1966年、神戸生まれ。京都大学工学部数理工学科卒業。同大学大学院工学研究科応用システム科学専攻修了。
1991年、大阪ガス入社。
98年から二年間、米国ローレンスバークレー国立研究所にてエネルギー消費データ分析に従事。
2005年、大阪大学にて博士号(工学)を取得。
現在、ビジネスアナリシスセンター所長として、九名の分析者を率いる。株式会社オージス総研のデータ分析ビジネスも支援している。神戸大学経済学部においてデータ分析教育の経験もある。
近著に「経営を変える分析の力」(講談社現代新書)、監修書に「真実を見抜く分析力」(日経BP社)がある。

16:45
|
17:30
分散するマーケティングデータを一元化する
~デジタルマーケティングを機能させる組織のあり方~
横山 隆治 氏

株式会社デジタルインテリジェンス
代表取締役社長

横山 隆治 氏

82年(株)旭通信社。
96年インターネット広告のメディアレップ、デジタルアドバタイジングコンソーシアム(株)設立。
同社代表取締役副社長。01年同社を上場。インターネット黎明期からネット広告の普及、理論化、体系化に取り組む。
08年(株)ADKインタラクティブを設立。同社代表取締役社長に就任。企業のマーケティングメディアを、POEに整理するトリプルメディアの考え方を日本に紹介。
11年(株)デジタルインテリジェンス代表取締役に就任。(株)ワン・トゥー・テン・ホールディングス 社外取締役も兼任。

参加申込みはこちら

セッションスケジュール

時間C会場
10:30~10:40
  • オープニング
  • アナリティクスアソシエーションの誕生
  • アナリティクス アソシエーション
  • 代表
  • 大内 範行 氏
10:45~11:35
  • 基調講演
  • なぜデータ分析をビジネスに役立てられないのか? ~分析力を武器にする大阪ガスの挑戦~
  • 大阪ガス株式会社
  • 情報通信部ビジネスアナリシスセンター
  • 所長
  • 河本 薫 氏
11:35~11:45休憩(10分)
11:45~12:30
  • 第2部
  • アクセス解析からアナリティクスへ
  • 米Adobe Systems Inc.
  • Sr. Product Manager
  • 清水 誠 氏
12:30~12:45休憩(15分)
12:45~13:25
  • ランチセッション
  • セッションタイトル調整中
  • 日本マイクロソフト株式会社
  • サーバープラットフォームビジネス本部 アプリケーションプラットフォーム製品部
  • 部長
  • 斎藤 泰行 氏
※軽食をご用意しています。
13:25~13:45休憩(20分)
13:45~14:30
  • 第3部
  • 成功事例に学ぶ!ビジネスに貢献するコーポレートサイトの改善手法
  • 株式会社ビービット
  • ウェブアンテナサービス責任者
  • 三宅 史生 氏
  • 日本ハム株式会社
14:30~14:45休憩(15分)
14:45~15:30
  • 第4部
  • データ分析結果を用いたパーソナライゼーション
  • 株式会社ALBERT
  • システム開発コンサルティング部 コンサルティングチーム
  • チームマネージャ
  • 菅 由紀子 氏
  • 株式会社日本旅行
  • 個人旅行営業統括本部
  • ICT営業推進部 販売チーム 販売企画 Webマスター 主任
  • 須藤 光 氏
15:30~15:45休憩(15分)
15:45~16:30
  • 第5部
  • 無印良品のDigital Marketing戦略 Big Data活用法
  • 株式会社良品計画
  • WEB事業部
  • 部長
  • 奥谷 孝司 氏
16:30~16:45休憩(15分)
16:45~17:30
  • 基調講演
  • 分散するマーケティングデータを一元化する
    ~デジタルマーケティングを機能させる組織のあり方~
  • 株式会社デジタルインテリジェンス
  • 代表取締役社長
  • 横山 隆治 氏
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講師情報

河本 薫 氏

河本 薫 氏

大阪ガス株式会社
情報通信部 ビジネスアナリシスセンター
所長

1966年、神戸生まれ。京都大学工学部数理工学科卒業。同大学大学院工学研究科応用システム科学専攻修了。
1991年、大阪ガス入社。98年から二年間、米国ローレンスバークレー国立研究所にてエネルギー消費データ分析に従事。2005年、大阪大学にて博士号(工学)を取得。
現在、ビジネスアナリシスセンター所長として、九名の分析者を率いる。株式会社オージス総研のデータ分析ビジネスも支援している。神戸大学経済学部においてデータ分析教育の経験もある。近著に「経営を変える分析の力」(講談社現代新書)、監修書に「真実を見抜く分析力」(日経BP社)がある。

清水 誠 氏

清水 誠 氏

米Adobe Systems Inc.
Sr. Product Manager

インターネット暦20年。凸版印刷や外資Webエージェンシー(Scient, Sapient, Razorfish)にて情報アーキテクチャの分野を開拓しつつ大手企業へのWebコンサルティングを提供。
ウェブクルーでは開発・運用プロセスの改善、日本アムウェイでは印刷物のデジタル化とCMS導入、楽天ではアクセス解析の全社展開、GILT GroupeではKPIの再定義とCRMをリード。
2011年9月に渡米、米国ユタ州のAdobeにてデジタルマーケティング製品の品質・プロセス改善に取り組む傍ら、執筆や帰国時のセミナー活動も続けている。

三宅 史生 氏

三宅 史生 氏

株式会社ビービット
ウェブアンテナサービス責任者

"東京大学工学部卒業後、2006年より株式会社ビービットでユーザビリティコンサルタントとして企業サイトの戦略策定、ユーザビリティ評価、サイトリニューアル、ログ解析に従事。
クライアント企業は人材、金融、飲料、電機、SNS、ECなど多岐にわたる。
2009年より同社マーケティング部に異動。過去のコンサルティング経験を基に「企業がツールを正しく活用して常に成果を上げ続けるため方法論」を構築、クライアント企業への普及に奔走。ウェブアンテナサービス副責任者を経て、2013年より現職。"

菅 由紀子 氏

菅 由紀子 氏

株式会社ALBERT
システム開発 コンサルティング部 コンサルティングチーム
チームマネージャ

2004年株式会社サイバーエージェント入社。
株式会社インタースコープとの協業でネットリサーチ事業を立ち上げ、広告の販売や企画などに携わる。
2006年3月に株式会社ALBERTに転じ、データ分析業務を担当。岩手県産学連携組織・いわて未来づくり機構、数理システムユーザーコンファレンス等にてWebマーケティング、データ分析、データマイニングについて講演。
近年では、携帯キャリア、大手総合通販サイト、デジタルコンテンツ配信企業の顧客行動分析、CRM構築コンサルティング担当する。

奥谷 孝司 氏

奥谷 孝司 氏

株式会社良品計画
WEB事業部
部長

97年入社。ドイツ駐在を経験し、帰国後世界のデザイナーとのコラボを手掛けるWorld MUJI企画を運営。
2003年に企画デザイン室立ち上げ、2005年に衣服雑貨部にてヒット商品「足なり直角靴下」開発にそれぞれ関わる。2010年Web事業部 部長に就任。

横山 隆治 氏

横山 隆治 氏

株式会社デジタルインテリジェンス
代表取締役社長

82年(株)旭通信社。
96年インターネット広告のメディアレップ、デジタルアドバタイジングコンソーシアム(株)設立。同社代表取締役副社長。01年同社を上場。インターネット黎明期からネット広告の普及、理論化、体系化に取り組む。
08年(株)ADKインタラクティブを設立。同社代表取締役社長に就任。企業のマーケティングメディアを、POEに整理するトリプルメディアの考え方を日本に紹介。11年(株)デジタルインテリジェンス代表取締役に就任。
(株)ワン・トゥー・テン・ホールディングス 社外取締役も兼任。

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Web担当者Forumミーティング2014 Spring : 5/21(水)開催 [イベント・セミナー] | Web担当者Forum

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Web担当者Forum ミーティング 2014 春 2014年5月21日(水) 10:30~17:45(開場10:00)ベルサール汐留

基調講演「Web改革のすすめ」&
「顧客基点のオウンドメディア」

アナリティクスサミット2014

Web担当者Forumでは、日本のWeb担当者さんに「参考になる」「役に立つ」情報をお届けするWeb担のセミナーイベントの第11回として、「Web担当者Forum ミーティング2014 春」を5月21日(水)に開催します。


今回の基調講演のテーマは、次の2つです。

  • ソフトバンク流 「Web改革のすすめ」
    【第1部】ソフトバンクグループ統合サイト改革
    【第2部】My SoftBank 会員サイト改革

    (ソフトバンクモバイル株式会社 Webコミュニケーション部 笹本 慎一氏/大黒 悠氏)

  • オウンドメディア総点検!!
    ~訪問者に最適化されてないサイトの「損失」を可視化する~

    (株式会社エクスペリエンス 橘 守 氏)


基調講演1では、ソフトバンクが歩んできた約3年間の「Web改革」を振り返り、Web改革の立上げアプローチなどプロジェクトの推進方法、組織の育て方、ソリューションなどの刷新時に直面した課題とその解決方法などを語っていただきます。

基調講演2では、昔からあるカスタマーエクスペリエンスやユーザーエクスペリエンスという考え方が注目されている今、改めて「顧客基点」のWebサイト作りの意味とは何かについて、株式会社エクスペリエンスの橘氏にお話し頂きます。


この2人の基調講演に加え、スポンサーセッションとして「デジタルマーケティング」「企業サイト運営・分析ノウハウ」「Webの不正アクセス問題&対処法」など、濃い情報が詰まったセミナーを展開します。

さらに、ランチセッションとして軽食(無料、株式会社HARMONY提供)をご用意しておりますので、会場でお昼を取りながらセミナーにご参加いただけます。

開催概要

イベントタイトルWeb担当者Forum ミーティング2014 春
日時2014年5月21日(水) 10:30~17:45(開場10:00)
会場ベルサール汐留
東京都中央区銀座8-21-1住友不動産汐留浜離宮ビル 2F
「汐留駅」徒歩5分(大江戸線.ゆりかもめ)
「新橋駅」徒歩8分(ゆりかもめ・JR線・銀座線・浅草線)
「東銀座駅」徒歩9分(日比谷線・浅草線)
参加費無料(事前登録制)
主催株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum
ご協賛企業




(※50音順・敬称略)
ハッシュタグ#wtmtg
詳細URLhttp://web-tan.forum.impressrd.jp/events/201405
お問い合わせインプレスビジネスメディア イベント事務局
TEL :03-5510-4079 受付時間 10:00~18:00(土・日・祝を除く)
Mail:event-webtan@impressbm.co.jp

基調講演

10:30
|
11:30
ソフトバンク流 「Web改革のすすめ」
【第1部】ソフトバンクグループ統合サイト改革
【第2部】My SoftBank 会員サイト改革
笹本 慎一 氏/大黒 悠 氏

Webコミュニケーション部
IT戦略課 課長

笹本 慎一 氏

Webコミュニケーション部
My SoftBank推進課 課長

大黒 悠 氏

スマートフォンの普及により、Webチャネルは生活に密着した重要な顧客接点として 急速に発展しています。一方で、企業の事業戦略やコミュニケーション活動において、 Webチャネルにどのような投資を行い発展させていくのか。何をWebに置きかえ、 何とWebを繋ぐのか。誰が牽引しどのような支援が必要なのか。 手探りの企業も多いのではないかと思います。

本講演ではソフトバンクが歩んできた約3年間の「Web改革」を振り返り、事例や課題、 解決手段をご紹介していきます。企業の中でのWeb改革をお考えの方や、改革を検討している 企業へのアプローチをお考えの方のヒントになれば幸いです。

内容レベル入門
※どのような立場の方でも、ご理解いただけるよう、できるだけ分かりやすい平易な表現でご説明します。

参加対象者Webコミュニケーションの企画部門、Webソリューション販売の営業部門の方など

受講するメリット企業内でのWeb改革の立上げアプローチや、社内での合意形成テクニックなどプロジェクトの推進方法から、 推進スタッフのモチベーション維持や教育など組織の育て方。インフラやソリューションの刷新時に起こる 課題やその解決方法など、これからWeb改革をお考えの方におススメです。

こんなニーズや悩みに答えられる内容ですどうすれば会社からの支援が得られるのか、お悩みの方 どうすれば企業のWeb担当者の課題に応えられるのか、お悩みの方 経営ビジョンや事業戦略をふまえたWeb改革やクラウド活用事例を知りたい方

16:45
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17:45
オウンドメディア総点検!!
~訪問者に最適化されてないサイトの「損失」を可視化する~

株式会社エクスペリエンス
代表取締役

橘 守 氏

オウンドメディア(コーポレートサイト)は単なるカタログサイトから企業価値向上と営業支援のバーチャルカンパニーとしてとらえるべき時代になった。ではその品質はどのように評価すればいいのか?またその品質を上げるための施策としてはどういうものがあるのか?基本的に「訪問者に最適化されていないコーポレートサイトは損失を出し続けている」という観点からサイトの損失を可視化し、改善への糸口をどのように作るのか? 「*****マーケティング」というバズワードに惑わされるまえに目の前にあるオウンドメディアを改善することの果実の大きさをさまざまな実例を交えて解説し、「顧客基点」のWebサイト作りの意味をお話しする。

内容レベル入門・脱初級・中級・上級すべて対象です。
※コーポレートサイトをマネジメントする立場としての基本的スタンス、ものの見方、改善の方向性の見出し方等をお話しするので初級も上級もない感じです。

参加対象者企業内のマーケティングおよびWebに関係する部署の方。

受講するメリットあしたから自社でやるべきことがわかるはず。

こんなニーズや悩みに答えられる内容ですWebサイトの評価はどうすればよいか?PDCAはどう回したらいいのか?社内のwebサイトに対する評価が低い。どういう制作会社に依頼するか?予算はどういう規模が適正か?

セッションスケジュール・参加申込みはこちら

セッションスケジュール

時間A会場B会場
10:30~11:30
  • S-1基調講演
  • ソフトバンク流 「Web改革のすすめ」
    【第1部】ソフトバンクグループ統合サイト改革(笹本慎一)
    【第2部】My SoftBank 会員サイト改革(大黒 悠)
  • ソフトバンクモバイル株式会社
  • Webコミュニケーション部
  • IT戦略課 課長
  • 笹本 慎一 氏
  • Webコミュニケーション部
  • My SoftBank推進課 課長
  • 大黒 悠

内容レベル:初級

11:30~11:45休憩(15分)
11:45~12:30
  • A-1
  • セッションタイトル調整中
  • アドビ システムズ 株式会社
  • B-1
  • 不正アクセス、改ざん→サイト閉鎖。他人事じゃない!どうする?
  • 合同会社シマンテック・ウェブサイトセキュリティ

内容レベル:入門・脱初級・中級・上級

12:30~12:45休憩(15分)
12:45~13:30
  • ランチョン
  • 誰も教えてくれないWeb管理の実践
  • 株式会社HARMONY

内容レベル:脱初級

13:30~13:45休憩(15分)
13:45~14:30
  • A-2
  • ライフネット生命の積極的なソーシャル活用の舞台裏
  • ライフネット生命保険株式会社
  • お申し込みサポート部 ウェブチーム
  • 川端 麻清 氏
  • 株式会社ユーザーローカル
  • コーレポートセールス ディレクター
  • 渡邊 和行 氏
  • B-2
  • セッションタイトル調整中
  • 日本ラドウェア株式会社
14:30~14:45休憩(15分)
14:45~15:30
  • A-3
  • 59万人動員「コミケ」イベントから学ぶ大規模&高負荷サイト運営事例
  • 日本マイクロソフト株式会社
  • ディベロッパー&プラットフォーム統括本部 パートナーアプリケーション推進部
  • パートナービジネスエバンジェリスト
  • 増渕 大輔 氏
  • B-3
  • 「客観データ」によるオンライン事業のPDCAサイクル活性化
  • アルゴスサービスジャパン株式会社
  • 代表取締役
  • 佐藤 茂之 氏

内容レベル:入門・脱初級・中級・上級

15:30~15:45休憩(15分)
15:45~16:30
  • A-4
  • WEB担当なら知っておきたい最新スマホ集客戦略
    ~SEO・リスティングだけが集客方法ではない~(仮)
  • 株式会社ジャストシステム
  • 事業企画部
  • シニアマネージャー
  • 石川 英輝 氏

内容レベル:入門~上級

  • B-4
  • 最高のユーザー・エクスペリエンスを実現するコンテンツ配信プラットフォーム(仮)
  • アカマイ・テクノロジーズ合同会社
  • マーケティング本部
  • プロダクト・マーケティング・マネージャー
  • 岡本 智史 氏

内容レベル:中級

16:30~16:45休憩(15分)
16:45~17:45
  • S-2基調講演
  • オウンドメディア総点検!!
    ~訪問者に最適化されてないサイトの「損失」を可視化する~
  • 株式会社エクスペリエンス
  • 代表取締役
  • 橘 守 氏

内容レベル:入門・脱初級・中級・上級
※コーポレートサイトをマネジメントする立場としての基本的スタンス、ものの見方、改善の方向性の見出し方等をお話しするので初級も上級もない感じです。

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